JPH0797875B2

JPH0797875B2 - メッセージ送出ページング受信機

Info

Publication number: JPH0797875B2
Application number: JP60177258A
Authority: JP
Inventors: 善朗市川
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1985-08-12
Filing date: 1985-08-12
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2010-10-18
Also published as: JPS6238039A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ダイヤルパルス電話機からメッセージデータ
を送ることのできる機能を備えたページング受信機に関
する。

（従来の技術）近年ページングシステムの発展は目ざましいものがあ
り、単なる呼出しだけのサービスから数字情報、さらに
は文字情報などのメッセージまで表示して呼出すサービ
スが実現されている。この場合呼出す側としては普通は
一般電話機からの入力であるが回線がつながってからも
ダイヤル信号を送ることができるプッシュボタン電話機
から呼び出す必要がある。それはダイヤルパルス電話機
では回線がつながってからではダイヤル信号を送れない
からである。

（発明が解決しようとする問題点）（作用）上述したように従来のページングシステムではメッセー
ジ付ページングサービスの呼出入力装置としてはプッシ
ュボタン電話からしかできない。これは電話の先進国で
ある日本でもプッシュボタン電話機の普及率が未だ50％
以下であることを考えるとメッセージ付ペーシングサー
ビスを普及させようとする場合非常に大きな障害とな
る。

また、プッシュボタン電話機であっても文字情報を入力
しようとするたとえばあらかじめ定められた複数の数字
の組合せ又は特殊キー（＃又は＊）と数字の組合せから
文字又は記号への変換機能をページングターミナルで持
つことにより、プッシュボタン電話からメッセージの入
力は可能ではあるが、入力操作が複雑なうえ、正確に入
力されたか否かが確認できないといった問題があった。
本発明の目的は、上記従来の問題点に顧みて、従来のメ
ッセージ表示付ページング受信機にプッシュボタン電話
機と同様のキー入力装置とキー入力されたメッセージ情
報を二重トーン多周波数信号音（Double Tone Multi Fr
equency:以下DTMF信号という）に変換して送出するDTMF
信号発振器を設けることにより、一般のダイヤルパルス
電話機からでもメッセージ入力ができ且つ表示器により
数字や特殊キーの組み合せからの変換によるメッセージ
内容を送信前に確認できるメッセージ送出機能付ページ
ング受信機を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は上記の目的を達成するために次の構成を有す
る。即ち、本発明のメッセージ送出ページング受信機
は、呼出番号が自己のページング番号と一致した場合に
報知音を報知音発生器から発生させる手段と、受信した
呼出番号が自己の呼出番号と一致した場合に後続のメッ
セージ情報を表示器に表示させる手段とを含む制御手段
を有するメッセージ送出ページング受信機において、前
記制御手段に接続されるモード切替スイッチとデータ入
力スイッチとデータ送出スイッチとを有し、前記制御手
段は、前記モード切替スイッチからの信号を受けて前記
スイッチを動作可能とし前記入力スイッチの操作により
入力されたデータを記憶回路に記憶する手段と、前記記
憶回路に記憶されているデータを前記入力スイッチから
入力したデータとは異なるよう変換してメッセージとし
て前記表示器に表示させる手段と、前記モード切替スイ
ッチからの信号を受けて前記データ送出スイッチを動作
可能とし前記データ送出スイッチの操作を受けて前記記
憶回路に記憶されているデータに対応するDTMF信号を前
記スピーカに出力する手段と、を具備することを特徴と
する。

上記手段構成を有する本発明のメッセージ送出機能付ペ
ージング受信機の作用は以下の通りである。まず、ペー
ジング受信機としての作用は従来のメッセージ受信可能
ページング受信機と同様である。即ち、呼出信号が受信
されるとこれを解読しその結果自己に付与されているペ
ージング番号と一致した場合には引き続くメッセージ情
報を受信し、鳴音発生器を動作させて受信機携行者に呼
出しのあることを知らせると同時に表示器上にメッセー
ジ情報が表示される。

次にメッセージ送出作用は、予め定められている一定の
約束に従ってデータ入力スイッチ群における例えば数字
の組合せ或いは数字と特殊記号との組合せによりメッセ
ージデータを入力する。

入力されたメッセージデータは一旦記憶回路に記憶され
る。記憶されたメッセージデータは表示器駆動回路によ
って意図するメッセージ表示ができる形に変換されて表
示器へ送られ表示される。表示器上に表示されたメッセ
ージ内容が操作者によって意図した通りの内容であるこ
とが確認された後、記憶回路に記憶されているメッセー
ジデータはDTMF信号発振器へ送られ、メッセージデータ
はDTMF信号に変換される。

次いでこのDTMF信号は鳴音発生器に加えられ、鳴音発生
器はDTMF信号音を発生する。このDTMF信号音を、ページ
ングターミナルの局番およびページング番号をダイアル
した後のダイアルパルス電話機の送話部へ近づけて送音
することによりプッシュボタン電話機からメッセージデ
ータを送ったのと同じ作用をすることになる。

かくして、本発明のページング受信機を用いることによ
りダイアルパルス電話機からでもメッセージを送ること
ができ、更にページング受信機の表示機能を利用して、
数字や特殊記号の組合せによって入力した一連のメッセ
ージに誤りが有るか否かをチェックし、誤りのないこと
を確認してから連続的にまとめて送り出すことができ
る。

（実施例）以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
は本発明のメッセージ送出機能付ページング受信機の構
成を示すブロック図である。まずページング受信機とし
ての動作を説明する。アンテナ11より受信された無線信
号は、無線受信部12で増幅後復調される。復調された信
号はデコーダ13によってROM14に書込まれている自己の
ページング番号と照合して一致した時は呼出しがあった
旨をCPU15に通報する。

CPU15はページング番号にひき続くメッセージ情報を受
信し、表示器としてのLCD（Liquid Crystal Display:液
晶表示）表示器16にメッセージ情報を表示させると共
に、ドライバ17を通して鳴音発生器であるスピーカ18を
鳴らし、呼出しがあったことを受信機携行者に知らせ
る。なおCPU15は水晶発振子23により発生したクロック
により動作する。リセットボタン20により鳴音や表示の
リセット等を行なう。

次にメッセージ送出装置としての機能を説明する。モー
ド切替スイッチ21をオンにすることによりページング受
信機はDTMFメッセージ入力／送出可能状態となり、デー
タ入力スイッチ群22よりデータを入力できる。データが
入力されるとCPU15は入力されたデータを内部の記憶回
路（RAM）に格納すると共にLCD表示器16に表示させる。
ここで例えば第１表の例のようにあらかじめ複数の数字
の組合せ又は特殊キー（＊又は＃）と数字の組合せによ
ってある文字に変換するという取り決めがあれば、LCD
表示器にそれを表示させる。

この表示を見てメッセージに誤りがなければそのまま、
また誤りがあればそれを訂正した後、リセットボタン20
を押すことにより一連の入力情報はDTMF信号発振器19に
よってDTMF信号音としてスピーカ18より出力される。な
おたとえば“＃”キーを１度押すことにより１字クリア
し、さらに“＃”キーを２度押すことにより全入力デー
タをクリアするという機能をもつことによりあらかじめ
入力データを訂正することもできる。次に第２図を用い
てCPUの動作をさらに詳しくのべる。プログラムメモリ1
501に一連の処理動作を行なうための動作命令の系列が
書き込まれており、プログラムカウンタ1502に対応する
番地の内容が制御部1503に出力され、この内容により、
制御部1503は各部に制御信号を送出する。プログラムカ
ウンタ1502はプログラムメモリ1501の内容が制御部1503
に送出される毎に通常＋１ずつ加算されるが、ジャンプ
命令等がある時はそれに従う。

外部回路とデータバス1506とのインターフェースは入力
ポート1507、入力ポート1508、出力ポート1509、出力ポ
ート1510、入力ポート1511により行なう。データバス15
06はプログラムカウンタ1502、データメモリ1512、演算
部（Arithmetic and Logic Unit）1504、アキュムレー
タ1505とも接続しデータの転送、処理を行なう。なお、
水晶発振子23、発振部1515、タイマ1514はCPU15の処理
に必要なクロックを作っている。

表示器駆動回路としてのLCDコントロール／ドライバ151
3は、データメモリ1512に記憶されたデータのうち、特
定のものをLCD表示器16に表示させるためのコントロー
ル／ドライバ回路である。まず受信動作を説明する。

デコーダ13によってROM14に書き込まれたページング番
号と一致した信号を検出するとページング検出信号Ａを
発生させ、同時にページング番号に引き続く受信信号Ｂ
および受信信号に同期した同期信号ＣをCPU15へ送出
し、CPU15は、入力ポート1507を通して同期信号Ｃのタ
イミングで引き続く受信信号Ｂをメッセージ情報として
うけとり、データメモリ1512へ格納し、LCDコントロー
ル／ドライバ1513を通して表示信号ＥをLCD表示器16へ
出力する。CPU16は同時に出力ポート1509を通し、鳴音
信号Ｄをドライバ17へ送出しスピーカ18を鳴音させる。
鳴音およびLCD表示のリセット等のコントロールはリセ
ットボタン20で入力ポート1511を通して行なう。

次にメッセージ送出装置としての動作をのべる。モード
切替スイッチ21をオンにすることでCPU15は、入力ポー
ト1511を通じて自分がDTMFメッセージ入力／送出可能状
態であることを知る。この状態においてデータ入力スイ
ッチ群22より、データを入れることによりCPU15は入力
データを入力ポート1508を通じてデータメモリ1512へ一
時蓄え、さらにLCDドライバ／コントローラ1513を通じ
て表示信号Ｅを送出しLCD表示器16へ入力データを表示
させる。なおあらかじめ複数の数字の組合せ、又は特殊
キーと数字の組合せによってある文字（又は記号）に変
換するという取り決めがある場合はLCD表示器にはその
変換された文字（又は記号）を表示するが、データメモ
リ1512には変換される前の入力データが記憶されてい
る。

データ入力が終了したらリセットボタン20を押すことで
一連の入力データが出力ポート1510を通してDTMF信号発
振器19を起動させスピーカ18よりDTMF信号音が送出され
る。この時前記文字変換の取り決めがある場合は、変換
される前の入力データを送出する。もちろんこの時はペ
ージングターミナルで同じ取り決めが必要である。この
ページング受信機の具体的使用方法としてはまず他のペ
ージング受信機に伝えたいメッセージをあらかじめ入力
しておき、そのあとダイヤルパルス電話機よりオフフッ
ク後ページングターミナルの局番および呼び出したい人
のページング番号をダイヤルする。そして、ページング
ターミナルがメッセージ入力可能状態となったところ
（メッセージ入力レディ信号が聞えたところ）で電話機
の送話部へページング受信機のスピーカを近づけてリセ
ットボタンを押すことによりメッセージデータは送られ
る。

第３図は以上の手順を説明する図である。

第４図は本発明にかかるページング受信機の外観図の一
例である。ここではデータ入力スイッチ群の各表示にア
ルファベットも表示しておき、前記文字変換の操作をわ
かりやすくしている。

文字変換の例を第２表に示す。実際にDTMF信号として送
出するのはスイッチ入力の方である。

なお、ここではモード切替スイッチ21をオン／オフさせ
ることにより、受信状態とDTMFメッセージ入力／送出可
能状態の２つの機能が選択されるようになっているが、
データ入力スイッチ群22を利用して単にデータを入力
し、蓄え、さらに入力したデータをいつでも読み出せる
機能を追加することでメモ帳がわりにも使用できる。

（発明の効果）以上説明したように本発明のページング受信機はデータ
入力スイッチ群と、入力データ記憶回路と、表示器駆動
回路と、表示器と、DTMF信号発振器と鳴音発生器を備え
ることによって、データ入力スイッチ群から入力したメ
ッセージデータを鳴音発生器からDTMF信号音として出力
することができるので、通常はメッセージデータの送出
が不可能であるダイアルパルス電話機からでも鳴音発生
器を送話部に近付けることによりプッシュボタン電話機
と同様にDTMF信号音をページングターミナルへ送ること
がでるという利点がある。また、記憶回路と表示器を有
しているので、データスイッチ群から数字キーや特殊キ
ーの組合せによって入力した一連のデータが自分の意図
した内容のメッセージになっているか否かを眼で確かめ
ることができるので、誤りのないことを確認してから連
続的にまとめて送り出すことができ、プッシュボタン電
話機からのメッセージ入力では誤りの有無が確認できず
またボタンの組合せ操作の時間がそのまま回線使用時間
になってしまうのに較べ、本発明のページング受信機を
用いることにより確実なメッセージを短時間の回線使用
で送ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のページング受信機の実施例の構成を示
すブロック図、第２図は同じく本発明のページング受信
機の実施例のCPUの詳細構成を示すブロック図、第３図
は本発明のページング受信機を用いたメッセージデータ
送信手順説明図、第４図は本発明のページング受信機の
実施例の外観斜視図である。 11……アンテナ、12……無線受信部、13……デコーダ、
14……ROM、15……CPU、16……LCD表示器、17……ドラ
イバ、18……スピーカ、19……DTMF信号発振器、20……
リセットボタン、21……モード切替スイッチ、22……デ
ータ入力スイッチ群、23……水晶発振子、1501……プロ
グラムメモリ、1502……プログラムカウンタ、1503……
制御部、1504……演算部、1505……アキュムレータ、15
06……データバス、1507,1508,1511……入力ポート、15
09,1510……出力ポート、1512……データメモリ、1513
……LCDコントロール／ドライバ、1514……タイマ、151
5……発振部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】呼出番号が自己のページング番号と一致し
た場合に報知音を報知音発生器から発生させる手段と、受信した呼出番号が自己の呼出番号と一致した場合に後
続のメッセージ情報を表示器に表示させる手段とを含む
制御手段を有するメッセージ送出ページング受信機にお
いて、前記制御手段に接続されるモード切替スイッチとデータ
入力スイッチとデータ送出スイッチとを有し、前記制御手段は、前記モード切替スイッチからの信号を
受けて前記スイッチを動作可能とし前記入力スイッチの
操作により入力されたデータを記憶回路に記憶する手段
と、前記記憶回路に記憶されているデータを前記入力スイッ
チから入力したデータとは異なるよう変換してメッセー
ジとして前記表示器に表示させる手段と、前記モード切替スイッチからの信号を受けて前記データ
送出スイッチを動作可能とし前記データ送出スイッチの
操作を受けて前記記憶回路に記憶されているデータに対
応するDTMF信号を前記スピーカに出力する手段と、を含むことを特徴とするメッセージ送出ページング受信
機。