JP2006347213A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駐車する場所の区別なく、車両の速度を良好に制御して乗員の所望の場所へこの車両を駐車させることのできる運転支援装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも車両周辺の情景を車室内に備えられた表示手段2aに表示して、乗員による車両の運転操作を支援する運転支援装置において、以下の構成を備える。表示手段2aに表示される画像上において乗員が指定する位置に基づいて、車両を停止させたい場所である到達目標を設定する目標設定手段11と、車両と到達目標との距離を計測する距離計測手段5と、車両の移動速度を計測する速度計測手段6と、車両の移動速度が、所定の速度を超えないように制御する速度制御手段13と、車両が到達目標に達したときに車両を停止させる停止手段14と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両周辺の情景を車室内に備えられた表示手段に表示して、乗員による運転操作を支援する運転支援装置に関し、特に車両を駐車させる際に好適な運転支援装置に関する。
近年、車両の電子制御化がますます進んでいる。このような電子制御化は、従来は、車両の基本機能、即ち、燃料噴射やパワーステアリングなどへの適用が中心であった。しかし、近年の電子制御技術の進歩に伴い、従来は乗員の技量によって行われていた運転操作の一部を電子制御化する、いわゆる運転支援が積極的に行われるようになってきた。例えば、車両を駐車する際の運転操作を支援する、あるいはほぼ自動的に駐車させるような運転支援も行われるようになってきている。
下記に示す特許文献1には、このような駐車の際の運転支援装置の発明が提案されている。これは、路面上の輪留めなど、路面の凹凸形状に応じて車両を自動走行させ、乗員の所望の場所で自動停止させるものである。これによると、乗員は、路面の凹凸形状に応じて路面凹凸パターンを選択する。また、路面の凹凸に対する相対位置として、希望停止位置を設定する。例えば、後輪が輪留めに接する位置が相対位置であり、これを希望停止位置として設定する。設定された路面凹凸パターンや希望停止位置に基づいて、車両のサスペンションのストロークの変化を推定する。そして、車両を自動走行させ、実際のサスペンションのストロークと、推定したストロークとが一致したか否かを判定する。一致すれば、車両が希望停止位置まで移動したと判断し、自動ブレーキを作動させて車両を停止させる。また、路面の凹凸の検出に関しては、サスペンションのストロークではなく、超音波、レーザー、電波等の無線により、車両の直下の路面までの距離を測定した結果を用いる方法も示されている。
また、下記に示す特許文献2には、車両から障害物までの距離を検出し、この距離に応じた制動要求値を出力し、この制動要求値に基づいて動作するブレーキ制御手段を有する補助ブレーキ装置の発明が記載されている。この発明によれば、障害物に接触しないように、障害物と車両との距離に応じて車両の速度を制御する。また、車両を現在の位置から、設定された距離だけ動かしたり、障害物からの距離が設定した距離になるまで動かしたりなど、車両の移動距離に相当する数値を入力することで、運転支援を行うことが可能である。
特開平11−208431号公報(第37〜49段落、第56〜58段落、第4、6図) 特開2004−50925号公報(第143〜159段落)
しかし、特許文献1に記載の発明は、当該文献の第43段落にも記載されているように、車両がほぼ真っ直ぐに進む場合に適用されるものである。従って、ステアリング操作をしながら、車両を大きく旋回させて駐車するような場合には、適用できない。また、車輪の位置決め用の突起や、車輪の位置制限用の輪止め等を有する駐車場であれば、良好に機能するが、平坦な駐車場所であれば適用が困難である。そして、適用可能な駐車場所であっても、乗員が事前にその路面状態を認知していなければ、凹凸パターンを設定することができない。
また、特許文献2に記載の発明は、障害物までの距離に応じて車両を制御するものである。つまり、障害物が存在しないような場合には、距離を測定する対象がないので、駐車の運転操作を支援することができない。また、駐車可能な領域にぎりぎりに駐車したい場合、乗員が正確に距離を指定することは困難である。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、駐車する場所の区別なく、車両の速度を良好に制御して乗員の所望の場所へこの車両を駐車させることのできる運転支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための運転支援装置、特に、少なくとも車両周辺の情景を車室内に備えられた表示手段に表示して乗員による前記車両の運転操作を支援する運転支援装置の特徴は以下の構成を備える点にある。
即ち、前記表示手段に表示される画像上において前記乗員が指定する位置に基づいて、前記車両を停止させたい場所である到達目標を設定する目標設定手段と、前記車両と前記到達目標との距離を計測する距離計測手段と、前記車両の移動速度を計測する速度計測手段と、前記車両の移動速度が、所定の速度を超えないように制御する速度制御手段と、前記車両が前記到達目標に達したときに前記車両を停止させる停止手段と、を備えることを特徴とする。
この特徴構成によれば、表示手段に表示される画像上において乗員が到達目標を指定する。従って、障害物に限らず、平坦な路面に対しても到達目標を設定することができる。また、乗員は、画像上において到達目標を指定するので、駐車場所の路面の状態を知る必要はなく、到達目標までの距離を知る必要もない。そして、車両は、所定の速度を超えないように制御され、到達目標に達すると停止させられる。従って、乗員は、必要なステアリング操作を行うだけで、繊細なアクセル及びブレーキの操作を行うことなく、到達目標まで車両を移動することができる。その結果、駐車する場所の区別なく、車両の速度を良好に制御して乗員の所望の場所へこの車両を駐車させることのできる運転支援装置を提供することができる。
さらに、前記目標設定手段が、前記画像上において前記乗員が指定する位置を複数箇所受け付け可能であり、前記停止手段が、前記複数箇所の位置の何れかに前記車両が最先に達したときに前記車両を停止すると好適である。
上述したように乗員は、表示手段に表示される画像上において、任意に到達目標となる場所を指定する。しかし、例えば、杭などの立体物を到達目標として指定する場合、杭の根元と杭の先端との何れを指定したかによって、距離計測手段による計測結果に差を生じる場合もある。このような場合、本構成では、複数箇所指定された位置のうち、車両が最先に達した方を到達目標として、停止手段が車両を停止させる。従って、少なくともこのような立体物に対して、乗員の想定以上に接近しすぎたり、接触したりすることを回避することができる。立体物に接近しすぎれば、例えばハッチバックタイプの車両のバックドアの開閉に支障をきたすようなことがあるが、これを回避することができる。
また、前記目標設定手段が、前記車両を停止させたい場所を、前記車両のバンパー部又は前記車両の車輪部を基準として設定すると好適である。
壁面に非常に接近して車両を駐車させたい場合には、車両のバンパー部分が到達する位置を到達目標とするとよい。しかし、例えば、立体駐車場などで、車輪を適正な位置に据えて駐車位置を定めたいような場合、車両のバンパー部分がどの位置に相当するかを対応させる必要がある。乗員が、正確にこの対応をとって到達目標を指示することは非常に困難である。そこで、上記のように、乗員が指示する到達目標が車両のバンパー部基準であるか、車輪部基準であるかを含めて設定できると好適である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔システム概要〕
図1は、本発明に係る運転支援装置の構成を模式的に示すブロック図である。図2及び図3は、本発明に係る運転支援装置を搭載する車両10の一例を示す斜視図である。図1及び図2に示す運転支援ECU(Electronic Control Unit)1は、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などによって構成されており、本発明の運転支援装置の中核をなすものである。運転支援ECU1は、カメラ4、距離計測手段の一例としての距離センサ5、速度計測手段の一例としての速度センサ6、シフトレバースイッチ7、操舵角センサ8などから、車両及び車両周辺の種々の情報を得て、乗員による車両10の運転操作を支援する。モニタ装置(表示手段)2aやスピーカ2bなどは、運転支援ECU1からの支援情報を、乗員に提供するための報知装置である。モニタ装置2aにはボタンが設けられ、又は、その画面がタッチパネルになっている。即ち、モニタ装置2aは、表示手段であると共に、乗員による指示の入力を受け付ける入力手段でもある。
また、運転支援ECU1は、車両10の他の制御装置、例えばアクセル制御ECU3Aや制動制御ECU3Bにも支援情報を提供する。アクセル制御ECU3Aは、支援情報に基づいて、バルブを制御し、車両10を進行させる。制動制御ECU3Bは、この支援情報に基づいて車両10の制動装置を制御して車両10の速度を制御する。より具体的には、速度制御手段13の演算結果に基づいて車両10の速度を制限速度以内に保ち、停止手段14の演算結果に基づいて車両10を停止させる。つまり、運転支援ECU1は、アクセル制御ECU3Aや、制動制御ECU3Bを介して、車両10を自動運転する。
図1に示すように、運転支援ECU1は、大きくHMI(Human Machine Interface)部1Bと、演算部1Aとを備えている。HMI部1Bは、入力指示部15と、GUI(Graphic User Interface)制御部16と、音響制御部17とを有している。入力指示部15は、GUI制御部16を介してモニタ装置2aに表示された画像上において、乗員が設定する車両10の到達目標を受け付ける。詳細については後述する。GUI制御部16は、演算部1Aの演算結果を受けて、車両10の周辺の情景の画像や、この画像上に文字や線による運転支援情報を重ね合わせた画像をモニタ装置2aに表示するための制御を行う。また、モニタ装置2aの画面上のタッチパネルの内容を表示するための制御を行う。
演算部1Aは、目標設定手段11と、画像処理手段12と、速度制御手段13と、停止手段14とを有している。
目標設定手段11は、後述するように、モニタ装置2aのタッチパネル、入力指示部15を介して乗員から指示された車両10を停止させたい場所を到達目標として設定する。
画像処理手段12は、カメラ4から入力された画像や、距離センサ5、速度センサ6などによる検出結果に基づいて、種々の画像処理を行う。例えば、カメラ4が複数設けられている場合には、その画像を1つに合成する。また、車両10の移動予想軌跡や、車両10の前後方向への車幅の延長線などを算出する。
速度制御手段13は、車両10と到達目標との関係に基づいて、車両10の移動速度が所定の速度(制限速度)を超えないように制御する。この制御結果は、車両10が備える他の制御装置、例えば制動制御ECU3Bなどに送られる。制動制御ECU3Bは、運転支援ECU1からの制御結果に基づいて、制動装置を制御する。車両10の移動速度は所定の速度を超えないように保たれる。
停止手段14は、車両10が到達目標に達したか否かを判定し、到達目標に達していると判定すれば、車両10を停止させる。例えば、制動制御ECU3Bに停止指示を伝達し、制動制御ECU3Bはこの指示に基づいて制動装置を制御する。尚、運転支援ECU1の各部、各手段は、機能としての区別を示すものであり、それぞれが独立して設けられる必要はない。例えば、運転支援ECU1が実行するソフトウェアプログラムによって、それぞれの機能が実現されるものであってもよい。
図1〜図3に示すように、カメラ4は、後方カメラ4R、前方カメラ4Fの2つ備えられている。カメラ4は、これに限らず、前方、後方の何れか一方だけ備えられるものであってもよいし、前方、後方のそれぞれ左右に備えられてもよい。カメラ4により撮影された画像は、車両周辺の情景として、モニタ装置2aに表示される。また、カメラ4により撮影された画像に基づいて、演算部1Aの画像処理手段12が車両10と到達目標との距離(設定距離)を演算する。距離の演算の方法については、後述する。他の方法として、ソナーやレーザレーダなどの距離センサ5を備え、車両周辺の物体との距離を測定してもよい。もちろん、演算部1Aにおいて、カメラ4により撮影された画像と、距離センサ5の計測結果とを合わせて距離を演算してもよい。本発明の距離計測手段は、カメラ4や画像処理手段12、距離センサ5など、各部、各手段の協業により構成されるものである。
速度センサ6は、例えば各車輪に備えられた回転センサである。各車輪の回転数を検出することにより、車両10の速度を計測する。あるいは、速度センサ6(回転センサ)は回転数だけを検出し、運転支援ECU1がこの回転数から車両10の移動速度を演算してもよい。本発明の速度計測手段は、速度センサ6により構成されるものでもよいし、速度センサ6を中核として、運転支援ECU1との協業により、構成されるものでもよい。また、運転支援ECU1は、回転センサの回転数から移動距離を求め、車両10と到達目標との残りの距離(=設定距離−移動距離)を求める。
ステアリング9aの近傍には、操舵角センサ8が備えられている。この検出結果より、運転支援ECU1は車両10の操舵の状態を把握する。また、シフトレバースイッチ7により、運転支援ECU1は、車両10が前進運転状態であるか、後退運転状態であるかを把握する。そして、運転支援ECU1は、車両10の進行方向や移動軌跡を演算する。つまり、操舵角センサ8及びシフトレバースイッチ7は、進行方向検出手段として機能する。
尚、速度センサ6が回転センサを用いて構成されている場合、この回転センサの回転方向によって、前進運転状態であるか、後退運転状態であるかを検出してもよい。また、回転センサが4輪に備えられていれば、それぞれの車輪の回転数の違いにより、運転支援ECU1が操舵角を演算してもよい。このような場合は、速度センサ6(回転センサ)及び運転支援ECU1が、進行方向検出手段として機能する。
〔駐車支援への適用例〕
以下、本発明に係る運転支援装置を利用して、駐車場への駐車運転を支援する場合の適用例を説明する。図4に示すように、車両10は、駐車枠E1〜E3を有する駐車場の駐車枠E2へ、直進後退して進入しようとしている。図4は、車両10の上方より見た説明図であり、符号Wは駐車場に描かれた枠線である。ここで、駐車枠の前後方向に長さの余裕が無いような場合には、車両10が駐車枠からはみ出すことを防ぐために出来るだけ、ぎりぎりまで車両10を後退させたい。しかし、本例のように、輪止めが設置されておらず、符号Kで示す駐車枠E1〜E3の後端が壁面の場合がある。又は、符号Kが枠線Wであっても路肩部分であって、そのさらに後方の符号Sで示す部分が、溝や崖下の場合がある。このような場合、車両10の後バンパー部が、符号Kを超えて、矢印A1方向に移動すれば、車両10は壁面Kに接触する。又は、車両20の後輪が符号Kを超えて矢印A1方向に移動すれば、車両10は溝Sや崖下Sに落下する。
このため、乗員は、好ましくは、地面に対して垂直、且つ車両10の後バンパー部の後方端部に接する面が、符号P1近傍となるように車両10を後退させたい。この際、乗員は、車両10のアクセルペダル及びブレーキペダルを慎重且つ繊細に操作する必要がある。本発明に係る運転支援装置は、この慎重且つ繊細さを要求される運転操作による緊張から乗員を解放し、良好に運転支援を行おうとするものである。尚、符号P1(P)は後述するように、本発明の到達目標に相当するものである。
図5は、車両10が図4に示す位置にある場合に、車室内に設けられたモニタ装置2aに表示された画面Vを示す説明図である。図5では、理解を容易にするためにカメラ4Rによって撮影された情景のみを示している。画面Vの上方には壁面Kが映し出されている。そして、駐車枠E2のほぼ全景が映しだされ、画面V下方には、車両10の後バンパー部の一部が映っている。図6〜図10は、運転支援の進行に応じて変化するモニタ装置2aが表示する画面、及びスピーカ2bが発する音響を示す説明図である。以下、図6〜図10に基づいて、運転支援の手順について説明する。
”MODE_REAR_MON”
図6に示す画面V1は、運転支援が可能となったことを乗員に知らせる表示である。運転支援ECU1のプログラムの状態(ステータス)は、後退駐車支援可能状態である「MODE_REAR_MON」である。ここで、乗員が、モニタ装置2aのタッチパネルに表示された「駐車支援開始」の表示に触れると、スピーカ2bより、「支援を開始します。」とのメッセージが発せられ、運転支援が開始される。つまり、乗員がタッチパネルに触れることによって、運転支援モードの起動スイッチ(mode_sw)が、オン状態となり、運転支援ECU1のプログラムのステータスが遷移する。
”MODE_WAIT2”
運転支援が開始されると、図7に示すようにモニタ装置2aの画面V2には、「駐車支援中止」の表示が現れる。つまり、現時点において運転支援中であることを示し、乗員が運転支援を中止したい場合に、この表示に触れることによって運転支援を中止できることを示している。ここで、スピーカ2bより、「目標位置を設定してください。」とのメッセージが発せられ、乗員はタッチパネル上で、図4に示した符号P1に相当する位置に触れる。これにより、車両10の到達目標、ここでは車両10の後バンパーの後端部分が到達すべき目標が設定され、同時に車両10と到達目標P1との距離(設定距離)が設定される(set_up)。設定を完了すると、「設定を完了しました。」などのメッセージが発せられるようにしてもよい。駐車支援ECU1のプログラムのステータスは、支援制御待ちの状態である「MODE_WAIT2」である。このステータスにおいて、運転支援ECU1は、到達目標P1及び設定距離の設定を行い、乗員によりブレーキが解除されて車両10が動きはじめることを待つ。
”MODE_LOW_SPD”
図8は、到達目標P1が設定され、運転支援が行われている場合に、モニタ装置2aに表示される画面V3を示す説明図である。運転支援ECU1のプログラムは、「MODE_WAIT2」のステータスにおいて、到達目標P1が設定されており(set_up)、ブレーキ状態検出手段の検出結果(brake)によりブレーキが解除されていることを確認すると、「MODE_LOW_SPD」のステータスへと遷移する。このステータスにおいて、運転支援ECU1は、車両10の移動速度が制限速度を越えないように制御しつつ、車両10を進行させる。また、種々のガイド線を演算し、モニタ装置2aにカメラ4による撮影画像と合成して表示する。乗員は、アクセルペダル及びブレーキペダルを操作することなく、制限速度以内の低速に保たれた車両10のステアリング操作だけを行う。尚、図8に示し、下記に説明するような種々のガイド線(符号Y、G、R)、及び画像を確認し、乗員はブレーキペダルを操作して車両10を停止させることができる。例えば、ガイド線の確認により、乗員が自分の所望の位置への駐車運転がなされていないと判断した場合に車両10を停止させて、目標の設定からやり直すことができる。また、車両10の進路上に他の人や動物、物体などが進入してきた場合に、乗員の判断により車両を停止させることができる。
図8に示すように、画面V3上には、設定された到達目標P1、車両10の車幅延長線G、車両10の予想移動軌跡線Y、注意線Rが撮影画像と共に表示されている。また、車両10の速度規制を実施していることを示す注意Cも表示されている。同時にスピーカ2bは、車両10の速度規制を実施していることを示す注意音を発している。画面V3において、注意線R、車幅延長線G、移動予想軌跡Yのガイド線は視認性を考慮して、注意線Rが赤、車幅延長線Gが緑、移動予想軌跡Yが黄色で示されている。
ここで、注意線Rは、車両10の後方約50cm程度の位置を示すガイド線である。例えば、この注意線Rと到達目標P1とが重なると、到達目標P1の約50cm手前まで後進したことになる。車幅延長線Gは、車両10の車幅の延長線である。本例では、図8に示すように駐車枠E2のほぼ中央に車幅延長線Gが描かれている。従って、車両10は、この時点における姿勢のまま後進すれば、駐車枠E2に収まることを示している。移動予想軌跡Yは、移動速度や舵角に基づいて運転支援ECU1において演算された車両10の移動軌跡を示すものである。車両10の車幅の後部の左右端がどのように推移するかによって描かれている。
図8に示した例では、車幅延長線Gと移動予想軌跡Yとがほぼ重なるように描かれている。図4に示した例では、車両10がほぼ真っ直ぐに後進することによって駐車枠E2に駐車できる。従って、操舵角度はゼロ度であり、予想移動軌跡も真っ直ぐな後進方向となる。このため、予想移動軌跡Yは、ほぼ車幅延長線Gに重なるように描かれる。
図11に示すように車両10が斜めに駐車枠E2に進入する場合には、矢印A2のように移動する。ステアリング9aは、矢印A2のように移動できるように舵を切られている。従って、図12に示すように、予想移動軌跡Yは、車幅延長線Gとは重ならず、到達目標P1の方向へ向かっている。
乗員は、このようなモニタ装置2aの表示を参考にして、速度制御手段13により自動的に速度制御されて進行する車両10に対して適宜ステアリング9aを操作を行う。そして、指定された到達目標に車両10が達すると、停止手段14により車両10が停止させられる。尚、上述したように、乗員は、この間においてブレーキペダルを操作して車両10を停止させることができる。車両10は充分低速に速度制御されており、乗員もアクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えを必ずしも必要としないので、踏み替え時間差を生じない。従って、迅速な制動結果が得られる。
車両10を自動的に進行させる時の制限速度は、例えば、図13に示すように定められている。到達目標Pと車両10とが距離L1以上離れている場合には、速度V1を上限とする。これ以降、到達目標Pに近づくに従って速度の上限を低下させる。そして、到達目標Pにおいて、つまり車両10と到達目標Pとの距離がゼロにおいて、速度がゼロとなるようにする。つまり、速度制御手段13は、到達目標Pにおいて、車両10を停止させることができるようにアクセル制御ECU3Aや制動制御ECU3Bを速度制御する。車両10が到達目標Pに達すると、停止手段14によって車両10は停止させられる。この際の停止を円滑に行うため、速度制御手段13は到達目標Pにおいて速度がゼロとなるように速度制御する。尚、本例では役割(機能)の分担をより明確にするために、速度制御手段13と、停止手段14とを別々の手段として説明した。しかし。上述したように速度制御手段13は、制動制御ECU3Bも制御の対象とするので、例えば速度制御手段13に停止手段14の機能を含ませても、もちろん構わない。
尚、速度V1は、適宜定めればよいが、一例として時速1.5km程度である。また、速度V1から順次速度を低下させる距離L1は、例えば1mである。
また、車両10と到達目標Pとの距離に応じて設定された速度は、図13に示した特性に限定されるものではない。例えば、図14に示すように、距離L1から、階段状に遷移してもよい。速度制御される際の車両10の速度は、非常に低速である。従って、図14に示すようにステップ応答のように速度が変化しても、乗員は体感として違和感を覚えない。
”MODE_STOPPING”
車両10が、到達目標Pに達したと停止手段14が判定すると、制動制御ECU3Bを介して車両10が停止させられる。運転支援ECU1のプログラムのステータスは、「MODE_LOW_SPD」から、「MODE_STOPPING」に遷移する。このとき、車両10は到達目標Pに達しているため、図9に示すようにモニタ装置2aの画面V4ほぼ全面に壁面Kを表示している。スピーカ2bは、車両10の速度規制を実施している場合とは異なる注意音を発する。または、「目標位置に到着しました。」という音声ガイドを発してもよい。
”MODE_END”
車両10が、十分な位置に達したと乗員が判断した場合には、乗員により確認のためにブレーキペダルが操作される。これにより、運転支援ECU1のプログラムのステータスは、「MODE_STOPPING」から、「MODE_END」に遷移する。車両10は到達目標Pに達して停止しているため、図9と同様、図10に示すようにモニタ装置2aの画面V5はほぼ全面に壁面Kを表示している。運転支援ECU1は、「MODE_END」に遷移した後、所定時間(例えば1秒)を経過すると、スピーカ2bより「支援を終了します」とメッセージを流し、運転支援を終了する。
尚、「MODE_WAIT2」のステータスにおいて、到達目標Pが設定されずに(set_up = not completed)、ブレーキが解除されたことをブレーキ状態検出手段の検出結果(brake)により確認した場合も、「MODE_END」のステータスへと遷移する。また、速度センサ6の検出結果(speed)から車両10が動き始めたことを検出してもよい。
〔他の実施形態1〕
図15及び図16は、「MODE_WAIT2」のステータスにおいて、到達目標を指示する他の例を示す説明図である。上述したように、モニタ装置2aには、種々のガイド線(図8参照)が表示される。そこで、これらのガイド線のうち、例えば注意線Rが最終的にどの位置に達すればよいかを設定することによって、到達目標Pとしてもよい。例えば、図15に示す到達目標Pを設定する画面V6は、図7に示す画面V2と同様の場面である。このとき、注意線R1(R)は、画面V6に図示のように表示される。また、画面V6のタッチパネルには、カーソルボタンTとして、直線カーソルT1と回転カーソルT2とが表示されている。このカーソルボタンTを乗員が操作することによって、注意線R0を注意線R1の位置まで矢印A3のように移動する。この注意線R1が到達目標Pとなる。
図16に示すモニタ装置2aの画面V7は、図11及び図12に示すように斜め方向から駐車枠E2に進入する場合の例である。この場合にも、画面V7のタッチパネルに表示された直線カーソルT1と回転カーソルT2を用いて、注意線R0を注意線R1の位置まで矢印A4のように移動することができる。そして、この注意線R1が到達目標Pとなる。
〔他の実施形態2〕
図17に示すように、杭などの立体物を到達目標Pとして指定する場合、杭の根元P1と杭の先端P2との何れを指定したかによって、距離の計測結果に差を生じる場合がある。このような場合に対応するため、複数箇所指定された目標位置のうち、車両10が最先に達した方を到達目標Pとして、停止手段14が車両10を停止させる。車両10が最先に達した方の位置で車両10を停止させるので、このような立体物に対して、乗員の想定以上に接近しすぎたり、接触したりすることが回避される。尚、乗員によって複数の目標位置が指定された時点で、目標設定手段11が、最も近いものを到達目標Pとして選択するようにしてもよい。演算部1Aは、1つの到達目標Pに対する演算のみで速度制御、及び停止制御ができるので演算負荷が軽減される。ただし、車両10が指定された位置に近づくほど、距離計測の精度は高くなるので、演算能力に余裕がある場合には、停止手段14が複数の目標に対して、車両10が目標に達したか否かを判定してもよい。また、目標設定手段11において1つの目標を選択し、選択された目標を仮の到達目標として速度制御手段13が速度制御を行い、複数の目標に対して停止手段14が判定を行うようにしてもよい。
〔他の実施形態3〕
上記説明においては、車両10の後バンパー部を基準として、到達目標Pを設定したが、車両10が前進する場合には、勿論、前バンパー部を基準としてよい。また、立体駐車場などで、車両10を昇降機の中央部分に乗せる必要がある場合などでは、車輪部を基準とした方が好ましい場合がある。従って、車輪部、つまり、車輪の接地箇所(回転中心部)を基準として、到達目標Pを設定してもよい。基準をどこにするかについては、HMI部1Bを介して、演算部1Aに伝達可能とすればよい。例えば図7に示した到達目標Pの指示画面において選択可能にすればよい。
〔他の実施形態4〕
また、上記説明においては、モニタ装置2aに表示される画像上において乗員が指定する位置に基づいて到達目標Pを設定したが、これに限ることはない。車両10の外部に誘導員がいるような場合、又は表示による誘導がなされているような場合、現在の場所からの距離によってその誘導がなされることがある。この場合、乗員は、その距離がモニタ装置2aに示される画面Vの上でどの位置に当たるのか、正確に知ることができない。そこで、移動距離や移動方向が明らかな場合には、これらを数値として入力してもよい。
〔他の実施形態5〕
また、運転支援中において、モニタ装置2aが、到達目標Pと車両10との距離に応じて表示する画像を変更してもよい。例えば、運転支援の初期には、広角よりの画像を表示し、車両10が到達目標Pに近づくと、画角を狭くし、到達目標Pを拡大表示するようにしてもよい。このように表示すれば、到達目標P近傍において、乗員は、より正確なステアリング操作や確認が可能となる。
〔運転支援ECU1のプログラムのステータス遷移の例〕
以下、図18〜20の状態遷移図に基づいて、上述した運転支援における運転支援ECU1のプログラムのステータス遷移について説明する。図18は、上記にて図4〜図12に基づいて説明したものと同様、後退運転による駐車の際の状態遷移図である。
通常運転中において、運転支援ECU1のプログラムのステータスは、MODE_NON(#0)である。このステータスにおいて、シフトレバースイッチ7がリバースを検出した場合(shift = R)、MODE_REAR_MON(#12)に遷移する。このステータスにおいて、例えば、図6に示すように車両10の後方の情景がモニタ装置2aに表示される。ここで、シフトレバースイッチ7がリバース以外を検出した場合、MODE_NONのステータスに戻る。
MODE_REAR_MONのステータスにおいて、図6に基づいて説明したように駐車支援開始の指示を受けると(mode_sw = on)、MODE_WAIT2のステータス(#22)に遷移する。尚、より安全を期するために、ブレーキペダルが踏まれていること(brake = on)、車両10の速度がゼロであること(speed = 0)なども遷移条件とするとよい。図7に基づいて説明したように、運転支援ECU1は、このステータスにおいて到達目標Pを設定し、車両10が動き出すまで待機する。ここで、「駐車支援中止」が乗員により指示されると、再びMODE_REAR_MONのステータスへ戻る。
MODE_WAIT2のステータスにおいて、到達目標Pが設定(set_up = completed)された後、ブレーキペダルが解除され、車両10が動き始めると、ステータスは、MODE_LOW_SPD(#3)に遷移する。図8に基づいて説明したように、運転支援ECU1(速度制御手段13)は車両10を制限速度以下に維持しながら、自動的に走行させる。車両10が到達目標Pに達すると、運転支援ECU1(停止手段14)により制動制御ECU3Bが制御され、車両10は停止させられる。この停止により、ステータスは、MODE_STOPPING(#4)に遷移する。
MODE_STOPPINGにおいて、乗員により確認のためにブレーキペダルが操作され(brake = on)、又はシフトレバーがニュートラル(shift = N)やパーキング(shift = P)などに操作されると、ステータスは、MODE_END(#5)に遷移する。運転支援ECU1は、タイマ(不図示)を備えており、ステータスがMODE_ENDに遷移してからの時間(pass_t)を計測する。運転支援ECU1は、ステータスがMODE_ENDに遷移した後、例えば約1秒が経過すると(pass_t > 1sec)、運転支援を終了し、通常走行状態のステータスMODE_NON(#0)に遷移する。
尚、MODE_WAIT2のステータスにおいて、到達目標Pが設定されずに(set_up = not completed)、車両10が動き始めた(brake = off)場合も、MODE_END(#5)のステータスへと遷移する。
図19は、前進運転による駐車の際の状態遷移図である。基本的な状態遷移は後退運転の場合と同様である。後退運転の場合は、一般的に前進運転の状態より、一旦停止したのち、シフトレバー9bをリバースに切り替えて後退する。しかし、前進の場合には必ずしもこのようなシフトレバー9bの操作が発生するとは限らない。このため、MODE_NON(#0)からの遷移条件に、車両10の速度が加味されている。例えば、シフトレバースイッチ7が前進を示し(shift = D)、車両10の速度が時速6km以下の場合に、ステータスが、MODE_FRONT_MON(#11)に遷移する。このステータスにおいて、モニタ装置2aに映し出される情景が車両10の前方であることを除けば、図6に示したものと同様の画面Vがモニタ装置2aに表示される。このステータスにおいて、車両10の速度が例えば時速10km以上となると、再びMODE_NONに戻る。
MODE_FRONT_NONのステータスにおいて、後退運転時と同様に乗員により運転支援が指示されると、ステータスは、MODE_WAIT1(#21)に遷移する。そして、このステータスにおいて、後退運転時と同様の条件によって、次のステータスであるMODE_LOW_SPD(#3)に遷移する。以降、MODE_STOPPING(#4)、MODE_END(#5)、MODE_NON(#0)の各ステータスへの遷移についても同様である。尚、MODE_WAIT1(#21)からMODE_ENDへの遷移についても同様である。
図20は、図18及び図19に基づいて説明した前進運転と後退運転とを統合した場合の状態遷移図である。理解を容易にするために、図18及び図19を利用して前進運転の場合と後退運転の場合とを別々に説明した。しかし、通常は、この図20に示した状態遷移図に基づいて、運転支援ECU1のプログラムが実行されている。つまり、実際の制御においては、前進運転と後退運転とが、相互に遷移可能に制御される。例えば、MODE_FRONT_MON(#11)に遷移していても、シフトレバー9bがリバースに操作されると、MODE_REAR_MON(#12)に移行する。ここで、再び、シフトレバー9bがリバース以外に操作されると、MODE_NON(#0)に戻り、シフトレバー9bが前進に操作されていれば、MODE_FRONT_MON(#11)に遷移する。また、MODE_WAIT1(#21)や、MODE_WAIT2(#22)に遷移した後であっても、シフトレバー9bの操作によっては、互いに前進及び後進を遷移可能である。尚、シフトレバー9bが、いわゆるロー、トップ、オーバートップなどの何れであったとしても、シフトレバースイッチ7は前進(shift = D)として検出してよい。
また、図18〜図20において、特に図示してはいないが、各ステータスにおいて、運転支援を必要としないとする条件が入力された場合には、MODE_NONに戻るように制御されている。例えば、シフトレバースイッチ7が、後退(shift = R)や前進(shift = D)以外の、パーキング(shift = P )やニュートラル(shift = N)を検出した場合である。
〔乗員による画面上での指示に基づき到達目標及び設定距離を設定する方法〕
図21は、モニタ装置に表示される画面V上において、到達目標P及び設定距離を設定する方法を示す説明図である。図に示すようにカメラ4は、路面の様子を良好に撮影できるように、やや下向きの角度を設けて設置されている。水平方向に真っ直ぐの角度から、下方へ向けた角度は、図に示すように水平線と、カメラ4の光軸X(水平方向の光軸XU)とがなす角度θ1である。このようにカメラ4を設置することにより、カメラ4の垂直方向の画角θ2に収まる範囲の画像が、モニタ装置2aの画面Vとして表示される。尚、モニタ装置2aには、図に示す二重線Dに投影した画像が表示される。画面Vにおいて、カメラ4の垂直方向の画角θ2に収まる画像範囲は、座標0〜Hである。同様にカメラ4の水平方向の画角(不図示)に収まる画像範囲は、座標0〜Uである。従って、モニタ装置2aに表示される二次元画像の座標は、(0,0)〜(U,H)で示される。
画面V上において、垂直方向の光軸XHと水平方向の光軸XUとが交差する点Oが光軸X、即ち光軸中心である。説明を容易にするため、到達目標Pとなる点が、垂直方向の光軸XH上で乗員より指示されたとする。画面V上において、光軸中心Oと到達目標Pとは、画素数でT[dots]離れている。光学中心から垂直方向の画角の最遠方部までは、画面の垂直方向の半分であるからH/2[dots]である。従って、到達目標Pとなる点を通る光路XPと、光軸X(XU)とのなす角度θ3は、以下の式により求められる。
T : H/2 = θ3 : θ2/2
θ3 = (T/H) × θ2
そして、バンパー部から到達目標Pまでの水平距離Zは、カメラ4が設置される路面からの高さhと、カメラ4とバンパー部との水平距離Bと、上記で求めた角度θ3とにより、以下の式で求められる。
tan(θ1−θ3) = h/(B+Z)
tan(90[deg] − (θ1−θ3)) = (B+Z)/h
θ4 = θ1 − θ3
Z = h × tan(90−θ4)−B
以上、説明したようにして、乗員によって画面V上に与えられた指示に基づいて、車両10のバンパー部と到達目標Pとの水平距離Z(設定距離に相当)を計算することができる。尚、カメラ4とバンパー部との水平距離Bや、カメラ4の取り付けの高さhは、車両10にカメラ4を取り付けた際に既知の値として、運転支援ECU1に与えられる。また、同様に車両10の寸法情報として、バンパー部から後輪の車軸までの水平距離Mも既知の値として、運転支援ECU1に与えられる。これにより、例えば、車輪までの距離によって停止位置が設定された場合には、運転支援ECU1は、到達目標Pまでの設定距離を上述のZにMを加えた値とする。また、図示は、省略したが、前輪や、前バンパー部からの水平距離なども同様に既知の値として運転支援ECU1に与えられる。
尚、乗員による到達目標Pの指示が、垂直方向の光軸XH上以外であった場合も、水平距離については同様に計算できる。また、同様の計算を水平方向に関しても実施すれば、左右方向のズレを考慮した直線距離も計算できる(設定距離に相当)。これらは、上記説明に基づき、幾何学的に明らかであるので、説明を省略する。運転支援ECU1は、このようにして求めた到達目標Pに対して運転支援を実行する。
以上、本発明によって、駐車する場所の区別なく、車両の速度を良好に制御して乗員の所望の場所へこの車両を駐車させることのできる運転支援装置を提供することができる。
本発明に係る運転支援装置の構成を模式的に示すブロック図 本発明に係る運転支援装置を搭載する車両の一例を示す斜視図(後方視) 本発明に係る運転支援装置を搭載する車両の一例を示す斜視図(前方視) 本発明に係る運転支援装置により駐車運転を支援する場合の適用例を示す説明図 車両が図4に示す位置にある場合に、モニタ装置に表示される画面を示す説明図 運転支援の進行に応じて変化する表示画面及びスピーカが発する音響を示す説明図(1) 運転支援の進行に応じて変化する表示画面及びスピーカが発する音響を示す説明図(2) 運転支援の進行に応じて変化する表示画面及びスピーカが発する音響を示す説明図(3) 運転支援の進行に応じて変化する表示画面及びスピーカが発する音響を示す説明図(4) 運転支援の進行に応じて変化する表示画面及びスピーカが発する音響を示す説明図(5) 本発明に係る運転支援装置により駐車運転を支援する場合の他の適用例を示す説明図 図10の場合に表示手段に表示される表示画面の一例を示す説明図 車両と到達目標との距離と、車両の速度との関係の一例を示すグラフ 車両と到達目標との距離と、車両の速度との関係の他の例を示すグラフ 到達目標を指示する他の例1を示す説明図 到達目標を指示する他の例2を示す説明図 到達目標を指示する他の例3を示す説明図 後退運転時の運転支援の一例を示す状態遷移図 前進運転時の運転支援の一例を示す状態遷移図 前進及び後退運転時の運転支援の一例を示す状態遷移図 モニタ装置に表示される画面上において到達目標及び設定距離を設定する方法を示す説明図
符号の説明
1 運転支援ECU
2a モニタ装置(表示手段)
2b スピーカ
3A アクセル制御ECU
3B 制動制御ECU
4 カメラ
5 距離センサ(距離計測手段)
6 速度センサ(速度計測手段)
10 車両
P、P1、P2 到達目標

Claims (3)

  1. 少なくとも車両周辺の情景を車室内に備えられた表示手段に表示して、乗員による前記車両の運転操作を支援する運転支援装置において、
    前記表示手段に表示される画像上において前記乗員が指定する位置に基づいて、前記車両を停止させたい場所である到達目標を設定する目標設定手段と、
    前記車両と前記到達目標との距離を計測する距離計測手段と、
    前記車両の移動速度を計測する速度計測手段と、
    前記車両の移動速度が、所定の速度を超えないように制御する速度制御手段と、
    前記車両が前記到達目標に達したときに前記車両を停止させる停止手段と、を備える運転支援装置。
  2. 前記目標設定手段は、前記画像上において前記乗員が指定する位置を複数箇所受け付け可能であり、前記停止手段は、前記複数箇所の位置の何れかに前記車両が最先に達したときに前記車両を停止する請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記目標設定手段は、前記車両を停止させたい場所を、前記車両のバンパー部又は前記車両の車輪部を基準として設定する請求項1又は2に記載の運転支援装置。
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