JPH0415493A - 熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数枚のフィンが並設されてなる熱交換器に
関する。

〔従来の技術〕

従来の熱交換器においては、熱交換効率を向上させるた
めに、第６図及び第７図に示すように、並設された複数
枚のフィン（７０）の夫々に、それらの間を逆流する熱
交換流体の逆流方向と直交する直線状のスリン）　（７
１）を複数形成して複数の細片（７２）を設けると共に
、その各細片（７２）の両端部（スリットされていない
両端部）を引き起こして細片（７２）の全体形状を橋状
となし、且つ、その橋状の細片（７２）の夫々に、前記
複数枚のフィン（７０）の並設方向へ前記細片（７２）
を中央に稜線が形成されるように突出させてなる凸面（
７３）を、前記並設方向からみた稜線の形状が直線的な
形状となるように設けである。

このように稜線形状が直線的な凸面（７３）がフィン（
７０）に設けられている熱交換器においては、複数枚の
フィン（７０）間を通流する熱交換流体の流れの中途に
前記凸面（７３）が存在することとなるため、その存在
に起因し、その存在の都度、前記熱交換流体の流れが前
記複数枚のフィン（７０）の並設方向へ変位するように
進路変更される（第７図中の矢印参照）。このように、
前記熱交換流体の流れが進路変更されると、前記熱交換
流体の流れる経路が長くなって前記熱交換流体の熱交換
の機会が増え、それによって熱交換効率が向上するよう
になる。

なお、前記フィン（７０）に設けられた凸面（７３）に
は、前記フィン（７０）の強度を向」ニさせるという副
次的な効果もある。

〔発明が解決しようとする課題〕

然るに、上述した熱交換器における熱交換流体の流れの
進路変更は、前記複数枚のフィン（７０）の並設方向へ
のみ変位するように行われ、そのような進路変更だけで
前記熱交換流体の流れる経路を長くし、これによって前
記熱交換流体の熱交換の機会を増やすというだけでは、
前記熱交換効率が依然として低いということもある。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、熱交
換効率を、上述した従来の熱交換器の場合よりも更に向
上させ得る熱交換器を提供することを目的としている。

〔課題を解決するた於の手段〕

本発明に係る熱交換器は、複数枚のフィンが並設されて
なるものであって、前記フィンには、稜線が形成される
ように前記複数枚のフィンの並設方向へ突出し、且つ、
前記稜線の形状が前記複数のフィン相互間を通流する熱
交換流体の通流方向へ湾曲した形状となっている凸面が
設けられている点に特徴を有しており、その作用・効果
は次の通りである。

〔作　用〕

かかる本発明の熱交換器においては、前記フィンに形成
された凸面が、複数枚のフィンの並設方向へ突出した形
状となっているために、前記熱交換流体の流れは、従来
の熱交換器の場合と同様に前記複数枚のフィンの並設方
向へ変位するように進路変更される。しかも、前記フィ
ンに形成された凸面は、その稜線の前記フィン並設方向
からみた形状が、前記複数のフィン相互間を通流する熱
交換流体の逆流方向へ湾曲した形状きなっているため、
前記熱交換流体の流れは、前記複数枚のフィンの並設方
向と直交する平面内においても変位するように進路変更
される。

〔発明の効果〕

このように、本発明の熱交換器においては、前記熱交換
流体の流れが２次元的に進路変更されるようになるため
、前記熱交換流体の流れる経路が、前記従来の熱交換器
の場合よりも更に長くなって前記熱交換流体の熱交換の
機会が更に増え、それによって熱交換効率が前記従来の
熱交換器の場合よりも向上するようになる。

また、前記フィンに形成された稜線状凸部が、前記フィ
ンの強度を向上させるという副次的な効果は、本発明の
熱交換器においても存在する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第４図に示すように、複数枚のフィン（１）が並設され
ると共に、該複数枚のフィン（１）に対して複数本の伝
熱管（２）が貫通された状態で配置されて本発明の熱交
換器が構成されている。

そして、該熱交換器においては、前記複数枚のフィン（
１）相互間を通流する空気等の熱交換流体と、前記伝熱
管（２）内を通流する熱媒液等の熱交換流体との間で熱
交換が行われるようになっている。

前記複数枚のフィン（１）の夫々には、第１図〜第３図
に示すように、前記伝熱管（２）の配置部分以外のスペ
ース（Ｓ）　に、スリブ）　（１２）を複数形成して複
数の細片（１３）が設けられ、しかもその各細片（１３
）の両縁ｆ１３（１３ａ）（スリットされた部分に近接
する両縁部（１３ａ））は引き起こし又は引き下ろし変
形されている（第３図参照）。

かくして、両縁部（１３ａ）　の引き起こし又は弓き下
ろしが行われた細片（１３）には、上向き突出又は下向
き突出する凸面（１１）、更に詳しくは、稜線（１１ａ
）　が中央に形成されるように前記フィン（１）の並設
方向へ上向き突出又は下向き突出する凸面（１１）が設
けられた状態となっている。

更に、前記細片（１３）の凸面（１１）においては、前
記稜線（１１ａ）の形状が前記複数のフィン（１）相互
間を通流する熱交換流体の通流方向へ湾曲した形状とな
っている。更に詳しくは、前記細片（１３）の凸面（１
１）における前記稜線（１１ａ）の平面視形状は、くの
字状に湾曲した状態となっている。

かかる構成の熱交換器においては、前記フィン（１）に
形成された凸面（１１）が、複数枚のフィン（１）の並
設方向へ突出した形状となっているために、前記フィン
（１）相互間を通流する空気等の熱交換流体の流れは、
第３図中の矢印にて示すように、前記複数枚のフィン（
１）の並設方向へジグザグ状に変位するように進路変更
される。

しかも、前記フィン（１）に形成された凸面（１１）は
、その稜線（１１ａ）　　の前記フィン（１）並設方向
からみた形状が、前記複数のフィン相互間を通流する熱
交換流体の逆流方向へ湾曲した、くの字形状となってい
るため、前記熱交換流体の流れは、前記複数枚のフィン
（１）の並設方向と直交する平面内においても第５図中
の矢印の如くジク゛ザグ状に変位するように進路変更さ
れることとなる。

〔別実施例〕

前記フィン（１）における伝熱管（２）の配置部分以外
のスペース（Ｓ）　　に、前記凸面（１１）を設けるに
際しては、第１図〜第３図に示すようなスリットを形成
する必要は必ずしもない。即ち、第５図に示ずように、
前記フィン（１）の前記スペース（Ｓ）部分を、縦断面
形状がジグザグ状に且つ平面視形状が湾曲するように変
形させて前記凸面（１１）を設けるようにしてもよい。

また、前記稜線（１１ａ）の平面視形状は、Ｗ字状に湾
曲した状態となっていてもよい。

なお、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、この記入によって本発明は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である熱交換器のフィンを示
す平面図、第２図は該フィンの凸面を示す平面図、第３
図は第２図中の■−■線による断面図、第４図は前記熱
交換器の要部を示す斜視図、第５図は本発明の別実施例
である熱交換器のフィンの要部を示す斜視図、第６図は
従来の熱交換器のフィンを示す平面図、第７図は第６図
中の■−■線による断面図である。 （１）・・・・・・フィン、（１１）・・・・凸面、（
１１ａ）・・・・・・稜線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　複数枚のフィン（１）が並設されてなる熱交換器であ
   って、 前記フィン（１）には、稜線（１１ａ）が形成されるよ
   うに前記複数枚のフィン（１）の並設方向へ突出し、且
   つ、前記稜線（１１ａ）の形状が前記複数のフィン（１
   ）相互間を通流する熱交換流体の通流方向へ湾曲した形
   状となっている凸面（１１）が設けられている熱交換器
   。