JPH0799920A - 粉末風味料の製造法 - Google Patents

粉末風味料の製造法

Info

Publication number
JPH0799920A
JPH0799920A JP5275039A JP27503993A JPH0799920A JP H0799920 A JPH0799920 A JP H0799920A JP 5275039 A JP5275039 A JP 5275039A JP 27503993 A JP27503993 A JP 27503993A JP H0799920 A JPH0799920 A JP H0799920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flavor
gum
water
powdered
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5275039A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Fujii
和之 藤井
Kenji Masutake
憲二 増竹
Takayuki Fukumoto
隆行 福本
Masahiro Yoshizaki
正宏 吉崎
Hirokazu Nishiyama
博万 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANEI GEN F F I Inc, San Ei Gen FFI Inc filed Critical SANEI GEN F F I Inc
Priority to JP5275039A priority Critical patent/JPH0799920A/ja
Publication of JPH0799920A publication Critical patent/JPH0799920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 蛋白質およびまたは蛋白分解物と水溶性高分
子多糖類とを粉末化基材として風味料を粉末化すること
を特徴とする粉末風味料の製造法。 【効果】 従来の粉末風味料にない、風味の持続性が改
良された粉末風味料の製造法を提供することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明で風味料とは香料、調味
料、甘味料から選ばれる1種または2種以上をいう。本
発明は粉末風味料の製造法に関する。より詳しくは風味
の持続性が改良された粉末風味料の製造法に関し、同時
に製造工程を通しての風味料の残存率が高く、保管時の
風味料の残存率が高く、食品等に応用した場合、食品等
の中での風味料の残存率も高く、該食品のシェルフライ
フの延長に寄与できる、粉末風味料の製造法に関する。
本発明に係る粉末風味料は、風味料としてチューインガ
ムやグミ、スナック類といった菓子類や冷菓、飲料、調
味料をはじめ広く食品一般に使用できるほか、歯磨き粉
や芳香剤などにも広く使用することができる。なお本発
明で風味とは食品等を口に入れ咀嚼した時に感じる風味
だけでなく、口に入れることなく感じられる香気をも風
味の意味の中に含むものとする。
【0002】
【従来の技術】ゼラチンを用い、カプセルを調製し、そ
の内部に風味料等を包含させ、カプセルが破れることで
風味料等が放出され、したがって、カプセルが残る限
り、風味料等の風味、効果等が持続するという技術が知
られている。また、風味料、甘味料を含む飲食品にゼラ
チンを添加して飲食品の風味を改良する方法が知られて
いる。しかし、粉末風味料においては次の3段階におけ
る風味料の減少、劣化が以前からの課題であり、十分な
解決策は見いだされていなかった。 1.粉末風味料の製造時での風味料の減少、劣化。 2.粉末風味料を保管している間の風味料の減少、劣
化。 3.粉末風味料を食品等に応用した場合の該食品等に含
まれる粉末風味料の風味料の減少、劣化。 また、粉末風味料を直接あるいは間接に口に入れた場合
の風味の持続性の改良も以前からの課題であり、十分な
解決策は見いだされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は次の1〜3の
課題を解決した粉末風味料の製造法も提供することを目
的とする。 粉末風味料の製造時において、風味料の残存率を高
め、また、風味料の劣化を抑制すること。 粉末風味料の保管中での経時変化による風味料の消
失、減少を抑制すること。 粉末風味料を食品等に応用した場合の該食品等に含ま
れる粉末風味料の風味料の減少、劣化を 抑制するこ
と。 粉末風味料を直接、あるいは間接に口に入れた場合の
風味に持続性を付与すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、風味料を
蛋白質およびまたは蛋白分解物と水溶性高分子多糖類と
粉末化基材とし粉末化することで上記課題を解決できる
ことを発見し、発明に至った。本発明者らは以前に同じ
課題の解決を目的として蛋白質およびまたは蛋白分解物
と水溶性高分子多糖類を粉末化基材とすることを特徴と
する技術を開発したが、本発明に係る粉末風味料の製造
法はさらに風味料の残存率が高く、製造時、保管中、粉
末風味料を食品等に応用した場合の該食品等の中での風
味料の残存率が高まり、よい風味を示すことがわかっ
た。粉末化の方法は、蛋白質およびまたは蛋白分解物と
水溶性高分子多糖類と水と、必要に応じデキストリン等
の賦形剤を加え均一に溶解した中に、風味料と必要に応
じ食用油脂等を加え均質化した後、乾燥させて粉末化さ
せればよい。このとき風味料は水溶性、油溶性を問わ
ず、また液状、粉末状などの形態も問わない。乾燥の方
法は、特に限定されることなく、噴霧乾燥法、凍結乾燥
法、真空乾燥法、遠赤外線乾燥法などを用いることがで
きる。
【0005】蛋白質およびまたは蛋白分解物は一般に市
販されているものでよく、酸やアルカリ処理、酵素処理
などで市販の蛋白質およびまたは蛋白分解物をさらに分
解したものでもよい。分子量としては1万以上が好まし
い。より詳細にはカゼイン、カゼインナトリウム、ゼラ
チン、乳蛋白、卵黄タンパク、オボアルブミン、ラクト
アルブミン、大豆、エンドウ、トウモロコシ、小麦など
の豆類や穀類タンパク、酵母などの微生物タンパク、
牛、豚、鶏、魚などの畜肉、血球タンパク、血漿タンパ
ク、およびそれらの部分分解物が例としてあげられる。
水溶性高分子多糖類は特にガッティガム、ジェランガ
ム、ペクチン、キサンタンガム、カラギナン、トラガン
トガム、カラヤガム、カルボキシメチルセルロース(以
下CMCと呼ぶ)、アルギン酸塩、アルギン酸誘導体か
ら選ばれる1種または2種以上が好ましく、これらは一
般に市販されているものを用いることができる。
【0006】蛋白質およびまたは蛋白分解物と水溶性高
分子多糖類の混合比率は、特に限定はないが、いずれか
一方が過剰になると本発明の目的である製造時、保管中
等での風味料の減少、劣化の抑制の度合いが低くなり、
粉末風味料を口に入れた場合の風味の持続性の度合いも
低くなるため、蛋白質およびまたは蛋白分解物:水溶性
高分子多糖類=1:20〜20:1(重量基準)が好ま
しい。風味料を粉末化する際には必要に応じ賦形剤とし
てデキストリンなどを加えることもできる。また食用油
脂等も加えることができる。さらに調味料や有機酸、色
素なども自由に加えられる。本発明に係る粉末風味料に
より、製造時での風味料の減少、劣化が抑制され、保管
中での経時変化における風味料の消失、減少が抑制さ
れ、さらに、粉末風味料を食品等に応用した場合の該食
品等に含まれる粉末風味料の風味料の減少、劣化を抑制
することができるようになった。同時に、本発明に係る
粉末風味料は直接あるいは間接に口に入れた場合に、持
続性のある風味を示すことがわかった。
【0007】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、実施例は本発明を説明するためのものであり本発明
を制限するものではない。 実施例1 まず桜のチップを用い定法によりくん液を得た。次に以
下の処方でくん液の粉末風味料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g カゼインナトリウムとガッティガムの2:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物(カ
ゼインナトリウム)、ガッティガムの2:1混合物、水
を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶解させ
た。次にくん液と食用油脂を加え、70℃に調整し、ホ
モジナイザで180kg/cm2の条件で均質化した
後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてくん液の粉末
風味料を得た(以下粉末風味料1と呼ぶ)。なおカゼイ
ンナトリウム、ガッティガムは市販品を用いた。
【0008】実施例2 以下の処方でくん液の粉末風味料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g カゼインナトリウムとガッティガムの1:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まず、デキストリンとカゼインナトリウム、ガッティガ
ムの1:1混合物、水を混合し85℃に加熱し30分間
攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末風味料を得た(以下粉末風味料2
と呼ぶ)。なおカゼインナトリウム、ガッティガムは実
施例1と同じ市販品を用いた。
【0009】実施例3 以下の処方でくん液の粉末風味料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g カゼインナトリウムとガッティガムの5:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まず、デキストリンとカゼインナトリウム、ガッティガ
ムの5:1混合物、水を混合し85℃に加熱し30分間
攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末風味料を得た(以下粉末風味料3
と呼ぶ)。なおカゼインナトリウム、ガッティガムは実
施例1と同じ市販品を用いた。
【0010】実施例4 実施例1、2、3で得られた粉末風味料を等量ずつ粉体
混合し均一にし、粉末風味料を得た(以下粉末風味料4
と呼ぶ)。
【0011】実施例5 以下の処方でくん液の粉末風味料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g カゼインナトリウム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリン、カゼインナトリウム、水を混合し8
5℃に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にく
ん液と食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザ
で180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレー
ドライヤーで噴霧乾燥させてくん液の粉末風味料を得た
(以下対照品1と呼ぶ)。なおカゼインナトリウム、カ
ゼインナトリウムは実施例1と同じ市販品を用いた。こ
うして得られた粉末風味料と実施例1、2、3で得られ
た粉末風味料とを等量ずつ粉体混合し均一にし、粉末風
味料を得た(以下粉末風味料5と呼ぶ)。
【0012】実験例1 以下の処方でくん液の粉末風味料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g ガッティガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリン、ガッティガム、水を混合し85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と
食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで18
0kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライ
ヤーで噴霧乾燥させてくん液の粉末風味料を得た(以下
対照品2と呼ぶ)。なおガッティガムは実施例1と同じ
市販品を用いた。
【0013】次にイカの足と頭および内蔵を除いたもの
を天日で1週間乾燥させたもの(以下乾燥イカと呼ぶ)
を5%砂糖液につけ、軽く水切りをした後これに実施例
1〜5で得られた粉末風味料1〜5と実施例5および上
記で得られた対照品1〜2をそれぞれまぶし、40℃で
30分間乾燥させ、一夜室温で放置し、翌日30名のパ
ネラーに100秒間噛んでもらい、風味の評価をした。
表1に評価値の平均値を記号によって示す。結果は対照
品1〜2に比べ粉末風味料1〜3は明らかに風味の出方
が遅くなり、粉末風味料4は粉末風味料1〜3を合計し
た風味の出方を示すことが認められた。また粉末風味料
5は噛みはじめから安定した持続した風味を示すことが
認められた。また、対照品1に比べ粉末風味料1〜5は
メントールの風味が強く感じられた。
【0014】
【表1】 凡例 +++ : 風味がよくでている ++ : 風味がでている + : 風味が感じられる ± : 風味がわずかに感じられる − : 風味はほとんど感じられない
【0015】実施例6 以下の処方でl−メントールの粉末風味料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g ゼラチンとガッティガムの10:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物(ゼ
ラチン)、ガッティガムの10:1混合物、水を混合し
85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次に
l−メントールと食用油脂を加え、70℃に調整し、ホ
モジナイザで180kg/cm2の条件で均質化した
後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてl−メントー
ルの粉末風味料を得た(以下粉末風味料6と呼ぶ)。な
おゼラチン、ガッティガムは実施例1と同じ市販品を用
いた。
【0016】実施例7 以下の処方でl−メントールの粉末風味料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g ゼラチンとガッチィガムの1:2混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリンとゼラチン、ガッティガムの1:2混
合物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら
溶解させた。次にl−メントールと食用油脂を加え、7
0℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm2の条
件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させ
てl−メントールの粉末風味料を得た(以下粉末風味料
7と呼ぶ)。なおゼラチン、ガッティガムは実施例1と
同じ市販品を用いた。
【0017】実施例8 以下の処方でl−メントールの粉末風味料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g ゼラチンとガッティガムの1:5混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとゼラチン、ガッティガムの1:5混
合物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら
溶解させた。次にl−メントールと食用油脂を加え、7
0℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm2の条
件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させ
てl−メントールの粉末風味料を得た(以下粉末風味料
8と呼ぶ)。なおゼラチン、ガッティガムは実施例1と
同じ市販品を用いた。
【0018】実施例9 以下の処方でl−メントールの粉末風味料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g ゼラチンとガッティガムの1:10混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとゼラチン、ガッティガムの1:10
混合物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しなが
ら溶解させた。次にl−メントールと食用油脂を加え、
70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm2の
条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥さ
せてl−メントールの粉末風味料を得た(以下粉末風味
料9と呼ぶ)。なおゼラチン、ガッティガムは実施例1
と同じ市販品を用いた。
【0019】実験例2 実施例1〜3で得られた粉末風味料1〜3と実験例6〜
9で得られた粉末風味料6〜9をそれぞれ3%ずつ市販
の無風味料練り歯磨き粉に練り込み、30名のパネラー
に5分間歯を磨いてもらい、風味発現および風味消失の
官能評価をみた。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】 風味の強さ 風味の持続性 ◎>○>△>× ◎>○>△>× 強い←→弱い 持続する←→持続しない
【0021】実施例10 以下の処方でオレンジオイルの粉末風味料を調製した。 オレンジオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g 小麦グルテンとシュガービートペクチンの10:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物(小
麦グルテン)、シュガービートペクチンの10:1混合
物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶
解させた。次にオレンジオイルと食用油脂を加え、70
℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm2の条件
で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させて
オレンジオイルの粉末風味料を得た(以下粉末風味料1
0と呼ぶ)。なお小麦グルテン、シュガービートペクチ
ンは市販品を用いた。
【0022】実施例11 実施例10と同様の方法で、小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの混合物だけが小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの比率が5:1のものにかえた粉末風味料
を調製した(以下粉末風味料11と呼ぶ)。
【0023】実施例12 実施例10と同様の方法で、小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの混合物だけが小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの比率が1:1のものにかえた粉末風味料
を調製した(以下粉末風味料12と呼ぶ)。
【0024】実施例13 実施例10と同様の方法で、小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの混合物だけが小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの比率が1:5のものにかえた粉末風味料
を調製した(以下粉末風味料13と呼ぶ)。
【0025】実施例14 実施例10と同様の方法で、小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの混合物だけが小麦グルテンとシュガービ
ートペクチンの比率が1:10のものにかえた粉末風味
料を調製した(以下粉末風味料15と呼ぶ)。 実験例3 以下の処方でオレンジオイルl−メントールの粉末風味
料を調製した。 オレンジオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にアラビア
ガムと食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザ
で180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレー
ドライヤーで噴霧乾燥させてアラビアガムの粉末風味料
を得た(以下参照品1と呼ぶ)。
【0026】実施例10〜15で得られた粉末風味料1
0〜15と上記参考品1とを、製造直後、製造後40℃
で1 月保管後、製造後40℃で3カ月保管後にそれぞ
れ1000倍容の水に希釈し、30名のパネラーに風味
を官能評価してもらった。官能評価は製造直後の粉末風
味料10の風味の残存度を10とし、これを基準として
1〜10の10段階で評価する方法をとった。その結果
を表3に示す。結果はアラビアガムを用いた通常の粉末
風味料に比べ、本発明に係る粉末風味料は製造工程を通
しての風味料の残存率が高く、経時変化での風味料の残
存率も高くなることが示された。
【0027】
【表3】 風味の強さ ◎>○>△>× 強い←→弱い
【0028】実施例15 以下の処方で1−メントールの粉末風味料を調製した。 1−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g 卵黄タンパク、グァーガム、ペクチンの5:1:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリン、蛋白質およびまたは蛋白分解物(卵
黄タンパク)、グァーガム、ペクチンの5:1:1の混
合物、水を混ぜて85℃に加熱し30分間攪拌しながら
溶解された。次に1−メントールと食用油脂を加え、7
0℃に調製し、ホモジナイザで180kg/cm2の条
件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させ
て1−メントールの粉末風味料を得た。(以下粉末風味
料15と呼ぶ)。なお卵黄タンパク、グァーガム、ペク
チンは市販品を用いた。
【0029】実験例3 実施例15と同じ処方、調製法で卵黄タンパク、グァー
ガム、ペクチンの5:1:1混合物およびNHDC製剤
の代わりにアラビアガムのみを用いて調製した。(以下
対照品3と呼ぶ)。粉末風味料15と対照品3とを20
名のパネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ
月、および3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、
また製造後チューインガムのガムベースに練りこんで半
年間保管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。
その結果を表4に示す。風味の強さは対照品、従来品と
比べて製造直後から明らかに強い風味を示し、風味料の
残存率がより高いことがわかった。40℃での保管でも
対照品に比べ風味料がよく残存しよい風味を保持してい
ることがわかった。また風味の持続性は対照品では認め
られず、本発明品のみが持続性を示すことが明らかにな
った。
【0030】
【表4】
【0031】実施例16 以下の処方でレモンオイルの粉末風味料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g 大豆タンパク、タマリンド種子多糖類の1:2混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まず、デキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物
(大豆タンパク)、タマリンド種子多糖類1:2混合
物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶
解させた。次にレモンオイルと食用油脂を加え、70℃
に調製し、ホモジナイザで180kg/cm2の条件で
均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてレ
モンオイルの粉末風味料を得た(以下粉末風味料16と
呼ぶ)。なお大豆タンパク、タマリンド種子多糖類は市
販品を用いた。
【0032】実験例4 実施例16と同じ処方、調製法で大豆タンパク、タマリ
ンド種子多糖類の1:2混合物の代わりにアラビアガム
のみを用いて調製した(以下対照品4と呼ぶ)。粉末風
味料16と対照品4とを20名のパネラーを用い製造直
後、製造後40℃にて1カ月、および3カ月保管後に1
000倍容の水で希釈し、また製造後チューインガムの
ガムベースに練りこんで半年間保管後に3分間かんでも
らって、官能評価をした。その結果を表5に示す。風味
の強さは対照品、従来品と比べて製造直後から明らかに
強い風味を示し、風味料の残存率がより高いことがわか
った。40℃での保管でも対照品、従来品に比べ風味料
がよく残存しよい風味を保持していることがわかった。
また風味の持続性は対照品では認められず、本発明品の
みが持続性を示すことが明らかになった。
【0033】
【表5】
【0034】実施例17 以下の処方でレモンオイルの粉末風味料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g 牛血漿タンパク、トラガントガム、CMCの3:4:5混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まず、デキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物
(牛血漿タンパク)、トラガントガム、CMCの3:
4:5混合物、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌
しながら溶解させた。次にレモンオイルと食用油脂を加
え、70℃に調製し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてレモンオイルの粉末風味料を得た。(以下本発
明品6と呼ぶ)なお牛血漿タンパク、トラガントガム、
CMCは市販品を用いた。
【0035】実験例5 実施例17と同じ処方、調製法で牛血漿タンパク、トラ
ガントガム、CMCの3:4:5混合物およびNHDC
製剤の代わりにアラビアガムのみを用いて調製した(以
下対照品5と呼ぶ)。粉末風味料17と対照品5とを2
0名のパネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ
月、および3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、
また製造後チューインガムのガムベースに練りこんで半
年間保管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。
その結果を表6に示す。風味の強さは対照品、従来品と
比べて製造直後から明らかに強い風味を示し、風味料の
残存率がより高いことがわかった。40℃での保管でも
対照品、従来品に比べ風味料がよく残存しよい風味を保
持していることがわかった。また風味の持続性は対照
品、従来品では認められず、本発明品のみが持続性を示
すことが明らかになった。
【0036】
【表6】
【0037】実施例18 以下の処方でレモンオイルの粉末風味料を調製した。 とうがらしエキス 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g ラクトアルブミン、キサンタンガムの2:1混合物 20g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まず、デキストリンと蛋白質およびまたは蛋白分解物
(ラクトアルブミン)、キサンタンガム2:1混合物、
水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶解さ
せた。次にオレンジオイルと食用油脂を加え、70℃に
調製し、ホモジナイザで180kg/cm2の条件で均
質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてレモ
ンオイルの粉末風味料を得た。(以下粉末風味料18と
呼ぶ)なおラクトアルブミン、キサンタンガムは市販品
を用いた。
【0038】実験例6 実施例18と同じ処方、調製法でラクトアルブミン、キ
サンタンガムの2:1混合物およびNHDC製剤の代わ
りにアラビアガムのみを用いて調製した。(以下対照品
6と呼ぶ) 調味料液に漬けたイカの一夜干しに粉末風味料18,対
照品6を同じ量だけ振りかけたものを、20名のパネラ
ーを用いて官能検査した結果、風味の強さは対照品と比
べて製造直後から明らかに強い風味を示し、風味料の残
存率がより高いことがわかった。また風味の持続性は対
照品では認められず、本発明品は持続性を示すことが明
らかになった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質およびまたは蛋白分解物と水溶性
    高分子多糖類とを粉末化基材として風味料を粉末化する
    ことを特徴とする粉末風味料の製造法。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子多糖類が、ガッティガム、
    ジェランガム、ペクチン、キサンタンガム、カラギナ
    ン、トラガントガム、カラヤガム、カルボキシメチルセ
    ルロース、アルギン酸塩、アルギン酸誘導体、水溶性ヘ
    ミセルロースから選ばれる1種または2種以上である請
    求項1記載の粉末風味料の製造法。
JP5275039A 1993-10-05 1993-10-05 粉末風味料の製造法 Pending JPH0799920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5275039A JPH0799920A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 粉末風味料の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5275039A JPH0799920A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 粉末風味料の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0799920A true JPH0799920A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17550018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5275039A Pending JPH0799920A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 粉末風味料の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0799920A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225788A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Taisho Pharmaceutical Co Ltd 飲料
JPWO2015092939A1 (ja) * 2013-12-20 2017-03-16 株式会社ネーゼコーポレーション ゲル状洗浄料の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225788A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Taisho Pharmaceutical Co Ltd 飲料
JPWO2015092939A1 (ja) * 2013-12-20 2017-03-16 株式会社ネーゼコーポレーション ゲル状洗浄料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6292599B2 (ja) スクラロースを含有する組成物及びその応用
JP3346771B2 (ja) 小麦グルテンを含有するチューインガム
US20120121734A1 (en) Compositions containing sucralose and application thereof
JP2005521396A (ja) タンパク質単離物、タンパク質単離物を含む組成物および使用方法
JP2017121198A (ja) ドレッシングタイプ調味料
JP2003189820A (ja) 改良された製品特性を有するカプセル封入されたカロブファイバー、それの製造方法並びに使用法
JPH0797593A (ja) 粉末香料の製造法
KR102411249B1 (ko) 장어구이용 양념소스 및 그의 제조방법, 및 이를 이용한 양념장어구이
JP3282901B2 (ja) 粉末風味料の製造法
JPH0799920A (ja) 粉末風味料の製造法
JPH07102279A (ja) 粉末香料の製造法
JPH0541957A (ja) フレーバー付与食品
JPH0799918A (ja) 粉末風味料の製造法
JPH07102290A (ja) 粉末香料の製造法
JPH051707B2 (ja)
JPH07102289A (ja) 粉末香料の製造法
JPH07102280A (ja) 粉末香料の製造法
JPH07102282A (ja) 粉末香料の製造法
JP2826706B2 (ja) スナック菓子の製造方法
JPH07102284A (ja) 粉末香料の製造法
JPH07102287A (ja) 粉末香料の製造法
JPH07102288A (ja) 粉末香料の製造法
WO2019167347A1 (ja) 噴霧乾燥組成物
JPH07102281A (ja) 粉末香料の製造法
JPH1014527A (ja) グリシン系調味料