JPH08103995A - インキ壺装置 - Google Patents
インキ壺装置Info
- Publication number
- JPH08103995A JPH08103995A JP6260915A JP26091594A JPH08103995A JP H08103995 A JPH08103995 A JP H08103995A JP 6260915 A JP6260915 A JP 6260915A JP 26091594 A JP26091594 A JP 26091594A JP H08103995 A JPH08103995 A JP H08103995A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- rotation
- cam member
- divided
- ink discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F31/00—Inking arrangements or devices
- B41F31/02—Ducts, containers, supply or metering devices
- B41F31/04—Ducts, containers, supply or metering devices with duct-blades or like metering devices
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インキ壺装置におけるインキ送出し口開度調
節用分割インキ出し調節板の進退作動機構の小型化改
良。 【構成】 インキ壺装置におけるインキ溜め空間8のイ
ンキ送出し口5の開度を調節するように分割インキ出し
調節部材7をインキ出しローラー1に対し接離方向に進
退駆動する進退作動機構Aは、先端縁が前記インキ出し
ローラーから離れる後退方向に分割インキ出し調節部材
を付勢する付勢手段11、分割インキ出し調節部材に係合
すると共に、分割インキ出し調節部材の後退方向に向い
たカム従動子14を備えた押圧部材13、分割インキ出し調
節部材の進退方向に平行な回転軸線回りに回転自在に設
けられ、カム従動子に当接するカム面24が形成された端
面カム、及び端面カムの回転軸線と平行な回転軸線を有
し、端面カムを回転させるべく、端面カムに連係された
回転駆動・伝動手段18a,b〜21,25から構成されてい
る。
節用分割インキ出し調節板の進退作動機構の小型化改
良。 【構成】 インキ壺装置におけるインキ溜め空間8のイ
ンキ送出し口5の開度を調節するように分割インキ出し
調節部材7をインキ出しローラー1に対し接離方向に進
退駆動する進退作動機構Aは、先端縁が前記インキ出し
ローラーから離れる後退方向に分割インキ出し調節部材
を付勢する付勢手段11、分割インキ出し調節部材に係合
すると共に、分割インキ出し調節部材の後退方向に向い
たカム従動子14を備えた押圧部材13、分割インキ出し調
節部材の進退方向に平行な回転軸線回りに回転自在に設
けられ、カム従動子に当接するカム面24が形成された端
面カム、及び端面カムの回転軸線と平行な回転軸線を有
し、端面カムを回転させるべく、端面カムに連係された
回転駆動・伝動手段18a,b〜21,25から構成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機のインキ壺装
置、特にインキ出しローラーに遠近変位するインキ出し
調節部材の移動調節を端面カムを利用して行うようにし
たインキ送出し口開度調節機構を具備するインキ壺装置
に関する。
置、特にインキ出しローラーに遠近変位するインキ出し
調節部材の移動調節を端面カムを利用して行うようにし
たインキ送出し口開度調節機構を具備するインキ壺装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキ供給装置におけるインキ
壺装置は、インキ出しローラーの外周面と、その外周面
に対し先端縁が近接したインキ出し調節部材と両側の側
板とで断面V字形の溝状空間を形成し、その溝状空間に
インキを溜めて、インキ出しローラーの回転に伴ってイ
ンキ出しローラーの外周面とインキ出し調節部材の先端
縁との間隙から溜められたインキが引出されるようにな
っている。
壺装置は、インキ出しローラーの外周面と、その外周面
に対し先端縁が近接したインキ出し調節部材と両側の側
板とで断面V字形の溝状空間を形成し、その溝状空間に
インキを溜めて、インキ出しローラーの回転に伴ってイ
ンキ出しローラーの外周面とインキ出し調節部材の先端
縁との間隙から溜められたインキが引出されるようにな
っている。
【0003】そして、インキの供給量は、インキ出し調
節部材が進退されることにより、インキ出しローラーの
外周面とインキ出し調節部材の先端縁との間隙、即ちイ
ンキ送出し口開度が調節されて行われている。従来の技
術におけるそのようなインキ送出し口開度調節のインキ
壺装置の例として、実公平4−15493号公報に開示
されているものがある。
節部材が進退されることにより、インキ出しローラーの
外周面とインキ出し調節部材の先端縁との間隙、即ちイ
ンキ送出し口開度が調節されて行われている。従来の技
術におけるそのようなインキ送出し口開度調節のインキ
壺装置の例として、実公平4−15493号公報に開示
されているものがある。
【0004】そのインキ壺装置においては、インキ出し
調節部材が、インキ出しローラーの軸線方向に沿って多
数に分割された分割インキ出し調節部材(分割ブレード
32)が並設されて構成され、各分割インキ出し調節部
材は、回転板カム(ブレード調整カム58)と付勢手段
(圧縮ばね31)との相互作用により個別に直線変位さ
れるようになっており、回転板カムの回転軸線を始めそ
の回転駆動・伝動機構の各回転軸線も分割インキ出し調
節部材の直線変位方向に対し直角になっている。
調節部材が、インキ出しローラーの軸線方向に沿って多
数に分割された分割インキ出し調節部材(分割ブレード
32)が並設されて構成され、各分割インキ出し調節部
材は、回転板カム(ブレード調整カム58)と付勢手段
(圧縮ばね31)との相互作用により個別に直線変位さ
れるようになっており、回転板カムの回転軸線を始めそ
の回転駆動・伝動機構の各回転軸線も分割インキ出し調
節部材の直線変位方向に対し直角になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
けるインキ壺装置は、分割インキ出し調節部材の直線変
位手段である回転板カム及びその回転駆動・伝動機構の
各回転軸線が分割インキ出し調節部材の直線変位方向に
対し直角になっており、回転板カム及びその回転駆動・
伝動機構が分割インキ出し調節部材毎に分割インキ出し
調節部材の後方に並設されている。
けるインキ壺装置は、分割インキ出し調節部材の直線変
位手段である回転板カム及びその回転駆動・伝動機構の
各回転軸線が分割インキ出し調節部材の直線変位方向に
対し直角になっており、回転板カム及びその回転駆動・
伝動機構が分割インキ出し調節部材毎に分割インキ出し
調節部材の後方に並設されている。
【0006】従って、分割インキ出し調節部材の直線変
位手段である回転板カム及びその回転駆動・伝動機構
が、インキ壺装置の後部で突出した構造となり、インキ
壺装置全体の構造が嵩張り、装置の小型化、即ち設備の
省スペース化が図れない。この発明は、上記の従来の技
術のインキ壺装置の欠点を解消するべく、分割インキ出
し調節部材を備えたインキ壺装置の小型化を目的として
いる。
位手段である回転板カム及びその回転駆動・伝動機構
が、インキ壺装置の後部で突出した構造となり、インキ
壺装置全体の構造が嵩張り、装置の小型化、即ち設備の
省スペース化が図れない。この発明は、上記の従来の技
術のインキ壺装置の欠点を解消するべく、分割インキ出
し調節部材を備えたインキ壺装置の小型化を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のインキ壺装置
は、インキ出しローラーの外周面と共にインキ溜め空間
を形成し、底面部の先端縁がインキ送出し口となる間隔
をあけて前記インキ出しローラーの外周面に対向してい
る貯槽、前記インキ送出し口の開度を調節するように前
記インキ出しローラーに対し接離方向に個別に前進後退
自在に、且つ前記インキ出しローラーの軸方向に沿って
複数に分割されて列設された分割インキ出し調節部材、
及び該分割インキ出し調節部材を個別に前進後退駆動す
る分割インキ出し調節部材駆動手段から構成されたイン
キ壺装置において、前記分割インキ出し調節部材駆動手
段は、先端縁が前記インキ出しローラーから離れる後退
方向に分割インキ出し調節部材を付勢する付勢手段、分
割インキ出し調節部材の後端に先端が接触すると共に、
その後端に分割インキ出し調節部材の後退方向に向いた
カム従動子を備えた押圧部材、分割インキ出し調節部材
の進退方向に平行な回転軸線回りに回転自在に設けら
れ、カム従動子に接触するカム面が形成された端面カム
部材、及び端面カム部材の回転軸線と平行な回転軸線を
有し、端面カム部材を回転させるべく、端面カム部材に
連係された回転駆動・伝動手段から構成されている。
は、インキ出しローラーの外周面と共にインキ溜め空間
を形成し、底面部の先端縁がインキ送出し口となる間隔
をあけて前記インキ出しローラーの外周面に対向してい
る貯槽、前記インキ送出し口の開度を調節するように前
記インキ出しローラーに対し接離方向に個別に前進後退
自在に、且つ前記インキ出しローラーの軸方向に沿って
複数に分割されて列設された分割インキ出し調節部材、
及び該分割インキ出し調節部材を個別に前進後退駆動す
る分割インキ出し調節部材駆動手段から構成されたイン
キ壺装置において、前記分割インキ出し調節部材駆動手
段は、先端縁が前記インキ出しローラーから離れる後退
方向に分割インキ出し調節部材を付勢する付勢手段、分
割インキ出し調節部材の後端に先端が接触すると共に、
その後端に分割インキ出し調節部材の後退方向に向いた
カム従動子を備えた押圧部材、分割インキ出し調節部材
の進退方向に平行な回転軸線回りに回転自在に設けら
れ、カム従動子に接触するカム面が形成された端面カム
部材、及び端面カム部材の回転軸線と平行な回転軸線を
有し、端面カム部材を回転させるべく、端面カム部材に
連係された回転駆動・伝動手段から構成されている。
【0008】更に、分割インキ出し調節部材駆動手段
は、端面カム部材に設けられた第1ストッパー及び第1
ストッパーの旋回軌跡において固定側に設けられ、旋回
する第1ストッパーに接触し得る第2ストッパーから構
成された端面カム部材回転規制手段を備えている。そし
て、端面カム部材に形成されたカム面が円環状で、回転
軸線方向に突出の最高面域と最低面域とが隣接してお
り、押圧部材の分割インキ出し調節部材に対する接触
は、球面接触である。
は、端面カム部材に設けられた第1ストッパー及び第1
ストッパーの旋回軌跡において固定側に設けられ、旋回
する第1ストッパーに接触し得る第2ストッパーから構
成された端面カム部材回転規制手段を備えている。そし
て、端面カム部材に形成されたカム面が円環状で、回転
軸線方向に突出の最高面域と最低面域とが隣接してお
り、押圧部材の分割インキ出し調節部材に対する接触
は、球面接触である。
【0009】
【作用】上記のインキ壺装置においては、貯槽に溜めら
れたインキは、インキ溜め空間でのインキ出しローラー
の外周面に付着し、インキ出しローラーが回転すると、
インキ出し調節部材の先端縁により開度が規制されたイ
ンキ送出し口、即ちインキ出し調節部材の先端縁とイン
キ出しローラーの外周面との間隙に基づいて限定された
量だけのインキが膜状になってインキ出しローラーの外
周面に順次塗布されて引き出される。
れたインキは、インキ溜め空間でのインキ出しローラー
の外周面に付着し、インキ出しローラーが回転すると、
インキ出し調節部材の先端縁により開度が規制されたイ
ンキ送出し口、即ちインキ出し調節部材の先端縁とイン
キ出しローラーの外周面との間隙に基づいて限定された
量だけのインキが膜状になってインキ出しローラーの外
周面に順次塗布されて引き出される。
【0010】そして、インキ送出し量の調節、即ち貯槽
底面部の先端縁とインキ出しローラーの外周面との間隙
であるインキ送出し口の開度調節に際しては、端面カム
部材に連係された回転駆動・伝動手段を作動させると、
端面カム部材、即ちカム面が回転する。
底面部の先端縁とインキ出しローラーの外周面との間隙
であるインキ送出し口の開度調節に際しては、端面カム
部材に連係された回転駆動・伝動手段を作動させると、
端面カム部材、即ちカム面が回転する。
【0011】その際、分割インキ出し調節部材を後退さ
せる付勢手段は、押圧部材を介してカム従動子をカム面
に圧接しているので、カム従動子、即ち押圧部材は、端
面カム部材のカム面の形状に応じて進退する。押圧部材
の進退は、そのまま、押圧部材に球面接触する分割イン
キ出し調節部材の進退になり、分割インキ出し調節部材
は、貯槽の底面に沿ってインキ出しローラーの外周面に
対し接離方向に移動する。従って、底面の端縁とインキ
出しローラーの外周面との間隙であるインキ送出し口
は、分割インキ出し調節部材の先端縁により開閉調節さ
れる。
せる付勢手段は、押圧部材を介してカム従動子をカム面
に圧接しているので、カム従動子、即ち押圧部材は、端
面カム部材のカム面の形状に応じて進退する。押圧部材
の進退は、そのまま、押圧部材に球面接触する分割イン
キ出し調節部材の進退になり、分割インキ出し調節部材
は、貯槽の底面に沿ってインキ出しローラーの外周面に
対し接離方向に移動する。従って、底面の端縁とインキ
出しローラーの外周面との間隙であるインキ送出し口
は、分割インキ出し調節部材の先端縁により開閉調節さ
れる。
【0012】カム面の形状は、一方向の回転では、分割
インキ出し調節部材が前進し、インキ送出し口5の開度
が減小し、逆方向の回転では、分割インキ出し調節部材
が後退し、インキ送出し口の開度が増大するようになっ
ている。そこで、回転駆動・伝動手段により端面カム部
材は一方向に回転し、第1ストッパーが第2ストッパー
の一側面に接触すると回転が阻止され、回転駆動・伝動
手段を停止する。即ち端面カム部材は、一方の回転終点
位置に達し、カム面の最高面がカム従動子に接触する。
すると、分割インキ出し調節部材の先端縁は、インキ送
出し口の開度の下限位置になる。例えばインキ出しロー
ラーの外周面に接触し、インキ送出し口の開度は零にな
る。
インキ出し調節部材が前進し、インキ送出し口5の開度
が減小し、逆方向の回転では、分割インキ出し調節部材
が後退し、インキ送出し口の開度が増大するようになっ
ている。そこで、回転駆動・伝動手段により端面カム部
材は一方向に回転し、第1ストッパーが第2ストッパー
の一側面に接触すると回転が阻止され、回転駆動・伝動
手段を停止する。即ち端面カム部材は、一方の回転終点
位置に達し、カム面の最高面がカム従動子に接触する。
すると、分割インキ出し調節部材の先端縁は、インキ送
出し口の開度の下限位置になる。例えばインキ出しロー
ラーの外周面に接触し、インキ送出し口の開度は零にな
る。
【0013】又、回転駆動・伝動手段により端面カム部
材は逆方向に回転し、略1回転すると、第1ストッパー
が第2ストッパーの他側面に接触すると回転が阻止さ
れ、回転駆動・伝動手段を停止する。即ち端面カム部材
は、他方の回転終点位置に達し、カム面の最低面がカム
従動子に接触する。すると、分割インキ出し調節部材の
先端縁は、インキ送出し口の開度の上限位置になる。例
えば貯槽底面部の端縁から引込み、インキ送出し口の開
度は全開になる。端面カム部材を両回転終点位置及びそ
の適宜の中間位置に回転位置決めすることにより、全開
から全閉までの適宜のインキ送出し口の開度が設定され
得る。
材は逆方向に回転し、略1回転すると、第1ストッパー
が第2ストッパーの他側面に接触すると回転が阻止さ
れ、回転駆動・伝動手段を停止する。即ち端面カム部材
は、他方の回転終点位置に達し、カム面の最低面がカム
従動子に接触する。すると、分割インキ出し調節部材の
先端縁は、インキ送出し口の開度の上限位置になる。例
えば貯槽底面部の端縁から引込み、インキ送出し口の開
度は全開になる。端面カム部材を両回転終点位置及びそ
の適宜の中間位置に回転位置決めすることにより、全開
から全閉までの適宜のインキ送出し口の開度が設定され
得る。
【0014】
【実施例】この発明の実施例におけるインキ壺装置を図
面に従って説明する。図1に示すインキ壺装置におい
て、駆動手段(図示しない)により矢印方向(反時計回
り)に回転されるインキ出しローラー1に対向して設け
られた基台2は、前半部の上面が後半部の上面から段差
をもって下方になり、インキ出しローラー1に向って前
下り勾配の傾斜面2aを形成していると共に、基台2の
後端部には調節部A(後出)が設けられる空間3が上下
に貫通して形成されている。
面に従って説明する。図1に示すインキ壺装置におい
て、駆動手段(図示しない)により矢印方向(反時計回
り)に回転されるインキ出しローラー1に対向して設け
られた基台2は、前半部の上面が後半部の上面から段差
をもって下方になり、インキ出しローラー1に向って前
下り勾配の傾斜面2aを形成していると共に、基台2の
後端部には調節部A(後出)が設けられる空間3が上下
に貫通して形成されている。
【0015】基台2の後半部の上面に取り付けられた底
面プレート4は、空間3を覆うと共に、傾斜面2aに前
記の段差分の間隔をあけて平行に前方に伸び出し、底面
プレート4の傾斜最下端縁は、微小間隙をあけてインキ
出しローラー1の外周面に対向し、底面プレート4の傾
斜最下端縁とインキ出しローラー1の外周面との間隙
は、インキ送出し口5となっている。そして、底面プレ
ート4の両側縁には、夫々前端縁がインキ出しローラー
1の外周面に接する円弧状となっている側板6,6が立
設されている。
面プレート4は、空間3を覆うと共に、傾斜面2aに前
記の段差分の間隔をあけて平行に前方に伸び出し、底面
プレート4の傾斜最下端縁は、微小間隙をあけてインキ
出しローラー1の外周面に対向し、底面プレート4の傾
斜最下端縁とインキ出しローラー1の外周面との間隙
は、インキ送出し口5となっている。そして、底面プレ
ート4の両側縁には、夫々前端縁がインキ出しローラー
1の外周面に接する円弧状となっている側板6,6が立
設されている。
【0016】基台2の傾斜面2aと底面プレート4との
間には、インキ出しローラー1の軸方向(図1の紙面に
垂直方向)において多数に分割された分割インキ出し調
節板7,7,7・・・がインキ出しローラー1に対する
接離方向に滑動自在に嵌挿され、上面の前端縁が底面プ
レート4の傾斜最下端縁から突出して設けられている。
底面プレート4と分割インキ出し調節板7,7,7・・
・の突出前端部と側板6,6とインキ出しローラー1の
外周面とで形成される断面V字形の溝状空間8には、イ
ンキが溜められる。
間には、インキ出しローラー1の軸方向(図1の紙面に
垂直方向)において多数に分割された分割インキ出し調
節板7,7,7・・・がインキ出しローラー1に対する
接離方向に滑動自在に嵌挿され、上面の前端縁が底面プ
レート4の傾斜最下端縁から突出して設けられている。
底面プレート4と分割インキ出し調節板7,7,7・・
・の突出前端部と側板6,6とインキ出しローラー1の
外周面とで形成される断面V字形の溝状空間8には、イ
ンキが溜められる。
【0017】各分割インキ出し調節板7は、インキ出し
ローラー1の外周面に対し接離するように各分割インキ
出し調節板7毎に個別に設けられた下記の調節部Aによ
り位置調節され、底面プレート4の傾斜最下端縁とイン
キ出しローラー1の外周面との間隙であるインキ送出し
口5の開度が分割インキ出し調節板7の上面先端縁によ
り調節されるようになっている。即ち、分割インキ出し
調節板7の上面先端縁とインキ出しローラー1の外周面
との間隙によりインキ引出し量が規制される。
ローラー1の外周面に対し接離するように各分割インキ
出し調節板7毎に個別に設けられた下記の調節部Aによ
り位置調節され、底面プレート4の傾斜最下端縁とイン
キ出しローラー1の外周面との間隙であるインキ送出し
口5の開度が分割インキ出し調節板7の上面先端縁によ
り調節されるようになっている。即ち、分割インキ出し
調節板7の上面先端縁とインキ出しローラー1の外周面
との間隙によりインキ引出し量が規制される。
【0018】各分割インキ出し調節板7毎に個別に設け
られた調節部Aについて説明する。先ず、図1に示すよ
うに分割インキ出し調節板7には、中間部に切抜かれた
空間7aが形成されており、その空間7aに分割インキ
出し調節板7を後退方向に付勢する手段が設けられてい
る。即ち、空間7aの前側周面に対応する位置の基台2
の傾斜面2aに立設されたブラケット10に取り付られ
た突起部と空間7aの後側周面に取り付られた突起部の
との間に圧縮コイルばね11が嵌装され、圧縮コイルば
ね11のばね力が分割インキ出し調節板7を後退方向に
付勢している。
られた調節部Aについて説明する。先ず、図1に示すよ
うに分割インキ出し調節板7には、中間部に切抜かれた
空間7aが形成されており、その空間7aに分割インキ
出し調節板7を後退方向に付勢する手段が設けられてい
る。即ち、空間7aの前側周面に対応する位置の基台2
の傾斜面2aに立設されたブラケット10に取り付られ
た突起部と空間7aの後側周面に取り付られた突起部の
との間に圧縮コイルばね11が嵌装され、圧縮コイルば
ね11のばね力が分割インキ出し調節板7を後退方向に
付勢している。
【0019】基台2の後半部には、分割インキ出し調節
板7の進退方向に空間3の前壁面と前記段差とに貫通し
た案内孔12,12,12・・・が各分割インキ出し調
節板7に対応して穿設され、案内孔12に滑動自在に貫
挿されている押棒13の半球状の先端は、分割インキ出
し調節板7の後端面に接触し、空間3に突出している押
棒13の後端部には、端面カム部材(後出)のカム面に
接触するカム従動ローラー14が、押棒13と垂直な軸
線回りに回転自在に取り付けられている。
板7の進退方向に空間3の前壁面と前記段差とに貫通し
た案内孔12,12,12・・・が各分割インキ出し調
節板7に対応して穿設され、案内孔12に滑動自在に貫
挿されている押棒13の半球状の先端は、分割インキ出
し調節板7の後端面に接触し、空間3に突出している押
棒13の後端部には、端面カム部材(後出)のカム面に
接触するカム従動ローラー14が、押棒13と垂直な軸
線回りに回転自在に取り付けられている。
【0020】空間3には、押棒13と平行に、その下方
に順次、軸15及び中間歯車軸16が架設されている。
軸15は、軸線方向に滑動自在に且つ回転方向に回転自
在であり、中間部には鍔部17が設けられ、後端部は、
基台2の後壁部2bに螺合したねじ部15aとなり、ね
じ部15aの突出端には、軸15を固締するロックナッ
ト15bが螺着されいる。中間歯車軸16には、第1中
間歯車18a及び第2中間歯車18bが一体で回転する
ように支持されている。
に順次、軸15及び中間歯車軸16が架設されている。
軸15は、軸線方向に滑動自在に且つ回転方向に回転自
在であり、中間部には鍔部17が設けられ、後端部は、
基台2の後壁部2bに螺合したねじ部15aとなり、ね
じ部15aの突出端には、軸15を固締するロックナッ
ト15bが螺着されいる。中間歯車軸16には、第1中
間歯車18a及び第2中間歯車18bが一体で回転する
ように支持されている。
【0021】基台2の後壁部2bの外面に取り付けられ
たモーター19のモーター軸は、押棒13と平行に空間
3内に突出し、第1中間歯車18aに噛み合う駆動歯車
20が取り付けられている。又、モーター軸の外端に
は、操作つまみ21が取り付けられている。軸16に
は、鍔部17の前側には、即ち鍔部17と突出した押棒
13の後端との間には回転自在に端面カム部材22が取
り付けられ、鍔部17と端面カム部材22との間にはス
ラスト軸受23が介在する。
たモーター19のモーター軸は、押棒13と平行に空間
3内に突出し、第1中間歯車18aに噛み合う駆動歯車
20が取り付けられている。又、モーター軸の外端に
は、操作つまみ21が取り付けられている。軸16に
は、鍔部17の前側には、即ち鍔部17と突出した押棒
13の後端との間には回転自在に端面カム部材22が取
り付けられ、鍔部17と端面カム部材22との間にはス
ラスト軸受23が介在する。
【0022】端面カム部材22の前面、即ち押棒13に
対向する側の面には、圧縮コイルばね11のばね力をも
って後退方向に付勢されている押棒13のカム従動ロー
ラー14が接触するカム面24が形成されていると共
に、端面カム部材22の外周には第2中間歯車18bに
噛み合う歯車部25が形成されている。カム面24は、
端面カム部材22の回転において、カム従動ローラー1
4が接触し得るように円環状に、且つ最高面と最低面と
が隣接するように形成されている。
対向する側の面には、圧縮コイルばね11のばね力をも
って後退方向に付勢されている押棒13のカム従動ロー
ラー14が接触するカム面24が形成されていると共
に、端面カム部材22の外周には第2中間歯車18bに
噛み合う歯車部25が形成されている。カム面24は、
端面カム部材22の回転において、カム従動ローラー1
4が接触し得るように円環状に、且つ最高面と最低面と
が隣接するように形成されている。
【0023】端面カム部材22の前面には、軸線方向の
旋回ストッパーピン26が植設され、空間3の前壁面に
は、旋回ストッパーピン26と平行な固定ストッパーピ
ン27が植設されている。なお、旋回ストッパーピン2
6は、端面カム部材22の後面に軸線方向に植設されて
いてもよく、又、端面カム部材22の後面側に、歯車部
25より小径なボス部を形成し、第2中間歯車18bに
干渉しない高さにボス部の外周面に半径方向に植設され
ていてもよい。この場合、固定ストッパーピン27は、
後壁部2bの内面に軸線方向に植設されている。
旋回ストッパーピン26が植設され、空間3の前壁面に
は、旋回ストッパーピン26と平行な固定ストッパーピ
ン27が植設されている。なお、旋回ストッパーピン2
6は、端面カム部材22の後面に軸線方向に植設されて
いてもよく、又、端面カム部材22の後面側に、歯車部
25より小径なボス部を形成し、第2中間歯車18bに
干渉しない高さにボス部の外周面に半径方向に植設され
ていてもよい。この場合、固定ストッパーピン27は、
後壁部2bの内面に軸線方向に植設されている。
【0024】そして旋回ストッパーピン26と固定スト
ッパーピン27との両者は、互に接触するのに十分な突
出量を有し、固定ストッパーピン27の位置は、回転す
る端面カム部材22の回転軸線からの距離が旋回ストッ
パーピン26の旋回半径と同一である。従って、端面カ
ム部材22の回転範囲は、旋回ストッパーピン26が固
定ストッパーピン27の一側面に接触する一方の回転終
点位置から反対側面に接触する他方の回転終点位置まで
の範囲(略1回転)に規制される。
ッパーピン27との両者は、互に接触するのに十分な突
出量を有し、固定ストッパーピン27の位置は、回転す
る端面カム部材22の回転軸線からの距離が旋回ストッ
パーピン26の旋回半径と同一である。従って、端面カ
ム部材22の回転範囲は、旋回ストッパーピン26が固
定ストッパーピン27の一側面に接触する一方の回転終
点位置から反対側面に接触する他方の回転終点位置まで
の範囲(略1回転)に規制される。
【0025】更に、旋回ストッパーピン26と固定スト
ッパーピン27との相対植設位置は、端面カム部材22
の一方の回転終点位置においては、カム面24の最高面
がカム従動ローラー14に接触し、他方の回転終点位置
においては、カム面24の最低面がカム従動ローラー1
4に接触するような関係になっている。
ッパーピン27との相対植設位置は、端面カム部材22
の一方の回転終点位置においては、カム面24の最高面
がカム従動ローラー14に接触し、他方の回転終点位置
においては、カム面24の最低面がカム従動ローラー1
4に接触するような関係になっている。
【0026】上記のインキ壺装置の作用について説明す
る。上記のインキ壺装置においては、溝状空間8に溜め
られたインキは、溝状空間8でのインキ出しローラー1
の外周面に付着し、インキ出しローラー1が図1で矢印
方向(反時計回り)に回転すると、分割インキ出し調節
板7の上面先端縁により開度が規制されたインキ送出し
口5、即ち分割インキ出し調節板7の上面先端縁とイン
キ出しローラー1の外周面との間隙に基づいて限定され
た量だけのインキが膜状になってインキ出しローラー1
の外周面に順次塗布されて引き出される。
る。上記のインキ壺装置においては、溝状空間8に溜め
られたインキは、溝状空間8でのインキ出しローラー1
の外周面に付着し、インキ出しローラー1が図1で矢印
方向(反時計回り)に回転すると、分割インキ出し調節
板7の上面先端縁により開度が規制されたインキ送出し
口5、即ち分割インキ出し調節板7の上面先端縁とイン
キ出しローラー1の外周面との間隙に基づいて限定され
た量だけのインキが膜状になってインキ出しローラー1
の外周面に順次塗布されて引き出される。
【0027】そして、インキ送出し量の調節、即ち底面
プレート4の傾斜最下端縁とインキ出しローラー1の外
周面との間隙であるインキ送出し口5の開度調節に際し
ては、モーター19が図示しない駆動制御装置により制
御されて正逆回転駆動する。すると、駆動歯車20、第
1中間歯車18a、第2中間歯車18b及び歯車部25
を介して端面カム部材22、即ちカム面24が回転す
る。
プレート4の傾斜最下端縁とインキ出しローラー1の外
周面との間隙であるインキ送出し口5の開度調節に際し
ては、モーター19が図示しない駆動制御装置により制
御されて正逆回転駆動する。すると、駆動歯車20、第
1中間歯車18a、第2中間歯車18b及び歯車部25
を介して端面カム部材22、即ちカム面24が回転す
る。
【0028】その際、分割インキ出し調節板7を後退さ
せる圧縮コイルばね11のばね力は、押棒13を介して
カム従動ローラー14をカム面24に圧接しているの
で、カム従動ローラー14、即ち押棒13は、カム面2
4の形状に応じて進退する。その際、回転する端面カム
部材22が受けるばね力は、スラスト軸受23を介して
鍔部17で受ける。押棒13の案内孔12内の進退は、
そのまま、押棒13の半球状先端が接触する分割インキ
出し調節板7の進退になり、分割インキ出し調節板7
は、基台2の傾斜面2aと底面プレート4との間におい
てインキ出しローラー1に対し接離方向に滑動する。
せる圧縮コイルばね11のばね力は、押棒13を介して
カム従動ローラー14をカム面24に圧接しているの
で、カム従動ローラー14、即ち押棒13は、カム面2
4の形状に応じて進退する。その際、回転する端面カム
部材22が受けるばね力は、スラスト軸受23を介して
鍔部17で受ける。押棒13の案内孔12内の進退は、
そのまま、押棒13の半球状先端が接触する分割インキ
出し調節板7の進退になり、分割インキ出し調節板7
は、基台2の傾斜面2aと底面プレート4との間におい
てインキ出しローラー1に対し接離方向に滑動する。
【0029】従って、底面プレート4の傾斜最下端縁と
インキ出しローラー1の外周面との間隙であるインキ送
出し口5は、分割インキ出し調節板7の上面先端縁によ
り開閉調節される。カム面24の形状は、例えばモータ
ー19の正転では、分割インキ出し調節板7が前進し、
インキ送出し口5の開度が減小し、モーター19の逆転
では、分割インキ出し調節板7が後退し、インキ送出し
口5の開度が増大するようになっている。インキ送出し
口5の開度の調節は、分割インキ出し調節板7毎に行わ
れるので、インキ出しローラー1の軸線方向で適宜分割
された範囲毎に個別に調節された量のインキがインキ出
しローラー1の回転により引き出される。
インキ出しローラー1の外周面との間隙であるインキ送
出し口5は、分割インキ出し調節板7の上面先端縁によ
り開閉調節される。カム面24の形状は、例えばモータ
ー19の正転では、分割インキ出し調節板7が前進し、
インキ送出し口5の開度が減小し、モーター19の逆転
では、分割インキ出し調節板7が後退し、インキ送出し
口5の開度が増大するようになっている。インキ送出し
口5の開度の調節は、分割インキ出し調節板7毎に行わ
れるので、インキ出しローラー1の軸線方向で適宜分割
された範囲毎に個別に調節された量のインキがインキ出
しローラー1の回転により引き出される。
【0030】そこで、モーター19の正転により端面カ
ム部材22は回転し、旋回ストッパーピン26が固定ス
トッパーピン27の一側面に接触すると回転が阻止さ
れ、モーター19を停止する。即ち端面カム部材22
は、一方の回転終点位置に達し、カム面24の最高面が
カム従動ローラー14に接触する。すると、分割インキ
出し調節板7の上面先端縁は、インキ送出し口5の開度
の下限位置になる。例えばインキ出しローラー1の外周
面に接触し、インキ送出し口5の開度は零になる。
ム部材22は回転し、旋回ストッパーピン26が固定ス
トッパーピン27の一側面に接触すると回転が阻止さ
れ、モーター19を停止する。即ち端面カム部材22
は、一方の回転終点位置に達し、カム面24の最高面が
カム従動ローラー14に接触する。すると、分割インキ
出し調節板7の上面先端縁は、インキ送出し口5の開度
の下限位置になる。例えばインキ出しローラー1の外周
面に接触し、インキ送出し口5の開度は零になる。
【0031】又、逆にモーター19の逆転により端面カ
ム部材22は回転し、略1回転すると、旋回ストッパー
ピン26が固定ストッパーピン27の他側面に接触する
と回転が阻止され、モーター19を停止する。即ち端面
カム部材22は、他方の回転終点位置に達し、カム面2
4の最低面がカム従動ローラー14に接触する。すると
分割インキ出し調節板7の上面先端縁は、インキ送出し
口5の開度の上限位置になる。例えば底面プレート4の
傾斜最下端縁から引込み、インキ送出し口5の開度は全
開になる。
ム部材22は回転し、略1回転すると、旋回ストッパー
ピン26が固定ストッパーピン27の他側面に接触する
と回転が阻止され、モーター19を停止する。即ち端面
カム部材22は、他方の回転終点位置に達し、カム面2
4の最低面がカム従動ローラー14に接触する。すると
分割インキ出し調節板7の上面先端縁は、インキ送出し
口5の開度の上限位置になる。例えば底面プレート4の
傾斜最下端縁から引込み、インキ送出し口5の開度は全
開になる。
【0032】端面カム部材22を両回転終点位置及びそ
の適宜の中間位置に回転位置決めすることにより、全開
から全閉までの適宜のインキ送出し口5の開度が設定さ
れ得る。上記の開度調節における端面カム部材22の回
転、即ち分割インキ出し調節板7の前進・後退をモータ
ー19の駆動の代りに、モーター軸の操作つまみ16の
手動回転で行ってもよい。
の適宜の中間位置に回転位置決めすることにより、全開
から全閉までの適宜のインキ送出し口5の開度が設定さ
れ得る。上記の開度調節における端面カム部材22の回
転、即ち分割インキ出し調節板7の前進・後退をモータ
ー19の駆動の代りに、モーター軸の操作つまみ16の
手動回転で行ってもよい。
【0033】分割インキ出し調節板7の位置調節におい
て、分割インキ出し調節板7の最前進位置、即ち原点位
置の設定は、先ず、ロックナット15bを緩め、軸15
を適宜の工具で回転してねじ作動で後退させ、端面カム
部材22の適宜の後退位置にまでの後退を許し、それ伴
って分割インキ出し調節板7共々、押棒13を圧縮コイ
ルばね11のばね力で適宜の後退位置にする。そして、
モーター軸の操作つまみ16の手動回転で端面カム部材
22を回転し、カム面24の最高面にカム従動ローラー
14が接触する状態にする。
て、分割インキ出し調節板7の最前進位置、即ち原点位
置の設定は、先ず、ロックナット15bを緩め、軸15
を適宜の工具で回転してねじ作動で後退させ、端面カム
部材22の適宜の後退位置にまでの後退を許し、それ伴
って分割インキ出し調節板7共々、押棒13を圧縮コイ
ルばね11のばね力で適宜の後退位置にする。そして、
モーター軸の操作つまみ16の手動回転で端面カム部材
22を回転し、カム面24の最高面にカム従動ローラー
14が接触する状態にする。
【0034】この調整においては、操作つまみ16は、
作業者にとって目視確認及び操作が容易である位置に設
けられているので、操作性及び作業性がよい。それか
ら、軸15を適宜の工具で回転してねじ作動で前進させ
ると、カム面24の最高面にカム従動ローラー14が接
触したまま、押棒13を前進させ、圧縮コイルばね11
のばね力を抗して分割インキ出し調節板7を押圧し、最
前進位置にまで前進させる。
作業者にとって目視確認及び操作が容易である位置に設
けられているので、操作性及び作業性がよい。それか
ら、軸15を適宜の工具で回転してねじ作動で前進させ
ると、カム面24の最高面にカム従動ローラー14が接
触したまま、押棒13を前進させ、圧縮コイルばね11
のばね力を抗して分割インキ出し調節板7を押圧し、最
前進位置にまで前進させる。
【0035】そして、その状態を維持するようにロック
ナット15bを締めると、軸15、端面カム部材22、
押棒13及び分割インキ出し調節板7の軸線方向の位置
は固定される。即ち、分割インキ出し調節板7の原点位
置が設定される。そして、分割インキ出し調節板7は、
原点位置を基準にして後退方向の調節範囲で、既述のよ
うに位置調節される。
ナット15bを締めると、軸15、端面カム部材22、
押棒13及び分割インキ出し調節板7の軸線方向の位置
は固定される。即ち、分割インキ出し調節板7の原点位
置が設定される。そして、分割インキ出し調節板7は、
原点位置を基準にして後退方向の調節範囲で、既述のよ
うに位置調節される。
【0036】
【発明の効果】この発明のインキ壺装置においては、分
割インキ出し調節部材の直線変位手段に端面カム部材が
用いられ、その回転軸線が分割インキ出し調節部材の直
線変位方向と平行であるので、端面カム部材に連係する
回転駆動・伝動機構がインキ壺装置の後方に突出した構
造とならないので、インキ壺装置全体の構造が小型化さ
れ、設備の省スペース化が図れる。
割インキ出し調節部材の直線変位手段に端面カム部材が
用いられ、その回転軸線が分割インキ出し調節部材の直
線変位方向と平行であるので、端面カム部材に連係する
回転駆動・伝動機構がインキ壺装置の後方に突出した構
造とならないので、インキ壺装置全体の構造が小型化さ
れ、設備の省スペース化が図れる。
【図1】この発明の実施例におけるインキ壺装置の部分
断面図である。
断面図である。
【図2】この発明の実施例におけるインキ壺装置のイン
キ送出し口開度調節部の断面図である。
キ送出し口開度調節部の断面図である。
【図3】図2のIII −III 線における断面図である。
【図4】この発明の実施例におけるインキ壺装置のイン
キ送出し口開度調節部の端面カム部材の斜視図である。
キ送出し口開度調節部の端面カム部材の斜視図である。
1 インキ出しローラー 2 基台 2a 傾斜面 2b 後壁部 3 空間 4 底面プレート 5 インキ送出し口 6 側板 7 分割インキ出し調節板(分割インキ出し調節部材) 7a 空間 8 溝状空間 10 ブラケット 11 圧縮コイル
ばね(付勢手段) 12 案内孔 13 押棒(押圧
部材) 14 カム従動ローラー(カム従動子) 15 軸 15a ねじ部 15b ロックナット 16 中間歯車軸 17 鍔部 18a 第1中間歯車(回転駆動・伝動手段) 18b 第2中間歯車(回転駆動・伝動手段) 19 モーター(回転駆動・伝動手段) 20 駆動歯車(回転駆動・伝動手段) 21 操作つまみ(回転駆動・伝動手段) 22 端面カム部材 23 スラスト軸
受 24 カム面 25 歯車部(回
転駆動・伝動手段) 26 旋回ストッパーピン 27 固定ストッ
パーピン
ばね(付勢手段) 12 案内孔 13 押棒(押圧
部材) 14 カム従動ローラー(カム従動子) 15 軸 15a ねじ部 15b ロックナット 16 中間歯車軸 17 鍔部 18a 第1中間歯車(回転駆動・伝動手段) 18b 第2中間歯車(回転駆動・伝動手段) 19 モーター(回転駆動・伝動手段) 20 駆動歯車(回転駆動・伝動手段) 21 操作つまみ(回転駆動・伝動手段) 22 端面カム部材 23 スラスト軸
受 24 カム面 25 歯車部(回
転駆動・伝動手段) 26 旋回ストッパーピン 27 固定ストッ
パーピン
Claims (4)
- 【請求項1】 インキ出しローラーの外周面と共にイン
キ溜め空間を形成し、底面部の先端縁がインキ送出し口
となる間隔をあけて前記インキ出しローラーの外周面に
対向している貯槽、前記インキ送出し口の開度を調節す
るように前記インキ出しローラーに対し接離方向に個別
に前進後退自在に、且つ前記インキ出しローラーの軸方
向に沿って複数に分割されて列設された分割インキ出し
調節部材、及び該分割インキ出し調節部材を個別に前進
後退駆動する分割インキ出し調節部材駆動手段から構成
されたインキ壺装置において、前記分割インキ出し調節
部材駆動手段は、先端縁が前記インキ出しローラーから
離れる後退方向に分割インキ出し調節部材を付勢する付
勢手段、分割インキ出し調節部材の後端に先端が接触す
ると共に、その後端に分割インキ出し調節部材の後退方
向に向いたカム従動子を備えた押圧部材、分割インキ出
し調節部材の進退方向に平行な回転軸線回りに回転自在
に設けられ、カム従動子に接触するカム面が形成された
端面カム部材、及び端面カム部材の回転軸線と平行な回
転軸線を有し、端面カム部材を回転させるべく、端面カ
ム部材に連係された回転駆動・伝動手段から構成されて
いるインキ壺装置。 - 【請求項2】 分割インキ出し調節部材駆動手段が、端
面カム部材に設けられた第1ストッパー及び第1ストッ
パーの旋回軌跡において固定側に設けられ、旋回する第
1ストッパーに接触し得る第2ストッパーから構成され
た端面カム部材回転規制手段を備えた請求項1に記載の
インキ壺装置。 - 【請求項3】 端面カム部材に形成されたカム面が円環
状で、回転軸線方向に突出の最高面域と最低面域とが隣
接している請求項1、又は請求項2に記載のインキ壺装
置。 - 【請求項4】 押圧部材の分割インキ出し調節部材に対
する接触は、球面接触である請求項1乃至請求項3のい
ずれかに記載のインキ壺装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260915A JPH08103995A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | インキ壺装置 |
US08/429,140 US5505131A (en) | 1994-10-03 | 1995-04-26 | Ink fountain apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260915A JPH08103995A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | インキ壺装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08103995A true JPH08103995A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17354529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6260915A Pending JPH08103995A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | インキ壺装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5505131A (ja) |
JP (1) | JPH08103995A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005319009A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Omron Corp | 回転力伝達機構、コイン払出装置および遊技機 |
KR20200106926A (ko) * | 2018-01-18 | 2020-09-15 | 아이머 플래닝 가부시키가이샤 | 인쇄기와 그 잉크 파운틴 장치 및 잉크 파운틴 주위의 청소 방법 |
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---|---|---|---|---|
JP2969592B2 (ja) * | 1997-08-27 | 1999-11-02 | 株式会社東京機械製作所 | キーレス印刷機のインキ供給装置 |
US7153919B2 (en) * | 2002-10-30 | 2006-12-26 | Bridgestone Corporation | Use of sulfur containing initiators for anionic polymerization of monomers |
US7868110B2 (en) * | 2005-05-20 | 2011-01-11 | Bridgestone Corporation | Anionic polymerization initiators and polymers therefrom |
US20060264590A1 (en) * | 2005-05-20 | 2006-11-23 | Bridgestone Corporation | Anionic polymerization initiators and polymers therefrom |
CN102328505A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-01-25 | 浙江伟博包装印刷品有限公司 | 一种可伸缩活动杆保护装置 |
Citations (1)
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JPH07246699A (ja) * | 1994-03-09 | 1995-09-26 | Suhara Kk | 印刷機におけるインキつぼのブレード調整装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3730090A (en) * | 1971-02-16 | 1973-05-01 | North American Rockwell | Adjusting arrangement for ink fountain blade |
DE3728672A1 (de) * | 1986-09-11 | 1988-03-31 | Jpe Kk | Farbkastenvorrichtung fuer eine druckmaschine |
JPH0796293B2 (ja) * | 1986-12-29 | 1995-10-18 | 東芝精機株式会社 | 印刷機のインク供給量調整装置 |
JPH0284339A (ja) * | 1988-09-21 | 1990-03-26 | J P Ii Kk | 印刷機のインキ壷装置 |
JPH0415493A (ja) * | 1990-05-10 | 1992-01-20 | Kubota Corp | 熱交換器 |
JPH0425329A (ja) * | 1990-05-20 | 1992-01-29 | Fujitsu Ltd | 組立装置 |
JP2543482B2 (ja) * | 1993-11-13 | 1996-10-16 | 株式会社東京機械製作所 | インキ壺装置 |
-
1994
- 1994-10-03 JP JP6260915A patent/JPH08103995A/ja active Pending
-
1995
- 1995-04-26 US US08/429,140 patent/US5505131A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5505131A (en) | 1996-04-09 |
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