JPH0449622Y2 - - Google Patents
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- JPH0449622Y2 JPH0449622Y2 JP1985066312U JP6631285U JPH0449622Y2 JP H0449622 Y2 JPH0449622 Y2 JP H0449622Y2 JP 1985066312 U JP1985066312 U JP 1985066312U JP 6631285 U JP6631285 U JP 6631285U JP H0449622 Y2 JPH0449622 Y2 JP H0449622Y2
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- sheet
- liquid reservoir
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Landscapes
- Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
- Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、ピールアパートタイプのインスタン
トフイルムユニツトに関するものである。
トフイルムユニツトに関するものである。
ピールアパートタイプのインスタントフイルム
ユニツト(以下、単にフイルムユニツトと称す
る)は、例えば特公昭44−2528号公報に記載され
ているように、ネガ画像が記録される感光シート
と、このネガ画像から転写されるポジ画像が形成
される受像シートと、これら両シート間に展開さ
れる現像処理液を収容した現像液ポツドとを含ん
でいる。そして、感光シートに露光を与えた後、
これと受像シートとを重ね合わせて引出し、一対
の展開ローラの間を通すと、現像液ポツドが押し
潰されることによつて流出した現像処理液が、感
光シートと受像シートとの間に展開されて転写現
像が行われ、感光シート上のネガ画像によつて、
受像シートにポジ画像が形成されるようになつて
いる。
ユニツト(以下、単にフイルムユニツトと称す
る)は、例えば特公昭44−2528号公報に記載され
ているように、ネガ画像が記録される感光シート
と、このネガ画像から転写されるポジ画像が形成
される受像シートと、これら両シート間に展開さ
れる現像処理液を収容した現像液ポツドとを含ん
でいる。そして、感光シートに露光を与えた後、
これと受像シートとを重ね合わせて引出し、一対
の展開ローラの間を通すと、現像液ポツドが押し
潰されることによつて流出した現像処理液が、感
光シートと受像シートとの間に展開されて転写現
像が行われ、感光シート上のネガ画像によつて、
受像シートにポジ画像が形成されるようになつて
いる。
前記受像シートは、画面枠に対応した開口が形
成されたマスクシートに接着されており、このマ
スクシートを介して前記感光シートと重ね合わさ
れる。このマスクシートの先端側は、感光シート
に接続された引き出しシートと連結されており、
この引き出しシートを引き出すことによつて、感
光シートと受像シートとが重なり合つた状態で、
前記展開ローラ間に進入されることになる。
成されたマスクシートに接着されており、このマ
スクシートを介して前記感光シートと重ね合わさ
れる。このマスクシートの先端側は、感光シート
に接続された引き出しシートと連結されており、
この引き出しシートを引き出すことによつて、感
光シートと受像シートとが重なり合つた状態で、
前記展開ローラ間に進入されることになる。
ところで、上述した現像処理を行う場合には、
感光シートと受像シートとの間に展開される現像
処理液を所定の液厚に保つ必要がある。このため
前記マスクシートには、前記開口の両側に位置す
るように一対のレールが接着されている。このレ
ールは現像時に感光シートに圧着されるが、特に
カラー写真用のフイルムユニツトでは、液厚を高
精度に維持する必要があることから、厚み精度を
良好に維持できるPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)などのプラスチツクシートがレール材とし
て使用されている。また、このレール材の表面に
は、感光シートとの密着性を確実に維持し光の侵
入を防ぐために、ゼラチン層が被着されている。
感光シートと受像シートとの間に展開される現像
処理液を所定の液厚に保つ必要がある。このため
前記マスクシートには、前記開口の両側に位置す
るように一対のレールが接着されている。このレ
ールは現像時に感光シートに圧着されるが、特に
カラー写真用のフイルムユニツトでは、液厚を高
精度に維持する必要があることから、厚み精度を
良好に維持できるPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)などのプラスチツクシートがレール材とし
て使用されている。また、このレール材の表面に
は、感光シートとの密着性を確実に維持し光の侵
入を防ぐために、ゼラチン層が被着されている。
重なり合つた感光シートと受像シートとが展開
ローラ間を通過してゆく過程で、余剰の現像処理
液は両シートの後端側に押し出されてゆく。この
余剰の現像処理液を捕捉するために、感光シート
の後端にはスカートが接続され、前記マスクシー
トの後端側は前記スカートに対応して延長されて
いる。そして、マスクシートの両側に接着されて
いるレールの後端部表面には、前記スカートとマ
スクシートの後端側との間に余剰の現像処理液を
収容するスペースが形成されるように、プラスチ
ツク材などからなる液溜チツプが接着されてい
る。
ローラ間を通過してゆく過程で、余剰の現像処理
液は両シートの後端側に押し出されてゆく。この
余剰の現像処理液を捕捉するために、感光シート
の後端にはスカートが接続され、前記マスクシー
トの後端側は前記スカートに対応して延長されて
いる。そして、マスクシートの両側に接着されて
いるレールの後端部表面には、前記スカートとマ
スクシートの後端側との間に余剰の現像処理液を
収容するスペースが形成されるように、プラスチ
ツク材などからなる液溜チツプが接着されてい
る。
しかし、従来のフイルムユニツトにおいては、
5℃以下の低温時にフイルムユニツトに衝撃が及
んだりすると、液溜チツプがレールから剥がれ落
ちやすいという欠点がある。そして、液溜チツプ
がレールから離脱し、これが撮影画面内に入つた
ままの状態で撮影が行われると、露光むらを生じ
る原因となるばかりか、展開ローラ間に詰ること
によつて、展開不能になる恐れも生じてくる。
5℃以下の低温時にフイルムユニツトに衝撃が及
んだりすると、液溜チツプがレールから剥がれ落
ちやすいという欠点がある。そして、液溜チツプ
がレールから離脱し、これが撮影画面内に入つた
ままの状態で撮影が行われると、露光むらを生じ
る原因となるばかりか、展開ローラ間に詰ること
によつて、展開不能になる恐れも生じてくる。
本考案は、以上のような従来のフイルムユニツ
トの欠点に鑑みてなされたもので、特に低温時に
おけるレールと液溜チツプとの密着性を改善し、
液溜チツプの剥離事故が生じないようにしたフイ
ルムユニツトを提供することを目的とする。
トの欠点に鑑みてなされたもので、特に低温時に
おけるレールと液溜チツプとの密着性を改善し、
液溜チツプの剥離事故が生じないようにしたフイ
ルムユニツトを提供することを目的とする。
本考案は上記目的を達成するために、液溜チツ
プの剥離が、液溜チツプと、これをレールの表面
に接着している接着剤との界面に多く発生してい
ることに着目し、液溜チツプの接着面を粗面に形
成することによつて接着剤との接合面積を拡大す
るとともに、その接着部ではゼラチン層を介さず
に液溜チツプを直接レールの表面に接着して液溜
チツプとレールとの密着性を高めるようにしたも
のである。
プの剥離が、液溜チツプと、これをレールの表面
に接着している接着剤との界面に多く発生してい
ることに着目し、液溜チツプの接着面を粗面に形
成することによつて接着剤との接合面積を拡大す
るとともに、その接着部ではゼラチン層を介さず
に液溜チツプを直接レールの表面に接着して液溜
チツプとレールとの密着性を高めるようにしたも
のである。
本考案の望ましい実施例によれば、液溜チツプ
の接着面に多条の溝を形成することによつて、接
着剤との界面を粗面としている。さらに、従来で
はホツトメルトタイプの接着剤として広く用いら
れているEVA(エチレン−酢ビ−コポリマー)系
の接着剤が、耐寒衝撃性に弱いことも考慮し、液
溜チツプの接着剤として、低温領域でも粘弾性に
富むSBS樹脂を主体とした接着剤を利用してい
る。
の接着面に多条の溝を形成することによつて、接
着剤との界面を粗面としている。さらに、従来で
はホツトメルトタイプの接着剤として広く用いら
れているEVA(エチレン−酢ビ−コポリマー)系
の接着剤が、耐寒衝撃性に弱いことも考慮し、液
溜チツプの接着剤として、低温領域でも粘弾性に
富むSBS樹脂を主体とした接着剤を利用してい
る。
以下、添付した図面をしたがつて、本考案の一
実施例について説明する。
実施例について説明する。
フイルムユニツトを示す第1図において、感光
シート1は、その前端側に引出しシート2が接合
され、また後端側には余剰現像処理液を受け留め
るための短いスカート3が接合されている。前記
引出しシート2およびスカート3には、表面反射
をなくすために、カーボンを錬り込んだ紙が用い
られている。この引出しシート2には、現像処理
液を封入した現像液ポツド4と、この現像処理液
を感光シート1に向けて案内するフアンネル5と
が取り付けられており、またその先端側にはタブ
6が接合されている。
シート1は、その前端側に引出しシート2が接合
され、また後端側には余剰現像処理液を受け留め
るための短いスカート3が接合されている。前記
引出しシート2およびスカート3には、表面反射
をなくすために、カーボンを錬り込んだ紙が用い
られている。この引出しシート2には、現像処理
液を封入した現像液ポツド4と、この現像処理液
を感光シート1に向けて案内するフアンネル5と
が取り付けられており、またその先端側にはタブ
6が接合されている。
受像シート7は、最終的な写真画像を記録する
ためのものであり、弱シール層を介してマスクシ
ート8に接合されている。このマスクシート8
は、画面サイズに対応した開口8aを備え、その
先端が前記引出しシート2に接合されている。ま
た、マスクシート8の後端側には、前記スカート
3に対応して延長された延長部8bが設けられて
おり、後述するように、この延長部8bとスカー
ト3との間に、余剰の現像処理液が収容される。
ためのものであり、弱シール層を介してマスクシ
ート8に接合されている。このマスクシート8
は、画面サイズに対応した開口8aを備え、その
先端が前記引出しシート2に接合されている。ま
た、マスクシート8の後端側には、前記スカート
3に対応して延長された延長部8bが設けられて
おり、後述するように、この延長部8bとスカー
ト3との間に、余剰の現像処理液が収容される。
マスクシート8の開口8aの両側には、PET
からなる比較的厚い帯状のレール9,10が接合
されている。このレール9,10の表面には、感
光シート1との密着性を向上させるために、ゼラ
チン層15(第2図参照)が塗布形成されてい
る。このレール9,10の後端側には、PVC(ポ
リ塩化ビニル)などのプラスチツクからなる液溜
チツプ11,12が接着されている。
からなる比較的厚い帯状のレール9,10が接合
されている。このレール9,10の表面には、感
光シート1との密着性を向上させるために、ゼラ
チン層15(第2図参照)が塗布形成されてい
る。このレール9,10の後端側には、PVC(ポ
リ塩化ビニル)などのプラスチツクからなる液溜
チツプ11,12が接着されている。
第2図に示したように、液溜チツプ11(液溜
チツプ12についても同様)の接着面11aに
は、矢印16に示したフイルムユニツトの引出し
方向にほぼ直交して、深さが0.1mm〜0.2mm程度、
ピツチが0.4mm〜0.5mm程度で配列された多条の溝
が形成されている。そして、この接着面11aに
は接着剤17が塗布され、レール9の表面のゼラ
チン層15に接着される。ここで使用する接着剤
としては、低温領域での粘弾性を付与するため、
ガラス転位点の低いポリマーとしてSBS樹脂を選
定し、粘着付与剤の配合組成としてもロジン系の
ものを用いている。
チツプ12についても同様)の接着面11aに
は、矢印16に示したフイルムユニツトの引出し
方向にほぼ直交して、深さが0.1mm〜0.2mm程度、
ピツチが0.4mm〜0.5mm程度で配列された多条の溝
が形成されている。そして、この接着面11aに
は接着剤17が塗布され、レール9の表面のゼラ
チン層15に接着される。ここで使用する接着剤
としては、低温領域での粘弾性を付与するため、
ガラス転位点の低いポリマーとしてSBS樹脂を選
定し、粘着付与剤の配合組成としてもロジン系の
ものを用いている。
上述した例は、液溜チツプ11と接着剤17と
の接着面積を拡大して、この両者間の密着性を向
上させたものであるが、本考案では第3図の実施
例に示したように、さらに接着剤17とレール9
との密着性をも向上させたものである。すなわ
ち、レール9の表面に塗布形成されたゼラチン層
15は、接着性が良好でないので、レール9の表
面にゼラチン層15を塗布形成するときに、液溜
チツプ11の接着領域については、ゼラチン層1
5を被着させないようにし、レール9の表面に直
接液溜チツプ11を接着したものである。
の接着面積を拡大して、この両者間の密着性を向
上させたものであるが、本考案では第3図の実施
例に示したように、さらに接着剤17とレール9
との密着性をも向上させたものである。すなわ
ち、レール9の表面に塗布形成されたゼラチン層
15は、接着性が良好でないので、レール9の表
面にゼラチン層15を塗布形成するときに、液溜
チツプ11の接着領域については、ゼラチン層1
5を被着させないようにし、レール9の表面に直
接液溜チツプ11を接着したものである。
以上の対策を施したフイルムユニツトを収納し
たフイルムパツクについて、−10℃、−20℃でダン
ボール落下テスト(JIS−Z−0200による60cm高
さでのテスト)を行つたところ、溝なしの液溜チ
ツプの場合ではチツプ剥離の発生率が−10℃で20
%、−20℃で100%であるのに対し、溝つきの液溜
チツプ11を使用すると、それぞれ0%、20%と
低減された。さらに、レール9の表面に塗布され
るゼラチン層15を部分的に除去し、溝つきチツ
プ11をレール9に直接接着したものでは、−10
℃、−20℃のいずれの場合にも液溜チツプ11の
剥離事故は発生しなかつた。また接着剤について
も、従来タイプのもの(EVAを主体としたもの)
よりも新タイプのもの(SBS樹脂を主体としたも
の)の方が効果的であることが確認された。
たフイルムパツクについて、−10℃、−20℃でダン
ボール落下テスト(JIS−Z−0200による60cm高
さでのテスト)を行つたところ、溝なしの液溜チ
ツプの場合ではチツプ剥離の発生率が−10℃で20
%、−20℃で100%であるのに対し、溝つきの液溜
チツプ11を使用すると、それぞれ0%、20%と
低減された。さらに、レール9の表面に塗布され
るゼラチン層15を部分的に除去し、溝つきチツ
プ11をレール9に直接接着したものでは、−10
℃、−20℃のいずれの場合にも液溜チツプ11の
剥離事故は発生しなかつた。また接着剤について
も、従来タイプのもの(EVAを主体としたもの)
よりも新タイプのもの(SBS樹脂を主体としたも
の)の方が効果的であることが確認された。
この結果、ゼラチン層15を介さず、レール9
に直接液溜チツプを接着するのが効果的であるこ
との他に、溝つきの液溜チツプ11を用い、従来
タイプの接着剤に代えて新タイプの接着剤を使用
した場合には、衝撃に対する液溜チツプの剥離発
生率を、実用上問題にならない程度まで低減させ
ることがわかつた。
に直接液溜チツプを接着するのが効果的であるこ
との他に、溝つきの液溜チツプ11を用い、従来
タイプの接着剤に代えて新タイプの接着剤を使用
した場合には、衝撃に対する液溜チツプの剥離発
生率を、実用上問題にならない程度まで低減させ
ることがわかつた。
また、耐衝撃性とシール強度との相関を検討し
たところ、シール強度として100g/5mm前後あ
ればよいことが確認されている。そして、従来の
液溜チツプのシール強度が、−10℃において50
g/5mm以下であるのに対して、溝つきの液溜チ
ツプを新タイプの接着剤でゼラチン層を介してレ
ールに接着したときのシール強度が100g/5mm、
さらにゼラチン層を介さずに直接レールに接着し
たときのシール強度が約200g/5mmとなること
が測定され、耐衝撃性を勘案した充分なシール強
度を得ることができる。
たところ、シール強度として100g/5mm前後あ
ればよいことが確認されている。そして、従来の
液溜チツプのシール強度が、−10℃において50
g/5mm以下であるのに対して、溝つきの液溜チ
ツプを新タイプの接着剤でゼラチン層を介してレ
ールに接着したときのシール強度が100g/5mm、
さらにゼラチン層を介さずに直接レールに接着し
たときのシール強度が約200g/5mmとなること
が測定され、耐衝撃性を勘案した充分なシール強
度を得ることができる。
なお上記実施例のように、液溜チツプ11の接
着面11aにフイルムユニツトの引出し方向(現
像処理液の展開方向)にほぼ直交する溝を形成す
ることによつて、フイルムユニツトの引出し時に
多少フイルムユニツトが湾曲しても剥がれにくい
という利点があり好ましいが、接着面11aに他
の寸法や形状の凹凸をつけることで粗面を形成す
るようにしてもよい。
着面11aにフイルムユニツトの引出し方向(現
像処理液の展開方向)にほぼ直交する溝を形成す
ることによつて、フイルムユニツトの引出し時に
多少フイルムユニツトが湾曲しても剥がれにくい
という利点があり好ましいが、接着面11aに他
の寸法や形状の凹凸をつけることで粗面を形成す
るようにしてもよい。
以上に説明したように、本考案のフイルムユニ
ツトによれば、余剰の現像液を収容するスペース
を確保するために、レールに接着されている液溜
チツプの接着面を粗面として接着面積を広げると
ともに、レール表面の一部にゼラチン層の非塗布
領域を設け、この領域に液溜チツプを直接接着し
て両者間の密着性を高めるようにしてある。した
がつて、例え低温下においても、液溜チツプがレ
ールから容易に剥離するようなことがなくなり、
露光むら、展開むらなどの予期せぬ事故を防ぐ上
で非常に効果的である。
ツトによれば、余剰の現像液を収容するスペース
を確保するために、レールに接着されている液溜
チツプの接着面を粗面として接着面積を広げると
ともに、レール表面の一部にゼラチン層の非塗布
領域を設け、この領域に液溜チツプを直接接着し
て両者間の密着性を高めるようにしてある。した
がつて、例え低温下においても、液溜チツプがレ
ールから容易に剥離するようなことがなくなり、
露光むら、展開むらなどの予期せぬ事故を防ぐ上
で非常に効果的である。
第1図は、ピールアパートタイプのフイルムユ
ニツトの外観図である。第2図は、第1図に示し
たフイルムユニツトの後端側の構造である。第3
図は、本考案の実施例を示す要部斜視図である。 1……感光シート、3……スカート、4……現
像液ポツド、7……受像シート、8……マスクシ
ート、9……レール、11,12……液溜チツ
プ、15……ゼラチン層、17……接着剤。
ニツトの外観図である。第2図は、第1図に示し
たフイルムユニツトの後端側の構造である。第3
図は、本考案の実施例を示す要部斜視図である。 1……感光シート、3……スカート、4……現
像液ポツド、7……受像シート、8……マスクシ
ート、9……レール、11,12……液溜チツ
プ、15……ゼラチン層、17……接着剤。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 感光シートの後端に接続されたスカートと、
受像シートを保持するとともに後端部が前記ス
カートと対向するように延長されたマスクシー
トと、感光シートと受像シートとが重ね合わさ
れたときに、これらのシート相互間の間隙を一
定に保つために前記マスクシートの両側に設け
られ、表面にゼラチン層が被着されたレール
と、このレールの後端部の表面に接着された液
溜チツプとを備え、感光シートと受像シートと
の間に展開された現像処理液の余剰分を、前記
液溜チツプによつて前記スカートとマスクシー
トの後端部との間に形成されたスペースに収容
するようにしたインスタントフイルムユニツト
において、 前記レールの表面の一部にゼラチン層の非塗
布領域を形成するとともに、この領域に接着面
を粗面にした前記液溜チツプが接着されている
ことを特徴とするインスタントフイルムユニツ
ト。 (2) 前記粗面は、現像処理液の展開方向にほぼ垂
直に形成された多条の溝により形成されたこと
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
載のインスタントフイルムユニツト。 (3) 前記液溜チツプは、SBS樹脂を主体とする接
着剤により接着されていることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第2項記載のインスタン
トフイルムユニツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985066312U JPH0449622Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985066312U JPH0449622Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61182542U JPS61182542U (ja) | 1986-11-14 |
JPH0449622Y2 true JPH0449622Y2 (ja) | 1992-11-24 |
Family
ID=30599097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985066312U Expired JPH0449622Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0449622Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5743558B2 (ja) * | 1977-06-27 | 1982-09-16 | ||
JPS5743559B2 (ja) * | 1979-04-09 | 1982-09-16 | ||
JPS5810304B2 (ja) * | 1974-02-13 | 1983-02-25 | モルトン ビ− スツ−ル | アンゼンキヤツプ |
JPS58137624A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 回転機構部の接合方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5743558U (ja) * | 1980-08-25 | 1982-03-10 | ||
JPS5810304U (ja) * | 1981-07-15 | 1983-01-22 | 市光工業株式会社 | 車輛用灯具 |
-
1985
- 1985-05-02 JP JP1985066312U patent/JPH0449622Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5810304B2 (ja) * | 1974-02-13 | 1983-02-25 | モルトン ビ− スツ−ル | アンゼンキヤツプ |
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JPS58137624A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 回転機構部の接合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61182542U (ja) | 1986-11-14 |
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