JPH0799338A - 固体リレー - Google Patents

固体リレー

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JPH0799338A
JPH0799338A JP23996393A JP23996393A JPH0799338A JP H0799338 A JPH0799338 A JP H0799338A JP 23996393 A JP23996393 A JP 23996393A JP 23996393 A JP23996393 A JP 23996393A JP H0799338 A JPH0799338 A JP H0799338A
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JP
Japan
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light emitting
photothyristors
package
emitting diode
light
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Withdrawn
Application number
JP23996393A
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English (en)
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Masaru Matsuda
大 松田
Kazuhiko Inoue
一彦 井上
Kazuhisa Fujii
和久 藤井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パッケージの機械的強度を向上させ、容易かつ
低コストに製造できる固体リレーを提供する。 【構成】互いに光結合された発光ダイオードDおよび一
対のフォトサイリスタPがリードフレーム4に実装され
る。両フォトサイリスタPは逆並列に接続されている。
リードフレーム4には、発光ダイオードDの各端にそれ
ぞれ接続される入力端子X1 ,X2 が形成され、フォト
サイリスタPを逆並列に接続した回路の各端にそれぞれ
接続される出力端子Y1 ,Y2 が形成される。発光ダイ
オードDおよびフォトサイリスタPはパッケージ3内に
封入され、入力端子X1 ,X2 および出力端子Y1 ,Y
2 はパッケージ3の外側に露出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに光結合された発
光部および受光部を合成樹脂製のパッケージ内に納装し
た固体リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の固体リレーとして、図11に示
すように、発光部としての発光ダイオードDと受光部と
しての一対のフォトサイリスタPとをセラミックの基板
11上に実装し、合成樹脂のパッケージ3に基板11を
納装したものがある。基板11には、発光ダイオードD
およびフォトサイリスタPを各別に実装する導電パター
ン12が印刷配線により形成されている。また、基板1
1の一側縁には導電パターン12に半田付けされた入力
端子X1 ,X2 および出力端子Y1 ,Y2 が列設されて
いる。発光ダイオードDは導電パターン12およびボン
ディングワイヤ6を介して入力端子X1 ,X2 に接続さ
れ、両フォトサイリスタPはボンディングワイヤ6を介
して逆並列に接続されるとともにボンディングワイヤ6
および導電パターン12を介して出力端子Y1 ,Y2
接続される。
【0003】発光ダイオードDは両フォトサイリスタP
の間に配設されており、両フォトサイリスタPに跨るよ
うにして、発光ダイオードDの発光面と両フォトサイリ
スタPの受光面とを覆う透明なシリコン樹脂からなる導
光部5が被着される。したがって、発光ダイオードDと
両フォトサイリスタPとは導光部5により光結合される
のであって、発光ダイオードDからの光は導光部5を通
って両フォトサイリスタPに受光されることになる。発
光ダイオードDおよびフォトサイリスタPを実装した基
板11は合成樹脂のパッケージ3内に封入され、入力端
子X1 ,X2 および出力端子Y1 ,Y2 の一部はパッケ
ージ3の外部に露出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の固体リレー
では、発光ダイオードDとフォトサイリスタPとを印刷
配線を施した基板11に実装しているものであるから、
固体リレーの全体積のうち基板11の占める割合が多く
なり、パッケージ3の機械的強度を十分に確保すること
ができないという問題が生じる。また、入力端子X1
2 および出力端子Y1 ,Y2 を基板11に形成された
導電パターン12に半田付けする必要があるから、製造
に手間がかかるという問題もある。さらに、セラミック
の基板11は高価であるから、製造コストが増加すると
いう問題もある。
【0005】さらに、両フォトサイリスタPの間に発光
ダイオードDが配設されているものであるから、基板1
1の上で導光部5の占める面積が比較的大きく導光部5
での光の損失量が多いのであって、発光ダイオードDの
発光量に対するフォトサイリスタPの光感度が低く、固
体リレーの動作感度が低いという問題がある。本発明は
上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とす
るところは、パッケージの機械的強度が高く、容易かつ
低コストで製造できるようにし、さらには動作感度の高
い固体リレーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、互いに光結合された発光部およ
び受光部を合成樹脂のパッケージ内に備え、発光部の点
灯・消灯に呼応して受光部がオン・オフされる固体リレ
ーにおいて、金属板よりなるリードフレームに形成され
たパターンに発光部および受光部が各別に実装され、リ
ードフレームの一部がパッケージより突出して発光部お
よび受光部を外部回路と接続する端子が形成されている
のである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、受光部は一平面上に並設され逆並列に接続された一
対のフォトサイリスタからなり、発光部はフォトサイリ
スタと略同一平面上であって各フォトサイリスタとの距
離が互いに略等しくかつ両フォトサイリスタの間を除く
部位に配設された発光ダイオードよりなり、発光ダイオ
ードの発光面と両フォトサイリスタの受光面とに跨がる
形で透光性を有した導光部が被着されて発光ダイオード
とフォトサイリスタとが光結合されて成ることを特徴と
する。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、金属板よりなるリー
ドフレームに発光部および受光部を実装しているのであ
って、基板をパッケージ内に納装している従来構成に比
較すると、外形寸法の等しいパッケージを用いた場合に
パッケージを構成する合成樹脂の量を多くすることがで
き、しかもパッケージ内で全体に広がる基板に比較する
と、リードフレームではパターン間に隙間があり、この
部分にもパッケージを形成している合成樹脂が充填され
るから、結果的にパッケージの機械的強度が高くなる。
加えて、一般にセラミックに比べて金属のほうが密着性
のよい合成樹脂を選択しやすいから、パッケージを形成
する合成樹脂としてリードフレームを形成する金属板と
の密着性の高いものを用いることができ、この点からも
パッケージの機械的強度の向上につながるのである。さ
らに、金属板のリードフレームはセラミックの基板より
も吸水性が低いから信頼性を向上させることができ、し
かも放熱性も向上するのである。
【0009】また、リードフレームに発光部および受光
部を実装するとともに、リードフレームの一部をパッケ
ージより突出させて端子を形成していることにより、従
来は基板と端子とを必要としていた部分についてリード
フレームのみを用いて形成することができ、部品点数が
減少するとともに、半田付けの作業が不要になって製造
が容易になるのである。しかも、セラミックに比較して
金属板は低価格であるから材料コストが低減し、製造が
容易であることとあいまって、製造コストの低減につな
がるのである。
【0010】請求項2の構成によれば、発光ダイオード
を両フォトサイリスタとの距離が略等しくかつ両フォト
サイリスタの間を除く部位に配設していることによっ
て、発光ダイオードとフォトサイリスタとを光結合させ
るために発光ダイオードの発光面とフォトサイリスタの
受光面とに跨るように設けた導光部の占有する領域を小
さくすることができ、導光部での光の損失量が低減され
て発光ダイオードからフォトサイリスタへ伝達される光
量の割合が多くなり動作感度が高くなるのである。
【0011】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、図1に示すように、発光部
としての発光ダイオードDと受光部としての一対のフォ
トサイリスタPとを銅板よりなるリードフレーム4に実
装した例を示す。リードフレーム4は6個の互いに独立
したパターン4a〜4fを備え、一部を残してエポキシ
樹脂よりなるパッケージ3に封入される。パターン4
a,4bにおいてパッケージ3からの突出部分は入力端
子X1 ,X2 を形成し、パターン4e,4fにおいてパ
ッケージ3からの突出部分は出力端子Y1 ,Y2を形成
する。ここに、パッケージ3と入力端子X1 ,X2 と出
力端子Y1 ,Y2とはSIL形に形成される。
【0012】入力端子X1 が形成されたパターン4aに
は発光ダイオードDが載せられて発光ダイオードDの一
端が接続され、発光ダイオードDの他端はボンディング
ワイヤ6を介して入力端子X2 が形成されたパターン4
bに接続される。また、各フォトサイリスタPはパター
ン4c,4dにそれぞれ載せられており、それぞれ出力
端子Y1 ,Y2 を設けたパターン4e,4fに対してボ
ンディングワイヤ6を介して電気的に接続される。ここ
で、両フォトサイリスタPは、図2に示すように、逆並
列となるように接続されており、この並列回路が両出力
端子Y1 ,Y2の間に接続されるのである。また、図1
に示してあるように、入力端子X1 ,X 2 を設けたパタ
ーン4a,4bと、出力端子Y1 ,Y2 を設けたパター
ン4e,4fとは、間にパターン4c,4dを挟んでパ
ッケージ3の両端部に離れて配置されているので、入力
端子X1 ,X2 と出力端子Y1 ,Y2 との間の絶縁距離
を大きくとることができる。
【0013】両フォトサイリスタPは一平面上で図1に
おける上下に配置され、発光ダイオードDは両フォトサ
イリスタPと略同一平面上で、各フォトサイリスタPか
らの距離が略等しくかつ両フォトサイリスタPの間を除
く部位に両フォトサイリスタPに近接して配置される。
また、発光ダイオードDの発光面および両フォトサイリ
スタPの受光面に跨るように透明なシリコン樹脂よりな
る導光部5が被着される。この導光部5を介して発光ダ
イオードDと両フォトサイリスタPとが光結合される。
したがって、入力端子X1 ,X2 に適宜信号が入力され
て発光ダイオードDが点灯すると、両フォトサイリスタ
Pに光が入射してオンになり、出力端子Y1 ,Y2 の間
が導通するのである。ここで、両フォトサイリスタPは
逆並列に接続されているから、出力端子Y1 ,Y2 の間
には交流を通電することができるのである。
【0014】上述したように、両フォトサイリスタPが
間に発光ダイオードDを挟まずに近接して配置され、か
つ発光ダイオードDは各フォトサイリスタPからの距離
が略等しくなるように配置されることによって、発光ダ
イオードDと両フォトサイリスタPとを従来構成よりも
狭い領域内に配設することが可能になり、発光ダイオー
ドDと両フォトサイリスタPとに跨がって設けられる導
光部5の占める領域も狭くすることができるのである。
すなわち、導光部5での光の損失量が低減して、発光ダ
イオードDからフォトサイリスタPに伝達される光量が
増加するのであって、固体リレーの動作感度を向上させ
ることができるのである。
【0015】上記構成では、銅板によってパターン4a
〜4fを形成したリードフレーム4に発光ダイオードD
およびフォトサイリスタPを実装し、パターン4a,4
bに入力端子X1 ,X2 を連続一体に形成するとともに
パターン4e,4fに出力端子Y1 ,Y2 を形成してい
ることによって、従来構成のように基板を用いずに、発
光ダイオードDおよびフォトサイリスタPをリードフレ
ーム4に載せるとともに入力端子X1 ,X2 と出力端子
1 ,Y2 とを設けることができるのであって、従来構
成に比較すると構成要素が少なくなるのである。すなわ
ち、半田付けが不要になって製造が容易になるのであ
る。また、リードフレーム4は必要箇所にのみパターン
4a〜4fを形成すればよく、基板に比較するとパッケ
ージ3内で占める体積の割合が少なくなってパッケージ
3を形成するエポキシ樹脂の割合を多くすることがで
き、しかもパターン4a〜4fの間には隙間が形成され
てこの隙間にもエポキシ樹脂が充填されるから、結果的
にパッケージ3の機械的強度が大きくなるのである。さ
らには、リードフレーム4を形成している銅板とパッケ
ージ3を形成しているエポキシ樹脂とは密着性がよいか
ら、この点でもパッケージ3の機械的強度を向上させる
ことになるのである。また、発光ダイオードDおよびフ
ォトサイリスタPが銅板のリードフレーム4に実装され
ていることによって、セラミックの基板よりも効率よく
放熱することができるのである。
【0016】上述した固体リレーを製造する際には、パ
ターン4a〜4f同士を一直線上に設けた連結片4gを
介して一体に連結した形状にリードフレーム3を形成し
ておき、このリードフレーム3に発光ダイオードDおよ
びフォトサイリスタPを実装した後に、連結片4gがパ
ッケージ3から露出するようにパッケージ3を同時形成
し、最後に連結片4gを切除して各パターン4a〜4f
を分離するのである。このような製造方法を採用するこ
とによって、発光ダイオードDおよびフォトサイリスタ
Pのリードフレーム3への実装時には各パターン4a〜
4fの位置関係を保つことができ、パッケージ3を形成
した後には連結片4gを切除することによって、各パタ
ーン4a〜4fを互いに絶縁することができるのであ
る。
【0017】ところで、上述した固体リレーを用いた回
路の構成に変更が生じた場合などであって、入力端子X
1 ,X2 が接続されていた箇所と出力端子Y1 ,Y2
接続されていた箇所とを接続する必要が生じたときに
は、上述した固体リレーに代えて入力端子X1 ,X2
出力端子Y1 ,Y2 とをパッケージ3の内部で直結し
た、いわゆるジャンパーリレーと称するものを用いるこ
とがある。この種のジャンパーリレーとしては、図3に
示すようにパッケージ3内に印刷配線板21を備え、印
刷配線板21の導電パターン12に入力端子X1 ,X2
および出力端子Y1,Y2 を半田付けしたものが考えら
れる。ここで、導電パターン12を交差させる必要があ
るから、印刷配線板21として両面基板を用いるととも
に要所に形成されたスルーホール23を通して表裏の導
電パターン12を接続してある。しかしながら、印刷配
線板21を用いると、パッケージ3の機械的強度の問題
や印刷配線板21と入力端子X1 ,X2 および出力端子
1 ,Y2 との半田付けが必要になるといった問題な
ど、固体リレーの従来構成と同様の問題が生じることに
なる。
【0018】そこで図4に示すように、入力端子X1
2 および出力端子Y1 ,Y2 を備えるパターンを形成
したリードフレーム4を形成し、パターン間をボンディ
ングワイヤ6で電気的に接続するとともに、入力端子X
1 ,X2 および出力端子Y1,Y2 を残してエポキシ樹
脂のパッケージ3に封入することによってジャンパーリ
レーを形成してある。パッケージ3の外形寸法は上述し
た個体リレーと同様であり、入力端子X1 ,X2 および
出力端子Y1 ,Y2 のピッチについても同様に設定され
る。このような構成を採用すれば印刷配線板21を用い
る場合よりもパッケージ3の強度が増し、部品点数が少
なく半田付けも不要であるから容易かつ低コストで製造
できることになる。
【0019】このようなジャンパーリレーとしては、図
5に示すように一定のピッチ(たとえば2.54mm)
で複数の端子Tを設け、一部の端子Tを入力端子X1
2および出力端子Y1 ,Y2 として用いてパッケージ
3の内部でボンディングワイヤ6により接続するように
してもよい。また、この構成において入力端子X1 ,X
2 および出力端子Y1 ,Y2 として用いられていない端
子Tが不要であれば、図6に示すように、それらの端子
Tを切除してもよい。図5および図6に示したジャンパ
ーリレーはリードフレーム4の各パターンが同形状かつ
等間隔に形成されているものであって、ボンディングワ
イヤ6の結線位置を変更するだけで、各種仕様に対応す
ることが可能である。
【0020】(実施例2)本実施例では、図7に示すよ
うに、複数個のフォトダイオードP1 〜Pn とデプレッ
ション形のMOSFETよりなるスイッチ素子Tr1
エンハンスメント形のMOSFETよりなるスイッチ素
子Tr2 ,Tr3 、バイポーラトランジスタよりなるス
イッチ素子Tr4 ,Tr5 等を用いて受光部を構成した
例を示す。フォトダイオードP1 〜Pn は直列接続され
発光ダイオードDとは光結合されている。スイッチ素子
Tr2 ,Tr3 はソース同士およびゲート同士がそれぞ
れ共通接続され、フォトダイオードP1 〜Pn の直列回
路の正極にはスイッチ素子Tr2 ,Tr3 のゲートが接
続され、負極には抵抗Rを介してスイッチ素子Tr2
Tr3 のソースが接続される。また、スイッチ素子Tr
2 ,Tr3 のゲート−ソース間にはスイッチ素子Tr1
のドレイン−ソース間が接続され、このスイッチ素子T
1 のゲート−ソース間には上記抵抗Rが接続される。
スイッチ素子Tr4 ,Tr5 にはそれぞれエミッタに順
方向にダイオードD3 ,D4 が接続されて、各スイッチ
素子Tr4 ,Tr5 のエミッタ−コレクタ間とダイオー
ドD3 ,D4 との直列回路は逆並列に接続される。この
並列回路は、スイッチ素子Tr2のドレインとスイッチ
素子Tr3 のドレインとの間に接続され、かつ両出力端
子Y1 ,Y2 の間に接続される。
【0021】上記構成では、入力端子X1 ,X2 に適宜
信号が入力されて発光ダイオードDが点灯すると、フォ
トダイオードP1 〜Pn の光起電力によってスイッチ素
子Tr1 のドレイン−ソース間と抵抗Rとの直列回路に
電流が流れ、スイッチ素子Tr1 がオフになる。したが
って、スイッチ素子Tr2 、Tr3 のゲート−ソース間
に電圧が印加されてスイッチ素子Tr2 ,Tr3 がオン
になる。ここで、出力端子Y1 ,Y2 に電源および負荷
回路が接続されていると、スイッチ素子Tr2,Tr3
がオンになったときにスイッチ素子Tr2 ,Tr3 に電
流が流れるから、スイッチ素子Tr2 ,Tr3 のオン抵
抗をR1 ,R2 として図8に示すような等価回路を考え
ることができる。各抵抗R1 ,R2 に流れる電流を
1 ,i2 とすれば、各抵抗R1 ,R2 の両端電圧はそ
れぞれ、R1 ×i1 ,R2 ×i2 であって、いま図8の
矢印の向きに電流i1 ,i2 が流れるものとすれば、抵
抗R2の両端電圧が所定電圧(たとえば、0.5V)以
上となったときにスイッチ素子Tr4 に矢印の向きにベ
ース電流i3 が流れ、スイッチ素子Tr4 がオンにな
る。すなわち、スイッチ素子Tr3 での電圧降下が上記
所定電圧に達するまでは、スイッチ素子Tr2 ,Tr3
のみがオンになり、所定電圧以上になるとスイッチ素子
Tr4 もオンになり、スイッチ素子Tr3 を通して電流
3 が流れるとともにスイッチ素子Tr4 を通して電流
4 が流れるのである。その結果、両出力端子Y1 ,Y
2 の間の電位差に対する電流特性は図9のようになるの
である。スイッチ素子Tr5 についても同様であって出
力端子Y1 ,Y2 の間で電流が逆向きに流れるときにス
イッチ素子Tr2 での電圧降下が所定電圧以上になると
オンになる。したがって、全体としては図10のような
電圧−電流特性が得られることになる。
【0022】図10の動作特性によって明らかなよう
に、上記構成では、両出力端子Y1 ,Y2 間の電位差が
所定電圧以上であるときにはスイッチ素子Tr4 ,Tr
5 がオンになり、両出力端子Y1 ,Y2 間に比較的大き
な電流を流すことができるのである。また、両出力端子
1 ,Y2 間の電位差が小さく0V付近であっても、ス
イッチ素子Tr2 ,Tr3 を通して電流を流すことがで
きるのである。したがって、出力端子Y1 ,Y2 間の広
範囲な電圧変化に対応することが可能になるのである。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、金属板よりなるリー
ドフレームに発光部および受光部を実装しているので、
基板をパッケージ内に納装している従来構成と外形寸法
の等しいパッケージを用いた場合にパッケージを構成す
る合成樹脂の量を従来構成よりも多くすることができ、
しかもパッケージ内で全体に広がる基板に比較すると、
リードフレームではパターン間に隙間があり、この部分
にもパッケージを形成している合成樹脂が充填されるか
ら、結果的にパッケージの機械的強度が高くなるという
利点がある。加えて、一般にセラミックに比べて金属の
ほうが密着性のよい合成樹脂を選択しやすいから、パッ
ケージを形成する合成樹脂としてリードフレームを形成
する金属板との密着性の高いものを用いることができ、
この点からもパッケージの機械的強度が向上するという
効果がある。さらに、金属板のリードフレームはセラミ
ックの基板よりも吸水性が低いから信頼性を向上させる
ことができ、しかも放熱性も向上するという利点を有す
る。
【0024】また、リードフレームに発光部および受光
部を実装するとともに、リードフレームの一部をパッケ
ージより突出させて端子を形成しているので、従来は基
板と端子とを必要としていた部分についてリードフレー
ムのみを用いて形成することができ、部品点数が減少す
るとともに、半田付けの作業が不要になって製造が容易
になるという利点あり、かつセラミックに比較して金属
板は低価格であるから材料コストが低減し、製造が容易
であることとあいまって、製造コストの低減につながる
という利点がある。
【0025】請求項2の発明は、発光ダイオードを両フ
ォトサイリスタとの距離が略等しくかつ両フォトサイリ
スタの間を除く部位に配設しているので、発光ダイオー
ドとフォトサイリスタとを光結合させるために発光ダイ
オードの発光面とフォトサイリスタの受光面とに跨るよ
うに設けた導光部の占有する領域を小さくすることがで
き、導光部での光の損失量が低減されて発光ダイオード
からフォトサイリスタに伝達される光の割合が多くなり
動作感度が高くなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略構成図である。
【図2】実施例1を示す回路図である。
【図3】ジャンパリレーの比較例を示す概略構成図であ
る。
【図4】ジャンパリレーの一例を示す概略構成図であ
る。
【図5】ジャンパリレーの他の例を示す概略構成図であ
る。
【図6】ジャンパリレーのさらに他の例を示す概略構成
図である。
【図7】実施例2を示す回路図である。
【図8】実施例2の要部を示す等価回路図である。
【図9】実施例2の動作説明図である。
【図10】実施例2の動作説明図である。
【図11】従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
3 パッケージ 4 リードフレーム 4a パターン 4b パターン 4c パターン 4d パターン 4e パターン 4f パターン D 発光ダイオード P フォトサイリスタ X1 入力端子 X2 入力端子 Y1 出力端子 Y2 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに光結合された発光部および受光部
    を合成樹脂のパッケージ内に備え、発光部の点灯・消灯
    に呼応して受光部がオン・オフされる固体リレーにおい
    て、金属板よりなるリードフレームに形成されたパター
    ンに発光部および受光部が各別に実装され、リードフレ
    ームの一部がパッケージより突出して発光部および受光
    部を外部回路と接続する端子が形成されて成ることを特
    徴とする固体リレー。
  2. 【請求項2】 受光部は一平面上に並設され逆並列に接
    続された一対のフォトサイリスタからなり、発光部はフ
    ォトサイリスタと略同一平面上であって各フォトサイリ
    スタとの距離が互いに略等しくかつ両フォトサイリスタ
    の間を除く部位に配設された発光ダイオードよりなり、
    発光ダイオードの発光面と両フォトサイリスタの受光面
    とに跨がる形で透光性を有した導光部が被着されて発光
    ダイオードとフォトサイリスタとが光結合されて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の固体リレー。
JP23996393A 1993-09-27 1993-09-27 固体リレー Withdrawn JPH0799338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210070932A1 (en) * 2018-05-17 2021-03-11 King Abdullah University Of Science And Technology Supported onium salts as initiators for the synthesis of polycarbonates by copolymerization of co2 with epoxides

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US20210070932A1 (en) * 2018-05-17 2021-03-11 King Abdullah University Of Science And Technology Supported onium salts as initiators for the synthesis of polycarbonates by copolymerization of co2 with epoxides

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