JPH07223320A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH07223320A
JPH07223320A JP1705394A JP1705394A JPH07223320A JP H07223320 A JPH07223320 A JP H07223320A JP 1705394 A JP1705394 A JP 1705394A JP 1705394 A JP1705394 A JP 1705394A JP H07223320 A JPH07223320 A JP H07223320A
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JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
carriage
protection mechanism
paper feed
ink
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1705394A
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English (en)
Inventor
Shigeo Nonoyama
茂夫 野々山
Yoshiki Nagasaki
良樹 長崎
Chikako Sakamoto
千佳子 坂本
Takumi Kawamura
匠 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インク滴をノズルから吐出して記録を行うよう
にしたインクジェットプリンタに関し、小型でレスポン
スの速いノズル保護機構を有することができ、またノズ
ル保護機構を少ない部品で精度良く低コストで構成でき
るようにすることを目的とする。 【構成】キャリッジ4がホームポジションに来たときに
ノズル保護機構10に所定のノズル保護動作を行わせる
ために、主紙送り軸1の回転運動を一回転だけノズル保
護機構10に伝達する一回転クラッチ15を設けて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インク滴をノズルか
ら吐出して記録を行うようにしたインクジェットプリン
タに関する。
【0002】インクジェットプリンタにおいては、不使
用時のノズルの乾燥及び詰まり防止や、使用後のノズル
部の表面への紙粉等の付着物の拭き取りなどを行わない
と正常な印字を保証することができない。したがって、
そのようなノズル保護動作を行うノズル保護機構を必ず
設ける必要がある。
【0003】
【従来の技術】そのようなノズル保護機構を駆動するた
めに、以前は専用の駆動源を設けたものがあった。しか
し、小型化とコストダウンを図るために、最近はキャリ
ッジを主走査方向に駆動するスペースモータ又は主紙送
り軸を副走査方向に回転駆動する紙送りモータのいずれ
かの動力を利用する場合が多い。
【0004】そのうち、スペースモータの動力を利用す
る場合には、ノズル保護機構の正面で、高速で精密な動
作を行うキャリッジとモータ動力とを接続及び切り離し
しなければならなくなる。
【0005】一方、紙送りモータの動力を利用する場合
には、比較的低速で間欠的な動作をする紙送り軸を動力
から切り離せばよく、また、ノズル保護機構の動作のき
っかけをキャリッジの位置によって与えることができる
等の利点がある。そこで、紙送りモータの動力を利用す
るのが主流になってきている。
【0006】そのような、紙送りモータをノズル保護機
構の動力源とする動力の接続と切り離しは、従来は、固
定ギヤに対して移動ギヤを軸線方向にスライドさせて噛
脱させるいわゆるスライドギヤを用いていた。そのよう
なスライドギヤは、機構が単純で動作荷重が小さい等の
長所を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スライドギヤ
には独特の問題点がある。即ち、移動ギヤがスライドし
てもその歯が固定ギヤの歯と必ずしもうまくかみ合うと
は限らず、スライド途中で引っ掛かったりして、ひどい
場合にはギヤが壊れてしまうことさえある。
【0008】また、そのような弊害を避けようとする
と、スライド量に対して遊びを設けたり同期機構を設け
たりする必要があり、そのためにスペースが大きくとら
れたり、レスポンスが遅くなってしまうということにな
る。
【0009】またノズル保護機構は、一つのユニットと
してその内部で独立に位置決めされた部品によって成り
立っている。そして、そのユニットを装置に取り付ける
際には、キャリッジ側の部品と組み合わせてノズル保護
キャップ等の位置を精密に決めないと、キャップとノズ
ルの密着がとれなくなり、保護機構に求められる性能を
得ることができなくなる。そのため、装置の組立が困難
であり、さらに組立後に調整を要するという問題があっ
た。
【0010】そこで本発明は、小型でレスポンスの速い
ノズル保護機構を有することができ、またノズル保護機
構を少ない部品で精度良く低コストで構成することので
きるインクジェットプリンタを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェットプリンタは、実施例を説明
するための図1に示されるように、記録紙100を副走
査方向に紙送りするように回転駆動される主紙送り軸1
と、上記記録紙100にノズル部8aが対向するように
配置されたインクジェットヘッド8を搭載して上記主紙
送り軸1に沿って移動するように駆動されるキャリッジ
4と、上記キャリッジ4がホームポジションにあるとき
に上記ノズル部8aの保護をするために上記ホームポジ
ションにおいて上記ノズル部8aと対向するように配置
されたノズル保護機構10と、上記キャリッジ4が上記
ホームポジションに来たときに上記ノズル保護機構10
に所定のノズル保護動作を行わせるために上記主紙送り
軸1の回転運動を一回転だけ上記ノズル保護機構10に
伝達する一回転クラッチ15とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】なお、上記ノズル保護動作には、ノズル部
8aに乾燥防止のためのキャップ11を被脱する動作
と、ノズル部8aの表面を清掃するためのワイパ12を
出し入れする動作と、ノズル部8a内のインクを吸収す
るための吸引ポンプ13を駆動する動作が含まれていて
もよく、ノズル部8aに乾燥防止のためのキャップ11
を被脱する動作が上記ノズル保護動作に含まれていると
共に、ノズル部8aにキャップ11が被せられた状態で
は上記キャリッジ4の移動を禁止するキャリッジロック
手段117が設けられているとよい。
【0013】また、上記ノズル保護機構10に所定の動
作を行わせるためのカム14が上記一回転クラッチ15
に連結されて上記主紙送り軸1の軸線回りに配置されて
いるとよく、上記カム14の位相を検出するための位相
検出手段145が設けられていて、その位相検出手段1
45の検出信号に基づいて上記キャリッジ4とノズル保
護機構10の動作が制御されるようにするとよい。
【0014】
【作用】ノズル保護機構10への動力の接続及び切り離
しは、キャリッジ4がホームポジションにあるときに一
回転だけ主紙送り軸1からの動力を伝達する一回転クラ
ッチ15によって行われる。
【0015】そして、ノズル保護機構10の有する複数
のシーケンスが、一回転クラッチ15に連結されたカム
14の一回転によってシリーズに実行され、そのカム1
4を主紙送り軸1の軸線回りに配置することによって簡
単な構造で高い位置精度を得ることができる。
【0016】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1はイ
ンクジェットプリンタを示しており、主紙送り軸1は、
記録紙100を矢印Aで示される副走査方向に紙送りす
るように、紙送りモータ2によって回転駆動される。
【0017】主紙送り軸1と平行に全幅にわたって固設
されたステーシャフト3には、キャリッジ4がスライド
自在に取り付けられている。キャリッジ4は、駆動ベル
ト5を介して、スペースモータ6によってステーシャフ
ト3に沿って(即ち、主紙送り軸1に沿って)主走査方
向に移動させられる。
【0018】キャリッジ4には、インク滴を吐出して記
録を行うインクジェットヘッド8が取り付けられてい
て、そのノズル部8aが記録紙100面に対向するよう
に配置されている。
【0019】主紙送り軸1の一方の端部の側方におい
て、記録紙100の幅の外側(即ち、印字領域外)にあ
るホームポジションには、インクジェットヘッド8のノ
ズル部8aを保護するためのノズル保護機構10が配置
されている。
【0020】ノズル保護機構10には、ノズル部8aに
被せられるキャップ11と、ノズル部8aを清掃するた
めのワイパ12と、ノズル部8a内のインクを吸引する
ための吸引ポンプ13が設けられている。
【0021】キャリッジ4は、印字中は記録紙100の
幅の範囲で往復駆動され、印字動作を行わないときだけ
ホームポジションに移動する。キャップ11とワイパ1
2は、キャリッジ4がホームポジションに移動してきた
時に必要な保護動作を行うことができるように、記録紙
100面とほぼ同じ高さの位置において上下に駆動され
るようになっている。
【0022】14は、キャップ11とワイパ12を上下
方向に移動させると共に、また吸引ポンプ13を機械的
に駆動するための複数のカムが同軸に一体に設けられた
一体カムである。
【0023】また15は、主紙送り軸1と一体カム14
との間の動力の継断を行うための一回転クラッチ、16
は、キャリッジ4がぶつかることによって位置を変え
て、一回転クラッチ15の動力接続動作にきっかけを与
えるための爪部材である。
【0024】図2及び図3は、側面から見た一回転クラ
ッチ15の構成と動作を示しており、図2は、クラッチ
が接続されていない状態を示し、図3はクラッチが接続
されている状態を示している。
【0025】図中151は、円弧状の内周面にギヤが形
成されたラチェットギヤであり、主紙送り軸1と一体的
に結合されていて、主紙送り軸1が回転すると、それと
共に矢印B方向に回転する。
【0026】一体カム14に同軸に連結されたハウジン
グ152には、主紙送り軸1と平行に軸154が突設さ
れていて、その軸154にラチェット153が回転自在
に嵌め合わされている。
【0027】そしてラチェット153の頭部は、ハウジ
ング152に穿設された窓から外方に突出して爪部材1
6と当接し、ラチェット爪156は、軸154を中心と
する回転によりラチェットギヤ151と係脱するように
なっている。
【0028】157は、ラチェット爪156をラチェッ
トギヤ151と係合する方向に付勢するように、ラチェ
ット153に一体に形成された板ばね部、158は、ラ
チェット爪156の回動を規制するように、ハウジング
152に突設されたストッパピンである。
【0029】爪部材16はプリンタ装置本体側に支持さ
れており、ホームポジションに移動してくるキャリッジ
4に押されることによって、図2に示されるようにラチ
ェット153に当接して一回転クラッチ15を切る位置
に来たり、図3に示されるように、その位置から退避し
て一回転クラッチ15を継ぐことができる。
【0030】したがってハウジング152は、ラチェッ
ト153が爪部材16に当接している図2の状態では回
転しないが、ラチェット153の動きが爪部材16で規
制さない図3の状態では、ラチェットギヤ151と一体
に回転する。
【0031】即ち、図2に示される状態では爪部材16
がラチェット153と当接する位置にあるので、ラチェ
ット153の頭部は図の下方向に押し下げられている。
その結果、ラチェット爪156がラチェットギヤ151
の内歯とかみ合わない位置まで退避していて、主紙送り
軸1からハウジング152へ回転動力が伝達されない。
【0032】図3に示されるように、爪部材16がキャ
リッジ4によって移動させられた状態では、ラチェット
153が爪部材16に当接しなくなる。すると、ラチェ
ットの板ばね部157の反力によりラチェット爪156
がラチェットギヤ151の内歯とかみ合い、主紙送り軸
1からハウジング152に回転動力が伝達されることに
なる。
【0033】そして、一度この状態になると、ハウジン
グ152が一回転する間は動力が伝達され、ラチェット
153が再度爪部材16に当接すると、動力の伝達が解
除されることになる。
【0034】図4は上述の一回転クラッチ15の斜視
図、図5はその分解図であり、爪部材16が、キャリッ
ジ4に突設された当接用突起4aに押されることによっ
て、回転軸16a中心に回動してラチェット153の軌
道上から外れる。キャリッジ4がその位置に来ていない
状態では、爪部材16は引張りばね16bの付勢力によ
ってラチェット153の軌道上に戻される。
【0035】図6は、一回転クラッチ15と共に主紙送
り軸1の軸線回りに配置された一体カム14を示してお
り、141は、ワイパ12のアプローチ/エスケープ用
カム、142は、キャップ11のアプローチ/エスケー
プ用カム、143は、吸引ポンプ13駆動用の円筒カ
ム、144は、一体カム14の回転位相検出用のスイッ
チ145をON/OFFさせるためのカムである。
【0036】これらのカム141〜144は、一回転ク
ラッチ15のハウジング152と一体に形成されてい
る。したがってノズル保護機構10の制御のシーケンス
は機械的に一意に決められている。
【0037】また、この一体カム14とハウジング15
2は、共に主紙送り軸1に嵌まり込むように主紙送り軸
1の軸線回りに配置されている。したがって、主紙送り
軸1とキャリッジ4(インクジェットヘッド8)が正確
に位置決めされていれば、この一体カム14とキャリッ
ジ4(インクジェットヘッド8)間も自動的に正確に位
置決めされることになる。
【0038】図7は、ワイパ12を揺動駆動するための
揺動機構を示す。141は前述のワイパ用カムであり、
一回転に一回ワイパ12をアプローチさせる凹部分を有
しており、矢印C方向に回転する。121はワイパブレ
ードであり、ゴム製の薄板状のもので、ワイパアーム1
22に取り付けられている。
【0039】ワイパアーム122は回転中心123を中
心として揺動可能であり、スプリング124によって常
にカム141に押し付けられるようになっている。本図
では実線がワイパ12のアプローチ状態(実際にワイプ
動作が行われる位置)を示し、破線がワイパ12のエス
ケープ状態を示している。
【0040】図8ないし図11は、ワイパ12の動作を
示している。図8はワイパ動作の開始前であり、ワイパ
12はエスケープ状態にあって、インクジェットヘッド
8はワイパ12の正面から外れた位置にある。
【0041】インクジェットヘッド8がホームポジショ
ンへやってくると、まず図9に示される状態になり、ワ
イパ12がアプローチする。次に、図10に示される状
態になり、ワイパ12のアプローチ状態下においてイン
クジェットヘッド8がスペース方向に移動することによ
り、インクジェットヘッド8のノズル部8aの表面がワ
イパブレード121によってこすられ、ホコリや増粘イ
ンク等が除去される。
【0042】そして最後に、図11の状態となり、ワイ
パ12がエスケープする。なお、本例においてはワイパ
動作はインクジェットヘッド8が側方に一方向に移動す
る際に一回のみ行われるが、複数回行ったり往復ワイプ
を行うことも可能である。
【0043】図12はキャップ11を揺動駆動するため
の揺動機構を示す。142は前述のキャップ用カムであ
り、一回転に二回キャップをアプローチさせる部分を有
しており、矢印D方向に回転する。キャップ11は、イ
ンクジェットヘッド8のノズル部8aを覆うことが可能
な吸盤状のゴムであり、キャップアーム111に固定さ
れている。
【0044】キャップ11には、吸引ポンプ13に接続
されるチューブ(図示せず)が接続されており、ノズル
部8a内からインクを吸い出すことが可能である。キャ
ップアーム111はリンク機構によってレバー112に
接続されており、キャップ11の向きが、アプローチ/
エスケープにかかわらず常に傾かないようになってい
る。レバー112は、回転中心113を中心として揺動
可能であり、スプリング114によって常にカム142
に押し付けられるようになっている。
【0045】また、キャップ11がインクジェットヘッ
ド8のノズル部8aに対して密着できるようにするに
は、ある程度の押し付け荷重が必要なので、レバー11
2とカム142との間にコロ115を介している。
【0046】本図では、実線によりキャップ11のアプ
ローチ状態(ヘッドのノズル部をキャップが覆っている
状態)を示し、破線によりキャップ11のエスケープ状
態を示している。
【0047】図13は吸引ポンプ13の機構を示してい
る。143は前述の円筒カムであり、ピストンロッド1
31の先端付近から側方に突設されたピン部132が、
円筒カム143の表面に形成された溝144に嵌まり込
んでいる。ピストンロッド131は、円筒カム143が
矢印E方向に回転して溝144の位置が変わることによ
って、矢印F方向に左右に揺動する。133は、ピスト
ンロッド131に取り付けられたピストンゴムであり、
図示が省略されているシリンダに嵌め込まれていて、こ
れが吸引ポンプを形成している。
【0048】図14は回転位相検出機構を示す。前述の
カム144の回転角によってマイクロスイッチからなる
位相検出スイッチ145がON/OFFされることによ
り、カム144の回転位相を検出することができ、一体
カム14のすべてのカム141〜144の位相がこれに
よって検出されることになる。
【0049】図15ないし図17は、キャップ11がノ
ズル部8aに接触している際にキャリッジ4が不用意に
動かないようにするための、キャリアロック機構の構成
と動作を示している。
【0050】図中、117はロックレバーであり、キャ
ップアーム111に設けられた腕部118と係合してお
り、回転中心119を中心として揺動できるようになっ
ている。
【0051】そして、キャップ11がアプローチするの
に伴って、キャリッジ4に設けられたスリット41にロ
ックレバー117が嵌まり込むようになっており、その
状態になると、キャリッジ4の移動が阻止される。
【0052】図15はキャリアロックがされていない状
態、図16はキャリアロックの途中状態であり、まだキ
ャリッジ4の移動が可能である。図17の状態では、キ
ャップ11がノズル部8aと接触しており、かつロック
レバー117がスリット41に嵌まり込んでいて、キャ
リッジ4の移動が阻止されている。
【0053】図18は、本実施例の制御系を略示するブ
ロック図であり、マイクロプロセッサを内蔵する制御部
101に、キャリッジ位置検出センサ102、保護機構
位相検出センサ103及びペーパエンドセンサ104等
から検出信号が入力され、制御部101からドライバ1
05を介して、紙送りモータ2やスペースモータ6等に
対して制御信号が出力される。
【0054】図19は、ノズル保護機構10の動作のシ
ーケンスの一例を示している。このシーケンスにおいて
は、基本的に一体カム14の一回転により、ノズル保護
機構10の持つすべての動作が行われる。
【0055】ただし、ノズルからインクを吸い出すパー
ジ動作については、ワイプ動作を2回行い且つポンプ動
作をインク吸入/空パージの2種類行う必要があるの
で、一体カム14が二回転して終了するようになってい
る。以下、図19を参照して、ノズル保護機構10の動
作について説明する。
【0056】(A)通常の場合 プリンタ装置の電源が切断されているときはの状態を
とるようになっている。電源を入れると、左半部のか
らまでを実行する。即ち、キャップ11をエスケープ
し、同時にキャリアロックも解除して待機状態に入る。
印字を行っている間はの状態から変わらない。
【0057】電源を切断すると、右半部のからまで
を実行して終了する。即ち、ノズル部8aに付着したホ
コリ等を取り去るためにワイプ動作を行った後、キャッ
プ11をアプローチさせてノズル部8aを覆い、インク
の乾燥やホコリの付着を防止すると共にキャリアロック
を行う。
【0058】インクの噴射状態が悪くなったり、ドット
欠けが起きた場合にはパージ動作を行う。これは、まず
右半部のからまでを実行してワイプ動作を行い、次
に左半部のからまでを行うことによって吸引ポンプ
13を動かしてパージを行い、さらに右半部のから
までを行ってノズル部8aに付着したインクのワイプ動
作を行う。そして、そのままでは電源投入時の通常状態
ではないので、左半部のからの過程で空パージを行
ってからで待機状態に入る。
【0059】(B)異常がある場合 例えば、電源が瞬断して保護機構の動作が中途半端なま
まで停止した場合や、ユーザが無理に保護機構を動かし
た場合等である。
【0060】〔ケース1〕位相検出スイッチがオフの場
合 電源投入時に位相検出スイッチ145がオフであれば、
プリンタ装置の制御部101は異常が起きたと判断でき
る。そこで、キャリッジ4を動かさないでからまで
実行することにより位相検出スイッチ145がオンにな
り、その後まで実行すれば、通常の待機状態に復帰す
る。
【0061】〔ケース2〕位相検出スイッチがオンの場
合 〜又はの状態にある場合には、キャリッジ4を動
かさないでさらにまで実行することによって、位相検
出スイッチ145がオフとなる。すると、プリンタ装置
の制御部101はノズル保護機構10の位相を確認する
ので、以降まで実行すれば通常の待機状態に復帰す
る。
【0062】また又はの状態にある場合には一回転
クラッチ15が外れないので、位相検出スイッチ145
での位相検出はできないが、ノズル保護機構10のシー
ケンスも進まない。したがって、制御部101が内蔵す
るタイマによって管理をすれば、で待機状態であるこ
とを確認できる。
【0063】図20ないし図25は、ノズル保護機構1
0に上述の動作を行わせるための制御部101の制御処
理フロー図であり、Sは処理ステップを示す。図20、
21及び22はプリンタ装置のパワーオン時及び休止後
の印字再開時の処理フローを示している。
【0064】ここでは、まずS1で、ノズル保護機構
(BUU)10のステータスがオンであるかどうかを判
定し、オンのときは、S2で、紙送りモータ(LFモー
タ)2を正転させて、S3で、ノズル保護機構10のス
テータスがオフになったかどうかを判定する。
【0065】そしてそれがオフのときは、S4で、ノズ
ル保護機構10のイニシャライズを完了させ、S5で、
スペースモータ6を駆動して、キャリッジ4をホームポ
ジション(HP)外に移動させ、ノズル保護機構10の
正面から退避させる。
【0066】次いでS6及びS7で、ノズル保護機構1
0のステータスがオンになるまで紙送りモータ2を正転
させた後、S8で、スペースモータ6を駆動して、キャ
リッジ4をノズル保護機構10のあるホームポジション
に移動させる。
【0067】そしてS9で、スペースモータ6によって
キャリッジ4をホームポジション外に移動させながら、
ノズル部8a内のインクの固化防止のために、全ノズル
の空噴射(スプレー)を行い、S10で待機して、終了
する。
【0068】S1で、ノズル保護機構10のステータス
がオンでないときは、S11及びS12で、ノズル保護
機構10のステータスがオンになるまで紙送りモータ2
を正転させた後、S13でノズル保護機構10のイニシ
ャライズを完了させて、パージ処理に移行する。
【0069】また、S3でノズル保護機構10のステー
タスがオフでないときは、S14でタイマがタイムオー
バーかどうかを判定して、タイムオーバーでないときは
S2へ戻って紙送りモータ2の正転をくり返し、タイム
オーバーになったら、S15で、ノズル保護機構10の
イニシャライズを完了してから、パージ処理に移行す
る。
【0070】図23は、印字終了時(印字データが送ら
れてこないとき)の処理フローを示している。ここで
は、まずS21で、ノズル保護機構10を動作させるた
めに、スペースモータ6を駆動してキャリッジ4をホー
ムポジションに移動させる。
【0071】そしてS22で、紙送りモータ2を所定ス
テップ分正転させてワイパ12をアプローチさせ、S2
3で、スペースモータ6を駆動してキャリッジ4をホー
ムポジション外に移動させることによりノズル部8aを
ワイピングした後、S24で、再び紙送りモータ2を所
定ステップ分正転させてワイパ12をエスケープさせ
る。
【0072】次いでS25で、スペースモータ6を駆動
してキャリッジ4をホームポジションに移動させ、S2
6で、紙送りモータ2を所定ステップ分正転させて、キ
ャップ11をアプローチさせて終了する。
【0073】図24は、プリンタ装置をパワーオフする
際の処理フローを示している。ここでは、S31で、印
字終了状態(即ち、キャップ11がアプローチ状態)で
あるかどうかを判定して、その状態のときはS32でパ
ワーオフにして終了し、そうでないときは、図23のS
22へ移行してワイピングとキャッピングを行ってから
終了する。
【0074】図25は、パージ時の処理フローを示して
おり、図21又は図22の処理終了によって、図23の
処理に移行し、それが終了したら、S41及びS42
で、ノズル保護機構10のステータスがオンからオフに
なって再びオンになるまで紙送りモータ2を正転させ、
それから再び図23のS22の処理へ戻る。そして図2
3の処理が終了したら、図20の処理を全て行って終了
する。
【0075】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、実施にあたっては種々の態様をとることが
できる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、一回転クラッチによっ
て主紙送り軸とノズル保護機構との間の動力の継断を行
うようにしたことにより、その継断を小さな装置で確実
に行うことができ、小型でレスポンスの速いノズル保護
機構を実現することができる。
【0077】そして、ノズル保護機構を駆動するカムを
主紙送り軸の軸線回りに配置したことにより、ノズル保
護機構の部品数を少なくして、組立性を向上させると共
にコストダウンも行うことができる。
【0078】また、主紙送り軸とキャリッジとの位置関
係は印字精度との関係から高い位置精度を持っており、
その軸によってノズル保護機構の部品も精度よく位置決
めされることになるので、装置組立後に位置決めを行う
必要がなくなる。
【0079】そして、さらにそれを積極的に利用しよう
とすれば、ノズル保護機構を、内部の部品が緩く嵌め合
わされている構造にしても、装置組立によって自動的に
精密な位置決めがされてしまうので、組立性の向上とコ
ストダウンの効果が非常に大きなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプリンタの斜視図である。
【図2】実施例の一回転クラッチの内部側面図である。
【図3】実施例の一回転クラッチの内部側面図である。
【図4】実施例の一回転クラッチの斜視図である。
【図5】実施例の一回転クラッチの分解図である。
【図6】実施例の一体カムの平面図である。
【図7】実施例のワイパの揺動機構の側面図である。
【図8】実施例のワイパの動作を示す平面略示図であ
る。
【図9】実施例のワイパの動作を示す平面略示図であ
る。
【図10】実施例のワイパの動作を示す平面略示図であ
る。
【図11】実施例のワイパの動作を示す平面略示図であ
る。
【図12】実施例のキャップの揺動機構の側面図であ
る。
【図13】実施例の吸引ポンプの側面図である。
【図14】実施例の回転位相検出装置の側面図である。
【図15】実施例のキャリアロック機構の側面図であ
る。
【図16】実施例のキャリアロック機構の側面図であ
る。
【図17】実施例のキャリアロック機構の側面図であ
る。
【図18】実施例の制御系のブロック図である。
【図19】実施例の動作を示すタイムチャート図であ
る。
【図20】実施例の制御処理フロー図である。
【図21】実施例の制御処理フロー図である。
【図22】実施例の制御処理フロー図である。
【図23】実施例の制御処理フロー図である。
【図24】実施例の制御処理フロー図である。
【図25】実施例の制御処理フロー図である。
【符号の説明】
1 主紙送り軸 4 キャリッジ 8 インクジェットヘッド 8a ノズル部 10 ノズル保護機構 14 一体カム 15 一回転クラッチ 100 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 23/02 A B41J 3/04 102 R (72)発明者 川村 匠 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙(100)を副走査方向に紙送りす
    るように回転駆動される主紙送り軸(1)と、 上記記録紙(100)にノズル部(8a)が対向するよ
    うに配置されたインクジェットヘッド(8)を搭載して
    上記主紙送り軸(1)に沿って移動するように駆動され
    るキャリッジ(4)と、 上記キャリッジ(4)がホームポジションにあるときに
    上記ノズル部(8a)の保護をするために上記ホームポ
    ジションにおいて上記ノズル部(8a)と対向するよう
    に配置されたノズル保護機構(10)と、 上記キャリッジ(4)が上記ホームポジションに来たと
    きに上記ノズル保護機構(10)に所定のノズル保護動
    作を行わせるために上記主紙送り軸(1)の回転運動を
    一回転だけ上記ノズル保護機構(10)に伝達する一回
    転クラッチ(15)とを設けたことを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】上記ノズル保護動作には、ノズル部(8
    a)に乾燥防止のためのキャップ(11)を被脱する動
    作と、ノズル部(8a)の表面を清掃するためのワイパ
    (12)を出し入れする動作と、ノズル部(8a)内の
    インクを吸収するための吸引ポンプ(13)を駆動する
    動作とが含まれている請求項1記載のインクジェットプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】ノズル部(8a)に乾燥防止のためのキャ
    ップ(11)を被脱する動作が上記ノズル保護動作に含
    まれていると共に、ノズル部(8a)にキャップ(1
    1)が被せられた状態では上記キャリッジ(4)の移動
    を禁止するためのキャリッジロック手段(117)が設
    けられている請求項1又は2記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】上記ノズル保護機構(10)に所定の動作
    を行わせるためのカム(14)が上記一回転クラッチ
    (15)に連結されて上記主紙送り軸(1)の軸線回り
    に配置されている請求項1、2又は3記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  5. 【請求項5】上記カム(14)の位相を検出するための
    位相検出手段(145)が設けられていて、その位相検
    出手段(145)の検出信号に基づいて上記キャリッジ
    (4)とノズル保護機構(10)の動作が制御される請
    求項4記載のインクジェットプリンタ。
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