JPH0797326A - 皮膚外用クリーム剤 - Google Patents

皮膚外用クリーム剤

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JPH0797326A
JPH0797326A JP26561993A JP26561993A JPH0797326A JP H0797326 A JPH0797326 A JP H0797326A JP 26561993 A JP26561993 A JP 26561993A JP 26561993 A JP26561993 A JP 26561993A JP H0797326 A JPH0797326 A JP H0797326A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は製剤のpHを略中性に保ち製剤中の
ステロイドと尿素を物性的に安定に保ち保存安定性に著
しく優れるとともに薬効の持続性に優れた皮膚外用クリ
ーム剤の提供を目的とする。 【構成】 本発明の皮膚外用クリーム剤は、ステロイ
ド、尿素、炭化水素、高級アルコール、エーテル型非イ
オン性界面活性剤、中性アミノ酸、無機塩、塩基性物
質、水とを含有する構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステロイド及び尿素を物
性的に安定に配合し経時変化を受け難い皮膚外用クリー
ム剤に関するものであり、更に詳しくは、ステロイド及
び尿素を物性的に安定に配合し薬効の持続性に優れた湿
疹、皮膚炎、かぶれ、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などの
皮膚疾患治療薬に特に好適な皮膚外用クリーム剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、尿素はそれ自体が皮膚角質層溶解
作用や水分保持作用及び弱い抗菌作用などを有している
ため、アトピー性皮膚炎,進行性指掌角皮症,老人性乾
皮症,掌蹠角化症などの疾患の治療薬として汎用されて
いる。又尿素は、ステロイドの経皮吸収促進作用などを
有しているため、ステロイドに尿素を配合した製剤は、
アトピー性皮膚炎、小児乾燥型湿疹などへの有用性が報
告されている(濱田稔夫他;皮膚 25 890(19
83);山本 泉他:薬理と治療 12 2171(1
983))。しかしながら尿素は水溶液中で分解され易
く、尿素をクリーム製剤に配合した場合、尿素が経時的
に徐々に加水分解され、分解により生じたアンモニアに
よって製剤のpHがアルカリ性に移行するため、アルカ
リ雰囲気下で加水分解され易いエステル型のステロイド
を尿素と同時に配合することはほとんど不可能であっ
た。また、製剤の物性の面においても、保存中に尿素が
分解した場合、アンモニアガスが発生するため包装容器
のチューブを膨張させたり、エマルジョンが破壊されて
液分離をおこす等の問題があった。そこで、これらの問
題点を解決するものとして尿素の安定化剤として酸性ア
ミノ酸及び酸性アミノ酸のアルカリ塩を尿素水溶液中に
配合する尿素の安定化法が特公平2−56347号公報
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、温度が高くなると尿素の分解を有効に防止
できないという問題点を有していることがわかった。そ
のため、尿素の分解によるpHの上昇でエステル型のス
テロイドを配合した場合にステロイドが加水分解を起こ
し易く、製剤の保存安定性を害すという問題点を有し、
薬効の持続性が損なわれるという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、製剤のpHを約中性に保ち製剤中のステロイドと尿
素を物性的に安定に保ち保存安定性に著しく優れるとと
もに薬効の持続性に優れた皮膚外用クリーム剤を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の皮膚外用クリーム剤は以下の構成を有してい
る。請求項1に記載の皮膚外用クリーム剤は、ステロイ
ド、尿素、炭化水素、高級アルコール、エーテル型非イ
オン性界面活性剤、中性アミノ酸、無機塩、塩基性物
質、水とを含有する構成を有している。請求項2に記載
の皮膚外用クリーム剤は、請求項1において、ステロイ
ドを0. 01〜1重量%、尿素を2〜30重量%、炭化
水素を5〜50重量%、高級アルコールを5〜20重量
%、エーテル型非イオン性界面活性剤を1〜10重量
%、中性アミノ酸を0. 1〜1重量%、無機塩を0. 1
〜1重量%含有し、製剤のpHを6〜8に調節する量の
塩基性物質及び水とを含有する構成を有している。請求
項3に記載の皮膚外用クリーム剤は、請求項1又は2の
いずれか1において、中性アミノ酸がグリシン、無機塩
が塩化ナトリウム、塩基性物質が水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムの1種又はこれらの混合物である構成を有
している。
【0006】ここで、ステロイドとしては、クロベタゾ
ール17−プロピオネート、フルオシノニド、ベタメタ
ゾン17,21−ジプロピオネート、ジフロプレドネー
ト、アムノシノニド、ジフルロコルトロン21−バレレ
ート、ヒドロコルチゾン17−ブチレート21−プロピ
オネート、デキサメサゾン17−バレレート、デキサメ
タゾン17,21−ジプロピオネート、ハルシオニド、
プレドニゾロン17−バレレート21−アセテート、フ
ルメタゾンピバレート、クロベタゾン17−ブチレー
ト、ヒドロコルチゾン17−ブチレート、デキサメタゾ
ン、ヒドロコルチゾン アセテート、プレゾニゾロンな
どが挙げられる。ステロイドの配合量は、通常軟膏・ク
リーム製剤に配合される量、例えば0. 01〜1重量%
が配合される。尿素としては、2〜30重量%好ましく
は3〜20重量%が配合される。3重量%未満では薬効
が弱くなっていく傾向が認められ、20重量%を越える
と薬剤の物性の安定性が環境条件により損なわれていく
傾向が認められる。3重量%未満又は20重量%を越え
るとそれらの傾向が著しくなるのでいずれも好ましくな
い。基剤成分中の炭化水素としては、白色ワセリン、流
動パラフィン、スクワラン、精製ラノリン等の単独又は
2種以上の組み合わせで好適に使用される。配合量とし
ては5〜50重量%が用いられる。具体的には白色ワセ
リンが5〜30重量%、流動パラフィンまたスクワラン
が1〜10重量%が特に好適に配合される。高級アルコ
ールとしては、セタノール、ステアリルアルコール、セ
トステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリ
ンアルコールなどを単独もしくは2種以上の組み合わせ
が特に好適に用いられる。その配合量としては5〜20
重量%好ましくは7〜15重量%が配合される。7重量
%未満ではクリーム製剤の粘度低下等の傾向が認めら
れ、15重量%を越えるとクリーム製剤の粘度が硬くな
る等の傾向が認められるようになり、5重量%未満又は
20重量%を越えるとそれらの傾向が顕著になるので好
ましくない。エーテル型非イオン性界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、ポ
リオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシ
エチレン(23)セチルエーテル、ポリオキシエチレン
(25)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)
オレイルエーテル等)、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチ
レン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン
(8)セチルエーテル等)、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテル(例えば、ポリオキシエチレン(1
0)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
(30)オクチルフェニルエーテル等)、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(例えば、ポリオキシエ
チレン(10)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン(15)ノニルフェニルエーテル等)等を単独若
しくは2種以上の組み合わせが特に好適に使用される。
配合量としては1〜10重量%が用いられる。具体的に
はポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオ
キシエチレン(23)セチルエーテルが1〜5重量%配
合されると物性の安定化の面で著しい効果を有する。エ
ーテル型非イオン性界面活性剤としては、HLB10〜
20のものを用いるのが好ましい。HLBが10未満で
は乳化がうまくいかず、O/W型のクリーム製剤が得ら
れない。中性アミノ酸としては、グリシン、アラニン、
バリン、ロイシン、イソロイシンが用いられ、特にグリ
シンが尿素の安定化の面で最適である。中性アミノ酸の
配合量は、0. 1〜1重量%、好ましくは0.3〜0.
7重量%配合される。0.1重量%以下では充分な効果
を得ることができない。無機塩としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム
等が用いられるが、その中で塩化ナトリウムがpHの緩
衝効果の面で最適である。無機塩の配合量は、0. 1〜
1重量%好ましくは0.2〜0.7重量%が配合され
る。0.2重量%以下では緩衝効果が弱くなる傾向があ
り、0.7重量%以上では乳化が悪くなる傾向が認めら
れ、0.1重量%未満又は1重量%を越えると、それら
が著しくなるのでいずれも好ましくない。塩基性物質と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタ
ノールアミン、ジイソプロパノールアミン等が用いられ
る。塩基性物質の配合量は、製剤のpHが6〜8好まし
くは6. 5〜7. 5となるように調整する量例えば、
0.1N水酸化ナトリウム水溶液0. 05〜3重量%が
配合される。その他、前記必須成分に加えてステロイド
を溶解するための溶解剤として、例えばクロタミトン、
アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエステル、炭
酸プロピレンなどを用いることができる。また防腐剤と
してメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベ
ン、イソプロピルメチルフェノールなどを配合すること
ができる。
【0007】次に本発明の皮膚外用クリーム剤の製造方
法について概要を説明する。通常のクリーム製剤の製造
方法で製造することができるが、最初の乳化は、70〜
80℃に加熱したステロイドを配合した油相に70〜8
0℃に加熱した水相を添加して乳化する。乳化後、約5
0℃以下まで撹拌冷却した後、尿素及びグリシン緩衝液
を加え室温まで更に撹拌冷却して製造すると特に安定し
たエマルジョンからなるの皮膚外用クリーム剤を得るこ
とができる。
【0008】
【作用】この構成によって、炭化水素、高級アルコー
ル、エーテル型非イオン性界面活性剤、中性アミノ酸、
無機塩、塩基性物質及び水とを含有し、pHが約中性付
近で安定なエマルジョン状態のクリーム基剤を得ること
ができる。この中性付近のクリーム基剤にステロイド及
び尿素が配合されているので尿素の分解を防止し、ステ
ロイドを安定して保持でき物性を経時的に安定化させる
ことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について、具体的に説
明する。 (実施例1)第1実施例の皮膚外用クリーム剤として、
次の原料を準備した。ステロイド剤としてクロベタゾン
17−ブチレート,尿素、炭化水素として白色ワセリン
と流動パラフィン、高級アルコールとしてセトステアリ
ルアルコール、エーテル型非イオン性界面活性剤として
ポリオキシエチレン(23)セチルエーテル、中性アミ
ノ酸としてグリシン、無機塩として塩化ナトリウム、塩
基性物質として0. 1N−NaOH水溶液、ステロイド
剤の溶解剤としてメチルパラベンを用いた。その配合量
を(表1)に示した。
【表1】 上記した原料を用い第1実施例の皮膚外用クリーム剤を
製造した。以下にその製造方法を説明する。まず、クロ
ベタゾン17−ブチレートをクロタミトンに加え攪拌し
ながら溶解した。これに白色ワセリン,セトステアリル
アルコール,ポリオキシエチレン(23)セチルエーテ
ル,流動パラフィンを加え約75℃に加熱し均一に溶解
した。精製水の一部にメチルパラベンを加え約75℃に
加熱攪拌して溶解し、次いで、先の油相に水相を攪拌し
ながら加え乳化し乳化液を得た。一方、残りの精製水に
グリシン,塩化ナトリウム,0. 1N−NaOH水溶液
を加えて溶解した溶液を準備し、これを先の乳化液に加
え更に攪拌して室温まで冷却し皮膚外用クリーム剤を得
た。
【0010】(実施例2)0. 1N−NaOH水溶液を
0.5重量%に増やしアルカリ性を強化するとともに、
精製水を58.35重量%に増量した他は、(表1)に
示すように実施例1と同一の原料及び配合量を用い実施
例1と同様の製造方法で実施例2の皮膚外用クリーム剤
を得た。
【0011】(実施例3)0. 1N−NaOH水溶液の
配合量を1.2重量%、精製水の配合量を57.65重
量%と変えた他は(表1)に示すように実施例1と同一
の原料を用い、その配合量も同一にし同一の条件で製造
して実施例3の皮膚外用クリーム剤を得た。
【0012】(実施例4)エーテル型非イオン性界面活
性剤としてポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロ
ピレン(4)セチルエーテルを用い、0. 1N−NaO
H水溶液を1.2重量%、精製水を57.65重量%と
変えた他は(表2)に示すように実施例1と同一の原料
及び配合量を用いて同一の条件で製造して実施例4の皮
膚外用クリーム剤を得た。
【表2】
【0013】(実施例5)ステロイド剤としてヒドロコ
ルチゾン17−ブチレートを0.1重量%、エーテル型
非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(2
0)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテルを用
い、0. 1N−NaOH水溶液を1.2重量%、精製水
を57.6重量%に変えた他は(表2)に示すように実
施例1と同一原料及び配合量を用い、同一の条件で製造
して実施例5の皮膚外用クリーム剤を得た。
【0014】(実施例6)ステロイド剤としてベタメタ
ゾン17−バレレートを0.12重量%、0. 1N−N
aOH水溶液を1.2重量%、精製水を57.58重量
%に変えた他は(表2)に示すように実施例1と同一原
料を同一配合量用い、同一の条件で製造し実施例6の皮
膚外用クリーム剤を得た。
【0015】(実施例7)ステロイド剤としてプレドニ
ゾロン17−バレレート21−アセテートを0.12重
量%、精製水を57.58重量%に変えた他は(表3)
に示すように実施例1と同一原料を同一配合量で用い、
実施例1と同一の条件で製造し実施例7の皮膚外用クリ
ーム剤を得た。
【表3】
【0016】(実施例8)0. 1N−NaOH水溶液を
1.2重量%、精製水を57.65重量%に変えた他は
(表3)に示すように実施例1と同一原料を同一配合量
で用い、実施例1と同一の条件で製造し実施例8の皮膚
外用クリーム剤を得た。
【0017】(実施例9)0. 1N−NaOH水溶液を
3.0重量%、精製水を55.85重量%に変えた他は
(表3)に示すように実施例1と同一原料を同一配合量
で用い、実施例1と同一の条件で製造し実施例9の皮膚
外用クリーム剤を得た。
【0018】(実施例10)高級アルコールとしてセタ
ノールを7重量%、溶解剤としてステアリルアルコール
を1重量%、0. 1N−NaOH水溶液を3.0重量
%、精製水を60.85重量%に変えた他は(表4)に
示すように実施例1と同一原料を同一配合量用い、同一
の条件で製造し実施例10の皮膚外用クリーム剤を得
た。
【表4】
【0019】(比較例1)比較例1として従来使用され
ている最新の皮膚外用クリーム剤を製造した。原料とし
て白色ワセリンを5重量%、高級アルコールとしてセタ
ノールを5重量%、溶解剤のクロタミトンを1.5重量
%、エーテル型非イオン性界面活性剤のポリオキシエチ
レン(20)セチルエーテルを2重量%、炭化水素とし
てステアリン酸モノグリセリンを5重量%、ステアリン
酸を4重量%、中鎖脂肪酸トリグリセリドを10重量
%、塩基性物質としてジイソプロパノールアミンを0.
3重量%、保湿剤としてグリセリンを5重量%に変えた
他は(表4)に示すように実施例1と同一原料を同一配
合量で用い、同一の条件で製造し比較例1の皮膚外用ク
リーム剤を得た。
【0020】(比較例2)比較例2として従来使用され
ている最新の他の皮膚外用クリーム剤を製造した。原料
として白色ワセリンを25重量%、高級アルコールとし
てステアリルアルコールを20重量%、エーテル型非イ
オン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(60)硬
化ひまし油を4重量%、ステアリン酸モノグリセリンを
1重量%、防腐剤としてプロピルパラベンを0.1重量
%、保湿剤としてプロピレングリコールを12重量%、
精製水を32.65重量%と変えた他は(表4)に示す
ように実施例1と同一原料を同一配合量で用い、同一の
条件で製造し比較例2の皮膚外用クリーム剤を得た。
(安定性試験)以上のようにして得られた第1乃至第3
実施例の皮膚外用クリーム剤と、比較例1及び2の皮膚
外用クリーム剤とを用い、製剤中のステロイド及び尿素
の経時的な安定性試験を行った。試験方法は各試料を各
々アルミチューブに充填して各10サンプルずつ作製
し、これを40℃の恒温槽に入れ1カ月,2カ月,3ヵ
月後の酪酸クロベタゾン及び尿素の残存量を常法に従っ
て定量し、初期値に対する残存率を求めた。結果を(表
5)に示した。
【表5】 この(表5)の結果から明らかなように、第1乃至第3
実施例の皮膚外用クリーム製剤中のステロイドである酪
酸クロベタゾン及び尿素は比較例に比べ極めて経時的に
安定であることがわかった。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、製剤中にエーテ
ル型非イオン性界面活性剤と、中性アミノ酸、塩基性物
質、炭化水素を含有しているのでエマルジョンの安定性
が高く、かつ安定して中性雰囲気を保つので、ステロイ
ド及び尿素の分解を防止し、長期保存しても分解が生じ
ないためチューブ容器の膨出等も惹起せず流通性や商品
価値を高めるとともに、薬効も安定し、湿疹、皮膚炎、
かぶれ、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等の治療薬として極
めて優れた皮膚外用クリーム剤を実現できるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/57 ABF 47/02 Z 47/06 B 47/16 J Z 47/34 H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステロイド、尿素、炭化水素、高級アル
    コール、エーテル型非イオン性界面活性剤、中性アミノ
    酸、無機塩、塩基性物質、水とを含有することを特徴と
    する皮膚外用クリーム剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の皮膚外用クリーム剤で
    あって、ステロイドを0. 01〜1重量%、尿素を2〜
    30重量%、炭化水素を5〜50重量%、高級アルコー
    ルを5〜20重量%、エーテル型非イオン性界面活性剤
    を1〜10重量%、中性アミノ酸を0. 1〜1重量%、
    無機塩を0. 1〜1重量%含有し、製剤のpHを6〜8
    に調節する量の塩基性物質及び水とを含有することを特
    徴とする皮膚外用クリーム剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれか1に記載の皮
    膚外用クリーム剤であって、中性アミノ酸がグリシン、
    無機塩が塩化ナトリウム、塩基性物質が水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウムの1種又はこれらの混合物であるこ
    とを特徴とする皮膚外用クリーム剤。
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