JPH0798761B2 - ジクロロペンタフルオロプロパンの製造法 - Google Patents

ジクロロペンタフルオロプロパンの製造法

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JPH0798761B2
JPH0798761B2 JP2047232A JP4723290A JPH0798761B2 JP H0798761 B2 JPH0798761 B2 JP H0798761B2 JP 2047232 A JP2047232 A JP 2047232A JP 4723290 A JP4723290 A JP 4723290A JP H0798761 B2 JPH0798761 B2 JP H0798761B2
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徹 川崎
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はジクロロペンタフルオロプロパン(R225)の製
造法に関するものである。含水素クロロフルオロプロパ
ン類は従来から用いられてきたフロン類と同様に発泡
剤、冷媒、洗浄剤等の用途が期待される。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] ジクロロペンタフルオロプロパン(R225)の製造法とし
ては、従来塩化アルミニウムが存在するジクロロフルオ
ロメタン中にテトラフルオロエチレンを付加させて、下
式に示すように3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフル
オロプロパン(R225ca)および1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(R225cb)を合成する方
法が知られている。
(O.Paleta et al.,Collect.Czech.Chem.Commun.,36,18
67(1971))しかしながら、この反応においては、下式
に示すようにジクロロフルオロメタンが不均化して、蒸
留等通常の方法では分離困難な反応副生物クロロホルム
(R20) を多量に生成するため純度の高い製品を得るには他段の
精製工程が必要であるという欠点を有している。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、ジクロロペンタフルオロプロパン(R225)
の効率的製造法について鋭意検討を行なった結果、テト
ラフルオロエチレンにジクロロフルオロメタン(R21)
を付加させる際に、R21の不均化生成物クロロホルムを
副生することなく高収率でR225が得られる方法を見いだ
し本発明を提供するに至ったものである。
本発明は、(1)ルイス酸触媒(但し、無水塩化アルミ
ニウムを除く)の存在下、テトラフルオロエチレン(4
F)にジクロロフルオロメタン(R21)を付加反応させ、
ジクロロペンタフルオロプロパンを得るに際し、4FとR2
1の存在モル比は1≦4F/R21である反応条件下で反応を
行うことを特徴とするジクロロペンタフルオロプロパン
の製造法および(2)ルイス酸触媒の存在下、テトラフ
ルオロエチレン(4F)にジクロロフルオロメタン(R2
1)を付加反応させ、ジクロロペンタフルオロプロパン
を得るに際し、4FとR21の供給モル比を1≦4F/R21とし
て、ルイス酸触媒、4F及びR21を連続的に反応器に供給
し、ジクロロペンタフルオロプロパンを含む反応生成物
及びルイス酸触媒を連続的に反応器から抜き出すことを
特徴とするジクロロペンタフルオロプロパンの製造法で
ある。以下本発明の詳細について実施例とともに説明す
る。
即ちルイス酸触媒の存在下テトラフルオロエチレン(4
F)にジクロロフルオロメタン(R21)を付加反応させる
際に4Fと、R21の存在モル比がR21に対して4Fを等量以
上、好ましくは過剰量である反応条件下で反応を行うと
R21の不均化反応が大幅におさえられ、下式に示すよう
に、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパ
ン(R225ca) および1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロ
パン(R225cb)が高収率で得られ、又不均化により少量
副生するクロロホルムは過剰に存在するテトラフルオロ
エチレンと反応し、下式に示すように1,3,3−トリクロ
ロ−1,1,2,2−テトラフルオロプロパン(R224ca)を与
える。
R224caはR225と沸点が異なり蒸留により容易に分離する
ことが可能である。
加えるテトラフルオロエチレンの量はルイス酸の量にも
左右されるがR21に対して等モル以上加えるのが適当で
あり、好ましくは、4FとR21の存在モル比が1.01≦4F/R2
1≦10、特には1.01≦4F/R21≦5、更に好ましくは1.1≦
4F/R21≦3である。テトラフルオロエチレン(4F)とジ
クロロフルオロメタン(R21)の供給方法は、最終的に4
FがR21に対して等量好ましくは過剰量存在する反応条件
下であれば特に限定されないが、R21の不均化反応をお
さえるためには4FとR21の供給モル比を1≦4F/R21、好
ましくは、1.01≦4F/R21≦10、特には1.01≦4F/R21≦
5、更に好ましくは1.1≦4F/R21≦3に保ちながら連続
的に反応器に供給し、R225を含む反応生成物を連続的に
反応器から抜き出す事が特に好ましい。過剰量用いた4F
は反応後回収することが可能であり、10倍モル以上大過
剰に用いてもよいが、経済的な操作とは言えない。
ルイス酸触媒は、予め反応器に存在させておいても良
く、4FとR21と同時に連続的に反応器に供給し、R225を
含む反応生成物と同時に連続的に反応器から抜き出す操
作でも良い。この場合、抜き出されたルイス酸触媒は、
リサイクルが可能である。
反応生成物中にR21が存在すると、不均化が起こりクロ
ロホルムなどの副生物が生成するため、常にR21の濃度
を最小限に抑えることが、所期反応の選択率を向上させ
るのに好ましく、反応器中のR21の濃度を最小限にする
ため、原料のR21,4F(及び触媒)を連続的に反応器に供
給し、反応生成物を連続的に抜き出すことにより、各成
分濃度を一定に保つことができ、かつ4Fを過剰に用いれ
ば、R21の濃度は最小限に抑えられるためこのような操
作が好ましい。
連続操作に用いる反応器は、いわゆる連続反応器であれ
ばよく、完全混合槽型、ピストンフロー式のいずれを用
いてもよい。
また、反応開始時に反応溶媒を仕込む必要があるが、連
続操作の場合には、連続的に反応が進行するに伴ない、
反応溶媒は徐々に反応生成物に置換されるので、反応溶
媒は主反応を妨害しないものであれば特に限定されな
い。
反応開始時の反応溶媒としては、例えばパーフルオロオ
クタン、パーフルオロブチルテトラヒドロフラン等のPF
C、1,1,1−トリクロロペンタフルオロプロパン(R215c
b)、1,1,3−トリクロロペンタフルオロプロパン(R215
ca)、1,1,1,3−テトラクロロテトラフルオロペンタン
(R214cb)等のCFC、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペン
タフルオロプロパン(R225ca)、1,3−ジクロロ−1,1,
2,2,3−ペンタフルオロプロパン(R225cb)、1,3,3−ト
リクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロプロパン(R224c
a)等のHCFCなどが好適であるが無溶媒で行なう事もも
ちろん可能である。反応温度は通常−80〜200℃、好ま
しくは−20〜100℃の温度範囲で行なわれ、反応圧は0
〜20kg/cm2が適当であり、特には0〜10kg/cm2が好まし
い。
連続操作の場合、反応液の滞留時間は、反応温度やルイ
ス酸触媒の種類にもよるが、通常0.1分〜24時間、特に
は1分〜10時間が適当である。
ルイス酸触媒の量はR21に対して、0.1〜50mol%が適当
であり、特には0.1〜10mol%が好ましい。本反応に用い
る触媒としてはルイス酸であれば特に限定されないが、
Al,Sb,Nb,Ta,W,Re,B,Sn,Ga,In,Zr,Hf,及びTiからなる群
から選ばれる少なくとも1個の元素を含むハロゲン化物
が好ましい。
例えば、GaCl2,GaCl3,ZrCl4,BCl3,AlCl3,HfCl4,I
nCl3,TiCl4等の塩化物又はこれらの化合物が一部フッ
素化されたもの、GaBr3,GaI3,HfBr4,HfI4,InBr3,I
nI3,TiBr4等の臭化物、ヨウ化物又はこれらの化合物が
一部塩素化、フッ素化されたもの例えばTiCl2F2,TiClF
3,ZrCl2F2等が使用可能である。
又、例えばSbCl5,NbCl5,TaCl5,MoCl5,WCl6,ReC
l5,BCl3,SnCl4等の塩化物及びこれらの化合物が一部
フッ素化されたもの、SbF5,NbF5,TaF5,MoF6,BF3
のフッ化物及びこれらの化合物が一部塩素化されたも
の、TaBr5,AlBr3,AlI3,BBr3,BI3等の臭化物、ヨウ
化物およびこれらの化合物が一部塩素化、フッ素化され
たもの等が使用可能である。
[実施例] 以下、本発明の実施例を示す。
参考例1 10lのハステロイC製オートクレーブに無水塩化アルミ
ニウム0.2Kg(1.5mol)を加えて減圧脱気した後、R225c
a(CF3CF2CHCl2)3Kg(14.8mol)を加えた。オートクレ
ーブを−10℃に冷却した後、反応温度を0〜5℃に保ち
ながらテトラフルオロエチレンを850g/hr、R21を670g/h
rの速度で加え続けた。6時間後にテトラフルオロエチ
レンおよびR21の供給を止め、反応温度を5〜10℃に保
持しながらさらに4時間撹拌を続けた。圧力を常圧に戻
した後反応液を濾別し、反応粗液約10.7kgを回収した。
ガスクロ及び19F‐NMRを用いて分析した結果を第1表に
示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.1kg得られた(収率85%) 参考例2 反応溶媒としてR225caの代わりにR215cb(CF3CF2CCl3
3Kg(12.6mol)を用いる以外は参考例1と同様に反応を
行ない反応粗液10.5kgを回収した。ガスクロ及び19F‐N
MRを用いて分析した結果を第2表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が6.6kg得られた(収率84
%)。
実施例1 触媒をヨウ化アンモニウムとし、触媒の添加量を0.2kg/
hr(0.7モル)とする以外は後述の実施例18と同様の反
応を行ない、反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNM
Rを用いて分析した結果を第3表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が10kg得られた(収率91%)。
実施例2 10lのハステロイC製オートクレーブを減圧脱気した
後、R215cb(CF3CF2CCl3)10kgを初期溶媒として仕込ん
だ。
オートクレーブを−15℃に冷却した後、反応温度−10℃
〜−5℃に保ちながら、テトラフルオロエチレン1300g/
hr、R21 1030g/hr、塩化アルミニウム20g/hr[1.5モル
%(R21に対するモル%)以下同じ]の速度で加え続け
た。仕込量と同量の反応混合物を連続的に抜き出して反
応を行ない、20時間を経過した時点で、反応混合物中に
は初期溶媒R215cbは存在なくなったことが、ガスクロ及
19F‐NMRを用いて分析した結果分かった。そのときの
反応液組成を第4表に示す。
仕込み量と同量の反応混合物を連続的に抜き出して得ら
れた、反応粗液10.7kgを蒸留精製することにより、R225
(ジクロロペンタフルオロプロパン)が9.1kg得られた
(収率85%)。
参考例3 テトラフルオロエチレン、R21及び塩化アルミニウムの
フィード量を2倍とする以外は、参考例1と同様に反応
を行ない反応粗液10.5kgを回収した。ガスクロ及び19F
‐NMRを用いて分析した結果を第5表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.8kg得られた(収率84
%)。
参考例4 塩化アルミニウムのフィード量を67kg/hr(5.0モル%)
とする以外は、参考例1と同様に反応を行ない反応粗液
9.8kgを回収した。ガスクロ及び19F‐NMRを用いて分析
した結果を第6表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.0kg得られた(収率82
%)。
参考例5 反応温度を0〜5℃にする以外は、参考例1と同様に反
応を行ない反応粗液8.5kgを回収した。ガスクロ及び19F
‐NMRを用いて分析した結果を第7表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が6.8kg得られた(収率80
%)。
実施例3 触媒を塩化ジルコニウム(IV)とし、触媒の添加量を20
g/hr(0.9モル%)とする以外は、実施例2と同様に反
応を行ない反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMR
を用いて分析した結果を第8表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.5kg得られた(収率86
%)。
実施例4 触媒を四塩化チタンとし、触媒の添加量を20g/hr(0.1
モル%)とする以外は、実施例2と同様に反応を行ない
反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて分
析した結果を第9表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.2kg得られた(収率84
%)。
実施例5 触媒を二塩化二フッ化ジルコニウムとし、触媒の添加量
を20g/hr(1モル%)とする以外は、実施例2と同様に
反応を行ない反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNM
Rを用いて分析した結果を第10表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.5kg得られた(収率86
%)。
実施例6 触媒を二塩化二フッ化チタンとし、触媒の添加量を20g/
hr(1.3モル%)とする以外は、実施例2と同様に反応
を行ない反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMRを
用いて分析した結果を第11表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.2kg得られた(収率84
%)。
実施例7 触媒を三塩化ガリウムとし、触媒の添加量を20g/hr(1.
1モル%)とする以外は、実施例2と同様に反応を行な
い反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて
分析した結果を第12表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9kg得られた(収率81%)。
実施例8 触媒を四塩化ハフニウムとし、触媒の添加量を20g/hr
(0.6モル%)とする以外は、実施例2と同様に反応を
行ない反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用
いて分析した結果を第13表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9.5kg得られた(収率86
%)。
実施例9 触媒を三塩化インジウムとし、触媒の添加量を20g/hr
(0.9モル%)とする以外は、実施例2と同様に反応を
行ない反応粗液11kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用
いて分析した結果を第14表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が9kg得られた(収率81%)。
実施例10 触媒を五塩化アンチモンとし、触媒の添加量を0.2g/hr
(0.7モル)、反応温度を30℃とする以外は参考例1と
同様に反応を行ない反応粗液10kgを回収した。ガスクロ
及びNMRを用いて分析した結果を第15に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.5kg得られた(収率85
%)。
実施例11 触媒を五塩化ニオブとし、触媒の添加量を0.2kg/hr(0.
7モル)とする以外は、実施例10と同様に反応を行ない
反応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて分
析した結果を第16表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.5kg得られた(収率85
%)。
実施例12 触媒を五塩化タンタルとし、触媒の添加量を0.2g/hr
(0.6モル)とする以外は実施例10と同様に反応を行な
い反応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて
分析した結果を第17に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.3kg得られた(収率83
%)。
実施例13 触媒を五塩化モリブデンとし、触媒の添加量を0.2kg/hr
(0.6モル)とする以外は、実施例10と同様に反応を行
ない反応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用い
て分析した結果を第18表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.3kg得られた(収率83
%)。
実施例14 触媒を六塩化タングステンとし、触媒の添加量を0.2g/h
r(0.5モル)、反応温度を20℃とする以外は実施例10と
同様に反応を行ない反応粗液10kgを回収した。ガスクロ
及びNMRを用いて分析した結果を第19に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.4kg得られた(収率84
%)。
実施例15 触媒を五塩化レニウムとし、触媒の添加量を0.2kg/hr
(0.5モル)とする以外は、実施例14と同様に反応を行
ない反応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用い
て分析した結果を第20表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.4kg得られた(収率84
%)。
実施例16 触媒を三塩化ホウ素とし、触媒の添加量を0.2kg/hr(1.
7モル)とする以外は実施例14と同様に反応を行ない反
応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて分析
した結果を第21表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.4kg得られた(収率84
%)。
実施例17 触媒を塩化第二スズとし、触媒の添加量を0.2kg/hr(1.
8モル)とする以外は、実施例14と同様に反応を行ない
反応粗液10kgを回収した。ガスクロ及びNMRを用いて分
析した結果を第22表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が8.4kg得られた(収率84
%)。
実施例18 触媒を臭化アンモニウムとし、触媒の添加量を0.2kg/hr
(0.7モル)、反応温度を−10℃とする以外は実施例14
と同様に反応を行ない反応粗液11kgを回収した。ガスク
ロ及びNMRを用いて分析した結果を第23表に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が10kg得られた(収率91%)。
比較例 10lのハステロイC製オートクレーブを無水塩化アルミ
ニウム0.2kg(1.5mol)を加えて減圧脱気した後、オー
トクレーブを−10℃に冷却し、R21(CHCl2F)を5kg(4
8.6mol)加えた。反応温度0〜5℃に保ちながらテトラ
フルオロエチレン800g/hrの供給速度で加え続けた。反
応圧の上限を5kg/cm2とし、必要に応じてガスをパージ
しながら反応を続けた。5時間後反応温度を20℃に上
げ、さらに1時間テトラフルオロエチレンを供給したと
ころでテトラフルオロエチレンの供給を止めた(テトラ
フルオロエチレンの総仕込み量4.8kg(48mol))。その
まま更に2時間撹拌を続けた後に反応を止め、常圧に戻
した後反応液を濾別し、反応粗液7.8kgを回収した。ガ
スクロ及び19F‐NMRを用いて分析した結果を第24表に示
す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225(ジクロロペ
ンタフルオロプロパン)が3.5kg得られた(収率35
%)。
[発明の効果] 本発明は、実施例に示した如く、従来高純度品の入手が
困難であったジクロロペンタフルオロプロパン(R225)
を高収率で製造し得るという効果を有する。
すなわち、比較例に示すように、R21の濃度に高い状態
があると、不均化反応により副生物を生成するのでR225
の収率は低いが、これに対し、本発明の方法は常にR21
の濃度を低く維持できるので、実施例に示したように、
R225を高収率で製造しうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 田沼 敏弘 神奈川県横浜市港南区港南2―24―31 (72)発明者 簗瀬 互一 千葉県市原市五井5232―2 (72)発明者 川崎 徹 千葉県市原市五井1846―1 (72)発明者 武居 龍太郎 東京都中野区本町2―20―10 (72)発明者 佐藤 好男 千葉県四街道市さつきケ丘1―2 (56)参考文献 特開 平3−118338(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルイス酸触媒(但し、無水塩化アルミニウ
    ムを除く)の存在下、テトラフルオロエチレン(4F)に
    ジクロロフルオロメタン(R21)を付加反応させ、ジク
    ロロペンタフルオロプロパンを得るに際し、4FとR21の
    存在モル比が1≦4F/R21である反応条件下で反応を行う
    ことを特徴とするジクロロペンタフルオロプロパンの製
    造法。
  2. 【請求項2】4FとR21の存在モル比が1.01≦4F/R21≦10
    である請求項1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】ルイス酸触媒がSb,Nb,Ta,Mo,W,Re,B,Sn,G
    a,In,Zr,Hf及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1
    個の元素を含むハロゲン化物である請求項1に記載の製
    造法。
  4. 【請求項4】4FとR21の供給モル比を1≦4F/R21とし
    て、4FとR21を連続的に反応器に供給し、ジクロロペン
    タフルオロプロパンを含む反応生成物を連続的に反応器
    から抜き出すことを特徴とする請求項1に記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】ルイス酸触媒の存在下、テトラフルオロエ
    チレン(4F)にジクロロフルオロメタン(R21)を付加
    反応させ、ジクロロペンタフルオロプロパンを得るに際
    し、4FとR21の供給モル比を1≦4F/R21として、ルイス
    酸触媒、4F及びR21を連続的に反応器に供給し、ジクロ
    ロペンタフルオロプロパンを含む反応生成物及びルイス
    酸触媒を連続的に反応器から抜き出すことを特徴とする
    ジクロロペンタフルオロプロパンの製造法。
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