JPH08102255A - 蛍光膜形成用インキ組成物 - Google Patents

蛍光膜形成用インキ組成物

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JPH08102255A
JPH08102255A JP23787094A JP23787094A JPH08102255A JP H08102255 A JPH08102255 A JP H08102255A JP 23787094 A JP23787094 A JP 23787094A JP 23787094 A JP23787094 A JP 23787094A JP H08102255 A JPH08102255 A JP H08102255A
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JP
Japan
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ink composition
resin
fluorescent film
forming
phosphor
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JP23787094A
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English (en)
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Katsuhiko Kuroda
勝彦 黒田
Hiroshi Uchida
博 内田
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Kasei Optonix Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス基板上に、特に陰極線管のガラス基板
上に蛍光膜のパターンを容易に精度よく形成することの
できる蛍光膜形成用インキ組成物および蛍光膜形成方法
を提供する。 【構成】 蛍光体、バインダー樹脂および溶剤を含有す
る蛍光膜形成用インキ組成物において、前記バインダー
樹脂がポリビニルアセタール系樹脂からなることを特徴
とする蛍光膜形成用インキ組成物およびそれを用いた蛍
光膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板上に、特に
陰極線管のフェースプレート上に蛍光膜を容易に効率よ
く形成する方法に用いるインキ組成物およびそれを用い
た蛍光膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管のフェースプレート上に
蛍光膜を形成する方法として、スラリー塗布露光法や沈
降法などが用いられているが、工程数が多く、装置も複
雑であり生産性に欠けるという欠点があった。そこで、
これらに代わる生産性のよい形成方法として、スクリー
ン印刷等の印刷法を用いる方法、例えば特公昭55−4
6674号公報あるいは特開平6−49398号公報に
記載されている方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のスクリ
ーン印刷法は、生産性が高く、しかも生産設備的にも極
めて有利ではあるが、スラリー塗布露光法などに比較し
てパターン形状がやや悪く、膜厚の再現性や均一性に劣
るといった問題点がある。特に重ね刷りの際に、2色目
以降の印刷時、スクリーンとガラス面との間に隙間が生
じてくるため、インキ組成物のガラス面への濡れがかな
り困難となるため、従来のインキ組成物では重ね刷りで
の均一性の高いパターン形状が得られなかった。
【0004】そこで、本発明は、上記したような印刷法
の利点を活かし、更に均一性の高い蛍光膜が形成できる
蛍光膜形成用インキ組成物およびそれを用いた蛍光膜形
成方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の目
的を達成するために鋭意検討した結果、蛍光体、バイン
ダー樹脂および溶剤とからなる蛍光膜形成用インキ組成
物において、特定のバインダー樹脂を用いることによ
り、重ね合わせ印刷の際に形状の均一なパターンが得ら
れることを見いだし、本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明の要旨は、蛍光体、バイン
ダー樹脂および溶剤を含有する蛍光膜形成用インキ組成
物において、前記バインダー樹脂がポリビニルアセター
ル系樹脂からなることを特徴とする蛍光膜形成用インキ
組成物およびそれを用いた蛍光膜形成方法に存する。以
下、陰極線管のガラス基板上に蛍光膜を形成する場合を
例に挙げて、本発明について詳しく述べる。
【0007】本発明に使用されるポリビニルアセタール
系樹脂としては、一般的にポリビニルアルコールと各種
アルデヒドとを反応させて得られる樹脂が用いられ、具
体的には、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセ
タール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルフ
ェニルアセタール樹脂などが用いられ、とくにポリビニ
ルブチラール樹脂が好ましい。上記のポリビニルアセタ
ール系樹脂の分子量は、一般的な分子量のものが好まし
く、例えば、溶液粘度としてトルエン/エタノール(1
/1)混合溶剤における5重量%の溶液の粘度が100
cps以下(20℃)が好ましい。上記のバインダー樹
脂と蛍光体との比は、重量比で0.002:1〜0.
2:1の範囲が好ましく、0.01:1〜0.1:1の
範囲が更に好ましい。バインダー樹脂が少なすぎると、
インキ組成物の流動性が不足するため、インキ組成物が
充分ガラス基板に転写することが出来ず、また多すぎる
と、インキ組成物の流動性が高すぎるため、転写したイ
ンキ組成物のパターン形状の保持性が悪くなる。
【0008】本発明で使用される溶剤としては、例え
ば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトールなどのグリコールエーテル系溶剤、メ
チルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテー
ト、カルビトールアセテートなどのグリコールエステル
系溶剤などが挙げられる。上記溶剤の使用量は、蛍光体
とバインダー樹脂の合計に対し、重量比で0.05:1
〜2:1が好ましく、0.1:1〜1:1が更に好まし
い。
【0009】本発明に使用される蛍光体の例示として
は、青色発光成分蛍光体として銀付活硫化亜鉛系蛍光
体、例えば[ZnS:Ag]、[ZnS:Ag,Al]
など、緑色発光成分蛍光体として銅およびアルミニウム
付活硫化亜鉛系蛍光体、例えば[ZnS:Cu,Al]
と[ZnS:Au,Al]との混合蛍光体、[ZnS:
Cu,Al]、[ZnS:Au,Cu,Al]、[(Z
n,Cd)S:Cu,Al]など、赤色発光成分蛍光体
としてユーロピウム付活希土類酸化物系蛍光体、例えば
[Y22S:Eu]、[Y23:Eu]などの従来から
陰極線管に使用されている蛍光体を使用することができ
る。また、これら蛍光体にはフィルター効果を有する顔
料を付着したものも使用される。この種の顔料として
は、例えば青色発光蛍光体にはアルミン酸コバルトや群
青等の青色顔料、緑色発光蛍光体にはTiO2−ZnO
−CoO−NiO系等の緑色顔料、赤色発光蛍光体には
べんがらや硫セレン化カドミウム等の赤色顔料がある。
蛍光体の大きさとしては、1〜20μm程度のものが望
ましい。
【0010】本発明のバインダー樹脂には、本発明の効
果を損なわない範囲内において他の熱可塑性樹脂、例え
ば、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、酢酸セルロース樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル酢酸ビニル共重合樹脂、AS樹脂などを配合してもよ
い。その他、必要に応じて、石油樹脂、ロジン誘導体、
各種可塑剤、流動パラフィンなどの柔軟剤、および蛍光
体を分散するための各種分散剤を用いることも可能であ
る。
【0011】上記の蛍光膜形成用インキ組成物の製造方
法としては、一般に知られている3本ロールミルやボー
ルミルなどを用いて容易に製造することができる。ま
た、上記の構成からなる赤、緑、青各色蛍光体のインキ
組成物を用いて、ガラス基板上に所定のパターンを印刷
する方法としては特に限定されないが、一般に知られて
いるスクリーン印刷法が最も適している。印刷の順とし
ては、先ずブラックマトリックスを印刷した後、このブ
ラックマトリックス上に多少オーバーラップするように
インキ性状あるいは版パターンを設計し、順次蛍光体層
をガラス基板上に重ね印刷し、蛍光体層を形成すること
が好ましい。上記の蛍光体層を形成したガラス基板を、
例えば450℃にて30分間焼成することにより有機成
分を除去し、赤、緑、青3色の蛍光膜パターンを形成で
きる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、その要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。 [実施例−1]ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工
業社製、エスレックBX−1)40gをエチルカルビト
ール460gに加え、加熱撹拌することによりポリビニ
ルブチラール樹脂の8重量%の溶液を得た。これを有機
媒体として、以下に示すようにそれぞれの蛍光体と混練
することにより蛍光膜形成用インキ組成物を調製した。
【0013】青色の発光色をもつ蛍光体として化成オプ
トニクス社製P22−B1(ZnS:Ag)50gに、
上記の有機媒体17.5gを加え、スパチュラで予備混
合した後、3本ロールミルを用いて、5分間混練分散処
理することにより青色蛍光膜形成用インキ組成物を調製
した。緑色の発光色をもつ蛍光体として化成オプトニク
ス社製P22−GN(ZnS:Cu,Al)50gに、
上記の有機媒体20gを加え、スパチュラで予備混合し
た後、3本ロールミルを用いて、5分間混練分散処理す
ることにより緑色蛍光膜形成用インキ組成物を調製し
た。
【0014】赤色の発光色をもつ蛍光体として化成オプ
トニクス社製P22−RE3(Y22S:Eu)50g
に、上記の有機媒体13.7gを加え、スパチュラで予
備混合した後、3本ロールミルを用いて、5分間混練分
散処理することにより赤色蛍光膜形成用インキ組成物を
調製した。ガラス基板上に、ステンレス製500メッシ
ュ、スクリーン厚30μm,乳剤厚10μmのスクリー
ン版を用いて、ヘラウス社製の低抵抗ペーストR814
1Vを用いて、50μmの線幅でスクリーン印刷し、1
20℃で10分乾燥後、上記と同じスクリーン版を用い
て600μm×200μmの蛍光体パターンを各色の蛍
光膜形成用インキ組成物にて順次スクリーン印刷した。
なお、各色印刷ごとに120℃で10分の乾燥を実施す
ることによって蛍光体層をガラス基板上に形成した。こ
のガラス基板を450℃で30分大気雰囲気で焼成する
ことによって有機成分を除去し、赤・緑・青3色の蛍光
膜パターンを形成した。
【0015】この結果、緑の蛍光膜厚が16μm、青色
の蛍光膜厚15μm、赤色の蛍光膜厚が16μmであ
り、膜厚と形状の均一性の高い蛍光膜面を得た。 [実施例−2]ポリビニルアセタール樹脂(積水化学工
業社製、エスレックKS−1)40gをエチルカルビト
ール460gに加え、加熱撹拌することによりポリビニ
ルアセタール樹脂の8重量%の溶液を得た。これを有機
媒体として使用する以外は実施例−1と全く同様の操作
により、表−1に示した、青・緑・赤色に発色する各蛍
光膜形成用インキ組成物を調製した。
【0016】上記の各蛍光膜形成用インキ組成物を用い
る以外は実施例−1と全く同様の操作により蛍光膜パタ
ーンを形成した。この結果、緑の蛍光体膜厚が15μ
m、青の蛍光体膜厚が13μm、赤の蛍光体膜厚が14
μmであり、膜厚と形状の均一性の高い蛍光膜面を得
た。 [比較例−1]エチルセルロース樹脂(ハーキュレス社
製、エトセルN200)40gを、テルピネオール30
0gおよびブチルカルビトールアセテート33gの混合
液に加え、加熱撹拌することにより、エチルセルロース
樹脂の12重量%の溶液を得た。これを有機媒体として
用い、表−1に示した配合比とする以外は、実施例−1
と全く同様の操作により、表−1に示した、青・緑・赤
色に発色する各蛍光膜形成用インキ組成物を調製した。
【0017】上記の各蛍光膜形成用インキ組成物を用い
る以外は実施例−1と全く同様の操作により蛍光膜パタ
ーンを形成した。この結果、緑色の蛍光体膜厚が10μ
m、青色の蛍光体膜厚が7μm、赤色の蛍光体膜厚が9
μmであり、パターンの形状は突起が多く不均一であっ
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明によると、蛍光膜形成用インキ組
成物として、ポリビニルアセタール系樹脂をバインダー
樹脂として用いることによって、ガラス基板上に簡単
に、且つ精度良く均一なパターンを形成することができ
る。また転写された蛍光体層からバインダー樹脂等の有
機物を容易に焼成することができ、高品質の陰極線管を
形成することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体、バインダー樹脂および溶剤を含
    有する蛍光膜形成用インキ組成物において、前記バイン
    ダー樹脂がポリビニルアセタール系樹脂からなることを
    特徴とする蛍光膜形成用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 蛍光体とバインダー樹脂との重量比が
    1:0.002〜1:0.2であることを特徴とする請
    求項1記載の蛍光膜形成用インキ組成物。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアセタール系樹脂が、ポリビ
    ニルホルマール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
    ビニルブチラール樹脂、およびポリビニルフェニルアセ
    タール樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の
    樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の蛍
    光膜形成用インキ組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    蛍光膜形成用インキ組成物を用いて印刷法により所定の
    パターンを印刷し、焼成して前記インキ組成物のバイン
    ダー樹脂を除去して蛍光膜を形成することを特徴とする
    蛍光膜形成方法。
  5. 【請求項5】 印刷法としてスクリーン印刷法を用いる
    ことを特徴とする請求項4記載の蛍光膜形成方法。
JP23787094A 1994-09-30 1994-09-30 蛍光膜形成用インキ組成物 Pending JPH08102255A (ja)

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Effective date: 20040309