JPH0797485A - グリーン強度を向上させたゴム組成物 - Google Patents

グリーン強度を向上させたゴム組成物

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Publication number
JPH0797485A
JPH0797485A JP5243214A JP24321493A JPH0797485A JP H0797485 A JPH0797485 A JP H0797485A JP 5243214 A JP5243214 A JP 5243214A JP 24321493 A JP24321493 A JP 24321493A JP H0797485 A JPH0797485 A JP H0797485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
oil
green strength
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5243214A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Shimada
島田  淳
Shigeru Shinoda
茂 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication of JPH0797485A publication Critical patent/JPH0797485A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーボン・オイル高充填ゴム組成物のカーボ
ン及びオイル配合によるグリーン強度の低下を抑える。 【構成】 ジエン系ゴム 100重量部に対し、カーボンブ
ラック90重量部以上、オイル50重量部及びポリノルボル
ネンゴム8〜20重量部を配合して成るグリーン強度を向
上させたゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグリーン強度を向上させ
たゴム組成物に関し、更に詳しくはカーボンブラック及
びオイルを高充填したコンパウンドのグリーン強度を大
幅に向上させた、特に、オイルを多量配合することによ
り、通常は低下するコンパウンドのグリーン強度を向上
させた、例えばタイヤトレッド用に好適なゴム組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、キャップトレッドのグリップを上
げるために、カーボンブラック及びオイルを高充填し t
anδを上げて硬度を下げるという手法を用いるのが一般
的であることは周知の通りである。しかしながら、その
際にコンパウンド中に多量のカーボンブラック及びオイ
ルを配合するために、コンパウンドのグリーン強度が大
幅に低下し、そのために混合機ロールへゴム組成物が密
着し、ゴムの混練作業性を著しく損ねるという問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、従来のカ
ーボンブラック及びオイル高充填コンパウンド、特にゴ
ム分 100重量部に対し、カーボンブラック90重量部以上
及びオイル50重量部以上を含むカーボン・オイル高充填
コンパウンドには、多量のカーボン及びオイルの配合に
より一般にグリーン強度が大幅に低下するという問題が
あった。
【0004】従って、本発明の目的はカーボン・オイル
高充填ゴム組成物のカーボンブラック及びオイルの充填
によるグリーン強度の低下を抑え、又はグリーン強度を
向上させたゴム組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に従えば、
ジエン系ゴム 100重量部に対し、カーボンブラック90重
量部以上、オイル50重量部以上及びポリノルボルネンゴ
ム8〜20重量部を配合して成るグリーン強度を向上させ
たゴム組成物が提供される。
【0006】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明のゴム組成物に配合されるジエン系ゴムとしては、例
えば従来からタイヤトレッド用ゴムとして汎用されてい
る天然ゴム、スチレン・ブタジエン共重合ゴム(SB
R)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴ
ム(IR)を単独又は任意の二種以上のブレンドとして
用いることができる。
【0007】本発明のゴム組成物に配合されるカーボン
は従来からタイヤトレッド用ゴム組成物中に一般的に配
合されている任意のカーボン一種又はそれ以上とするこ
とができ、その配合量はキャップトレッドのグリップを
上げるという目的からジエン系ゴム 100重量部に対し、
90重量部以上の高充填であり、その上限には特に限定は
ないが、カーボン量が多すぎるとカーボンの分散性が低
下するので、 200重量部程度までが好ましい。
【0008】本発明のゴム組成物に配合されるオイルも
従来からタイヤトレッド用ゴム組成物中に一般的に配合
されている任意のオイル一種又はそれ以上とすることが
でき、その配合量はキャップトレッドのグリップを上げ
るという目的からジエン系ゴム 100重量部に対し50重量
部以上の高充填であり、その上限には特に限定はない
が、オイル量が多過ぎると混練時のオイル取り込みが悪
くなり、混合時間が大幅に長くなるので 200重量部程度
までが好ましい。
【0009】本発明のゴム組成物に配合されるポリノル
ボルネンゴムは、例えばエチレンとシクロペンタジエン
とのディールス・アルダー反応により合成したノルボル
ネンを開環重合させた高分子量(例えば分子量 300万以
上)のポリマーで、例えばCaF Chimie社(仏)より商品
名ノーソレックス(Norsorex) として市販のものを用い
ることができる。ポリノルボルネンゴムの配合量はジエ
ン系ゴム 100重量部当り8〜20重量部、好ましくは8〜
15重量部であり、この配合量が8重量部未満ではカーボ
ン・オイル高充填ゴム組成物のグリーン強度の低下を抑
えることができず、逆に20重量部を超えると tanδが低
下し過ぎて所望のグリップ値を得ることができなくなる
おそれがあるので好ましくない。
【0010】本発明に係るゴム組成物には前記したジエ
ン系ゴム、カーボンブラック、オイル及びポリノルボル
ネンゴムに加えて、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、充
填剤、軟化剤、可塑剤などのタイヤ用に一般に配合され
ている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物
は一般的な方法で加硫してタイヤトレッドを製造するこ
とができる。これらの添加剤の配合量も一般的な量とす
ることができる。例えば、硫黄の配合量はジエン系ゴム
100重量部当り 0.5重量部以上、更に好ましくは 0.7〜
3重量部である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、カーボン・オイル高充填のコ
ンパウンド中にポリノルボルネンゴムを配合することに
より、配合物のグリーン強度が大幅にアップし(即ち、
カーボンブラック及びオイルの高充填によるグリーン強
度の大幅な低下を防止することができる)、コンパウン
ドの混練作業性が著しく改善される。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0013】実施例1〜5及び比較例1〜6 第1表に示す配合内容(重量部)でそれぞれの成分を配
合し、加硫添加剤と硫黄を除く原料ゴム及びその他の配
合剤を 1.7リットルのバンバリーミキサーで5分間混合
した後、この混合物に加硫促進剤と硫黄とを8インチの
試験用練りロール機で3分間混練し、ゴム組成物を得
た。これらのゴム組成物を 160℃で15分間プレス加硫し
て、目的とする試験片を調製し、各種試験を行った。得
られた試験結果を第1表に示す。なお、試験は下記方法
で行った。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】1)ロール作業性 径8インチで幅16インチの試験用練りロールを用いて配
合を行った際のロール作業性を下記基準で5点法で評価
した。評価点3が通常作業できる最低レベルである。 評価点 ロール作業状況 5(良好) ゴムを引っ張らずにスムーズにロールより剥がれる 4 ゴムを引っ張ることによりスムーズにロールより剥がれる 3(普通) ロールを止めずに何とか手でロールより剥がすことができる 2 ロールを止めることにより何とか手で剥がすことができる 1(不可) ロールから剥がすことができない
【0017】2) 300%グリーンモジュラス ゴム配合物を 100℃×20kg/cm2 で1分間プレスした
後、JIS 2号ダンベルにてシートを打ち抜き、JIS K-63
01の引張り試験法に準拠して測定。
【0018】3)50℃ tanδ ゴム配合物を 160℃で20分間加硫後、幅5mm×厚さ2mm
のサンプルとし、岩本製作所製粘弾性スペクトロメータ
を用いて初期伸長率10%及び歪み2%の条件下で測定。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従ってカーボン・オイル高充填ジエン系ゴムコンパウ
ンド中にポリノルボルネンゴムを配合することにより、
コンパウンドのグリーン強度がアップし、ゴム混練作業
性が改善される。なお、ポリノルボルネンゴムの配合量
は、グリーン強度と物性(tanδ)の兼ね合いから8〜20
phr が望ましい。
【0020】即ち、カーボン及びオイルの比較的低い比
較例1の配合ではロール作業性、 300%グリーンモジュ
ラス及び50℃ tanδとも実用上問題のない値であるが、
カーボン90phr 及びオイル50phr 充填比較例2の配合並
びに更に高充填の比較例3及び4の配合では作業性が次
第に悪化し、グリーンモジュラスが低下し、逆に tanδ
が増加している。
【0021】これに対して、ポリノルボルネンゴムを8
〜20phr 配合した実施例1〜5の配合ではロール作業
性、グリーン強度及び tanδのいずれも満足できる値を
示している。しかし、ポリノルボルネンゴムの配合量が
少ない比較例5の配合では作業性は辛うじて実用化でき
るもののグリーン強度が十分でなく、逆にポリノルボル
ネンゴムの配合量の多い比較例6の配合では tanδが低
下し過ぎて実用的でない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 65:00)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴム 100重量部に対し、カーボ
    ンブラック90重量部以上、オイル50重量部以上及びポリ
    ノルボルネンゴム8〜20重量部を配合して成るグリーン
    強度を向上させたゴム組成物。
JP5243214A 1993-09-29 1993-09-29 グリーン強度を向上させたゴム組成物 Pending JPH0797485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5243214A JPH0797485A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 グリーン強度を向上させたゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5243214A JPH0797485A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 グリーン強度を向上させたゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0797485A true JPH0797485A (ja) 1995-04-11

Family

ID=17100528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5243214A Pending JPH0797485A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 グリーン強度を向上させたゴム組成物

Country Status (1)

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JP (1) JPH0797485A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796346B2 (en) * 2001-08-08 2004-09-28 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Bias tire with specified tread rubber loss tangent

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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