JPH07102287A - 粉末香料の製造法 - Google Patents
粉末香料の製造法Info
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- JPH07102287A JPH07102287A JP5275035A JP27503593A JPH07102287A JP H07102287 A JPH07102287 A JP H07102287A JP 5275035 A JP5275035 A JP 5275035A JP 27503593 A JP27503593 A JP 27503593A JP H07102287 A JPH07102287 A JP H07102287A
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- flavor
- powdered
- gelatin
- fragrance
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 化工デンプンとゼラチンとネオヘスペリジン
ジヒドロカルコンとを粉末化基材として使用し香料を粉
末化する。 【効果】 従来の粉末香料にない、香味の持続性が改良
された粉末香料の製造法を提供することができた。
ジヒドロカルコンとを粉末化基材として使用し香料を粉
末化する。 【効果】 従来の粉末香料にない、香味の持続性が改良
された粉末香料の製造法を提供することができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉末香料の製造法に関す
る。より詳しくは香味の角をなくし、香味の持続性を改
良する粉末香料の製造法に関し、同時に製造工程を通し
ての香料の残存率が高く、保管時の香料の残存率が高
く、食品等に応用した場合、食品等の中での香料の残存
率も高く、該食品のシェルライフの延長に寄与でき食し
た場合にも持続性がよく、不快な香味、苦み、渋み等の
マスキングができる粉末香料の製造法に関する。本発明
に係る粉末香料は、香料として錠菓やグミ、チューイン
ガム、スナック類といった菓子類やビーフジャーキーや
味付けイカ、スルメ、味昆布等の珍味類や冷菓、飲料、
調味料をはじめ広く食品一般に使用できるほか、歯磨き
粉や芳香剤などにも広く使用することができる。なお本
発明で香味とは食品等を口に入れ咀嚼した時に感じる香
味だけでなく、口に入れることなく感じられる香気をも
香味の意味の中に含むものとする。また粉末化とは顆粒
にすることも含み、粉末状とは顆粒状のものも含むもの
とする。
る。より詳しくは香味の角をなくし、香味の持続性を改
良する粉末香料の製造法に関し、同時に製造工程を通し
ての香料の残存率が高く、保管時の香料の残存率が高
く、食品等に応用した場合、食品等の中での香料の残存
率も高く、該食品のシェルライフの延長に寄与でき食し
た場合にも持続性がよく、不快な香味、苦み、渋み等の
マスキングができる粉末香料の製造法に関する。本発明
に係る粉末香料は、香料として錠菓やグミ、チューイン
ガム、スナック類といった菓子類やビーフジャーキーや
味付けイカ、スルメ、味昆布等の珍味類や冷菓、飲料、
調味料をはじめ広く食品一般に使用できるほか、歯磨き
粉や芳香剤などにも広く使用することができる。なお本
発明で香味とは食品等を口に入れ咀嚼した時に感じる香
味だけでなく、口に入れることなく感じられる香気をも
香味の意味の中に含むものとする。また粉末化とは顆粒
にすることも含み、粉末状とは顆粒状のものも含むもの
とする。
【0002】
【従来の技術】香味を持続させることを目的とした技術
には、香料を包含したり、カプセル化したり、あるいは
乳化剤を用いたり、香料を粉末化後さらにコーティング
したりするものが知られている。香料を包含したり、カ
プセル化したりする技術としてはたとえば特開平3−4
1196、特開平3−155753、特開平4−228
035、特開昭63−209548、特開平4−222
558などがあげられる。これらは香料をワックスや樹
脂、サイクロデキストリン等で包含したり、アラビアガ
ムなどでカプセル化したりする技術である。乳化剤を用
いる技術としてはたとえば特公昭59−39099があ
げられる。これはセンター入りチューインガムにおい
て、センターである香味液の香味がガムベースへ移行、
消失するのを防ぐ技術である。香料を粉末化後さらにコ
ーティングする技術としてはたとえば特開平4−293
454があげられる。これは粉末化後さらに硬化油でコ
ーティングする技術である。
には、香料を包含したり、カプセル化したり、あるいは
乳化剤を用いたり、香料を粉末化後さらにコーティング
したりするものが知られている。香料を包含したり、カ
プセル化したりする技術としてはたとえば特開平3−4
1196、特開平3−155753、特開平4−228
035、特開昭63−209548、特開平4−222
558などがあげられる。これらは香料をワックスや樹
脂、サイクロデキストリン等で包含したり、アラビアガ
ムなどでカプセル化したりする技術である。乳化剤を用
いる技術としてはたとえば特公昭59−39099があ
げられる。これはセンター入りチューインガムにおい
て、センターである香味液の香味がガムベースへ移行、
消失するのを防ぐ技術である。香料を粉末化後さらにコ
ーティングする技術としてはたとえば特開平4−293
454があげられる。これは粉末化後さらに硬化油でコ
ーティングする技術である。
【0003】ゼラチンを用い、カプセルを調製し、その
内部に香料等を包含させ、カプセルが破れることで香料
等が放出され、したがって、カプセルが残る限り、香料
等の風味、効果等が持続するという技術が知られてい
る。また、香料、甘味料を含む飲食品にゼラチンを添加
して飲食品の風味を改良する方法が知られている。しか
し、粉末香料においては次の3段階における香料の減
少、劣化が以前からの課題であり、十分な解決策は見い
だされていなかった。 1.粉末香料の製造時での香料の減少、劣化。 2.粉末香料を保管している間の香料の減少、劣化。 3.粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含ま
れる粉末香料の香料の減少、劣化。 また、粉末香料を直接あるいは間接に口に入れた場合の
香味の持続性の改良も以前からの課題であり、十分な解
決策は見いだされていなかった。
内部に香料等を包含させ、カプセルが破れることで香料
等が放出され、したがって、カプセルが残る限り、香料
等の風味、効果等が持続するという技術が知られてい
る。また、香料、甘味料を含む飲食品にゼラチンを添加
して飲食品の風味を改良する方法が知られている。しか
し、粉末香料においては次の3段階における香料の減
少、劣化が以前からの課題であり、十分な解決策は見い
だされていなかった。 1.粉末香料の製造時での香料の減少、劣化。 2.粉末香料を保管している間の香料の減少、劣化。 3.粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含ま
れる粉末香料の香料の減少、劣化。 また、粉末香料を直接あるいは間接に口に入れた場合の
香味の持続性の改良も以前からの課題であり、十分な解
決策は見いだされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は次の1〜3の
課題を解決した粉末香料の製造法も提供することを目的
とする。 粉末香料の製造時において、香料の残存率を高め、ま
た、香料の劣化を抑制すること。 粉末香料の保管中での経時変化による香料の消失、減
少を抑制すること。 粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含まれ
る粉末香料の香料の減少、劣化を抑制 すること。 粉末香料を直接、あるいは間接に口に入れた場合の香
味を制御すること。
課題を解決した粉末香料の製造法も提供することを目的
とする。 粉末香料の製造時において、香料の残存率を高め、ま
た、香料の劣化を抑制すること。 粉末香料の保管中での経時変化による香料の消失、減
少を抑制すること。 粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含まれ
る粉末香料の香料の減少、劣化を抑制 すること。 粉末香料を直接、あるいは間接に口に入れた場合の香
味を制御すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、香料を化
工デンプンとゼラチン、ネオヘスペリジンジヒドロカル
コン(以下NHDCと略す)を粉末化基材とし、粉末化
することで上記課題を解決できることを発見し、発明に
至った。粉末化の方法は、化工デンプンとゼラチン、N
HDC、水と必要に応じデキストリン等の賦形剤を加え
均一に溶解した中に、香料と必要に応じ食用油脂等を加
え均質化した後、乾燥させて粉末化させればよい。この
とき香料は水溶性、油溶性を問わず、また液状、粉末状
などの形態も問わない。乾燥の方法は、特に限定される
ことなく、噴霧乾燥法、凍結乾燥法、真空乾燥法、遠赤
外線乾燥法などを用いることができる。また、本発明に
おいて化工デンプンは一般に市販されているものを使用
する事が出来る。例えば、エマルスター(松谷化学工業
社製)、ピュリティーガム(ナショナルスターチ社製)
などがあげられる。
工デンプンとゼラチン、ネオヘスペリジンジヒドロカル
コン(以下NHDCと略す)を粉末化基材とし、粉末化
することで上記課題を解決できることを発見し、発明に
至った。粉末化の方法は、化工デンプンとゼラチン、N
HDC、水と必要に応じデキストリン等の賦形剤を加え
均一に溶解した中に、香料と必要に応じ食用油脂等を加
え均質化した後、乾燥させて粉末化させればよい。この
とき香料は水溶性、油溶性を問わず、また液状、粉末状
などの形態も問わない。乾燥の方法は、特に限定される
ことなく、噴霧乾燥法、凍結乾燥法、真空乾燥法、遠赤
外線乾燥法などを用いることができる。また、本発明に
おいて化工デンプンは一般に市販されているものを使用
する事が出来る。例えば、エマルスター(松谷化学工業
社製)、ピュリティーガム(ナショナルスターチ社製)
などがあげられる。
【0006】ゼラチンは一般に市販されているものがよ
く、酸処理ゼラチンやアルカリ処理ゼラチンもゼラチン
の中に含むものとする。NHDCは、柑橘類などの植物
中の天然フラボノイドであるネオヘスペリジンを原料に
水素添加処理だけで製造されたものを使用することがで
きる。化工デンプンとゼラチンとNHDCの混合比率
は、特に限定はないが、化工デンプンあるいはゼラチン
いずれか一方が過剰になると本発明の目的の一つである
製造時、保管中等での香料の減少、劣化の抑制の度合い
が低くなり、粉末香料を口に入れた場合の香味の持続性
の度合いも低くなるため、化工デンプン:ゼラチン=
1:10〜10:1(重量基準)が好ましい。また、N
HDCの添加量が多すぎると甘味が強くなりすぎ、応用
した食品等によっては不適なものも生じるのでその点を
考慮に入れなくてはならず、該食品等に対し0.1〜1
0000ppmでよい。0.1ppmでの効果は認めら
れるが、0.1ppm未満では効果が弱い。
く、酸処理ゼラチンやアルカリ処理ゼラチンもゼラチン
の中に含むものとする。NHDCは、柑橘類などの植物
中の天然フラボノイドであるネオヘスペリジンを原料に
水素添加処理だけで製造されたものを使用することがで
きる。化工デンプンとゼラチンとNHDCの混合比率
は、特に限定はないが、化工デンプンあるいはゼラチン
いずれか一方が過剰になると本発明の目的の一つである
製造時、保管中等での香料の減少、劣化の抑制の度合い
が低くなり、粉末香料を口に入れた場合の香味の持続性
の度合いも低くなるため、化工デンプン:ゼラチン=
1:10〜10:1(重量基準)が好ましい。また、N
HDCの添加量が多すぎると甘味が強くなりすぎ、応用
した食品等によっては不適なものも生じるのでその点を
考慮に入れなくてはならず、該食品等に対し0.1〜1
0000ppmでよい。0.1ppmでの効果は認めら
れるが、0.1ppm未満では効果が弱い。
【0007】尚、本発明に係る粉末香料を製造後、その
粉末香料にさらにNHDC含有溶液を用いて再び粉末化
することや、本発明に係る粉末香料にNHDC含有の粉
末を加えることは自由であるが、本発明に係る技術でN
HDCを加えずに製造した粉末香料にNHDC含有溶液
を用いて再び粉末化したりNHDC含有の粉末を加えた
りしても風味の保持率は本発明に係る粉末香料に及ば
ず、本発明は単に化工デンプンとNHDCの効果にとど
まらず、明らかに両者の相乗効果が生じ、従来にない香
味の保持、香味の質に優れた粉末香料が得られることが
わかった。香料を粉末化する際には必要に応じ賦形剤と
してデキストリンなどを加えることもできる。また食用
油脂等も加えることができる。さらに調味料や有機酸、
色素なども自由に加えられる。本発明に係る粉末香料に
より、製造時での香料の減少、劣化が抑制され、保管中
での経時変化における香料の消失、減少が抑制され、さ
らに、粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含
まれる粉末香料の香料の減少、劣化を抑制することがで
きるようになった。同時に、本発明に係る粉末香料は直
接あるいは間接に口に入れた場合に、持続性のある香味
を示し、また、香味のエンハンス、不快な臭い、苦み、
渋み等のマスキングができることがわかった。
粉末香料にさらにNHDC含有溶液を用いて再び粉末化
することや、本発明に係る粉末香料にNHDC含有の粉
末を加えることは自由であるが、本発明に係る技術でN
HDCを加えずに製造した粉末香料にNHDC含有溶液
を用いて再び粉末化したりNHDC含有の粉末を加えた
りしても風味の保持率は本発明に係る粉末香料に及ば
ず、本発明は単に化工デンプンとNHDCの効果にとど
まらず、明らかに両者の相乗効果が生じ、従来にない香
味の保持、香味の質に優れた粉末香料が得られることが
わかった。香料を粉末化する際には必要に応じ賦形剤と
してデキストリンなどを加えることもできる。また食用
油脂等も加えることができる。さらに調味料や有機酸、
色素なども自由に加えられる。本発明に係る粉末香料に
より、製造時での香料の減少、劣化が抑制され、保管中
での経時変化における香料の消失、減少が抑制され、さ
らに、粉末香料を食品等に応用した場合の該食品等に含
まれる粉末香料の香料の減少、劣化を抑制することがで
きるようになった。同時に、本発明に係る粉末香料は直
接あるいは間接に口に入れた場合に、持続性のある香味
を示し、また、香味のエンハンス、不快な臭い、苦み、
渋み等のマスキングができることがわかった。
【0008】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、実施例は本発明を説明するためのものであり本発明
を制限するものではない。なお以下でNHDC製剤とは
NHDCの水溶液にデキストリンを加え粉末化したもの
で、NHDCの含有率0.001%のものをいう。
が、実施例は本発明を説明するためのものであり本発明
を制限するものではない。なお以下でNHDC製剤とは
NHDCの水溶液にデキストリンを加え粉末化したもの
で、NHDCの含有率0.001%のものをいう。
【0009】実施例1 まず桜のチップを用い定法によりくん液を得た。次に以
下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 74g エマルスターとゼラチンの2:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分1
00g) まずデキストリンとエマルスター(化工デンプン、松谷
化学工業社製)、ゼラチンの2:1混合物、NHDC製
剤、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶
解させた。次にくん液と食用油脂を加え、70℃に調整
し、ホモジナイザで180kg/cm2の条件で均質化
した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてくん液の
粉末香料を得た(以下粉末香料1と呼ぶ)。なおゼラチ
ンとNHDCは市販品を用いた。
下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 74g エマルスターとゼラチンの2:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分1
00g) まずデキストリンとエマルスター(化工デンプン、松谷
化学工業社製)、ゼラチンの2:1混合物、NHDC製
剤、水を混合し85℃に加熱し30分間攪拌しながら溶
解させた。次にくん液と食用油脂を加え、70℃に調整
し、ホモジナイザで180kg/cm2の条件で均質化
した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥させてくん液の
粉末香料を得た(以下粉末香料1と呼ぶ)。なおゼラチ
ンとNHDCは市販品を用いた。
【0010】実施例2 以下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 74g エマルスターとゼラチンの1:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末香料を得た(以下粉末香料2と呼
ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施例1と同じ市販品
を用いた。
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末香料を得た(以下粉末香料2と呼
ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施例1と同じ市販品
を用いた。
【0011】実施例3 以下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 74g エマルスターとゼラチンの5:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの5:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末香料を得た(以下粉末香料3と呼
ぶ)。なおゼラチンは実施例1と同じ市販品を用いた。
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの5:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用油脂を加
え、70℃に調整し、ホモジナイザで180kg/cm
2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで噴霧乾
燥させてくん液の粉末香料を得た(以下粉末香料3と呼
ぶ)。なおゼラチンは実施例1と同じ市販品を用いた。
【0012】実施例4 実施例1、2、3で得られた粉末香料を等量ずつ粉体混
合し均一にし、粉末香料を得た(以下粉末香料4と呼
ぶ)。
合し均一にし、粉末香料を得た(以下粉末香料4と呼
ぶ)。
【0013】実施例5 以下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 74g エマルスター 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分100g) まずデキストリン、エマルスター、水を混合し85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と
食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで18
0kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライ
ヤーで噴霧乾燥させてくん液の粉末香料を得た(以下対
照品1と呼ぶ)。なおエマルスターは実施例1と同じ市
販品を用いた。こうして得られた粉末香料と実施例1、
2、3で得られた粉末香料とを等量ずつ粉体混合し均一
にし、粉末香料を得た(以下粉末香料5と呼ぶ)。
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と
食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで18
0kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライ
ヤーで噴霧乾燥させてくん液の粉末香料を得た(以下対
照品1と呼ぶ)。なおエマルスターは実施例1と同じ市
販品を用いた。こうして得られた粉末香料と実施例1、
2、3で得られた粉末香料とを等量ずつ粉体混合し均一
にし、粉末香料を得た(以下粉末香料5と呼ぶ)。
【0014】実験例1 以下の処方でくん液の粉末香料を調製した。 くん液 0.2g 食用油脂 5g デキストリン 75g ゼラチン 20g 水 200g 合計 300g(固形分
100g) まずデキストリン、ゼラチン、水を混合し85℃に加熱
し30分間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてくん液の粉末香料を得た(以下対照品
2と呼ぶ)。なおゼラチンは実施例1と同じ市販品を用
いた。
100g) まずデキストリン、ゼラチン、水を混合し85℃に加熱
し30分間攪拌しながら溶解させた。次にくん液と食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてくん液の粉末香料を得た(以下対照品
2と呼ぶ)。なおゼラチンは実施例1と同じ市販品を用
いた。
【0015】次にイカの足と頭および内蔵を除いたもの
を天日で1週間乾燥させたもの(以下乾燥イカと呼ぶ)
を5%砂糖液につけ、軽く水切りをした後これに実施例
1〜5で得られた粉末香料1〜5と実施例5および上記
で得られた対照品1〜2をそれぞれまぶし、40℃で3
0分間乾燥させ、一夜室温で放置し、翌日30名のパネ
ラーに100秒間噛んでもらい、香味の評価をした。表
1に評価値の平均値を記号によって示す。結果は対照品
1〜2に比べ粉末香料1〜3は明らかに香味の出方が遅
くなり、粉末香料4は粉末香料1〜3を合計した香味の
出方を示すことが認められた。また粉末香料5は噛みは
じめから安定した持続した香味を示すことが認められ
た。また、対照品1では、化工デンプン独特の風味が少
し感じられたが、粉末香料1〜5については化工デンプ
ンの嫌味は感じず、それとは逆にメントールの香味が強
く感じられた。
を天日で1週間乾燥させたもの(以下乾燥イカと呼ぶ)
を5%砂糖液につけ、軽く水切りをした後これに実施例
1〜5で得られた粉末香料1〜5と実施例5および上記
で得られた対照品1〜2をそれぞれまぶし、40℃で3
0分間乾燥させ、一夜室温で放置し、翌日30名のパネ
ラーに100秒間噛んでもらい、香味の評価をした。表
1に評価値の平均値を記号によって示す。結果は対照品
1〜2に比べ粉末香料1〜3は明らかに香味の出方が遅
くなり、粉末香料4は粉末香料1〜3を合計した香味の
出方を示すことが認められた。また粉末香料5は噛みは
じめから安定した持続した香味を示すことが認められ
た。また、対照品1では、化工デンプン独特の風味が少
し感じられたが、粉末香料1〜5については化工デンプ
ンの嫌味は感じず、それとは逆にメントールの香味が強
く感じられた。
【0016】
【表1】 凡例 +++ : 香味がよくでている ++ : 香味がでている + : 香味が感じられる ± : 香味がわずかに感じられる − : 香味はほとんど感じられない
【0017】実施例6 以下の処方でl−メントールの粉末香料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 49g エマルスターとゼラチンの10:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分1
00g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの10:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た
(以下粉末香料6と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは
実施例1と同じ市販品を用いた。
00g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの10:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た
(以下粉末香料6と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは
実施例1と同じ市販品を用いた。
【0018】実施例7 以下の処方でl−メントールの粉末香料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 49g エマルスターとゼラチンの1:2混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:2混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た(以
下粉末香料7と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施
例1と同じ市販品を用いた。
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:2混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た(以
下粉末香料7と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施
例1と同じ市販品を用いた。
【0019】実施例8 以下の処方でl−メントールの粉末香料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 49g エマルスターとゼラチンの1:5混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:5混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た(以
下粉末香料8と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施
例1と同じ市販品を用いた。
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:5混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食用
油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た(以
下粉末香料8と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは実施
例1と同じ市販品を用いた。
【0020】実施例9 以下の処方でl−メントールの粉末香料を調製した。 l−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 49g エマルスターとゼラチンの1:10混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:10
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た
(以下粉末香料9と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは
実施例1と同じ市販品を用いた。
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの1:10
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にl−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてl−メントールの粉末香料を得た
(以下粉末香料9と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDCは
実施例1と同じ市販品を用いた。
【0021】実験例2 実施例1〜3で得られた粉末香料1〜3と実験例6〜9
で得られた粉末香料6〜9をそれぞれ3%ずつ市販の無
香料練り歯磨き粉に練り込み、30名のパネラーに5分
間歯を磨いてもらい、香味発現および香味消失の官能評
価をみた。結果を表2に示す。
で得られた粉末香料6〜9をそれぞれ3%ずつ市販の無
香料練り歯磨き粉に練り込み、30名のパネラーに5分
間歯を磨いてもらい、香味発現および香味消失の官能評
価をみた。結果を表2に示す。
【0022】
【表2】 香味の強さ 香味の持続性 ◎>○>△>× ◎>○>△>× 強い←→弱い 持続する←→持続しない
【0023】実施例10 以下の処方でオレンジオイルの粉末香料を調製した。 オレンジオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 14g エマルスターとゼラチンの10:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの10:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にオレンジオイルと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてオレンジオイルの粉末香料を得た
(以下粉末香料10と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDC
は市販品を用いた。
0g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの10:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にオレンジオイルと食
用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてオレンジオイルの粉末香料を得た
(以下粉末香料10と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDC
は市販品を用いた。
【0024】実施例11 実施例10と同様の方法で、エマルスターとゼラチンの
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が5:1の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料11と
呼ぶ)。
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が5:1の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料11と
呼ぶ)。
【0025】実施例12 実施例10と同様の方法で、エマルスターとゼラチンの
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:1の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料12と
呼ぶ)。
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:1の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料12と
呼ぶ)。
【0026】実施例13 実施例10と同様の方法で、エマルスターとゼラチンの
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:5の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料13と
呼ぶ)。
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:5の
ものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料13と
呼ぶ)。
【0027】実施例14 実施例10と同様の方法で、エマルスターとゼラチンの
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:10
のものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料14
と呼ぶ)。
混合物だけがエマルスターとゼラチンの比率が1:10
のものにかえた粉末香料を調製した(以下粉末香料14
と呼ぶ)。
【0028】実験例3 以下の処方でオレンジオイルl−メントールの粉末香料
を調製した。 オレンジオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にアラビア
ガムと食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザ
で180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレー
ドライヤーで噴霧乾燥させてアラビアガムの粉末香料を
得た(以下対照品3と呼ぶ)。実施例10〜14で得ら
れた粉末香料10〜14と上記参考品1とを、製造直
後、製造後40℃で1 月保管後、製造後40℃で3カ
月保管後にそれぞれ1000倍容の水に希釈し、30名
のパネラーに香味を官能評価してもらった。官能評価は
製造直後の粉末香料10の香味の残存度を10とし、こ
れを基準として1〜10の10段階で評価する方法をと
った。その結果を表3に示す。結果はアラビアガムを用
いた通常の粉末香料に比べ、本発明に係る粉末香料は製
造工程を通しての香料の残存率が高く、経時変化での香
料の残存率も高くなることが示された。
を調製した。 オレンジオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にアラビア
ガムと食用油脂を加え、70℃に調整し、ホモジナイザ
で180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレー
ドライヤーで噴霧乾燥させてアラビアガムの粉末香料を
得た(以下対照品3と呼ぶ)。実施例10〜14で得ら
れた粉末香料10〜14と上記参考品1とを、製造直
後、製造後40℃で1 月保管後、製造後40℃で3カ
月保管後にそれぞれ1000倍容の水に希釈し、30名
のパネラーに香味を官能評価してもらった。官能評価は
製造直後の粉末香料10の香味の残存度を10とし、こ
れを基準として1〜10の10段階で評価する方法をと
った。その結果を表3に示す。結果はアラビアガムを用
いた通常の粉末香料に比べ、本発明に係る粉末香料は製
造工程を通しての香料の残存率が高く、経時変化での香
料の残存率も高くなることが示された。
【0029】
【表3】 香味の強さ ◎>○>△>× 強い←→弱い
【0030】実施例15 以下の処方で1−メントールの粉末香料を調製した。 1−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 49g エマルスター、ゼラチン5:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの5:1の
混合物、NHDC製剤、水を混ぜて85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解された。次に1−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させて1−メントールの粉末香料を得た。
(以下粉末香料15と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDC
は市販品を用いた。
g) まずデキストリンとエマルスター、ゼラチンの5:1の
混合物、NHDC製剤、水を混ぜて85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解された。次に1−メントールと食
用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させて1−メントールの粉末香料を得た。
(以下粉末香料15と呼ぶ)。なおゼラチン、NHDC
は市販品を用いた。
【0031】実験例4 以下の処方で1−メントールの粉末香料を調製した。 1−メントール 25g 食用油脂 5g デキストリン 50g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まずデキストリンとアラビアガム、水を混ぜて85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解された。次に1−メン
トールと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させて1−メントールの粉末香
料を得た。(以下対照品4と呼ぶ)。なお、アラビアガ
ムは市販品を用いた。粉末香料15と対照品4とを20
名のパネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ
月、および3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、
また製造後チューインガムのガムベースに練りこんで半
年間保管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。
その結果を表4に示す。香味の強さは対照品、従来品と
比べて製造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残
存率がより高いことがわかった。40℃での保管でも対
照品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持しているこ
とがわかった。また香味の持続性は対照品では認められ
ず、本発明品のみが持続性を示すことが明らかになっ
た。
g) まずデキストリンとアラビアガム、水を混ぜて85℃に
加熱し30分間攪拌しながら溶解された。次に1−メン
トールと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させて1−メントールの粉末香
料を得た。(以下対照品4と呼ぶ)。なお、アラビアガ
ムは市販品を用いた。粉末香料15と対照品4とを20
名のパネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ
月、および3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、
また製造後チューインガムのガムベースに練りこんで半
年間保管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。
その結果を表4に示す。香味の強さは対照品、従来品と
比べて製造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残
存率がより高いことがわかった。40℃での保管でも対
照品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持しているこ
とがわかった。また香味の持続性は対照品では認められ
ず、本発明品のみが持続性を示すことが明らかになっ
た。
【0032】
【表4】
【0033】実施例16 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 14g エマルスター、ゼラチンの2:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチン2:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にレモンオイルと食用油
脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180kg
/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで
噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た(以下粉
末香料16と呼ぶ)。なおNHDC、ゼラチンは市販品
を用いた。
g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチン2:1混
合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30分
間攪拌しながら溶解させた。次にレモンオイルと食用油
脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180kg
/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤーで
噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た(以下粉
末香料16と呼ぶ)。なおNHDC、ゼラチンは市販品
を用いた。
【0034】実験例5 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分100
g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にレモン
オイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料
を得た(以下対照品5と呼ぶ)。なおアラビアガムは市
販品を用いた。粉末香料16と対照品5とを20名のパ
ネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ月、およ
び3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、また製造
後チューインガムのガムベースに練りこんで半年間保管
後に3分間かんでもらって、官能評価をした。その結果
を表5に示す。香味の強さは対照品、従来品と比べて製
造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残存率がよ
り高いことがわかった。40℃での保管でも対照品、従
来品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持しているこ
とがわかった。また香味の持続性は対照品では認められ
ず、本発明品のみが持続性を示すことが明らかになっ
た。
g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にレモン
オイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料
を得た(以下対照品5と呼ぶ)。なおアラビアガムは市
販品を用いた。粉末香料16と対照品5とを20名のパ
ネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ月、およ
び3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、また製造
後チューインガムのガムベースに練りこんで半年間保管
後に3分間かんでもらって、官能評価をした。その結果
を表5に示す。香味の強さは対照品、従来品と比べて製
造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残存率がよ
り高いことがわかった。40℃での保管でも対照品、従
来品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持しているこ
とがわかった。また香味の持続性は対照品では認められ
ず、本発明品のみが持続性を示すことが明らかになっ
た。
【0035】
【表5】
【0036】実施例17 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 14g エマルスター、ゼラチンの3:4の混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチンの3:4
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にレモンオイルと食用
油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た。(以
下本発明品6と呼ぶ)なおゼラチン、NHDCは市販品
を用いた。
0g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチンの3:4
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にレモンオイルと食用
油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180k
g/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た。(以
下本発明品6と呼ぶ)なおゼラチン、NHDCは市販品
を用いた。
【0037】実験例6 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 レモンオイル 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g
(固形分100g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にレモン
オイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料
を得た。(以下対照品6と呼ぶ)なお、アラビアガムは
市販品を用いた。粉末香料17と対照品6とを20名の
パネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ月、お
よび3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、また製
造後チューインガムのガムベースに練りこんで半年間保
管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。その結
果を表6に示す。香味の強さは対照品、従来品と比べて
製造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残存率が
より高いことがわかった。40℃での保管でも対照品、
従来品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持している
ことがわかった。また香味の持続性は対照品、従来品で
は認められず、本発明品のみが持続性を示すことが明ら
かになった。
(固形分100g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にレモン
オイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイ
ザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプレ
ードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料
を得た。(以下対照品6と呼ぶ)なお、アラビアガムは
市販品を用いた。粉末香料17と対照品6とを20名の
パネラーを用い製造直後、製造後40℃にて1カ月、お
よび3カ月保管後に1000倍容の水で希釈し、また製
造後チューインガムのガムベースに練りこんで半年間保
管後に3分間かんでもらって、官能評価をした。その結
果を表6に示す。香味の強さは対照品、従来品と比べて
製造直後から明らかに強い香味を示し、香料の残存率が
より高いことがわかった。40℃での保管でも対照品、
従来品に比べ香料がよく残存しよい香味を保持している
ことがわかった。また香味の持続性は対照品、従来品で
は認められず、本発明品のみが持続性を示すことが明ら
かになった。
【0038】
【表6】
【0039】実施例18 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 とうがらしエキス 60g 食用油脂 5g デキストリン 14g エマルスター、ゼラチンの2:1混合物 20g NHDC製剤 1g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチンの2:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にオレンジオイルと食
用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た。
(以下粉末香料18と呼ぶ)なおゼラチン、NHDCは
市販品を用いた。
0g) まず、デキストリンとエマルスター、ゼラチンの2:1
混合物、NHDC製剤、水を混合し85℃に加熱し30
分間攪拌しながら溶解させた。次にオレンジオイルと食
用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナイザで180
kg/cm2の条件で均質化した後、スプレードライヤ
ーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香料を得た。
(以下粉末香料18と呼ぶ)なおゼラチン、NHDCは
市販品を用いた。
【0040】実験例7 以下の処方でレモンオイルの粉末香料を調製した。 とうがらしエキス 60g 食用油脂 5g デキストリン 15g アラビアガム 20g 水 200g 合計 300g(固形分10
0g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にオレン
ジオイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナ
イザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプ
レードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香
料を得た。(以下対照品7と呼ぶ)なお、アラビアガム
は市販品を用いた。調味料液に漬けたイカの一夜干しに
粉末香料18,対照品7を同じ量だけ振りかけたもの
を、20名のパネラーを用いて官能検査した結果、香味
の強さは対照品と比べて製造直後から明らかに強い香味
を示し、香料の残存率がより高いことがわかった。また
香味の持続性は対照品では認められず、本発明品は持続
性を示すことが明らかになった。
0g) まず、デキストリン、アラビアガム、水を混合し85℃
に加熱し30分間攪拌しながら溶解させた。次にオレン
ジオイルと食用油脂を加え、70℃に調製し、ホモジナ
イザで180kg/cm2の条件で均質化した後、スプ
レードライヤーで噴霧乾燥させてレモンオイルの粉末香
料を得た。(以下対照品7と呼ぶ)なお、アラビアガム
は市販品を用いた。調味料液に漬けたイカの一夜干しに
粉末香料18,対照品7を同じ量だけ振りかけたもの
を、20名のパネラーを用いて官能検査した結果、香味
の強さは対照品と比べて製造直後から明らかに強い香味
を示し、香料の残存率がより高いことがわかった。また
香味の持続性は対照品では認められず、本発明品は持続
性を示すことが明らかになった。
Claims (2)
- 【請求項1】 化工デンプンとゼラチン、ネオヘスペリ
ジンジヒドロカルコンを粉末化基材とすることを特徴と
する粉末香料の製造法。 - 【請求項2】 請求項1記載の粉末香料から選ばれる1
種または2種以上の組合せを含む粉末香料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275035A JPH07102287A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 粉末香料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275035A JPH07102287A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 粉末香料の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102287A true JPH07102287A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17549965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5275035A Pending JPH07102287A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 粉末香料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07102287A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004024182A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-29 | Matsutani Chem Ind Ltd | 溶解性が改善された水溶性高分子 |
JP2006238783A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | National Food Research Institute | 機能性米菓 |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5275035A patent/JPH07102287A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006238783A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | National Food Research Institute | 機能性米菓 |
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