JPH07993Y2 - 引出しの化粧板調整部材 - Google Patents
引出しの化粧板調整部材Info
- Publication number
- JPH07993Y2 JPH07993Y2 JP5132791U JP5132791U JPH07993Y2 JP H07993 Y2 JPH07993 Y2 JP H07993Y2 JP 5132791 U JP5132791 U JP 5132791U JP 5132791 U JP5132791 U JP 5132791U JP H07993 Y2 JPH07993 Y2 JP H07993Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative plate
- adjusting
- base member
- screw
- adjusting screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、収納家具や厨房等の
本体部材に取り付けられる引出しの化粧板を調整する調
整部材に関するものである。
本体部材に取り付けられる引出しの化粧板を調整する調
整部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】引出しでは、従来、底板の左右に側枠が
取り付けられており、前後にはそれぞれ化粧板と後枠と
が取り付けられた構造となっている。化粧板は底板等と
同様に単板構造となっており、底板や側枠とともに一体
に組付けられている。
取り付けられており、前後にはそれぞれ化粧板と後枠と
が取り付けられた構造となっている。化粧板は底板等と
同様に単板構造となっており、底板や側枠とともに一体
に組付けられている。
【0003】これらは収納家具等の本体部材の引出し用
間口の寸法に合わせて製作されるものの、本体部材に対
する実際の取付けでは、図14に示すように、組付け誤
差等によって、例えば本体部材としての整理タンス10
0の引出しの化粧板102が左右方向に寸法d1 分ずれ
たり、あるいは、他方の引出しの化粧板104が上下方
向に寸法d2 分傾いたりすることがある。このような場
合、外観が著しく損なわれるため、底板等に対する化粧
板の組付け寸法の修正を余儀無くされるが、甚だ困難な
作業となる。
間口の寸法に合わせて製作されるものの、本体部材に対
する実際の取付けでは、図14に示すように、組付け誤
差等によって、例えば本体部材としての整理タンス10
0の引出しの化粧板102が左右方向に寸法d1 分ずれ
たり、あるいは、他方の引出しの化粧板104が上下方
向に寸法d2 分傾いたりすることがある。このような場
合、外観が著しく損なわれるため、底板等に対する化粧
板の組付け寸法の修正を余儀無くされるが、甚だ困難な
作業となる。
【0004】このため、例えば特公平2ー54727号
公報所載のもののように、側枠と化粧板との間に、化粧
板の固定を行うとともに本体部材に対する化粧板の位置
調整を行える金属製の化粧板調整部材を設ける構造のも
のが提案されている。これによれば、本体部材への引出
しの取付け時、化粧板の位置ずれが生じても迅速に修正
ができ、取付作業が容易となる。
公報所載のもののように、側枠と化粧板との間に、化粧
板の固定を行うとともに本体部材に対する化粧板の位置
調整を行える金属製の化粧板調整部材を設ける構造のも
のが提案されている。これによれば、本体部材への引出
しの取付け時、化粧板の位置ずれが生じても迅速に修正
ができ、取付作業が容易となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の側枠
と化粧板との間に化粧板調整部材を設ける構造のもので
は、引出しを引き出した状態で側枠がわの調整部材要素
が目に触れるため、特に本体部材並びに引出しが木質系
で形成される場合には素材の異質感も加わって外観の見
劣りを否めなかった。
と化粧板との間に化粧板調整部材を設ける構造のもので
は、引出しを引き出した状態で側枠がわの調整部材要素
が目に触れるため、特に本体部材並びに引出しが木質系
で形成される場合には素材の異質感も加わって外観の見
劣りを否めなかった。
【0006】そこで、この考案は、本体部材に対する化
粧板の位置調整ができるとともに、調整部材の存在によ
る外観上の見劣りを回避できる引出しの化粧板調整部材
の提供をその目的とする。
粧板の位置調整ができるとともに、調整部材の存在によ
る外観上の見劣りを回避できる引出しの化粧板調整部材
の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成すべく創案されたもので、その特徴は、引出しの前
枠の表面側に重ね合わせて設けられる化粧板の調整部材
であって、上記前枠に埋込固定される後方ベース部材
と、この後方ベース部材に対向する位置をもって上記化
粧板に埋込固定される前方ベース部材と、上記後方ベー
ス部材と前方ベース部材とのいずれか一方に左右方向に
形成される長穴と、この長穴に係合されるとともに他方
のベース部材に取り付けられ上記後方ベース部材と前方
ベース部材とを任意の位置で固定する調整ねじとが備え
られている構成にある。
達成すべく創案されたもので、その特徴は、引出しの前
枠の表面側に重ね合わせて設けられる化粧板の調整部材
であって、上記前枠に埋込固定される後方ベース部材
と、この後方ベース部材に対向する位置をもって上記化
粧板に埋込固定される前方ベース部材と、上記後方ベー
ス部材と前方ベース部材とのいずれか一方に左右方向に
形成される長穴と、この長穴に係合されるとともに他方
のベース部材に取り付けられ上記後方ベース部材と前方
ベース部材とを任意の位置で固定する調整ねじとが備え
られている構成にある。
【0008】また、この考案によれば、上記長穴が左右
方向に代えて上下方向に形成されている構成とすること
ができる。
方向に代えて上下方向に形成されている構成とすること
ができる。
【0009】
【作用】この考案によれば、本体部材に対して化粧板が
左右方向にずれている場合、調整ねじが緩められ、化粧
板が前方ベース部材とともに後方ベース部材に対してず
れ寸法分左右方向にずらされた後調整ねじが締め付けら
れる。化粧板の移動に伴って調整ねじは長穴を案内され
る。
左右方向にずれている場合、調整ねじが緩められ、化粧
板が前方ベース部材とともに後方ベース部材に対してず
れ寸法分左右方向にずらされた後調整ねじが締め付けら
れる。化粧板の移動に伴って調整ねじは長穴を案内され
る。
【0010】また、この考案によれば、本体部材に対し
て化粧板が上下方向にずれている場合、調整ねじが緩め
られ、前方ベース部材とともに化粧板がずれ寸法分上下
方向にずらされた後調整ねじが締め付けられる。
て化粧板が上下方向にずれている場合、調整ねじが緩め
られ、前方ベース部材とともに化粧板がずれ寸法分上下
方向にずらされた後調整ねじが締め付けられる。
【0011】
【実施例】図1乃至図6はこの考案の一実施例を示す。
収納タンス等の本体部材2には、複数の引出し4が取り
付けられている。引出し4は、底板6と、この底板6の
左右に立設された側枠8,8と、後枠10と、前面を形
成する前枠14と、この前枠14の表面側に重ね合わせ
状態に設けられる化粧板16とから構成されており、化
粧板16は前枠14との間に左右に設けられる化粧板調
整部材35,35によって前枠14に取り付けられてい
る。
収納タンス等の本体部材2には、複数の引出し4が取り
付けられている。引出し4は、底板6と、この底板6の
左右に立設された側枠8,8と、後枠10と、前面を形
成する前枠14と、この前枠14の表面側に重ね合わせ
状態に設けられる化粧板16とから構成されており、化
粧板16は前枠14との間に左右に設けられる化粧板調
整部材35,35によって前枠14に取り付けられてい
る。
【0012】化粧板調整部材35には、図3に示すよう
に、前枠14の堀込穴14aに表面側から埋込固定され
る後方ベース部材36と、この後方ベース部材36に対
向する位置をもって化粧板16の堀込穴16aに裏面側
から埋込固定される前方ベース部材38が備えられ、前
方ベース部材38はベース本体37と、このベース本体
37に上下方向にスライド自在に設けられるスライダ3
9とから構成されている。また、スライダ39には、化
粧板16の左右位置を調整する調整ねじ41が螺合する
ねじ孔39cが形成されており、後方ベース部材36に
は調整ねじ41が係合する長穴36bが左右方向に形成
されている。前枠14の裏面には堀込穴14aに連通し
て操作用穴14bが形成されており、操作用穴14bは
キャップ部材34で封口されている。
に、前枠14の堀込穴14aに表面側から埋込固定され
る後方ベース部材36と、この後方ベース部材36に対
向する位置をもって化粧板16の堀込穴16aに裏面側
から埋込固定される前方ベース部材38が備えられ、前
方ベース部材38はベース本体37と、このベース本体
37に上下方向にスライド自在に設けられるスライダ3
9とから構成されている。また、スライダ39には、化
粧板16の左右位置を調整する調整ねじ41が螺合する
ねじ孔39cが形成されており、後方ベース部材36に
は調整ねじ41が係合する長穴36bが左右方向に形成
されている。前枠14の裏面には堀込穴14aに連通し
て操作用穴14bが形成されており、操作用穴14bは
キャップ部材34で封口されている。
【0013】また、スライダ39には、上下方向の位置
調整を行う調整ねじ40が係合する長穴39aが形成さ
れているとともに、調整ねじ40の頭部を収容する収容
凹部39bが形成されている。ベース本体37には、調
整ねじ40が螺合するねじ孔37aが形成されており、
ベース本体37とスライダ39は調整ねじ40によって
上下方向の任意の位置で固定されるようになっている。
符号37bはスライダ39の収容凹部を示し、符号37
cは係合凹部を示す。また符号39dは係合凹部37c
に対応する係合凸部を示し、符号37dは止めねじ33
の挿通孔を示す。
調整を行う調整ねじ40が係合する長穴39aが形成さ
れているとともに、調整ねじ40の頭部を収容する収容
凹部39bが形成されている。ベース本体37には、調
整ねじ40が螺合するねじ孔37aが形成されており、
ベース本体37とスライダ39は調整ねじ40によって
上下方向の任意の位置で固定されるようになっている。
符号37bはスライダ39の収容凹部を示し、符号37
cは係合凹部を示す。また符号39dは係合凹部37c
に対応する係合凸部を示し、符号37dは止めねじ33
の挿通孔を示す。
【0014】後方ベース部材36には、調整ねじ40を
操作するための操作用孔36aが長穴36bに連設され
ている。この操作用孔36aは、スライダ39に螺合さ
れた調整ねじ41を長穴36bに係合する場合に調整ね
じ41の頭部を挿通する挿通孔としての役割を有する。
また、後方ベース部材36には、上下方向に間隔をおい
て前後方向に貫通するねじ孔36c,36cが形成され
ており、これらのねじ孔36c,36cには、化粧板1
6の前後方向の傾きを調整する調整ねじ42,42が螺
合されている。符号36dは止めねじ33の挿通孔を示
す。
操作するための操作用孔36aが長穴36bに連設され
ている。この操作用孔36aは、スライダ39に螺合さ
れた調整ねじ41を長穴36bに係合する場合に調整ね
じ41の頭部を挿通する挿通孔としての役割を有する。
また、後方ベース部材36には、上下方向に間隔をおい
て前後方向に貫通するねじ孔36c,36cが形成され
ており、これらのねじ孔36c,36cには、化粧板1
6の前後方向の傾きを調整する調整ねじ42,42が螺
合されている。符号36dは止めねじ33の挿通孔を示
す。
【0015】次に化粧板調整部材35による化粧板16
の調整動作を説明する。例えば図2の状態から化粧板1
6を左(矢印L方向)に寸法d3 分ずらす必要がある場
合には、調整ねじ41が緩められ、化粧板16が前方ベ
ース部材38とともに長穴36bに沿ってずらされる。
所定寸法ずらした位置で調整ねじ41を締め付けると、
図5に示すように、化粧板16の左右調整が完了する。
の調整動作を説明する。例えば図2の状態から化粧板1
6を左(矢印L方向)に寸法d3 分ずらす必要がある場
合には、調整ねじ41が緩められ、化粧板16が前方ベ
ース部材38とともに長穴36bに沿ってずらされる。
所定寸法ずらした位置で調整ねじ41を締め付けると、
図5に示すように、化粧板16の左右調整が完了する。
【0016】また、上下方向の位置を調整する場合に
は、調整ねじ40を緩めてスライダ39に対するベース
本体37の位置をずらし、所定の位置で調整ねじ40を
締め付ける。また、図6に示すように、調整ねじ42を
ねじ込んでスライダ39の上部、あるいは下部を押圧す
ることにより、化粧板16の前後方向の傾きが調整され
る。
は、調整ねじ40を緩めてスライダ39に対するベース
本体37の位置をずらし、所定の位置で調整ねじ40を
締め付ける。また、図6に示すように、調整ねじ42を
ねじ込んでスライダ39の上部、あるいは下部を押圧す
ることにより、化粧板16の前後方向の傾きが調整され
る。
【0017】以上の通り、化粧板調整部材35を化粧板
16と前枠14との間に設ける構成とすれば、本体部材
2に対する化粧板16の位置調整を容易に行えるととも
に、化粧板調整部材35の存在による外観の見劣りを回
避することができる。この例では後方ベース部材36と
前方ベース部材38とがそれぞれ前枠14と化粧板16
とに埋込固定されるので、化粧板調整部材35を設けた
ことによる外観上の見劣りは、唯一 、外部からは見え
にくい前枠14の裏面に位置する操作用穴14bである
が、この操作用穴14bはキャップ部材34で封口され
るので、外観上の見劣りは殆ど無い状態となる。
16と前枠14との間に設ける構成とすれば、本体部材
2に対する化粧板16の位置調整を容易に行えるととも
に、化粧板調整部材35の存在による外観の見劣りを回
避することができる。この例では後方ベース部材36と
前方ベース部材38とがそれぞれ前枠14と化粧板16
とに埋込固定されるので、化粧板調整部材35を設けた
ことによる外観上の見劣りは、唯一 、外部からは見え
にくい前枠14の裏面に位置する操作用穴14bである
が、この操作用穴14bはキャップ部材34で封口され
るので、外観上の見劣りは殆ど無い状態となる。
【0018】次に図7乃至図9はこの考案の第2の実施
例を示す。上記例は前枠14と化粧板16とが木質系の
場合を示したが、この例は前枠14が金属やプラスチッ
クで形成される一例である。前枠14の表面側には断面
コ字形の取付部14cが形成され、取付部14cの中央
部位にはキャップ部材45で封口される操作用孔14b
が形成されている。
例を示す。上記例は前枠14と化粧板16とが木質系の
場合を示したが、この例は前枠14が金属やプラスチッ
クで形成される一例である。前枠14の表面側には断面
コ字形の取付部14cが形成され、取付部14cの中央
部位にはキャップ部材45で封口される操作用孔14b
が形成されている。
【0019】化粧板調整部材46,46には、前枠14
の取付部14cに止めねじ44,44で固定される後方
ベース部材47と、化粧板16の裏面に固定される前方
ベース部材43が備えられている。前方ベース部材43
は化粧板16に止めねじ48,48で固定されるベース
本体49と、ベース本体49に上下方向にスライド自在
に設けられるとともに後方ベース部材47に左右方向に
移動可能に係合されるスライダ50とら構成されてい
る。符号14c,14cは止めねじ44の挿通孔を示
し、符号49a,49aは止めねじ48の挿通孔を示
す。
の取付部14cに止めねじ44,44で固定される後方
ベース部材47と、化粧板16の裏面に固定される前方
ベース部材43が備えられている。前方ベース部材43
は化粧板16に止めねじ48,48で固定されるベース
本体49と、ベース本体49に上下方向にスライド自在
に設けられるとともに後方ベース部材47に左右方向に
移動可能に係合されるスライダ50とら構成されてい
る。符号14c,14cは止めねじ44の挿通孔を示
し、符号49a,49aは止めねじ48の挿通孔を示
す。
【0020】スライダ50には、化粧板16の左右位置
を調整する調整ねじ53が螺合するねじ孔50eが形成
されており、後方ベース部材47には調整ねじ53が係
合する長穴47eが左右方向に形成されている。
を調整する調整ねじ53が螺合するねじ孔50eが形成
されており、後方ベース部材47には調整ねじ53が係
合する長穴47eが左右方向に形成されている。
【0021】またスライダ50には、上下方向に長穴5
0aが形成されており、この長穴50aには上下調整を
行う調整ねじ51が係合されている。符号50bは調整
ねじ51の頭部の収容凹部を示す。ベース本体49には
調整ねじ51が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ51の操作でベース本体49を任意の上下
位置でスライダ50に固定できるようになっている。ま
た、スライダ50には、前方ベース部材49に対するス
ライド案内片50c,50cが形成されているととも
に、前後調整を行う調整ねじ52に対するねじ孔50d
が形成されている。符号50fは後方ベース部材47に
対する係合凹部を示す。
0aが形成されており、この長穴50aには上下調整を
行う調整ねじ51が係合されている。符号50bは調整
ねじ51の頭部の収容凹部を示す。ベース本体49には
調整ねじ51が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ51の操作でベース本体49を任意の上下
位置でスライダ50に固定できるようになっている。ま
た、スライダ50には、前方ベース部材49に対するス
ライド案内片50c,50cが形成されているととも
に、前後調整を行う調整ねじ52に対するねじ孔50d
が形成されている。符号50fは後方ベース部材47に
対する係合凹部を示す。
【0022】後方ベース部材47には、止めねじ44が
螺合するねじ孔47a,47aが形成されているととも
に、スライダ50の係合凹部50fに対応する係合凸部
47bが形成されている。係合凸部47bには、調整ね
じ51を操作するための操作用孔47dが長穴47eに
連設されている。この操作用孔47dは、スライダ50
に螺合された調整ねじ53を長穴47eに係合する場合
に調整ねじ53の頭部を挿通する挿通孔としての役割を
有する。また、係合凸部47bには、前後調整の調整ね
じ52が係合する長穴47cが形成されており、長穴4
7cの一端には調整ねじ52の頭部を挿通する切欠部4
7fが連設されている。調整ねじ52は、係合凸部47
bの裏面に当接する頭部52aに加えて表面に密接する
支持部52bを有している。
螺合するねじ孔47a,47aが形成されているととも
に、スライダ50の係合凹部50fに対応する係合凸部
47bが形成されている。係合凸部47bには、調整ね
じ51を操作するための操作用孔47dが長穴47eに
連設されている。この操作用孔47dは、スライダ50
に螺合された調整ねじ53を長穴47eに係合する場合
に調整ねじ53の頭部を挿通する挿通孔としての役割を
有する。また、係合凸部47bには、前後調整の調整ね
じ52が係合する長穴47cが形成されており、長穴4
7cの一端には調整ねじ52の頭部を挿通する切欠部4
7fが連設されている。調整ねじ52は、係合凸部47
bの裏面に当接する頭部52aに加えて表面に密接する
支持部52bを有している。
【0023】化粧板16を左右にずらす場合には、調整
ねじ53を緩め、化粧板16を前方ベース部材43とと
もに左右方向に所定寸法ずらした後調整ねじ53を締め
付ける。上下にずらす場合には、調整ねじ51を緩めて
スライダ50に対するベース本体49の位置を所定寸法
ずらした後、調整ねじ51を締め付ける。また、前後に
ずらす場合には、調整ねじ53を緩めて調整ねじ52を
操作し、後方ベース部材47に対するスライダ50の間
隔を調整する。調整後調整ねじ53を締め付けて固定す
る。この例において調整ねじ52,53は、後方ベース
部材47に対するスライダ50の固定を兼務する。
ねじ53を緩め、化粧板16を前方ベース部材43とと
もに左右方向に所定寸法ずらした後調整ねじ53を締め
付ける。上下にずらす場合には、調整ねじ51を緩めて
スライダ50に対するベース本体49の位置を所定寸法
ずらした後、調整ねじ51を締め付ける。また、前後に
ずらす場合には、調整ねじ53を緩めて調整ねじ52を
操作し、後方ベース部材47に対するスライダ50の間
隔を調整する。調整後調整ねじ53を締め付けて固定す
る。この例において調整ねじ52,53は、後方ベース
部材47に対するスライダ50の固定を兼務する。
【0024】図10乃至図13はこの考案の第3の実施
例を示す。上記例と同様前枠14が金属やプラスチック
で形成される例であるが、上記各例が左右調整構造であ
るのに対し、上下調整構造の例である。前枠14には上
下に延びる操作用孔14fが形成されており、操作用孔
14fはキャップ部材55で封口されている。
例を示す。上記例と同様前枠14が金属やプラスチック
で形成される例であるが、上記各例が左右調整構造であ
るのに対し、上下調整構造の例である。前枠14には上
下に延びる操作用孔14fが形成されており、操作用孔
14fはキャップ部材55で封口されている。
【0025】化粧板調整部材56,56には、前枠14
に止めねじ57,57で固定される後方ベース部材58
と、化粧板16の裏面に固定される前方ベース部材65
が備えられている。前方ベース部材65は、止めねじ5
9,59で固定されるベース本体60と、ベース本体6
0に左右方向にスライド自在に設けられるとともに後方
ベース部材58に上下方向に移動可能に係合されるスラ
イダ61とから構成されている。符号14g,14gは
止めねじ57の挿通孔を示し、符号60a,60aは止
めねじ59の挿通孔を示す。
に止めねじ57,57で固定される後方ベース部材58
と、化粧板16の裏面に固定される前方ベース部材65
が備えられている。前方ベース部材65は、止めねじ5
9,59で固定されるベース本体60と、ベース本体6
0に左右方向にスライド自在に設けられるとともに後方
ベース部材58に上下方向に移動可能に係合されるスラ
イダ61とから構成されている。符号14g,14gは
止めねじ57の挿通孔を示し、符号60a,60aは止
めねじ59の挿通孔を示す。
【0026】スライダ61には、化粧板16の上下位置
を調整する調整ねじ63,64が螺合するねじ孔61
d,61eが形成されており、後方ベース部材58には
調整ねじ63,64が係合する長穴58c,58eが上
下方向に形成されている。
を調整する調整ねじ63,64が螺合するねじ孔61
d,61eが形成されており、後方ベース部材58には
調整ねじ63,64が係合する長穴58c,58eが上
下方向に形成されている。
【0027】また、スライダ61には左右方向に長穴6
1aが形成されており、この長穴61aには左右調整を
行う調整ねじ62が係合されている。符号61bは調整
ねじ62の頭部の収容凹部を示す。ベース本体60には
調整ねじ62が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ62の操作でベース本体60を任意の左右
位置でスライダ61に固定できるようになっている。ま
た、スライダ61には、ベース本体60に対するスライ
ド案内凹部61cが形成されている。符号61fは後方
ベース部材58に対する係合凹部を示す。
1aが形成されており、この長穴61aには左右調整を
行う調整ねじ62が係合されている。符号61bは調整
ねじ62の頭部の収容凹部を示す。ベース本体60には
調整ねじ62が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ62の操作でベース本体60を任意の左右
位置でスライダ61に固定できるようになっている。ま
た、スライダ61には、ベース本体60に対するスライ
ド案内凹部61cが形成されている。符号61fは後方
ベース部材58に対する係合凹部を示す。
【0028】後方ベース部材58には、止めねじ57が
螺合するねじ孔58a,58aが形成されているととも
に、スライダ61の係合凹部61fに対応する係合凸部
58bが形成されている。係合凸部58bには、調整ね
じ62の操作用孔58dが長穴58cに連設されている
とともに、切欠部58fが長穴58eに連設されてい
る。調整ねじ63,64はそれぞれ、係合凸部58bの
裏面に当接する頭部63a,64aに加えて表面に密接
する支持部63b,64bを有している。
螺合するねじ孔58a,58aが形成されているととも
に、スライダ61の係合凹部61fに対応する係合凸部
58bが形成されている。係合凸部58bには、調整ね
じ62の操作用孔58dが長穴58cに連設されている
とともに、切欠部58fが長穴58eに連設されてい
る。調整ねじ63,64はそれぞれ、係合凸部58bの
裏面に当接する頭部63a,64aに加えて表面に密接
する支持部63b,64bを有している。
【0029】例えば図10の状態から化粧板16を上
(矢印U方向)に寸法d4 分ずらす必要がある場合に
は、調整ねじ63,64が緩められ、化粧板16が前方
ベース部材65とともに長穴58c,58eに沿ってず
らされる。所定寸法ずらした位置で調整ねじ63,64
を締め付けると、図13に示すように、化粧板16の上
下調整が完了する。
(矢印U方向)に寸法d4 分ずらす必要がある場合に
は、調整ねじ63,64が緩められ、化粧板16が前方
ベース部材65とともに長穴58c,58eに沿ってず
らされる。所定寸法ずらした位置で調整ねじ63,64
を締め付けると、図13に示すように、化粧板16の上
下調整が完了する。
【0030】また、左右にずらす場合には、調整ねじ6
2を緩めてスライダ61に対するベース本体60の位置
を所定寸法ずらした後、調整ねじ62を締め付ける。ま
た、化粧板16を前後にずらす場合には、調整ねじ6
3,64の螺合量を操作し、後方ベース部材58に対す
るスライダ61の間隔を調整する。この例において調整
ねじ63,64は、後方ベース部材58に対するスライ
ダ61の固定を兼務することになる。
2を緩めてスライダ61に対するベース本体60の位置
を所定寸法ずらした後、調整ねじ62を締め付ける。ま
た、化粧板16を前後にずらす場合には、調整ねじ6
3,64の螺合量を操作し、後方ベース部材58に対す
るスライダ61の間隔を調整する。この例において調整
ねじ63,64は、後方ベース部材58に対するスライ
ダ61の固定を兼務することになる。
【0031】なお、上記各例では各構成要素に特定の形
状を示したが、これに限られるものではなき、例えば、
調整ねじをねじ軸とナットで構成し、ねじ軸をベース部
材に固着してナットで締め付け操作する構成など、上記
調整機能を達成し得る範囲で種々設計変更できるもので
ある。
状を示したが、これに限られるものではなき、例えば、
調整ねじをねじ軸とナットで構成し、ねじ軸をベース部
材に固着してナットで締め付け操作する構成など、上記
調整機能を達成し得る範囲で種々設計変更できるもので
ある。
【0032】
【考案の効果】この考案によれば、本体部材に対する化
粧板の上下方向あるいは左右方向の位置ずれを容易に修
正することができる。また、位置調整部材が化粧板と前
枠との間に設けられるので、引き出した時に容易に目に
触れることがなく、よって、位置調整部材の存在による
外観の見劣りを回避することができる。
粧板の上下方向あるいは左右方向の位置ずれを容易に修
正することができる。また、位置調整部材が化粧板と前
枠との間に設けられるので、引き出した時に容易に目に
触れることがなく、よって、位置調整部材の存在による
外観の見劣りを回避することができる。
【0033】また、この考案によれば、調整が調整ねじ
と長穴によってできるので、構成の簡易化を図ることが
できる。
と長穴によってできるので、構成の簡易化を図ることが
できる。
【図1】この考案に係る引出しの化粧板調整部材の一実
施例を示す概要斜視図である。
施例を示す概要斜視図である。
【図2】概要水平断面図である。
【図3】位置調整部材の分解斜視図である。
【図4】概要縦断面図である。
【図5】図2の状態から左に化粧板をずらした概要水平
断面図である。
断面図である。
【図6】前後調整を示す概要縦断面図である。
【図7】第2の実施例の概要水平断面図である。
【図8】第2の実施例における化粧板調整部材の分解斜
視図である。
視図である。
【図9】第2の実施例の概要縦断面図である。
【図10】第3の実施例の概要縦断面図である。
【図11】第3の実施例における化粧板調整部材の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図12】第3の実施例の概要水平断面図である。
【図13】図10の状態から化粧板を上にずらした概要
縦断面図である。
縦断面図である。
【図14】収納家具の化粧板の位置ずれを示す概要正面
図である。
図である。
4 引出し 14 前枠 16 化粧板 36,47,58 後方ベース部材 38,43,65 前方ベース部材 36b,47e,58c,58e 長穴 41,53,63,64 調整ねじ
Claims (2)
- 【請求項1】 引出しの前枠の表面側に重ね合わせて設
けられる化粧板の調整部材であって、上記前枠に埋込固
定される後方ベース部材と、この後方ベース部材に対向
する位置をもって上記化粧板に埋込固定される前方ベー
ス部材と、上記後方ベース部材と前方ベース部材とのい
ずれか一方に左右方向に形成される長穴と、この長穴に
係合されるとともに他方のベース部材に取り付けられ上
記後方ベース部材と前方ベース部材とを任意の位置で固
定する調整ねじとが備えられている引出しの化粧板調整
部材。 - 【請求項2】 上記長穴が左右方向に代えて上下方向に
形成されている請求項1記載の引出しの化粧板調整部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132791U JPH07993Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 引出しの化粧板調整部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132791U JPH07993Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 引出しの化粧板調整部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054936U JPH054936U (ja) | 1993-01-26 |
JPH07993Y2 true JPH07993Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=12883828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5132791U Expired - Fee Related JPH07993Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 引出しの化粧板調整部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07993Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102225938B1 (ko) * | 2020-12-01 | 2021-03-11 | 베스띠아 주식회사 | 서랍기능 수납가구 및 주방가구의 서랍 전면패널 언밸런스 교정모듈러 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP5132791U patent/JPH07993Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH054936U (ja) | 1993-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07993Y2 (ja) | 引出しの化粧板調整部材 | |
JPH0724614B2 (ja) | 引出しの化粧板調整構造 | |
JPH07992Y2 (ja) | 引出しの化粧板調整部材 | |
JPH073955Y2 (ja) | 引出しの化粧板調整部材 | |
US20090039750A1 (en) | Adjusting rail | |
JPH0744184Y2 (ja) | 引出しの化粧板調整部材 | |
JPH049367Y2 (ja) | ||
USD448936S1 (en) | Corner mounted picture frame | |
JP4546892B2 (ja) | 間仕切パネル装置 | |
JP3937619B2 (ja) | デスクパネル装置 | |
JP3284459B2 (ja) | 棚板のダボ嵌合用溝の構造 | |
JP2003164347A (ja) | 厨房家具の収納装置 | |
US20090008523A1 (en) | Support Bracket for Shelves | |
JP7443215B2 (ja) | 収納什器及び化粧板 | |
JP3283996B2 (ja) | 化粧キャビネット | |
JP4358597B2 (ja) | 机の天板上への仕切板の取付構造 | |
USD1045562S1 (en) | Tool mounting plate | |
USD353754S (en) | Floor joist lifter and positioner | |
JPH088663Y2 (ja) | ブラケット装置 | |
JP2000152824A (ja) | 蓋取付構造 | |
JPH0522108Y2 (ja) | ||
JP3538608B2 (ja) | 間仕切パネルにおける配線装置 | |
JP3444852B2 (ja) | キッチン用引き出しの仕切体 | |
JPH0730789Y2 (ja) | 便器取付構造 | |
JP2897163B2 (ja) | 間仕切りパネル装置における支柱カバーの取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |