JPH079969A - 無人車両用走行制御装置 - Google Patents

無人車両用走行制御装置

Info

Publication number
JPH079969A
JPH079969A JP5174877A JP17487793A JPH079969A JP H079969 A JPH079969 A JP H079969A JP 5174877 A JP5174877 A JP 5174877A JP 17487793 A JP17487793 A JP 17487793A JP H079969 A JPH079969 A JP H079969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
unmanned vehicle
speed
vehicle
vehicle speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5174877A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Goto
公志 後藤
Hidenao Suzuki
秀尚 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP5174877A priority Critical patent/JPH079969A/ja
Publication of JPH079969A publication Critical patent/JPH079969A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無人車両の旋回時には車速を自動的に低下さ
せることにより、無人車両の操向性を確保し無人車両の
操縦を容易化することを可能とする。 【構成】 送信機17からの操舵信号等を受信する受信
機3と、操舵輪14,15を操舵するステアリング機構
7,ステアリングアクチュエータ8と、駆動輪16,1
7に制動をかけるブレーキ9,ブレーキアクチュエータ
10と、車速を検出する車速センサ11と、無人車両走
行時に操舵信号を受信した時は車速センサ11による検
出車速が設定車速を超過しているかを判定する車速判定
機能,設定速度を超過している時はブレーキ9を作動し
て設定車速まで低下させる速度制御機能,及び設定車速
への低下後にステアリング機構7を作動して操舵を開始
させる操舵制御機能を有するコントローラ13とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人車両用走行制御装
置に係り、特に、無線で遠隔操縦される無人車両に適用
して好適な無人車両用走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無人車両の一種として、無線によ
る遠隔操縦で例えば芝刈り等の各種作業や荷物の運搬等
を行う無人車両が普及している。この種の無人車両の走
行や操舵を行う場合には、無人車両から離間した地点に
居る操縦者が、無人車両の状況を監視しながら、無線送
信機の走行用レバーや操舵用レバーを各々独立して操作
することにより無人車両の走行及び操舵の無線操縦を行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の無人車両を操縦する場合、操縦者が送信機の各
レバーにより無人車両の走行と操舵とを各々独立して操
縦するようになっていたため、操縦者は各レバーを巧み
に操作して車両速度や操舵量が適正となるように調整す
る必要があり、この結果、操縦が極めて面倒であるとい
う問題や、車両速度に対して操舵量が大きくなった場合
には無人車両の良好な操向性が得られなくなる問題があ
った。また、操縦者は、無人車両から離間した地点で無
人車両の状況を監視しているだけであるため、適正な車
両速度や操舵量を判断することは難しいという問題があ
った。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、無人車両の旋回時には車速を自動的に低
下させる制御を行うことにより、無人車両の操向性を確
保すると共に無人車両の操縦を容易化することを可能と
した無人車両用走行制御装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部の送信手
段から無人車両へ送信される操舵信号等を受信する受信
手段と、前記無人車両の車輪を操舵する操舵手段と、前
記車輪に制動をかける制動手段と、前記無人車両の速度
を検出する車速検出手段と、前記各手段の動作を制御す
る制御手段とを備え、該制御手段が、前記無人車両の走
行時に前記受信手段により前記操舵信号が受信された場
合は前記車速検出手段により検出された前記無人車両の
速度が予め設定された所定速度を超過しているか否かを
判定する車速判定機能と,前記無人車両の速度が前記所
定速度を超過している場合は前記制動手段を作動して前
記無人車両の速度を前記所定速度まで低下させる速度制
御機能と,前記無人車両の速度が前記所定速度まで低下
した後に前記操舵手段を作動して操舵を開始させる操舵
制御機能とを具備する構成としている。これにより、前
述した目的を達成しようとするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、無人車両の走行時に受信手段
が外部の送信手段から操舵信号を受信すると、制御手段
は、車速検出手段により検出した無人車両の速度が所定
速度を超過しているか否かを判定し、無人車両の速度が
所定速度を超過している時は、制動手段を作動して無人
車両の速度を所定速度まで低下させる。そして、制御手
段は、無人車両の速度を所定速度まで低下させた後、操
舵手段を作動して無人車両の操舵を開始させる。これに
より、従来の如く操縦者が送信機のレバー操作で無人車
両の速度や操舵量が適正な状態となるように調整する煩
雑な操作が不要となるため、無人車両の操縦が容易にな
ると共に、無人車両の操向性を確保することが可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の無人車両用走行制御装置を適
用してなる第1実施例及び第2実施例を図面に基づいて
説明する。
【0008】(1)第1実施例。 先ず、本第1実施例の無人車両用走行制御装置を搭載し
た無線操縦式の無人車両及び送信機の構成を図2に基づ
き説明すると、無人車両1は、アンテナ2を有する受信
機3と、原動機4と、速度アクチュエータ5と、動力伝
達機構6と、ステアリング機構7と、ステアリングアク
チュエータ8と、ブレーキ9と、ブレーキアクチュエー
タ10と、車速センサ11と、舵角センサ12と、各部
を制御するコントローラ13と、操舵輪14,15と、
駆動輪16,17とを装備している。また、無人車両1
には、操縦者が離間した地点から無人車両1を無線操縦
するための送信機17が予め用意されている。
【0009】本第1実施例の構成を詳述すると、送信機
17は、無人車両1の速度/制動を指示する速度/制動
用レバー18と、無人車両1の左右方向への操舵を指示
する操舵用レバー19と、各種操縦信号(速度を指示す
る速度信号,制動を指示するブレーキ信号,操舵方向と
操舵量を指示する操舵信号)を送信するアンテナ20と
を備えている。速度/制動用レバー18を、図中上方向
へ操作すると速度信号が,図中下方向へ操作するとブレ
ーキ信号がアンテナ20から各々送信され、操舵用レバ
ー19を、図中右方向へ操作すると右操舵信号が,図中
左方向へ操作すると左操舵信号がアンテナ20から各々
送信されるようになっている。
【0010】受信機3は、無人車両1から離間した地点
に居る操縦者の操作により送信機17からアンテナ20
を介して送信されてくる各種操縦信号(速度信号,ブレ
ーキ信号,操舵信号)を、アンテナ2を介して受信する
ようになっている。コントローラ13は、受信機3の受
信信号の内容に基づき速度アクチュエータ5,ブレーキ
アクチュエータ10,ステアリングアクチュエータ8を
駆動制御し、無人車両1を走行/停止/旋回させるよう
になっている。
【0011】速度アクチュエータ5は、コントローラ1
3の指令に基づき原動機4を制御すると共に無人車両1
の速度を変更し、ブレーキアクチュエータ10は、コン
トローラ13の指令に基づきブレーキ9を制御し、ステ
アリングアクチュエータ8は、コントローラ13の指令
に基づきステアリング機構7を制御するようになってい
る。動力伝達機構6は、原動機4の動力を駆動輪16,
17へ伝達し、ステアリング機構7は、ステアリングア
クチュエータ8による操舵量を操舵輪14,15へ伝達
するようになっている。
【0012】車速センサ11は、駆動輪16,17の回
転に基づき無人車両1の速度を検出すると共に、検出し
た速度信号をコントローラ13へ出力するようになって
いる。舵角センサ12は、ステアリング機構7の操舵輪
14,15に対する操舵量を検出すると共に、検出した
操舵量信号をコントローラ13へ出力するようになって
いる。コントローラ13は、車速センサ11,舵角セン
サ12の出力信号に基づき車速/操舵量のフィードバッ
ク制御を行うようになっている。
【0013】次に、本第1実施例の無人車両用走行制御
装置の主要部を成すコントローラ13を中心とした構成
を図1に基づき説明すると、コントローラ13は、メモ
リ21を内蔵したマイクロコンピュータ(以下CPUと
略称)22と、信号測定部23と、舵角測定部24と、
車速測定部25と、ステアリング制御部26と、ブレー
キ制御部27と、速度制御部28とを備える構成となっ
ている。
【0014】受信機3は、送信機17からアンテナ20
及びアンテナ2を介して受信した各種操縦信号(速度信
号,ブレーキ信号,操舵信号)を信号測定部23を介し
てCPU22へ入力し、舵角センサ12は、操舵量信号
を舵角測定部24を介してCPU22へ入力し、車速セ
ンサ11は、車速信号を車速測定部25を介してCPU
22へ入力するようになっている。
【0015】CPU22は、各種操縦信号(速度信号,
ブレーキ信号,操舵信号)とメモリ21に予め記憶され
ている電流マップとに基づき、ステアリングアクチュエ
ータ8,ブレーキアクチュエータ10,速度アクチュエ
ータ5を作動させるための出力電流値を各々算定し、ス
テアリング制御部26,ブレーキ制御部27,速度制御
部28へ各々出力するようになっている。
【0016】ステアリング制御部26は、CPU22で
算定した電流値に基づく駆動電流をステアリングアクチ
ュエータ8へ出力し、ブレーキ制御部27は、CPU2
2で算定した電流値に基づく駆動電流をブレーキアクチ
ュエータ10へ出力し、速度アクチュエータ5は、CP
U22で算定した電流値に基づく駆動電流を速度アクチ
ュエータ5へ出力するようになっている。
【0017】本第1実施例では、無人車両1のコントロ
ーラ13のCPU22は、操縦者が送信機17から指示
した操舵量(受信機3で受信した操舵信号)に対して,
車速センサ11により検出した無人車両1の車速が図3
に示す設定車速よりも大きいと判定した場合は、速度ア
クチュエータ5を制御することにより車速を強制的に設
定車速まで低下させるようになっている。
【0018】コントローラ13のCPU22は、無人車
両1の減速時における減速の割合を図3に示す如く車速
と操舵量とに応じて領域Iから領域IIへ変化させること
により、応答性を向上させるようになっている。領域II
Iは減速しない場合の車速と操舵量との関係を示す領域
を示す。この場合、操舵量に対する設定車速及び減速の
割合は予め決定されており、メモリ21に記憶されてい
る。
【0019】次に、上記の如く構成した本第1実施例の
作用を図4に基づき説明する。
【0020】操縦者が無人車両1を走行させるべく車体
の適所に設置してある電源(図示略)を投入すると、無
人車両1のコントローラ13のCPU22がリセット状
態となる結果、CPU22はイニシャライズを行う(ス
テップSA1)。次に、操縦者が送信機17を所定操作
すると、無人車両1のCPU22は、受信機3を介して
送信機17から各種操縦信号を入力し(ステップSA
2)、各種操縦信号の中にブレーキ信号が有るか否かを
判定し(ステップSA3)、ブレーキ信号が有る場合は
ブレーキアクチュエータ10を制御してブレーキ9を作
動させる(ステップSA4)。
【0021】他方、CPU22は、各種操縦信号の中に
ブレーキ信号が無い場合は各種操縦信号の中に操舵損号
が有るか否かを判定し(ステップSA5)、操舵信号が
無い場合はステップSA17以降の処理を行う一方、操
舵信号が有る場合は舵角センサ12の検出出力に基づき
操舵輪14,15の舵角が「0」か否かを判定する(ス
テップSA6)。CPU22は、操舵輪14,15の舵
角が「0」でない場合はステップSA10以降の処理を
行う一方、操舵輪14,15の舵角が「0」の場合は操
舵開始と判定する。
【0022】次に、CPU22は、車速センサ11の検
出出力に基づき無人車両1の車速を読取り(ステップS
A7)、車速が設定車速(図3参照)以下か否かを判定
し(ステップSA8)、車速が設定車速以下でない場合
は速度アクチュエータ5を制御して無人車両1を図3に
示すような減速割合に基づき設定車速以下になるまで減
速させる一方、車速が設定車速以下の場合はステアリン
グアクチュエータ8を制御して操舵輪14,15の操舵
を行う(ステップSA10)。
【0023】次に、CPU22は、操舵輪14,15の
操舵に伴い舵角センサ12から舵角信号が入力されてく
ると(ステップSA11)、操舵輪14,15の舵角が
操舵信号で指示された舵角になったか否かを判定し(ス
テップSA12)、操舵輪14,15の舵角が指示舵角
になっていない場合はステップSA10以降の処理を繰
返す一方、操舵輪14,15の舵角が指示舵角になった
場合は上記ステップSA2で受信した各種操縦信号の中
に速度信号が有るか否かを判定する(ステップSA1
3)。
【0024】CPU22は、各種操縦信号の中に速度信
号が無い場合はステップSA2へ戻る一方、速度信号が
有る場合は速度アクチュエータ5を制御して無人車両1
の速度を変更する(ステップSA14)。更に、CPU
22は、車速センサ11の検出出力に基づき車速を読取
り(ステップSA15)、読取った車速が速度信号で指
示された速度か否か判定し(ステップSA16)、指示
速度でない場合はステップSA14以降の処理を繰返す
一方、指示速度の場合はステップSA2へ戻る。
【0025】他方、CPU22は、上記ステップSA5
の判定で、受信した各種操縦信号の中に操舵信号が無い
場合は舵角センサ12の検出出力に基づき操舵輪14,
15の舵角が「0」か否かを判定し(ステップSA1
7)、操舵輪14,15の舵角が「0」でない場合はス
テップSA10以降の処理を行う一方、操舵輪14,1
5の舵角が「0」の場合は操舵終了と判定する。
【0026】次に、CPU22は、車速センサ11の検
出出力に基づき無人車両1の車速が減速処理により減速
したか否かを判定し(ステップSA18)、車速が減速
していない場合はステップSA13以降の処理を行う一
方、車速が減速した場合は車速を元の車速へ復帰させる
べく速度アクチュエータ5を制御して車速を加速する
(ステップSA19)。更に、CPU22は、車速セン
サ11の検出出力に基づき加速後の車速が減速処理前の
車速に復帰したか否かを判定し(ステップSA20)、
減速処理前の車速に復帰していない場合はステップSA
19以降の処理を繰返す一方、減速処理前の車速に復帰
した場合はステップSA13以降の処理を行う。
【0027】上述したように、本第1実施例によれば、
操縦者が送信機17から無人車両1の車速や操舵方向を
指示するだけで,無人車両1のコントローラ13は,車
速を設定車速まで低下させた後で操舵を開始し,操舵終
了後は低下させた車速を元の車速まで復帰させる制御を
行うため、従来のように操縦者が送信機のレバー操作で
無人車両の速度や操舵量が適正な状態となるように調整
する煩雑な操作が不要となり、この結果、無人車両の操
縦が容易になると共に、無人車両の操向性を確保するこ
とが可能となる。
【0028】(2)第2実施例。 図5は本第2実施例の無人車両用走行制御装置を搭載し
た無線操縦式の無人車両の構成を示す図であり、無人車
両31は、アンテナ32を有する受信機33と、エンジ
ン34と、スロットルアクチュエータ35と、スロット
ルアクチュエータドライバ36と、ステアリングアクチ
ュエータ37と、ステアリングアクチュエータドライバ
38と、ブレーキアクチュエータ39と、ブレーキアク
チュエータドライバ40と、ジャイロ41と、ジャイロ
信号処理部42と、操舵輪43,44と、駆動輪45,
46とを装備している。また、無人車両31には、操縦
者が離間した地点から無人車両31を無線操縦するため
のアンテナ47を有する送信機48が予め用意されてい
る。
【0029】本第2実施例の構成を詳述すると、受信機
33は、無人車両31から離間した地点に居る操縦者の
操作により送信機48からアンテナ47により送信され
てくる各種操縦信号(速度信号,ブレーキ信号,操舵信
号)をアンテナ32により受信し、速度信号をスロット
ルアクチュエータドライバ36へ、ブレーキ信号をブレ
ーキアクチュエータドライバ40へ、操舵信号をステア
リングアクチュエータドライバ38へ各々出力するよう
になっている。
【0030】スロットルアクチュエータドライバ36
は、速度信号に基づきスロットルアクチュエータ35を
駆動してエンジン34のスロットルを調整し、駆動輪4
5,46を駆動制御するようになっている。ブレーキア
クチュエータドライバ40は、ブレーキ信号に基づきブ
レーキアクチュエータ39を駆動し、ブレーキ(図示
略)を作動させるようになっている。ステアリングアク
チュエータドライバ38は、操舵信号に基づきステアリ
ングアクチュエータ37を駆動し、操舵輪43,44を
操舵制御するようになっている。
【0031】ジャイロ41は、無人車両31の走行中は
旋回時の旋回角速度を常時検出し、ジャイロ信号処理部
42へ出力するようになっている。ジャイロ信号処理部
42は、ジャイロ41により検出した旋回角速度に基づ
きローリング角を算定し、算定したローリング角が内蔵
メモリ(図示略)に予め記憶してある無人車両31の適
正なローリング角の範囲内であるか否かを判定し、判定
結果に基づく制御信号をスロットルアクチュエータドラ
イバ36,ブレーキアクチュエータドライバ40,ステ
アリングアクチュエータドライバ37へ出力するように
なっている。
【0032】ところで、図6に示す如く、無人車両Sが
摩擦係数の小さい路面を旋回走行する場合と,摩擦係数
の大きい路面を旋回走行する場合とでは、遠心力の大き
さが等しくとも走行路面の摩擦係数の相異により車体に
ローリングが作用するが、操縦者はローリングの程度を
判断することはできない。そこで、本第2実施例では、
無人車両が走行する路面の摩擦係数の大小如何に関わら
ず無人車両の操向性を確保するため、無人車両旋回時の
旋回角速度に基づきローリング角を算定し、算定したロ
ーリング角の大きさに応じ後述する図8の制御を行うよ
うになっている。
【0033】また、図7に示す如く、旋回時の無人車両
Sに作用する遠心力Fは、無人車両Sの質量をm,車速
をv,角速度をω,旋回半径(操舵輪のステアリング舵
角)をrとすると、 F=mω=m(v/r) (但し、ω=v/r) なる式で表わすことができる。そこで、本第2実施例で
は、無人車両に作用する遠心力を抑えて無人車両を操縦
者の想定した走行軌跡に沿って走行させるため、無人車
両の旋回時には車速を低下させることにより、無人車両
の操向性を確保するようになっている。
【0034】次に、上記の如く構成した本第2実施例の
作用を図8に基づき説明する。
【0035】操縦者が無人車両31を走行させるべく送
信機48を所定操作すると、無人車両31の受信機32
は、送信機48から操縦信号を受信し各アクチュエータ
ドライバ36,38,40へ信号を出力する。これによ
り、無人車両31は走行を開始する。ジャイロ41は、
無人車両31の走行中は旋回時の旋回角速度を常時検出
し(ステップSB1)、検出信号をジャイロ信号処理部
42へ出力する。
【0036】ジャイロ信号処理部42は、ジャイロ41
により検出した旋回角速度に基づきローリング角を算定
すると共に,算定したローリング角が内蔵メモリ(図示
略)に予め記憶してある無人車両31の適正なローリン
グ角の範囲内であるか否かを判定し(ステップSB
2)、算定ローリング角が適正ローリング角の範囲内の
場合はステップSB1へ戻る一方、算定ローリング角が
適正ローリング角の範囲外の場合は各アクチュエータド
ライバ36,38,40へ制御信号を出力する。
【0037】これにより、ステアリングアクチュエータ
ドライバ38は、ステアリングアクチュエータ37を制
御し、ステアリングの切れ角が現状以上とならないよう
に制限を加える。また、スロットルアクチュエータドラ
イバ36は、スロットルアクチュエータ35を制御し、
エンジン34のスロットルをオフ(閉状態)とする。ま
た、ブレーキアクチュエータドライバ40は、ブレーキ
アクチュエータ39を制御し、ブレーキ(図示略)をオ
ン(作動状態)とする(ステップSB3)。この場合、
制動時の速さ及び制動量は、ジャイロ信号処理部42の
内蔵メモリに予め設定記憶されている。
【0038】この後、ジャイロ41が、上記ステップS
B3の制御が行われた無人車両31の旋回角速度を検出
し(ステップSB4)、検出信号をジャイロ信号処理部
42へ出力すると、ジャイロ信号処理部42は、ジャイ
ロ41により検出した旋回角速度に基づきローリング角
を算定すると共に,算定したローリング角が,内蔵メモ
リ(図示略)に予め記憶してある無人車両31の適正な
ローリング角と係数x(0<x≦1)との積の範囲内で
あるか否かを判定し(ステップSB5)、算定ローリン
グ角が前記範囲外の場合はステップSB4へ戻る一方、
算定ローリング角が適正ローリング角の範囲内の場合は
各アクチュエータドライバ36,38,40へ制御信号
を出力する。
【0039】これにより、ステアリングアクチュエータ
ドライバ38は、ステアリングアクチュエータ37を制
御し、ステアリングの切れ角の制限を解除する。また、
スロットルアクチュエータドライバ36は、スロットル
アクチュエータ35を制御し、エンジン34のスロット
ルをオン(開状態)とする。また、ブレーキアクチュエ
ータドライバ40は、ブレーキアクチュエータ39を制
御し、ブレーキをオフ(作動解除状態)とする(ステッ
プSB6)。この後、ステップSB1へ戻り、無人車両
31の走行中は上記制御を繰返す。
【0040】上述したように、本第2実施例によれば、
無人車両31の走行中はジャイロ41により無人車両3
1の旋回時の旋回角速度を常時検出し,検出した旋回角
速度に基づき算定したローリング角が適正なローリング
角の範囲を越えている場合は無人車両31の車速を低下
させる制御を行うため、無人車両31が走行する路面の
摩擦係数の大小如何に関わらず無人車両31の旋回時に
おけるローリングを抑制することが可能となる。これに
より、無人車両31を操縦者の想定した走行軌跡に沿っ
て走行させることが可能となり、無人車両31の操向性
を確保することができる。
【0041】従って、従来のように操縦者が行っていた
無人車両の状況判断(旋回角が大きいか否か等)を無人
車両側で或る程度行うことができるため、操縦者の負担
を軽減することができる。また、既存の無人車両にジャ
イロ41,ジャイロ信号処理部42等を装備するだけで
済むため、低コストで無人車両用走行制御装置を提供す
ることができる。更に、無人車両の重量の程度如何に関
わらず操向性を確保することが可能であるため、荷物等
を積載した無人車両の旋回に際し適正ローリング角を設
定変更したりすることが不要となるという効果もある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無人車両
用走行制御装置によれば、無人車両の走行時に操舵信号
を受信した時は無人車両の速度が所定速度を超過してい
るか否かを判定し,所定速度を超過している時は所定速
度まで低下させ,所定速度への低下後に操舵を開始させ
るため、従来の如く操縦者が送信機のレバー操作で無人
車両の速度や操舵量が適正な状態となるように調整する
煩雑な操作が不要となり、この結果、無人車両の操縦が
容易になると共に無人車両の操向性を確保することが可
能となる、という効果を奏することができる。
【0043】また、無人車両の旋回時の旋回角速度が所
定値を超過しているか否かを判定し,所定値を超過して
いる時は無人車両の速度を低下させるようにした場合
は、無人車両の走行路面の摩擦係数の大小如何に関わら
ず無人車両の旋回時のローリングを抑制することができ
るため、無人車両を操縦者の想定した走行軌跡に沿って
走行させることが可能となり、従って、無人車両の操向
性を確保することが可能となり、この結果、操縦者の負
担を軽減することが可能となる、という効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例の無人車両用走行
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例における無人車両の要部の構成を示
すブロック図である。
【図3】第1実施例における車速と操舵量との関係を示
す説明図である。
【図4】第1実施例における無人車両の走行制御を示す
流れ図である。
【図5】第2実施例における無人車両の要部の構成を示
すブロック図である。
【図6】図6(a)は路面摩擦係数が小さい場合の無人
車両の状態を示す説明図、図6(b)は路面摩擦係数が
大きい場合の無人車両の状態を示す説明図である。
【図7】無人車両に作用する遠心力の大きさを示す説明
図である。
【図8】第2実施例における無人車両の走行制御を示す
流れ図である。
【符号の説明】
1,31 無人車両 3,33 受信手段としての受信機 7 操舵手段としてのステアリングアクチュエータ 9 制動手段としてのブレーキ 11 車速検出手段としての車速センサ 13 制御手段としてのコントローラ 17,48 送信手段としての送信機 41 旋回角速度検出手段としてのジャイロ 42 制御手段としてのジャイロ信号処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の送信手段から無人車両へ送信され
    る操舵信号等を受信する受信手段と、前記無人車両の車
    輪を操舵する操舵手段と、前記車輪に制動をかける制動
    手段と、前記無人車両の速度を検出する車速検出手段
    と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備え、 該制御手段が、前記無人車両の走行時に前記受信手段に
    より前記操舵信号が受信された場合は前記車速検出手段
    により検出された前記無人車両の速度が予め設定された
    所定速度を超過しているか否かを判定する車速判定機能
    と,前記無人車両の速度が前記所定速度を超過している
    場合は前記制動手段を作動して前記無人車両の速度を前
    記所定速度まで低下させる速度制御機能と,前記無人車
    両の速度が前記所定速度まで低下した後に前記操舵手段
    を作動して操舵を開始させる操舵制御機能とを具備した
    ことを特徴とする無人車両用走行制御装置。
  2. 【請求項2】 外部の送信手段から無人車両へ送信され
    る操舵信号等を受信する受信手段と、前記無人車両の車
    輪を操舵する操舵手段と、前記車輪に制動をかける制動
    手段と、前記無人車両の旋回時の旋回角速度を検出する
    旋回角速度検出手段と、前記各手段の動作を制御する制
    御手段とを備え、 該制御手段が、前記無人車両の旋回時に前記旋回角速度
    検出手段により検出された前記無人車両の旋回角速度が
    予め設定された所定値を超過しているか否かを判定する
    旋回角速度判定機能と,前記無人車両の旋回角速度が前
    記所定値を超過している場合は前記制動手段を作動して
    前記無人車両の速度を低下させる速度制御機能とを具備
    したことを特徴とする無人車両用走行制御装置。
JP5174877A 1993-06-22 1993-06-22 無人車両用走行制御装置 Withdrawn JPH079969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174877A JPH079969A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 無人車両用走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174877A JPH079969A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 無人車両用走行制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH079969A true JPH079969A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15986229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5174877A Withdrawn JPH079969A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 無人車両用走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079969A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990040796A (ko) * 1997-11-19 1999-06-05 정몽규 무인주행차량의 차속 컨트롤 장치
JP2004058960A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Nissan Motor Co Ltd 接地荷重推定装置及び車両挙動制御装置
JP2006137263A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Honda Motor Co Ltd 車両の走行安全装置
JP2021011168A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 日産自動車株式会社 運転制御方法及び運転制御装置
US10962970B2 (en) 2017-06-30 2021-03-30 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Vehicle, vehicle control method, vehicle remote operation apparatus, and vehicle remote operation method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990040796A (ko) * 1997-11-19 1999-06-05 정몽규 무인주행차량의 차속 컨트롤 장치
JP2004058960A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Nissan Motor Co Ltd 接地荷重推定装置及び車両挙動制御装置
JP2006137263A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Honda Motor Co Ltd 車両の走行安全装置
US10962970B2 (en) 2017-06-30 2021-03-30 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Vehicle, vehicle control method, vehicle remote operation apparatus, and vehicle remote operation method
JP2021011168A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 日産自動車株式会社 運転制御方法及び運転制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2006177B1 (en) Vehicle speed control apparatus in accordance with curvature of vehicle trajectory
JP3627575B2 (ja) 車両用追従制御装置
US6226593B1 (en) Method and appliance for braking a motor vehicle in the immediate vicinity of an obstacle
US7472766B2 (en) Regeneration control system
US20050224277A1 (en) Steering system for vehicle
JPH079969A (ja) 無人車両用走行制御装置
EP1359044B1 (en) A four-wheel drive vehicle
JP4049430B2 (ja) ゴルフカート
US7044248B2 (en) Method and arrangement for controlling the driving speed of a vehicle
US20030221900A1 (en) Assist modification in active front steering
JP3728896B2 (ja) 車両用走行制御装置
JP3415353B2 (ja) 車両のスロットル制御装置
JP3885347B2 (ja) 車両用走行制御装置
JP4147854B2 (ja) ステアリングシステム
JP3208461B2 (ja) 自動走行車の走行速度制御装置
KR0170530B1 (ko) 차량의 무인유도시스템
JP3008045B2 (ja) 無人搬送車
JP2000043607A (ja) 走行制御装置
JP2713181B2 (ja) 遠隔制御装置
JPH0115431B2 (ja)
JPH05204452A (ja) 車両の自動走行制御装置
JP3320800B2 (ja) 自動走行車の走行速度制御装置
JP3105615B2 (ja) 無人走行車
JP2961671B2 (ja) 無人搬送車
KR100329857B1 (ko) 차량의전자제어감쇠력가변현가장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905