JPH079664B2 - オンライン文字認識装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、手書き文字を実時間にて認識し、その認識結
果を編集あるいは修正し文章作成を行なうオンライン文
字認識装置に関するものである。

（従来の技術） 従来から、オンライン文字認識装置による文章作成にお
いては手書き文字を認識するのみでなく、その認識結果
を編集あるいは修正するための編集機能が必要である。
したがって、筆記入力するタブレット面は大きく分けて
手書き文字を認識するための筆記エリア、文章編集のた
めに必要な各種操作キー例えば＜挿入＞，＜削除＞，＜
↑＞，＜←＞，＜→＞，＜遥＞のカーソル制御キーを有
する操作エリア、さらにファンクションキー例えばテン
キーなどを有するファンクションエリアがある。

従来、このファンクションエリアは第５図に示すよう
に、筆記エリア12とファンクションエリア11と操作エリ
ア13を固定としている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記構成のオンライン文字認識装置にあ
っては、上述したように筆記エリア12及びファンクショ
ンエリア11が固定されているため、筆記エリア12の拡
大、削減やファンクションの追加、削減が不可能である
という問題点を有する。例えば、タブレット面がＭ列×
Ｎ行に区分けされた字枠配列の場合に、作成する文章フ
ォーマットをＭ±ｊ列×Ｎ行にしたいとき、筆記の際、
残りｊ列を常に考慮して筆記しなくてはならない。従っ
て、筆記したものと作成した文章との対応が難しい。こ
の具体例を第６図及び第７図に示す。第６図はＭ＝19列
の場合であって、作成する文章が20列（したがって、ｊ
＝＋１）の場合を示す。この場合には、１文字分のシフ
ト量を常に考慮して筆記しなければならない。また第７
図はＭ＝23列の場合であって、作成する文章が20列（し
たがって、ｊ＝−３）の場合を示す。この場合には、21
〜23列のエリアに筆記しないように注意して筆記しなけ
ればならない。また、このエリアは無駄になる。

また、従来のオンライン文字認識装置にあっては、筆記
の際、文章作成上必要な字形、例えば半角、全角、倍角
等の字形モードの指定は第５図に示す操作キーエリア13
に設けられた操作キーを介して行なう必要があるので、
筆記中に字形モードを変える必要があるときはキー操作
の必要があり、文章作成の効率が悪いという問題点を有
する。

したがって、本発明はこれらの問題点を解決し、筆記エ
リアの拡大、削減及びファンクションの追加、削減が可
能で文章作成が容易なオンライン文字認識装置を提供す
ることを第１の目的とする。

また、本発明は上記第１の目的に加え、上記の如きキー
操作を行なうことなく字形モードの指定が可能なオンラ
イン文字認識装置を提供することを第２の目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明によれば、オンライン文字認識装置は、筆記文字
の座標列を抽出するタブレット部と、タブレット部に設
けられておりエリア設定モードを指定するためのエリア
設定キーと、抽出された座標列に従って筆記文字の認識
処理を行う認識部と、認識部によって認識された文字を
表示するための表示部と、認識部によって認識された文
字を格納するメモリ部と、メモリ部に格納された文字を
外部装置に出力するためのインタフェース部と、筆記ペ
ンによってエリア設定キーが操作されることによって所
定のエリアの設定を変更するエリア設定モードが指定さ
れた後、筆記ペンによって入力されたタブレット部上の
座標位置によって指定されたエリアに対して、タブレッ
ト部上で筆記可能な筆記エリアとするのかファンクショ
ンキーとして機能するファンクションエリアとするのか
を設定してこれらエリアの設定を変更し、この設定変更
を認識部へ指示するエリア指示部とを備えている。

また本発明によれば、オンライン文字認識装置は、筆記
文字の座標列を抽出するタブレット部と、タブレット部
に設けられておりエリア設定モードを指定するためのエ
リア設定キーと、タブレット部に設けられており半角、
全角及び倍角を含む字形の各エリア設定モードを指定す
るための字形エリア設定キーと、抽出された座標列に従
って筆記文字の認識処理と行う認識部と、該認識部によ
って認識された文字を表示するための表示部と、該認識
部によって認識された文字を格納するメモリ部と、メモ
リ部に格納された文字を外部装置に出力するためのイン
タフェース部と、筆記ペンによって前記エリア設定キー
が操作されることによって所定のエリアの設定を変更す
るエリア設定モードが指定された後、筆記ペンによって
入力されたタブレット部上の座標位置によって指定され
たエリアに対して、タブレット部上で筆記可能な筆記エ
リアとするのかファンクションキーとして機能するファ
ンクションエリアとするのかを設定してこれらエリアの
設定を変更すると共に、筆記ペンによって入力されたタ
ブレット部上の座標位置に対応して、設定された筆記エ
リア内において、字形エリア設定キーによって指定され
た字形のエリアの設定を変更し、この設定変更を認識部
へ指示するエリア指示部とを備えている。

（作用） タブレット部から出力される筆記文字の座標列に基づ
き、認識部は文字認識を行なう。認識結果はメモリ部に
設定された字形で格納された後、インタフェース部を介
して外部装置（例えばプリンタ）に出力される。

このような文字認識動作を行なうに当り、本発明のエリ
ア指示部は筆記ペンによってエリア設定キーが操作され
ることによって所定のエリアの設定を変更するエリア設
定モードが指定された後、筆記ペンの操作によってタブ
レット部から出力される信号（例えばタブレット面の
行、列に関する情報）に基づき、筆記可能エリアとファ
ンクションエリアとのエリア設定が変更され、このエリ
アの設定変更が認識部へ指示される。したがって、筆記
エリア及びファンクションエリアの変更が任意の時点で
可能となる。

また、本発明のエリア指示部は、操作キーを介して与え
られる字形とタブレット部からの信号（例えば、行及び
列に関する情報）とに基づき、筆記エリア内を特定の字
形エリアに設定し、認識部に通知する。したがって、認
識部は指定された字形に従った文字をメモリ部に格納し
た後、インタフェース部を介して外部装置に出力する。
この結果、筆記中に字形を指定する操作が不要となる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図は本発明の一実施例のブロック図である。同図に
おいて、１は筆記文字のX,Y座標列を出力するタブレッ
ト部である。タブレット部１は第３図に示すように、予
めＮ行Ｍ列の全角文字の字枠に設定された筆記エリア12
を有する。また、タブレット部１は図示の如きモードを
設定するための各種操作キーを備えた操作キーエリア14
を有する。２はタブレット部１から出力された座標列に
基づき筆記文字を切出し、認識処理を行なう認識部であ
る。３は認識結果を表示する表示部である。４は認識結
果を指定された字形及び筆記された字枠位置に応じて格
納しておくメモリ部である。５は端子６を介して外部装
置とのインタフェースを行なうインタフェース部であ
る。

７は本発明の特徴であるエリア指定部である。エリア指
定部７は操作キーエリア14のエリア設定キーを介してエ
リア設定モードの指定があったときに、タブレット部１
から出力される座標列の信号に基づき筆記エリアとファ
ンクションエリアとを設定し、認識部２に通知する。

次に、第１図に示す実施例の動作について、第２図の動
作フローチャートを参照して詳細に説明する。まず、文
字を筆記する前に筆記エリアとファンクションエリアの
設定を行なう。尚、初期状態においては、タブレット部
１のタブレット面のＮ行Ｍ列はすべて筆記エリアに設定
されている。従って、ファンクションエリアを設定する
場合、エリア設定キーを操作して装置をエリア設定モー
ドにする（ステップ20）。この状態で、例えば第３図の
m0〜Ｍ列をファンクションエリアに設定する場合には、
m0列を押下げる（ステップ21）。この結果、エリア指定
部７はm0列以降のエリアはファンクションエリア８であ
ると判断し（ステップ22）、認識部２に通知する。尚、
この場合、エリア指定部７はファンクションエリア８の
先頭列であるm0を格納する。このようにして筆記エリア
12とファンクションエリア８が設定された後、タブレッ
ト部１から出力されるX,Y座標列に基づき認識部２によ
り認識処理が行なわれる（ステップ23）。認識結果は表
示部３に表示されるとともに、操作キーを介して指定さ
れた字形及び筆記された字枠位置に応じ、メモリ部４に
格納される。そして、インタフェース部５及び出力端子
６を介してプリンタ等の外部装置に出力される。

次に、本発明の他の実施例について説明する。

本実施例は、前述した実施例のエリア指定部７を以下の
構成にしたことに特徴がある。すなわち、本実施例のエ
リア指定部は前述した筆記エリアとファンクションエリ
アの設定に加え、操作キーエリア14に設けられた字形モ
ードを指定する操作キーとタブレット部１からの座標列
の情報に基づき、筆記エリア中の字形モードを設定す
る。

次に、本発明の他の実施例の動作について、第４図の動
作フローチャートを参照して説明する。

まず、クリアキーの押下により装置をリセットした後、
エリア設定キーの操作の有無が判定される（ステップ3
0）。エリア設定キーが操作されないときはステップ44
に進み、操作されたとき、すなわちエリア設定モードが
設定されたときはステップ31に進む。次に、全角キーの
操作の有無が判断される（ステップ31）。全角キーが押
下られた場合にはファンクションエリア設定モードとな
り、次のm0列の押下（ステップ38）によりm0〜Ｍ列がフ
ァンクションエリア８に設定される（ステップ39）。
尚、このm0はエリア指定部７に格納される。他方、ステ
ップ31にて全角キーが押下られないときはステップ32及
び33に進み、倍角キー及び半角キーが押下られたか否か
が判定される。半角キーが押下られると半角エリア設定
モードとなり、次に例えばn1（１）行、m1（１）列字枠
の押下、さらにn2（１）行、m2（１）列字枠の押下によ
り（ステップ34）、第３図に示す半角エリア９が設定さ
れる（ステップ35）。尚、これらの行及び列情報はエリ
ア設定部７に格納される。ステップ34及び35による半角
エリアの設定は、複数回繰返し行なうことができる（ス
テップ36及び37）。また、倍角キーが押下られると倍角
エリア設定モードになり、次に例えばn3（１）行、m3
（１）列文字枠押下、さらにn4（１）行、m4（１）列字
枠押下により（ステップ40）、第３図に示す倍角エリア
10が設定される（ステップ41）。尚、これらの行及び列
情報はエリア設定部７に格納される。ステップ40及び41
による倍角エリアの設定は、複数回繰返し行なうことが
できる（ステップ42及び43）。

以上のようにして設定された字形エリアの残りのエリア
は全角エリアとされる（ステップ44）。そして、エリア
設定部７はこのようにして得られた筆記エリアとファン
クションエリアに関する情報、及び字形モードの指定に
関する情報を認識部２に出力する。認識部２はこれらの
情報に基づき、タブレット部１から出力される座標列に
基づき認識処理を行なう。上記の例で言えば、認識部２
は｛（1,m0），（N,M）｝内の筆記をファンクションキ
ーとして判定する。また、認識部２は｛（n1（１）,m1
（１）），（n2（１）,m2（１））｝内に筆記された文
字を半角文字として認識し、｛（n3（１）,m3
（１）），（n4（１）,m4（１））｝内に筆記された文
字を倍角文字として認識し、残りのエリアに筆記された
文字を全角文字として認識する（ステップ45）。尚、こ
こでいうファンクションキーとは、ファンクションエリ
ア８内の筆記をファンクションキーとして動作させ、そ
の字枠（行、列）のみを外部装置に送信することによ
り、この外部装置が自由にファンクション内容を定義付
けできるものである。

以上、本発明を実施例に基づき説明した。尚、ファンク
ションエリアの設定及び字形エリアの設定に際し入力さ
れる行又は列情報はタブレット面の押下の外、第１図に
図示しない外部装置から指定する構成としてもよい。ま
た、ファンクションエリアは行及び列を指定することに
より、タブレット面上の任意の位置に設定することがで
きる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、筆記ペンによっ
てエリア設定キーが操作されることによって所定のエリ
アの設定を変更するエリア設定モードが指定された後、
筆記ペンによって入力されたタブレット部上の座標位置
によって指定されたエリアに対して、タブレット部上で
筆記可能な筆記エリアとするのかファンクションキーと
して機能するファンクションエリアとするのかを設定し
てこれらエリアの設定を変更し、この設定変更を認識部
へ指示するエリア指示部を備えているため、筆記エリア
の拡大化又は縮小化並びにファンクションエリアの追加
又は削減をオペレータが任意の時点にしかも非常に簡単
な操作で行うことができる。その結果、筆記エリアを作
成すべき文章に合わせて最適に設定できるから文章作成
が容易となると共に、作成する文章フォーマットに応じ
てタブレット面を有効に利用することができる。

また、筆記ペンによってエリア設定キーが操作されるこ
とによって所定のエリアの設定を変更するエリア設定モ
ードが指定された後、筆記ペンによって入力されたタブ
レット部上の座標位置によって指定されたエリアに対し
て、タブレット部上で筆記可能な筆記エリアとするのか
ファンクションキーとして機能するファンクションエリ
アとするのかを設定してこれらエリアの設定を変更する
と共に、筆記ペンによって入力されたタブレット部上の
座標位置に対応して、設定された筆記エリア内におい
て、字形エリア設定キーによって指定された字形のエリ
アの設定を変更し、この設定変更を認識部へ指示するエ
リア指示部を備えているため、上述の効果に加えて、各
字形エリアの設定を任意にしかもキー操作なしに非常に
簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図はこの
実施例の動作フローチャート、第３図はタブレット部１
の詳細な構成を示す図、第４図は本発明の他の実施例の
動作フローチャート、第５図は従来のタブレット部を説
明するための図、第６図及び第７図は筆記フォーマット
と作成する文章との対応関係を説明するための図であ
る。 １…タブレット部、２…認識部、３…表示部、４…メモ
リ部、５…インタフェース部、６…端子、７…エリア指
定部、８…ファンクションエリア、９…半角エリア、10
…倍角エリア、11…ファンクションエリア、12…筆記エ
リア、13…操作キーエリア、14…操作キーエリア。

フロントページの続き (72)発明者 小沼 賢二 東京都港区虎ノ門１丁目７番12号 沖電気 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−136439（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−27382（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−149578（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筆記文字の座標列を抽出するタブレット部
   と、該タブレット部に設けられておりエリア設定モード
   を指定するためのエリア設定キーと、該タブレット部に
   設けられており半角、全角及び倍角を含む字形の各エリ
   ア設定モードを指定するための字形エリア設定キーと、
   前記抽出された座標列に従って筆記文字の認識処理を行
   う認識部と、該認識部によって認識された文字を表示す
   るための表示部と、該認識部によって認識された文字を
   格納するメモリ部と、該メモリ部に格納された文字を外
   部装置に出力するためのインタフェース部と、筆記ペン
   によって前記エリア設定キーが操作されることによって
   所定のエリアの設定を変更するエリア設定モードが指定
   された後、筆記ペンによって入力された前記タブレット
   部上の座標位置によって指定されたエリアに対して、該
   タブレット部上で筆記可能な筆記エリアとするのかファ
   ンクションキーとして機能するファンクションエリアと
   するのかを設定して該エリアの設定を変更すると共に、
   筆記ペンによって入力された前記タブレット部上の座標
   位置に対応して、前記設定された筆記エリア内におい
   て、前記字形エリア設定キーによって指定された字形の
   エリアの設定を変更し、該設定変更を前記認識部へ指示
   するエリア指示部とを備えたことを特徴とするオンライ
   ン文字認識装置。