JPH0810183Y2 - ウエハ保持機構 - Google Patents

ウエハ保持機構

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JPH0810183Y2
JPH0810183Y2 JP949392U JP949392U JPH0810183Y2 JP H0810183 Y2 JPH0810183 Y2 JP H0810183Y2 JP 949392 U JP949392 U JP 949392U JP 949392 U JP949392 U JP 949392U JP H0810183 Y2 JPH0810183 Y2 JP H0810183Y2
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wafer
holding
claws
thickness
holding claws
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JP949392U
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JPH0563037U (ja
Inventor
泰顕 横山
Original Assignee
測英舎株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ウエハ、即ち電子素子
等の半導体素子デバイスをつくるための薄い半導体の切
片を保持するためのウエハ保持機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】前記のウエハは回路パターン等の露光の
際、一定の位置関係に保つため固定されることが望まし
い。しかし小さなウエハを固定するため、例えば真空吸
引を行なうとすると、下マスクの板面に吸引手段を設け
る必要があり、ウエハ裏面も露光をする場合当然その箇
所は使えず、ウエハの可使用面積がせばまり、効率的で
ない。その結果、従来はステージ上にウエハを置くだけ
で固定しないのが普通であり、また2次露光以降はアラ
イメント不可というのが技術的常識であった。
【0003】このため、出願人はウエハの保持について
研究を進め、その結果ウエハを左右から爪でクランプす
る技術を開発した(特開平3−296210号)。その
発明は各爪の先端の横断面を孤状に形成し、ウエハの縁
を周方向の2点ずつで押える構成であり、保持中、ウエ
ハの位置調整(2次以降のアライメント)も容易であ
る。しかし構成上、爪の曲げ方向の寸法がウエハの厚さ
を上回るためステージやマスクとの密接が幾分さまたげ
られるおそれがある。また保持するには、左右からウエ
ハの縁を常時加圧する必要がある。
【0004】これに対し、ウエハの微細構造を観察した
ところ、ウエハの縁は垂直に断ち切られているように見
えるが、実際にはそのようなものは少なく、殆んどの場
合丸みを帯びていることが分かった。本考案はこの丸味
をウエハ保持に利用するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の知見に
基づいてなされたもので、その課題とするところはウエ
ハを載置するステージやウエハに接するマスクに対し
て、独立的な状態でウエハを保持可能であり、それによ
りウエハ保持の影響がマスクやステージに及ばないよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、一定の外形及び外寸を有する半導体切片より
なるウエハWに対して、概ね対向方向に配置され、略V
字型または略U字型の係合溝3を形成した一対の保持爪
1、2によって、両側から挾持しウエハWを保持する機
構であって、ウエハWを載置するステージやウエハWに
接するマスクに影響を与えることなくウエハWを保持す
るためにウエハWの厚さTよりも、両保持爪1、2の先
端部の厚さtを薄く形成するという手段を講じたもので
ある。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して説明する。図1に両面同
時露光が可能であり、ウエハ自動搬送機を搭載し、かつ
2次露光アライメントステージを備えた半導体製造装置
が示されている。
【0008】本考案に係るウエハ保持機構10は図1に
於て上側及び下側ランプハウス11、12間に配置さ
れ、上マスク13及び下マスク14と夫々密着させられ
る。予めウエハWの動きを説明すると、ウエハWは搬入
プッシャ15により未露光側キャリヤ16から取りださ
れ、プリアライメントステージ17に於て中心合わせ・
OF(オリエンテーションフラット)合わせされた上で
ウエハWを吸引保持する搬入ハンド18により上マスク
ホルダ19の露光開口部へ搬送され、アライメントステ
ージ20上に置かれる(図2)。
【0009】ウエハ保持機構10はウエハWを載置した
アライメントステージ20がおさまる枠状本体6を有
る。該本体6はX軸方向へのみ移動可能な調枠体7
と、Y軸方向へ移動可能な調節枠体とを有し、ウエハW
に対し概ね対向方向から突出する一対の保持爪1、2
一方の保持爪1をX軸方向の調節枠体7に、他の一方の
保持爪2をY軸方向の調節枠体8に取り付けている(図
2)。
【0010】各保持爪1、2は硬く、耐摩性を有する金
属により、ウエハWを保持可能な短冊状に形成され、ウ
エハWの厚さTよりも薄い厚さtを有する。材料として
はステンレススチール、りん青銅等が適する。
【0011】ウエハWが単結晶シリコンからなり、厚さ
T=230μm であるとき,保持爪1、2の厚さはt=
200μm 内外、比率では80〜92%が好適である。
保持爪1、2に施す、後述の被覆層4、5は10μm と
見込まれるので、合計の厚さもウエハWの厚さTを超さ
ず、また0.8Tの間隔があれば、丸味を帯びた縁eが
ほぼ溝内へ入り込む。
【0012】係合溝3はV字(或はU字でも良い。)を
横に倒したような断面形状が良く、各保持爪1、2の全
幅にわたって設け、先端21、22は尖鋭化する(図4
(a))。係合溝3の形成に当たり、溝3の深さ、V字
形の場合は角度Aについて検討した。その結果、角度A
は90度が最適であり、最も安定な保持性能の得られる
ことが分った。しかし90度に限定される訳ではない。
【0013】前記の略V字乃至U字形に係合溝3を形成
することにより、ウエハWの縁eは溝内に入り込んで係
止する状態となるので、一対の保持爪1、2をウエハ方
向へ押圧するかしないか程度の弱い力でウエハWを確実
に保持可能である。
【0014】また保持爪1、2の先端の形状及び係合溝
3の平面形状は、図4(a)に示す直線状のほか同図
(b)に示す凹状(凸状も可)としても良い。凹
状にした場合、従来の爪可動構造ではθ方向へ動かせな
くなるが、保持爪ごと回すような方法で解決し得る。
【0015】さらに前記保持爪1、2の表面にはポリ4
フッ化エチレン(デュポン社のテフロン等)からなる被
覆層4、5が10μm 程度の厚さで設けられる。この被
覆層4、5は保持爪1、2の上面または下面のいずれか
一方のみでも両方に設けても良く、さらに保持溝3内に
及んでも良い。しかし、保持爪1、2と接触の可能性の
あるのが下マスク14である場合、下面の層4のみでも
十分である。
【0016】このように構成された本考案の機構では、
搬入ハンド18により、予めプリアライメントされたウ
エハWがアライメントステージ20上に搬入され、調節
枠体8がY軸方向に移動しその保持爪2、X軸方向
へのみ移動可能な調枠体7に設けられている保持爪1
との間でウエハWを対向方向両側から挾持するようには
たらく。
【0017】両保持爪1、2の先端21、22はウエハ
Wの縁eに各上下2箇所で接触し、丸味のあるウエハW
の両縁eは夫々係合溝3内にほぼ入り込み、その状態で
係止される。故にその後行なわれるウエハWと上、下マ
スク13、14との密着の際、保持爪1、2は宙に浮い
た状態に置かれる。
【0018】
【考案の効果】従って本考案によれば、ウエハWを保持
する一対の保持爪1、2は、ウエハWを載置するステー
ジやウエハに密着する上、下マスクに対して独立した状
態を維持し、殆んど接触しないから、ウエハ保持の影響
がそれらに及ぶことになく、特にウエハとマスクとの密
着性が高められる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案機構を実施する半導体製造装置の説明図。
【図2】本案機構の実施例に関する斜視図。
【図3】保持爪とウエハとの関係を示す図4のIII−
III線部分の断面図。
【図4】(a)保持爪によるウエハの保持の1例を示す
平面図。 (b)同じく変形例の要部平面図。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の外形及び外寸を有する半導体切片
    よりなるウエハWに対して、概ね対向方向に配置され
    略V字型または略U字型の係合溝3を形成した一対の保
    持爪1、2によって、両側から挟持しウエハWを保持す
    る機構であって、ウエハWを載置するステージやウエハ
    Wに接するマスクに影響を与えることなくウエハWを保
    持するためにウエハWの厚さTよりも、両保持爪1、2
    の先端部の厚さtを薄く形成しことを特徴とするウエ
    ハ保持機構。
  2. 【請求項2】 ステージ上のウエハWに対してX軸方向
    へのみ移動可能な調節枠体7とY軸方向へ移動可能な調
    節枠体8とを配置し、一方の調節枠体7に一方の保持爪
    1を設け、他の一方の調節枠体8に他の一方の保持爪2
    を設けた請求項第1項記載のウエハ保持機構。
  3. 【請求項3】 保持爪1、2との接触により相手部材が
    損傷するのを防止するため、ポリ4ふっ化エチレン等か
    らなる被覆層を保持爪1、2に設けた請求項第1項記戴
    のウエハ保持機構。
JP949392U 1992-01-31 1992-01-31 ウエハ保持機構 Expired - Lifetime JPH0810183Y2 (ja)

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JPH0563037U JPH0563037U (ja) 1993-08-20
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