JPS5810304B2 - アンゼンキヤツプ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分配器用の安全キャップ、とくに、キャップを
所定位置に回転することによりキャップ本体から取り外
しうる安全キャップに関する。

米国特許第３７６５５７８号は、干渉突出部を有す丞キ
ャップ本体と、この突出部と重なり合う持ち上げ片に触
れることを防止する安全キャップを開示している。

このキャップは、使用者が持ち上げ片に触れることがで
きるように、重なり合う干渉突出部を横にずらすような
位置にキャップ本体上のキャップを回動させることによ
り取り外すことができる。

この動作がおこなわれている間、キャップ本体とキャッ
プを結合している弾性ヒンジウェブは、使用者が持ち上
げ片に触れる前に、前記干渉突出部が持ち上げ部上に弾
性復帰してしまうことがしはしば見られた。

したがって、使用者は、持ち上げ片を押しつけている間
にキャップを回転される位置に保持しなければならなか
った。

かかる従来の安全キャップの構造は、安全性の点では優
れていたが、キャップを開ける操作が著るしくわずられ
しい欠点を有していた。

上述の欠点は本発明によるキャップにより除去しうる。

本発明の主たる目的は、構造が簡易で、操作に信頼性が
あり、かつ、プラスチックにより一体成形が可能である
新規で改良された安全キャップを提供するにある。

このキャップは、これを持ち上げるために触れる持ち上
げ片を外に出すためにキャップを回転するまで開けるこ
とができない密閉、ロック位置に自動的に動く。

本発明によれば、このキャップは分配器を容易に開くた
めにキャップ本体に関して回転位置に保持される。

本発明の目的は、キャップ本体、弾性保持機構により前
記キャップ本体上の密閉位置に保持される密閉キャップ
および、これらの本体と密閉キャップを結合する弾性ヒ
ンジウェブ構造を有する新規な安全キャップにより達成
される。

このキャップは、ウェブ構造によりキャップ本体と接続
したまま、キャップ本体の頂部に形成された排出開口を
塞ぐ位置から排出開口から離れてこれを開口する位置に
移動しうる。

干渉突出部と持ち上げ片はそれぞれキャップ本体とキャ
ップ上に形成されている。

この突出部と持ち上げ片はキャップが本体上の密閉位置
に乗せられたときに互いに重なり合う。

ヒンジウェブ構造は、キャップ本体に関してキャップが
ある範囲で動作しうるような長さを有し、これにより、
持ち上げ片がキャップを取り除く使用者の指と接触する
ような位置まで前記持ち上げ片と干渉突出部の重なり関
係が離される。

キャップ本体とキャップは協同する隆起部を有し、これ
らは、持ち上げ片とキャップを上方に持ち上げることを
容易にするためにキャップを「回転位置」に弾性的に保
持するため、キャップの回転の間、互に通過する。

ヒンジウェブ構造はキャップが開放位置から密閉位置に
移されるとき、持ち上げ片と干渉突出部を自動的に重な
り合う状態に動かす。

密閉して置かれたキャップは、持ち上げ片を露呈するた
めに回動しなければ直接取り除くことはできない。

つぎに本発明の一実施態様を図にしたがって説明する。

第１図ないし第７図は容器１９の内部と連通ずる排出開
口１４を頂部に有する管状キャップ本体１２と、この排
出開口を密閉するためのカップ状接続キャップ１６を有
する安全または幼児のいたずら防止キャップ１０を示す
。

第４図において、下方にのびる環状スカート２０は、キ
ャップが密閉状態に置かれたとき、排出開口１４をシー
ルする。

キャップ１０は容器１９の開口部に押し入れられる円錐
状にアンダーカットされた保持ビード１８を有する。

本体１２は、第４図中に示すように、通常は本体１２上
にはめ込まれているキャップ１６の内部ビード２４によ
りキャップ１６の内側壁に周方向に形成されている環状
くぼみ部２３と嵌合する外部環状保持ビード２２を有す
る。

このキャップは第６図のように、本体に関して回転可能
に移動しうる。

ウェブ２６はこのような制限された回転移動ができるよ
うに充分な長さで形成されている。

キャップ本体１２は干渉突出部２８を有する。

この突出部はキャップが密閉位置に置かれているとき（
第４図、第５図）、キャップの持ち上げ片３０の下方に
位置する。

キャップ１０がその開放位置（第１図）から密閉位置（
第４図及第５図）に回動する際、ウェブ構造２６は持ち
上げ片３０を自動的に干渉突出部２８と一致させ、しか
して、蓋部材を、そこから直接開くことができないロッ
ク位置に置く。

キャップ本体１２とキャップ１０は、相互に相接触し、
かつ、共通エツジにそって互いに一線状にされる、それ
ぞれの平滑な外部環状表面３２゜３４を有する。

このキャップと本体は互いに近接してその間に工具が差
し込まれることを妨げ、そして直接にキャップを本体か
ら持ち上げることを可能にする平面３３．３５を有する
。

第５図に示すように、キャップが本体に組み合わされる
とき、保持ビード２２と２４が協同することにより互い
の保持がおこなわれる。

これらはぴったりと適合するよう形成されており、キャ
ップにはその他の隆起部はない。

これらのビードが上述の位置に置かれているとき直接キ
ャップを取り外すことは実際上不可能である。

このキャップは、指かけ部を構成する対向肩部３７，３
９（第５図）を有しており、これにより相反するいずれ
の方向にもキャツブを指で回わすことが可能となる。

このキャップ構造は、キャップ本体とキャップを本体に
関して回転位置（第６図）に一時的に係止するための新
規なデテント機構を有する。

第１図と第２図において、デテント機構は、キャップ本
体の外部に形成した直立隆起部材４０と、キャップビー
ド２４中の一対のノツチ部またはくほみ部４２，４４を
定める壁部分を有する。

この切欠き壁部分４２．４４は、それぞれ符号４６．４
８で示される。

ビードは持ち上げ片３０の附近で連続が遮断される、３
６０°以下の円弧でのびている。

カム表面５０．５２は、キャップがどちらの方向へ回転
されても突出部４０と壁部分４６，４８をスムーズにバ
イパスさせうるようにする。

第６図において、キャップ１６を取り外すためには、一
方の手で本体１２（または分配器１９）を持ち、他方の
手でキャップの肩部３７，３９を持ち、持ち上げ片３０
が干渉突出部２８から離れて動くような第６図の位置に
キャップを回転させる。

カム表面５０に沿って突出部４０を押し付けてノツチ部
またはくぼみ部４２中に入れる。

キャップを一時的に取り外してグリップを変えることが
でき、また、持ち上げ片を見るための位置に指を置くこ
とができる。

この突出部４０とくぼみ部４２の壁４６の結合によりキ
ャップを上記の「回転した」位置に置くことができる。

キャップが最初に反対方向に回わされた場合、カム表面
５２は突出部４０をバイパスして、突出部はノツチ４４
中に入る。

キャップを第６図の位置から取り除くためには、使用者
は指で外部に現れた持ち上げ片に触れ、比較的強い力を
上向きに持ち上げ片に加えることにより、保持ビード２
２がグループ２３から抜は出てキャップが本体から外れ
る。

上記の構成により、キャップがキャップ本体に組み合わ
される際にヒンジは自動的に持ち上げ片と干渉突出部を
一線状にさせる。

持ち上げ片は好ましくは干渉突出部よりも小さく形成す
ることにより、両者の正確な整合は要求されない。

ヒンジが一時的に「セット」状態に置かれた場合でも、
持ち上げ片は、この部分が外部に露出しないように干渉
突出部の実質的部分と重なる。

さらに、キャップは常にヒンジにより連結されているた
めキャップが失なわれるようなことはない。

デテント機構（突出部４０および切欠部４２゜４４を有
するビード）は、使用者がキャップをされって中をのぞ
き見したような場合でも、キャップをロック位置に復帰
させようとする弾性ヒンジの弾性力よりも強いため、キ
ャップを容易にあけることができる。

キャップはヒンジウェブ２６の両端に隅肉部を有してお
り、これによりウェブの破断のおそれが少なく、ウェブ
の端部方向に堅さを与えるため、キャップは第５図のロ
ックされた撚れのない位置に復帰して直ちに、次の使用
が可能となる。

キャップ１６は、頂壁中央部分５１、環状側壁部分５３
およびこれらの間にのびる半径方向補強リブ５６を有す
るカップ形状を備えることによりキャップを強固にし、
かつ、頂部および環状壁部分の可撓運動を最小にする。

これらのリブは、キャップを最初に回転するために環状
壁の反対部分（たとえば肩部３７，３９）をつかむとき
（第５図の位置）、キャップが卵形または楕円形となら
ないためのものである。

キャップが強く握られたときの変形を小なくすることに
より、リブ５６はビード２４と２２の間の結合を少なく
し、キャップを取り除く際のキャップのひねりまたは回
転動作をスムーズにする。

第１図と第４図は、ビード２２と薄肉エツジまたはドリ
ップレススパウト６０の間に形成された本体の深い環状
グループ５８を示す。

ビード２２は弾性を有し、このグループの一部を占める
ことができる。

ビード２２の一部は、キャップが最初に握られて第５図
の位置から第６図の位置まで回わされるとき、ビード２
４の隣接部分により加えられる圧力により曲がる。

ビード２２がさらに曲がるとキャップビード２４が通過
してキャップが取り外される。

本発明によれば、第１図および第４図に示すように、干
渉突出部２８上に立上り部またはしやへい部分６２を設
けである。

突出部２８と持ち上げ片３０間の間隙部に直接差し入れ
られることを防止することにより、差し込み棒または使
用者の爪の侵入が妨げられる。

この立上り部は円周方向のみにのびており、持ち上げ片
３０またはキャップ１６の回動動作に干渉しない。

本発明によるキャップは、ビード２４が傾斜して蓋を閉
められたとき自己の姿勢を正常にすることができる。

ビードの径は、この自己復元性をあたえるように充分太
きく形成される。

このようにキャップの開閉は容易におこなわれる。

本発明によるキャップ構造は、構成が簡易で、合成樹脂
による一体成形が可能であり、操作が確実である。

また、不注意により幼児が開けようとすることに対して
も安全である。

このように安全性を犠牲にすることなしに特定の者が簡
単に取り外すことができる。

しかして、この安全キャップの密閉機構は顕著な利点を
有する。

本発明によるキャップは上述の態様以外に多くの変形お
よび修正が可能である。

つぎに本発明の具体的実施態様を列挙する。

（１）特許請求の範囲第１項に記載の安全キャップと同
一。

（２）前記密閉キャップおよびキャップ本体は、互いに
実質的に一線上となる外部環状表面を有し、これにより
指かけにより本体からキャップを直接持ち上げるための
突出部分はキャップに入らない。

態様（１）に記載のキャップ。（３）保持機構は、キャ
ップの下方に設けた内部ビードと、このキャップビード
と結合しうるキャップ本体の第２ビードを有する態様（
１）に記載のキャップ。

（４）前記内部キャップビードは不連続で形成され、前
記デテント機構はキャップ本体上に直立隆起部を有し、
かつ、前記内部キャップビードは、キャップがキャップ
本体の所定位置に向って一方向に回転されるとき、前記
直立隆起部を受入れるための切欠部を有する、態様（３
）に記載のキャップ。

（５）前記内部キャップビードは、直立隆起部の通過を
容易にし、これを切欠部中に入れるように形成した、切
欠部と隣接するカム表面を有する態様（４）に記載のキ
ャップ。

（６）前記内部キャップビードは、前記第１切欠部に関
して円周上に離隔して設けられており、キャップがキャ
ップ本体上の別の所定位置に反対方向に回転されるとき
、前記直立隆起部を受は入れる別の切欠部を有する、態
様（４）に記載のキャップ。

（７）前記内部キャップビードは、直立隆起部の通過を
容易にし、かつ、これを前記別の切欠部中に入れるため
の、別の切欠部に隣接した別のカム表面を有する、態様
（６）に記載のキャップ。

（８）キャップは指でキャップの回転をおこなうための
指かけ部分を形成する対向肩部を有する、態様（１）に
記載のキャップ。

（９）前記キャップおよびキャップ本体上の持ち上げ片
および突出部は、本体からキャップを持ち上げるため、
その間に道具を差し入れることを妨げるため、互に近接
した平担面を有する、態様（１）に記載のキャップ。

（１０）前記キャップは指がかけ難いように形成した滑
らかな外表面を有する、態様（１）に記載のキャップ。

（１１）キャップ本体と結合するウェブ構造に一体的に
形成され、このウェブの強度を高めるとともにその破断
を防止する隅肉部分を有する態様（１）に記載のキャッ
プ。

（１２）下方から指先を差し入れることを妨げるため、
持ち上げ片の端部を覆う、干渉突出部の立ち上り部分を
有する、態様（１）に記載のキャップ。

（１３）前記キャップは、頂壁中央部分、環状側壁部分
および前記頂壁中央部分と環状側壁部分間にのびる補強
リブを有し、前記各部分を強固にするとともにキャップ
を取り外す際の変形を少くする、態様（１）に記載のキ
ャップ。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による安全キャップの一実施態様を示
す縦断面図で、開口または放出位置を示すもの；第２図
は、第１図の安全キャップの平面図；第３図は、本発明
の安全キャップの底面図；第４図は、第１図の安全キャ
ップにおいて、キャップがキャップ本体上に乗り、密閉
された状態を示す縦断面図；第５図は、前回の状態にお
ける平面図；第６図は、第５図と同様の図で、キャップ
部分的に回転され、持ち上げ片が外部に現われた状態を
示すもの；第７図は、第２図の７−７線断面図である。 １０……キヤツプ（全体としての）、１２……管状キャ
ップ本体部、１６……カツプ状キヤツフ著臥１９……容
器、２０……環状スカート、２２……外部保持ビート、
２４−…内部ビート、２６……ウエブ、２８−…干渉突
出部、３０……持ち上げ片、４２，４４……切欠部、５
０．５２……力ム表面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 頂部に容器内部と連通ずる排出開口を有する管状キ
   ャップ本体部； 前記キャップ本体部を密閉するために前記排出開口に適
   合するように形成されたカップ状キャップ部； 前記キャップ部を前記キャップ本体部に接続する弾性ヒ
   ンジウェブ構造； 前記キャップ部を前記キャップ本体部上の密閉位置に保
   持し、かつ該キャップ部を該キャップ本体部上で前記ウ
   ェブ構造により定められた範囲内で回動運動させうる保
   持機構であって、該キャップ部の内側壁に周方向に形成
   した環状くぼみ部と該キャップ本体部の外側壁に周方向
   に形成された環状ビードであって該くぼみ部と嵌合しう
   るものとからなるもの； 前記キャップ部が前記ウェブ構造のまわりで前記キャッ
   プ本体部上の密閉位置に移されるとき、互に重なり合う
   ように、該キャップ本体部と該キャップ部上にそれぞれ
   設けられた干渉突出部および持ち上げ片； この持ち上げ片が前記キャップ本体部上の干渉突出部と
   の一線状配置から離れて動くように、密閉位置にあるキ
   ャップ部を制限された範囲で回転しうる長さで形成され
   た前記ヒンジウェブ構造；前記キャップ部を取り除くた
   めに指を持ち上げ片の下側に触れることができるように
   、干渉突出部と持ち上げ片の一線状状態を離す位置に該
   キャップ部を前記キャップ本体部上で弾性的に保持する
   デテント機構であって、該キャップ部または該キャップ
   本体部の一方に形成した隆起部と、他方に形成した切欠
   部であって該キャップ部を該キャップ本体部上で所定位
   置に向って一方向に回転すると該隆起部を受は入れるも
   のとからなるものからなり、これにより、ウェブ構造の
   弾性復帰力により干渉突出部と持ち上げ片が重なり状態
   とならずにキャップを取り外しうる、小型ディスペンサ
   用安全キャップ。