JPH05204452A - 車両の自動走行制御装置 - Google Patents

車両の自動走行制御装置

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JPH05204452A
JPH05204452A JP4013927A JP1392792A JPH05204452A JP H05204452 A JPH05204452 A JP H05204452A JP 4013927 A JP4013927 A JP 4013927A JP 1392792 A JP1392792 A JP 1392792A JP H05204452 A JPH05204452 A JP H05204452A
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JP
Japan
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steering
motor
value
vehicle
torque
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JP4013927A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Minesawa
幸弘 峯沢
Mitsugi Yamashita
貢 山下
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 日常決まった運転操作が必要なパターン化さ
れた走行を精度よく自動的に反復できるようにする。 【構成】 前・後輪には駆動用モータ2が装備され、ま
た操舵用のステアリングモータ3が設けられており、制
御装置4からの指令により各車輪のモータドライバ5お
よび6を動作させて4輪駆動/4輪操舵を行う。制御装
置はプログラムモード、後輪操舵モードやアクセルやブ
レーキの操作量、シフトポジションなどの情報や各種セ
ンサからの出力データなどの情報に基づいて通常の走行
制御処理やプログラム走行のための記憶処理および再生
処理が行われる。プログラム走行ではメモリ値とセンサ
入力値との偏差から予め定められたルールに従ってメモ
リ値を補正して、駆動用モータとステアリングモータの
制御量を決定し、この制御量による車速および後輪操舵
のファジィ制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の自動走行制御装置
に係り、特に記憶された運転操作を精度よく再生して自
動的に走行させるのに好適な車両の自動走行制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場、倉庫内あるいはコンテナヤ
ード等で用いられる搬送車や遊園地等にある遊戯用自動
車等に自動走行制御装置の応用がなされているが、これ
らのシステムは予め路面に誘導線を敷設し、この誘導線
を車両に装備されたセンサで検出しながらその走行を制
御したり、あるいは無線による遠隔走行制御を行うもの
であった。これらの自動走行制御装置は、管理された特
定区域内で可能とするものであり、一般道路を走行する
車両には適応することができないものであった。ところ
で、自動走行制御装置が搭載された車両の駆動力源とし
て、エンジンを使用する車両や電動モータ(以下、単に
モータと称す)を使用する電動車両が知られている。駆
動方式としては、後輪のみ、あるいは前輪のみを駆動す
る方式、前輪と後輪を選択的に駆動できる方式等種々の
方式が知られている。更に、ステアリングの方式として
は、前輪のみを手動ステアリングにより操作する方式、
前輪は手動ステアリングを行い、後輪はステアリングモ
ータにより自動ステアリングを行う方式等がある。後者
の場合には、後輪操舵用のステアリングモータの回転角
は制御装置により前輪のステアリング角度に応じて同相
に、あるいは逆相に制御されるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車庫入れ、縦列駐車等
を行う場合には、熟練を要する複雑な難しいハンドル等
の操作が必要とされるものであった。このような一定の
条件での同じ走行パターンによる運転を自動化すること
が望まれていた。しかし、記憶時のアクセル、ステアリ
ングの操作量により自動走行させた場合は、スタート時
の位置ずれ、車重の変化などで同じステアリング角、ア
クセルの操作量でも同じコースを走行するのは難しく、
最終的な車両の位置にずれを生じる。これはコースの距
離が長ければ長いほど大きくなってしまうという問題が
ある。本発明の目的は、日常決まった運転操作が必要な
パターン化された走行を精度よく自動的に反復できるよ
うにした車両の自動走行制御装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成させる
ため、本発明は車両駆動用モータと、ステアリングモー
タと、運転操作状態検出手段と、車両外部環境検出手段
と、記憶走行時に前記検出手段からのセンサ入力値を記
憶するメモリ装置を有し、該記憶されたメモリ値を基に
前記車両駆動用モータおよびステアリングモータを制御
する制御装置とを備えた車両の自動走行制御装置におい
て、前記制御装置は記憶走行時のメモリ値と再生走行時
のセンサ入力値との偏差を求める手段と、該偏差値から
予め定められたルールに従って前記車両駆動用モータと
ステアリングモータの制御量を決定する手段とから構成
される。
【0005】
【作用および発明の効果】スタート時の位置ずれ、車重
の変化などでステアリング角、アクセルの操作量などが
変化した場合、制御装置はメモリ値とセンサ入力値との
偏差から予め定められたルールに従ってメモリ値を補正
し、この補正値に基づいて車両駆動用モータとステアリ
ングモータの制御量を決定する。この制御量により車速
および後輪操舵をファジィ制御するため、コース距離の
長短に関係無く、精度よく最終的な車両の位置に自動走
行させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は自動走行装置を搭載した車両の構成が
示されている。本実施例は、バッテリを駆動電源とする
電動車両に適用したものである。車両1は、前輪FL,
FRおよび後輪RL,RRを独立して駆動するための駆
動モータ2(2A〜2D)が各車輪に装備され、また前輪お
よび後輪を操舵するためのステアリングモータ3(3A〜
3C)が設けられており、制御装置4からの指令により各
車輪のモータドライバ5(5A〜5D)を動作させて4輪駆
動を行うと共に、ステアリングモータドライバ6(6A〜
6C)を動作させて4輪操舵することができるように構成
されている。前輪ステアリングモータ3Aは、プログラ
ム走行時にクラッチ7が接続されて手動ステアリング8
に連結される。一方後輪ステアリングモータ3B,3C
は、RLとRRにそれぞれ設けられており、各後輪の舵
角指令に応じて作動する。ここでは4輪駆動および4輪
操舵を運転者が選択可能に構成されているものである。
9は、例えば充電可能なバッテリーあるいは燃料電池な
どの発電装置により構成される電源装置である。
【0007】図2は電動車両の制御ブロック図を示して
いる。なお、各モータへの駆動電流を供給する電源装置
は省略されている。図において、制御装置4は、演算を
行うマイクロプロセッサ(MPU)および制御プログラ
ムが記憶されているROM,センサ値、設定値などのデ
ータを一時記憶するRAM,記憶スイッチを押したとき
の走行データを記憶し、その記憶データがバッテリーで
バックアップされたRAMなどのメモリ装置を含んでお
り、例えば図1に示すように運転席あるいは助手席の下
部に配置される。この制御装置4では、運転者がシフト
レバーなどで選択されたシフトポジションやモードスイ
ッチにより選択され、表示制御装置20を通して送られ
るプログラムモードや後輪操舵モードに関するデータ、
アクセルやブレーキの操作量に関するデータ、各種セン
サからの出力データなどの運転情報に基づいて通常の走
行時における走行制御処理、記憶モード処理および再生
モード処理が行われる。
【0008】また選択される走行モードや後輪操舵モー
ドによってリレードライバ21に指令し、各操舵用モー
タを駆動するための電源回路(図示せず)に挿入されて
いるリレー22を動作させて電源回路のONーOFFを
行う。さらに、常時モータ温度センサ18から出される
モータ温度情報を取り込んで各駆動用モータの発熱が監
視されており、モータ温度上昇時にはオイルポンプ19
を作動し、オイルを循環させて冷却する。そして、運転
者には表示制御装置20を通して車両状態や走行状態に
関する情報を知らせるために表示制御装置に表示指令を
発する。なお、制御装置4はデジタル処理を行うもので
あり、各センサの出力は図示しないA/D変換回路によ
ってアナログ信号からデジタル信号に変換される。
【0009】表示制御装置20は、双方向の光ファイバ
によって制御装置4との間で情報の送受信を行ってい
る。制御装置からの信号は車速、バッテリの残量、モー
タの状態、シフトポジション、現在の後輪操舵モード、
プログラムモードの情報である。一方制御装置への信号
は後輪操舵モードスイッチとプログラムモードスイッチ
の情報である。後輪操舵モードスイッチは、運転席から
操作でき、通常(ノーマル)、平行、小回りの三種類の
うち一つを選択できるようになっている。またプログラ
ムモードスイッチは、図3に示すように運転席から操作
できるスイッチで、自動走行のための走行データを記憶
するときに使用するメモリー(記憶)、記憶された走行
データに基づいて自動走行を再生させるときに使用する
リピート(再生)および記憶/再生処理を終了させると
きに使用するストップ(停止)の三つのスイッチから成
り、これらのスイッチは操作パネル41上に配設された
記憶ボタン42、再生ボタン43および停止ボタン44
を押すことにより選択された信号が表示制御装置20を
通して制御装置4に入力される。
【0010】モータドライバは、駆動用モータ2のため
の駆動用モータドライバ5とステアリングモータ3のた
めのステアリングモータドライバ6を含んでおり、それ
ぞれ周知のスイッチング回路等で構成される。なお、駆
動用モータ2には回生制動可能なモータが使用される。
そして、駆動用モータドライバ5は、送信用および受信
用の光ファイバケーブルによりシリアル通信を行ってお
り、制御装置4から出力される駆動力指令、モータの回
転方向指令および駆動か制動かの指令により電源装置9
から所定の電流を駆動用モータ2に供給し、指令された
回転方向で駆動または制動を行うと共に、車速を演算す
る基礎データとしてモータのロータ位置信号、指令どお
りの方向にモータが回転しているか否かのチェックを行
うための回転方向信号、トランジスタの動作が正常であ
るか否かを判断するためのドライバ状態信号を制御装置
へ入力する。
【0011】またステアリングモータドライバは、制御
装置4から出力される前輪または後輪の舵角値に応じた
パルス数に基づいて電源装置9からステアリングモータ
3に電流を供給し、以でステアリングモータ3を指令さ
れた角度だけ指令された方向に回転させる。このとき制
御装置は、モータの移動した量に対応したパルスを入力
して現在のステアリング角を知る。前輪ステアリングモ
ータ3Aは、プログラムモードの再生スイッチをON
し、記憶されている走行データに基づいて自動走行する
際に、手動ステアリング8に替わって制御装置4から出
される前輪操舵指令により所定方向に前輪を操舵する。
ここで、プログラムモードとは車両に定められた走行を
自動的に反復させる自動運転操作を言い、このモードを
使用するに当たって運転者は、まず自動反復させたい走
行データを制御装置のメモリ装置に記憶させるための運
転を行い、これを再生することである地点からある地点
までの自動走行を実現している。
【0012】一方後輪ステアリングモータ3B,3C
は、車両を4輪操舵するときに選択された走行モードに
従って制御装置4から出される後輪操舵指令により所定
の方向かつ角度に後輪を操舵する。そのため、後輪操舵
モードスイッチは、運転席から操作できる位置に配設さ
れており、高速走行時に僅かに(例、0.50)前輪と同
相に切る通常走行(ノーマル)、前輪と同じ角度を同相
に切る平行モードおよび旋回半径を小さくするため前輪
と同じ角度を逆相に切る小回りモードの三種類のうち一
つを選択できるように構成されている。
【0013】次に各種センサについて説明する。シフト
ポジションセンサ10は、運転者の操作するレバーによ
り前進(D)、後進(R)、ニュートラル(N)を切り
替える。レバーに設けられたスイッチにより入力する。
アクセルセンサ11は、運転者が操作するペダルで、車
両に駆動力の大きさを指令する。アクセルペダルの踏み
込み量に応じた電圧を発生するポテンショメータで構成
している。ブレーキセンサ12は、運転者が操作するペ
ダルで、車両に制動力の大きさを指令する。ブレーキペ
ダルの踏み込み量に応じた電圧を発生するポテンショメ
ータで構成している。
【0014】電流,電圧センサ13は、電池の電流/電
圧を発生させるものである。電流センサはホール素子を
利用したセンサで、電池からの充放電の電流に比例した
電圧を発生する。電圧センサは電池の端子電圧をアイソ
レートした形で入力する。
【0015】加速度センサ14は、車両の中央部に取り
付けられ、車両の前後、左右の加速度に比例した電圧を
出力する。圧電型や、ひずみゲージ型のものなどが利用
できる。前輪操舵角センサ15は、運転者が操作したハ
ンドル角を出力するもので、アブソリュートタイプのロ
ータリーエンコーダで構成されている。超音波センサ1
6は、車体の前方、後方、左方、右方のそれぞれに2個
配置され、合計8個を備えている。
【0016】レーザセンサ17は、車体前方に配置さ
れ、車両の進行方向に向かってレーザを発し、その反射
が戻ってくるまでの時間により前方の障害物までの距離
を測定する。モータ温度センサ18は、モータの巻き線
内に設けた熱電対又はサーミスタによりモータ内の温度
を測定する。図3は、車庫入れや縦列駐車等の自動走行
制御に必要な車両の構成を示している。車体には駆動モ
ータの他に、少なくとも数メートル以内の障害物を検知
するために、8つの超音波センサ16および車輪を操舵
するためのステアリングモータ3A〜3Cが設けられて
いる。
【0017】次に制御装置の動作を説明する。図4は制
御装置のメインルーチンを示している。制御装置の電源
をONすると、まずメモリクリア、割込み設定、モータ
制御用データ設定などのMPUの初期設定が行われる
(S100)。その後、MPUは各種センサのセンサ出
力やアクセルの操作量などのアナログ信号入力用のA/
D変換IC(集積回路)にA/D変換指令を出してA/
D変換を開始させる(S101)。A/D変換が終了す
ると、A/D変換ICからMPUに対して割り込みが掛
かり、図5に示すセンサ値入力処理が行われる(S11
3)。すなわち、割込み信号により変換されたセンサ値
が入力された後に、A/D変換の終了が判断される(S
102)。
【0018】次いで、後輪操舵モードやプログラムモー
ドにおいて選択されたスイッチ類のスイッチ状態信号お
よびモータドライバからのロータ位置信号、トランジス
タの温度信号、モータの温度信号などのモータドライバ
の状態信号を取り込む(S103)。前述の処理によっ
てモータ制御に必要な諸データが入力されると、プログ
ラム走行の実行を記憶ボタン,再生ボタンおよびストッ
プボタンを押したか否かを各スイッチ状態で判断される
(S104)。記憶ボタンまたは再生ボタンのいずれか
を押してモード選択がなされていれば、プログラム走行
のサブルーチンが起動し、そのための処理が実行される
(S105)。一方ストップボタンが押されたときは次
回のプログラム走行のために後述の記憶フラグおよび再
生フラグを“0”にし(S106)、距離割込みが掛か
らないようにセットされていた距離割込みをクリアする
(S107)。S105またはS107の処理が終了す
ると、トルク決定のサブルーチンが起動され、駆動用モ
ータの駆動または制動のためのトルクが決定される(S
108)。
【0019】決定された要求トルクは、図6に示すタイ
マ割込みによる一定時間、例えば10msecごとに駆
動用モータドライバにトルク指令を発する。次いで後輪
ステアリング制御のサブルーチンが起動され、後輪操舵
モードスイッチで選択された後輪操舵モードによる後輪
ステアリング制御が実行される(S109)。そして次
のセンサ出力のA/D変換を開始する(S110)。こ
のA/D変換している間を利用してトルク演算に必要な
バッテリ残量を算出したり(S111)、モータ温度セ
ンサからのセンサ出力によって、駆動用モータにオイル
を循環させて冷却するためのオイルポンプの制御を行う
(S112)。その後、S102にリターンする。
【0020】タイマ割込みでは、図6に示すように、車
速の演算(S120)、トルク指令(S121)および
表示器出力(S122)の処理が行われる。S120に
おいて、車速は一定時間ごとに駆動用モータドライバか
ら送られてくるロータ位置情報に基づいて各車輪のモー
タスピード(回転数)を算出し、各輪の平均回転数から
求められる。S121において、トルク決定サブルーチ
ンで決定された各輪のトルクを一定時間ごとに指令する
ことにより、例えばアクセルが急に踏まれたときにトル
ク変化が急激に起こることによるバックラッシュなどの
不具合を解消するための制御を可能にしている。すなわ
ち、タイマ割り込みにより一定の時定数でトルクの立上
がりを制御することができる。S122において、表示
器出力は車速、ウォーニング情報、バッテリの充電状況
などのデータを表示制御装置に指令する。表示制御装置
は、指令されたデータからスピードメータ、バッテリモ
ニタに表示したり、ウォーニングランプを点灯して報知
する。
【0021】プログラム走行が選択されていないとき
は、図8に示すトルク決定のサブルーチンが起動する。
トルク決定サブルーチンが起動すると、まず車速とアク
セル踏込量からトルク要求量Tqを決定する(S15
0)。車速とアクセル踏み込み量に対するトルク要求量
の関係は、例えば図21に示されているように予め定め
られているので、実車速(Km/h)とアクセル踏込量
(%)が判れば、そのときの要求されるトルクの大きさ
は最大トルクT(100%)に対する割合で決定される。
例えば車速が60Km/hで、アクセル踏込量が50%
であれば、Tq=0.3T(30%)となる。この決定
されたトルク要求量に対して運転モードなどの設定条件
や路面などの走行条件あるいはバッテリ容量、モータ温
度などの車両状況に応じてトルク補正を行う。
【0022】後輪操舵モードによるトルク補正は“小回
り”または“平行”のいずれかを選択しているときは小
さいトルクで車両を操作するため、トルク要求量を半分
(0.5Tq)に減らす(S151)。次にバッテリ電
圧によるトルク補正は、バッテリ電圧が降下するとトル
ク要求量(小回り,平行モードのときのトルク要求量は
0.5Tq、ノーマルモードのときのトルク要求量はTq
である)に応じ切れなくなるので、バッテリ電圧に応じ
たトルク補正係数C1をトルク要求量(Tqまたは0.5
Tq)に乗じて補正する(S152)。補正されたトル
ク要求量はノーマルモードでC1Tqとなり、また小回
り/平行モードで0.5C1Tqとなる。
【0023】図22はバッテリ電圧とトルク補正係数と
の関係の一例を表している。図において、バッテリ電圧
の降下が所定値まではトルク補正係数C1を1(100%)
としてトルク要求量の補正を行わない。バッテリ電圧が
所定値以下に降下した場合は、当該バッテリ電圧に対す
るトルク補正係数C1を求め、このときのトルク要求量
1Tqまたは0.5C1Tqを演算する。例えばバッテ
リ電圧が所定値に降下し、そのときC1=0.5とする
と、ここでのトルク要求量は、例えばノーマルモードで
0.5Tqにトルク補正される。
【0024】また舵角によるトルク補正は、通常操舵に
おいて右に切ったときは右後輪駆動用モータ2Cを、左
に切ったときは左後輪駆動用モータ2Dに関してステア
リング角に応じて減らす方向で行う(S153)。図2
3はステアリング角とトルク補正係数C2との関係の一
例を表している。図において、ステアリング角が所定値
まではトルク補正係数C2を1(100%)としてトルク要
求量の補正を行わない。ステアリング角が所定値以上に
なった場合は、当該ステアリング角に対するトルク補正
係数C2を求め、このときのトルク要求量C2Tqまたは
0.5C2Tqを演算する。
【0025】そして、上記補正されたトルク要求量に基
づくトルク指令値を横加速度(横G)を受けて荷重の掛
かかっている車輪とそれ以外の車輪にどのように配分す
るかのトルク配分割合を決定する(S154)。図24
は横Gとトルク指令値によるトルク配分割合の関係の一
例を表している。図において、トルク配分割合が100%
とは計算されたトルク値をそのままかける。また75
%,50%は前記トルク値に0.75または0.5を乗じ
たトルク値である。本例ではトルク指令値が所定値以下
のときに100%配分、また所定値以上のときに50%配
分が行われるように構成されている。続いて、決定され
たトルク配分割合に基づいて各車輪ごとにどのように荷
重を配分するかを決定する。
【0026】図25は、トルク配分割合に対する荷重配
分とトルク配分の関係の一例を表している。ここでトル
ク配分割合が0%とは荷重に関係無く配分するものであ
る。荷重配分が1/4とは4つの車輪にかかっている荷
重全体の1/4が当該車輪にかかっていることを示して
いる。同様にトルク配分が1/4とは4つの車輪のトル
ク値の総和の1/4が当該車輪に配分されていることを
示している。したがって、荷重配分とトルク配分が共に
1/4のときは、決定されたトルク配分割合において4
つの車輪に均等なトルク値が指令されている。また横G
を受けてある車輪に1/4以上の重い荷重がかかってい
るときは、当該車輪の荷重割合が大きければ、決定され
ているトルク配分割合において他の車輪よりもトルク配
分が1/4以上に大きくなり、その荷重に応じたトルク
値が指令される。一方、荷重配分が1/4未満になった
荷重割合の小さな車輪のトルク配分は1/4未満にな
り、その荷重に応じたトルク値が指令される。
【0027】また駆動時または制動時に路面とタイヤ間
の摩擦の大きさに関係してスリップが発生するため、上
記運転状況での車輪回転数の変化(単位時間当たりの車
輪回転数の差)と加速度に応じたトルク補正を行うと共
に、ステアリング角と基準回転数との差に応じたトルク
補正を行う(S155)。図26は車両前方向の加速度
を正とし、車輪回転数の増加を正とした場合の駆動時に
おける車輪回転数の変化と加速度に対するトルク補正係
数(%)の関係の一例を表している。図27は同じく制
動時の一例を表している。
【0028】アクセルの踏込みを急に大きくしたり、あ
るいは小さくしたりなどで車輪回転数が大きく変化する
と、路面に対するタイヤのグリップ力に応じたトルク指
令の適正値が変わってくる。そのため、ある運転状況下
でのトルク指令値が適正値を超えると、場合によっては
車輪が空転し、スリップが起こる。このような状況下で
はトルク指令値を下げてスリップの起こらない適正なト
ルク値に補正しなければならない。本例では、車輪回転
数の変化と加速度の大きさに応じたトルク指令値に対し
てトルク補正係数40〜100%のトルク補正が行われ
る。さらに車輪回転数とスリップが起こらない適性な車
輪回転数(基準回転数)との間に差が生じている場合
は、ステアリング角を大きく取るとスリップの起こる確
率が高くなるため、決定されたトルク要求量を減らして
指令する。
【0029】図28は、ステアリング角と基準回転数と
の差に対するトルク補正係数の関係の一例を表してい
る。本例では、車輪回転数と基準回転数との差が大きく
なる程、かつステアリング角を大きく取る程、トルク補
正量を大きくするために、トルク指令値に対して、トル
ク補正係数を0〜100%の連続にしてトルク補正が行
われる。なお、トルク補正係数も50,100%の2段
階にしてトルク補正を行うこともできる。
【0030】さらにモータ温度によるトルク補正は、モ
ータの過熱保護の為、モータ温度が所定値以上に上昇し
たときはトルク値を減らしてモータからの発熱量を抑え
るためのトルク補正を行う(S156)。図29はモー
タ温度に対するトルク補正係数の関係の一例を表してい
る。モータの型式やオイルポンプによる冷却能力などに
よりトルク補正をしないでの使用可能な温度はそれぞれ
異なるので、トルク補正係数はモータ温度が所定値以上
になったときのモータ仕様に適合するものとして決定さ
れる。このようにして決定されたトルク値は、図6に示
すタイマ割込みで一定時間毎に各モータドライバに指令
される。
【0031】次に後輪ステアリング制御について説明す
る。図11は後輪ステアリング制御の処理を示してい
る。図において、ノーマル、平行および小回りモードを
判断し(S170,172)、ノーマルモードでは高速
時のみ後輪を同位相に少し切るノーマルモード制御が実
行され(S171)、また平行モードでは前輪と同じだ
け同位相に切る平行モード制御が実行され(S17
3)、さらに小回りモードでは前輪と同じだけ逆位相に
切る小回りモード制御が実行される(S174)。各モ
ード制御の実行結果により後輪ステアリング角に応じた
ステアリングモータ指令を後輪ステアリングモータドラ
イバに指令する(S175)。S104において、プロ
グラム走行が選択されていると判断されれば、図7に示
すプログラム走行サブルーチンが起動し、以下に説明す
る走行データを記憶する記憶処理または記憶された走行
データに基づいて自動走行を行う再生処理が実行され
る。
【0032】記憶モード:S104において、再生ボタ
ンまたは記憶ボタンのいずれかが押されていてプログラ
ム走行の実行が判断されると、まず再生ボタンが押され
たか否かで再生モードの選択を判断される(S13
0)。再生ボタンが押されていなければ、記憶ボタンが
押されているので、記憶フラグ“0”を判断する(S1
31)。初めて押されたときは記憶フラグ“0”である
から距離割込みをセットし、記憶フラグを“1”にする
(S132)。次いで初期値として、距離カウンタが
“0”のときのシフトレバー位置、ステアリングモー
ド、アクセルおよびブレーキ踏込量、ステアリング角、
車速および超音波センサの値を記憶する。次回からS1
31では記憶フラグ“1”が判断されるので、ここでは
データの記憶処理は行われない。しかし、距離割込みが
セットされたことにより、距離カウンタのリセットが行
われ、一定距離移動する度に図9に示す距離割込みルー
チンで各種データが記憶される。
【0033】距離割込みセットは、車輪の回転距離が一
定距離、例えば25mm進むごとに割込みが掛かるよう
に設定される。この距離割込みが掛かると、距離割込み
のサブルーチンが起動し、運転者が操縦する走行データ
が一定距離ごとに記憶される(S133)。まず一定距
離を進むごとに距離カウンタの値を“+1”づづインク
リメントする(S145)。次いで再生フラグ“1”を
判断し(S146)、Yesの場合は後述の再生中であ
ることを意味する。一方Noの場合はそのときの進んだ
距離、シフトレバーに対応したステアリングモード、ア
クセル、車速などの各種データを記憶する(S14
7)。このように距離カウンタが“0”のときのデータ
はS133の処理で、また距離カウンタが“1”以降の
データはS152の処理で記憶される。目標地点に達し
たらストップボタンを押して記憶モードを終了させる。
すると、メインルーチンに戻り、記憶フラグを“0”に
し(S106)、距離割り込みをクリアする(S10
7)。そしてトルク決定ザブルーチンが起動される(S
108)。
【0034】図12は、プログラム走行時の記憶内容の
一例を示している。本例では、シフトレバーの位置と後
輪操舵モード(図中の「ステアリングモード」)との関
連情報、ステアリング角および超音波センサからのセン
サ出力を数値で表している。またアクセル、ブレーキ、
車速は、その量に対応させた数値で表している。例え
ば、シフトレバーのD,R,Lなどのシフトポジション
とノーマル、小回り、平行のステアリングモードの組み
合わせを数値、例えばDとノーマルが選択されていると
き“84”で表す。またステアリング角は前輪をどれだ
け切っているかを表しており、車輪が直進する方向に向
いているときの数値、例えば“120”を中心として、
この車輪位置から左右に切られたときにそのステアリン
グ角の大きさを前記の数値に対して増減した数値で表
す。
【0035】なお記憶途中において、シフトレバー/ス
テアリングモードが変更されれば、変更モードでのシフ
トレバー位置に対応した数値で記憶される。またブレー
キが使用されれば、回生制動力と機械的制動力に応じた
数値で記憶される。
【0036】記憶ボタンが押されて距離割込みがセット
された時点、すなわち開始地点では車両が動いていない
ので、距離カウンタの値は“0”であり、車輪の回転距
離は当然“0”となる。このときの車両の位置は8つの
超音波センサからのセンサ出力値に応じた数値で記憶さ
れる。車両が動き出して25mmの距離を進むと、距離
カウンタの値が“+1”されて“1”となり、図の2行
に示すシフトレバー/ステアリングモードの値“8
4”、アクセルの値“20”、ブレーキの値“0”など
の各値が記憶される。以後、同様に各値は25mm進む
ごとに記憶される。
【0037】再生モード:S104において、再生ボタ
ンが押されたことによってプログラム走行の実行が判断
されると、プログラム走行のサブルーチンが起動し、再
度押されたボタンが再生モードであることを判断する
(S130)。再生モードの場合は、再生フラグが
“0”であるか否かが判断される(S134)。なお、
再生フラグ=0は、初めての再生処理であることを意味
している。再生フラグ=0が判断されて再生処理を行う
場合、まず車両の状態確認と再生を開始するための処理
上の準備が行われる。すなわち、ステアリングクラッチ
7を作動(ON)させ、前輪ステアリングモータ3Aを
前輪操舵系に接続し、そしてリレードライバによりリレ
ーを作動(ON)させて前輪操舵用モータドライバの電
源を入れ、前輪ステアリングモータを動作させ、距離
“0”におけるステアリング角に前輪を向ける(S13
5)。
【0038】そして、ステアリングクラッチおよび前輪
ステアリングモータの動作準備完了を確実にするため
に、次の処理は一定時間経過後に実行される。ここでは
待ち時間を2秒に設定されている。S136において、
2秒の経過が判断されると、ステアリング角のチェック
(ステアリングOK)が行われる(S137)。ステア
リング角の現在値とメモリ値とが予め定められた許容範
囲を超えている場合は、モータドライバ6Aにその偏差
に応じた初期状態のステアリング位置指令を出して前輪
の向きを修正する(S138)。ステアリング角の現在
値が修正なし、あるいは修正により予め定められたメモ
リ値に対する許容範囲内にあるときは、再生フラグを
“1”にし、距離割込みをセットする(S139)。す
ると、一定距離(25mm)進むごとに、図9に示す距
離割込みルーチンが起動する。次いで距離が25mm時
点でのメモリ値を指令する(S140)。その後にS1
30へリターンする。
【0039】距離割込みが掛かると、距離に対応したメ
モリ値を指令する(S141)。すなわち、図10に示
すメモリ値を指令するサブルーチンが起動する。このサ
ブルーチンでは、距離カウンタのカウンタ値を見に行
き、シフトレバーの設定、車速の制御および舵角の補正
をメモリ値に応じて処理し、その結果が直ちに指令され
る。シフトレバーの設定は、距離割込みが掛かる度にメ
モリ値をそのまま設定する(S160)。車速の制御
は、実車速がメモリ値(目標車速値)と比べて良いかど
うかを判断し、目標車速との偏差に応じた車速ファジィ
制御を行う(S161)。
【0040】車速ファジィ制御を図13〜15により詳
しく説明する。記憶時の止まるまでの走行距離は記憶し
たときに何メートルを動いたかということで定まるもの
であって、一定とはならない。しかし、自動走行時に
は、例えば2.5Km/hに車速を設定し、通常は2.5
Km/hで走行させ、止まる目標地点のある程度前から
徐々に車速を下げ、目標地点で車速がゼロとなるような
目標車速が予め設定される。この目標車速に対して実車
速がどのように変化するかによって目標車速と実車速と
の速度差およびその変化量に応じて現在の車速で良いの
か否かを判断し、その結果から必要とする駆動力を出す
ためのトルク指令を行う。この制御は、記憶されている
アクセル踏込量に対応したメモリ値を補正した後に、そ
の補正されたメモリ値に基づいて指令される。すなわ
ち、判断された車速で次のメモリ値を指令すると、加速
傾向になるときは当該メモリ値よりも小さい値で指令す
る。一方減速傾向になるときはメモリ値より大きな値で
指令する。
【0041】例えば、図13に示すある地点からある地
点までを進むのに、実車速が目標車速に対してVn-1
らVnに変化しているとき、目標車速に対する速度
(Vn)は遅いと判断され、また目標車速に対する変化
(Vn-1−Vn)は差が大きくなると判断される。この例
では、図14に示すルール3と4が適用され、ルール3
では駆動力の「少し増加」であり、またルール4では駆
動力の「増加」である。この駆動力の「少し増加」およ
び「増加」の程度は、図15に示すメンバシップ関数M
A3,MA4,MB3,MB4によって決定される。図15のV
nのメンバシップ関数において、縦軸はその度合を示
し、横軸の+側は早い、−側は遅いを示す。MA3は遅い
度合を表し、マイナス方向に遅い割合が増えることを表
している。この例では目標車速からの遅い程度が“0”
から“b”だけ増えていることを意味している。
【0042】同じくVn-1−Vnのメンバシップ関数にお
いて、MB3は変化なしの度合を表し、変化なしの割合が
増え、一方マイナス方向およびプラス方向に変化なしの
割合が減ることを表している。この例では変化なしの程
度が“0”から“c”だけ増えていることを表してい
る。またルール4が適用されるMB4は差が−側に大きく
なる度合を表し、マイナス方向に差が大きくなる割合が
増えることを表している。この例では差が大きくなる程
度が“0”から“d”だけ増えることを意味している。
また駆動力の程度は、ルール3の適用においてMA3から
遅い度合の大きさ“b”とMB3から変化なしの度合
“c”の大きさを比較し、小さい方の“b”を、同様に
ルール4の適用においてルール3の変化なしの程度に対
するMB4から差が大きくなる度合の大きさ“d”を求め
る。その大きさ“b”(駆動力を少し増加させる度合)
と“c”(駆動力を増加させる度合)の重心をとって駆
動力を増加させる補正量の程度“e”を求める。この補
正量の程度を基に次のアクセル踏込量のメモリ値を増加
方向へ補正する。
【0043】舵角の補正処理は、超音波センサからの入
力値によりステアリング角を決定する。前後輪操舵ファ
ジィ制御を図16〜20により詳しく説明する。前後輪
操舵ファジィ制御は、例えば図16に示すように、記憶
時の左方前センサと左方後センサによるメモリ値に対す
る再生時の前記各センサからのセンサ入力値との差から
近い、同じ、遠いが判断され、図18に示す前後輪操舵
ファジィのルールに従って前後輪操舵角の切る方向が決
定される。そして近い、同じおよび遠いの程度が図17
に示すメンバシップ関数から求められ、これらの程度に
応じた値を基にメモリ値を補正し、次の舵角補正が実行
される(S162)。
【0044】図19および20は、前後輪操舵ファジィ
制御の具体例を示している。この例は、メモリ値に対し
て左方前センサのセンサ入力値が0.6m遠い、左方後
センサのセンサ入力値が0.2m近い場合のファジィ制
御の過程である。図20において、左方前センサのセン
サ入力値が遠い、かつ左方後センサのセンサ入力値が近
い場合、ルールは1,3,4および6が適用される。す
なわち、ルール1は両センサのセンサ入力値が共に同じ
の程度の割合を、ルール3は同じと近いの程度の割合
を、ルール4は遠いと同じの程度の割合を、ルール6は
遠いと近いの程度の割合を表している。
【0045】左方前センサの入力値0.6、左方後セン
サの入力値0.2に対する左方前センサおよび左方後セ
ンサのセンサ入力値の同じ程度の大きさは、ルール1の
適用によって同じのメンバシップ関数の0.4である。
左方後センサのセンサ入力値の近いかつ左方前センサの
センサ入力値の同じの程度の大きさは、ルール3の適用
によって近いのメンバシップ関数の0.2である。左方
前センサのセンサ入力値の遠いかつ左方後センサのセン
サ入力値の同じの程度の大きさは、ルール4の適用によ
って遠いのメンバシップ関数の0.6である。左方後セ
ンサのセンサ入力値の近いかつ左方前センサのセンサ入
力値の遠いの程度の大きさは、ルール6の適用によって
近いのメンバシップ関数の0.2である。
【0046】これらの数値による適用されたルールでの
前輪操舵角および後輪操舵角の操作量の程度の大きさ
(図中のハッチング部分)を求める。そして各ルールで
の操舵角の程度の大きさから重心を求める。図示の例の
場合、前輪操舵角に対してはメモリ値に重心“g”によ
る補正を行って右方向に切ると共に、後輪操舵角に対し
てはメモリ値に重心“h”による補正を行って左方向に
切る。
【0047】このサブルーチンは、ある距離進んだとき
のメモリ値を指令することにより抜け出し、次いでその
指令にて再生が終了するのか否かの判断が行われる(S
142)。再生終了は、現在の距離カウンタの値と記憶
されている最終の距離カウンタの値を照合することで決
定される。カウンタ値が一致しない場合は、S130へ
リターンし、引き続き上記の再生処理が行われる。一致
した場合は、再生終了が判断され(S142)、シフト
ポジションがニュートラル(N)に戻される(S14
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動走行制御装置が適応される車両
の概略構成図である。
【図2】 自動走行制御装置のブロック図である。
【図3】 プログラム走行のための操作パネルの構成図
である。
【図4】 制御装置の処理動作であるメインルーチンを
示す図である。
【図5】 A/D変換ICからの割込み処理ルーチンを
示す図である。
【図6】 タイマ割込みルーチンを示す図である。
【図7】 プログラム走行サブルーチンを示す図であ
る。
【図8】 トルク決定サブルーチンを示す図である。
【図9】 距離割込みルーチンを示す図である。
【図10】 メモリ値指令サブルーチンを示す図であ
る。
【図11】 後輪ステアリング制御サブルーチンを示す
図である。
【図12】 プログラム走行時の記憶内容(メモリ値)
の一例を示す図である。
【図13】 車速ファジィ制御の具体例を説明するため
の目標地点までの距離と車速の関係を示す図である。
【図14】 車速ファジィのルールの一例を示す図であ
る。
【図15】 車速ファジィ制御に用いられるメンバシッ
プ関数の一例を示す図である。
【図16】 前後輪操舵ファジィ制御を説明するための
記憶時と再生時の車両の位置関係を示す図である。
【図17】 前後輪操舵ファジィ制御に用いられるメン
バシップ関数の一例を示す図である。
【図18】 前後輪操舵ファジィのルールの一例を示す
図である。
【図19】 前後輪操舵ファジィ制御の過程を具体例で
説明するための車両の位置を示す図である。
【図20】 前後輪操舵ファジィ制御の具体例で用いら
れるメンバシップ関数の一例を示す図である。
【図21】 車速とアクセル踏込量に対するトルク要求
量の関係を示す図である。
【図22】 バッテリ電圧に対するトルク補正係数の関
係を示す図である。
【図23】 ステアリング角に対するトルク補正係数の
関係を示す図である。
【図24】 横加速度(横G)とトルク指令値に対する
トルク配分割合の関係を示す図である。
【図25】 荷重配分とトルク配分に対する各車輪のト
ルク配分割合の関係を示す図である。
【図26】 駆動時の車輪回転数の変化と加速度に対す
るトルク補正係数の関係を示す図である。
【図27】 制動時の車輪回転数の変化と加速度に対す
るトルク補正係数の関係を示す図である。
【図28】 ステアリング角と基準回転数との差に対す
るトルク補正係数の関係を示す図である。
【図29】 モータ温度に対するトルク補正係数の関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 車両、2 駆動用モータ、3 後輪ステアリングモ
ータ、4 制御装置、5 駆動用モータドライバ、6
ステアリングモータドライバ、7 クラッチ、8 手動
ステアリング、9 電源装置、10 シフトポジョンセ
ンサ、11 アクセルセンサ、12 ブレーキセンサ、
13 電流・電圧センサ、14 加速度センサ、15
前輪操舵角センサ、16 超音波センサ、17 レーザ
センサ、18 モータ温度センサ、20 表示制御装
置、30 後輪操舵モードスイッチ、40 プログラム
走行モードスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両駆動用モータと、ステアリングモー
    タと、運転操作状態検出手段と、車両外部環境検出手段
    と、記憶走行時に前記検出手段からのセンサ入力値を記
    憶するメモリ装置を有し、該記憶されたメモリ値を基に
    前記車両駆動用モータおよびステアリングモータを制御
    する制御装置とを備えた車両の自動走行制御装置におい
    て、前記制御装置は記憶走行時のメモリ値と再生走行時
    のセンサ入力値との偏差を求める手段と、該偏差値から
    予め定められたルールに従って前記車両駆動用モータと
    ステアリングモータの制御量を決定する手段とから構成
    されていることを特徴とする車両の自動走行制御装置。
JP4013927A 1992-01-29 1992-01-29 車両の自動走行制御装置 Pending JPH05204452A (ja)

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