JPH0810314B2 - 接合シートの製造方法 - Google Patents

接合シートの製造方法

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JPH0810314B2
JPH0810314B2 JP484690A JP484690A JPH0810314B2 JP H0810314 B2 JPH0810314 B2 JP H0810314B2 JP 484690 A JP484690 A JP 484690A JP 484690 A JP484690 A JP 484690A JP H0810314 B2 JPH0810314 B2 JP H0810314B2
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soluble adhesive
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泰平 竹内
尚 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は接合シート、殊に映像プロジエクター等によ
り映像を拡大して映冩するための接合スクリーンの製造
方法に関するものである。
〈従来の技術〉 本来、シートの接合においては、その切断面を接合面
として突き合わされ、他に補助的な当て材がなく該接合
面のみに接着剤が存在し、接着剤が表面にはみ出すこと
がなく、強力に接着しているものが理想である。しかし
ながら最近、瞬間接着剤など優れたものが出現してはい
るが、殊に1mm厚さ以下のシートの切断面を突き合わせ
た部分のみに接着剤を存在させ、表面に接着剤をはみ出
させることなく、正確に突き合わせて接着することは極
めて困難である。
例えば、表面に微細凹凸を有する高輝度反射スクリー
ンにおいては、接合部より表面に接着剤がはみ出すこと
は映像への影響が大きいため、大型スクリーンを得るた
めには、スクリーンの接合部裏面において補強用の裏打
材を介して接着させることが行われている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら上述したような接合方法では、スクリー
ンの端部に張力を加えて引っぱることにより継ぎ目部分
の近傍が凹凸状になりスクリーン表面の平面性がそこな
われ継ぎ目が目立ち映像への影響が大きいという問題が
ある。
本発明は、このような不都合をなくし、シートの切断
面を突き合わせて接合面とし、この接合面のみに接着剤
を介在させて接着したシートの製造方法を提供せんとす
るものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、2枚のシートの切断面を接合面として互い
に突き合わせて接合するに際し、シートの裏面側の接合
部に第1の補助テープを貼着して仮止めし、シートの表
面側の接合部に高粘度の水溶性接着剤を塗布し、第2の
補助テープで、水溶性接着剤の塗布部を覆った後、裏面
側の第1の補助テープを除去して、裏面側の接合部より
接合面間に瞬間接着剤を注入し、接着後、表面側の第2
の補助テープ及び水溶性接着剤を除去することを特徴と
する接合シートの製造方法である。
以下、本発明の方法をスクリーンシートを例として図
面を参照しながら説明する。
まず第1図に示す如く、2枚のスクリーンシート1,
1′の切断面を接合面2,2′として正確に突き合わせて、
スクリーンシートの裏面側の接合部3に第1の補助テー
プ4を貼着して仮止めする。
接合面はスクリーンシート面に対して直角でも傾斜し
ていてもよい。接合面が直角の場合は2枚の接合面の精
度が出易く。傾斜面の場合は接合面積が大きくなるので
接着強力が大きくなる。
次いで第2図に示す如く、スクリーンシートの表面側
の接合部5に高粘度の水溶性接着剤6を塗布し、第2の
補助テープ7により水溶性接着剤6を覆う。
なおこの場合、予め第2の補助テープ7の表面に高粘
度の水溶性接着剤6を塗布しておいて、それをスクリー
ンシートの表面側の接合部5に貼着して、水溶性接着剤
6がスクリーンシートの表面側の接合部5を覆う方法を
採ることができる。
また、第2図により説明した工程において、第3図に
示す如く、予めスクリーンシートの表面側の接合部5の
両側に一定巾の部分を残して接合部5と平行して第3の
補助テープ8,8′を貼着しておいて、該補助テープ8,8′
の間に高粘度の水溶性接着剤6を塗布し、さらに第2の
補助テープ7により水溶性接着剤6と補助テープ8,8′
を覆うようにすることができる。
このような第3図の方法を採れば、水溶性接着剤の塗
布巾が一定に規制されるために、第2図の方法よりも、
水溶性接着剤の塗布作業、第2の補助テープの貼着作
業、および後述する水溶性接着剤の除去作業がより容易
となる。この場合、第3の補助テープ8,8′の間の幅
は、水溶性接着剤の塗布作業上、5mm〜20mmが望まし
く、該補助テープの厚さは0.1mm〜1.0mmが望ましい。
何れの場合も、使用する水溶性接着剤としては澱粉、
あるいはカルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロ
キシエチルセルローズ(H.E.C)などのセルローズ系、
ポリビニルアルコール系、ポリ酢酸ビニルと無水マレイ
ン酸との共重合体などが使われるが、澱粉が好適に使わ
れる。
また、本発明に使用する水溶性接着剤の粘度が低すぎ
ると、水溶性接着剤が表面側の接合部5より接合面2,
2′に沿って裏面側の接合部3の方向へ流れ込み、後述
する瞬間接着剤の注入作業に支障を来たす。従って水溶
性接着剤は、上述の流れ込みのない程度の高粘度である
ことが望ましい。(例えば粘度が10,000〜20,000cps) 特に、澱粉のようにチクソトロピー性(揺変性)を有
する水溶性接着剤が望ましい。
次に第4図に示すように、スクリーンシートを裏返し
にして、第1の補助テープ4除去し、スクリーンシート
の裏面側の接合部3より液状の瞬間接着剤9を注入し、
接着する。この場合、スクリーンシートの表面側の接合
部には水溶性接着剤6が存在するので、瞬間接着剤は表
面側にははみ出さない。
一方、瞬間接着剤は裏面側へは多少はは出すことは許
されるが、特にスクリーンシートの厚さが薄い場合は、
裏面側へはみ出した瞬間接着剤が硬化時、部分的にスク
リーンシートをひきっって、その影響が表面側に現われ
ることがある。そのような場合には第5図に示す如く、
裏面側接合部3の両側に一定巾の部分を残して接合部と
平行して第4の補助テープ10,10′を貼着しておいて、
該補助テープ10,10′の間にはみ出した瞬間接着剤を第
4の補助テープに沿いながら除去すると、瞬間接着剤の
はみ出し量が非常に少なくなる。かくして瞬間接着剤を
除いたら、第4の補助テープ10,10′を剥ぎ取る。この
場合、第4の補助テープ10,10′の間の幅は2mm〜5mmが
望ましい。
ここで使用される瞬間接着剤としては、例えば東亜合
成化学工業(株)の商品名アロンアルフアー201などで
ある。
最後に、再びスクリーンシートを裏返ししてスクリー
ンシートの表面側の第2の補助テープ7、さらには、第
3の補助テープ8,8′を剥ぎ取り、水溶性接着剤6を拭
きとって、接合スクリーンシートを得る。
第6図は、以上の方法により得られた接合スクリーン
シートの断面図である。
この構造においては、2枚のスクリーンシート1,1′
の接合面2,2′の間に瞬間接着剤9が存在し、両シート
がこの接着剤で接合されている。なお、表面側の接合部
5に、水溶性接着剤が完全に除去されずに微量の水溶性
接着剤6が薄い栓のようになって存在していてもよい。
水溶性接着剤の拭きとり作業は水溶性接着剤が完全に
乾燥する前に行う方が容易である。
また、前述した第2、第3の補助テープはスクリーン
シートの表面側に貼って最後に剥ぎとるものであるの
で、表面側に補助テープの糊が残らないことが必要であ
る。そのためには弱粘着性の粘着テープが好適に使われ
る。
〈作用及び効果〉 本発明によれば、瞬間接着剤の裏面側の接合部よりの
注入が容易であり、該接合部より注入される瞬間接着剤
は水硬化型であるのであらかじめ表面側の接合部に存在
するwet状の水溶性接着剤に接触すると直ちに硬化して
瞬間接着剤がシートの表面側へはみ出すことがない。即
ちシートの表面側の接合部にある水溶性接着剤が所謂、
コルク栓の役目をして瞬間接着剤のシートの表面側への
はみ出しを防ぐ。
一方、シート表面に塗布されたwet状の水溶性接着剤
は水を含んだ布で拭きとることができ、表面に影響を残
さない。この場合、表面側の接合部に入り込んだ水溶性
接着剤は微量残る場合があるが、目立たず、かえって微
量の該水溶性接着剤は接合部の隙間を塞ぐ作用をし、継
ぎ目を目立たない接合シートとすることができる。
殊に、本発明をスクリーンシートに適用すれば従来の
接合スクリーンに見られるらうな補強用裏打材を貼るこ
となく接合できるため、スクリーンに強力を加えて張っ
たときにも接合部が凹凸になったり、開いたりしない。
更に、瞬間接着剤が接合部よりはみ出すことがないの
で、汚れて見えることがないし、継ぎ目も目だたない。
このように、本発明はスクリーンシートの接合に適し、
高品質の接合大型スクリーンを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の接合スクリーンシートの製造
方法を示す拡大断面図、第6図は本発明で得られる接合
スクリーンシートの拡大断面図である。 1,1′:スクリーンシート 2,2′:接合面 3:スクリーンシートの裏面側の接合部 4:第1の補助テープ 5:スクリーンシートの表面側の接合部 6:水溶性接着剤 7:第2の補助テープ 8,8′:第3の補助テープ 9:瞬間接着剤 10,10′:第4の補助テープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のシートの切断面を接合面として互い
    に突き合わせて接合するに際し、シートの裏面側の接合
    部に第1の補助テープを貼着して仮止めし、シートの表
    面側の接合部に高粘度の水溶性接着剤を塗布し、第2の
    補助テープで、水溶性接着剤の塗布部を覆つた後、裏面
    側の第1の補助テープを除去して、裏面側の接合部より
    接合面間に瞬間接着剤を注入し、接着後、表面側の第2
    の補助テープ及び水溶性接着剤を除去することを特徴と
    する接合シートの製造方法。
  2. 【請求項2】シートが表面に微細凹凸を有する反射式ス
    クリーンシートである請求項1に記載の接合シートの製
    造方法。
  3. 【請求項3】水溶性接着剤として澱粉を使用することを
    特徴とする請求項1、2に記載の接合シートの製造方
    法。
JP484690A 1990-01-11 1990-01-11 接合シートの製造方法 Expired - Lifetime JPH0810314B2 (ja)

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CN104597705B (zh) * 2009-12-01 2016-09-28 鲁米尼特有限责任公司 用于显示二维和三维电影的投影银幕及其使用方法

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