JPH08102206A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でグローブの落下防止ができ、取
付部材が外れたことが認識し易くし、グローブの着脱の
誤操作が少なくする。 【構成】 天井に取り付けられる器具本体１にグローブ
２が一対の取付部材３により装着されてなり、その取付
部材３が、係止部３ａを備えると共にグローブ２の側壁
に対面するように器具本体１に下方に突出して設けられ
たグローブ受け部材３ｂと、前記係止部３ａへの係止爪
３ｃを備えると共にグローブ２の側壁に前記グローブ受
け部材３ｂと対向して内外方向に進退自在に設けられた
グローブ止め部材３ｄとを有して構成されると共に、そ
の取付部材３を操作して前記係止爪３ｃを係止部３ａか
ら外すことによりグローブ２が自重で落下して器具本体
１から外れる構造の照明器具において、前記器具本体１
とグローブ２に、前記取付部材３とは別にグローブ２の
落下を防止する落下防止部材４を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、グローブを備えてなる
照明器具に関し、特に、そのグローブの落下防止を設け
た照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図９乃至図１１は、従来の照明器具（第
１の従来例）を示すもので、この照明器具は、器具本体
１と、グローブ２、取付部材３、及び落下防止部材４と
を有して構成されている。

【０００３】器具本体１は、天井に対向して取り付けら
れる略板状の本体底部１ａのまわりに、下方に向かって
フランジ部１ｂが立設されてなり、器具本体１の両端近
傍であって、その中心線上に配設された取付部材３によ
り、そのフランジ部１ｂの外側を覆うようにグローブ２
が取り付けられている。この取付部材３は、器具本体１
のフランジ部１ｂの内側近傍の本体底部１ａに回動可能
に取り付けられると共に、係止部である係止孔３ａが設
けられたグローブ受け部材３ｂと、そのグローブ受け部
材３ｂに対向して、その内外方向に、つまりグローブ２
の側壁と垂直方向に進退可能にグローブ２の側壁に設け
られてグローブ受け部材３ｂの係止孔３ａに係止される
係止爪３ｃを備えたグローブ止め部材３ｄとを有し、グ
ローブ２の外側にはグローブ止め部材３ｄを進退操作す
るためのボタン３ｅが設けられている。

【０００４】また、落下防止部材４は、器具本体１に設
けられた係止部材４ａと、グローブ２に設けられた爪部
材４ｂとから構成されており、係止部材４ａは、グロー
ブ受け部材３ｂに対向してさらに器具本体１内方に設け
られ、線材で形成されると共に、その形状が略コ字状で
あって、グローブ受け部材３ｂよりも下方まで伸びる高
さを有している。爪部材４ｂは、グローブ２の側壁であ
ってグローブ２の装着時に係止部材４ａに対向する位置
に設けられ、その先端が下方に曲げられて引掛部４ｃと
され、グローブ止め部材３ｄの係止爪３ｃと共に取り付
けられて同様に器具本体１の内外方向に進退可能とされ
ている。

【０００５】このように構成された照明器具において
は、グローブ２を器具本体１に対して押し上げることに
よりグローブ２が装着されるが、その取付部材３のグロ
ーブ止め部材３ｄがグローブ受け部材３ｂに係止される
前に、落下防止部材４の爪部材４ｂが係止部材４ａに挿
入され、その状態から押し上げられて装着される。した
がって、グローブ２の装着状態でも、爪部材４ｂの引掛
部４ｃが係止部材４ａに挿入された位置関係を保ってお
り、取付部材３の嵌合が不十分であって、振動等により
取付部材３が外れてグローブ２が脱落しようとした際に
は、爪部材４ｂの引掛部４ｃが係止部材４ａに引っ掛か
って、グローブ２の落下を防止する。

【０００６】図１２は、従来の別の照明器具（第２の従
来例）を示すもので、前記第１の従来例と異なる点は、
落下防止部材４に代えて仮吊り部材５を設けた点であ
り、他は前記第１の従来例と同様に構成されている。

【０００７】この仮吊り部材５は、主としてグローブ２
の重量が重い器具に設けられるもので、前記第１の従来
例の係止部材４ａと同様の位置に設けられて、略コ字状
の下金具５ａと、その両側部を１対のコイルバネ５ｂを
介して器具本体１に支持する略Ｌ字状の１対の上金具５
ｃとを備えた仮吊りばね５ｄと、前記第１の従来例と同
様の構成を有し、グローブ２に設けられて仮吊り部材５
に係止される爪部材（図示せず）とにより構成され、上
下方向に伸縮自在に構成されている。

【０００８】したがって、グローブの着脱に際しては、
グローブ２の爪部材を仮吊り部材５の下金具５ａに引っ
掛ければ、仮吊り部材５がグローブ２の自重により下方
に伸びてグローブ２が仮吊りされ、グローブ２を押し上
げれば、仮吊り部材５は元の高さに戻るような構成とさ
れており、この仮吊り部材５は、前記第１の従来例と同
様にグローブ２の落下を防止する役目も果たす。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された第１及び第２の従来例に示す照明器具
においては、落下防止部材４や仮吊り部材５が、取付部
材３と同位置に設けられているため、グローブ受け部材
３ｂに爪部材４ｃを避けた部分を設ける必要が生じ、取
付部材３を含めたその部分の構造が複雑となるばかり
か、落下防止のために仮吊り状態となったグローブ２を
外すには、グローブ２と器具本体１間に手を入れて、手
探り状態でその引っ掛かりを外さねばならず、ランプ交
換等の保守、点検作業がしにくく、さらには、グローブ
２の取り外しの際に、作業者が、取付部材３が外れた場
合であっても取付部材３と略同位置で、つまり、器具本
体１の中心線上で引掛部４ｃが係止部材４ａや下金具５
ａ引っ掛かった状態を、取付部材３が外れていないもの
と誤認識し、さらにグローブ２に下方に力を加えて器具
本体１やグローブ２を変形させる等、誤操作をし易いと
いう問題点があった。

【００１０】本発明は、上記問題点に鑑みてなされもの
で、その目的とするところは、簡単な構造でグローブの
落下防止ができ、取付部材が外れた状態を認識させ易く
し、グローブの着脱の誤操作が少ない照明器具を提供す
ることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、天井に
取り付けられる器具本体１にグローブ２が一対の取付部
材３により装着されてなり、その取付部材３が、係止部
３ａを備えると共にグローブ２の側壁に対面するように
器具本体１に下方に突出して設けられたグローブ受け部
材３ｂと、前記係止部３ａへの係止爪３ｃを備えると共
にグローブ２の側壁に前記グローブ受け部材３ｂと対向
して内外方向に進退自在に設けられたグローブ止め部材
３ｄとを有して構成されると共に、その取付部材３を操
作して前記係止爪３ｃを係止部３ａから外すことにより
グローブ２が自重で落下して器具本体１から外れる構造
の照明器具において、前記器具本体１とグローブ２に、
前記取付部材３とは別にグローブ２の落下を防止する落
下防止部材４を設けたことを特徴とするものである。

【００１２】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の照明器具において、前記落下防止部材４
を、前記器具本体１とグローブ２の一対の取付部材３を
結ぶ方向と垂直方向に１ケ所設けたことを特徴とするも
のである。

【００１３】

【作用】以上のように本発明は、請求項１記載の発明に
あっては、天井に取り付けられる器具本体１にグローブ
２が一対の取付部材３により装着されてなり、その取付
部材３が、係止部３ａを備えると共にグローブ２の側壁
に対面するように器具本体１に下方に突出して設けられ
たグローブ受け部材３ｂと、前記係止部３ａへの係止爪
３ｃを備えると共にグローブ２の側壁に前記グローブ受
け部材３ｂと対向して内外方向に進退自在に設けられた
グローブ止め部材３ｄとを有して構成されると共に、そ
の取付部材３を操作して前記係止爪３ｃを係止部３ａか
ら外すことによりグローブ２が自重で落下して器具本体
１から外れる構造の照明器具において、前記器具本体１
とグローブ２に、前記取付部材３とは別にグローブ２の
落下を防止する落下防止部材４を設けたため、取付部材
３に落下防止部材４を避ける部分を設ける必要がなく、
取付部材３の形状や寸法に制限がなくなり、その部分の
構造を簡単にすることができると共に、グローブ２の確
実な落下防止ができ、グローブ２の取り外しの際に、作
業者が取付部材３が外れたことを容易に認識できて、誤
操作をする恐れが少なくなる。

【００１４】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の照明器具において、前記落下防止部材４
を、前記器具本体１とグローブ２の一対の取付部材３を
結ぶ方向と垂直方向に１ケ所設けたため、取付部材３を
外せばグローブ２は１か所の落下防止部材４部でのみ仮
吊りされて大きく開き、グローブ２を器具本体１に仮吊
りしたままでランプ交換が容易に行え、また、グローブ
２を取り外す際にも、落下防止部材４が、一方の側面側
から確実に見えて作業がし易く、保守、点検が容易に行
える

【００１５】

【実施例】図１乃至図４は、本発明の照明器具の第１の
実施例を示すものであり、この照明器具は、器具本体１
と、グローブ２、取付部材３、及び落下防止部材４とを
有して構成されており、前記第１の従来例と異なる点は
落下防止部材４であり、他は前記第１の従来例と同様に
構成されている。

【００１６】落下防止部材４は、器具本体１の本体底部
１ａであって、一対のグローブ受け部材３ｂを結ぶ線と
垂直方向の一方のフランジ部１ｂ近傍に設けられた支持
ばね４ｄと、グローブ２の側壁であって、支持ばね４ｄ
に対向する位置に設けられて支持ばね４ｄに引っ掛けら
れる引掛金具４ｅとにより構成されている。支持ばね４
ｄは、線材を略コ字状に成形して構成されて弾性を有
し、器具本体１から垂下されるように、その両先端近傍
が器具本体１に固着されている。また、引掛金具４ｅ
は、板金を折り曲げて形成され、その先端が器具の内側
に向かって斜め下方となるようにグローブ２の側壁に固
着される。なお、グローブ２には方向性がないため、支
持ばね４ｄ、または引掛金具４ｅのうちどちらか一方は
一対設けたほうが良い。

【００１７】このように構成された照明器具では、グロ
ーブ２を装着する際には、グローブ２を押し上げていけ
ば、支持ばね４ｄの弾性により、支持ばね４ｄが引掛金
具４ｅの先端側の傾斜に沿ってスライドし、引掛金具４
ｅが支持ばね４ｄにもぐり込むようにして引っ掛けら
れ、さらにグローブ２を押し上げると、取付部材３が嵌
合して装着されるが、その状態でも、引掛金具４ｅの先
端は、支持ばね４ｄよりも器具本体１の内側に突出し
て、その上側に位置するようになっている。したがっ
て、グローブ２を取り外す際にも、取付部材３を操作す
れば引掛金具４ｅは、確実に支持ばね４ｄに引っ掛か
る。

【００１８】このように構成されているため、本実施例
における照明器具においては、取付部材３の形状や寸法
に制限がなくなり、その部分の構造を簡単にすることが
できると共に、取付部材３を外せば、グローブ２は支持
ばね４ｄと引掛金具４ｅとが対向して設けられた１か所
でのみ仮吊りされて確実な落下防止が図れ、また、その
ときグローブ２は大きく開くため、グローブ２を器具本
体１に仮吊りしたままでランプ交換が容易に行える。ま
た、グローブ２を取り外す際にも、落下防止部材４が、
器具本体１の落下防止部材４を設けない側から確実に見
えて作業がし易く、作業者が取付部材３が外れたことを
容易に認識できて、両手でグローブ２を支えて安心して
取り外しできて、誤操作をする恐れが少なくなる。さら
には、グローブ２の取付時にも、引掛金具４ｅと支持ば
ね４ｄ部が支点となって、グローブ２の位置合わせが容
易にできて、保守、点検が容易に行え、また、一方の取
付部材３が外れた場合にも、グローブ２がもう一方の取
付部材３と支持ばね４ｄによって支えられて、外れた側
にグローブ２が大きく傾斜し、天井面との間に大きな隙
間を形成して、作業者にその状態を容易に知らせること
ができ、迅速な補修がされやすくなる。

【００１９】図５は、本発明の第２の実施例を示すもの
であり、この照明器具の前記第１の実施例と異なる点
は、落下防止部材４であり、他は前記第１の実施例と同
様に構成されている。

【００２０】落下防止部材４は、第１の実施例における
支持ばね４ｄと引掛金具４ｅとを、それぞれ反対の部材
に設けたものである。つまり、器具本体１には、支持ば
ね４ｄに代えて板金を折り曲げて形成した支持金具４ｆ
が設けられ、グローブ２の側壁には、支持ばね４ｄに代
えて引掛ばね４ｇが設けられているのである。支持金具
４ｆは、器具本体１の本体底部１ａに垂直に固着された
板金の先端が、器具の外方に向かって斜め上方に曲げら
れて形成されており、また、引掛ばね４ｇは、線材を略
コ字状に成形して形成され弾性を有すると共に、その先
端が支持金具４ｆの先端の上側に位置するように、グロ
ーブ２の側壁から器具本体１の内方に向かうように固着
されている。このように構成しても、前記第１の実施例
と同様の効果を奏する。

【００２１】図６は、本発明の第３の実施例を示すもの
であり、前記第１の実施例と異なる点は、器具本体１と
グローブ２の、落下防止部材４を設けた側と対向する反
対側に、Ｓ環付き紐６を設けた点であり、他は前記第１
の実施例と同様に構成されている。

【００２２】Ｓ環付き紐６は、一端がグローブ２の側壁
に設けた紐固定金具６ａに取り付けられ、他端にはＳ環
６ｂが結び付けられて構成され、器具本体１の紐固定金
具６ａに対向する部分には、Ｓ環引掛け金具６ｃが設け
られている。したがって、グローブ２を装着する際に
は、落下防止部材４を引っ掛けると共に、Ｓ環６ｂをＳ
環引掛け金具６ｃに引っ掛け、その後に、グローブ２を
押し上げて取付部材３を嵌合させて取り付けを行う。

【００２３】このように構成されているため、本実施例
における照明器具においては、前記第１の実施例の効果
に加えて、落下防止部材４とＳ環付き紐６が、それぞれ
落下防止の役目を果たし、落下防止部材４とＳ環付き紐
６の一方を付け忘れた場合や、一方が外れた場合であっ
ても落下防止が確実に行えると共に、Ｓ環付き紐６は、
付け忘れた場合や外れた場合には、グローブ２の内面に
落ちて影として外側から認識でき、装着忘れを少なくで
きる。

【００２４】図７及び図８は、本発明の第４の実施例を
示すものであり、前記第３の実施例において、落下防止
部材４とＳ環付き紐６とを、それぞれ一対の取付部材３
と同じ側であって取付部材３とは別に、つまり、取付部
材３の係止爪３ｃの進退する部分から離れた位置に設け
た点であり、他は前記第３の実施例と同様に構成されて
いる。このように構成しても、前記第３の実施例と略同
様の効果を奏する。

【００２５】

【発明の効果】このように本発明は、請求項１記載の発
明にあっては、天井に取り付けられる器具本体にグロー
ブが一対の取付部材により装着されてなり、その取付部
材が、係止部を備えると共にグローブの側壁に対面する
ように器具本体に下方に突出して設けられたグローブ受
け部材と、前記係止部への係止爪を備えると共にグロー
ブの側壁に前記グローブ受け部材と対向して内外方向に
進退自在に設けられたグローブ止め部材とを有して構成
されると共に、その取付部材を操作して前記係止爪を係
止部から外すことによりグローブが自重で落下して器具
本体から外れる構造の照明器具において、前記器具本体
とグローブに、前記取付部材とは別にグローブの落下を
防止する落下防止部材を設けたため、取付部材に落下防
止部材を避ける部分を設ける必要がなく、取付部材の形
状や寸法に制限がなくなり、その部分の構造を簡単にす
ることができると共に、確実にグローブの落下防止が図
れ、また、グローブの取り外しの際に、作業者が取付部
材が外れたことを容易に認識できて、誤操作をする恐れ
が少なくなる。

【００２６】また、請求項２記載の発明にあっては、前
記落下防止部材を、前記器具本体とグローブの一対の取
付部材を結ぶ方向と垂直方向に１ケ所設けたため、請求
項１記載の発明の効果に加えて、取付部材を外せばグロ
ーブは１か所の落下防止部材部でのみ仮吊りされて大き
く開き、グローブを器具本体に仮吊りしたままでランプ
交換が容易に行え、また、グローブを取り外す際にも、
落下防止部材が、一方の側面側から確実に見えて作業が
し易く、保守、点検が容易に行える

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照明器具の第１の実施例を示す正面図
である。

【図２】同上の要部の斜視図である。

【図３】同上の一部断面の側面図である。

【図４】同上の要部の平面図である。

【図５】本発明の照明器具の第２の実施例を示す要部の
斜視図である。

【図６】本発明の照明器具の第３の実施例を示す斜視図
である。

【図７】本発明の照明器具の第４の実施例を示す概略平
面図である。

【図８】同上の図７におけるＡ−Ａ断面図である。

【図９】従来の照明器具（第１の従来例）を示す一部断
面の正面図である。

【図１０】同上の要部の正面図である。

【図１１】同上の要部の分解斜視図である。

【図１２】従来の別の照明器具（第２の従来例）の要部
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ グローブ ３ 取付部材 ３ａ 係止部 ３ｂ グローブ受け部材 ３ｃ 係止爪 ３ｄ グローブ止め部材 ４ 落下防止部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井に取り付けられる器具本体にグロー
   ブが一対の取付部材により装着されてなり、その取付部
   材が、係止部を備えると共にグローブの側壁に対面する
   ように器具本体に下方に突出して設けられたグローブ受
   け部材と、前記係止部への係止爪を備えると共にグロー
   ブの側壁に前記グローブ受け部材と対向して内外方向に
   進退自在に設けられたグローブ止め部材とを有して構成
   されると共に、その取付部材を操作して前記係爪部を係
   止部から外すことによりグローブが自重で落下して器具
   本体から外れる構造の照明器具において、前記器具本体
   とグローブに、前記取付部材とは別にグローブの落下を
   防止する落下防止部材を設けたことを特徴とする照明器
   具。
2. 【請求項２】 前記落下防止部材を、前記器具本体とグ
   ローブの一対の取付部材を結ぶ方向と垂直方向に１ケ所
   設けたことを特徴とする請求項１記載の照明器具。