JP3375390B2 - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤトレッド用ゴム組
成物に関し、更に詳しくはタイヤ性能を低下させること
なく、高いグリップ性能(路面把握力)及び低い転がり
抵抗を有するタイヤの製造に使用されるタイヤトレッド
用ゴム組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、自動車の高性能化の要請に従って
超高性能タイヤの開発が望まれている。かかる超高性能
タイヤとしては、タイヤ物性、特にタイヤの高耐摩耗性
や低転がり抵抗などの物性に悪影響を及ぼすことなく、
特に操縦安定性に優れたタイヤが要求されている。 【0003】かかる状況下に、ゴム組成物に各種化合物
を配合してグリップ性能などを改良することが種々提案
されている。例えば、ゴム組成物中にアクリルアニリド
化合物を配合することが特開平3−134039号公
報、同3−134040号公報、同3−139539号
公報、同3−134039号公報、同3−134040
号公報、同3−134041号公報及び同3−1340
42号公報などに提案されている。またゴム組成物中に
ベンズイミダゾール化合物を配合することは、例えば特
開昭63−68647号公報及び同63−139931
号公報に開示されている。更にゴム組成物にイミダゾー
ル・イミダゾリン化合物を配合することは、例えば特開
昭63−68647号公報及び同63−139931号
公報に開示されている。更にゴム組成物にビスマレイミ
ド化合物を配合することが特開昭63−286445号
公報に、ジメルカプト化合物を配合することは特開昭6
4−031842号公報に開示されている。更にまたゴ
ム組成物にイミダゾール化合物及びフェニレンジアミン
を配合するが特開昭63−43544号公報に、そして
メタアクリル化合物を配合することが特開平3−590
42号公報に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の提案は必ずしも未だ業界の要望に応えていない
のが実情である。かかる状況下に、本発明は、硬度、引
張り特性、耐摩耗性などのタイヤ物性に対して実質的な
影響を及ぼすことなく、低温のtanδを上昇させてグ
リップ性能をあげると共に、転がり抵抗を小さくするこ
とのできるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供すること
を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に従えば、天然ゴ
ム、ジエン系合成ゴム又はこれらの混合物よりなるゴム
100重量部に対して、(i)窒素吸着比表面積が60
m2/g以上100m 2 /g未満のカーボンブラック20〜
200重量部と、(ii)式(I):で表わされるジアゾ
ニウム化合物1〜10重量部を配合して成るタイヤトレ
ッド用ゴム組成物が提供される。 【0006】 【化2】 【0007】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立
に、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数1〜10の
アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す) 【0008】 【作用】本発明に従えば、前記した特定の式(I)のジ
アゾニウム化合物を窒素吸着比表面積が60m2/g以上
100m 2 /g未満のカーボンブラックと共に特定量ゴム
組成物中に配合することにより、高温時のtanδを実
質的に上げることなく、低温時(−10℃〜0℃)のt
anδを上げることができるため、硬さ、引張り特性、
耐摩耗性を実質的に保持したまま、グリップ性能を著し
く高めることができる。 【0009】以下、本発明の構成について更に詳しく説
明する。本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物のゴム分
としては、天然ゴム、ジエン系合成ゴム又はこれらの任
意の混合物を用いることができる。本発明において用い
られるジエン系ゴムとしては、従来、タイヤ配合用とし
て一般に使用されている任意のジエン系ゴム、例えば天
然ゴム、各種スチレンブタジエン共重合体ゴム(SB
R)、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレンプロ
ピレン共重合体ゴム、ブチルゴムなどを単独又はブレン
ドして用いることができ、またこれらのジエン系ゴムを
50重量%以上含む他のゴムとのブレンドも使用するこ
ともできる。 【0010】本発明のゴム組成物に配合されるカーボン
ブラックは、前述の如く、窒素吸着比表面積(N2 S
A)(BET法)が60m2/g以上100m 2 /g未満、
好ましくは90m2/gである必要がある。この値が60
m2/g未満であれば、ウェットグリップの性能が低下し
てしまうので好ましくない。また、本発明ではかかるカ
ーボンブラックをゴム100重量部に対し20〜200
重量部、好ましくは40〜150重量部配合する。この
カーボンの配合量が20重量部未満では耐摩耗性能及び
ウェットグリップ性能が低下してしまうので好ましくな
く、200重量部を超えるとゴム組成物の粘度が著しく
上昇し加工性が悪くなるので好ましくない。 【0011】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物には
第三の必須成分として前記式(I)のジアゾニウム化合
物をゴム100重量部当り1〜10重量部、好ましくは
1〜5重量部配合する。この配合量が少な過ぎると所望
のグリップ性能の改良効果が余り認められず、例えば1
0重量部を超えて配合しても更なる改良効果が見られな
い。なお、ジアゾニウム化合物をタイヤに配合した例は
本発明者らの知る限りでは全く知られておらず、まして
かかる配合によって他のタイヤ性能を低下させることな
く、グリップ性能を改良できることは全く予想だにしな
かったことである。 【0012】ジアゾニウム化合物としては、好ましくは
前記置換基R1 及びR2 が、それぞれ、t−ブチル基及
びイソプロピル基であるのが好ましい。 【0013】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物には
前記ゴム、ジアゾニウム化合物及びカーボンブラックに
加えて、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化
剤、可塑剤などのタイヤ用に一般に配合されている各種
添加剤を配合することができ、かかる配合物は一般的な
方法で加硫してタイヤトレッドを製造することができ
る。これらの添加剤の配合量も一般的な量とすることが
できる。例えば、硫黄の配合量はゴム100重量部当り
1.2重量部以上とするのが好ましく、1.5〜3.0
重量部とするのが更に好ましい。 【0014】 【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。 【0015】実施例1〜3及び比較例1 表1に示す配合内容(重量部)でそれぞれの成分を配合
し、加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴム及び配合剤を1.
7リットルのバンバリーミキサーで5分間混合した後、
この混合物に加硫促進剤と硫黄とを8インチの試験用練
りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得た。これら
のゴム組成物を160℃で25分間プレス加硫して、目
的とする試験片を調製し、各種試験を行い、その物性を
測定した。得られた加硫物の物性は表1に示す通りであ
る。なお、加硫物物性は下記方法で測定した。 【0016】1)tanδ(60℃) 岩本製作所製粘弾性スペクトロメーターを用い、伸長変
形で歪率10±2%、幅5mm、周波数20Hzの条件下に
おいて温度0℃及び60℃で測定。なお、60℃のta
nδ値が小さいほど、タイヤに使用した場合、転動抵抗
の低下が大きくなり、0℃のtanδ値が大きいほどウ
ェット路面でのグリップ性能が上昇する。 【0017】2)反撥弾性(リュプケ) 0℃及び60℃の条件にて、JIS K6301の方法
に準じて反撥弾性を測定。60℃の値が大きいほど、転
動抵抗が小さく良好であり、また、0℃の値が小さいほ
どウェットグリップ性が優れる。 【0018】3)摩耗(ランボーン) ランボーン摩耗試験機を用いて荷重5kg、スリップ率2
5%で室温で4分間の条件にて測定。(比較例の摩耗
量)×100/(試料の摩耗量)で指数表示した。従っ
て、値が大きいほど耐摩耗性は良好である。 【0019】 【表1】 【0020】表1の結果から明らかなように、本発明に
従って、ジアゾニウム化合物(HG3806)をゴム1
00重量部当り1、3及び5重量部配合した実施例1〜
3の組成物はHG3806を含まない比較例1の組成物
に比較して耐摩耗性を実質的に変化させることなく、t
anδ(60℃)を下げ又はtanδ(0℃及び/又は
−10℃)を上げ、更に反撥弾性(0℃)を下げ、反撥
弾性(60℃)を上げている。従って、本発明によれ
ば、他物性に悪影響を与えることなくウェットグリップ
性能を向上させ、転がり抵抗を小さくできることが明ら
かである。 【0021】実施例4〜6及び比較例2 実施例1〜3においてジアゾニウム化合物としてHG3
806に代えてHG4014を用いた以外は実施例1〜
3及び比較例1と同様に試験した。結果は表2に示す。 【0022】 【表2】 【0023】表2の結果も表1の結果と同様である。 【0024】実施例7〜9及び比較例3 実施例1〜3において合成ゴム(SBR−1502)に
代えて天然ゴムを用いた以外は実施例1〜3と同様にし
て試験した。結果は表3に示す。 【0025】 【表3】【0026】表3の結果から明らかなように、SBRの
代わりに天然ゴムを用いた場合にもSBRのほぼ同様の
結果が得られた。
成物に関し、更に詳しくはタイヤ性能を低下させること
なく、高いグリップ性能(路面把握力)及び低い転がり
抵抗を有するタイヤの製造に使用されるタイヤトレッド
用ゴム組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、自動車の高性能化の要請に従って
超高性能タイヤの開発が望まれている。かかる超高性能
タイヤとしては、タイヤ物性、特にタイヤの高耐摩耗性
や低転がり抵抗などの物性に悪影響を及ぼすことなく、
特に操縦安定性に優れたタイヤが要求されている。 【0003】かかる状況下に、ゴム組成物に各種化合物
を配合してグリップ性能などを改良することが種々提案
されている。例えば、ゴム組成物中にアクリルアニリド
化合物を配合することが特開平3−134039号公
報、同3−134040号公報、同3−139539号
公報、同3−134039号公報、同3−134040
号公報、同3−134041号公報及び同3−1340
42号公報などに提案されている。またゴム組成物中に
ベンズイミダゾール化合物を配合することは、例えば特
開昭63−68647号公報及び同63−139931
号公報に開示されている。更にゴム組成物にイミダゾー
ル・イミダゾリン化合物を配合することは、例えば特開
昭63−68647号公報及び同63−139931号
公報に開示されている。更にゴム組成物にビスマレイミ
ド化合物を配合することが特開昭63−286445号
公報に、ジメルカプト化合物を配合することは特開昭6
4−031842号公報に開示されている。更にまたゴ
ム組成物にイミダゾール化合物及びフェニレンジアミン
を配合するが特開昭63−43544号公報に、そして
メタアクリル化合物を配合することが特開平3−590
42号公報に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の提案は必ずしも未だ業界の要望に応えていない
のが実情である。かかる状況下に、本発明は、硬度、引
張り特性、耐摩耗性などのタイヤ物性に対して実質的な
影響を及ぼすことなく、低温のtanδを上昇させてグ
リップ性能をあげると共に、転がり抵抗を小さくするこ
とのできるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供すること
を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に従えば、天然ゴ
ム、ジエン系合成ゴム又はこれらの混合物よりなるゴム
100重量部に対して、(i)窒素吸着比表面積が60
m2/g以上100m 2 /g未満のカーボンブラック20〜
200重量部と、(ii)式(I):で表わされるジアゾ
ニウム化合物1〜10重量部を配合して成るタイヤトレ
ッド用ゴム組成物が提供される。 【0006】 【化2】 【0007】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立
に、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数1〜10の
アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す) 【0008】 【作用】本発明に従えば、前記した特定の式(I)のジ
アゾニウム化合物を窒素吸着比表面積が60m2/g以上
100m 2 /g未満のカーボンブラックと共に特定量ゴム
組成物中に配合することにより、高温時のtanδを実
質的に上げることなく、低温時(−10℃〜0℃)のt
anδを上げることができるため、硬さ、引張り特性、
耐摩耗性を実質的に保持したまま、グリップ性能を著し
く高めることができる。 【0009】以下、本発明の構成について更に詳しく説
明する。本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物のゴム分
としては、天然ゴム、ジエン系合成ゴム又はこれらの任
意の混合物を用いることができる。本発明において用い
られるジエン系ゴムとしては、従来、タイヤ配合用とし
て一般に使用されている任意のジエン系ゴム、例えば天
然ゴム、各種スチレンブタジエン共重合体ゴム(SB
R)、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレンプロ
ピレン共重合体ゴム、ブチルゴムなどを単独又はブレン
ドして用いることができ、またこれらのジエン系ゴムを
50重量%以上含む他のゴムとのブレンドも使用するこ
ともできる。 【0010】本発明のゴム組成物に配合されるカーボン
ブラックは、前述の如く、窒素吸着比表面積(N2 S
A)(BET法)が60m2/g以上100m 2 /g未満、
好ましくは90m2/gである必要がある。この値が60
m2/g未満であれば、ウェットグリップの性能が低下し
てしまうので好ましくない。また、本発明ではかかるカ
ーボンブラックをゴム100重量部に対し20〜200
重量部、好ましくは40〜150重量部配合する。この
カーボンの配合量が20重量部未満では耐摩耗性能及び
ウェットグリップ性能が低下してしまうので好ましくな
く、200重量部を超えるとゴム組成物の粘度が著しく
上昇し加工性が悪くなるので好ましくない。 【0011】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物には
第三の必須成分として前記式(I)のジアゾニウム化合
物をゴム100重量部当り1〜10重量部、好ましくは
1〜5重量部配合する。この配合量が少な過ぎると所望
のグリップ性能の改良効果が余り認められず、例えば1
0重量部を超えて配合しても更なる改良効果が見られな
い。なお、ジアゾニウム化合物をタイヤに配合した例は
本発明者らの知る限りでは全く知られておらず、まして
かかる配合によって他のタイヤ性能を低下させることな
く、グリップ性能を改良できることは全く予想だにしな
かったことである。 【0012】ジアゾニウム化合物としては、好ましくは
前記置換基R1 及びR2 が、それぞれ、t−ブチル基及
びイソプロピル基であるのが好ましい。 【0013】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物には
前記ゴム、ジアゾニウム化合物及びカーボンブラックに
加えて、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化
剤、可塑剤などのタイヤ用に一般に配合されている各種
添加剤を配合することができ、かかる配合物は一般的な
方法で加硫してタイヤトレッドを製造することができ
る。これらの添加剤の配合量も一般的な量とすることが
できる。例えば、硫黄の配合量はゴム100重量部当り
1.2重量部以上とするのが好ましく、1.5〜3.0
重量部とするのが更に好ましい。 【0014】 【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。 【0015】実施例1〜3及び比較例1 表1に示す配合内容(重量部)でそれぞれの成分を配合
し、加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴム及び配合剤を1.
7リットルのバンバリーミキサーで5分間混合した後、
この混合物に加硫促進剤と硫黄とを8インチの試験用練
りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得た。これら
のゴム組成物を160℃で25分間プレス加硫して、目
的とする試験片を調製し、各種試験を行い、その物性を
測定した。得られた加硫物の物性は表1に示す通りであ
る。なお、加硫物物性は下記方法で測定した。 【0016】1)tanδ(60℃) 岩本製作所製粘弾性スペクトロメーターを用い、伸長変
形で歪率10±2%、幅5mm、周波数20Hzの条件下に
おいて温度0℃及び60℃で測定。なお、60℃のta
nδ値が小さいほど、タイヤに使用した場合、転動抵抗
の低下が大きくなり、0℃のtanδ値が大きいほどウ
ェット路面でのグリップ性能が上昇する。 【0017】2)反撥弾性(リュプケ) 0℃及び60℃の条件にて、JIS K6301の方法
に準じて反撥弾性を測定。60℃の値が大きいほど、転
動抵抗が小さく良好であり、また、0℃の値が小さいほ
どウェットグリップ性が優れる。 【0018】3)摩耗(ランボーン) ランボーン摩耗試験機を用いて荷重5kg、スリップ率2
5%で室温で4分間の条件にて測定。(比較例の摩耗
量)×100/(試料の摩耗量)で指数表示した。従っ
て、値が大きいほど耐摩耗性は良好である。 【0019】 【表1】 【0020】表1の結果から明らかなように、本発明に
従って、ジアゾニウム化合物(HG3806)をゴム1
00重量部当り1、3及び5重量部配合した実施例1〜
3の組成物はHG3806を含まない比較例1の組成物
に比較して耐摩耗性を実質的に変化させることなく、t
anδ(60℃)を下げ又はtanδ(0℃及び/又は
−10℃)を上げ、更に反撥弾性(0℃)を下げ、反撥
弾性(60℃)を上げている。従って、本発明によれ
ば、他物性に悪影響を与えることなくウェットグリップ
性能を向上させ、転がり抵抗を小さくできることが明ら
かである。 【0021】実施例4〜6及び比較例2 実施例1〜3においてジアゾニウム化合物としてHG3
806に代えてHG4014を用いた以外は実施例1〜
3及び比較例1と同様に試験した。結果は表2に示す。 【0022】 【表2】 【0023】表2の結果も表1の結果と同様である。 【0024】実施例7〜9及び比較例3 実施例1〜3において合成ゴム(SBR−1502)に
代えて天然ゴムを用いた以外は実施例1〜3と同様にし
て試験した。結果は表3に示す。 【0025】 【表3】【0026】表3の結果から明らかなように、SBRの
代わりに天然ゴムを用いた場合にもSBRのほぼ同様の
結果が得られた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−93134(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 7/00
C08L 9/00
C08K 3/04
C08K 5/23
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然ゴム、ジエン系合成ゴム又はこれら
の混合物よりなるゴム100重量部に対して、(i)窒
素吸着比表面積が60m2/g以上100m 2 /g未満のカ
ーボンブラック20〜200重量部と、(ii)式
(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に、炭素数1〜
10のアルキル基又は炭素数1〜10のアルキル基で置
換されていてもよいフェニル基を示す)で表わされるジ
アゾニウム化合物1〜10重量部を配合して成るタイヤ
トレッド用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24714093A JP3375390B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24714093A JP3375390B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102116A JPH07102116A (ja) | 1995-04-18 |
JP3375390B2 true JP3375390B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=17159031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24714093A Expired - Fee Related JP3375390B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375390B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL116376A (en) * | 1994-12-15 | 2001-03-19 | Cabot Corp | Aqueous ink jet ink compositions containing modified carbon products |
IL116377A (en) * | 1994-12-15 | 2003-05-29 | Cabot Corp | Reaction of carbon black with diazonium salts, resultant carbon black products and their uses |
US5554739A (en) * | 1994-12-15 | 1996-09-10 | Cabot Corporation | Process for preparing carbon materials with diazonium salts and resultant carbon products |
CA2426253A1 (en) * | 2003-04-22 | 2004-10-22 | Hurdon A. Hooper | Rubber reduction |
-
1993
- 1993-10-01 JP JP24714093A patent/JP3375390B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07102116A (ja) | 1995-04-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |