JPH04253928A - ハロゲン化炭化水素類の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化炭化水素類の製造方法

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JPH04253928A
JPH04253928A JP3035258A JP3525891A JPH04253928A JP H04253928 A JPH04253928 A JP H04253928A JP 3035258 A JP3035258 A JP 3035258A JP 3525891 A JP3525891 A JP 3525891A JP H04253928 A JPH04253928 A JP H04253928A
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JP
Japan
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olefin
halogenoalkane
group
reaction
manufacturing
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Withdrawn
Application number
JP3035258A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Morikawa
森川 真介
Keiichi Onishi
大西 啓一
Shuichi Okamoto
秀一 岡本
Toshihiro Tanuma
敏弘 田沼
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04253928A publication Critical patent/JPH04253928A/ja
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素数3以上のハロゲン
化炭化水素類の製造法に関するものである。炭素数3以
上のハロゲン化炭化水素類は従来から用いられてきたフ
ロン類と同様に発泡剤、冷媒、洗浄剤等の用途が期待さ
れる。
【0002】
【従来の技術】従来知られている炭素数3以上のハロゲ
ン化炭化水素類の合成ルートとしては、例えば、以下の
方法が知られている。
【0003】1)テトラフルオロエチレンとメタノール
とから2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールと
し、次にこれと塩化スルフリルとを反応しクロロスルホ
ン酸エステルとした後、これをアルカリ金属塩化物と反
応することにより1−クロロ−2,2,3,3−テトラ
フルオロプロパンを合成する方法。
【0004】2)メチルエチルケトンを五塩化リンと反
応させて塩化物とした後に三フッ化アンチモンでフッ素
化して2,2−ジフルオロブタンとし、これを塩素化し
て1,1,1,2,2−ペンタクロロ−3,3− ジフ
ルオロブタンとした後にさらに三フッ化アンチモンでフ
ッ素化して1,2,2−トリクロロ−1,1,3,3−
 テトラフルオロブタンにする方法。
【0005】3)塩化アルミニウムの存在下にテトラフ
ルオロエチレンにジクロロフルオロメタンを付加させて
、下式に示すように 3,3− ジクロロ−1,1,1
,2,2− ペンタフルオロプロパン(R225ca)
および1,3− ジクロロ−1,1,2,2,3− ペ
ンタフルオロプロパン(R225cb)を合成する方法
【0006】CF2 =CF2 +CHCl2 F→C
F3 CF2 CHCl2 + CClF2 CF2 CHClF (O.Paleta et al., Collect
. Czech. Chem. Commun., 3
6, 1867 (1971) )
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記1)と2)の方法
においては、多段の工程を必要とするため、収率の向上
が困難であり工業的生産に適さないという欠点を有し、
3)の方法においては目的生成物と同時に目的生成物と
沸点が近く蒸留等通常の方法では分離困難な反応副生物
を生成するため純度の高い製品を得るには多段の精製工
程が必要であるという欠点を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は炭素数3以上
のハロゲン化炭化水素類の効率的製造法について鋭意検
討を行なった結果、
【0009】一般式    MXx Fy[但し、Mは
4族、5族、13族から選ばれる元素のいずれか1種ま
たは2種以上、XはCl,Br,Iのいずれか1種また
は2種以上、x は0<x <5の実数、y はMが4
族においては0<y ≦3.5 の実数、5族において
は0<y ≦4.5 の実数、13族においては0<y
 ≦2.5 の実数でx +y =3〜5の整数]で表
されるハロゲン化フッ素化物の存在下に、
【0010】下記に示すオレフィン R1 R2 C=CR3 R4 [但し、R1 はH, Cl, F,Br或いはCF3
 ,CF2 Cl基、R2,R3,R4はそれぞれ同じ
か異なるH,Cl,F或いはBrのいずれか]と、
【0011】下記に示すハロゲノアルカンCYR5 R
6 R7 [但し、YはCl,F,Br或いはIのいずれか、R5
 はCl,F,Br,I或いはCa Hb Clc F
d Bre If であり式中a は0 〜4 、b,
c,dは 0〜2a+1、e,f は0 〜3 の整数
、b+c+d+e+f=2a+1, 2a−1 or 
2a−3でかつb+c+d+e+f≧1 、R6,R7
 はそれぞれ同じか異なるH,Cl,F,Br或いはI
のいずれか]を反応させると高収率でハロゲノアルカン
類を生成することを見いだし本発明を提供するに至った
ものである。
【0012】以下、本発明の詳細について実施例ととも
に説明する。すなわち下記に示すオレフィンR1 R2
 C=CR3 R4 [但し、R1 はH, Cl, F,Br或いはCF3
 ,CF2 Cl基、R2,R3,R4はそれぞれ同じ
か異なるH,Cl,F或いはBrのいずれか]と、
【0013】下記に示すハロゲノアルカンCYR5 R
6 R7 [但し、YはCl,F,Br或いはIのいずれか、R5
 はCl,F,Br,I或いはCa Hb Clc F
d Bre If であり式中a は0 〜4 、b,
c,dは 0〜2a+1、e,f は0 〜3 の整数
、 b+c+d+e+f=2a+1, 2a−1 or
 2a−3 で且つ b+c+d+e+f≧1 、R6
,R7 はそれぞれ同じか異なるH,Cl,F,Br或
いはIのいずれか]との付加反応を行う際に、触媒とし
【0014】一般式    MXx Fy[但し、Mは
4族、5族、13族から選ばれる元素のいずれか1種ま
たは2種以上、XはCl,Br,Iのいずれか1種また
は2種以上、x は0<x <5の実数、y はMが4
族においては0<y ≦3.5 の実数、5族において
は0<y ≦4.5 の実数、13族においては0<y
 ≦2.5 の実数でx +y =3〜5の整数]で表
されるハロゲン化フッ素化物を用いる。
【0015】該オレフィンの存在モル比が付加する該ハ
ロゲノアルカンに対して当量以上、好ましくは過剰量で
ある反応条件下で反応を行うことにより、付加反応が収
率よく進行するため、このような反応条件が特に好まし
い。
【0016】前記ハロゲン化フッ素化物は、例えば  
MXx [但し、Mは4族、5族、13族から選ばれる元素のい
ずれか1種または2種以上、XはCl,Br,Iのいず
れか1種または2種以上、x は、Mが4族においては
 x=4、5族においては x=5、13族においては
 x=3]で表わされるハロゲン化物、例えばBCl3
 ,AlCl3 ,GaCl3 ,InCl3 ,Ti
Cl4 ,ZrCl4 ,HfCl4 ,NbCl5 
,TaCl5 ,等の塩化物、GaBr3 ,GaI3
 ,InBr3 ,InI3 ,TaBr5 ,AlB
r3 ,AlI3 ,BBr3 ,BI3 , TiB
r4 ,TiI4 , ZrBr4 ,ZrI4 ,H
fBr4 ,HfI4 ,AlBr3 ,AlI3 等
の臭化物、ヨウ化物等を適当なフッ素化剤、例えばトリ
クロロフルオロメタン(R11),ジクロロジフルオロ
メタン(R12)、トリクロロトリフルオロエタン(R
113)等のクロロフルオロカーボン、ジクロロフルオ
ロメタン(R21),クロロジフルオロメタン(R22
)等のヒドロクロロフルオロカーボン,或いはフッ化水
素、フッ素ガス等で処理することにより容易に調製する
ことができる。
【0017】処理条件は用いるハロゲン化物,フッ素源
により異なるが、通常ハロゲン化物に対して等モル以上
のフッ素源を用いる。反応温度はクロロフルオロメタン
,ヒドロクロロフルオロメタンを用いる場合には通常−
50〜200℃、特には−20〜100℃、その他のフ
ッ素源例えば、フッ化水素を用いる場合には、通常−2
0〜200℃、特には0〜150℃が好ましい。反応時
間としてはクロロフルオロメタン,ヒドロクロロフルオ
ロメタンを用いる場合には通常10分〜2週間、特には
1時間〜1日、その他のフッ素源、例えばフッ化水素を
用いる場合には、通常30分〜2週間、特には1時間〜
1日が好ましい。
【0018】該ハロゲン化フッ素化物  MXx Fy
中に含まれるフッ素元素の含有量は、触媒の活性を高め
て付加生成物ハロゲノアルカン類の収率を高めるために
は、適切な範囲に選定することが好ましい。その範囲は
、該ハロゲン化フッ素化物が固体の場合は粒径にもよる
が、4族においては通常0<y ≦3.5 特には 1
≦y ≦3 、5族においては通常0<y ≦4.5 
、特には 1≦y ≦4 、13族においては通常0<
y ≦2.5 、特には 0.1≦y ≦2 である。
【0019】反応に用いるオレフィンとしては、例えば
、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレ
ン、1,1−ジクロロジフルオロエチレン、シス−1,
2− ジクロロジフルオロエチレン、トランス−1,2
−ジクロロジフルオロエチレン、トリクロロフルオロエ
チレン、テトラクロロエチレン、トリフルオロエチレン
、1−クロロ−2,2− ジフルオロエチレン、1,1
−ジクロロ−2− フルオロエチレン、1,2−ジクロ
ロ−2− フルオロエチレン、トリクロロエチレン、1
,1−ジフルオロエチレン、1,2−ジフルオロエチレ
ン、1−クロロ−1− フルオロエチレン、シス−1−
 クロロ−2− フルオロエチレン、トランス−1− 
クロロ−2− フルオロエチレン、1,1−ジクロロエ
チレン、シス−1,2− ジクロロエチレン、トランス
−1,2−ジクロロエチレン、フルオロエチレン、クロ
ロエチレン、エチレン、ヘキサフルオロプロペン、3,
3,3−トリフルオロプロペン、1−ブロモ−2,2−
 ジフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、
2−クロロペンタフルオロプロペン、1,1−ジクロロ
テトラフルオロプロペン−1,1,1− ジブロモジフ
ルオロエチレン、等が挙げられる。
【0020】また、反応に用いるハロゲノアルカンとし
ては、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、R11、R
12、トリフルオロブロモメタン、塩化メチレン、R2
1、R22、メチルクロライド、ブロモトリクロロメタ
ン、ブロモジクロロフルオロメタン、ブロモジフルオロ
メタン、ヨードトリフルオロメタン、ペンタクロロフル
オロエタン、テトラクロロ−1,2− ジフルオロエタ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1−クロロ−2−
 ヨードテトラフルオロエタン、3,3−ジクロロ−1
,1,1,2,2− ペンタフルオロプロパン、1,3
−ジクロロ−1,1,2,2,3− ペンタフルオロプ
ロパン、1,1,1−トリクロロペンタフルオロプロパ
ン、1,1,3−トリクロロペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−3− ヨードパーフルオロプロパン、1−
ヨードパーフルオロプロパン等、が挙げられる。
【0021】本発明によって得られるハロゲン化炭化水
素としては、1,1,1,3−テトラクロロテトラフル
オロプロパン等のテトラクロロテトラフルオロプロパン
、1,3,3−トリクロロ−1,1,2,2− テトラ
フルオロプロパン等のトリクロロテトラフルオロプロパ
ン、1,1,1−トリクロロペンタフルオロプロパン等
のトリクロロペンタフルオロプロパン、3,3−ジクロ
ロ−1,1,1,2,2− ペンタフルオロプロパン等
のジクロロペンタフルオロプロパン、3,3−ジクロロ
ヘキサフルオロプロパン等のジクロロヘキサフルオロプ
ロパン、1,1,3,3−テトラクロロ−1,2,2−
 トリフルオロプロパン等のテトラクロロトリフルオロ
プロパン、1,1,1,3,3−ペンタクロロトリフル
オロプロパン等のペンタクロロトリフルオロプロパン、
3,3−ジクロロ−1,1,1− トリフルオロプロパ
ン等のジクロロトリフルオロプロパン、1,1,1−ト
リクロロ−3,3,3− トリフルオロプロパン等のト
リクロロトリフルオロプロパン、3,3−ジクロロ−1
,1,1,2− テトラフルオロプロパン等のジクロロ
テトラフルオロプロパン、1−ブロモ−1,3− ジク
ロロペンタフルオロプロパン等のブロモジクロロペンタ
フルオロプロパン1−ヨードヘプタフルオロメタン、1
,1,1,2,2,3,3−ヘプタクロロプロパン等の
ヘプタクロロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,2
,2,3−ペンタフルオロブタン等のクロロフルオロブ
タン類、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,4,4,
5,5,5− ノナフルオロペンタン等のクロロフルオ
ロペンタン類、3,3−ジクロロドデカフルオロヘキサ
ン等のクロロフルオロヘキサン類、3,3−ジクロロ−
1,1,1,2,2,4,4,5,5− ノナフルオロ
ヘプタン等のクロロフルオロヘプタン類、を挙げること
ができる。
【0022】反応溶媒は原料であるオレフィン、ハロゲ
ノアルカンを適度に溶かし込むものであれば特に限定さ
れない。例えばパーフルオロオクタン、パーフルオロブ
チルテトラヒドロフラン、トリクロロペンタフルオロプ
ロパン(R215)、ジクロロペンタフルオロプロパン
(R225)、テトラクロロテトラフルオロプロパン(
R224)などの溶媒が使用可能である。精製を容易に
するために無溶媒で行なうのももちろん可能である。
【0023】触媒量は用いる触媒によって異なるが原料
に対して通常0. 01〜50重量%、好ましくは0.
 1〜10重量%用いる。触媒はあらかじめ反応器に存
在させておいてもよく、連続操作においてはオレフィン
とハロゲノアルカンと同時に連続的に反応器に供給し、
生成物と同時に連続的に反応器から抜き出す操作でもよ
い。 この場合抜き出された触媒はリサイクルが可能である。 反応温度は通常−80〜200℃、好ましくは−20〜
100℃の温度範囲が適当である。反応圧は用いるオレ
フィン、ハロゲノアルカンによって異なり特に限定され
ないが、通常微加圧〜10kg/cm2(ゲージ圧)で
行うのが好ましい。
【0024】加えるオレフィンの量は触媒の量にも左右
されるが、付加するハロゲノアルカンの量に対して等モ
ル以上加えるのが適当であり、特にオレフィン及びハロ
ゲノアルカンを連続供給する場合には、好ましくはオレ
フィンとハロゲノアルカンの存在モル比が1.01≦オ
レフィン/ハロゲノアルカン≦10、特には1.01≦
オレフィン/ハロゲノアルカン≦5、更に好ましくは1
.01≦オレフィン/ハロゲノアルカン≦3である。
【0025】連続操作に用いる反応器は、いわゆる連続
反応器であればよく、完全混合槽型、ピストンフロー式
のいずれを用いてもよい。連続操作の場合、反応液の滞
留時間は反応温度や、ルイス酸の種類、或いは用いるオ
レフィン、ハロゲノメタンにもよるが、通常0. 1分
から24時間、特には1分から10時間が適当である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 [調製例1]2リットルの三口丸底フラスコにジムロー
ト冷却器を付け、窒素気流中、200g(1. 5mo
l)の無水三塩化アルミニウムおよび2000g(14
. 6mol)のR11を加え、0℃で12時間静かに
撹拌を続けた。1時間放置後上澄み液を除き、減圧乾燥
してAlCl3−y Fy を得た。このもののフッ素
含有量 yは0. 01であった。
【0027】[調製例2]2リットルの三口丸底フラス
コにジムロート冷却器を付け、窒素気流中、200g(
0. 86mol)の無水四塩化ジルコニウムおよび2
000g( 14. 6mol) のR11を加え、0
℃で2時間撹拌を続けた。1時間放置後上澄み液を除き
、減圧乾燥してZrCl4−y Fy を得た。このも
ののフッ素含有量 yは1. 6であった。
【0028】[調製例3]2リットルの三口丸底フラス
コにジムロート冷却器を付け、窒素気流中、200g(
1.1 mol)の無水四塩化チタンおよび2000g
(19. 4mol)のR21を加え、0℃で12時間
撹拌を続けた。1時間放置後上澄み液を除き、減圧乾燥
してTiCl4−y Fy を得た。このもののフッ素
含有量 yは2. 3であった。
【0029】[調製例4]1リットルのハステロイC製
オートクレーブに無水五塩化タンタル200g(0. 
6mol)を加えて減圧脱気した後、無水のフッ化水素
を500g(25mol)加え、50℃で5時間撹拌し
た。減圧にしてフッ化水素及び塩化水素を除き、TaC
l5−y Fy を得た。このもののフッ素含有量 y
は4であった。
【0030】[調製例5]2リットルの三口丸底フラス
コにジムロート冷却器を付け、窒素気流中、200g(
0. 62mol)の無水四塩化ハフニウムおよび20
00g( 14. 6mol) のR11を加え、0℃
で2時間撹拌を続けた。1時間放置後上澄み液を除き、
減圧乾燥してHfCl4−y Fy を得た。このもの
のフッ素含有量 yは1. 5であった。
【0031】[調製例6]200ミリリットルの三口丸
底フラスコにジムロート冷却器を付け、窒素気流中、2
0g(0. 1mol)の無水三塩化ガリウムおよび2
00g(1. 5mol)のR11を加え、0℃で12
時間静かに撹拌を続けた。1時間放置後上澄み液を除き
、減圧乾燥してGaCl3−y Fy を得た。このも
ののフッ素含有量 yは0. 1であった。
【0032】[実施例1]1リットルのハステロイC製
オートクレーブに調製例1で調製したフッ素化塩化アル
ミニウム5gを加えて減圧脱気した後、500g(3.
76mol)の1,1−ジクロロジフルオロエチレンを
加えた。オートクレーブを0℃に保ちながら370g(
3.57mol)のR21を加え、添加終了後さらに1
時間撹拌を続けた。反応液を濾別して、反応粗液860
gを回収しガスクロ及びNMRを用いて分析した。結果
を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】[実施例2]フッ素化塩化アルミニウムの
代わりに調製例2で調製したフッ素化塩化ジルコニウム
5gを用いる他は、実施例1と同様にして反応を行い反
応粗液860gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて分
析した結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】[実施例3]1リットルのハステロイC製
オートクレーブに調製例2で調製したフッ素化塩化ジル
コニウム5gを加えて減圧脱気した後、150gの3,
3−ジクロロ−1,1,1,2,2− ペンタフルオロ
プロパン(R225ca)を加えた。0℃まで冷却した
後、反応温度を0〜10℃に保ちながらクロロトリフル
オロエチレンとR21をクロロトリフルオロエチレンが
過剰になるように適宜加え続けた。クロロトリフルオロ
エチレンを500g(4.3mol)、R21を400
g(3.9mol)を加えた時点で原料の供給を止め、
さらに4時間撹拌を続けた。圧力を常圧に戻した後、反
応液を水洗し、反応粗液約960gを回収した。ガスク
ロ及びNMRを用いて分析した結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】[実施例4]フッ素化塩化ジルコニウムの
代わりに調製例3で調製したフッ素化塩化チタン10g
を用いる他は、実施例3と同様にして反応を行い反応粗
液850gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて分析し
た結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】[実施例5]フッ素化塩化ジルコニウムの
代わりに調製例5で調製したフッ素化塩化ハフニウム5
g、クロロトリフルオロエチレンの代わりに350g(
4.3mol)のトリフルオロエチレン、R21の代わ
りに530g(3.9mol)のR11を用いる他は、
実施例3と同様にして反応を行い反応粗液950gを得
た。ガスクロ及びNMRを用いて分析した結果を表5に
示す。
【0041】
【表5】
【0042】[実施例6]フッ素化塩化ハフニウムの代
わりに調製例6で調製したフッ素化塩化ガリウム10g
を用いる他は、実施例5と同様にして反応を行い反応粗
液770gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて分析し
た結果を表6に示す。
【0043】
【表6】
【0044】[実施例7]クロロトリフルオロエチレン
代わりに270g(4.3mol)のジフルオロエチレ
ンを用いる他は、実施例3と同様にして反応を行い反応
粗液760gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて分析
した結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
【0046】[実施例8]フッ素化塩化アルミニウムの
代わりに調製例4で調製したフッ素化塩化タンタル10
g、1,1−ジクロロジフルオロエチレンの代わりに1
,2−ジクロロジフルオロエチレンを用いる他は、実施
例1と同様にして反応を行い反応粗液850gを得た。 ガスクロ及びNMRを用いて分析した結果を表8に示す
【0047】
【表8】
【0048】[実施例9]1,1−ジクロロジフルオロ
エチレンの代わりに1,2−ジクロロジフルオロエチレ
ン、R21の代わりに430g(3.57mol)のR
12を用いる他は、実施例1と同様にして反応を行い反
応粗液810gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて分
析した結果を表9に示す。
【0049】
【表9】
【0050】[実施例10]1,1−ジクロロジフルオ
ロエチレンの代わりに1,2−ジクロロジフルオロエチ
レン、R12の代わりに310g(3.57mol)の
R22を用いる他は、実施例1と同様にして反応を行い
反応粗液710gを得た。ガスクロ及びNMRを用いて
分析した結果を表10に示す。
【0051】
【表10】
【0052】[実施例11]1リットルのハステロイC
製オートクレーブに調製例1で調製したフッ素化塩化ア
ルミニウム10gを加えて減圧脱気した後、テトラクロ
ロエチレン500g(3.0mol)を加えた。オート
クレーブを60〜80℃に保ちながら、クロロホルム3
60g(3.0mol)を加えた。添加終了後さらに1
時間撹拌を続けた。反応液を濾別して、反応粗液850
gを回収しガスクロ及びNMRを用いて分析した。結果
を表11に示す。
【0053】
【表11】
【0054】[実施例12]1リットルのハステロイC
製オートクレーブに調製例1で調製したフッ素化塩化ア
ルミニウム10gを加えて減圧脱気した後、400g(
3.0mol)のトリクロロエチレンを加えた。オート
クレーブを60〜80℃に保ちながら、四塩化炭素46
0g(3.0mol)を加えた。添加終了後さらに1時
間撹拌を続けた。反応液を濾別して、反応粗液840g
を回収しガスクロ及びNMRを用いて分析した。結果を
表12に示す。
【0055】
【表12】
【0056】[実施例13]10リットルのハステロイ
C製オートクレーブに調製例1で調製したフッ素化塩化
アルミニウム0.2kgを加えて減圧脱気した後、10
kgの1,1,1−トリクロロペンタフルオロプロパン
(R215cb)を加えた。オートクレーブを−10℃
に冷却した後、反応温度を0〜10℃に保ちながらテト
ラフルオロエチレンを1200g/hr、R11を13
00g/hr、フッ素化塩化アルミニウムを20g/h
rの速度で加え続け、仕込量と同量の反応混合物を連続
的に抜き出して反応を行った。40時間後の反応液組成
を表13に示す。
【0057】
【表13】 回収した反応粗液85kgを蒸留精製することによりR
215が73kg得られた(収率86%)。
【0058】[実施例14]フッ素化塩化アルミニウム
の代わりに調製例2で調製したフッ素化塩化ジルコニウ
ムを用いる以外は実施例13と同様に反応を行った。4
0時間後の反応液組成を表14に示す。
【0059】
【表14】   回収した反応粗液85kgを蒸留精製することによ
りR215が78kg得られた(収率91%)。
【0060】[実施例15]テトラフルオロエチレンの
代わりに1,1−ジクロロジフルオロエチレンを145
0g/hr、トリクロロフルオロエチレンの代わりにR
21を1030g/hrの供給速度で加える以外は実施
例14と同様に反応を行った。40時間後の反応粗液を
表15に示す。
【0061】
【表15】   回収した反応粗液95kgを蒸留精製することによ
りR223が78kg得られた(収率83%)。
【0062】[実施例16]1,1−ジクロロジフルオ
ロエチレンの代わりに1,2−ジクロロジフルオロエチ
レン、ジクロロフルオロメタンの代わりに1,1,3−
トリクロロペンタフルオロプロパン850g(3.58
mol)を用い、反応温度を10℃とする以外は実施例
1と同様に反応を行った。反応液を濾別して、反応粗液
1300gを回収しガスクロ及びNMRを用いて分析し
た。結果を表16に示す。
【0063】
【表16】
【0064】[実施例17]クロロトリフルオロエチレ
ンの代わりにテトラフルオロエチレン275g(2.7
5mol)、ジクロロフルオロメタンの代わりに1,1
,3−トリクロロペンタフルオロプロパン600g(2
.5mol)を用い、反応温度を10〜20℃とする以
外は実施例3と同様に反応を行った。反応液を濾別して
、反応粗液950gを回収しガスクロ及びNMRを用い
て分析した。結果を表17に示す。
【0065】
【表17】
【0066】
【発明の効果】本発明は、実施例に示した如く、従来高
純度品の入手が困難であったハロゲン化炭化水素類を簡
便に高収率で製造し得るという効果を有する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式    MXx Fy[但し、Mは
    4族、5族、13族から選ばれる元素のいずれか1種ま
    たは2種以上、XはCl,Br,Iのいずれか1種また
    は2種以上、x は0<x <5の実数、y はMが4
    族においては0<y ≦3.5 の実数、5族において
    は0<y ≦4.5 の実数、13族においては0<y
     ≦2.5 の実数でx +y =3〜5の整数]で表
    されるハロゲン化フッ素化物の存在下に、下記に示すオ
    レフィンR1 R2 C=CR3 R4 [但し、R1 はH, Cl, F,Br或いはCF3
     ,CF2 Cl基、R2,R3,R4はそれぞれ同じ
    か異なるH,Cl,F或いはBrのいずれか]と、下記
    に示すハロゲノアルカン CYR5 R6 R7 [但し、YはCl,F,Br或いはIのいずれか、R5
     はCl,F,Br,I或いはCa Hb Clc F
    d Bre If であり式中a は0 〜4 、b,
    c,dは 0〜2a+1、e,f は0 〜3 の整数
    、b+c+d+e+f=2a+1, 2a−1 or 
    2a−3でかつb+c+d+e+f≧1 、R6,R7
     はそれぞれ同じか異なるH,Cl,F,Br或いはI
    のいずれか]を反応させることを特徴とするハロゲン化
    炭化水素類の製造方法。
  2. 【請求項2】オレフィンがテトラクロロエチレン、トリ
    クロロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、1,1
    −ジクロロジフルオロエチレン、1,2−ジクロロジフ
    ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、トリフルオ
    ロエチレン、1,1−ジフルオロエチレンの群から選ば
    れるものである請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】ハロゲノアルカンが四塩化炭素、クロロホ
    ルム、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロ
    メタン、ジクロロフルオロメタン、クロロジフルオロメ
    タンの群から選ばれるものである請求項1の製造方法。
  4. 【請求項4】ハロゲン化フッ素化物が  MXx[但し
    、Mは4族、5族、13族から選ばれる元素のいずれか
    1種または2種以上、XはCl,Br,Iのいずれか1
    種または2種以上、x は、Mが4族においては x=
    4、5族においては x=5、13族においては x=
    3]で表されるハロゲン化物をフッ素化剤によりフッ素
    化することにより得られる化合物である請求項1の製造
    方法。
  5. 【請求項5】フッ素化剤がトリクロロフルオロメタン(
    R11)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、トリ
    クロロトリフルオロエタン(R113)、ジクロロフル
    オロメタン(R21)等のクロロフルオカーボン、或は
    ヒドロクロロフルオロカーボンである請求項4の製造方
    法。
  6. 【請求項6】オレフィンの存在モル比が付加するハロゲ
    ノアルカンに対して1以上である反応条件下で反応を行
    なう請求項1の製造方法。
  7. 【請求項7】オレフィンとハロゲノアルカンの供給モル
    比を1≦オレフィン/ハロゲノアルカンとして、オレフ
    ィンとハロゲノアルカンを連続的に反応器に供給し、反
    応生成物を連続的に反応器から抜き出す請求項1の製造
    方法。
  8. 【請求項8】オレフィンとハロゲノアルカンの供給モル
    比を1≦オレフィン/ハロゲノアルカンとし、ハロゲン
    化フッ素化物、オレフィン及びハロゲノアルカンを連続
    的に反応器に供給し、反応生成物及びハロゲン化フッ素
    化物を連続的に反応器から抜き出す請求項1の製造方法
  9. 【請求項9】オレフィンとハロゲノアルカンの供給モル
    比が 1.01 ≦オレフィン/ハロゲノアルカン≦1
    0である請求項7または8の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995016655A1 (en) * 1993-12-14 1995-06-22 E.I. Du Pont De Nemours And Company Process for fluorinated propanes and pentanes
US6066768A (en) * 1993-12-14 2000-05-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Perhalofluorinated butanes and hexanes

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