JP7443215B2 - 収納什器及び化粧板 - Google Patents
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Description
本態様によれば、一対の側面化粧板の上端部は、上面化粧板によって連結される。このため、化粧板は、前後方向視で下方に開口する逆U字状となる。これにより、一対の側面化粧板のうち一方の側面化粧板に設けられた取付け部が、他方の側面化粧板に設けられた取付け部の上下方向の移動を規制するようになる。したがって、収納什器は、一対の側面化粧板にそれぞれ設けられる取付け部の個数を増やすことなく、一対の側面化粧板の上下方向の移動を規制できる。また、一対の側面化粧板同士は、上端部で上面化粧板によって連結されているため、収納什器は、側面化粧板が什器本体から離間することを抑制できる。
本態様によれば、化粧板は、什器本体だけでなく床面からも支持されるため、収納什器に安定して取り付けられる。
本態様によれば、収納什器は、支持部によって、什器本体に対する化粧板の上下方向の位置を変更できる。これにより、収納什器は、什器本体の高さにあわせて化粧板の高さを調整できる。したがって、収納什器は、取付け部自体の位置ずれを吸収できるので、什器本体に対する化粧板の取付性を向上できる。
本態様によれば、第1取付け部材または第2取付け部材に互いに接近させる第1方向の力が働いた場合、第1方向規制部同士は、第1方向に当接する。これにより、収納什器は、第1取付け部材と第2取付け部材とが互いに接近する方向への移動を規制できる。
本態様によれば、第1取付け部材または第2取付け部材に上下方向の力が働いた場合、上下方向規制部と係合突起部とが当接する。これにより、収納什器は、第1取付け部材と第2取付け部材とが上下方向に相対移動することを規制できる。
本態様によれば、補助板は、什器本体と化粧板との隙間に第1方向のうち開口部とは反対側から侵入しようとする光を遮ることができる。これにより、収納什器は、什器本体と化粧板との隙間を暗くして、その隙間が目立つことを抑制できる。したがって、収納什器の外観の意匠性を向上できる。
図1は、本発明の実施形態に係る収納什器1の前方斜視図である。
図1に示すように、収納什器1は、什器本体10と、化粧板20と、取付け部30と、支持部40と、を備えている。
以下、什器本体10の高さ方向を上下方向と称し、什器本体10の幅方向を左右方向(第2方向)と称し、什器本体10の奥行方向を前後方向(第1方向)と称することがある。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
什器本体10は、筐体11と、抽斗12と、後面板17と、を備えている。
底板13は、床面F上に配置されている。側板14は、底板13の左右方向の両端部からそれぞれ上方に向けて立設している。天板15は、左右両側板14の上端部間に架け渡されている。
図1及び図2に示すように、背板16は、底板13の後端部、側板14の後端部及び天板15の後端部により形成される開口の開口面全体を後方から覆っている。背板16は、底板13及び天板15の後端部間に架け渡されるとともに、左右両側板14の後端部間に架け渡されている。背板16の後面は、底板13の後面、側板14の後面及び天板15の後面と面一となっている。
筐体11において、底板13の前端部、側板14の前端部及び天板15の前端部により、開口部Kが形成されている。開口部Kは、筐体11の収納空間Sを前方に開放している。
化粧板20は、前後方向視で下方に開口する逆U字状に形成されている。化粧板20は、什器本体10の外側面10aと上面10bとを囲うように配置されている。外側面10aは、前後方向及び上下方向に沿っている。上面10bは、上下方向と直交している。化粧板20は、例えば外面に木目等の装飾が施された金属板である。化粧板20は、後面板17とともに、収納什器1の外観の意匠性を向上させる外装板として用いられている。化粧板20は、上面化粧板21と、側面化粧板22と、補助板28(図2参照)と、を備えている。
上面化粧板21は、什器本体10の上面10bを覆う部材である。上面化粧板21は、左右方向に延びている。上面化粧板21は、上面化粧板片23と、連結部24と、を有している。
図1及び図3に示すように、上面化粧板片23は、2枚設けられている。2枚の上面化粧板片23は、左右方向に並べられている。上面化粧板片23は、左右方向に延びる矩形板状に形成されている。上面化粧板片23は、什器本体10の上面10b上に上面10bに沿うように配置されている。2枚の上面化粧板片23は、左右方向の長さ及び前後方向の長さが互いに等しい。以下、上面化粧板片23における左右方向の端部のうち他方の上面化粧板片23と対向する端部を、対向端部23aと称する。対向端部23aの端面のうち他方の対向端部23aと対向する端面を対向端面23bと称する。
連結部24は、2枚の上面化粧板片23の境界線上に設けられている。連結部24は、2枚の上面化粧板片23を連結している。連結部24は、前後方向に離間して2個設けられている。連結部24は、上面化粧板21の下面に設けられている。連結部24は、連結溝25と、連結部材26と、を有している。
図1に示すように、側面化粧板22は、什器本体10の外側面10aの全体を覆う部材である。外側面10aは、側板14の外側面14aと後面板17の側面17bとを含んでいる(図2参照)。側面化粧板22は、上下方向に延びる矩形板状に形成されている。側面化粧板22は、1つの化粧板20につき左右方向に対向して一対設けられている。一対の側面化粧板22の上端部は、上面化粧板21によって連結されている。左右方向で同じ側に位置する側面化粧板22と、上面化粧板21を構成する上面化粧板片23とは、L字金具(不図示)とビス(不図示)によって固定されている。側面化粧板22は、下端に設けられた支持部40を介して、床面F上に設置されている。
図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図である。
図2及び図4に示すように、支持部40は、側面化粧板22と床面Fとの間に介在し、側面化粧板22を床面Fに接地させている。支持部40は、側面化粧板22を下方から支持している。支持部40は、側面化粧板22の下端のうち前端部及び後端部に1個ずつ設けられている。支持部40は、金属材料により形成されたアジャスタである。支持部40は、ベース41と、軸部42と、ナット43と、支持プレート44と、を有している。ベース41は、床面F上に設けられている。ベース41は、板厚方向が上下方向と一致する円板状に形成されている。軸部42は、ベース41から上方に突出している。軸部42の外周面には、雄ねじ部が形成されている。軸部42は、側面化粧板22の下端に設けられた支持穴27に下方から挿入されている。ナット43は、軸部42を挿入された状態でベース41の上面に載置されている。ナット43は、溶接によりベース41及び軸部42と一体化されている。支持プレート44は、側面化粧板22の下面にボルト締結により取り付けられている。支持プレート44は、板厚方向が上下方向と一致する矩形板状に形成されている。支持プレート44は、前後方向に延びている。支持プレート44の中心には、上下方向に貫通する挿入孔が設けられている。支持プレート44の挿入孔には、軸部42を下方から挿入されている。支持プレート44は、内周面に形成された雌ねじ部によって軸部42(雄ねじ部)に螺合されている。支持プレート44は、軸部42をベース41及びナット43とともに締め付け方向又は緩み方向に回転させることで、軸部42に対する上下方向の位置が変更可能となっている。
図5は、図2のV-V線に沿う断面図である。
図1及び図2、図4及び図5に示すように、取付け部30は、後面板17の側面17bの下端部と、側面化粧板22の内側面22aの下端部における後端部と、の間に設けられている。取付け部30は、什器本体10に化粧板20を取り付けるための部材である。
傾斜部34aは、上下方向に離間して2個設けられている。2個の傾斜部34aは、一対の固定部33にそれぞれ1個ずつ接続されている。傾斜部34aは、前後方向に沿う板状に形成されている。傾斜部34aは、一対の固定部33のうち自身が接続される一方の固定部33から他方の固定部33に向かうに従い、什器本体10から離間する向きに傾斜して延びている。以下、2個の傾斜部34aを、一対の傾斜部34aと称する。
架け渡し部34は、傾斜部34a及び平行部34bの部分で什器本体10から離間している。以下、傾斜部34a及び平行部34bにより形成される開口部を、係合開口部31aと称する。係合開口部31aは、前後方向に開口している。
係合突起部35は、平行部34bの後端部から後方に延出している。
第2取付け部材32は、什器本体10の外側面10aに対向する側面化粧板22の内側面22aのうち、第1取付け部材31に対して前後方向及び左右方向で対向した状態で設けられている。第2取付け部材32は、固定部36と、架け渡し部37と、係合突起部38と、を有している。
架け渡し部37は、傾斜部37a及び平行部37bの部分で側面化粧板22から離間している。以下、傾斜部37a及び平行部37bにより形成される開口部を、係合開口部32aと称する。係合開口部32aは、前後方向に開口している。
係合突起部38は、平行部37bの前端部から前方に延出している。
第1取付け部材31及び第2取付け部材32は、一方の取付け部材の係合突起部が他方の取付け部材の係合開口部に挿入された状態で、組み付けられている。ここで、第1取付け部材31と第2取付け部材32とが組み付けられた状態について、詳細に説明する。
補助板28は、側面化粧板22と一体形成されている。補助板28は、側面化粧板22の後端部から左右方向の什器本体10側に向かって延びている。補助板28は、側面化粧板22と一体になって上下方向視でL状に形成されている。補助板28は、後面板17の左右方向の両端部17aのうち片方の端部17aを後方から覆っている。補助板28は、什器本体10の外側面10aと側面化粧板22との隙間を後方から覆っている。補助板28は、側面化粧板22の上下全体に亘って延びている。補助板28は、側面化粧板22及び後面板17とともに、筐体11を後方から覆っている。
以下、図1を参照して什器本体10への化粧板20の組付け方法について説明する。
作業者は、2枚の上面化粧板片23を什器本体10の天板15上に配置する。その後、作業者は、上面化粧板片23における対向端部23aとは左右方向で反対側の端部と、側面化粧板22の上端部とをL字金具及びビスを用いて連結し、前後方向視でL字状のユニットUを2個作成する。以下、2個のユニットUのうち一方のユニットUを第1ユニットU1と称し、他方のユニットUを第2ユニットU2と称する。
このようにして、第1ユニットU1と第2ユニットU2とが連結され、前後方向視で下方に開口する逆U字状の化粧板20が作成される。
以上のようにして、什器本体10に化粧板20が取り付けられる。
また、作業者は、支持部40を操作することにより、側面化粧板22の高さを調節できる。作業者は、支持部40の軸部42を回転させることより、支持部40の軸部42に対して支持プレート44を上下方向に移動できる。支持プレート44が上下方向に移動すると、支持プレート44を介して支持された側面化粧板22が上下方向に移動する。このようにして、作業者は、側面化粧板22の高さを調節できる。
本実施形態では、什器本体10の外側面10aには、第1取付け部材31が設けられている。第1取付け部材31は、係合開口部31aと、係合突起部35と、を有している。側面化粧板22の内側面22aには、第2取付け部材32が設けられている。第2取付け部材32は、係合開口部32aと、係合突起部38と、を有している。第1取付け部材31の係合突起部35は、第2取付け部材32の係合開口部32aから前後方向に挿脱可能となっている。第2取付け部材32の係合突起部38は、第1取付け部材31の係合開口部31aから前後方向に挿脱可能となっている。
この構成によれば、収納什器1は、係合開口部31a,32aに係合突起部38,35をそれぞれ挿入するだけで、第1取付け部材31と第2取付け部材32とが係合し、什器本体10の外側面10aと側面化粧板22とが左右方向に互いに離間することを抑制できる。すなわち、収納什器1は、係合開口部31a,32aに係合突起部38,35をそれぞれ挿入するだけで、什器本体10に化粧板20を取り付けることができる。このため、収納什器1は、什器本体10に化粧板20を取り付けるために、第1取付け部材31を什器本体10の前後方向や上下方向の全体に亘る程大型化する必要がなくなる。これにより、収納什器1は、什器本体10の外側面10aの上下端縁の位置に依存せずに、什器本体10に化粧板20を取り付けることができる。よって、収納什器1は、係合開口部31a.32aに係合突起部38,35をそれぞれ挿入する際に、係合開口部31a,32aと係合突起部38,35とがそれぞれ干渉して什器本体10に対する化粧板20の取り付け作業が妨げられることを抑制できる。したがって、収納什器1は、従来技術と比較して、什器本体10に化粧板20を容易に取り付けることができる。また、収納什器1は、第1取付け部材31と第2取付け部材32とを係合させているので、取り付け後の什器本体10に対する化粧板20のがたつきを抑制できる。
この構成によれば、一対の側面化粧板22の上端部は、上面化粧板21によって連結される。このため、化粧板20は、前後方向視で下方に開口する逆U字状となる。これにより、一対の側面化粧板22のうち一方の側面化粧板22に設けられた取付け部30が、他方の側面化粧板22に設けられた取付け部30の上下方向の移動を規制するようになる。したがって、収納什器1は、一対の側面化粧板22にそれぞれ設けられる取付け部30の個数を増やすことなく、一対の側面化粧板22の上下方向の移動を規制できる。また、一対の側面化粧板22の上端部は、上面化粧板21によって連結されているため、収納什器1は、側面化粧板22が什器本体10から左右方向に離間することを上面化粧板21によって抑制できる。
この構成によれば、側面化粧板22は、什器本体10だけでなく床面Fからも支持されるため、什器本体10に安定して取り付けられる。
この構成によれば、収納什器1は、支持部40によって、什器本体10に対する側面化粧板22の上下方向の位置を変更できる。これにより、収納什器1は、什器本体10の高さにあわせて側面化粧板22の高さを調整できる。したがって、収納什器1は、取付け部30自体の位置ずれを吸収できるので、什器本体10に対する化粧板20の取付性を向上できる。
この構成によれば、第1取付け部材31または第2取付け部材32に互いに接近させる前後方向の力が働いた場合、傾斜部34a,37aは、前後方向に当接する。これにより、収納什器1は、第1取付け部材31と第2取付け部材32とが互いに接近する方向への移動を規制できる。
この構成によれば、第1取付け部材31または第2取付け部材32に上下方向の力が働いた場合、第1取付け部材31の傾斜部34aと第2取付け部材32の係合突起部38とが当接し、第2取付け部材32の傾斜部37aと第1取付け部材31の係合突起部35とが当接する。これにより、収納什器1は、第1取付け部材31と第2取付け部材32とが上下方向に相対移動することを規制できる。
この構成によれば、補助板28は、什器本体10と側面化粧板22との隙間に後方から侵入しようとする光を遮ることができる。これにより、収納什器1は、什器本体10と側面化粧板22との隙間を暗くして、その隙間が目立つことを抑制できる。したがって、収納什器1の外観の意匠性を向上できる。
10…什器本体
10a…外側面
10b…上面
20…化粧板
21…上面化粧板
22…側面化粧板
28…補助板
30…取付け部
31…第1取付け部材
31a…係合開口部
32…第2取付け部材
32a…係合開口部
34a…傾斜部(第1方向規制部、上下方向規制部)
35…係合突起部
37a…傾斜部(第1方向規制部、上下方向規制部)
38…係合突起部
40…支持部
F…床面
K…開口部
S…収納空間
Claims (8)
- 上下方向に交差する第1方向に開口する開口部を有するとともに、前記開口部を通じて物品を収納可能な収納空間を形成する什器本体と、
前記什器本体の外側面の少なくとも一部を覆う化粧板と、
前記外側面に設けられた第1取付け部材、及び前記化粧板に設けられて前記第1取付け部材に係合する第2取付け部材を備える取付け部と、を備え、
前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材のいずれか一方は、前記第1方向に開口する係合開口部を有し、
前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材のいずれか他方は、前記係合開口部から前記第1方向に挿脱可能であるとともに、前記係合開口部に挿入された状態において前記上下方向から見て前記第1方向に交差する第2方向において前記第1取付け部材に係合する係合突起部を有する収納什器。 - 前記化粧板は、
前記第2方向に対向し、前記外側面を覆う一対の側面化粧板と、
前記一対の側面化粧板を連結するとともに、前記什器本体の上面を覆う上面化粧板と、を備える請求項1に記載の収納什器。 - 前記化粧板は、床面上に設置されている請求項1または請求項2に記載の収納什器。
- 前記化粧板の下端に設けられて前記化粧板を支持するとともに、前記什器本体に対する前記化粧板の前記上下方向の位置を変更可能な支持部を備える請求項3に記載の収納什器。
- 前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材は、前記第1方向に並んで配置されて、前記第1取付け部材と前記第2取付け部材とが互いに接近する方向への移動を規制する第1方向規制部をそれぞれ有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の収納什器。
- 前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材のいずれか一方は、前記係合突起部に対して前記上下方向に並んで配置されて、前記第1取付け部材と前記第2取付け部材とが前記上下方向に相対移動することを規制する上下方向規制部を有する前記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の収納什器。
- 前記化粧板は、前記第1方向の端部のうち前記開口部とは反対側の端部に、前記外側面と前記化粧板との隙間の少なくとも一部を覆う補助板を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の収納什器。
- 上下方向に交差する第1方向に開口する開口部を有するとともに、前記開口部を通じて物品を収納可能な収納空間を形成する什器本体の外側面の少なくとも一部を覆う化粧板であって、
前記外側面に設けられた第1取付け部材に係合する第2取付け部材を備え、
前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材のいずれか一方は、前記第1方向に開口する係合開口部を有し、
前記第1取付け部材及び前記第2取付け部材のいずれか他方は、前記係合開口部から前記第1方向に挿脱可能であるとともに、前記係合開口部に挿入された状態において前記上下方向から見て前記第1方向に交差する第2方向において前記第1取付け部材に係合する係合突起部を有する化粧板。
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