JP3885347B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、先行車両との車間距離を保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行うようにした車両用走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用走行制御装置としては、例えば特開昭61−77533号公報に記載されたものがある。
【0003】
この従来例には、車間距離検出手段で検出した車間距離と車速に基づく安全車間距離との距離差を算出し、算出された距離差の時間変化を算出し、この距離差の時間変化と走行速度に基づいて車間距離が安全車間距離になるように車速制御手段で走行速度を制御するようにした車間距離制御装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車間距離制御装置にあっては、先行車両との間に安全車間距離を保ちつつ追従走行制御が行われるが、先行車両が加速状態を継続した後に減速状態に移行したときに自車両の減速タイミングが遅れることがあるという未解決の課題がある。
【0005】
すなわち、先行車両が図8(a)で破線図示のように、加速状態を継続しており、自車両も図8(a)で実線図示のように加速状態を継続するが、先行車両と自車両との間の車間距離が図8(b)に示すように目標車間距離D* より徐々に増加している場合において、時点t1 で先行車両が図8(a)で破線図示のように加速状態から一転して減速状態に移行したときには、このときの車間距離が目標車間距離D* より大きいことにより、自車両では図8(a)で実線図示のように加速状態を継続する。
【0006】
その後、車間距離が目標車間距離D* より低下する時点t2 で、自車両が初めて減速状態に移行することになる。
したがって、先行車両が減速状態に移行したにも拘らず車間距離が目標車間距離D* 以下となるまでの間は加速状態を継続することになり、自車両の減速タイミングが遅れ、車間距離が目標車間距離D* を下回ることになり、運転者に違和感を与えることになる。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、先行車両が加速状態から減速状態に移行したとき自車両の減速タイミングの遅れを抑制して運転者に違和感を与えることを確実に防止することができる車両用走行制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る車両用走行制御装置は、先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、該車間距離検出手段で検出した車間距離が目標車間距離に一致するように目標加減速度を設定する目標加減速度設定手段と、該目標加減速度設定手段で設定された目標加減速度を維持するように走行制御する走行制御手段とを備え、先行車両との車間距離を所定値に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行うようにした車両用走行制御装置において、前記目標加減速度設定手段で目標加速度が設定されたときに当該目標加速度を推定又は検出した先行車両の加速度に制限する加速度補正手段を備え、加速度補正手段は、先行車両の加減速度を検出乃至推定する先行車両加減速度演算手段と、該先行車両加減速度演算手段で演算した先行車両加減速度に基づいて先行車両が加速状態であるか否かを判定し、加速状態であるときに当該先行車両加減速度を加速度上限値として設定し、加速状態以外の状態であるときに零を前記加速度上限値として設定する加速度上限値設定手段と、前記目標加減速度設定手段で設定された目標加速度が加速度上限値を越えたときに目標加速度を加速度上限値に制限する加速度制限手段とを有することを特徴としている。
【0009】
この請求項1に係る発明においては、先行車両加減速度演算手段で、先行車両の加減速度を検出又は推定し、この先行車両の加減速度が加速状態であるときに先行車両加速度を加速度上限値として設定し、先行車両が加速状態以外の定速走行状態又は減速状態であるときには加速度上限値を“0”に設定するので、先行車両が加速状態から定速走行状態又は減速状態となったときに自車両は目標加速度が設定されたとしてもこの目標加速度が零に制限されて定速走行状態となり、不必要に加速状態が継続されることが回避される。
【0012】
さらに、請求項2に係る車両用走行制御装置は、請求項1に係る発明において、前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値を零に設定している間に定速走行状態が所定時間以上継続したときに通常設定値に復帰させるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
この請求項に係る発明においては、自車両の加速度が先行車両の加速度に制限されることにより、常に自車両の車速が先行車両の車速より遅くなることから、先行車両が加速状態から定速走行状態に移行したときに、自車速の加速度上限値が“0”であるため、定速走行することになり、先行車両との速度差によって車間距離が開き続けることになるが、所定時間を経過したときに加速度上限値を通常値に復帰させることにより、加速が許可されて車間距離を目標車間距離に一致させる。
【0014】
さらにまた、請求項に係る車両用走行制御装置は、請求項に係る発明において、前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値の通常設定値への復帰を徐々に行うことを特徴としている。
【0015】
この請求項に係る発明においては、加速度上限値が零に設定されている状態から通常設定値に復帰する際に、加速度上限値が徐々に通常設定値となるように変化し、加速度の急変を防止する。
【0016】
なおさらに、請求項に係る車両用走行制御装置は、請求項に係る発明において、前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値として通常設定値に代えて前記先行車両加速度を設定したときに、この設定状態が設定時間以上継続し、且つ先行車両加速度が通常設定値未満となったときに、前記加速度上限値を前記通常設定値に復帰させるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
この請求項に係る発明においては、先行車両の加速状態が長時間継続する場合には、その後定速走行に移行するものと判断して、加速度上限値を先行車両加速度から通常設定値に戻すが、このときに先行車両加速度が通常設定値を下回ったときに通常設定値に復帰させることにより、加速度上限値の大きな変化を防止する。
【0018】
【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る発明によれば、先行車両が加速状態であるときには、その先行車両加速度が加速度上限値として設定され、先行車両が定速走行状態又は減速状態であるときには加速度上限値が“0”に設定されるので、先行車両が加速状態から定速走行状態又は減速状態となったときに自車両は目標加速度が設定されたとしてもこれが“0”に制限されることにより、先行車両が減速状態となったときの車間距離が目標車間距離より大きく目標加減速度設定手段で目標加速度が設定されたときでも、自車両を加速状態から定速状態に切換えることが可能となり、この定速走行状態で先行車両との車間をつめることができ、減速タイミングの遅れや運転者に先行車両が減速しているのに自車両が加速状態にあるという違和感を与えることを確実に防止することができると共に、先行車両が減速したときの不必要な加速状態を確実に防止することができるという効果が得られる。
【0020】
さらに、請求項に係る発明によれば、自車両の加速度が先行車両の加速度に制限されることにより、常に自車両の車速が先行車両の車速より遅くなることから、先行車両が加速状態から定速走行状態に移行したときに、自車速の加速度上限値が“0”であるため、定速走行することになり、先行車両との速度差によって車間距離が開き続けることになるが、所定時間を経過したときに加速度上限値を通常値に復帰させることにより、加速が許可されて車間距離を目標車間距離に一致させることができるという効果が得られる。
【0021】
さらにまた、請求項に係る発明によれば、請求項の発明において、加速度上限値を通常設定値に復帰させる際に、その変化を徐々に行うので、加速度の急変を防止して、走行安定性を確保することができるという効果が得られる。
【0022】
なおさらに、請求項に係る発明によれば、先行車両の加速状態が長時間継続する場合には、その後定速走行に移行するものと判断して、加速度上限値を先行車両加速度から通常設定値に戻すが、このときに先行車両加速度が通常設定値を下回ったときに通常設定値に復帰させることにより、加速度上限値の大きな変化を防止することができ、運転者に違和感を与えることなく、良好な追従走行制御を行うことができるという効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を後輪駆動車に適用した場合の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図中、1FL,1FRは従動輪としての前輪、1RL,1RRは駆動輪としての後輪であって、後輪1RL,1RRは、エンジン2の駆動力が自動変速機3、プロペラシャフト4、最終減速装置5及び車軸6を介して伝達されて回転駆動される。
【0024】
前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1RRには、夫々制動力を発生するディスクブレーキ7が設けられていると共に、これらディスクブレーキ7の制動油圧が制動制御装置8によって制御される。
【0025】
ここで、制動制御装置8は、図示しないブレーキペダルの踏込みに応じて制動油圧を発生すると共に、走行制御用コントローラ20からの制動圧指令値に応じて制動油圧を発生するように構成されている。
【0026】
また、エンジン2には、その出力を制御するエンジン出力制御装置9が設けられている。このエンジン出力制御装置9は、エンジン出力の制御方法として、スロットルバルブの開度を調整してエンジン回転数を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの開度を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する方法とが考えられるが、本実施形態では、スロットルバルブの開度を調整する方法が採用されている。
【0027】
さらに、自動変速機3には、その変速位置を制御する変速機制御装置10が設けられている。この変速機制御装置10は、後述する走行制御用コントローラ20からのアップ/ダウンシフト指令値TSが入力されると、これに応じて自動変速機3の変速位置をアップシフト又はダウンシフト制御するように構成されている。
【0028】
一方、車両の前方側の車体下部には、先行車両との間の車間距離を検出する車間距離検出手段としてのレーダ装置で構成される車間距離センサ12が設けられている。
【0029】
また、車両には、前輪1FL,1FRの車輪速度を検出する車輪速度センサ13L,13Rが配設されていると共に、自車両の前後方向加速度Gmを検出する前後加速度センサ14が配設されている。
【0030】
そして、車間距離センサ12、車輪速度センサ13L,13R及び前後加速度センサ14の各出力信号が走行制御用コントローラ20に入力され、この走行制御用コントローラ20によって、車間距離センサ12で検出した車間距離L、車輪速度センサ13L,13Rで検出した車輪速度VwL,VwR に基づいて、制動制御装置8、エンジン出力制御装置9及び変速機制御装置10を制御することにより、先行車両との間に適正な車間距離を維持しながら追従走行する追従走行制御を行うと共に、追従走行制御中に、先行車両が加速状態に移行すると、自車両の加速度上限値として検出又は推定した先行車両加速度を設定することにより、先行車両が減速状態に移行したときに不必要な加速状態が生じることを確実に防止する。
【0031】
次に、上記第1の実施形態の動作を走行制御用コントローラ20で実行する図2に示す走行制御処理を伴って説明する。
この走行制御処理は、所定のメインプログラムに対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1で車間距離センサ12で検出した実際の先行車両との間の車間距離Dを読込み、次いでステップS2に移行して、車輪速度センサ13L,13Rで検出した車輪速度VwL,VwR を読込み、これらの平均値を求めることにより、自車速V(n) を算出する。
【0032】
次いで、ステップS3に移行して、自車速V(n) と自車両が現在の先行車両の後方L0 [m]の位置に到達するまでの時間T0 (車間時間)とから下記(1)式に従って先行車両と自車両との間の目標車間距離D* を算出する。
【0033】
* (n) =V(n) ×T0 +D0 …………(1)
この車間時間という概念を取り入れることにより、車速が速くなるほど、車間距離が大きくなるように設定される。なお、D0 は停止時車間距離である。
【0034】
次いで、ステップS4に移行して、車間距離D(n) が目標車間距離D* (n) 以下であるか否かを判定し、D(n) >D* (n) であるときには車間距離D(n) が目標車間距離D* (n) を越えており、加速状態として車間距離をつめることが可能であると判断してステップS5に移行し、予め設定された目標車速V* をもとに下記(2)式に従って目標加減速度G* を算出し、これをメモリの加減速度記憶領域に更新記憶してからステップS7に移行する。
【0035】
* =KA ×(V* −V(n) )+LA …………(2)
ここで、KA 及びLA は定数である。
一方、ステップS4の判定結果が、D(n) ≦D* (n) であるときには車間距離D(n) が目標車間距離D* (n) より短く、減速状態として車間距離を開ける必要があると判断して、ステップS6に移行し、下記(3)式に基づいて目標加減速度G* を算出し、これをメモリの加減速度記憶領域に更新記憶してからステップS7に移行する。
【0036】
* =KB ×(D(n) −D* (n) )−LB …………(3)
ここで、KB 及びLB は定数である。
ステップS7では、加減速度記憶領域に記憶されている目標加減速度G* を制限する後述する加速度制限処理を行う。
【0037】
次いで、ステップS8に移行して、エンジン制御装置9に対するスロットル開度指令値θ及び変速機制御装置10に対するアップ/ダウンシフト指令値TSを算出し、これらを出力するエンジン制御処理を実行してからステップS9に移行する。
【0038】
ここで、スロットル開度指令値θは、目標加減速度G* が正である加速状態では、目標加減速度G* の増加に応じて正方向に増加するスロットル開度変化量Δθを算出すると共に、目標加減速度G* が負であるときには“0”から所定値−GS に達するまでの間は目標加減速度G* の負方向への増加に応じて負方向に増加するスロットル開度変化量Δθを算出し、算出されたスロットル開度変化量Δθを現在のスロットル開度指令値θに加算して、新たなスロットル開度指令値θを算出し、目標加減速度G* が所定値−GS を越えたときにはスロットル開度指令値θを“0”またはその近傍の値に設定する。
【0039】
また、アップ/ダウンシフト指令値TSは、算出されたスロットル開度指令値θと車速V(n) とに基づいて通常の自動変速機における変速制御と同様の変速制御マップを参照して自動変速機3のアップ/ダウンシフト指令値TSを算出する。
【0040】
ステップS9では、加減速度記憶領域に記憶されている目標加減速度G* に基づいて目標制動圧PB * を算出し、これを制動制御装置8に出力する制動圧制御処理を行ってからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0041】
ここで、目標制動圧PB * は、目標加減速度G* をもとにメモリに予め格納された図4に示す制動圧算出マップを参照して目標制動圧PB * を算出する。
この制動圧算出マップは、図4に示すように、横軸に目標加減速度G* を縦軸に目標制動圧PB * をとり、目標加減速度G* が正であるとき及び負であって所定値−GS を越えるまでの間では目標制動圧PB * が“0”を維持し、目標加減速度G* が所定値−GS 以上を越えると、目標加減速度G* の負方向への増加に比例して目標制動圧PB * が直線的に増加するように設定されている。
【0042】
そして、前述したステップS7の加速度制限処理の具体例は、図3に示すように、先ずステップS11で、前後加速度センサ14の前後加速度Gm(n) を読込み、次いでステップS12に移行して、現在の先行車両の加速度Gt(n) を推定する。
【0043】
この先行車両の加速度Gt(n) は、例えば下記(4)式で表されるように、車間距離センサ12で検出した車間距離Dを2階微分することにより、自車両と先行車両との間の相対加速度を算出し、この相対加速度に前後加速度センサ14で検出した自車両の前後加速度Gm(n) を加算することにより推定し、記憶装置に形成した現在先行車両加速度記憶領域に格納されている前回の先行車両加速度Gt(n-1) を前回先行車両加速度記憶領域に格納すると共に、推定した現在の先行車両加速度Gt(n) を現在先行加速度記憶領域に格納する。
【0044】
Gt(n) =d2 D/dt2 +Gm(n) …………(4)
次いで、ステップS13に移行して、算出した現在の先行車両加速度Gt(n) が正即ち先行車両が加速状態であるか否かを判定し、Gt(n) >0であるときには先行車両が加速状態であると判断してステップS14に移行する。
【0045】
このステップS14では、加速度上限値GUPとして現在の先行車両加速度Gt(n) を設定し、次いでステップS15に移行して、定速走行状態を表す走行状態フラグFを定速走行状態以外の状態を継続していることを表す“0”にリセットしてからステップS16に移行する。
【0046】
このステップS16では、前述した図2におけるステップS5又はステップS6で算出されて目標加減速度記憶領域に格納されている目標加減速度G* を読出し、この目標加減速度G* が加速度上限値GUP以上であるか否かを判定し、G* ≧GUPであるときには目標加減速度G* を加速度上限値GUPに制限し、これを目標加減速度記憶領域に更新記憶してから加速度制限処理を終了して前記図2のステップS8に移行し、G* <GUPであるときにはそのまま加速度制限処理を終了して図2のステップS8に移行する。
【0047】
一方、前記ステップS13の判定結果がGt(n) ≦0であるときには、先行車両が加速状態以外の減速状態又は定速走行状態であると判断してステップS18に移行して、現在の自車速V(n) が前回の自車速V(n-1) と略一致しているか否かを判定し、両者が不一致であるときには定速走行状態ではない減速状態であるものと判断してステップS19に移行し、加速度上限値GUPとして“0”を設定し、次いでステップS20に移行し、走行状態フラグFを“0”にリセットしてから前記ステップS16に移行し、両者が略一致する場合には定速走行状態であると判断してステップS21に移行する。
【0048】
このステップS21では、走行状態フラグFが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには直接後述するステップS23にジャンプし、“0”にリセットされているときにはステップS22に移行し、走行状態フラグFを“1”にセットすると共に、定速走行状態の継続時間を計時するタイマのカウント値Tを“0”にクリアしてからステップS23に移行する。
【0049】
このステップS23では、タイマのカウント値Tが予め設定した設定値TSET 以上となったか否かを判定し、T<TSET であるときには、ステップS24に移行して、タイマのカウント値Tを“1”だけインクリメントしてから前記ステップS16に移行し、T≧TSET であるときには、ステップS25に移行する。
【0050】
このステップS25では、加速度上限値記憶領域に格納されている加速度上限値GUPが予め設定されている通常設定値(デフォルト値例えば0.03〜0.06G程度)GDEF 未満であるか否かを判定し、GUP<GDEF であるときには、ステップS26に移行して、現在の加速度上限値GUPに所定値ΔGを加算した値を新たな加速度上限値GUPとして設定してから前記ステップS16に移行し、GUP≧GDEF であるときには、ステップS27に移行して、加速度上限値GUPとして通常設定値GDEF を設定し、次いでステップS28移行して、走行状態フラグFを“0”にリセットしてから前記ステップS16に移行する。
【0051】
上記図2の処理において、ステップS1〜S6,S8及びS9の処理が走行制御手段に対応し、ステップS7の処理が加速度補正手段に対応し、図3の処理において、ステップS11及びS12の処理が先行車両加減速度演算手段に対応し、ステップS13〜S15及びS18〜S28の処理が加速度上限値設定手段に対応し、ステップS16及びS17の処理が加速度制限手段に対応している。
【0052】
したがって、今、図5に示すように、時点t0 で例えば信号機が赤信号で先行車両及び自車両が比較的短い車間距離距離で停止しているものとする。
この停止状態では、図2のステップS2で算出される車速V(n) が“0”であることから、ステップS3で算出される目標車間距離D* は所定値D0 の状態を維持する。
【0053】
この停止状態から時点t1 で信号機が青信号となることにより先行車両が図5(a)で破線図示のように緩発進して加速状態に移行すると、これに応じて図5(c)示すように車間距離Dが増加し、この車間距離Dは時点t1 での目標車間距離D* (=0)より大きいので、ステップS4からステップS5に移行して、設定車速V* と自車速V(n) との偏差に基づく加速度を表す正の値の目標加減速度G* を算出してからステップS7に移行して、加速度制限処理を実行する。
【0054】
この加速度制限処理では、図3に示すように、ステップS11で自車両の前後加速度Gmを読込むが、この時点t1 では自車両が未だ停止状態であるので、前後加速度Gmは“0”となっており、ステップS12で推定される先行車両加減速度Gt(n) は、先行車両が発進して車間距離が増加することから正の値となる。
【0055】
このため、先行車両加減速度Gt(n) が加速度上限値GUPとして設定され(ステップS14)、次いで走行状態フラグFが“0”にリセットされる(ステップS15)。
【0056】
このとき、先行車両が緩発進状態であり、先行車両加減速度Gt(n) は小さいので、加速度上限値GUPも小さい値となり、前述した図2のステップS5で算出された目標加減速度G* が加速度上限値GUP以上であるときにはステップS17に移行して、目標加減速度G* が加速度上限値GUPに制限され、先行車両の加速状態に追従する目標加速度G* が設定される。
【0057】
このため、図2のステップS7で、設定された目標加速度G* に応じたスロットル開度θ及び変速位置STが設定され、これらがエンジン出力制御装置9及び変速機制御装置10に供給されるので、自車両が図5(a)で実線図示のように目標加速度G* に応じた加速度で発進することになる。
【0058】
その後、時点t2 で先行車両が図5(b)に示すように加速度が通常設定値GDEF より小さい値を維持する定加速状態に移行すると、自車両では、車間距離Dが図5(c)に示すように一点鎖線図示の目標車間距離D* より長くなる方向に変化することになるが、前述したように目標加減速度G* が通常設定値GDEF より小さい先行車両加減速度Gt(n) に制限されるので、車間距離が徐々に長くなりながら追従走行する。
【0059】
その後、時点t3 で先行車両が図5(a)で破線図示のように加速状態から減速状態に移行すると、このときの先行車両加減速度Gt(n) は、図5(b)に示すように、“0”となる。
【0060】
このため、図3の加速度制限処理が実行されると、ステップS13からステップS18に移行し、今まで加速状態であったので、現在の自車速V(n) が前回値V(n-1) より大きいため、ステップS18からステップS19に移行して、加速度上限値GUPとして“0”を設定し、次いでステップS20に移行して走行状態フラグFを“0”にリセットした状態を継続してからステップS16に移行する。
【0061】
このため、車間距離Dが図5(c)に示すように目標車間距離D* よりかなり大きく、図2のステップS5で算出される目標加減速度G* がかなり大きな値となるが、これが“0”の加速度上限値GUPに制限されるので、自車両の車速V(n) は、図5(a)で実線図示のように、一定値となって、加速状態から定速走行状態に移行する。
【0062】
このとき、先行車両は減速状態であるが、車速が図5(a)で破線図示のように自車両の車速V(n) より高いので、車間距離Dは図5(c)で実線図示のように増加傾向を継続する。
【0063】
このように定速走行状態に移行すると、次に図3の処理が実行されたときに、先行車両は減速状態を継続しているので、ステップS13からステップS18に移行したときに定速走行状態であるので、ステップS21に移行し、走行状態フラグFが“0”にリセットされているので、ステップS22に移行して、走行状態フラグFが“1”にセットされ、且つ定速走行状態の継続時間をカウントするタイマのカウント値Tが“0”にクリアされてステップS23に移行する。
【0064】
このときには、タイマのカウント値Tが“0”であるので、設定値TSET 未満となり、ステップS24に移行して、カウント値TをインクリメントしてからステップS16に移行し、目標加減速度G* を“0”に設定された加速度上限値GUPに制限する状態を継続する。
【0065】
その後、図3の処理が実行される毎に、タイマのカウント値Tが順次インクリメントされて増加する。
そして、時点t4 で先行車両の車速と自車両の車速が等しくなると、車間距離Dの増加傾向が止まり、その後図5(a)に示すように先行車両の車速Vt(n) が自車両の車速V(n) より低下することにより、車間距離Dが図5(c)で実線図示のように最初緩やかに縮まるが先行車両と自車両との速度差が大きくなるにつれて急速に縮まる。
【0066】
その後、時点t5 で車間距離Dが目標車間距離D* と等しくなると、図2におけるステップS4からステップS6に移行することになり、車間距離D及び目標車間距離D* の偏差に応じた目標加減速度G* が算出される。このとき、車間距離Dと目標車間距離D* とが等しいので、前記(3)式における右辺第1項は“0”となるが、右辺第2項によって目標加減速度G* が減速度を表す負の値となる。
【0067】
このため、図2におけるステップS9の制動制御処理で目標加減速度G* に応じた制動力制御が行われることにより、ディスクブレーキ7で制動力が発生され、自車両が図5(a)に示すように減速状態に移行する。
【0068】
このように自車両が減速状態となると、目標車間距離D* も図5(c)で一点鎖線図示のように減少し、目標加減速度G* が前記(3)式に示すように車間距離Dと目標車間距離D* との偏差に対して右辺第2項分だけ大きく設定されるので、車間距離センサ12で検出される車間距離Dは図5(c)で実線図示のように目標車間距離D* を下回りながら減少する。
【0069】
また、自車両が減速状態となることにより、現在の自車速V(n) が前回値V(n-1) に対して小さい値となるので、定速走行状態が終了したものと判断されて、ステップS19からステップS20に移行して走行状態フラグFが“0”にリセットされる。
【0070】
このため、再度定速走行状態に復帰したときには、ステップS19からステップS21を経てステップS22に移行することになり、タイマのカウント値Tが“0”にクリアされることになり、タイマのカウント値Tで定速走行状態の継続時間を正確に測定することができる。
【0071】
その後、時点t6 で先行車両が停止すると、先行車両加減速度Gt(n) も“0”となり、その後時点t7 で自車両が停止する。
このように、先行車両が加速状態から減速状態に移行したときには、自車両では加速度上限値GUPが先行車両の加速度即ち“0”に設定されるので、直ちに加速状態から定速走行状態に移行することになり、前述した従来例のように不要な加速状態を継続することがなく、運転者に違和感を与えることを確実に防止することができる。
【0072】
また、先行車両が図6(a)に示すように加速状態から定速走行状態に移行した場合には、先行車両が定速走行状態に移行した時点t13で図3の加速度制限処理におけるステップS12で算出される先行車両加減速度Gt(n) が“0”となるので、ステップS13からステップS18を経てステップS19に移行して加速度上限値GUPが“0”に設定されることから、自車両も加速状態から定速走行状態に移行する。
【0073】
ところが、この時点t13では図6(a)に示すように破線図示の先行車両速度Vt(n) に対して実線図示の自車両速度V(n) が遅いので、先行車両と自車両との車間距離Dは図6(c)で実線図示のように一点鎖線図示の目標車間距離D* に対して増加する傾向を継続することになる。
【0074】
そして、自車両が定速走行状態となると、図3の加速度制限処理において定速走行継続時間を計数するタイマのカウント値Tが順次インクリメントされており、このカウント値Tが時点t14で設定値TSET に達すると、図3の加速度制限処理におけるステップS23からステップS25に移行し、現在の加速度上限値GUPが通常設定値GDEF より小さいか否かを判定し、加速度上限値GUPが“0”であって通常設定値GDEF より小さいので、ステップS26に移行して、現在の加速度上限値GUPに所定値ΔGを加算した値を新たな加速度上限値GUPとして設定してからステップS16に移行する。
【0075】
このため、加速度上限値GUPが所定値ΔGだけ大きな値となっていることから目標加減速度G* が“0”より大きくなって加速が許可され、図2のステップS8で大きなスロットル開度θが設定されると共に、変速位置TSが設定されて、エンジン出力制御装置9及び変速機制御装置10が制御され、自車両が加速状態に移行する。
【0076】
このとき、先行車両は定速走行状態を維持しているので、車間距離Dは図6(c)に示すように時点t14から減少し始め、その後、図3の処理を繰り返す毎に加速度上限値GUPが増加することにより、順次大きくなる加速度で加速状態が継続され、これに応じて目標車間距離D* も増加する。
【0077】
そして、時点t15で車間距離Dと目標車間距離D* とが一致すると、図2の処理においてステップS4からステップS6に移行して、減速度に対応する負の目標加減速度G* が設定されることにより、自車両が減速状態に移行し、これに応じて目標車間距離D* も減少することにより、時点t16で自車両の速度V(n) が先行車両の速度Vt(n) に一致すると共に、車間距離Dも目標車間距離D* に一致する追従走行制御状態となる。
【0078】
このように、先行車両が加速状態から定速走行状態に移行したときに、この定速走行状態が予め設定した所定時間TSET を越えると自動的に加速許可状態となることにより、先行車両との車間距離Dを目標車間距離D* に一致させる正確な追従走行制御状態を得ることができる。
【0079】
なお、上記第1の実施形態においては、図3のステップS18で自車両の車速V(n) をもとに自車両が定速走行状態であるか否かを判定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、先行車両加減速度Gt(n) が負である減速状態であるか否かを判定し、減速状態であるときに前記ステップS19に移行し、減速状態ではない定速走行状態ではステップS21に移行するようにしてもよい。
【0080】
次に、本発明の第2の実施形態を図7について説明する。
この第2の実施形態では、先行車両が加速状態を所定時間以上継続すると次に定速走行状態に移行するものと判断して定速走行状態となったときに直ちに加速状態とすることができるようにしたものである。
【0081】
すなわち、第2の実施形態では、図7に示すように、第1の実施形態におけるステップS13及びS14間に加速状態を設定時間以上継続していることを表す加速継続状態フラグF1が“1”にセットされているか否かを判定し、F1=0のときにステップS14に移行し、F1=1のときにステップS16に移行するステップS31が介挿されていると共に、ステップS15の次に加速開始状態であるか否かを表す加速開始フラグF2が“1”にセットされているか否かを判定するステップS32が設けられている。
【0082】
このステップS32の判定結果がF2=“0”であるときにはステップS33に移行して、加速開始フラグF2を“1”にセットすると共に、加速継続時間を計数する加速時間タイマのカウント値T1を“0”にクリアしてからステップS34に移行し、F2=“1”であるときには直接ステップS34に移行する。
【0083】
このステップS34では、加速時間タイマのカウント値T1が予め設定された設定値TSET1以上であるか否かを判定し、T1<TSET1であるときにはステップS35に移行して、加速時間タイマのカウント値を“1”だけインクリメントしてから前記ステップS16に移行し、T≧TSET1であるときにはS36に移行する。
【0084】
このステップS36では、ステップS12で算出した先行車両加減速度Gt(n) が通常設定値(デフォルト値)GDEF (例えば0.03G〜0.06G程度)未満であるか否かを判定し、Gt(n) ≧GDEF であるときにはそのまま前記ステップS16に移行し、Gt(n) <GDEF であるときにはステップS37に移行して、加速度上限値GUPとして通常設定値GDEF を設定し、次いでステップS38に移行して加速継続フラグF1を“1”にセットしてから前記ステップS16に移行する。
【0085】
また、図3におけるステップS18が省略され、これに代えてステップS13からステップS40に移行して、加速継続フラグF1を“0”にリセットすると共に、加速開始フラグF2を“0”にリセットし、次いでステップS41に移行して、先行車両加減速度Gt(n) が負である減速状態であるか否かを判定し、Gt(n) <0であるときには前記ステップS19に移行し、次いでステップS20で走行状態フラグFを“0”にリセットすると共に、減速状態フラグF3を減速状態を表す“1”にセットしてから前記ステップS16に移行し、Gt(n) =0であるときにはステップS42に移行する。
【0086】
このステップS42では減速状態フラグF3が“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときにはそのままステップS16に移行し、“1”にセットされているときには前記ステップS21に移行する。
【0087】
この図7の処理において、ステップS31〜ステップS38の処理が加速度上限値設定手段に対応している。
したがって、今、自車両及び先行車両が所定の車間距離を開けて停止しているものとし、この状態から先行車両が走行を開始すると、第1の実施形態と同様に、ステップS13からステップS31を経てステップS14に移行することから加速度上限値GUPが先行車両加減速度Gt(n) に設定されて走行を開始する。
【0088】
このとき、ステップS32からステップS33に移行して、加速開始フラグF2が“1”にセットされると共に、加速時間タイマのカウント値T1が“0”にクリアされる。
【0089】
次いで、ステップS34からステップS35に移行して、加速時間タイマのカウント値T1が“1”だけインクリメントされる。
その後、タイマ割込時間が経過して再度図7の処理が実行されると、加速開始フラグF2が“1”にセットされていることからステップS32から直接ステップS34に移行し、次いでステップS35に移行して、加速時間タイマのカウント値T1のインクリメントを継続する。
【0090】
その後、先行車両の加速状態が所定時間継続されて、加速時間タイマのカウント値T1が設定値TSET1に達すると、ステップS34からステップS36に移行し、先行車両加減速度Gt(n) が通常設定値GDEF より大きいときには、加速度上限値GUPを先行車両加減速度Gt(n) に設定する状態を継続して自車両の加速状態を継続する。
【0091】
しかしながら、先行車両が定速走行状態に移行しようとして、先行車両加減速度Gt(n) が通常設定値GDEF 未満となると、ステップS36からステップS37に移行して、加速度上限値GUP が先行車両加減速度Gt(n) から通常設定値GDEF に復帰され、次いでステップS38で加速継続フラグF1を“1”にセットする。
【0092】
このため、次に図7の処理が実行されたときには、ステップS31から直接ステップS16に移行することになり、加速度上限値GUPが通常設定値GDEF に設定された状態を維持する。
【0093】
この結果、加速度上限値GUPが先行車両加減速度Gt(n) より大きな値となることにより、加速度上限値GUPが先行車両加減速度Gt(n) に設定されていた加速状態で先行車両との間の車間距離が開く傾向からさらなる加速を許可されることにより、車間距離Dが目標車間距離D* に一致するように加速制御が行われる。
【0094】
その後、先行車両が定速走行状態に移行すると、先行車両加減速度Gt(n) が“0”となることにより、図7のステップS13からステップS40に移行して、加速継続フラグF1を“0”にリセットすると共に、加速開始フラグF2を“0”にリセットし、次いでステップS14を経てステップS42に移行し、減速状態フラグF3が“0”にリセットされているので、加速度上限値GUPが通常設定値GDEF に設定された状態が維持され、加速状態が継続されて、車間距離Dが目標車間距離D* に一致される。
【0095】
ところで、先行車両が加速状態から定速走行状態ではなく、減速走行状態に移行したときには、先行車両加減速度Gt(n) が負となるので、図7の処理が実行されたときに、ステップS41からステップS19に移行し、加速度上限値GUPが“0”に設定され、次いでステップS20で走行状態フラグFが“0”にリセットされると共に、減速状態フラグF3が“1”にセットされる。
【0096】
このため、次に図7の処理が実行されたときに、ステップS41からステップS42を経てステップS21に移行し、前述した第1の実施形態と同様の加速度抑制制御が実行される。
【0097】
なお、上記各実施形態においては、目標車間距離D* を算出し、この目標車間距離D* と実際の車間距離Dとを比較することにより、目標加減速度G* を算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車間距離D(n) に基づいて自車両が先行車両のL0 (m)後方に到達するまでの時間(車間時間)T0 が一定になるように目標車速V* (n) を決定し、これと実際の車速V(n) との偏差ΔV(n) に基づいてエンジン出力指令値αを算出し、これが正であるときには、算出したエンジン出力指令値αに基づいてエンジンを制御して加速状態とし、負であるときには速度偏差ΔV(n) に基づいてPD制御又はPID制御によって目標制動圧を設定するようにしてもよい。
【0098】
また、上記各実施形態においては、自車速V(n) を従動輪の車輪速の平均値で算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、自動変速機3の出力側の回転数を検出して車速を算出したり、アンチロックブレーキ制御装置に使用される車体速度演算手段を適用することもできる。
【0099】
さらに、上記各実施形態においては、エンジン2の出力側に自動変速機3を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、無段変速機を適用することもできる。
【0100】
さらにまた、上記実施形態においては、後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明したが、前輪駆動車や四輪駆動車にも本発明を適用することができ、さらにはエンジン2に代え電動モータを適用した電気自動車や、エンジン2及び電動モータを併用するハイブリッド車両にも本発明を適用し得るものである。この場合にはエンジン出力制御装置に代えて電動モータ制御装置を適用すればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】走行制御用コントローラの走行制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】図2の走行制御処理における加速度制限処理の具体例を示すフローチャートである。
【図4】目標加減速度と目標制動圧との関係を示す目標制動圧算出マップの一例を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態の動作の説明に供する先行車両が加速状態から減速状態に移行したときのタイムチャートである。
【図6】第1の実施形態の動作の説明に供する先行車両が加速状態から定速走行状態に移行したときのタイムチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す加速度制限処理の具体例を示すフローチャートである。
【図8】従来例の追従走行制御動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪
1RL,1RR 後輪
2 エンジン
3 自動変速機
7 ディスクブレーキ装置
8 制動制御装置
9 エンジン出力制御装置
10 変速機制御装置
12 車間距離センサ
13L,13R 車輪速度センサ
14 前後加速度センサ
20 走行制御用コントローラ

Claims (4)

  1. 先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、該車間距離検出手段で検出した車間距離が目標車間距離に一致するように目標加減速度を設定する目標加減速度設定手段と、該目標加減速度設定手段で設定された目標加減速度を維持するように走行制御する走行制御手段とを備え、先行車両との車間距離を所定値に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行うようにした車両用走行制御装置において、前記目標加減速度設定手段で目標加速度が設定されたときに当該目標加速度を推定又は検出した先行車両の加速度に制限する加速度補正手段を備え、加速度補正手段は、先行車両の加減速度を検出乃至推定する先行車両加減速度演算手段と、該先行車両加減速度演算手段で演算した先行車両加減速度に基づいて先行車両が加速状態であるか否かを判定し、加速状態であるときに当該先行車両加減速度を加速度上限値として設定し、加速状態以外の状態であるときに零を前記加速度上限値として設定する加速度上限値設定手段と、前記目標加減速度設定手段で設定された目標加速度が加速度上限値を越えたときに目標加速度を加速度上限値に制限する加速度制限手段とを有することを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値を零に設定している間に定速走行状態が所定時間以上継続したときに通常設定値に復帰させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値の通常設定値への復帰を徐々に行うことを特徴とする請求項に記載の車両用走行制御装置。
  4. 前記加速度上限値設定手段は、加速度上限値として通常設定値に代えて前記先行車両加速度を設定したときに、この設定状態が設定時間以上継続し、且つ先行車両加速度が通常設定値未満となったときに、前記加速度上限値を前記通常設定値に復帰させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
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