JPH08101997A - 車載用受信データ表示装置 - Google Patents

車載用受信データ表示装置

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JPH08101997A
JPH08101997A JP26147194A JP26147194A JPH08101997A JP H08101997 A JPH08101997 A JP H08101997A JP 26147194 A JP26147194 A JP 26147194A JP 26147194 A JP26147194 A JP 26147194A JP H08101997 A JPH08101997 A JP H08101997A
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JP
Japan
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data
vehicle
display
controller
broadcasting station
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JP26147194A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Konishi
康之 小西
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバーにとって把握しやすく運転操作の
負担と成らないよう放送局からのデジタルデータを表示
すること。 【構成】 放送局からのデジタルデータdを受信する受
信部2と、この受信部2が復調した受信データを編集し
て表示部4に出力するコントローラ1と、車速を捕捉し
て車速情報を出力する車速センサ9とを備えると共に、
コントローラ1が、車速情報に応じて受信データの表示
サイクルを設定する切替タイミング設定部1Aを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用受信データ表示
装置に係り、特に、デジタルデータを受信する車載用受
信データ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、放送局からの情報を車内で入手
する手段ととしては、ラジオ放送や交通情報等を受信し
て復調し、スピーカ等で出力することにより、ドライバ
ー等に音声情報として伝達する手法が一般的である。
【0003】交通情報を提供するものとしては、ハイウ
ェイラジオ(AM1620または1629kHz)等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FM多
重放送のようにデジタルデータとして文字データやグラ
フィックデータが放送局から提供されるようになると、
アナログ情報を単純に音声出力するのとは異なり、ディ
スプレイへの表示などを行う装置の開発が必要となる。
【0005】しかも、ドライバーへの表示という観点か
らは、当業者が容易に開発できる程度の表示装置では操
作性や運転動作への配慮が行われないため、ドライバー
が余裕を持って運転を行えるようデジタルデータを表示
する装置を開発する必要がある。
【0006】そのため、この放送局から受信するデジタ
ルデータを表示する装置の開発では次の点を課題とし
た。
【0007】(1).自動車の構造上あまり大きなディ
スプレイを用いることができないため、小さなディスプ
レイであってもドライバーが把握しやすいように情報を
表示する。
【0008】(2).文字放送では、ドライバーは運転
中表示装置に視線を移行することになる点に配慮する。
【0009】(3).必要な情報を選別して表示するこ
とが望ましい。
【0010】(4).デジタルデータを記憶しておき必
要に応じて出力することはアナログ信号の場合と異なり
比較的容易であるため、デジタルデータのこのような特
質を最大限利用することが望ましい。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上述した課題を解決し、特
に、ドライバーにとって把握しやすく運転操作の負担と
ならないよう放送局からのデジタルデータを表示するこ
とのできる車載用受信データ表示装置を提供すること
を、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では第一
の手段として、放送局からのデジタルデータを受信する
受信部と、この受信部が復調した受信データを編集して
表示部に出力するコントローラと、車速を捕捉して車速
情報を出力する車速センサとを備えると共に、コントロ
ーラが、車速情報に応じて受信データの表示サイクルを
設定する切替タイミング設定部を備えた、という構成を
採っている。
【0013】また、第二の手段として、放送局からのデ
ジタルデータを受信する受信部と、この受信部が復調し
た受信データを編集して表示部に出力するコントローラ
と、車両の現在位置を計測して位置情報を出力する位置
検出手段とを備えると共に、コントローラが、位置情報
に基づいて受信データから有効データを選別する有効デ
ータ選別部を備えた、という構成を採っている。
【0014】この第二の手段では、位置検出手段が、目
的地の入力を受け付けて当該現在位置から目的地への方
向を識別する目的地識別部を備えると共に、コントロー
ラが、目的地識別部からの目的地進行方向に基づいて受
信データの有効範囲を設定する有効範囲設定部を備え
た、という構成とすると良い。
【0015】さらに、第二の手段では、コントローラ
が、位置検出手段からの位置情報に基づいて受信する放
送局を切り替えるよう制御する放送局切替部を備えた、
という構成とすると良い。
【0016】本発明では、これらの手段によって、上述
した課題を解決し、前述した目的を達成しようとするも
のである。
【0017】
【作用】請求項1記載の本発明では、車載用受信データ
表示装置の動作中、受信部は、放送局からのデジタルデ
ータを受信する。すると、コントローラは、この受信部
が復調した受信データを編集して表示部に出力する。一
方、車速センサは、自車の車速を検出して車速情報を出
力する。この車速情報はコントローラに出力され、コン
トローラでは、切替タイミング設定部が、当該車速情報
に応じて受信データの表示サイクルを設定する。コント
ローラは、この設定に従って受信データを表示部へ出力
する。
【0018】請求項2記載の本発明では、車載用受信デ
ータ表示装置の動作中、受信部は、放送局からのデジタ
ルデータを受信する。すると、コントローラは、この受
信部が復調した受信データを編集して表示部に出力す
る。一方、位置検出手段は、車両の現在位置を計測して
位置情報を出力する。この位置情報はコントローラに出
力され、コントローラでは、有効データ選別部が、位置
情報に基づいて受信データから有効データを選別する。
従って、有効データ選別部は、車両の現在位置から不必
要とされる受信データを破棄し、必要な受信データのみ
を表示部に出力する。
【0019】請求項3記載の本発明では、位置検出手段
の動作中、目的地識別部は、目的地の入力を受け付けて
当該現在位置から目的地への方向を識別する。これを受
けてコントローラでは、受信範囲設定部が、目的地識別
部からの目的地進行方向に基づいて受信部の有効受信範
囲を設定する。すると、有効範囲設定部は、目的地識別
部からの目的地進行方向に基づいて受信データの有効範
囲を設定する。従って、有効データ選別部は、当該受信
データの有効範囲に基づいて受信データを選別する。そ
のため、進行方向ではない部分についての道路交通情報
等は表示されないこととなる。
【0020】請求項4記載の本発明では、コントローラ
の動作中、放送局切替部は、位置検出手段からの位置情
報に基づいて受信する放送局を切り替え制御する。その
ため、コントローラは、自車位置と予め登録しておいた
放送局登録データとから車両が移動することによって新
たに放送局の放送サービスエリアに入ったと判明した場
合には新たな放送局から受信することとし、受信部は、
当該放送局登録データに基づいて受信局の再チューニン
グを行う。
【0021】
【実施例】次に本発明の第一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明による車載用受信データ
表示装置の構成を示すブロック図である。車載用受信デ
ータ表示装置は、放送局からのデジタルデータdを受信
する受信部2と、この受信部2が復調した受信データを
編集して表示部4に出力するコントローラ1と、車速を
捕捉して車速情報を出力する車速センサ9とを備えると
共に、コントローラ1が、車速情報に応じて受信データ
の表示サイクルを設定する切替タイミング設定部1Aを
備えている。即ち、表示部の切り替えタイミングは、車
速が速くなればなるほど運転の余裕度は無くなってくる
ため車速に対応して変更する構成を採っている。
【0022】これを詳細に説明する。図2は車載用受信
データ表示装置の外観を示す斜視図である。車載用受信
データ表示装置の前面には表示部4とキー入力部5が装
備されている。表示部4に、「浜松−豊川 渋滞10k
m」と表示されているのは、図示しない受信部2で受信
した放送局からのデジタルデータをコントローラ1が編
集した後、表示したものである。
【0023】図3は受信データの表示方法の一例を示す
説明図である。図3に示す例では、「浜松−豊川 渋滞
10km」と表示していたものを、図2に示したキー入
力部5からの指示か、あるいは車速に応じた表示サイク
ルの設定に応じて、次の受信情報に移行する。受信デー
タが2種類であれば、キー入力部5からの指示か又は所
定時間の経過に応じて、再度前回表示した内容を表示す
る。受信データの表示切り換え時に、予め受け付けた設
定に従ってブザーで表示内容の切替を知らせるようにし
てもよい。
【0024】図4は車速に応じた表示サイクルの一例を
示すグラフ図である。この例では、0[km/h]から
80[km/h]までは車速が速まるにつれて表示サイ
クルである画面切り換え時間[sec]を長く取るよう
にしている。例えば、80[km/h]であれば5[s
ec]としている。また、ここでは、80[km/h]
を超えるとは高速道路を走行中と判断し、車速によらず
表示サイクルを一定にしている。もちろん、図4に示し
た例は一例であって本発明はこれに限定されるものでは
ない。また、このような車速と表示サイクルの関係を保
ちつつ、ある車速での切り換え時間の設定をドライバー
等から受け付けて、受け付けた値に基づいて図4に示し
たグラフに類似する関数で表示サイクルを計算するよう
にしても良い。
【0025】図5は車載用受信データ表示装置の具体的
な構成を示すブロック図である。本実施例では、受信部
としてのFM多重受信機2と、車速センサ9として用い
るGPS受信機3と、このGPS受信機3に併設された
GPSアンテナ6と、LCD表示部4と、キー入力部5
と、各部を制御するコントローラ1と、ブザー8とを備
えている。また、FM多重受信機2は、FMフロントエ
ンドと、周波数同調に用いるPLLと、受信したデジタ
ルデータを復調してデコードする復調・デコード回路
と、デコードした受信データを一時的に格納しておく受
信バッファと、コントローラとの受信データやチューニ
ングコマンドの転送を制御する受信データI/Fとを備
えている。FM多重受信機2には、デジタルデータdの
放送を捕捉するアンテナ7が併設されている。
【0026】図6は、車速の測定手法を説明するための
説明図である。車速センサ9としては、車輪の回転から
速度を検出するようにしてもよいが、ここでは、GPS
受信機3からの測位位置とコントローラ1が有している
タイマとを用いて車速を検出している。即ち、測位間隔
t1での自車位置を計測する場合、ある点でのGPS測
位位置3aを(x1,y1)とし、t1秒後の自車位置を
(x2,y2)とすると次式(1)で車速を算出する。
【0027】
【数1】
【0028】このようにして算出した車速から図7に示
す図表に基づいて表示切り換えサイクルを設定する。
【0029】図8は、図5に示した受信バッファの内容
を示す図であり、ハッチング部分には受信データ及び受
信した時刻を示すタイムスタンプとが記憶されている。
新たに受信データを復調・デコード回路から出力された
場合には、Write(ライト)ポインタが示す記憶領
域に当該受信データを格納する。また、表示データが記
憶されている先頭のアドレスについては、Read(リ
ード)ポインタによって示される。さらに、次に表示し
ようとする受信データが格納されている記憶領域には表
示ポインタが付され、この表示ポインタを制御すること
で表示しようとする受信データを選択している。
【0030】図9は切り替えタイミング設定部1Aを備
えたコントローラの受信データ表示処理を示すフローチ
ャートである。コントローラ1は、車速に応じたタイマ
の起動か又はキー入力部からの信号により、表示データ
の有無を受信バッファ中の表示ポインタを参照して検出
する(ステップA5)。表示データ(受信データ)が無
い場合には、受信データの表示処理を終了する。一方、
表示データを発見した場合には、受信データを1メッセ
ージ分表示する(ステップA10)。このとき、ブザー
を鳴動させるようにしても良い。次いで、起動イベント
を待機する(ステップA15)。右矢印キーの押し下し
又は切り替えタイミング設定部1Aが設定した表示サイ
クルのタイマからの信号によって、Readポインタ側
に表示ポインタを移す(ステップA20)。一方、左矢
印キーが押し下された場合、Writeポインタ側に表
示ポインタを移す(ステップA25)。ステップA20
又はA25の処理が終了すると、ステップA5に処理を
移行する。
【0031】上述したように本実施例によると、FM多
重放送受信機からデータを受信したとき、同一メッセー
ジが受信されていないかチェックをし、あればデータ削
除更新するため、同一の受信情報データを何度も表示す
るというドライバーに取って煩雑な処理を避けることが
できる。また、受信データは、その情報提供のタイムス
タンプをチェックし、古いもの(一定時間前のデータ)
は破棄するため、不確実なデータの表示を避けることが
できる。
【0032】また、表示部を横分割して表示するため、
受信項目をより多く限られた表示部に表示することがで
きる。
【0033】さらに、受信データの表示処理では、車速
に応じたタイマ起動もしくはキーが押し下された時、表
示ポインタをチェックしてデータがあれば、1メッセー
ジ分表示し、起動EVENTにより、それぞれポインタ
を更新する。そのため、起動したタイマが切り替えタイ
ミング設定部が設定した時間の経過を検出したとき、更
新された表示ポインタが示す受信データを表示すること
ができる。従って、表示サイクルを設定しておくこと
で、車速に応じて受信データの切替のタイミングを変更
することができる。そのため、高速に運転しているとき
は表示サイクルを遅くして運転動作の負担とならないよ
うにし、一方、低速で運転しているときは表示サイクル
を短くして多くの情報を提示することができる。
【0034】次に、第二実施例を図面を参照して説明す
る。第二実施例では、第一実施例に対してコントローラ
1の制御が異なる以外は図5に示した構成を採ってい
る。図5に示すように、車両の現在位置を計測して位置
情報を出力する位置検出手段の一部としてのGPS受信
機3を備えていて、しかも、コントローラ1が、GPS
受信機3からの位置信号から車両の現在位置を算出する
手段と、当該位置情報に基づいて受信データから有効デ
ータを選別する有効データ選別部1Bを備えている。
【0035】有効データ選別部1Bは、ここでは、目的
地情報を用いて有効データを選別するようにしている。
そのため、コントローラ1が、目的地の入力を受け付け
て当該現在位置から目的地への方向を識別する目的地識
別部と、目的地識別部からの目的地進行方向に基づいて
受信データの有効範囲を設定する有効範囲設定部1Cを
備えている。そのため、有効データ選別部1Bは、有効
範囲設定部1Cが設定した範囲内の受信データのみを選
別し、次いで、コントローラは、この有効データ選別部
1Bが選別した受信情報のみをLCD表示部4に表示す
る。
【0036】すなわち、FM多重放送では、半径50
[km]程の情報がその受信データに入っているため、
自車検出位置と目的地方向・進行方向からその受信デー
タを選別して表示する構成を採っている。
【0037】進行方向は、図6に示した例では次式
(2)で算出している。
【0038】
【数2】
【0039】これを詳細に説明する。図10は自車位置
を中心とした受信データの有効範囲の方向を示す説明図
である。有効範囲設定部1Cは、車両の進行方向に対し
て両翼90[度]ずつ180[度],目的地方向に対し
て90[度]ずつ180[度]を定めた後、これらが重
なり合う方向を有効範囲に設定する。図10中では、ハ
ッチングが重なっている部分が有効範囲となる。
【0040】図11は目的地までの距離と有効範囲の自
車位置を中心とした距離の関係を示す図表であり、図1
2は受信データの有効範囲の自車位置を中心とした距離
を示す説明図である。図11に示すように、目的地まで
の距離が長い場合には、受信データの有効範囲を広く取
っている。しかし、目的地まで10[km]以内にある
場合には自車位置から遠方の交通情報は不必要であるた
め、図示するように自車位置から半径10[km]以内
の受信データのみを表示するように設定する。即ち、現
在地と目的地の距離により、ドライバーのほしい情報の
範囲が異なるため、距離に応じて有効エリア補助円の半
径を変更している。
【0041】また、自車位置から目的地までの距離の算
出は、図12に示す例では次式(3)で行っている。
【0042】
【数3】
【0043】このように、有効範囲設定部1Cは、有効
範囲の自車位置からの方向及び距離を定めている。これ
を受けて有効データ選別部1Bは、受信バッファに格納
された受信データから当該有効範囲内外の受信データを
破棄する。有効範囲以外の受信データの検索方法として
は、受信データはデジタルデータであるため、受信デー
タ中の地名を検索することにより行っても良い。また、
放送局が、受信データに例えば郵便番号等のような簡易
な地域を示す番号を付して放送するようにし、有効デー
タ選別部1Bが、この地域番号を判別することで受信デ
ータを区分するようにしても良い。その場合、受信バッ
ファに格納する前に不必要なデータを削除することがで
きる。
【0044】図13は有効範囲(有効エリア)を用いデ
ジタルデータを受信する処理を示したフローチャートで
ある。図5に示したFM多重受信機2でデジタルデータ
を受信すると、まず、同一メッセージの有無を確認する
(ステップB5)。同一メッセージがある場合、受信バ
ッファより該当するメッセージを削除する(ステップB
10)。次いで、ステップB15に処理を移行する。同
一メッセージが無い場合には、そのままステップB15
に移行する。ステップB15では、目的地までの距離に
より有効エリア半径を算出する。次いで、目的地の方向
及び自車の進行方向により有効範囲を限定する(ステッ
プB20)。さらに、ここでは、車速を算出して画面切
り換え時間(表示サイクル)を設定する(ステップB2
5)。
【0045】次いで、当該受信データが有範囲内につい
てのデータであるか否かを判定する(ステップB3
0)。有効範囲外である場合には、当該受信データを破
棄する。一方、有効範囲内である場合には、受信バッフ
ァに当該受信データを格納し、表示ポインタを最新デー
タにセットする(ステップB35)。
【0046】上述したように本実施例によると、目的地
までの距離,方向,及び車の進行方向により有効エリア
を算出して、受信データの情報が、その有効エリア内に
入っているかをチェックし、入っていなければ破棄する
ため、ドライバーが進行しようとする地域の受信データ
のみを表示することができる。すなわち、現在位置から
受信情報を選別して表示するため、ドライバーは不必要
な情報を見ることがない。
【0047】次に第三実施例を説明する。本実施例で
は、コントローラ1が、位置検出手段3からの位置情報
に基づいて受信する放送局を切り替えるよう制御する放
送局切替部1Dを備えている。ここでは、FM多重放送
の放送局の位置を登録しておき、受信可能エリア外に出
ようとするとき、自車位置に最も近い放送局にチューニ
ングし、連続した情報を受信できるようにするものであ
る。
【0048】図14は本実施例による放送局切替部1D
の動作を説明するための説明図である。図中自車はA局
の受信可能エリアと、B局の受信可能エリアの両方に属
している。しかし、進行方向へそのまま移動すると、や
がてA局の放送を受信できなくなり、B局からの放送の
み受信できるようになる。このような、移動しながらデ
ジタルデータを受信して表示するという環境に対応する
必要がある。
【0049】そこで、放送局切替部1Dは、GPS受信
機3からの情報によってコントローラが算出した自車位
置に基づいて放送局を切り換えるよう制御する。放送局
切替部1Dには、図15に示す放送局登録データを記憶
したメモリが併設されていて、自車位置とこの放送局登
録データとから放送局を選択している。放送局を選択す
ると、放送局切替部1DはチューニングコマンドをFM
多重受信機2に出力し、FM多重受信機2ではPLLに
よって当該放送局からの放送に同調する。
【0050】この処理を図16を参照して説明する。ま
ず、コントローラ1は、GPS受信機3からの測位デー
タを受信して各データを算出する(ステップC5)。こ
こでは、車速,進行方向,目的地までの直線距離,目的
地の方向,及び受信放送局までの直線距離とを算出して
いる。次に、算出した各データから表示サイクルや受信
データの有効範囲等を決定する(ステップC10)。
【0051】さらに、自車位置に近い放送局を検索し、
チェックする(ステップC15)。その結果、現在受信
している放送局よりも直線距離が近い放送局を発見した
場合には、その放送局の出力ワット数を放送局登録デー
タから読み取って、その放送局の受信可能エリア半径を
算出する(ステップC20)。その受信可能エリアが、
受信データの有効範囲内であれば(ステップC25)、
受信していた放送局から当該直線距離が近い放送局へ切
り換える(ステップC30)。
【0052】上述したように本実施例によると、GPS
受信機3から測位データを受信したとき、車速,進行方
向,目的地までの直線距離,目的地の方向を算出し、放
送局の登録データから現在の受信局までの直線距離を求
め、自車位置に近い放送局を検索して現放送局より近い
局があればその局の出力ワット数から推定し、受信可能
エリアかどうか判断し、可能であれば受信FM放送局を
切り替えるため、移動に伴って変更される放送局の受信
可能エリアの変更に自動的に対処することができる。従
って、ドライバーは放送局の位置を知る必要がないばか
りか、受信可能エリアの脱出に際して何等の操作を必要
としない。
【0053】また、FM多重放送とGPS受信機を組み
合わせることにより、誤差情報データを同時に受信し、
GPS測位精度の高いシステム(Differenci
alGPS)が構築することも可能である。
【0054】さらに、GPS受信機と、グラフィックタ
イプLCD表示部を持つことにより大幅なコストアップ
なしに簡易のナビゲーションシステムを実現することが
できる。(方位,車速,目的地までの距離,方向,走行
軌跡表示など)
【0055】一方、FM一般放送も、FM多重データを
使い、キーネットワーク情報をもらえば、オートシーク
により受信レベルの高い放送局の中から該当ネットワー
ク局を自動的に切り換えることもができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、請求項1記載の本発明では、車載
用受信データ表示装置の動作中、受信部は、放送局から
のデジタルデータを受信し、一方、車速センサは、自車
の車速を検出して車速情報を出力する。これを受けて、
コントローラでは、切替タイミング設定部が、当該車速
情報に応じて受信データの表示サイクルを設定する。そ
のため、コントローラは、この設定に従って受信データ
を表示部へ出力することができる。
【0057】従って、車速が速い場合には運転の余裕さ
が無くなっていくことを鑑み、受信データの切り替えタ
イミング(表示サイクル)を遅くし、同一の情報を長い
時間表示しておくよう制御することができる。一方、車
速が遅くなった場合にはドライバーの視点の移動は比較
的容易なものとなるので、また、停止した場合には通常
運転方向を見続ける必要が無い場合が生じるため、表示
サイクルを速くして次々と受信した情報を表示するよう
に制御することができる。このように、ドライバーにと
って把握しやすく運転操作の負担と成らないよう放送局
からのデジタルデータを表示することのできる従来にな
い優れた車載用受信データ表示装置を提供することがで
きる。
【0058】請求項3記載の本発明では、車載用受信デ
ータ表示装置の動作中、目的地識別部は、目的地の入力
を受け付けて当該現在位置から目的地への方向を識別
し、受信範囲設定部が、目的地識別部からの目的地進行
方向に基づいて受信部の有効受信範囲を設定する。これ
を受けて有効範囲設定部が、目的地識別部からの目的地
進行方向に基づいて受信データの有効範囲を設定するた
め、有効データ選別部は、当該受信データの有効範囲に
基づいて受信データを選別することができる。このた
め、コントローラは、目的地及び進行方向とから必要な
情報のみを選別して表示することができる。即ち、ドラ
イバーは、目的地の登録を行っておけば、当該目的地ま
での運転動作に無関係な情報を見ることがない。このよ
うに、ドライバーにとって把握しやすく運転操作の負担
と成らないよう放送局からのデジタルデータを表示する
ことのできる従来にない優れた車載用受信データ表示装
置を提供することができる。
【0059】請求項4記載の本発明では、コントローラ
の動作中、放送局切替部は、位置検出手段からの位置情
報に基づいて受信する放送局を切り替え制御する。その
ため、コントローラは、自車位置と予め登録しておいた
放送局登録データとから車両が移動することによって新
たに放送局の放送サービスエリアに入ったと判明した場
合には新たな放送局から受信することができる。従っ
て、移動に伴って変更される放送局の受信可能エリアの
変更に自動的に対処することができる。従って、ドライ
バーは放送局の位置を知る必要がないばかりか、受信可
能エリアの脱出に際して何等の操作を必要としない。こ
のように、ドライバーにとって把握しやすく運転操作の
負担と成らないよう放送局からのデジタルデータを表示
することのできる従来にない優れた車載用受信データ表
示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した車載用受信データ表示装置の外観
を示す斜視図である。
【図3】図1に示した受信データの表示方法の一例を示
す説明図である。
【図4】車速に応じた表示サイクルの一例を示すグラフ
図である。
【図5】車載用受信データ表示装置の具体的な構成を示
すブロック図である。
【図6】図5に示した構成での車速の測定手法を説明す
るための説明図である。
【図7】図5に示した構成での表示切り換えサイクルを
示す図表である。
【図8】図5に示した受信バッファの構成を示す説明図
である。
【図9】図5に示した構成での受信データ表示処理を示
すフローチャートである。
【図10】受信データの有効範囲の自車位置を中心とし
た方向を示す説明図である。
【図11】目的地までの距離と有効範囲の距離との関係
を示す図表である。
【図12】自車位置を中心とした受信データの有効範囲
の距離を示す説明図である。
【図13】図11及び図12に示した有効範囲を用いて
デジタルデータを受信する処理を示したフローチャート
である。
【図14】放送局切替部の動作を説明するための説明図
である。
【図15】放送登録データの一例を示す図表である。
【図16】放送局切替部の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 受信部(FM多重受信機) 3 位置検出手段(GPS受信機) 4 表示部(LCD表示部) 5 キー入力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局からのデジタルデータを受信する
    受信部と、この受信部が復調した受信データを編集して
    表示部に出力するコントローラと、車速を捕捉して車速
    情報を出力する車速センサとを備えると共に、 前記コントローラが、前記車速情報に応じて前記受信デ
    ータの表示サイクルを設定する切替タイミング設定部を
    備えたことを特徴とする車載用受信データ表示装置。
  2. 【請求項2】 放送局からのデジタルデータを受信する
    受信部と、この受信部が復調した受信データを編集して
    表示部に出力するコントローラと、車両の現在位置を計
    測して位置情報を出力する位置検出手段とを備えると共
    に、 前記コントローラが、前記位置情報に基づいて前記受信
    データから有効データを選別する有効データ選別部を備
    えたことを特徴とする車載用受信データ表示装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段が、目的地の入力を受
    け付けて当該現在位置から目的地への方向を識別する目
    的地識別部を備えると共に、 前記コントローラが、目的地識別部からの目的地進行方
    向に基づいて受信データの有効範囲を設定する有効範囲
    設定部を備えたことを特徴とする請求項2記載の車載用
    受信データ表示装置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラが、前記位置検出手段
    からの位置情報に基づいて受信する放送局を切り替える
    よう制御する放送局切替部を備えたことを特徴とする請
    求項2記載の車載用受信データ表示装置。
JP26147194A 1994-09-30 1994-09-30 車載用受信データ表示装置 Withdrawn JPH08101997A (ja)

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