JPH079895Y2 - 舞台設備のシーブブロック - Google Patents

舞台設備のシーブブロック

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JPH079895Y2
JPH079895Y2 JP1989023830U JP2383089U JPH079895Y2 JP H079895 Y2 JPH079895 Y2 JP H079895Y2 JP 1989023830 U JP1989023830 U JP 1989023830U JP 2383089 U JP2383089 U JP 2383089U JP H079895 Y2 JPH079895 Y2 JP H079895Y2
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JP
Japan
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sheave
frame
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sheave frame
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JP1989023830U
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JPH02115386U (ja
Inventor
重人 松本
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は舞台設備のシーブブロックに関する。
[従来の技術] 従来の舞台設備は、第6図に示すように、天井に設けら
れたレール1上に走行自在に複数のシーブブロック2が
設けられており、これらシーブブロック2には、吊りロ
ープ3を介して昇降自在に吊りフック4が設けられてい
る。そして、吊りロープ3を巻き込み、繰り出して吊り
フック4を昇降させる昇降機5が設けられ、この昇降機
5の駆動により荷を吊りフック5に引掛けて昇降させる
ようになっていた。
また、これらシーブブロック2は、レール1上を手動で
容易に走行させられるようになっていて、特に、その走
行を制動するための装置は備えていなかった。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述のシーブブロック2においては、各シー
ブブロック2が単独で、舞台に設置される背景等の大道
具を昇降させると共に、これを所定の場所に垂下させて
保持するように使用されていた。
しかしながら、上記大道具が大きくて1台のシーブブロ
ック2では、その垂下保持ができない場合、隣り合う2
台のシーブブロック2を使用して相吊りしようとしたと
き、特に、両シーブブロック2の吊りロープ3で大道具
を斜めに吊った状態になっているとき、吊り上げと共に
両吊りロープ2の傾斜角度が大きくなり、水平分力が大
きくなってシーブブロック2に互いに近付く方向に力が
作用し、この力によりシーブブロック2が停止位置を保
持することができなくなり、走行移動すると共に、急激
に荷が降下して危険であることから、このような相吊り
はできなかった。
本考案は上記問題点を解決するために創案されたもの
で、その目的は荷重の力を利用して走行の制動を行うこ
とができると共に、相吊りのできる舞台設備のシーブブ
ロックを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 舞台の天井に沿って水平方向に敷設されたレール上を走
行する走行車輪を有する走行フレームと、その走行フレ
ームに昇降自在に支持され、吊り荷を昇降させるロープ
を案内するシーブを有するシーブフレームと、上記走行
フレームに取り付けられ、上記シーブフレームの昇降に
追従して上記走行車輪に係脱自在に係合するブレーキシ
ュと、空荷のときにシーブフレームを上方に押し上げて
上記ブレーキシュを走行車輪から離脱させると共に上記
シーブフレームが吊り荷重を受けたときにその吊り荷重
で圧縮されることによりシーブフレームを降下させてブ
レーキシュを走行車輪に係合させるバネとから構成した
ものである。
[作用] シーブフレームが空荷のときはシーブフレームがバネで
押し上げられるため、ブレーキシュが走行フレームの走
行車輪から離脱し、走行フレームの走行は許容される。
一方、シーブフレームが吊り荷を吊り下げて負荷状態に
あるときはバネが縮んでシーブフレームを降下させるた
め、ブレーキシュが走行フレームの走行車輪に係合し、
走行フレームの走行は停止される。しがたって、シーブ
フレームの負荷状態をシーブフレームの昇降移動に変換
し、その昇降移動に応じてブレーキシュを作動させるよ
うにしたものである。
[実施例] 本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
先ず、第1図において、1は天井に沿って設けられたレ
ール、2はシーブブロックで、レール1上を走行自在に
2組設けられている。これらシーブブロック2は、図示
するように、レール1上を走行する走行車輪6を有する
走行フレーム7と、この走行フレーム7に支持されると
共に、吊りロープ3を案内するためのシーブ8を軸支す
るシーブフレーム9とによって構成されている。
上記2組のシーブブロック2のシーブ8には、1本の吊
りロープ3が掛け回されると共に、シーブフレーム9の
下方において掛け回される吊りロープ3を介して昇降自
在に昇降用シーブ10がそれぞれ設けられ、これら昇降用
シーブ10には、荷を吊るための吊りフック4が一体的に
連結されていると共に、吊りロープ3が第6図で示した
ような昇降機によって巻き込み繰り出しされることによ
りこの昇降用シーブ10を介して吊りフック4を昇降させ
るようになっている。
走行フレーム7は、第2図及び第3図に示すように一対
の側板11にレール1を走行する4個の走行車輪6が設け
られており、これら側板11はレール1の下側の位置で上
部連結部材12により、また、下端の位置で下部連結部材
13により連結されて一体的に形成されている。この走行
フレーム7内には、上端が上部連結部材12に、下端が下
部連結部材13に連結された角状のガイド14が設けられて
いる。
また、シーブフレーム9は、その長手方向が上記レール
1に沿う方向に設けられており、その長手方向の両端部
側には、上記シーブ8が軸支されていると共に、その中
央に上記ガイド14を貫通させるガイド孔15が形成されて
いる。さらに、シーブフレーム9の上下には、複数のガ
イドローラ16が上記ガイド13の各面に接触させて設けら
れ、シーブフレーム9を上下方向の移動を案内するよう
に設けられている。
また、上記走行フレーム7には、図示するように、シー
ブフレーム9を上方に付勢する付勢手段としてのバネ部
材17が設けられている。このバネ部材17は、上記ガイド
13を挟んで設けられ、下端が上記下部取付部材10に、上
端がシーブフレーム9の下側に連結されて、シーブフレ
ーム9を上方に付勢して浮き上がらせて支持している。
また、上記シーブフレーム9には、上記走行フレーム6
の走行を制動する制動手段25が連結されている。この制
動手段25は、その上下方向の回動によって走行車輪6を
押圧してその走行を停止させるブレーキシュ18を有する
リンク部材19と、このリンク部材19に上端が連結され、
下端が上記シーブフレーム9に連結されて、シーブフレ
ーム9の上下方向の移動力をリンク部材19の回動力とし
て伝達する伝達ロッド部材20とによって構成されてい
る。このリンク部材19は、走行車輪6に対応して4個設
けられ、一端が上記走行フレーム本体12にピン21を介し
て上下方向に回動自在に設けられていると共に、各リン
ク部材19のそれぞれが対応する走行車輪6の上方位置に
ブレーキシュ18を保持している。また、これらリンク部
材19の他端には長孔のピン孔22が形成され、このピン孔
22と隣り合うリンク部材19のピン孔22及び上記伝達ロッ
ド部材20の上端とはピン23によって連結されると共に、
これらリンク部材19の回動を許容するようになってい
る。
次に本実施例の作用を説明する。
先ず、第1図においてレール1には、2組のシーブブロ
ック2が走行移動自在に設けられており、これらのシー
ブブロック2は、荷を吊っていない状態において、シー
ブフレーム9がバネ部材17によって上方に付勢されて浮
き上がった位置にある。したがって、ブレーキシュ18が
走行車輪6から離れた上方位置にあるので、吊りフック
4をつかんで走行方向に引っ張れば、その力方向に手動
で移動されるようになっている。
次に、吊りフック4で荷を吊った場合、その吊り荷の荷
重は、吊りロープ3、シーブ8を介してシーブフレーム
9に加えられてシーブフレーム9を下方に引き下げよう
とする。その引き下げようとする力がバネ部材17の付勢
力よりも大きい場合には、このシーブフレーム9が下方
に移動すると共に、シーブフレーム9に連結された伝達
ロッド部材20を介して各リンク部材19に伝達される。こ
れにより各リンク部材19は同時に固定端部のピン21を支
点として下方に回動すると共に、ブレーキシュ18が走行
車輪6を押圧して制動するので走行が停止される。ま
た、2組のシーブブロック2を使用して図中2点鎖線で
示すように、両吊りロープ3を傾斜させて荷を吊った場
合においては、その吊り荷の荷重で走行車輪が制動され
て停止するので、水平分力の作用によって両シーブブロ
ック2が互いに近付く方向へ走行しようとしても、吊り
荷の荷重で走行が停止されているので、荷を安全に吊り
上げることができる。
次に、第4図及び第5図は他の実施例を示すものであ
る。
この実施例にあってシーブブロック2は、上述の従来例
の第5図に示すように、舞台の天井に沿って設けられた
レール1上を走行自在に複数のシーブブロック2が設け
られる場合に採用されるものである。
各シーブブロック2は第4図及び第5図に示すように、
上記第1図の実施例と同様にレール1上を走行する走行
車輪6を有する走行フレーム31とこの走行フレーム31に
に対して上下動自在に支持され、吊りロープ3を案内す
るガイドシーブ30を有するシーブフレーム32とで構成さ
れている。
上記走行フレーム31は外側から4個の走行車輪6を軸支
する一対の側板33が設けられおり、この走行フレーム31
の下側には、台板34とこの台板34の下側に固定された一
対の側板35とによって断面ほぼコの字状に形成されたシ
ーブフレーム32が設けられている。このシーブフレーム
32の側板35には複数のガイドシーブ30が軸支されてお
り、これらガイドシーブ30のうちの1個には当該シーブ
ブロック2の吊りロープ3が掛け回される共に、この吊
りロープ3を介して昇降自在に、吊りフック4と一体的
に形成された昇降用シーブ10が掛け回されている。ま
た、他のガイドシーブ30には他のシーブブロック2の吊
りロープ3が掛け回され、これらを案内するガイドとな
っている。そして、第6図に示すように、これら吊りロ
ープ3のそれぞれは、互いに干渉しないように独立して
吊りフック4を昇降できるように、個々に設けられた昇
降機5に掛け回されている。
また、走行フレーム31の側板33の前後部の外側には、こ
の側板33から突出させて設けられた上部支持部材37に上
端を連結されて側板33に沿って下方に延出するガイドロ
ッド36が設けられており、一方、シーブフレーム32には
その台板34上に上記ガイドロッド36が挿通されるガイド
スリーブ38が設けられる。ガイドロッド36の下端には、
下部支持部材39が設けられており、シーブフレーム32は
ガイドロッド36により走行フレーム31に対して上下動自
在になっている。
さらに、この下部支持部材39と上記台板34との間には、
上記ガイドロッド36を挿通させてシーブフレーム32を上
方に付勢するための付勢手段としてのバネ部材40が設け
られている。このバネ部材40は、下端がガイドロッド36
の下端側に、上端がシーブフレーム32の台板34に連結さ
れてシーブフレーム32を上方に付勢して浮き上がらせて
いると共に、所定以上の吊り荷の荷重によってシーブフ
レーム32が下方に移動する力で収縮するようなってお
り、走行フレーム31は、このバネ部材40を介してシーブ
フレーム32を上下方向に移動自在に支持している。
一方、走行フレーム31の走行を制動するための制動手段
25は上述の第2図及び第3図で説明したものと同様に、
その下方向への回動により走行車輪30を押圧して制動す
るブレーキシュ18を有するリンク部材19と、このリンク
部材19に上端が連結され、下端が上記シーブフレーム32
に連結されると共に、シーブフレーム32の上下方向の移
動力をリンク部材19の回動力として伝達するための伝達
部材41とによって構成され、また、伝達部材41は走行フ
レーム31の側板33に設けられたローラ42によって案内さ
れる。
この実施例の作用は、上述の実施例と同様に吊り荷の荷
重がバネ部材40に抗する荷重であるとシーブフレーム32
が下方に移動し、この移動する力が伝達部材41を介して
リンク部材19に伝達され、リンク部材19が下方に回動す
ると共に、ブレーキシュ18に走行車輪6を押圧する力が
伝達され、この押圧力で走行車輪6が制動され走行が停
止されることになる。
したがって、上述の実施例と同様に隣り合うシーブブロ
ックにより荷を相吊りすることができる。
[考案の効果] 本考案は次のような効果を発揮する。
(1)シーブフレームの負荷状態に応じてシーブフレー
ムを昇降させると共にシーブフレームの降下によりブレ
ーキシュを走行フレームの走行車輪に係合させて走行フ
レームの走行を停止させるので、荷役作業が安全にな
り、隣り合うシーブブロックを採用した相吊りも可能と
なる。
(2)シーブフレームに作用する吊り荷重でブレーキシ
ュを走行車輪に係合させるため、走行車輪に大きな制動
力を発生させることができ、走行車輪の停止を容易かつ
確実になし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略側面図、第2図は
要部側断面図、第3図は第2図のIII-III線断面、第4
図は他の実施例を示す要部側断面図、第5図は第4図の
V−V線矢視図、第6図は従来例を示す全体図である。 図中、1はレール、2はシーブブロック、3は吊りロー
プ、6は走行車輪、7は走行フレーム、8はシーブ、9
はシーブフレーム、17,40は付勢部材としてのバネ部
材、25は制動手段である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】舞台の天井に沿って水平方向に敷設された
    レール上を走行する走行車輪を有する走行フレームと、
    該走行フレームに昇降自在に支持され、吊り荷を昇降さ
    せるロープを案内するシーブを有するシーブフレーム
    と、上記走行フレームに取り付けられ、上記シーブフレ
    ームの昇降に追従して上記走行車輪に係脱自在に係合す
    るブレーキシュと、空荷のときにシーブフレームを上方
    に押し上げて上記ブレーキシュを走行車輪から離脱させ
    ると共に上記シーブフレームが吊り荷重を受けたときに
    その吊り荷重で圧縮されることによりシーブフレームを
    降下させてブレーキシュを走行車輪に係合させるバネと
    を備えたことを特徴とする舞台設備のシーブブロック。
JP1989023830U 1989-03-03 1989-03-03 舞台設備のシーブブロック Expired - Lifetime JPH079895Y2 (ja)

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JP1989023830U JPH079895Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 舞台設備のシーブブロック

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JPH02115386U JPH02115386U (ja) 1990-09-14
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