JPH0724614B2 - 引出しの化粧板調整構造 - Google Patents

引出しの化粧板調整構造

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JPH0724614B2
JPH0724614B2 JP3164705A JP16470591A JPH0724614B2 JP H0724614 B2 JPH0724614 B2 JP H0724614B2 JP 3164705 A JP3164705 A JP 3164705A JP 16470591 A JP16470591 A JP 16470591A JP H0724614 B2 JPH0724614 B2 JP H0724614B2
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screw
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勝重 有南
弘二 小宮
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高橋金物株式会社
磯川産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、収納家具や厨房等の
本体部材に取り付けられる引出しの化粧板調整構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】引出しでは、従来、底板の左右に側枠が
取り付けられており、前後にはそれぞれ化粧板と後枠と
が取り付けられた構造となっている。化粧板は底板等と
同様に単板構造となっており、底板や側枠とともに一体
に組付けられている。
【0003】これらは収納家具等の本体部材の引出し用
間口の寸法に合わせて製作されるものの、本体部材に対
する実際の取付けでは、図23に示すように、組付け誤
差等によって、例えば本体部材としての整理タンス10
0の引出しの化粧板102が左右方向に寸法d1 分ずれ
たり、あるいは、他方の引出しの化粧板104が上下方
向に寸法d2 分傾いたりすることがある。このような場
合、外観が著しく損なわれるため、底板等に対する化粧
板の組付け寸法の修正を余儀無くされるが、甚だ困難な
作業となる。
【0004】このため、例えば特公平2ー54727号
公報所載のもののように、側枠と化粧板との間に、化粧
板の固定を行うとともに側枠に対する化粧板の位置調整
を行える金属製の位置調整部材を設ける構造のものが提
案されている。これによれば、本体部材への引出しの取
付け時、化粧板の位置ずれが生じても迅速に修正がで
き、取付作業が容易となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の側枠
と化粧板との間に位置調整部材を設ける構造のもので
は、引出しを引き出した状態で側枠がわの位置調整部材
の要素が目に触れるため、特に本体部材並びに引出しが
木質系で形成される場合には素材の異質感も加わって外
観の見劣りを否めなかった。
【0006】そこで、この発明は、本体部材に対する化
粧板の位置調整ができるとともに、位置調整部材の存在
による外観上の見劣りを回避できる引出しの化粧板調整
構造の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成すべく創案されたもので、その特徴は、本体部材に
取り付けられる引出しの前面に設けられる前枠と、この
前枠の表面側に重ね合わせ状態に設けられる化粧板とが
備えられ、前記前枠の表面と化粧板の裏面との間には前
記本体部材に対する化粧板の位置を調整する位置調整部
材が隠蔽状態に設けられ、各位置調整部材には、前記前
枠に固定される後方調整部材と、前記化粧板に裏面側か
ら固定されるとともに後方調整部材に結合される前方調
整部材と、前枠の裏面に開口する操作用穴を介して操作
される調整ねじとが備えられ、当該調整ねじの操作によ
って後方調整部材に対する前方調整部材の位置が変位可
能に設けられている構成にある。
【0008】また、この発明によれば、位置調整部材が
化粧板の上下位置を調整可能に形成されている構成とす
ることができる。
【0009】また、この発明によれば、位置調整部材が
化粧板の左右位置を調整可能に形成されている構成とす
ることができる。
【0010】
【作用】この発明によれば、本体部材への引出しの取付
状態において、本体部材と化粧板との間に位置ずれが生
じた場合、位置調整部材の調整によって化粧板が調整さ
れ、位置ずれが修正される。また、位置調整部材は前枠
と化粧板との間に隠蔽状態に位置するので、引出しが引
き出された状態において位置調整部材の存在による外観
の見劣りが回避される。
【0011】また、この発明によれば、本体部材と化粧
板との間に上下方向の位置ずれが生じた場合、位置調整
部材によって化粧板が上下方向に調整され、位置ずれが
修正される。
【0012】また、この発明によれば、本体部材と化粧
板との間に左右方向の位置ずれが生じた場合、位置調整
部材によって化粧板が左右方向に調整され、位置ずれが
修正される。
【0013】
【実施例】図1乃至図6はこの発明の一実施例を示す。
収納タンス等の本体部材2には、複数の引出し4が取り
付けられている。引出し4は、底板6と、この底板6の
左右に立設された側枠8,8と、後枠10と、前面を形
成する前枠14と、この前枠14の表面側に重ね合わせ
状態に設けられる化粧板16とから構成されており、化
粧板16と前枠14との間には本体部材2に対する化粧
板16の位置調整を行う位置調整部材18,18が左右
に取り付けられている。
【0014】位置調整部材18には、図3に示すよう
に、前枠14に表面側から固定される後方調整部材18
0と、この後方調整部材180に対向する位置をもって
化粧板16に裏面側から固定される前方調整部材182
とが備えられており、後方調整部材180には堀込穴1
4aに埋込固定される後方ベース部材20と、上下方向
にスライド自在な上下調整用のスライダ24等が設けら
れ、前方調整部材182には堀込穴16aに埋込固定さ
れる前方ベース部材22と、左右方向にスライド自在な
左右調整用のスライダ26等が設けられている。前枠1
4の裏面には堀込穴14aに連通して操作用穴14bが
形成されており、操作用穴14bはキャップ部材34で
封口されるようになっている。
【0015】スライダ26には、ねじ孔26aを介して
固定ねじ28が螺合されており、スライダ26を後方ベ
ース部材20側に固定できるようになっている。すなわ
ち、スライダ24には、固定ねじ28の頭部28aを挿
通可能で上下方向に延びる広口の透孔24aと、固定ね
じ28の軸部28bを挿通可能で透孔24aに左右方向
に連設される係合孔24bが形成されており、係合孔2
4bに固定ねじ28を係合した状態で締め付けることに
より、スライダ26はスライダ24に固定される。
【0016】また、スライダ24には、ねじ孔24cを
介して調整ねじ30が螺合されており、後方ベース部材
20に対するスライダ24の上下位置を調整できるよう
になっている。スライダ26はスライダ24に固定され
るので、後方ベース部材20に対するスライダ24の上
下調整は、本体部材2に対する化粧板16の上下調整と
なる。
【0017】調整ねじ30の調整構造を詳細に説明する
と、後方ベース部材20の裏面には、スライダ24の透
孔24a並びに係合孔24bに対応する形状の操作用孔
20aが形成されており、この操作用孔20aの下端に
は調整ねじ30の移動を案内する長穴20bが上下方向
に連設されている。この長穴20bに調整ねじ30を係
合して任意の位置で締め付けることにより、化粧板16
の上下位置の調整がなされる。
【0018】また、前方ベース部材22にはねじ孔22
aが形成されているとともに、スライダ26には左右方
向に延びる長穴26bが形成されており、前方ベース部
材22とスライダ26との間には、長穴26bに係合さ
れるとともにねじ孔22aに螺合されて、化粧板16の
左右位置を調整する調整ねじ32が設けられている。調
整ねじ32を緩めてずれ寸法分化粧板16をずらした位
置で調整ねじ32を締め付けることによって化粧板16
の左右位置が調整される。
【0019】後方ベース部材20とスライダ24との間
にはそれぞれ、係合凹部20cと、係合凸部24dが形
成されており、スライダ24は前後方向に抜け止め状態
で係合されている。また、前方ベース部材22とスライ
ダ26との間にも同様に、係合凹部22bと、係合凸部
26cが形成されており、スライダ26は前後方向に抜
け止め状態で係合されている。符号20d,22cはそ
れぞれスライダ24,26の収容凹部を示し、符号20
e、22dは止めねじ33の挿通孔を示す。また、符号
26dは調整ねじ32の頭部の収容凹部を示す。
【0020】次に位置調整部材18による本体部材2に
対する化粧板16の調整動作を説明する。例えば図2の
状態から化粧板16を上方に寸法d3 分上げる必要があ
る場合には、各位置調整部材18,18の調整ねじ30
を緩めて化粧板16を上方にずらす。この場合、化粧板
16側に一体となっているスライダ24が後方ベース部
材20内を上方にスライドする。所定寸法分ずらした
後、調整ねじ30を締め付けることによって、図4に示
すように、上下位置の調整が完了する。なお、化粧板1
6が傾いている場合には、一方の位置調整部材18は固
定ねじ28を緩める操作のみでよい。
【0021】また、例えば図5の状態から化粧板16を
左へ寸法d4 分ずらす必要がある場合には、各位置調整
部材18,18の調整ねじ32を緩めて化粧板16を左
へずらす。この場合、調整ねじ32が長穴26bを移動
するとともにスライダ26に対して前方べース部材22
が移動し、図6に示すように、調整ねじ32の締め付け
によって左右位置の調整が完了する。
【0022】位置調整部材18,18は前枠14と化粧
板16との間に設けられるので、目に触れることがな
く、また、前枠14の裏面側の開口部はキャップ部材3
4によって封止されるので、外観上の見劣りを招来する
ことなく本体部材2に対する化粧板16の調整を迅速且
つ容易に行うことができる。
【0023】以上の通り、位置調整部材18を化粧板1
6と前枠14との間に設ける構成とすれば、本体部材2
に対する化粧板16の位置調整を容易に行えるととも
に、位置調整部材18の存在による外観の見劣りを回避
することができる。この例では後方ベース部材20と前
方ベース部材22とがそれぞれ前枠14と化粧板16と
に埋込固定されるので、位置調整部材18を設けたこと
による外観上の見劣りは、唯一 、外部からは見えにく
い前枠14の裏面に位置する操作用穴14bであるが、
この操作用穴14bはキャップ部材34で封口されるの
で、外観上の見劣りは殆ど無い状態となる。
【0024】次に図7乃至図10はこの発明の第2の実
施例を示す。なお、前枠14や化粧板16への取付形態
は上記と同様であるので省略する。位置調整部材35,
35には、前枠14に表面側から固定される後方調整部
材350と、化粧板16に裏面側から固定される前方調
整部材352とが備えられており、後方調整部材350
には堀込穴14aに埋込固定される後方ベース部材36
等が設けられ、前方調整部材352には堀込穴16aに
埋込固定される前方ベース部材37と、上下方向にスラ
イド自在なスライダ39等が設けられている。スライダ
39には、上下方向の位置調整を行う調整ねじ40が係
合する長穴39aが形成されているとともに、調整ねじ
40の頭部を収容する収容凹部39bが形成されてい
る。また、スライダ39には、後方ベース部材36側へ
の固定を図るとともに左右位置の調整を行う調整ねじ4
1が螺合するねじ孔39cが形成されている。
【0025】また、前方ベース部材37には、調整ねじ
40が螺合するねじ孔37aが形成されている。従っ
て、前方ベース部材37とスライダ39は調整ねじ40
によって上下方向の任意の位置で固定される。符号37
bはスライダ39の収容凹部を示し、符号37cは係合
凹部を示す。また符号39dは係合凹部37cに対応す
る係合凸部を示し、符号37dは止めねじ33の挿通孔
を示す。
【0026】後方ベース部材36には、調整ねじ40を
操作するための操作用孔36aが形成されているととも
に、この操作用孔36aに左右方向に連設して調整ねじ
41が係合する長穴36bが形成されている。また、後
方ベース部材36には、上下方向に間隔をおいて前後方
向に貫通するねじ孔36c,36cが形成されており、
これらのねじ孔36c,36cには裏面側から前後方向
の傾きを調整する調整ねじ42,42が螺合されてい
る。符号36dは止めねじ33の挿通孔を示す。
【0027】上下方向の位置を調整する場合には、調整
ねじ40を緩めてスライダ39に対する前方ベース部材
37の位置をずらし、所定の位置で調整ねじ40を締め
付ける。また、左右方向の位置を調整する場合には、調
整ねじ41を緩めてスライダ39を長穴36bに沿って
所定寸法分ずらし、所定の位置で調整ねじ41を締め付
ける。また、図10に示すように、調整ねじ42をねじ
込んでスライダ39の上部、あるいは下部を押圧するこ
とにより、化粧板16の前後方向の傾きが調整される。
【0028】次に図11乃至図13はこの発明の第3の
実施例を示す。上記各例は前枠14と化粧板16とが木
質系の場合を示したが、この例は少なくとも前枠14が
金属やプラスチックで形成される一例である。前枠14
の表面側には断面コ字形の取付部14cが形成され、取
付部14cの中央部位にはキャップ部材45で封口され
る操作用孔14dが形成されている。
【0029】位置調整部材46,46には、前枠14に
表面側から固定される後方調整部材460と、化粧板1
6に裏面側から固定される前方調整部材462とが備え
られており、後方調整部材460には前枠14の取付部
14cに止めねじ44,44で固定される後方ベース部
材47等が設けられ、前方調整部材462には化粧板1
6の裏面に止めねじ48,48で固定される前方ベース
部材49と、前方ベース部材49に上下方向にスライド
自在に設けられるとともに後方ベース部材47に左右方
向に移動可能に係合されるスライダ50等が設けられて
いる。符号14e,14eは止めねじ44の挿通孔を示
し、符号49a,49aは止めねじ48の挿通孔を示
す。
【0030】スライダ50には、上下方向に長穴50a
が形成されており、この長穴50aには上下調整を行う
調整ねじ51が係合されている。符号50bは調整ねじ
51の頭部の収容凹部を示す。前方ベース部材49には
調整ねじ51が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ51の操作で前方ベース部材49を任意の
上下位置でスライダ50に固定できるようになってい
る。また、スライダ50には、前方ベース部材49に対
するスライド案内片50c,50cが形成されていると
ともに、前後調整を行う調整ねじ52と左右調整を行う
調整ねじ53に対するねじ孔50d,50eが形成され
ている。符号50fは後方ベース部材47に対する係合
凹部を示す。
【0031】後方ベース部材47には、止めねじ44が
螺合するねじ孔47a,47aが形成されているととも
に、スライダ50の係合凹部50fに対応する係合凸部
47bが形成されている。係合凸部47bには、前後調
整の調整ねじ52が係合する長穴47cと、調整ねじ5
1の操作用孔47dと、左右調整の調整ねじ53が係合
する長穴47eが形成されており、長穴47cの一端に
は調整ねじ52の頭部を挿通する切欠部47fが連設さ
れている。調整ねじ52は、係合凸部47bの裏面に当
接する頭部52aに加えて表面に密接する支持部52b
を有している。
【0032】化粧板16を上下にずらす場合には、調整
ねじ51を緩めてスライダ50に対する前方ベース部材
49の位置を所定寸法ずらした後、調整ねじ51を締め
付ける。左右にずらす場合には、調整ねじ53を緩めて
後方ベース部材47に対するスライダ50の位置を所定
寸法ずらした後、調整ねじ53を締め付ける。また、化
粧板16を前後にずらす場合には、調整ねじ53を緩め
て調整ねじ52を操作し、後方ベース部材47に対する
スライダ50の間隔を調整する。調整後調整ねじ53を
締め付けて固定する。この例において調整ねじ52,5
3は、後方ベース部材47に対するスライダ50の固定
を兼務する。
【0033】次に図14乃至図16はこの発明の第4の
実施例を示す。上記例と同様前枠14が金属やプラスチ
ックで形成される例であるが、上記例がスライダ50に
よる上下調整構造であるのに対し、左右調整構造の例で
ある。前枠14には上下に延びる操作用孔14fが形成
されており、操作用孔14aはキャップ部材55で封口
されている。
【0034】位置調整部材56,56には、前枠14に
表面側から固定される後方調整部材560と、化粧板1
6に裏面側から固定される前方調整部材562とが備え
られており、後方調整部材560には前枠14に止めね
じ57,57で固定される後方ベース部材58等が設け
られ、前方調整部材562には化粧板16の裏面に止め
ねじ59,59で固定される前方ベース部材60と、前
方ベース部材60に左右方向にスライド自在に設けられ
るとともに後方ベース部材58に上下方向に移動可能に
係合されるスライダ61が等が設けられている。符号1
4g,14gは止めねじ57の挿通孔を示し、符号60
a,60aは止めねじ59の挿通孔を示す。
【0035】スライダ61には、左右方向に長穴61a
が形成されており、この長穴61aには左右調整を行う
調整ねじ62が係合されている。符号61bは調整ねじ
62の頭部の収容凹部を示す。前方ベース部材60には
調整ねじ62が螺合するねじ孔49bが形成されてお
り、調整ねじ62の操作で前方ベース部材60を任意の
左右位置でスライダ61に固定できるようになってい
る。また、スライダ61には、前方ベース部材60に対
するスライド案内凹部61cが形成されているととも
に、前後調整を行う調整ねじ63と固定ねじ64に対す
るねじ孔61d,61eが形成されている。符号61f
は後方ベース部材58に対する係合凹部を示す。
【0036】後方ベース部材58には、止めねじ57が
螺合するねじ孔58a,58aが形成されているととも
に、スライダ61の係合凹部61fに対応する係合凸部
58bが形成されている。係合凸部58bには、前後調
整の調整ねじ63が係合する長穴58cと、これに連設
される調整ねじ62の操作用孔58dと、固定ねじ64
が係合する長穴58eが形成されており、長穴58eの
一端には固定ねじ64の頭部を挿通する切欠部58fが
連設されている。調整ねじ63と固定ねじ64はそれぞ
れ、係合凸部58bの裏面に当接する頭部63a,64
aに加えて表面に密接する支持部63b,64bを有し
ている。
【0037】化粧板16を左右にずらす場合には、調整
ねじ62を緩めてスライダ61に対する前方ベース部材
60の位置を所定寸法ずらした後、調整ねじ62を締め
付ける。上下にずらす場合には、調整ねじ63を緩めて
後方ベース部材58に対するスライダ61の位置を所定
寸法ずらした後、調整ねじ63を締め付ける。また、化
粧板16を前後にずらす場合には、調整ねじ63を緩め
て調整ねじ63及び固定ねじ64の螺合量を操作し、後
方ベース部材58に対するスライダ61の間隔を調整す
る。調整後調整ねじ63を締め付けて固定する。なお、
調整ねじ63と固定ねじ64の使用態様は逆でもよい。
この例において調整ねじ63,固定ねじ64は、後方ベ
ース部材58に対するスライダ61の固定を兼務する。
【0038】次に図17乃至図21はこの発明の第5の
実施例を示す。前枠14及び化粧板16が木質系の場合
の適用例である。位置調整部材65,65には、前枠1
4に表面側から固定される後方調整部材650と、化粧
板16に裏面側から固定される前方調整部材652とが
備えられており、後方調整部材650には前枠14に固
定される後方ベース部材66と、上下位置を調整するた
めのスライダ68等が設けられ、前方調整部材652に
は化粧板16に固定される前方ベース部材67と、左右
位置を調整するためのスライダ69等が設けられてい
る。
【0039】後方ベース部材66は、スライダ68が上
下方向にスライド自在に設けられるベース本体70と、
このベース本体70に止めねじ71で固定される裏蓋7
2とから構成されており、一方、前方ベース部材67
は、スライダ69が左右方向にスライド自在に設けられ
るベース本体73と、このベース本体73に止めねじ7
4で固定される裏蓋75とから構成されている。
【0040】また、後方ベース部材66の裏蓋72には
収容孔72aが形成されており、収容孔72aにはスラ
イダ68を上下方向に移動させる調整軸76が収容され
ている。一方、前方ベース部材67のスライダ69には
収容孔69aが形成されており、収容孔69aにはスラ
イダ69と前方ベース部材67との左右位置をずらすた
めの調整軸77が収容されている。調整軸76は、図1
9に示すように、操作頭部76aと、軸本体76bと、
円柱状の偏心凸部76cとから構成されている。
【0041】軸本体76bの外周面には、少なくとも2
箇所の位置、望ましくは径方向に対向する位置をもって
噛合部76dが形成されており、噛合部76dの下方に
は噛合部76dの撓みを許容するくり抜き部76eが形
成されている。これに対応して収容孔72aの内面に
は、図20に示すように、噛合部76dが係合する係合
凹部72eが周方向に亘って形成されている。従って、
調整軸76は噛合部76dの撓みによって強制回転が可
能であるとともに、操作後は自由回転を阻止される。調
整軸77と収容孔69aとの間においても同様の構造で
ある。
【0042】スライダ68には、調整軸76の偏心凸部
76cが密接に係合し得る縦幅を有する係合溝68aが
左右方向に形成されており、裏蓋75には、調整軸77
の偏心凸部77cが密接に係合し得る横幅を有する係合
溝75aが上下方向に形成されている。また、スライダ
68には、スライダ69との係合を得るための係合片6
8bが突設されており、これに対応してスライダ69に
は係合片68bを挿通して係止可能な係合孔69bが形
成されている。
【0043】また、スライダ68には、スライダ69と
の固定を図るための固定ねじ78が係合される係合孔6
8cが形成されているとともに、調整軸77を操作する
ための操作用孔68dが係合孔68cに連設されてい
る。スライダ69には固定ねじ78が螺合されるねじ孔
69cが形成されており、固定ねじ78をスライダ69
に螺合してその頭部をスライダ68の係合孔68cに係
合した状態で締め付けると、スライダ69は後方ベース
部材66側に固定されることになる。
【0044】後方ベース部材66のベース本体70のス
ライダ収容部には左右にスライダ68の離脱を阻止する
突縁70a,70aが形成されており、一方、前方ベー
ス部材67のベース本体73のスライダ収容部には上下
にスライダ69の離脱を阻止する突縁73a,73aが
形成されている。なお、ベース本体70において符号7
0bは止めねじ71のねじ孔を示し、符号70cは前枠
14にねじ込まれる止めねじ79の挿通孔を示す。ま
た、裏蓋72において、符号72bは止めねじ71の挿
通孔を示し、符号72c,72dはそれぞれ、固定ねじ
78の移動用孔と調整軸77の操作用孔を示す。また、
ベース本体73において、符号73bは止めねじ74の
ねじ孔を示し、符号73cは化粧板16にねじ込まれる
止めねじ79の挿通孔を示す。また、裏蓋75におい
て、符号75bは止めねじ74の挿通孔を示す。
【0045】化粧板16の上下位置を調整する場合に
は、調整軸76がドライバ等の操作具で回転操作され
る。偏心凸部76cの上下方向の変位によってスライダ
68が後方ベース部材66に対して上下方向にずれ、こ
れによって上下調整がなされる。また、左右位置を調整
する場合には、調整軸77が同様に回転操作される。偏
心凸部77cの左右方向の変位によって前方ベース部材
67がスライダ69に対して左右方向にずれ、これによ
って左右調整がなされる。
【0046】次に図22乃至図24はこの発明の第6の
実施例を示す。上記第5実施例の変形例で、且つ、前後
調整機能を有する例である。位置調整部材80,80に
は、前枠14に表面側から固定される後方調整部材80
0と、化粧板16に裏面側から固定される前方調整部材
802とが備えられており、後方調整部材800には前
枠14に固定される後方ベース部材81と、左右位置を
調整するためのスライダ83等が設けられ、前方調整部
材802には化粧板16に固定される前方ベース部材8
2と、上下位置を調整するためのスライダ84等が設け
られている。
【0047】後方ベース部材81は、スライダ83が左
右方向にスライド自在に設けられるベース本体85と、
このベース本体85に止めねじ86で固定される裏蓋8
7とから構成されており、一方、前方ベース部材82
は、スライダ84が上下方向にスライド自在に設けられ
るベース本体88と、このベース本体88に止めねじ8
9で固定される裏蓋90とから構成されている。
【0048】また、後方ベース部材81の裏蓋87には
収容孔87aが形成されており、収容孔87aにはスラ
イダ83を左右方向に移動させる調整軸91が収容され
ている。一方、前方ベース部材82のスライダ84には
収容孔84aが形成されており、収容孔84aにはスラ
イダ84と前方ベース部材82との上下位置をずらすた
めの調整軸92が収容されている。調整軸91,92は
それぞれ、操作頭部91a,92aと、軸本体91b,
92bと、偏心凸部91c,92cとから構成されてお
り、軸本体91b,92bの外周面には上記例と同様、
収容孔87a,84aに対する噛合部91d,92dが
形成されている。符号91e,92eはくり抜き部を示
す。
【0049】スライダ83には、調整軸91の偏心凸部
91cが密接に係合し得る横幅を有する係合溝83aが
上下方向に形成されており、裏蓋90には、調整軸92
の偏心凸部92cが密接に係合し得る縦幅を有する係合
溝90aが左右方向に形成されている。また、スライダ
83には、スライダ84との係合を得るための係合凹部
83bが形成されており、これに対応してスライダ84
には係合凸部84bが形成されている。
【0050】また、スライダ83には、スライダ84と
の固定を図るための固定ねじ93が係合される係合孔8
3cが形成されているとともに、調整軸92を操作する
ための操作用孔83dが係合孔83cに連設されてい
る。一方、スライダ84には固定ねじ93が螺合される
ねじ孔84cが形成されており、固定ねじ93をスライ
ダ84に螺合してその頭部をスライダ83の係合孔83
cに係合した状態で締め付けると、スライダ84は後方
ベース部材81側に固定されることになる。
【0051】また、スライダ83には、上下方向に間隔
をおいてねじ孔83e,83eが形成されており、ねじ
孔83e,83eには、前後調整並びに上下方向の傾き
調整をするための調整ねじ94,94が螺合されてい
る。そして、調整ねじ94の先端はスライダ84の裏面
を押圧するようになっている。調整ねじ94に対応する
位置をもって裏蓋87には調整ねじ94の頭部を収容す
る収容孔87bが形成されている。
【0052】後方ベース部材81のベース本体85のス
ライダ収容部には上下にスライダ83の離脱を阻止する
突縁85a,85aが形成されており、一方、前方ベー
ス部材82のベース本体88のスライダ収容部には左右
にスライダ84の離脱を阻止する突縁88a,88aが
形成されている。なお、ベース本体85において符号8
5bは止めねじ86のねじ孔を示し、符号85cは前枠
14にねじ込まれる止めねじ95の挿通孔を示す。ま
た、裏蓋87において、符号87cは止めねじ86の挿
通孔を示し、符号87dは調整軸92の操作用孔を示
す。また、ベース本体88において、符号88bは止め
ねじ89のねじ孔を示し、符号88cは化粧板16にね
じ込まれる止めねじ95の挿通孔を示す。また、裏蓋9
0において、符号90bは止めねじ89の挿通孔を示
す。
【0053】化粧板16の上下位置を調整する場合に
は、調整軸92がドライバ等の操作具で回転操作され
る。偏心凸部92cの上下方向の変位によって前方ベー
ス部材82がスライダ84に対して上下方向にずれ、こ
れによって上下調整がなされる。また、左右位置を調整
する場合には、調整軸91回転操作される。偏心凸部9
1cの左右方向の変位によって、スライダ84が後方ベ
ース部材81に対して左右方向にずれ、これによって左
右調整がなされる。また、前後調整をする場合には、固
定ねじ93を緩めて上下の各調整ねじ94を同じ螺合量
で調整し、調整後固定ねじ93を締め付ける。また、上
下方向の傾きを調整する場合には、上下の各調整ねじ9
4の螺合量を個々に操作して傾斜ずれを修正する。
【0054】なお、上記各例においては各構成要素を特
定の形状で示したが、これに限られるものではなく、上
記調整機能を達成し得る範囲で種々設計変更できるもの
である。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、本体部材に対する化
粧板の上下方向あるいは左右方向の位置ずれを、化粧板
を取り外すことなく前枠の裏面側からの調整ねじの操作
容易に修正することができる。また、化粧板が単板構
成であるので、調整量が所望の調整量に直接に反映し、
調整作業を迅速に行うことができる。また、位置調整部
材が化粧板と前枠との間に隠蔽状態に設けられるので、
引き出した時に容易に目に触れることがなく、よって、
位置調整部材の存在による外観の見劣りを回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る引出しの化粧板調整構造の一実
施例を示す概要斜視図である。
【図2】要部の概要縦断面図である。
【図3】位置調整部材の分解斜視図である。
【図4】図2の状態から化粧板を上方向にずらした概要
縦断面図である。
【図5】概要水平断面図である。
【図6】図5の状態から化粧板を左にずらした概要水平
断面図である。
【図7】第2の実施例の概要縦断面図である。
【図8】第2の実施例における位置調整部材の分解斜視
図である。
【図9】第2の実施例の概要水平断面図である。
【図10】第2の実施例における前後調整を示す概要縦
断面図である。
【図11】第3の実施例の概要縦断面図である。
【図12】第3の実施例における位置調整部材の分解斜
視図である。
【図13】第3の実施例の概要水平断面図である。
【図14】第4の実施例の概要縦断面図である。
【図15】第4の実施例における位置調整部材の分解斜
視図である。
【図16】第4の実施例の概要水平断面図である。
【図17】第5の実施例の概要縦断面図である。
【図18】第5の実施例における位置調整部材の分解斜
視図である。
【図19】調整軸の斜視図である。
【図20】調整軸の回り止め構造を示す概要断面図であ
る。
【図21】第5の実施例の概要水平断面図である。
【図22】第6の実施例の概要縦断面図である。
【図23】第6の実施例における位置調整部材の分解斜
視図である。
【図24】第6の実施例の概要水平断面図である。
【図25】収納家具の前板の位置ずれを示す概要正面図
である。
【符号の説明】
2 本体部材 4 引出し 14 前枠 16 化粧板 18,35,46,56,65,80 位置調整部材30,32,40,41,51,53,62,63,9
4 調整ねじ 180,350,460,560,650,800
後方調整部材 182,352,462,562,652,802
前方調整部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部材に取り付けられる引出しの前面に
    設けられる前枠と、この前枠の表面側に重ね合わせ状態
    に設けられる化粧板とが備えられ、前記前枠の表面と化
    粧板の裏面との間には前記本体部材に対する化粧板の位
    置を調整する位置調整部材が隠蔽状態に設けられ、各位
    置調整部材には、前記前枠に固定される後方調整部材
    と、前記化粧板に裏面側から固定されるとともに後方調
    整部材に結合される前方調整部材と、前枠の裏面に開口
    する操作用穴を介して操作される調整ねじとが備えら
    れ、当該調整ねじの操作によって後方調整部材に対する
    前方調整部材の位置が変位可能に設けられている引出し
    の化粧板調整構造。
  2. 【請求項2】 位置調整部材が化粧板の上下位置を調整
    可能に形成されている請求項1記載の引出しの化粧板調
    整構造。
  3. 【請求項3】 位置調整部材が化粧板の左右位置を調整
    可能に形成されている請求項1記載の引出しの化粧板調
    整構造。
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