JPH079674A - インクジェットプリンタ装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ装置

Info

Publication number
JPH079674A
JPH079674A JP14229793A JP14229793A JPH079674A JP H079674 A JPH079674 A JP H079674A JP 14229793 A JP14229793 A JP 14229793A JP 14229793 A JP14229793 A JP 14229793A JP H079674 A JPH079674 A JP H079674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
cleaning means
wiper
recording
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14229793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Tosaka
洋一 登坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP14229793A priority Critical patent/JPH079674A/ja
Publication of JPH079674A publication Critical patent/JPH079674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インクジェット記録装置の記録用
ヘッドのクリーニング装置の構成に関する。クリーニン
グ装置は記録用ヘッドのホームポジション等において必
要時に記録用ヘッドに向ってクリーニング部材が突き出
し、不必要時にもどる動作をする必要があるが、かかる
動作をさせる従来の機構は複雑になる。特に二種類のク
リーニング部材を任意に突出させる機構は複雑なもので
あった。本発明はできるだけ簡潔な構成で、しかも装置
全体も小型化できるようにしたものである。 【構成】 クリーニング部材の1例であるワイパー8を
軸部20aを中心にワイパーレバー20を介して回動で
きるようにし、給紙ローラー1が記録紙2を搬送する回
転を行なっているときはバネ等の力でワイパー8を記録
用ヘッドから離れた位置に止まるようにし、給紙ローラ
ーが前記回転と逆回転するときこれと連動して記録用ヘ
ッドのある方へワイパー8を突き出すように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、特に記録用ヘッドのクリーニングに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インク滴をヘッドから記録紙に飛翔させ
て印字するインクジェット装置においては、ヘッドのノ
ズル付近に付着したインクを清掃するクリーニング機構
が不可欠になっている。このようなクリーニング機構
は、ゴム等から成るシート状部材や発泡ウレタン等でヘ
ッドのノズル付近をこするよう構成されている。
【0003】このようなクリーニング手段を二種類有す
る従来の記録装置の概略斜視図を図9に示す。記録紙2
を所定量ずつ送る給紙ローラー1が設けられてある。ヘ
ッドユニット5を支持するキャリッジ3があり、これは
ガイドシャフト4にガイドされ図中矢印Aの方向に移動
可能である(以後、この方向を主走査方向と称する)。
インクジェットヘッドカートリッジであるヘッドユニッ
ト5は、印字用インクをためておくインクタンク(不図
示)を内蔵し、また凸部5aの記録紙2に対向する面に
はインク滴を吐出するためのノズル群(不図示)を有し
ている。弾性材からなるキャップ6、ゴムシートからな
るワイパー8、発泡ウレタンからなる拭き部材10があ
って、それぞれホルダー7、9、11に支持され、給紙
ローラーの横に図示のように横に並んで配置されてい
る。また、不図示機構により、ヘッドのノズルを有する
面と当接する第一の位置と、当接しない第二の位置の間
を図中矢印Bの方向に、これらがそれぞれが独立して移
動するよう構成されている。
【0004】このような構成において、キャップ6、ワ
イパー8、拭き部材10の作動を説明する。印字をして
いない状態において、キャリッジ3はヘッドの凸部5a
にあるノズル部がキャップ6に対向する位置に移動し、
キャップ6はヘッドユニット5のノズルを覆うようにヘ
ッドに当接する。この状態ではノズルがキャップ6に覆
われノズル内のインクの蒸発が阻害されるため、長期間
放置されてもインクが固着しにくくなる。印字を行うと
きにはまずキャップ6がB方向に第二の位置へ後退し、
キャリッジ3が記録紙2の方に移動する。
【0005】ヘッドのクリーニングをする場合には、キ
ャップ6が後退し、ワイパー8、または拭き部材10が
片方又は両方ともヘッドとの当接位置である第一の位置
に突出してから、キャリッジ3を記録紙2の方に移動さ
せる。その際ヘッドユニット5のノズル面が突出してい
るクリーニング部材に当接し、ヘッドのクリーニングが
行われる。
【0006】二種類のクリーニング部材は、例えばワイ
パーは比較的弱い力で当接させ乾く前のインクを取り除
き、拭き部材は比較的強い力で当接させ乾いたインクを
取り除く、というように目的を分けて使うことができ
る。
【0007】この目的を達することのできる従来技術を
次に図10を用いて説明する。
【0008】図10にキャップ6、ワイパー8、拭き部
材10を駆動する機構の従来例斜視図を示す。ギヤ3
2、ギヤ33、軸34は一体的に構成され、ギヤ32は
不図示モーターに、ギヤ33は給紙ローラーに一体的に
設けられたギヤ1aにそれぞれ噛み合っている。ギヤ3
5は軸方向には摺動可能に、回転方向には一体的に回転
するよう軸34に嵌合していて、また不図示ばねにより
図中左方向に付勢されている。ギヤ36はギヤ35が図
示位置から右方向に移動すると噛み合うギヤ出あり、そ
の両面には回転方向の位相で180°ずれた位置にダボ
36a、36bがそれぞれ立設している。クラッチレバ
ー40は40aを中心に回動可能であり、その端部40
bはキャリッジ3の運動軌跡内に延伸し、他端40cは
ギヤ35のフランジ部35aに対向している。また、ク
ラッチレバー40には吸収ばね31が止められている。
キャップホルダー7、ワイパーホルダー9、拭き部材ホ
ルダー11には駆動力を受けるための延伸部7a,9
a,11aがそれぞれ設けられ、また不図示のばね手段
により図中左方向に付勢されている。
【0009】このような構成において、キャリッジ3が
印字領域にある図示状態で不図示モータが回転すると、
給紙ローラー1が回転し、記録紙2を送ることができ
る。キャリッジ3が印字領域からキャップ6に対向する
位置まで移動すると、クラッチレバー40は端部40b
がキャリッジ3に押圧されて右施する。ばね31も右
施、し、キャップホルダー7を図中右方向にスライドさ
せ、キャップ6をヘッドユニット5に当接させる。ま
た、クラッチレバー40の一端部40cはギヤ35を図
中右方向にスライドさせ、ギヤ35とギヤ36を連結さ
せる。この状態で前述のモーターを回転させると、給紙
ローラー1だけでなくギヤ36も連動して回転し、ダボ
36aと36bがワイパーホルダー9と拭き部材ホルダ
ー11を交互に押圧し図中右方向に突出させる。ワイパ
ー8、または、拭き部材10が突出したときにモーター
を停止し、キャリッジ3を印字領域の方向に移動させる
と、クラッチレバー30が左施してキャップ6が退避
し、突出している部材でヘッドユニット5がクリーニン
グされる。クリーニング終了後、再度キャリッジ3をキ
ャップ6の対向位置に復帰させ、モーターを回転させて
ワイパー8、拭き部材10とも退避させ、初期状態に戻
る。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例においては、構成が複雑でコストが高く、また装
置が大きくなってしまうという欠点があった。
【0011】すなわち、他の目的に使われているモータ
ーの動力をクリーニング手段の進退をおこなうために
は、従来例に説明したようなクラッチ機構が必須とな
る。さらに説明した従来例は最も単純化した概略であ
り、実際には、ギヤ36の停止位置を検知するための検
知手段、ワイパー8、拭き部材10のヘッドユニット5
への当接力を安定させるための突出量調整手段、または
キャップ6に用いられているようなばねによるストロー
ク吸収手段が必要になる。これはクリーニング手段が一
つだけであっても同様である。
【0012】また、装置の横幅はヘッドユニット5の移
動する距離によって決ってしまうが、ヘッド5の移動量
は実際に印字するための第一の移動領域と、第一の移動
領域の一端からキャップするまでの移動領域である第二
の移動領域の和になる。第一の移動領域は機能上必要で
あるが、給紙ローラーの横にクリーニング部材とその駆
動機構を配置するとその分第二の移動領域は大きくな
り、装置自体も大きくなってしまう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、給紙ロ
ーラーが記録紙を給紙、印字排紙する際の回転方向(第
一の回転方向という)と反対方向(第二の回転方向とい
う)に回転したとき、この回転と連動してクリーニング
手段がヘッドのクリーニングをなし得るように構成した
ので、装置を大きくすることなく、単純な機構でクリー
ニング手段を通常は保持される第二の位置から第一の位
置へとその逆の動きを行なうことができるようになっ
た。
【0014】そのため、インク滴を被記録材に吐出する
ためのノズルを有する記録ヘッドと、被記録材を搬送す
るための搬送ローラーと、記録ヘッドのノズルを有する
面を摺動するクリーニング手段とを有するプリンタにお
いて、このクリーニング手段は記録ヘッドのノズルを有
する面に当接してこれをクリーニングするための第一の
位置に位置する第一の状態と記録ヘッドと当接しない第
二の位置に位置する第二の状態との間を移動可能に設
け、かつ搬送ローラーは印字に際して被記録材を搬送す
る第一の回転方向と、第一の回転方向と反対の第二の回
転方向に回転可能に設けて、この搬送ローラーの第二の
回転方向の回転に連動してクリーニング手段が第二の位
置から第一の位置へ移動するように構成するのである。
【0015】
【実施例】まず、本発明の特徴を示す実施例の説明の前
に、インクジェット記録装置の基本的技術について説明
する。
【0016】図11は本発明により得られた記録ヘッド
をインクジェットヘッドカートリッジ(IJC)として
装着したインクジェット記録装置(IJRA)の一例を
示す外観斜視図である。
【0017】図11において、120はプラテン124
上に送紙されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐
出を行うノズル群を具えたインクジェットヘッドカート
リッジ(IJC)である。116はIJC120を保持
するキャリッジHCであり、駆動モータ117の駆動力
を伝達する駆動ベルト118の一部と連結し、互いに平
行に配設された2本のガイドシャフト119Aおよび1
19Bと摺動可能とすることにより、IJC120の記
録紙の全幅にわたる往復移動が可能となる。
【0018】126はヘッド回復装置であり、IJC1
20の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向
する位置に配設される。伝動機構123を介したモータ
122の駆動力によって、ヘッド回復装置126を動作
せしめ、IJC120のキャッピングを行う。このヘッ
ド回復装置126のキャップ部126AによるIJC1
20へのキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置1
26内に設けた適宜の吸引手段によるインク吸引もしく
はIJC120へのインク供給経路に設けた適宜の加圧
手段によるインク圧送を行い、インクを吐出口より強制
的に排出させることによりノズル内の増粘インクを除去
する等の吐出回復処理を行う。また、記録終了時等にキ
ャッピングを施すことによりIJCが保護される。
【0019】130はヘッド回復装置126の側面に配
設され、シリコンゴムで形成されるワイピング部材とし
てのブレードである。ブレード130はブレード保持部
材130Aにカンチレバー形態で保持され、ヘッド回復
装置126と同様、モータ122および伝動機構123
によって動作し、IJC120の吐出面との係合が可能
となる。これにより、IJC120の記録動作における
適切なタイミングで、あるいはヘッド回復装置126を
用いた吐出回復処理後に、ブレード130をIJC12
0の移動経路中に突出させ、IJC120の移動動作に
伴ってIJC120の吐出面における結露、濡れあるい
は塵埃等をふきとるものである。
【0020】これより本発明の特徴を示す実施例の説明
をする。
【0021】〔第1の実施例〕図1から図3は本発明に
よる第一の実施例を表し、図1は要部断面図、図2は図
1の要部斜視図、図3はクリーニング部材が突出したと
きの要部斜視図である。従来例と同じ部品には同じ符号
を付けている。プリンターの外観を構成する外装部材1
2があり、その内側にシャーシ13が固定されている。
シャーシ13にはベース14、ガイドシャフト4などが
固定されている。給排紙トレー16とベース14は記録
紙の通り道を構成し、またベース14は給紙ローラー
1、ローラー15を回動自在に軸支するものである。ベ
ース14に固定されたプラテン17があり、これがロー
ラー18を回動自在に軸支している。外装部材12に回
動自在に軸支された拍車ローラー19がある。紙押さえ
22はその先端を給紙ローラー1に弾性的に押圧するよ
うにしてある。ワイパー8を保持するワイパーレバー2
0があり、これは記録紙2の幅より外側に設定されたワ
イパーレバーの軸部20aを中心に揺動可能に軸支さ
れ、不図示手段により左旋方向に付勢されている。ま
た、ワイパー8とワイパーレバー20のワイパー保持部
は記録紙2の幅内で、給紙ローラー1の部分的に径の細
くなったところに格納されている。21はワイパー駆動
レバーであり、抱締めばね等の公知手段により給紙ロー
ラー1と所定の摩擦力を介して一体的に回動するよう構
成され、また、ピン21a、21bが植接されている。
記録紙2はトレー16とプラテン17の間から挿入さ
れ、給紙ローラー1に約半周巻き付いた後、ローラー1
8と拍車ローラー19の間から送り出される。給紙、印
字、排紙の際給紙ローラー1は左旋方向にのみ回転し、
ワイパー駆動レバー21も一体的に左旋しようとする
が、ピン21aが想像線で示すベース14の円弧状穴1
4aの端部に当接するため、それ以上の回動は阻止さ
れ、従って通常ワイパー駆動レバー21、ワイパーレバ
ー20は図1、2に示す状態にある。
【0022】次にワイパー8を用いてヘッドのクリーニ
ングを行う場合について説明する。ユーザーの操作、ま
たはタイマーによる自動などでクリーニング動作がスタ
ートすると、不図示の光学的、または機械的手段によ
り、給紙ローラー1に記録紙2が巻き付いているかどう
かが検知される。もし記録紙2が検知されれば給紙ロー
ラー1を左旋させ、完全に排紙する。次に給紙ローラー
1を右旋させると、摩擦力を介してワイパー駆動レバー
21も右旋する。ピン21bがワイパーレバー20に当
接しこれを前記付勢力に抗して右旋させ、所定量回転し
たとき図3に示すようにワイパー8はヘッドに当接可能
な位置まで突出する。ここでヘッドユニット5を主走査
方向に移動させてクリーニングを行う。クリーニングが
終了したら給紙ローラー1を左旋させ、ワイパー駆動レ
バー21とワイパーレバー20を図1、2の位置に戻
し、クリーニング動作を終了する。
【0023】本実施例においては、クリーニング手段を
給紙ローラーのキャップ側端部に設けたので、キャップ
されているヘッドユニット5の移動する量が小さく従来
例とあまり変わらない時間内にクリーニング動作を行え
る長所がある。また給紙ローラーに小径部を設け、記録
紙の幅内にワイパーを格納するよう構成したのでより装
置の小型化に寄与するものである。
【0024】〔第2の実施例〕図4から図6は、第一の
実施例に対しクリーニング手段を追加した第二の実施例
を示す図である。図4は要部斜視図であり、第一の実施
例に対しウレタン発泡材から成る拭き部材23とそれを
保持する拭きレバー24が給紙ローラー1の途中に追加
されている。図5、6は拭き部材のところできった断面
図で、拭き部材の格納時と突出時を示す図である。拭き
レバー24は給紙ローラー1の小径部1aに所定の摩擦
力を発生しながら回動し得るよう嵌合している。通常は
給紙ローラー1は左旋のみするので、拭きレバー24も
左旋しようとするが、プラテン17の凸部17aに拭き
レバー24の凸部24aが当接し図5の図示状態で静止
している。
【0025】クリーニング動作に入ると、第一の実施例
と同様にまず記録紙2が排紙された後給紙ローラー1が
右旋する。拭きレバー24も摩擦力によって右旋し、拭
き部材23がヘッドに当接可能な位置までくると、拭き
レバー24の凸部24bがプラテン17の凸部17aに
当接し図6の図示状態で停止する。このときワイパー8
もやはりヘッド5に当接する位置に突出している。この
状態でヘッド5が主走査方向に移動すると、まずワイパ
ー8で、次に拭き部材23でノズル面がクリーニングさ
れる。もし、拭き部材によるクリーニングのみを行いた
い場合は、あらかじめヘッドユニット5をワイパー8と
拭き部材23の間に移動させてから給紙ローラー1を右
旋させ、ワイパー8と拭き部材23を突出させればよ
い。クリーニング終了後給紙ローラー1が左旋すると、
ワイパー8と拭き部材23は初期位置に格納される。
【0026】本実施例においては、従来例と同様に2種
類のクリーニング手段を有し任意のクリーニングが行え
る長所がある。
【0027】〔第3の実施例〕図7、8は第三の実施例
における要部斜視図であり、図7は通常の記録紙に印字
可能な場合、図8はクリーニング動作を行っている場合
の図である。給紙ローラー1の端部には一体的に爪車2
5が固定されている。ワイパーレバー26は、給紙ロー
ラー1と同軸の軸26aを中心に回動可能であり、また
ラッチレバー27を軸部27aで回動可能に軸支し、さ
らにワイパー28を保持している。図には示さないがワ
イパーレバー26は左旋方向に、ラッチレバー27は右
旋方向に付勢されている。29はヘッドユニットであ
り、凸部29aには印字領域の幅分の数だけインク吐出
用ノズルを有している。記録ヘッド29へインクを導く
チューブ30を設けてある。
【0028】この実施例では、給紙ローラー1が一定速
で左旋し記録紙2を送る間、記録ヘッド29がインクを
吐出して印字をする。従って、記録ヘッド29が動くこ
とはない。給紙ローラー1が左旋する間、爪車25とラ
ッチレバー27は逃げ方向となるためワイパーレバー2
6は図7の図示位置に停止している。クリーニング動作
が開始すると、他の実施例と同様に記録紙があればまず
排紙される。次に給紙ローラー1が右旋する。爪車25
の爪とラッチレバー27の先端27bが噛み合い、ワイ
パーレバー26が右旋する。このときワイパー28が記
録ヘッド29のノズル面を摺動しクリーニングが行わ
れ、図8に示す状態になる。給紙ローラー1が左旋する
と、前記付勢力によりワイパーレバー26は図7の位置
に復帰する。
【0029】本実施例においては、クリーニングを行う
際の動力をワンウェイクラッチを用いて伝えるよう構成
したので、本実施例のような長いヘッドのクリーニング
で負荷が大きくなる場合にも本発明を応用することがで
きる。
【0030】以上で本発明の特徴とする部分の説明は終
るが、本発明の理解を深めるため、インク滴を被記録材
に吐出して記録を行なうもののなかでも最適と思われる
熱エネルギーを利用するものについて説明する。
【0031】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0033】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0035】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0036】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0037】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0038】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0039】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個を組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0040】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0041】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0042】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、給紙ローラーが記
録紙を給紙、印字、排紙する際の回転方向と反対方向に
回転したとき連動してクリーニング手段がヘッドのクリ
ーニングをし得るよう構成したので、装置を大きくする
ことなく、また、特別な装置を設けることなく単純な機
構でクリーニング手段を設定することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の要部断面図
【図2】図1の要部斜視図
【図3】図2の作動中の図
【図4】本発明による第2実施例の要部斜視図
【図5】図4の作動状態を示す断面図
【図6】図4の別の作動状態を示す断面図
【図7】本発明による第3実施例の作動状態を示す斜視
【図8】本発明による第3実施例の別の作動状態を示す
斜視図
【図9】従来の技術の例を示す斜視図
【図10】従来の技術の構造を示す斜視図
【図11】インクジェット記録装置の一例を示す外観斜
視図
【符号の説明】
1 給紙ローラー 2 被記録材である記録紙 3 キャリッジ 4 ガイドシャフト 5 ヘッドユニット 6 キャップ 7 キャップのホルダー 8 ワイパー 9 ワイパーのホルダー 10 拭き部材 11 拭き部材のホルダー 12 外装部材 13 シャーシ 14 ベース 15 ローラー 16 トレー 17 プラテン 18 ローラー 19 拍車ローラー 20 ワイパーレバー 21 ワイパー駆動レバー 22 紙押さえ 23 拭き部材 24 拭きレバー 25 爪車 26 ワイパーレバー 27 ラッチレバー 28 ワイパー 29 ヘッドユニット 30 チューブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を被記録材に吐出するためのノ
    ズルを有する記録ヘッドと、被記録材を搬送するための
    搬送ローラーと、記録ヘッドのノズルを有する面を摺動
    するクリーニング手段とを有するプリンタにおいて、前
    記クリーニング手段は記録ヘッドのノズルを有する面に
    当接してこれをクリーニングするための第一の位置に位
    置する第一の状態と記録ヘッドと当接しない第二の位置
    に位置する第二の状態との間を移動可能に設け、かつ搬
    送ローラーは印字に際して被記録材を搬送する第一の回
    転方向と、第一の回転方向と反対の第二の回転方向に回
    転可能に設けて、搬送ローラーの第二の回転方向に連動
    して前記クリーニング手段が通常は保持される第二の位
    置から第一の位置へ移動するよう構成したことを特徴と
    するインクジェットプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドは被記録材に対し移動しなが
    らインク滴を吐出して印字を行う移動領域において、前
    記クリーニング手段を第一の状態において停止させ記録
    ヘッドをインクを吐出させない状態で前記の移動によっ
    て、ノズル面とクリーニング手段が摺動し得るように構
    成したことを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリンタ装置。
  3. 【請求項3】 クリーニング手段は搬送ローラーの第二
    の回転方向に連動して移動し第一の状態になる際に記録
    ヘッドのノズル面を摺動する構成になっていることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 クリーニング手段の移動を第一の位置
    と、第二の位置の間に制限する制限手段を有し、搬送ロ
    ーラーとクリーニング手段は所定の摩擦力を介して動力
    が伝達するよう構成したことを特徴とする請求項1又は
    2又は記載のインクジェットプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 クリーニング手段を第二の状態に引き付
    けかつ保持する付勢手段と、搬送ローラーとクリーニン
    グ手段は搬送ローラーの第二の回転方向のみ回転を伝え
    るワンウェイクラッチを介して動力を伝える手段とから
    なることを特徴とする請求項1又は2又は3記載のイン
    クジェットプリンタ装置。
JP14229793A 1993-06-14 1993-06-14 インクジェットプリンタ装置 Pending JPH079674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14229793A JPH079674A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 インクジェットプリンタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14229793A JPH079674A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 インクジェットプリンタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH079674A true JPH079674A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15312107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14229793A Pending JPH079674A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 インクジェットプリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079674A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0911170A2 (en) 1997-10-20 1999-04-28 Canon Kabushiki Kaisha An ink jet printer provided with an improved cleaning unit
EP0916501A1 (en) 1997-11-14 1999-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus provided with an improved cleaning mechanism
US8764162B2 (en) 2012-11-08 2014-07-01 Kinpo Electronics, Inc. Cleaning and protecting device and office machine using the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0911170A2 (en) 1997-10-20 1999-04-28 Canon Kabushiki Kaisha An ink jet printer provided with an improved cleaning unit
US6352334B2 (en) 1997-10-20 2002-03-05 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printer provided with an improved cleaning unit
EP0916501A1 (en) 1997-11-14 1999-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus provided with an improved cleaning mechanism
US6532025B1 (en) 1997-11-14 2003-03-11 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus provided with an improved cleaning mechanism
US8764162B2 (en) 2012-11-08 2014-07-01 Kinpo Electronics, Inc. Cleaning and protecting device and office machine using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3181073B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4072087B2 (ja) インクジェットプリントヘッド用のクリーニング装置およびその組立て方法
JPH10291324A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの回復方法
JP2004082629A (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
JP4363510B2 (ja) インクジェットプリントシステム
JP2004042537A (ja) インクジェット記録装置及び該記録装置の回復機構部
JPH05162320A (ja) インクジェット記録装置および該インクジェット記録装置における記録ヘッドおよびキャップ部材のクリーニング方法
JPH079674A (ja) インクジェットプリンタ装置
EP1078763B1 (en) Suction recovery method and ink jet printing apparatus
JPH09141884A (ja) インクジェットプリンタ
JP3459817B2 (ja) 画像形成装置
JP3308752B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2818015B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3464089B2 (ja) 記録装置における駆動伝達切換機構
JP2002137407A (ja) インクジェット記録装置
JPH07223320A (ja) インクジェットプリンタ
JPH08267773A (ja) インクジェット記録装置
JPH11138832A (ja) インクジェット記録装置の回復系
JP2714346B2 (ja) インクジェット記録装置および情報処理装置
JPH05221063A (ja) インクジェット記録装置
JP2000015832A (ja) インクジェット記録装置
JPH11138831A (ja) インクジェット記録装置の回復系
JPH10309802A (ja) カートリッジユニットの取付け構造とこの取付け構造を含む記録装置および情報処理システム
JPH07237297A (ja) インクジェット記録装置
JPH0781047A (ja) 記録装置および該記録装置を備えた情報処理システム