JPH08102627A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

Info

Publication number
JPH08102627A
JPH08102627A JP6238682A JP23868294A JPH08102627A JP H08102627 A JPH08102627 A JP H08102627A JP 6238682 A JP6238682 A JP 6238682A JP 23868294 A JP23868294 A JP 23868294A JP H08102627 A JPH08102627 A JP H08102627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
collector
emitter
base
current source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6238682A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6238682A priority Critical patent/JPH08102627A/ja
Publication of JPH08102627A publication Critical patent/JPH08102627A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明においては、電源電圧VCCの値の変動
の影響を受けることがないように、微少電流源を得るこ
とができる回路を構成する複数のカレントミラー回路
を、定電流源IO を介して電源電圧VCCに接続する構成
とする。そして初段のカレントミラー回路の基準電流
を、入力に接続する負荷素子と、それぞれのカレントミ
ラー回路を構成するトランジスタのエミッタ面積比によ
り規定する。 【効果】 本発明によれば、回路を構成する各カレント
ミラー回路にかかる電圧を、第一のカレントミラー回路
の基準側の電圧降下によって規定することができ、電源
電圧VCCの変動によらず、定電流源IO の値が変化しな
い限りは、安定した微少な出力電流を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路、特に低
電圧において動作可能な微少電流を出力する微少電流源
を具備した半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、複数のカレントミラ
ー回路により微少電流を出力する微少電流源を構成した
場合の回路の一例を図8に示す。第一及び第二トランジ
スタQ1 とQ2 は、エミッタ面積比がL:1のNPNト
ランジスタであり、Q1 のコレクタは電流IO を出力す
る定電流源12を介して電源電圧VCCに接続され、且つ
エミッタは接地されている。またQ1 とQ2 のベースは
共通に接続され、さらにQ1 のコレクタに接続されてい
る。またQ2 のエミッタは接地されている。Q1とQ2
により第一のカレントミラー回路が構成されている。
【0003】第三及び第四トランジスタQ3 とQ4 は、
エミッタ面積が等しいPNPトランジスタであり、それ
ぞれのエミッタは電源電圧VCCに接続されており、ベー
スは共通に接続され、さらにQ3 のコレクタに接続され
ている。またQ3 のコレクタはQ2 のコレクタに接続さ
れている。Q3 とQ4 により第二のカレントミラー回路
が構成されている。
【0004】第五及び第六トランジスタQ5 とQ6 は、
エミッタ面積比がM:1のNPNトランジスタであり、
それぞれのエミッタは接地されており、ベースは共通に
接続され、さらにQ5 のコレクタに接続されている。ま
たQ5 のコレクタはQ4 のコレクタに接続されている。
Q5 とQ6 により第三のカレントミラー回路が構成され
ている。そしてQ6 のコレクタ電流を微少電流源の出力
電流IOUT として取り出す。
【0005】続いて上記に示した回路の動作について説
明する。Q1 とQ2 はカレントミラー回路を構成してお
り、そのエミッタ面積比L:1であるので、定電流源1
2によって規定された第一のカレントミラー回路の基準
電流であるQ1 のコレクタ電流IO は、Q2 のコレクタ
電流としてはIO /Lとなる。第二のカレントミラー回
路の基準電流であるQ3 のコレクタ電流はQ2 のコレク
タ電流と等しく、またQ3 とQ4 はカレントミラー回路
を構成しており、エミッタ面積が等しいので、Q3 とQ
4 のコレクタ電流はIO /Lとなる。第三のカレントミ
ラー回路の基準電流であるQ5 のコレクタ電流はQ4 の
コレクタ電流と等しく、Q5 とQ6 はカレントミラー回
路を構成しており、エミッタ面積がM:1であるので、
Q3 とQ4 のコレクタ電流はIO /(L・M)となる。
【0006】よって例えばIO =100μA、L=M=
10の場合、Q6 のコレクタ電流、つまり上記回路の出
力電流IOUT は1μAとなる。このように上記のような
微少電流源は、定電流源によって得られた電流をその1
/100〜1/1000程度の微少電流にして出力する
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな回路構成の微少電流源は次に示す問題点がある。す
なわち、電源電圧VCCの値が電源電圧VCCに接続されて
いる他の回路の影響により変動した場合、各トランジス
タのコレクタ、エミッタ間の電圧VCEも変動することに
なる。
【0008】このVCEの変動によって各トランジスタに
アーリー効果が生じ、コレクタ電流が変化する。このコ
レクタ電流の変化は出力電流の値に影響を及ぼし、結果
的に電源電圧VCCが変化することにより、出力電流IOU
T の値が変化する。例えば上記に示した回路を例にとっ
て説明すれば、電源電圧VCCの変化によってQ1 のコレ
クタ電流の値は、定電流源によって規定されているため
大きな影響は受けないが、Q2 のコレクタ電流は本来Q
1 とQ2 のエミッタ面積の比によりIO /Lとなるもの
が、Q2 のアーリー効果によりその値が変動することに
なる。またQ2と同様にQ4 のアーリー効果により、Q4
のコレクタ電流も変化するため、Q6のコレクタ電流で
ある出力電流IOUT が変化する。さらに出力する電流の
値は微少であるためその精度についても、高いものが要
求される。従って、電源電圧VCCの変動による出力電流
の変動は従来より大きな問題となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ため本発明においては、電源電圧VCCの値の変動の影響
を受けることがないように、微少電流を得ることができ
る回路を構成する複数のカレントミラー回路を、定電流
源を介して電源電圧VCCに接続する構成とする。そして
初段である第一のカレントミラー回路の基準電流を、入
力に接続する負荷素子と、それぞれのカレントミラー回
路を構成するトランジスタのエミッタ面積比により規定
する。よって各カレントミラー回路を構成するトランジ
スタにかかる電位が変動することがないように固定し、
電源電圧VCCの変動の影響による微少電流源としての出
力電流の変動を抑制する。
【0010】
【作用】本発明によれば、回路を構成する複数のカレン
トミラー回路を、定電流源を介して電源電圧VCCに接続
する構成とし、初段のカレントミラー回路の基準電流
を、それぞれのカレントミラー回路に流れる電流値をカ
レントミラー回路を構成する各トランジスタのエミッタ
面積比により規定することにより、各カレントミラー回
路にかかる電圧を、第一のカレントミラー回路の基準側
の電圧降下によって規定することができ、電源電圧VCC
の変動によらず、定電流源より発生する電流値が変化し
ない限りは、安定した微少な出力電流を得ることができ
る。
【0011】
【実施例】本発明の第一の実施例の回路構成について図
1を参照して説明する。まず電源電圧VCCには、定電流
源11が接続されている。この定電流源11は、従来よ
り用いられている回路と同様であるので説明を省略す
る。回路の初段の第一のカレントミラー回路を構成する
NPN型のトランジスタQ1 は、電圧降下を生じさせる
負荷素子である抵抗R1 を介して、定電流源11に接続
されている。第一のカレントミラー回路を構成するNP
N型のトランジスタQ1 とQ2 は、エミッタ面積比が
1:Lであり、互いにベースが接続され、さらにこのベ
ースはQ1 のコレクタに接続されている。またQ1 とQ
2 のエミッタは、基準電位であるGNDに接続されてい
る。
【0012】第二のカレントミラー回路を構成するPN
P型のトランジスタQ3 とQ4 はエミッタの面積比が
1:Mであり、それぞれのエミッタは、定電流源11を
介して電源電圧VCCに接続され、互いにベースは接続さ
れ、さらにこのベースはQ3 のコレクタに接続されてい
る。Q3 のコレクタはQ2 のコレクタに接続され、Q4
のコレクタは基準電位であるGNDに接続されている。
【0013】またQ1 のエミッタ面積と等しいエミッタ
面積を有するNPN型のトランジスタQ5 は、そのベー
スはQ1 とQ2 のベースに接続され、これらと同電位と
なっており、Q5 のエミッタはGNDに接続されてい
る。微少電流源としての出力電流IOUT はQ5 のコレク
タ電流を用いる。
【0014】続いて第二の実施例の回路構成について図
2を参照して説明する。第二の実施例は、基本的な回路
構成は第一の実施例に示したものと同様である。この変
形例においては図1に示した回路に、さらに定電流源1
1にベースが接続され、Q5のコレクタにエミッタが接
続されたNPN型のトランジスタQ6 を有するものであ
り、Q5 と共にカスコード接続を構成する。微少電流源
としての出力電流IOUT はQ6 のコレクタ電流を用い
る。ここでQ6 のベースには定電流源11からベース電
流が流れることとなるが、Q6 の電流増幅率が大きいた
め出力電流に影響を与えるほどの大きさとはならず、事
実上無視しても差し支えない。
【0015】続いて第三の実施例の回路構成について図
3を参照して説明する。第三の実施例は第一の実施例で
示した第一と第二のカレントミラー回路を有し、この他
に定電流源11にベースが接続され、エミッタが抵抗R
1 と等しい値を有する抵抗R2 を介して基準電位である
GNDに接続されたNPN型の第七トランジスタQ7を
有するものである。微少電流源としての出力電流IOUT
はQ7 のコレクタ電流を用いる。第二の実施例と同様に
Q7 のベースには定電流源11からベース電流が流れる
ことになるが、上記同様の理由により、事実上無視して
も差し支えない。 上記の第一乃至第三の実施例の回路
構成は、同時に一つの回路に用いることもできるし、ま
た第一の実施例または第三の実施例をそれぞれ単独で用
いることもできる。さらに同時に一つの回路内に第一乃
至第三の実施例の回路を多数用い、出力電流を多数取り
出すこともできる。
【0016】続いて上記に示した第一乃至第三の実施例
の回路の動作について説明する。回路に流れる総電流量
は定電流源11によって規定される。本実施例において
は定電流源11より発生する電流値をIO とする。第一
のカレントミラー回路の基準電流となるQ1 のコレクタ
電流I1 により、Q1 と定電流源との間に接続された負
荷素子である抵抗R1 における電圧降下の値が規定され
る。このため第一及び第二のカレントミラー回路を構成
する各トランジスタにかかる電圧が規定され、IO が変
化しない限りにおいては、各トランジスタのコレクタ、
エミッタ間電圧VCEは変動しない。
【0017】第一及び第二の実施例では、Q1 のコレク
タ電流によりR1 における電圧降下が生じ、Q1 のコレ
クタ電圧及びベース電圧が規定される。Q5 のベースは
Q1のベースと同電位であり、そのエミッタは基準電位
であるGNDに接続されているので、Q5 のコレクタ電
流つまり定電流源としての出力電流IOUT の値は、第一
のカレントミラー回路の基準電流I1 と等しくなる。
【0018】また第三の実施例では、上記と同様に基準
電流I1 の値が第一と第二のカレントミラー回路によっ
て規定される。また第一のカレントミラー回路における
負荷素子R1 と、Q7 のエミッタに接続されている負荷
素子R2 の値は等しく、またQ1 のベース、エミッタ間
電圧とQ7 のベース、エミッタ間電圧は等しく、Q7の
コレクタ電流はI1 と等しい。よってQ7 のエミッタ電
流つまり定電流源としての出力電流IOUT の値は、第一
のカレントミラー回路の基準電流I1 と等しくなる。
【0019】次にQ1 のコレクタ電流I1 の規定の方法
について説明する。Q1 とQ2 のエミッタ面積比は1:
Lであるので、第二のカレントミラー回路の基準電流と
なるQ2 のコレクタ電流はLI1 となる。第二のカレン
トミラー回路を構成するトランジスタQ3 とQ4 のエミ
ッタ面積比は1:Mであるので、Q4 のコレクタ電流は
LMI1 となる。Q1 のコレクタ電流I1 とQ3 のコレ
クタ電流LI1 とQ4のコレクタ電流LMI1 の総和が
電流値IO となるので、IO =(1+L+LM)I1 と
いう関係が成立し、これによりQ1 のコレクタ電流が規
定される。
【0020】以上の様に第一乃至第三の実施例に示した
回路構成においては、微少電流源としての出力電流IOU
T は第一のカレントミラー回路の基準電流I1 と等し
い。例えば定電流源より出力される電流値IO =100
μA、Q1 とQ2 のエミッタ面積比を1:9、Q3 とQ
4 のエミッタ面積比を1:10とすれば、I1 はIO /
100となり、出力電流IOUT は1μAとなるので、定
電流源11で発生した電流から微少な電流を出力電流と
して得ることができる。
【0021】続いて本発明の第四の実施例の回路構成に
ついて、図4を参照して説明する。第四の実施例は第一
の実施例の回路構成に、さらに第三のカレントミラー回
路を付加した構成であり、第一の実施例の回路に比べさ
らに微少な電流を得ることができるものである。第四の
実施例の回路構成は、第一の実施例中の第一と第二のカ
レントミラー回路までの構成が同一である。よって新た
に加わった第三のカレントミラー回路を中心に説明す
る。
【0022】第三のカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタQ5 とQ6 のエミッタ面積比は1:Nであり、
第一の実施例においては基準電位であるGNDに接続さ
れていたQ4 のコレクタをQ5 のコレクタに接続する。
またQ5 とQ6 のベースは互いに接続され、Q5 のコレ
クタに接続され、それぞれのエミッタは基準電位である
GNDに接続されている。またQ6 のコレクタは定電流
源を介して電源電圧VCCに接続されている。
【0023】続いて第五の実施例の回路構成について図
5を参照して説明する。基本的な回路構成は第四の実施
例に示したものと同様である。この変形例においては、
図4で示した回路に、さらに定電流源11にベースが接
続され、Q7 のコレクタにエミッタが接続されたNPN
型のトランジスタQ8 を有するものであり、Q7 と共に
カスコード接続を構成する。微少電流源としての出力電
流IOUT はQ8 のコレクタ電流を用いる。ここでQ8 の
ベースには定電流源11からベース電流が流れることと
なるが、Q8 の電流増幅率が大きいため出力電流に影響
を与えるほどの大きさとはならず、事実上無視しても差
し支えない。
【0024】続いて第六の実施例の回路構成について図
6を参照して説明する。第六の実施例は第四の実施例で
示した第一乃至第三のカレントミラー回路を有し、この
他に定電流源11にベースが接続され、エミッタが抵抗
R1 と等しい値を有する抵抗R2 を介してGNDに接続
されたNPN型のトランジスタQ9 を有するものであ
る。 よって微少電流源としての出力電流IOUT はQ9
のコレクタ電流を用いる。第五の実施例と同様にQ9 の
ベースには定電流源11からベース電流が流れることに
なるが、上記同様の理由により、事実上無視しても差し
支えない。
【0025】上記の第四乃至第六の実施例の回路構成
は、同時に一つの回路に用いることもできるし、また第
四の実施例または第六の実施例をそれぞれ単独で用いる
こともできる。さらに同時に一つの回路内に第四乃至第
六の実施例の回路を多数用い、出力電流を多数取り出す
こともできる。
【0026】続いて上記に示した第四乃至第六の実施例
の回路の動作について説明する。第一乃至第三の実施例
と同様に、第一乃至第三のカレントミラー回路を構成す
るトランジスタにかかる電圧は、第一のカレントミラー
回路の基準電流による電圧降下により規定されており、
電流値IO が変化しない限りにおいては、各トランジス
タのコレクタ、エミッタ間電圧VCEは変動することがな
い。
【0027】第四及び第五の実施例では、Q1 のコレク
タ電流I1 によりR1 における電圧降下が生じ、Q1 の
コレクタ電圧及びベース電圧が規定される。Q7 のベー
スはQ1 のベースと同電位であり、そのエミッタはGN
Dに接続されているので、Q7 のコレクタ電流つまり定
電流源としての出力電流IOUT の値は、第一のカレント
ミラー回路の基準電流I1 と等しくなる。
【0028】また第六の実施例では、上記と同様に基準
電流I1 の値が第一乃至第三のカレントミラー回路によ
って規定される。また第一のカレントミラー回路におけ
る負荷素子R1 とQ9 のエミッタに接続されている負荷
素子R2 の値は等しく、またQ1 のベース、エミッタ間
電圧とQ9 のベース、エミッタ間電圧は等しく、Q9の
コレクタ電流はI1 と等しい。よってQ9 のエミッタ電
流つまり定電流源としての出力電流IOUT の値は、第一
のカレントミラー回路の基準電流I1 と等しくなる。
【0029】次にQ1 のコレクタ電流I1 の規定の方法
について説明する。トランジスタQ1 とQ2 のエミッタ
の面積比は1:Lであるので、Q2 のコレクタ電流はL
I1となり、これが第二のカレントミラー回路の基準電
流となる。第二のカレントミラー回路を構成するトラン
ジスタQ3 とQ4 のエミッタ面積比は1:Mであるの
で、Q4 のコレクタ電流はLMI1 となる。また上記の
ようにQ6 のコレクタ電流はLMNI1 であるので、Q
1 のコレクタ電流I1 と、Q3 のコレクタ電流LI1
と、Q4 のコレクタ電流LMI1 及びQ6 のコレクタ電
流の総和が、定電流源11より発生する電流値IO とな
るので、IO =(1+L+LM+LMN)I1 という関
係が成立し、これによりQ1 のコレクタ電流が規定され
る。
【0030】よって微少電流源としての出力電流IOUT
は、例えば定電流源より出力される電流値IO =100
μA、Q1 とQ2 のエミッタ面積比を1:9、Q3 とQ
4 のエミッタ面積比を1:10、Q5 とQ6 のエミッタ
面積比を1:10とすれば、I1 はIO /1000とな
り出力電流IOUT は0.1μAとなり、微少な電流を出
力電流として得ることができる。
【0031】次に上記の第一乃至第六の実施例における
効果について説明する。すなわち、微少電流源を構成す
る各カレントミラー回路に流れる電流量の総和は、定電
流源により規定される。また回路を構成する各カレント
ミラー回路の各トランジスタのエミッタ面積比を設定す
ることにより、各カレントミラー回路に流れる基準電流
及び出力電流も規定される。第一のカレントミラー回路
の基準側には所定の負荷素子が接続されているため、基
準電圧が規定されることにより電圧降下も規定される。
よって各カレントミラー回路にかかる電圧は、第一のカ
レントミラー回路の基準側の電圧降下によって規定され
るので、電源電圧VCCの変動によらず、定電流源の値が
変化しない限りは一定となり、電源電圧VCCの変動によ
らず、安定した微少な出力電流を得ることができる。
【0032】続いて図7において電源電圧VCCが変化し
た際の、微少電流源の出力電流の変化を示す。図中
(a)は本発明の第一の実施例における図1に示す回路
による特性であり、(b)は従来の例として図8に示す
回路による特性を示すものである。図示するように従来
の回路による特性(b)においては、電源電圧VCCの変
化にともなって出力電流も変化しているが、本発明の回
路による特性(a)においては、電源電圧VCCの変化に
よらず、広範囲の電源電圧VCCにわたって、安定した一
定の出力電流が得られていることが分かる。
【0033】上記の第一乃至第六の実施例においては、
回路に最大で3つのカレントミラー回路を含む回路構成
のものについて示したがこれに限定されることはない。
例えば第四の実施例においては、Q6 のコレクタ電流つ
まり第三のカレントミラー回路の出力電流を基準電流と
する第四のカレントミラー回路を接続する等、前段のカ
レントミラー回路の出力電流を基準電流とするカレント
ミラー回路を順次接続してゆくことにより、定電流源I
O からの電流路が増加することになり、よって第一のカ
レントミラー回路の基準電流が減少することになるの
で、より微少な電流を得ることができる微少電流源を得
ることができる。
【0034】また上記第一乃至第六の実施例において示
したトランジスタと全く逆の極性を有するトランジスタ
を用いることもできるし、トランジスタのエミッタ面積
や、負荷素子として用いる抵抗の抵抗値、または負荷素
子にダイオードを用いる等、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、回路を構成する各カレ
ントミラー回路にかかる電圧を、第一のカレントミラー
回路の基準側の電圧降下によって規定することができ、
電源電圧VCCの変動によらず、定電流源IO の値が変化
しない限りは、安定した微少な出力電流を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す回路図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す回路図。
【図3】本発明の第三の実施例を示す回路図。
【図4】本発明の第四の実施例を示す回路図。
【図5】本発明の第五の実施例を示す回路図。
【図6】本発明の第六の実施例を示す回路図。
【図7】本発明の効果を示す説明図。
【図8】従来例を示す回路図。
【符号の説明】
11、12 定電流源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電流を発生する定電流源と、 この定電流源に一端が接続された第一負荷素子と、 この第一負荷素子の他端にコレクタとベースとが接続さ
    れ、基準電位にエミッタが接続された第一極性の第一ト
    ランジスタと、 この第一トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記基準電位にエミッタが接続された前記第
    一トランジスタのエミッタ面積のL倍のエミッタ面積を
    有する第一極性の第二トランジスタと、 前記定電流源にエミッタが接続され、前記第二トランジ
    スタのコレクタにコレクタとベースとが接続された第二
    極性の第三トランジスタと、 この第三トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にエミッタが接続され、前記基
    準電位にコレクタが接続された前記第三トランジスタの
    エミッタ面積のM倍のエミッタ面積を有する第二極性の
    第四トランジスタと、 前記第一トランジスタのベースにベースが接続され、前
    記基準電位にエミッタが接続された第一極性の第五トラ
    ンジスタとを有し、 前記第五トランジスタのコレクタ電流を第一出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の微少電流源を有する半導
    体集積回路において、 前記基準電位に一端が接続された前記第一負荷素子と同
    一のインピーダンス値を有する第二負荷素子と、 前記第二負荷素子の他端にエミッタが接続され、前記定
    電流源にベースが接続された第一極性の第六トランジス
    タとを有し、 前記第六トランジスタのコレクタ電流を第二出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の微少電流源を有
    する半導体集積回路において、 前記第五トランジスタのコレクタにエミッタが接続さ
    れ、前記定電流源にベースが接続された第一極性の第七
    トランジスタを有し、 前記第七トランジスタのコレクタ電流を第三出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 定電流を発生する定電流源と、 この定電流源に一端が接続された第一負荷素子と、 この第一負荷素子の他端にコレクタが接続され、基準電
    位にエミッタが接続された第一極性の第一トランジスタ
    と、 この第一トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記基準電位にエミッタが接続された前記第
    一トランジスタのエミッタ面積のL倍のエミッタ面積を
    有する第一極性の第二トランジスタと、 前記定電流源にエミッタが接続され、前記第二トランジ
    スタのコレクタにコレクタとベースとが接続された第二
    極性の第三トランジスタと、 この第三トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にエミッタが接続され、前記第
    三トランジスタのエミッタ面積のM倍のエミッタ面積を
    有する第二極性の第四トランジスタと、 前記基準電位に一端が接続された前記第一負荷素子と同
    一のインピーダンス値を有する第二負荷素子と、 前記第二負荷素子の他端にエミッタが接続され、前記定
    電流源にベースが接続された第一極性の第五トランジス
    タとを有し、 前記第五トランジスタのコレクタ電流を出力とする微少
    電流源を有する半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 定電流を発生する定電流源と、 この定電流源に一端が接続された第一負荷素子と、 この第一負荷素子の他端にコレクタとベースとが接続さ
    れ、基準電位にエミッタが接続された第一極性の第一ト
    ランジスタと、 この第一トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記基準電位にエミッタが接続された前記第
    一トランジスタのエミッタ面積のL倍のエミッタ面積を
    有する第一極性の第二トランジスタと、 前記定電流源にエミッタが接続され、前記第二トランジ
    スタのコレクタにコレクタとベースとが接続された第二
    極性の第三トランジスタと、 この第三トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にエミッタが接続され、前記第
    三トランジスタのエミッタ面積のM倍のエミッタ面積を
    有する第二極性の第四トランジスタと、 この第四トランジスタのコレクタにコレクタとベースと
    が接続され、前記基準電位にエミッタが接続された第一
    極性の第五トランジスタと、 この第五トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にエミッタが接続され、前記基
    準電位にエミッタが接続された前記第五トランジスタの
    エミッタ面積のN倍のエミッタ面積を有する第一極性の
    第六トランジスタと、 前記第一トランジスタのベースにベースが接続され、前
    記基準電位にエミッタが接続された第一極性の第七トラ
    ンジスタとを有し、 前記第七トランジスタのコレクタ電流を第一出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の微少電流源を有する半導
    体集積回路において、 前記基準電位に一端が接続された前記第一負荷素子と同
    一のインピーダンス値を有する第二負荷素子と、 前記第二負荷素子の他端にエミッタが接続され、前記定
    電流源にベースが接続された第一極性の第八トランジス
    タとを有し、 前記第六トランジスタのコレクタ電流を第二出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の微少電流源を有
    する半導体集積回路において、 前記第七トランジスタのコレクタにエミッタが接続さ
    れ、前記定電流源にベースが接続された第一極性の第九
    トランジスタを有し、 前記第九トランジスタのコレクタ電流を第三出力とする
    微少電流源を有する半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 定電流を発生する定電流源と、 この定電流源に一端が接続された第一負荷素子と、 この第一負荷素子の他端にコレクタとベースとが接続さ
    れ、基準電位にエミッタが接続された第一極性の第一ト
    ランジスタと、 この第一トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記基準電位にエミッタが接続された前記第
    一トランジスタのエミッタ面積のL倍のエミッタ面積を
    有する第一極性の第二トランジスタと、 前記定電流源にエミッタが接続され、前記第二トランジ
    スタのコレクタにコレクタとベースとが接続された第二
    極性の第三トランジスタと、 この第三トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にエミッタが接続された前記第
    三トランジスタのエミッタ面積のM倍のエミッタ面積を
    有する第二極性の第四トランジスタと、 この第四トランジスタのコレクタにコレクタとベースと
    が接続され、前記基準電位にエミッタが接続された第一
    極性の第五トランジスタと、 この第五トランジスタのベースとコレクタとにベースが
    接続され、前記定電流源にコレクタが接続され、前記基
    準電位にエミッタが接続された前記第五トランジスタの
    エミッタ面積のN倍のエミッタ面積を有する第一極性の
    第六トランジスタと、 前記基準電位に一端が接続された前記第一負荷素子と同
    一のインピーダンス値を有する第二負荷素子と、 前記第二負荷素子の他端にエミッタが接続され、前記定
    電流源にベースが接続された第一極性の第七トランジス
    タとを有し、 前記第七トランジスタのコレクタ電流を出力とする微少
    電流源を有する半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 カレントミラー回路の入力が他のカレン
    トミラー回路の出力に接続された少なくとも2以上のカ
    レントミラー回路を有し、基準電位とバイアス電位間に
    接続された電流制御部と、 一端が前記電流制御部の最前段のカレントミラー回路の
    入力に接続され、他端が前記バイアス電位に接続された
    第一負荷素子と、 前記バイアス電位に定電流を供給する定電流源と、 前記最前段のカレントミラー回路の入力電流に応じた電
    流を出力する出力回路とを有することを特徴とする半導
    体集積回路。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体集積回路におい
    て、 前記カレントミラー回路を構成するトランジスタ同士は
    それぞれ所定のエミッタ面積比を有することを特徴とす
    る半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の半導体集積回路におい
    て、 前記出力回路は、前記最前段のカレントミラー回路を構
    成する第一トランジスタのベースにベースが接続され、
    前記基準電位にエミッタが接続された第二トランジスタ
    を有し、前記第二トランジスタのコレクタ電流を出力と
    することを特徴とする半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の半導体集積回路におい
    て、 前記出力回路は、前記基準電位に一端が接続された前記
    第一負荷素子と同一のインピーダンス値を有する第二負
    荷素子と、前記第二負荷素子の他端にエミッタが接続さ
    れ、前記バイアス電位にベースが接続された第三トラン
    ジスタとを有し、前記第三トランジスタのコレクタ電流
    を出力とすることを特徴とする半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 定電流を発生する定電流源と、 入力の第一所定倍の第一電流を出力する第一回路と、 前記第一回路の出力に入力が接続され、入力の第二所定
    倍の第二電流を出力する第二回路とを有し、 前記第一回路と前記第二回路を前記定電流源により共通
    にバイアスし、前記第一回路の入力電流に応じた電流を
    出力とする微少電流源を有する半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体集積回路にお
    いて、 前記第一及び第二回路はカレントミラー回路により構成
    されていることを特徴とする半導体集積回路。
JP6238682A 1994-10-03 1994-10-03 半導体集積回路 Pending JPH08102627A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238682A JPH08102627A (ja) 1994-10-03 1994-10-03 半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238682A JPH08102627A (ja) 1994-10-03 1994-10-03 半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08102627A true JPH08102627A (ja) 1996-04-16

Family

ID=17033743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6238682A Pending JPH08102627A (ja) 1994-10-03 1994-10-03 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08102627A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100694466B1 (ko) * 2001-12-27 2007-03-12 매그나칩 반도체 유한회사 전류 보상 바이어스 회로
JP2008066970A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Dianjing Science & Technology Co Ltd オートレンジカレントミラー回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100694466B1 (ko) * 2001-12-27 2007-03-12 매그나칩 반도체 유한회사 전류 보상 바이어스 회로
JP2008066970A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Dianjing Science & Technology Co Ltd オートレンジカレントミラー回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4567444A (en) Current mirror circuit with control means for establishing an input-output current ratio
US4591804A (en) Cascode current-source arrangement having dual current paths
JP2869664B2 (ja) 電流増幅器
JPH1124769A (ja) 定電流回路
US4485313A (en) Low-value current source circuit
JPH08102627A (ja) 半導体集積回路
JPH10268953A (ja) 電流源回路
JPH0851324A (ja) バッファアンプ
JP2000261260A (ja) 電圧・電流変換回路
JPH0642252Y2 (ja) 定電圧回路
JPH0151207B2 (ja)
JP2647725B2 (ja) 電圧比較器
JPS6325769Y2 (ja)
JP2006033523A (ja) カレントミラー回路
JP3323034B2 (ja) 定電流供給回路
JPH06260925A (ja) レベルシフト回路
JP3851019B2 (ja) 電圧バッファ回路
JPS6040737B2 (ja) トランジスタ回路
JPH11136105A (ja) 電圧比較回路
JPS634962B2 (ja)
JPH088664A (ja) 電流供給回路
JPH0153928B2 (ja)
JPS63202108A (ja) カレントミラ−回路
JPH09260971A (ja) 差動増幅器
JPH0653755A (ja) 電流分割回路