JPH0793826A - 情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置 - Google Patents
情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置Info
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- JPH0793826A JPH0793826A JP25925093A JP25925093A JPH0793826A JP H0793826 A JPH0793826 A JP H0793826A JP 25925093 A JP25925093 A JP 25925093A JP 25925093 A JP25925093 A JP 25925093A JP H0793826 A JPH0793826 A JP H0793826A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】情報記録媒体を回転しながら光ビーム等を用い
て初期化する際に、基板を薄くしても機械的強度が問題
とならない情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置を
提供することを目的とする。 【構成】薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1
を少なくとも形成して情報記録媒体9とし、この情報記
録媒体9を2枚用意し、記録膜1を内側として接着剤7
を用いてこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒
体8とする。その後、媒体8の一方の基板側から光ビー
ムを照射して情報記録媒体の記録膜1を所定の状態に初
期化する。
て初期化する際に、基板を薄くしても機械的強度が問題
とならない情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置を
提供することを目的とする。 【構成】薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1
を少なくとも形成して情報記録媒体9とし、この情報記
録媒体9を2枚用意し、記録膜1を内側として接着剤7
を用いてこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒
体8とする。その後、媒体8の一方の基板側から光ビー
ムを照射して情報記録媒体の記録膜1を所定の状態に初
期化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報の記録が可能な光
ディスク等の情報記録媒体の初期化方法及びその初期化
装置に関する。
ディスク等の情報記録媒体の初期化方法及びその初期化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクとしてオーディオ再生
用光ディスク、映像再生用ディスク、情報再生用CD−
ROM、追記型光ディスク、記録情報の書換えが可能な
光磁気ディスク及び相変化光ディスクなどがある。これ
らは透明な基板の上に情報の記録用の記録膜または反射
膜、保護膜等を形成した構造を有している。これらの光
ディスクでは、板厚1.2mm〜1.5mmの基板が用いら
れている。
用光ディスク、映像再生用ディスク、情報再生用CD−
ROM、追記型光ディスク、記録情報の書換えが可能な
光磁気ディスク及び相変化光ディスクなどがある。これ
らは透明な基板の上に情報の記録用の記録膜または反射
膜、保護膜等を形成した構造を有している。これらの光
ディスクでは、板厚1.2mm〜1.5mmの基板が用いら
れている。
【0003】これらの光ディスクは、記録膜を成膜した
ままの状態では情報を記録することができないので、記
録膜に初期化処理を施して記録可能な状態にする必要が
ある。
ままの状態では情報を記録することができないので、記
録膜に初期化処理を施して記録可能な状態にする必要が
ある。
【0004】上記光ディスクの中で、光磁気ディスク
は、記録膜に磁性膜を用い、光ビームを記録膜に照射し
て情報に応じて磁化方向を規定することにより情報を記
録し、この磁化方向を検出することにより情報を再生す
るものである。以下、光磁気ディスクの初期化方法につ
いて説明する。光磁気ディスクでは、形成されたままの
記録膜は磁化方向が揃っていない。そのため、基板上に
記録膜を形成した単板のディスクに外部磁界を印可して
記録膜の磁化方向を揃える処理を行う。これを光磁気デ
ィスクの初期化という。
は、記録膜に磁性膜を用い、光ビームを記録膜に照射し
て情報に応じて磁化方向を規定することにより情報を記
録し、この磁化方向を検出することにより情報を再生す
るものである。以下、光磁気ディスクの初期化方法につ
いて説明する。光磁気ディスクでは、形成されたままの
記録膜は磁化方向が揃っていない。そのため、基板上に
記録膜を形成した単板のディスクに外部磁界を印可して
記録膜の磁化方向を揃える処理を行う。これを光磁気デ
ィスクの初期化という。
【0005】記録膜の温度を上げると保磁力が弱くなる
性質があるので、外部磁界を掛けながら光ビームを照射
して記録膜を加熱し加熱した部分の磁化方向を揃えるこ
とで初期化することも行われている。この場合は加熱し
ないよりもより小さい外部磁界の印加ですむという利点
がある。
性質があるので、外部磁界を掛けながら光ビームを照射
して記録膜を加熱し加熱した部分の磁化方向を揃えるこ
とで初期化することも行われている。この場合は加熱し
ないよりもより小さい外部磁界の印加ですむという利点
がある。
【0006】相変化型の光ディスク(以下、相変化光デ
ィスクと略記する)としては、カルコゲナイド系材料を
記録膜に用いたものが検討されている。相変化光ディス
クの従来技術については、「書換え可能光ディスク材
料」奥田昌弘著、株式会社工業調査会発光、1989年
5月20日初版発行」に詳しい。相変化光ディスクは、
カルコゲナイド系記録膜の結晶相、非晶質相の相変化を
利用して情報の記録再生を行なう。
ィスクと略記する)としては、カルコゲナイド系材料を
記録膜に用いたものが検討されている。相変化光ディス
クの従来技術については、「書換え可能光ディスク材
料」奥田昌弘著、株式会社工業調査会発光、1989年
5月20日初版発行」に詳しい。相変化光ディスクは、
カルコゲナイド系記録膜の結晶相、非晶質相の相変化を
利用して情報の記録再生を行なう。
【0007】相変化光ディスクにおいて、スパッタ、蒸
着などで基板上に成膜された記録膜は非晶質であるの
で、加熱アニール処理または光ビーム照射などで、記録
膜を結晶相とする。これを相変化光ディスクの初期(結
晶)化という。
着などで基板上に成膜された記録膜は非晶質であるの
で、加熱アニール処理または光ビーム照射などで、記録
膜を結晶相とする。これを相変化光ディスクの初期(結
晶)化という。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来は、基板として厚
さ1.2mm〜1.5mmのものを用いていたのでディスク
の取扱い上、単板でディスクを回転しながら光ビーム
(又は光ビーム及び印加磁界)を用いてディスクの初期
化を行なうには、ディスクの機械強度で問題となること
はなかった。
さ1.2mm〜1.5mmのものを用いていたのでディスク
の取扱い上、単板でディスクを回転しながら光ビーム
(又は光ビーム及び印加磁界)を用いてディスクの初期
化を行なうには、ディスクの機械強度で問題となること
はなかった。
【0009】一方、光ディスクの大容量化、小型化の要
求からは、基板の薄型化が有効であり基板の厚さを薄く
したディスクが要望されている。
求からは、基板の薄型化が有効であり基板の厚さを薄く
したディスクが要望されている。
【0010】しかしながら、基板の薄型化をするディス
クの取扱い上、単板でディスクを回転しながら、光ビー
ム(又は光ビーム及び印加磁界)を用いてディスクの初
期化を行なうには、ディスクの機械強度が問題となる。
クの取扱い上、単板でディスクを回転しながら、光ビー
ム(又は光ビーム及び印加磁界)を用いてディスクの初
期化を行なうには、ディスクの機械強度が問題となる。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、情報記録媒体を回転しながら光ビーム等を用
いて初期化する際に、基板を薄くしても機械的強度が問
題とならない情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置
を提供することを目的とする。
であって、情報記録媒体を回転しながら光ビーム等を用
いて初期化する際に、基板を薄くしても機械的強度が問
題とならない情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、第1に、基板と、基板上に光ビームを照
射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録す
る記録膜とを有する情報記録媒体を、記録膜が内側とな
るようにして2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に情報
記録媒体に光ビームを照射してその記録膜を所定の状態
に初期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化方
法を提供する。
決するために、第1に、基板と、基板上に光ビームを照
射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録す
る記録膜とを有する情報記録媒体を、記録膜が内側とな
るようにして2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に情報
記録媒体に光ビームを照射してその記録膜を所定の状態
に初期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化方
法を提供する。
【0013】第2に、上記情報記録媒体の貼り合わせの
後に、まず貼り合わせた情報記録媒体の片面に光ビーム
を照射し、次に反対の面に照射して情報記録媒体の記録
膜を順次所定の状態に初期化することを特徴とする情報
記録媒体の初期化方法を提供する。
後に、まず貼り合わせた情報記録媒体の片面に光ビーム
を照射し、次に反対の面に照射して情報記録媒体の記録
膜を順次所定の状態に初期化することを特徴とする情報
記録媒体の初期化方法を提供する。
【0014】第3に、上記情報記録媒体の貼り合わせの
後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側に夫々設けら
れた光ビーム照射手段から情報記録媒体の両面に光ビー
ムを照射し、各情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初
期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化方法を
提供する。
後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側に夫々設けら
れた光ビーム照射手段から情報記録媒体の両面に光ビー
ムを照射し、各情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初
期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化方法を
提供する。
【0015】第4に、上記情報記録媒体の貼り合わせの
後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側に夫々設けら
れた光ビーム照射手段から情報記録媒体の両面に、一方
の面の照射位置が他方の面の照射位置に重ならないよう
に光ビームを照射し、情報記録媒体の記録膜を所定の状
態に初期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化
方法を提供する。
後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側に夫々設けら
れた光ビーム照射手段から情報記録媒体の両面に、一方
の面の照射位置が他方の面の照射位置に重ならないよう
に光ビームを照射し、情報記録媒体の記録膜を所定の状
態に初期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化
方法を提供する。
【0016】第5に、基板と、基板上に光ビームを照射
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1の情報記録媒体と、基板を有し、
その上に情報を記録する記録膜が形成されていない第2
の情報記録媒体とを、第1の情報記録媒体の記録膜が内
側となるように2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、
第1の情報記録媒体に光ビームを照射して第1の報記録
媒体の記録膜を所定の状態に初期化することを特徴とす
る情報記録媒体の初期化方法を提供する。
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1の情報記録媒体と、基板を有し、
その上に情報を記録する記録膜が形成されていない第2
の情報記録媒体とを、第1の情報記録媒体の記録膜が内
側となるように2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、
第1の情報記録媒体に光ビームを照射して第1の報記録
媒体の記録膜を所定の状態に初期化することを特徴とす
る情報記録媒体の初期化方法を提供する。
【0017】第6に、夫々、基板と、基板上に光ビーム
を照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記
録する記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体
を、第1及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となる
ように貼り合わせた情報記録媒体を初期化するための初
期化装置であって、貼り合わせた情報記録媒体を回転さ
せる手段と、第1の情報記録媒体に光ビームを照射して
第1の情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化する
ための第1の光ビームの照射手段と、第2の情報記録媒
体に光ビームを照射して第2の情報記録媒体の記録膜を
所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照射手
段とを備えたことを特徴とする情報記録媒体の初期化装
置を提供する。
を照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記
録する記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体
を、第1及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となる
ように貼り合わせた情報記録媒体を初期化するための初
期化装置であって、貼り合わせた情報記録媒体を回転さ
せる手段と、第1の情報記録媒体に光ビームを照射して
第1の情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化する
ための第1の光ビームの照射手段と、第2の情報記録媒
体に光ビームを照射して第2の情報記録媒体の記録膜を
所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照射手
段とを備えたことを特徴とする情報記録媒体の初期化装
置を提供する。
【0018】第7に、上記装置において、第1の光ビー
ム照射手段と第2の光ビーム照射手段とが、情報記録媒
体を挟んで対向しない位置に配設されることを特徴とす
る情報記録媒体の初期化装置が提供される。
ム照射手段と第2の光ビーム照射手段とが、情報記録媒
体を挟んで対向しない位置に配設されることを特徴とす
る情報記録媒体の初期化装置が提供される。
【0019】第8に、夫々、基板と、基板上に光ビーム
を照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記
録する記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体
を、第1及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となる
ように貼り合わせた情報記録媒体を初期化するための初
期化装置であって、貼り合わせた情報記録媒体を回転さ
せる手段と、該情報記録媒体に光ビームを照射して情報
記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化するための光ビ
ームの照射手段と、該情報記録媒体を反転させる手段と
を備えたことを特徴とする情報記録媒体の初期化装置を
提供する。
を照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記
録する記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体
を、第1及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となる
ように貼り合わせた情報記録媒体を初期化するための初
期化装置であって、貼り合わせた情報記録媒体を回転さ
せる手段と、該情報記録媒体に光ビームを照射して情報
記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化するための光ビ
ームの照射手段と、該情報記録媒体を反転させる手段と
を備えたことを特徴とする情報記録媒体の初期化装置を
提供する。
【0020】第9に、上記情報記録媒体を反転させる手
段の代わりに、光ビームの照射手段を情報記録媒体の一
方の面から他方の面に可逆的に移動させる手段とを備え
たことを特徴とする情報記録媒体の初期化装置を提供す
る。
段の代わりに、光ビームの照射手段を情報記録媒体の一
方の面から他方の面に可逆的に移動させる手段とを備え
たことを特徴とする情報記録媒体の初期化装置を提供す
る。
【0021】第10に、上記初期化方法及び初期化装置
において、情報記録媒体の厚さが0.7mm以上である
ことを特徴とする情報記録媒体の初期化方法及び初期化
装置を提供する。
において、情報記録媒体の厚さが0.7mm以上である
ことを特徴とする情報記録媒体の初期化方法及び初期化
装置を提供する。
【0022】
【作用】本発明によれば、基板と、基板上に光ビームを
照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録
する記録膜を少なくとも有する情報記録媒体を、記録膜
が内側となるように2枚貼り合わせ、貼り合わせの後に
情報記録媒体に光ビームを照射して記録膜を初期化する
ので、薄型基板を用いた場合でも機械的強度の問題が生
じない。
照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録
する記録膜を少なくとも有する情報記録媒体を、記録膜
が内側となるように2枚貼り合わせ、貼り合わせの後に
情報記録媒体に光ビームを照射して記録膜を初期化する
ので、薄型基板を用いた場合でも機械的強度の問題が生
じない。
【0023】また、貼り合わせた情報記録媒体の両面側
に光ビーム照射手段を設けることにより、2つの記録膜
を同時、あるいは逐次に初期化することができ、初期化
を効率的に行うことができる。この場合に、これら光ビ
ーム照射手段を照射位置が重ならないように配置するこ
とにより、記録膜の熱応力が低減し、初期化の際に記録
膜が破損することが防止される。
に光ビーム照射手段を設けることにより、2つの記録膜
を同時、あるいは逐次に初期化することができ、初期化
を効率的に行うことができる。この場合に、これら光ビ
ーム照射手段を照射位置が重ならないように配置するこ
とにより、記録膜の熱応力が低減し、初期化の際に記録
膜が破損することが防止される。
【0024】さらに、情報記録媒体を反転させる手段を
設けることにより、ディスクの両面側を容易に初期化す
ることができる。
設けることにより、ディスクの両面側を容易に初期化す
ることができる。
【0025】さらにまた、光ビームの照射手段を情報記
録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる手
段を設けることにより、1つの光ビーム照射手段により
両方の記録膜を容易に初期化することができる。
録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる手
段を設けることにより、1つの光ビーム照射手段により
両方の記録膜を容易に初期化することができる。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0027】(実施例1)この実施例においては、基板
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるようにして2枚貼り合わ
せ、該貼り合わせの後に情報記録媒体に光ビームを照射
してその記録膜を所定の状態に初期化する方法について
説明する。
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるようにして2枚貼り合わ
せ、該貼り合わせの後に情報記録媒体に光ビームを照射
してその記録膜を所定の状態に初期化する方法について
説明する。
【0028】この実施例の概略は、図1に示す通りであ
る。薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1を少
なくとも形成して情報記録媒体9とし、この情報記録媒
体9を2枚用意し、記録膜1を内側として接着剤7を用
いてこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒体8
とする。その後、媒体8の一方の基板側から光ビームを
照射して情報記録媒体の記録膜1を所定の状態に初期化
する。
る。薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1を少
なくとも形成して情報記録媒体9とし、この情報記録媒
体9を2枚用意し、記録膜1を内側として接着剤7を用
いてこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒体8
とする。その後、媒体8の一方の基板側から光ビームを
照射して情報記録媒体の記録膜1を所定の状態に初期化
する。
【0029】以下詳細に説明する。
【0030】上述のように基板と、基板上に光ビームを
照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録
する記録膜とを少なくとも有する情報記録媒体として
は、例えば相変化光ディスクが挙げられる。
照射し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録
する記録膜とを少なくとも有する情報記録媒体として
は、例えば相変化光ディスクが挙げられる。
【0031】図2に相変化光ディスクの層構成の1例を
模式的に示す。この図では相変化光ディスクは、光ディ
スク基板6、保護層3、記録層1、保護層2、反射層
4、保護層5から構成されている。なお、保護層2,
3,5及び反射層4は必須なものではなく、用途によっ
ては省略することも可能である。
模式的に示す。この図では相変化光ディスクは、光ディ
スク基板6、保護層3、記録層1、保護層2、反射層
4、保護層5から構成されている。なお、保護層2,
3,5及び反射層4は必須なものではなく、用途によっ
ては省略することも可能である。
【0032】光ディスク基板6は、透明で経時変化が少
ない材料、例えばポリメチルメタクリレート(PMM
A)のようなアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エ
ポキシ樹脂、スチレン樹脂、またはガラス等で形成され
る。記録フォーマットに応じて連続溝、サンプルサーボ
マーク、プリフォーマットマーク等が形成される。
ない材料、例えばポリメチルメタクリレート(PMM
A)のようなアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エ
ポキシ樹脂、スチレン樹脂、またはガラス等で形成され
る。記録フォーマットに応じて連続溝、サンプルサーボ
マーク、プリフォーマットマーク等が形成される。
【0033】記録層1は、光ビームが照射されることに
より状態が変化する材料で形成されている。このような
相変化型材料としては、GeTe系、TeSe系、Ge
SbSe系、TeOx系、InSe系、GeSbTe系
等のカルコゲナイド系アモルファス半導体材料やInS
b系、GaSb系、InSbTe系等の化合物半導体材
料等を用いることができる。この記録層1は、真空蒸着
法やスパッタリング法等で形成することができる。この
記録層1の膜厚としては、実用上数nm〜数umの範囲
でのあることが好ましい。
より状態が変化する材料で形成されている。このような
相変化型材料としては、GeTe系、TeSe系、Ge
SbSe系、TeOx系、InSe系、GeSbTe系
等のカルコゲナイド系アモルファス半導体材料やInS
b系、GaSb系、InSbTe系等の化合物半導体材
料等を用いることができる。この記録層1は、真空蒸着
法やスパッタリング法等で形成することができる。この
記録層1の膜厚としては、実用上数nm〜数umの範囲
でのあることが好ましい。
【0034】保護層2、3は、記録層1を挟むように配
設されており、記録ビームの照射により記録層1が、飛
散したり、穴があいてしまうことを防止する役割を有し
ている。また記録のときの記録層の加熱、冷却の熱拡散
を制御する役割もある。この保護層2、3は、SiO
2,SiO、AlN、Al2O3、Zr02、TiO
2、Ta2O3、ZnS、Si、Ge、またはこれらの
混合材料等を真空蒸着法やスパッタリング法などで形成
することができる。保護層2、3の膜厚は実用上数nm
〜数umであることが好ましい。
設されており、記録ビームの照射により記録層1が、飛
散したり、穴があいてしまうことを防止する役割を有し
ている。また記録のときの記録層の加熱、冷却の熱拡散
を制御する役割もある。この保護層2、3は、SiO
2,SiO、AlN、Al2O3、Zr02、TiO
2、Ta2O3、ZnS、Si、Ge、またはこれらの
混合材料等を真空蒸着法やスパッタリング法などで形成
することができる。保護層2、3の膜厚は実用上数nm
〜数umであることが好ましい。
【0035】反射層4は、記録層の光学的にエンハンス
して再生信号を増大させる効果と記録層の冷却効果があ
る。この反射層4は、Au、Al、Cu、Ni−Cr、
またはこれらを主成分とした合金等の金属膜を真空蒸着
法やスパッタリング法などで形成することができる。反
射層の膜厚は、実用上数nm〜数umであることが好ま
しい。
して再生信号を増大させる効果と記録層の冷却効果があ
る。この反射層4は、Au、Al、Cu、Ni−Cr、
またはこれらを主成分とした合金等の金属膜を真空蒸着
法やスパッタリング法などで形成することができる。反
射層の膜厚は、実用上数nm〜数umであることが好ま
しい。
【0036】保護層5は相変化光ディスクを取り扱う上
での傷、ほこり等を防止するために配設されるものであ
り、通常紫外線硬化樹脂などにより形成される。この保
護膜5は、例えば紫外線硬化樹脂をスピンコート法によ
り反射層4の表面に塗布し、紫外線を照射して硬化させ
て形成する。この保護層5の膜厚としては、実用上数n
m〜数百umの範囲であることが好ましい。
での傷、ほこり等を防止するために配設されるものであ
り、通常紫外線硬化樹脂などにより形成される。この保
護膜5は、例えば紫外線硬化樹脂をスピンコート法によ
り反射層4の表面に塗布し、紫外線を照射して硬化させ
て形成する。この保護層5の膜厚としては、実用上数n
m〜数百umの範囲であることが好ましい。
【0037】次に上記の層構成の相変化光ディスクを、
2枚準備し、接着する手段を用いて記録膜が内側となる
ように2枚対向させて貼り合わせる。そのとき貼り合わ
せる基板のフォーマットは、片面が順スパイラルで、他
面が逆スパイラルという組み合わせでも、また両面とも
同じにスパイラル方向の組み合わせでもよく、特に限定
されるものではない。
2枚準備し、接着する手段を用いて記録膜が内側となる
ように2枚対向させて貼り合わせる。そのとき貼り合わ
せる基板のフォーマットは、片面が順スパイラルで、他
面が逆スパイラルという組み合わせでも、また両面とも
同じにスパイラル方向の組み合わせでもよく、特に限定
されるものではない。
【0038】2枚のディスクを貼り合わせる方法は、特
に限定されるものではなく、例えばホットメルト接着剤
を用いる方法、両面粘着シートを用いる方法等種々の方
法を採用することができる。
に限定されるものではなく、例えばホットメルト接着剤
を用いる方法、両面粘着シートを用いる方法等種々の方
法を採用することができる。
【0039】そのうち両面粘着シートを用いて貼り合わ
せる場合について以下に説明する。図3は、両面貼り合
わせ装置19の概略を模式的に示す図である。下ステー
ジ11には高精度スピンドル10がステージに垂直に設
けられ、このスピンドル10により中心合わせを行っ
て、同軸的に両面粘着シート7と光ディスク9がセット
される。そして、下ステージ11と平行に設けられた可
動の上ステージ12をプレス装置13によって所定圧力
でプレスすることにより、両面粘着シート7と光ディス
ク9とを貼り合わせる。
せる場合について以下に説明する。図3は、両面貼り合
わせ装置19の概略を模式的に示す図である。下ステー
ジ11には高精度スピンドル10がステージに垂直に設
けられ、このスピンドル10により中心合わせを行っ
て、同軸的に両面粘着シート7と光ディスク9がセット
される。そして、下ステージ11と平行に設けられた可
動の上ステージ12をプレス装置13によって所定圧力
でプレスすることにより、両面粘着シート7と光ディス
ク9とを貼り合わせる。
【0040】その際、貼り合わせ面に気泡等が発生しな
いようにステージ11、12を真空容器14の中に設置
し、排気系18の真空ポンプ16で十分な圧力まで減圧
し、脱気してからプレスして貼り合わせを行う。排気系
18には、開閉用バルブ17が設けられており、貼り合
わせ後はリークさせて大気圧に戻す。真空容器14は上
部14aと下部14bとが分離可能なタイプとなってお
り、上部14aを開いた状態でディスクのセット、取り
出しができる構造となっている。なお、真空容器14の
上部14aと下部14bはオーリング15でシールされ
る。
いようにステージ11、12を真空容器14の中に設置
し、排気系18の真空ポンプ16で十分な圧力まで減圧
し、脱気してからプレスして貼り合わせを行う。排気系
18には、開閉用バルブ17が設けられており、貼り合
わせ後はリークさせて大気圧に戻す。真空容器14は上
部14aと下部14bとが分離可能なタイプとなってお
り、上部14aを開いた状態でディスクのセット、取り
出しができる構造となっている。なお、真空容器14の
上部14aと下部14bはオーリング15でシールされ
る。
【0041】両面貼り合わせについてさらに詳細に説明
する。図4は、貼り合わせで用いる両面粘着シート7の
断面を模式的に示す図である。両面粘着シート7として
は、貼り合わせるディスクの形状に合わせ、ディスクの
外径とほぼ同じ大きさを有し、ディスク中央のスピンド
ルモータへの取り付け用の穴とほぼ同じ穴20を有する
ものを用いる。この両面粘着シート7は、シリコーン樹
脂や発泡樹脂で形成されたコア材21の上下面にシリコ
ーン系などの粘着材22を塗布してあるもので、使用前
は、上下の粘着材の上に保護材23が付着されている。
する。図4は、貼り合わせで用いる両面粘着シート7の
断面を模式的に示す図である。両面粘着シート7として
は、貼り合わせるディスクの形状に合わせ、ディスクの
外径とほぼ同じ大きさを有し、ディスク中央のスピンド
ルモータへの取り付け用の穴とほぼ同じ穴20を有する
ものを用いる。この両面粘着シート7は、シリコーン樹
脂や発泡樹脂で形成されたコア材21の上下面にシリコ
ーン系などの粘着材22を塗布してあるもので、使用前
は、上下の粘着材の上に保護材23が付着されている。
【0042】ディスクの中心合わせ用に高精度のスピン
ドル10を用い、スピンドル10に両面粘着シートの中
心穴20を通して置く。両面粘着シート7の上側の保護
材23を剥す。単板のディスク9を記録膜面が粘着シー
ト側となるようにスピンドル10上にセットする。真空
容器14内を減圧して両面粘着シート7とディスク9全
体を減圧下におく。貼り合わせたときに気泡が入らない
程度の圧力(通常1torr以下)まで減圧してから、両面
粘着シート7とディスク9をプレスし、粘着シート7と
ディスク9を貼り合わせる。
ドル10を用い、スピンドル10に両面粘着シートの中
心穴20を通して置く。両面粘着シート7の上側の保護
材23を剥す。単板のディスク9を記録膜面が粘着シー
ト側となるようにスピンドル10上にセットする。真空
容器14内を減圧して両面粘着シート7とディスク9全
体を減圧下におく。貼り合わせたときに気泡が入らない
程度の圧力(通常1torr以下)まで減圧してから、両面
粘着シート7とディスク9をプレスし、粘着シート7と
ディスク9を貼り合わせる。
【0043】ディスク9をスピンドルから取りはずして
裏返し粘着シート面を上にして再度スピンドルにディス
クを取り付け、粘着シート7の残った保護材23を取り
外す。残りのディスクを記録膜面が粘着シート側となる
ようにスピンドル10上にセットする。再度真空容器1
4内を減圧して両面粘着シートの着いたディスクと残り
のディスクとを減圧下におく。同様に貼り合わせた時に
気泡が入らない程度の1torr以下の圧力まで減圧してか
ら、両面粘着シートの着いたディスクと残りのディスク
をプレスし、粘着シートによって2枚のディスクを貼り
合わせる。以上の工程によって両面貼り合わせた相変化
光ディスク8が作製される。
裏返し粘着シート面を上にして再度スピンドルにディス
クを取り付け、粘着シート7の残った保護材23を取り
外す。残りのディスクを記録膜面が粘着シート側となる
ようにスピンドル10上にセットする。再度真空容器1
4内を減圧して両面粘着シートの着いたディスクと残り
のディスクとを減圧下におく。同様に貼り合わせた時に
気泡が入らない程度の1torr以下の圧力まで減圧してか
ら、両面粘着シートの着いたディスクと残りのディスク
をプレスし、粘着シートによって2枚のディスクを貼り
合わせる。以上の工程によって両面貼り合わせた相変化
光ディスク8が作製される。
【0044】次に、ホットメルト接着材を用いて貼り合
わせる場合について簡単に説明する。100℃前後で溶
融するホットメルト接着剤を溶融させロールコーターで
一方のディスクの記録膜面に塗布する。その上に残りの
ディスクを中心穴が合うように、かつ記録膜面がホット
メルト接着剤側となるように載せて、プレスし、室温に
冷却することで両面貼り合わせができる。
わせる場合について簡単に説明する。100℃前後で溶
融するホットメルト接着剤を溶融させロールコーターで
一方のディスクの記録膜面に塗布する。その上に残りの
ディスクを中心穴が合うように、かつ記録膜面がホット
メルト接着剤側となるように載せて、プレスし、室温に
冷却することで両面貼り合わせができる。
【0045】また、ホットメルトシートを用いて、記録
膜面を内側にして対向させた2枚のディスクの間にホッ
トメルトシートを挟み、加熱プレスすることで、両面貼
り合わせディスクを作製することもできる。
膜面を内側にして対向させた2枚のディスクの間にホッ
トメルトシートを挟み、加熱プレスすることで、両面貼
り合わせディスクを作製することもできる。
【0046】さらに、貼り合わせの前後で、必要に応じ
てハブ又は吸着板をディスクに取り付けてることも可能
である。ハブ又は吸着板を両面ディスクに内蔵させり場
合には、単板ディスクの状態でその記録膜面側にハブ又
は吸着板を取り付ける。取り付けは、例えば、ディスク
とハブ又は吸着板の中心合わせを高精度スピンドル又は
適当な位置合わせ装置などで行い、紫外線硬化樹脂を予
め塗布しておいて、位置合わせ後、紫外線を照射してパ
ブまたは吸着板を固定する方法によって行われる。
てハブ又は吸着板をディスクに取り付けてることも可能
である。ハブ又は吸着板を両面ディスクに内蔵させり場
合には、単板ディスクの状態でその記録膜面側にハブ又
は吸着板を取り付ける。取り付けは、例えば、ディスク
とハブ又は吸着板の中心合わせを高精度スピンドル又は
適当な位置合わせ装置などで行い、紫外線硬化樹脂を予
め塗布しておいて、位置合わせ後、紫外線を照射してパ
ブまたは吸着板を固定する方法によって行われる。
【0047】また、ハブ若しくは吸着板、又はディスク
に予め超音波溶着用の突出部を設けておき、中心の位置
合わせ後、超音波を集中照射して超音波溶着でディスク
にハブ又は吸着板を取り付けることもできる。
に予め超音波溶着用の突出部を設けておき、中心の位置
合わせ後、超音波を集中照射して超音波溶着でディスク
にハブ又は吸着板を取り付けることもできる。
【0048】両面ディスクとする場合に、ハブ又は吸着
板が単板ディスクの貼り合わせ面から突出していると、
これらの貼り合わせの際に支障となる。そのためハブ又
は吸着板を両面ディスクに内蔵するときは、予め基板に
ハブあるいは吸着板埋め込み用のスペースを確保し、ハ
ブあるいは吸着板がディスクの貼り合わせ面から突出し
ない構造とすることが必要である。
板が単板ディスクの貼り合わせ面から突出していると、
これらの貼り合わせの際に支障となる。そのためハブ又
は吸着板を両面ディスクに内蔵するときは、予め基板に
ハブあるいは吸着板埋め込み用のスペースを確保し、ハ
ブあるいは吸着板がディスクの貼り合わせ面から突出し
ない構造とすることが必要である。
【0049】例えば、単板ディスクの記録面側に、ハブ
あるいは吸着板埋め込み用の凹部を設けることができ
る。また記録面側にハブあるいは吸着板埋め込み用の凹
部を設け、反対面をその分凸部とすることもできる。
あるいは吸着板埋め込み用の凹部を設けることができ
る。また記録面側にハブあるいは吸着板埋め込み用の凹
部を設け、反対面をその分凸部とすることもできる。
【0050】具体例を図5に示す。単板ディスク6の記
録面1側に、ハブ24用の凹部25を設ける。その凹部
25にハブ24を位置合わせの上、予め塗布された紫外
線硬化樹脂に紫外線を照射することにより取り付けられ
ている。ハブ取り付け後も記録膜1の膜面側はフラット
となっており、両面貼り合わせが可能となる。このよう
にして単板ディスクにハブあるいは吸着板を取り付けた
後、前述した貼り合わせ方法で両面ディスクとする。
録面1側に、ハブ24用の凹部25を設ける。その凹部
25にハブ24を位置合わせの上、予め塗布された紫外
線硬化樹脂に紫外線を照射することにより取り付けられ
ている。ハブ取り付け後も記録膜1の膜面側はフラット
となっており、両面貼り合わせが可能となる。このよう
にして単板ディスクにハブあるいは吸着板を取り付けた
後、前述した貼り合わせ方法で両面ディスクとする。
【0051】ハブ又は吸着板を、両面ディスクに外付け
するときには、その取り付けは貼り合わせ後であって
も、前であってもよく、ハブ又は吸着板はディスクの基
板面側に取り付けられる。取り付ける方法は、前述の紫
外線硬化樹脂や超音波溶着を用いることができる。
するときには、その取り付けは貼り合わせ後であって
も、前であってもよく、ハブ又は吸着板はディスクの基
板面側に取り付けられる。取り付ける方法は、前述の紫
外線硬化樹脂や超音波溶着を用いることができる。
【0052】以上のように接着する手段を用いて記録膜
が内側となるように2枚対向させて貼り合わせたディス
クを、基板上に光ビームを照射して記録膜が所定の状態
となるように初期化する。
が内側となるように2枚対向させて貼り合わせたディス
クを、基板上に光ビームを照射して記録膜が所定の状態
となるように初期化する。
【0053】次に、本実施例の初期化方法を行うための
初期化装置の一例について、図6を参照しながら説明す
る。初期化装置26の基本構成は、ディスクを所定の回
転数で回転させるためのスピンドルモーター27、ディ
スクをスピンドルに固定するためのディスクチャッキン
グ機構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するた
めの光学ヘッド29、光学ヘッドをディスクの半径方向
に移動させるためのリニアアクチュエーター30、これ
らの動作を制御するための制御系41からなる。
初期化装置の一例について、図6を参照しながら説明す
る。初期化装置26の基本構成は、ディスクを所定の回
転数で回転させるためのスピンドルモーター27、ディ
スクをスピンドルに固定するためのディスクチャッキン
グ機構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するた
めの光学ヘッド29、光学ヘッドをディスクの半径方向
に移動させるためのリニアアクチュエーター30、これ
らの動作を制御するための制御系41からなる。
【0054】スピンドルモーター27は、制御系からの
制御でディスク回転数が一定のCAVモード、あるいは
ディスクの半径位置での線速度が一定となるCLVモー
ドで回転する。回転数は通常50rpmから6000r
pmの範囲が用いられる。
制御でディスク回転数が一定のCAVモード、あるいは
ディスクの半径位置での線速度が一定となるCLVモー
ドで回転する。回転数は通常50rpmから6000r
pmの範囲が用いられる。
【0055】ディスクチャッキング機構28は、ディス
ク8にハブあるいは吸着板が取り付けられている場合
は、小型で回転でも外れないだけの十分な吸着力を有す
る磁石を用いてマグネットランプ方式が用いられる。デ
ィスク8にハブあるいは吸着板が取り付けられていない
場合は、ディスクに上からダミーハブあるいは吸着用の
ディスク抑えなどの固定具を用いることもできる。ある
いは、磁石を用いない機械的なディスクの固定方法を用
いることもできる。
ク8にハブあるいは吸着板が取り付けられている場合
は、小型で回転でも外れないだけの十分な吸着力を有す
る磁石を用いてマグネットランプ方式が用いられる。デ
ィスク8にハブあるいは吸着板が取り付けられていない
場合は、ディスクに上からダミーハブあるいは吸着用の
ディスク抑えなどの固定具を用いることもできる。ある
いは、磁石を用いない機械的なディスクの固定方法を用
いることもできる。
【0056】次に、図7を参照して光学ヘッド29の基
本構成について説明する。光学ヘッド29は、光源4
0、記録膜に集光するための対物レンズ31、記録膜か
らの戻り光をモニターするための受光部32、戻る光を
光源からの光から分離するためのビームスプリッタ3
3、戻り光をモニターして合焦点となるように対物レン
ズを可動するためのフォーカスアクチュエーター34
a、フォーカスアクチュエーターを制御するフォーカス
サーボ回路及びフォーカスアクチュエーター駆動回路3
4、またあるいはディスクのトラッキングを行うための
トラッキングアクチュエーター35、トラッキングアク
チュエーターを制御するトラッキングサーボ回路及びト
ラッキングアクチュエーター駆動回路36などから構成
される。
本構成について説明する。光学ヘッド29は、光源4
0、記録膜に集光するための対物レンズ31、記録膜か
らの戻り光をモニターするための受光部32、戻る光を
光源からの光から分離するためのビームスプリッタ3
3、戻り光をモニターして合焦点となるように対物レン
ズを可動するためのフォーカスアクチュエーター34
a、フォーカスアクチュエーターを制御するフォーカス
サーボ回路及びフォーカスアクチュエーター駆動回路3
4、またあるいはディスクのトラッキングを行うための
トラッキングアクチュエーター35、トラッキングアク
チュエーターを制御するトラッキングサーボ回路及びト
ラッキングアクチュエーター駆動回路36などから構成
される。
【0057】光学ヘッド29をディスクの半径方向に移
動させるためのリニアアクチュエータ30は、光学ヘッ
ドをディスクの半径方向に一定の速度で移動させること
ができる。
動させるためのリニアアクチュエータ30は、光学ヘッ
ドをディスクの半径方向に一定の速度で移動させること
ができる。
【0058】制御系31は、ディスクをスピンドル28
にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモー
ドで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29をディス
クの所定の位置に移動させ、光ビームをディスク8の記
録膜にフォーカシングまたは必要に応じてトラッキング
動作を行わせ、光源を所定のパワーで発光させて、同時
光学ヘッド29をリニアアクチュエータで所定半径区間
を所定移動速度で移動させ、所定半径区間に亘って光ビ
ームを移動させた後は、光ヘッド29の光源の発光を中
止させるか、あるいは発光を弱くするという一連の動作
を制御する。
にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモー
ドで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29をディス
クの所定の位置に移動させ、光ビームをディスク8の記
録膜にフォーカシングまたは必要に応じてトラッキング
動作を行わせ、光源を所定のパワーで発光させて、同時
光学ヘッド29をリニアアクチュエータで所定半径区間
を所定移動速度で移動させ、所定半径区間に亘って光ビ
ームを移動させた後は、光ヘッド29の光源の発光を中
止させるか、あるいは発光を弱くするという一連の動作
を制御する。
【0059】また、図示しないが、光磁気ディスクのよ
うに外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十分
な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設置
することも可能である。
うに外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十分
な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設置
することも可能である。
【0060】以上、本実施例に従って初期化することに
より、薄型基板を用いても、機械的強度が問題になるこ
とはない。
より、薄型基板を用いても、機械的強度が問題になるこ
とはない。
【0061】(実施例2)この実施例においては、基板
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、まず貼り合わせた情報記録媒体の片
面に光ビームを照射し、次に反対の面に照射して情報記
録媒体の記録膜を順次所定の状態に初期化する方法につ
いて説明する。
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、まず貼り合わせた情報記録媒体の片
面に光ビームを照射し、次に反対の面に照射して情報記
録媒体の記録膜を順次所定の状態に初期化する方法につ
いて説明する。
【0062】この実施例の概略は、図8に示す通りであ
る。薄型の基板6Aの上に、情報を記録する記録膜1A
を形成したディスク9Aと、薄型の基板6Bの上に、情
報を記録する記録膜1Bを形成したディスク9Bとを用
意し、記録膜1A及び記録膜1Bを内側として接着材7
でこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒体8と
してから、まず情報記録媒体8の基板6A上に光ビーム
を照射して情報記録媒体の記録膜1Aを所定の状態に初
期化し、次に情報記録媒体8の基板6B上に光ビームを
照射して情報記録媒体の記録膜1Bを所定の状態に初期
化する。これにより、情報記録媒体の両面を初期化する
ことができる。
る。薄型の基板6Aの上に、情報を記録する記録膜1A
を形成したディスク9Aと、薄型の基板6Bの上に、情
報を記録する記録膜1Bを形成したディスク9Bとを用
意し、記録膜1A及び記録膜1Bを内側として接着材7
でこの2枚を貼り合わせ、両面構造の情報記録媒体8と
してから、まず情報記録媒体8の基板6A上に光ビーム
を照射して情報記録媒体の記録膜1Aを所定の状態に初
期化し、次に情報記録媒体8の基板6B上に光ビームを
照射して情報記録媒体の記録膜1Bを所定の状態に初期
化する。これにより、情報記録媒体の両面を初期化する
ことができる。
【0063】片面の初期化については実施例1と同様で
あるが、本発明では図6に示すような初期化装置を用い
て、片面を初期化したディスクを、作業者の手、或いは
ロボットハンド等を用いて初期化装置26のチャッキン
グ機構28から一旦取り外し、ディスクを裏返して、同
じ初期化装置26、または初期化装置26と同じ機能構
成を有する別の初期化装置にセットし、残りの面を初期
化するものである。
あるが、本発明では図6に示すような初期化装置を用い
て、片面を初期化したディスクを、作業者の手、或いは
ロボットハンド等を用いて初期化装置26のチャッキン
グ機構28から一旦取り外し、ディスクを裏返して、同
じ初期化装置26、または初期化装置26と同じ機能構
成を有する別の初期化装置にセットし、残りの面を初期
化するものである。
【0064】例えば、具体的な構成を図9に示す。ディ
スクの片面を初期化する初期化装置26A、ディスクの
搬送装置37、ディスクの他面を初期化する初期化装置
26B、これらの装置の動作を制御する制御装置38か
ら構成される。
スクの片面を初期化する初期化装置26A、ディスクの
搬送装置37、ディスクの他面を初期化する初期化装置
26B、これらの装置の動作を制御する制御装置38か
ら構成される。
【0065】初期化装置26A、初期化装置26Bは、
いずれも前述の初期化装置26と同様な構成・機能を有
している。ディスクの搬送装置37は、初期化装置26
A、初期化装置26Bにディスクを取り付け、取り外
し、ディスクの反転を行う機能構成からなる。
いずれも前述の初期化装置26と同様な構成・機能を有
している。ディスクの搬送装置37は、初期化装置26
A、初期化装置26Bにディスクを取り付け、取り外
し、ディスクの反転を行う機能構成からなる。
【0066】制御する制御装置38は、これらの装置の
動作の制御を行う。すなわち、搬送装置37にディスク
をセットし、初期化装置26Aへのディスクをセット、
初期化装置26Aでの片面の初期化、搬送装置37での
ディスクの取り外し、ディスクの反転、初期化装置26
Bへのディスクのセット、初期化装置26Bでの他面の
初期化、搬送装置37でのディスクの取り外しという一
連の動作を制御する。すなわち、この図9の装置は、貼
り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記
録媒体に光ビームを照射して情報記録媒体の記録膜を所
定の状態に初期化するための光ビームの照射手段と、該
情報記録媒体を反転させる手段とを備えた初期化装置で
ある。なお、初期化装置26Aのみを設けて、片面を初
期化後、搬送装置37で情報記録媒体を反転させ、再び
初期化装置26Aに戻して他面を初期化するように構成
することも可能である。
動作の制御を行う。すなわち、搬送装置37にディスク
をセットし、初期化装置26Aへのディスクをセット、
初期化装置26Aでの片面の初期化、搬送装置37での
ディスクの取り外し、ディスクの反転、初期化装置26
Bへのディスクのセット、初期化装置26Bでの他面の
初期化、搬送装置37でのディスクの取り外しという一
連の動作を制御する。すなわち、この図9の装置は、貼
り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記
録媒体に光ビームを照射して情報記録媒体の記録膜を所
定の状態に初期化するための光ビームの照射手段と、該
情報記録媒体を反転させる手段とを備えた初期化装置で
ある。なお、初期化装置26Aのみを設けて、片面を初
期化後、搬送装置37で情報記録媒体を反転させ、再び
初期化装置26Aに戻して他面を初期化するように構成
することも可能である。
【0067】この方法を用いることによって、ディスク
の両面を、容易に初期化することができる。
の両面を、容易に初期化することができる。
【0068】(実施例3)この実施例においては、基板
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側
に夫々設けられた光ビーム照射手段から情報記録媒体の
両面に光ビームを照射し、各情報記録媒体の記録膜を所
定の状態に初期化する方法について説明する。
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側
に夫々設けられた光ビーム照射手段から情報記録媒体の
両面に光ビームを照射し、各情報記録媒体の記録膜を所
定の状態に初期化する方法について説明する。
【0069】本発明の概略は、図10に示す通りであ
る。まず、図8に示したのと同様に、薄型の基板6Aの
上に、情報を記録する記録膜1Aを形成したディスク9
Aと、薄型の基板6Bの上に、情報を記録する記録膜1
Bを形成したディスク9Bとを用意し、記録膜1A及び
記録膜1Bを内側として接着材7でこの2枚を貼り合わ
せ、両面構造の情報記録媒体8としてから、情報記録媒
体8の基板6A面に光ビームを照射して情報記録媒体の
記録膜1Aを初期化するための光ビーム照射手段31A
と、情報記録媒体8の基板6B面に光ビームを照射して
情報記録媒体の記録膜1Bを初期化するための光ビーム
照射手段31Bとから、夫々光ビーム40A及び40B
を照射して情報記録媒体8の記録膜1A及び1Bを所定
の状態に初期化する。この場合に、これら光ビーム照射
手段31A及び31Bから同時に光ビーム40A及び4
0Bを照射することもできるし、順次照射することもで
きる。 この初期化方法を用いることによって実施例1
に示した初期化方法より、より効率よく薄型基板を用い
たディスクの初期化を行うことができる。
る。まず、図8に示したのと同様に、薄型の基板6Aの
上に、情報を記録する記録膜1Aを形成したディスク9
Aと、薄型の基板6Bの上に、情報を記録する記録膜1
Bを形成したディスク9Bとを用意し、記録膜1A及び
記録膜1Bを内側として接着材7でこの2枚を貼り合わ
せ、両面構造の情報記録媒体8としてから、情報記録媒
体8の基板6A面に光ビームを照射して情報記録媒体の
記録膜1Aを初期化するための光ビーム照射手段31A
と、情報記録媒体8の基板6B面に光ビームを照射して
情報記録媒体の記録膜1Bを初期化するための光ビーム
照射手段31Bとから、夫々光ビーム40A及び40B
を照射して情報記録媒体8の記録膜1A及び1Bを所定
の状態に初期化する。この場合に、これら光ビーム照射
手段31A及び31Bから同時に光ビーム40A及び4
0Bを照射することもできるし、順次照射することもで
きる。 この初期化方法を用いることによって実施例1
に示した初期化方法より、より効率よく薄型基板を用い
たディスクの初期化を行うことができる。
【0070】この実施例の初期化方法で用いる初期化装
置の一例について、図11を参照しながら説明する。こ
の初期化装置は、基本的に、貼り合わせた情報記録媒体
を回転させる手段と、一方の情報記録媒体に光ビームを
照射してその情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期
化するための第1の光ビームの照射手段と、他方の情報
記録媒体に光ビームを照射してその情報記録媒体の記録
膜を所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照
射手段とを少なくとも備えている。すなわち、図11に
おける初期化装置42の基本構成は、ディスクを所定の
回転数で回転させるためスピンドルモーター27、ディ
スクをスピンドルに固定するためのディスクチャッキン
グ機構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するた
めの光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B、光学ヘッド
29Aをディスクの半径方向に移動させるためのリニア
アクチュエータ30A、光学ヘッド29Bをディスクの
半径方向に移動させるためのリニアアクチュエータ30
B,これらの動作を制御するための制御系41からな
る。
置の一例について、図11を参照しながら説明する。こ
の初期化装置は、基本的に、貼り合わせた情報記録媒体
を回転させる手段と、一方の情報記録媒体に光ビームを
照射してその情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期
化するための第1の光ビームの照射手段と、他方の情報
記録媒体に光ビームを照射してその情報記録媒体の記録
膜を所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照
射手段とを少なくとも備えている。すなわち、図11に
おける初期化装置42の基本構成は、ディスクを所定の
回転数で回転させるためスピンドルモーター27、ディ
スクをスピンドルに固定するためのディスクチャッキン
グ機構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するた
めの光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B、光学ヘッド
29Aをディスクの半径方向に移動させるためのリニア
アクチュエータ30A、光学ヘッド29Bをディスクの
半径方向に移動させるためのリニアアクチュエータ30
B,これらの動作を制御するための制御系41からな
る。
【0071】スピンドルモーター27は、制御系からの
制御でディスク回転数が一定のCAVモード、あるいは
ディスクの半径位置での線速度が一定となるCLVモー
ドで回転する。回転数は通常50rpmから6000r
pmの範囲で用いられる。
制御でディスク回転数が一定のCAVモード、あるいは
ディスクの半径位置での線速度が一定となるCLVモー
ドで回転する。回転数は通常50rpmから6000r
pmの範囲で用いられる。
【0072】ディスクチャッキング機構28は、ディス
ク8にハブあるいは吸着板が取り付けられている場合
は、小型で回転でもはずれないだけの十分な吸着力を有
する磁石を用いたマグネットクランプ方式が用いられ
る。ディスク8にハブあるいは吸着板が取り付けられて
いる場合は、ディスクに上からダミーハブあるいは吸着
用のディスク抑えなどの固定具を用いることができる。
あるいは、磁石を用いない機械的なディスクの固定方法
を用いることもできる。
ク8にハブあるいは吸着板が取り付けられている場合
は、小型で回転でもはずれないだけの十分な吸着力を有
する磁石を用いたマグネットクランプ方式が用いられ
る。ディスク8にハブあるいは吸着板が取り付けられて
いる場合は、ディスクに上からダミーハブあるいは吸着
用のディスク抑えなどの固定具を用いることができる。
あるいは、磁石を用いない機械的なディスクの固定方法
を用いることもできる。
【0073】光学ヘッド29Aと光学ヘッド29Bの基
本構成は図7に模式的示したものと同様な光学ヘッドを
用いることができる。
本構成は図7に模式的示したものと同様な光学ヘッドを
用いることができる。
【0074】光学ヘッド29Aをディスクの半径方向に
移動させるためのリニアアクチュエータ30Aは、光学
ヘッド29Aをディスクの半径方向に一定の速度で移動
させることができる。また、光学ヘッド29Bをディス
クの半径方向に移動させるためのリニアアクチュエータ
30Bは、光学ヘッド29Bをディスクの半径方向に一
定の速度で移動させることができる。
移動させるためのリニアアクチュエータ30Aは、光学
ヘッド29Aをディスクの半径方向に一定の速度で移動
させることができる。また、光学ヘッド29Bをディス
クの半径方向に移動させるためのリニアアクチュエータ
30Bは、光学ヘッド29Bをディスクの半径方向に一
定の速度で移動させることができる。
【0075】制御系41は、ディスクをスピンドル28
にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモー
ドで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29A及び光
学ヘッド29Bをディスクの所定の位置に移動させ、光
ビーム40A及び光ビーム40Bをそれぞれディスク8
の記録膜1A及び記録膜1Bにフォーカシングまた必要
に応じてトラッキング動作を行わせ、光学ヘッド29A
及び光学ヘッド29Bの光源をそれぞれ所定のパワーで
発光させて、同時に光学ヘッド29A及び光学ヘッド2
9Bをそれぞれのリニアアクチュエータ30A及びリニ
アアクチュエータ30Bで所定半径区間を所定移動速度
で移動させ、所定半径区間に亘って光ビームを移動させ
た後は、光学ヘッド29A及び光学ヘッド29Bの光源
の発光を中止させるか、あるいは発光を弱くするという
一連の動作を制御する。
にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモー
ドで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29A及び光
学ヘッド29Bをディスクの所定の位置に移動させ、光
ビーム40A及び光ビーム40Bをそれぞれディスク8
の記録膜1A及び記録膜1Bにフォーカシングまた必要
に応じてトラッキング動作を行わせ、光学ヘッド29A
及び光学ヘッド29Bの光源をそれぞれ所定のパワーで
発光させて、同時に光学ヘッド29A及び光学ヘッド2
9Bをそれぞれのリニアアクチュエータ30A及びリニ
アアクチュエータ30Bで所定半径区間を所定移動速度
で移動させ、所定半径区間に亘って光ビームを移動させ
た後は、光学ヘッド29A及び光学ヘッド29Bの光源
の発光を中止させるか、あるいは発光を弱くするという
一連の動作を制御する。
【0076】また、図示しないが、光磁気ディスクのよ
うに外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十分
な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設置
することも可能である。
うに外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十分
な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設置
することも可能である。
【0077】以上、本実施例に従って初期化することに
より、ディスクの片面を初期化するのと同じ時間で両面
の初期化をすますことができ、初期化に要する時間を短
縮でき、生産性が向上する。
より、ディスクの片面を初期化するのと同じ時間で両面
の初期化をすますことができ、初期化に要する時間を短
縮でき、生産性が向上する。
【0078】(実施例4)この実施例においては、基板
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側
に夫々設けられた光ビーム照射手段から情報記録媒体の
両面に、一方の面の照射位置が他方の面の照射位置に重
ならないように光ビームを照射し、情報記録媒体の記録
膜を所定の状態に初期化する方法について説明する。
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する情報記録
媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼り合わせ、該
貼り合わせの後に、貼り合わせた情報記録媒体の各面側
に夫々設けられた光ビーム照射手段から情報記録媒体の
両面に、一方の面の照射位置が他方の面の照射位置に重
ならないように光ビームを照射し、情報記録媒体の記録
膜を所定の状態に初期化する方法について説明する。
【0079】本発明の概略は、図12に示す通りであ
る。まず、図8に示したのと同様に、薄型の基板6Aの
上に、情報を記録する記録膜1Aを形成したディスク9
Aと、薄型の基板6Bの上に、情報を記録する記録膜1
Bを形成したディスク9Bとを用意し、記録膜1A及び
記録膜1Bを内側として接着材7でこの2枚を貼り合わ
せ、両面構造の情報記録媒体8としてから、情報記録媒
体8の基板6A面に光ビームを照射して情報記録媒体の
記録膜1Aを初期化するための光ビーム照射手段31A
と、情報記録媒体8の基板6B面に光ビームを照射して
情報記録媒体の記録膜1Bを初期化するための光ビーム
照射手段31Bとから、夫々光ビーム40A及び40B
を、片面の照射位置と他面の照射位置とが重ならないよ
うに照射して情報記録媒体8の記録膜1A及び1Bを所
定の状態に初期化する。この初期化方法を用いることに
よって実施例3と同様、実施例1に示した初期化方法よ
り、より効率よく薄型基板を用いたディスクの初期化を
行うことができる。また、両面の基板上の片面の照射位
置と該反対の面の照射位置が重ならないように照射して
初期化するため、両方の光ビーム照射手段から同時にビ
ームを照射しても初期化における記録膜への熱的応力を
低減することができ、初期化での記録膜の破損等を防止
することができる。
る。まず、図8に示したのと同様に、薄型の基板6Aの
上に、情報を記録する記録膜1Aを形成したディスク9
Aと、薄型の基板6Bの上に、情報を記録する記録膜1
Bを形成したディスク9Bとを用意し、記録膜1A及び
記録膜1Bを内側として接着材7でこの2枚を貼り合わ
せ、両面構造の情報記録媒体8としてから、情報記録媒
体8の基板6A面に光ビームを照射して情報記録媒体の
記録膜1Aを初期化するための光ビーム照射手段31A
と、情報記録媒体8の基板6B面に光ビームを照射して
情報記録媒体の記録膜1Bを初期化するための光ビーム
照射手段31Bとから、夫々光ビーム40A及び40B
を、片面の照射位置と他面の照射位置とが重ならないよ
うに照射して情報記録媒体8の記録膜1A及び1Bを所
定の状態に初期化する。この初期化方法を用いることに
よって実施例3と同様、実施例1に示した初期化方法よ
り、より効率よく薄型基板を用いたディスクの初期化を
行うことができる。また、両面の基板上の片面の照射位
置と該反対の面の照射位置が重ならないように照射して
初期化するため、両方の光ビーム照射手段から同時にビ
ームを照射しても初期化における記録膜への熱的応力を
低減することができ、初期化での記録膜の破損等を防止
することができる。
【0080】この実施例の初期化方法で用いる初期化装
置の一例について、図13を参照しながら説明する。こ
の初期化装置は、基本的に貼り合わせた情報記録媒体を
回転させる手段と、一方の情報記録媒体に光ビームを照
射してその情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化
するための第1の光ビームの照射手段と、他方の情報記
録媒体に光ビームを照射してその情報記録媒体の記録膜
を所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照射
手段とを少なくとも備え、第1の光ビーム照射手段と第
2の光ビーム照射手段とが、情報記録媒体を挟んで対向
しない位置に配設されている。すなわち、図13におけ
る初期化装置43の基本構成は、ディスクを所定の回転
数で回転させるためスピンドルモーター27、ディスク
をスピンドルに固定するためのディスクチャッキング機
構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するための
光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B、光学ヘッド29
Aをディスクの半径方向に移動させるためのリニアアク
チュエータ30A、光学ヘッド29Bをディスクの半径
方向に移動させるためのリニアアクチュエータ30B,
これらの動作を制御するための制御系41からなる。本
実施例においては、特に、光学ヘッド29Aと、光学ヘ
ッド29Bをディスクを挟んで重ならない位置に配置さ
れている。
置の一例について、図13を参照しながら説明する。こ
の初期化装置は、基本的に貼り合わせた情報記録媒体を
回転させる手段と、一方の情報記録媒体に光ビームを照
射してその情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化
するための第1の光ビームの照射手段と、他方の情報記
録媒体に光ビームを照射してその情報記録媒体の記録膜
を所定の状態に初期化するための第2の光ビームの照射
手段とを少なくとも備え、第1の光ビーム照射手段と第
2の光ビーム照射手段とが、情報記録媒体を挟んで対向
しない位置に配設されている。すなわち、図13におけ
る初期化装置43の基本構成は、ディスクを所定の回転
数で回転させるためスピンドルモーター27、ディスク
をスピンドルに固定するためのディスクチャッキング機
構28、ディスクの記録膜に光ビームを照射するための
光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B、光学ヘッド29
Aをディスクの半径方向に移動させるためのリニアアク
チュエータ30A、光学ヘッド29Bをディスクの半径
方向に移動させるためのリニアアクチュエータ30B,
これらの動作を制御するための制御系41からなる。本
実施例においては、特に、光学ヘッド29Aと、光学ヘ
ッド29Bをディスクを挟んで重ならない位置に配置さ
れている。
【0081】スピンドルモーター27、及びディスクチ
ャッキング機構28は上述したのと同様の構成を有して
おり、光学ヘッド29Aと光学ヘッド29Bの基本構成
は図7に模式的示したものと同様な光学ヘッドを用いる
ことができる。
ャッキング機構28は上述したのと同様の構成を有して
おり、光学ヘッド29Aと光学ヘッド29Bの基本構成
は図7に模式的示したものと同様な光学ヘッドを用いる
ことができる。
【0082】リニアアクチュエータ30A、30B、及
び制御系41についても、図11におけるものと全く同
様に構成され、全く同様の制御を行う。
び制御系41についても、図11におけるものと全く同
様に構成され、全く同様の制御を行う。
【0083】また、この実施例でも、光磁気ディスクの
ように外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十
分な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設
置することも可能である。
ように外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十
分な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設
置することも可能である。
【0084】本実施例の装置を用いれば、ディスクの片
面を初期化するのと同じ時間で両面の初期化を済ますこ
とができ、初期化に要する時間を短縮でき、生産性が向
上する。さらに、上下の光ビームが重なることがないた
め、光ビーム照射部の熱応力を減少でき初期化のときの
記録膜等の破損を防止できる。
面を初期化するのと同じ時間で両面の初期化を済ますこ
とができ、初期化に要する時間を短縮でき、生産性が向
上する。さらに、上下の光ビームが重なることがないた
め、光ビーム照射部の熱応力を減少でき初期化のときの
記録膜等の破損を防止できる。
【0085】上下の光ビームが重なることがないように
する光学ヘッド29A及び光学ヘッド29Bの配置は、
図14、図15、図16に示すような配置が可能であ
る。
する光学ヘッド29A及び光学ヘッド29Bの配置は、
図14、図15、図16に示すような配置が可能であ
る。
【0086】図14はディスクの直径方向に光学ヘッド
29Aと光学ヘッド29Bを配置した例で、リニアアク
チュエータ30Aとリニアアクチュエータ30Bの設置
スペースが十分確保し易いという特徴がある。
29Aと光学ヘッド29Bを配置した例で、リニアアク
チュエータ30Aとリニアアクチュエータ30Bの設置
スペースが十分確保し易いという特徴がある。
【0087】図15はディスク上下で光学ヘッド29A
及び光学ヘッド29Bを0度から180度の間の任意の
角度に配置した例で、リニアアクチュエータ30Aとリ
ニアアクチュエータ30Bの設置スペースをコンパクト
にまとめられ、他の部品と設置スペースの調整をし易い
という特徴がある。
及び光学ヘッド29Bを0度から180度の間の任意の
角度に配置した例で、リニアアクチュエータ30Aとリ
ニアアクチュエータ30Bの設置スペースをコンパクト
にまとめられ、他の部品と設置スペースの調整をし易い
という特徴がある。
【0088】図16は、ディスクの同じ半径方向で半径
位置が異なる所に光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B
を配置した例で、リニアアクチュエータ30Aとリニア
アクチュエータ30Bが上下ほぼ同じ位置にくるので設
置スペースがコンパクトとなり、ディスクの取り入れ、
取り外しも容易となるという特徴がある。
位置が異なる所に光学ヘッド29Aと光学ヘッド29B
を配置した例で、リニアアクチュエータ30Aとリニア
アクチュエータ30Bが上下ほぼ同じ位置にくるので設
置スペースがコンパクトとなり、ディスクの取り入れ、
取り外しも容易となるという特徴がある。
【0089】本実施例では、図14、図15、図16に
示すいずれの配置を用いてもよい。
示すいずれの配置を用いてもよい。
【0090】(実施例5)この実施例においては、基板
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する第1の情
報記録媒体と、基板を有し、その上に情報を記録する記
録膜が形成されていない第2の情報記録媒体とを、第1
の情報記録媒体の記録膜が内側となるように2枚貼り合
わせ、該貼り合わせの後に、第1の情報記録媒体に光ビ
ームを照射して第1の報記録媒体の記録膜を所定の状態
に初期化する方法について説明する。
と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の変化
を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する第1の情
報記録媒体と、基板を有し、その上に情報を記録する記
録膜が形成されていない第2の情報記録媒体とを、第1
の情報記録媒体の記録膜が内側となるように2枚貼り合
わせ、該貼り合わせの後に、第1の情報記録媒体に光ビ
ームを照射して第1の報記録媒体の記録膜を所定の状態
に初期化する方法について説明する。
【0091】本発明の概略は、図17に示す通りであ
る。薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1を形
成したディスク9と、薄型の基板6Cの上に、反射膜4
を形成したディスク9Cとを用意し、記録膜1A及び反
射膜4を内側として接着材7でこの2枚を貼り合わせ、
両面構造の情報記録媒体8Cとしてから、情報記録媒体
8Cの基板6上に光ビームを照射して情報記録媒体の記
録膜1を所定の状態に初期化する。
る。薄型の基板6の上に、情報を記録する記録膜1を形
成したディスク9と、薄型の基板6Cの上に、反射膜4
を形成したディスク9Cとを用意し、記録膜1A及び反
射膜4を内側として接着材7でこの2枚を貼り合わせ、
両面構造の情報記録媒体8Cとしてから、情報記録媒体
8Cの基板6上に光ビームを照射して情報記録媒体の記
録膜1を所定の状態に初期化する。
【0092】基板6Cの上に反射膜4を形成した例を示
したが、本実施例では、反射膜に限定されるものではな
く、光ビームによって変化する記録膜以外であれば保護
膜等でもよい。
したが、本実施例では、反射膜に限定されるものではな
く、光ビームによって変化する記録膜以外であれば保護
膜等でもよい。
【0093】本実施例の方法によっても、薄型ディスク
の反り等を防止でき、容易に初期化できるようになる。
の反り等を防止でき、容易に初期化できるようになる。
【0094】両面貼り合わせ装置及び初期化装置は、実
施例1で述べた図3の両面貼り合わせ装置、及び図6に
示した初期化装置を夫々用いることができる。
施例1で述べた図3の両面貼り合わせ装置、及び図6に
示した初期化装置を夫々用いることができる。
【0095】(実施例9)この実施例においては、夫
々、基板と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状
態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する
第1及び第2の情報記録媒体を、第1及び第2の情報記
録媒体の記録膜が内側となるように貼り合わせた情報記
録媒体を初期化するための初期化装置であって、貼り合
わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記録媒
体の片面側に設けられ情報記録媒体に光ビームを照射し
て情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化するため
の光ビームの照射手段と、該光ビームの照射手段を情報
記録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる
手段とを備えた情報記録媒体の初期化装置について説明
する。
々、基板と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状
態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜とを有する
第1及び第2の情報記録媒体を、第1及び第2の情報記
録媒体の記録膜が内側となるように貼り合わせた情報記
録媒体を初期化するための初期化装置であって、貼り合
わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記録媒
体の片面側に設けられ情報記録媒体に光ビームを照射し
て情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化するため
の光ビームの照射手段と、該光ビームの照射手段を情報
記録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる
手段とを備えた情報記録媒体の初期化装置について説明
する。
【0096】本実施例の初期化装置の一例を図18を参
照しながら説明する。初期化装置44の基本構成は、デ
ィスクを所定の回転数で回転させるためスピンドルモー
ター27、ディスクをスピンドルに固定するためのディ
スクチャッキング機構28、ディスクの記録膜に光ビー
ムを照射するための光学ヘッド29、光学ヘッドをディ
スクの半径方向に移動させるためのリニアアクチュエー
タ30D、これらの動作を制御するための制御系41D
からなる。
照しながら説明する。初期化装置44の基本構成は、デ
ィスクを所定の回転数で回転させるためスピンドルモー
ター27、ディスクをスピンドルに固定するためのディ
スクチャッキング機構28、ディスクの記録膜に光ビー
ムを照射するための光学ヘッド29、光学ヘッドをディ
スクの半径方向に移動させるためのリニアアクチュエー
タ30D、これらの動作を制御するための制御系41D
からなる。
【0097】スピンドルモーター27、及びディスクチ
ャッキング機構28は図6のものと同様の構成を有して
おり、光学ヘッド29としては、基本構成が図7に模式
的示したものと同様なものを使用することができる。
ャッキング機構28は図6のものと同様の構成を有して
おり、光学ヘッド29としては、基本構成が図7に模式
的示したものと同様なものを使用することができる。
【0098】光学ヘッド29は、光源30、記録膜に集
光するための対物レンズ31、記録膜からの戻り光をモ
ニターするための受光部32、戻り光を光源からの光か
ら分離するためのビームスプリッタ33、戻り光をモニ
ターして合焦点となるように対物レンズを可動するため
のフォーカスアクチュエーター33、フォーカスアクチ
ュエーターを制御するフォーカスサーボ回路及びフォー
カスアクチュエーター駆動回路34、またあるいはディ
スクのトラッキングを行うためのトラッキングアクチュ
エーター35、トラッキングアクチュエーターを制御す
るトラッキングサーボ回路及びトラッキングアクチュエ
ーター駆動回路36などから構成される。
光するための対物レンズ31、記録膜からの戻り光をモ
ニターするための受光部32、戻り光を光源からの光か
ら分離するためのビームスプリッタ33、戻り光をモニ
ターして合焦点となるように対物レンズを可動するため
のフォーカスアクチュエーター33、フォーカスアクチ
ュエーターを制御するフォーカスサーボ回路及びフォー
カスアクチュエーター駆動回路34、またあるいはディ
スクのトラッキングを行うためのトラッキングアクチュ
エーター35、トラッキングアクチュエーターを制御す
るトラッキングサーボ回路及びトラッキングアクチュエ
ーター駆動回路36などから構成される。
【0099】光学ヘッド29をディスクの半径方向に移
動させるためのリニアアクチュエータ30Dは、光学ヘ
ッドをディスクの半径方向に一定の速度で移動させるこ
とができ、さらに光学ヘッド29をガイドに沿って反転
させ、反対側に移動し、反対面でも半径方向に一定の速
度で移動させることができる。
動させるためのリニアアクチュエータ30Dは、光学ヘ
ッドをディスクの半径方向に一定の速度で移動させるこ
とができ、さらに光学ヘッド29をガイドに沿って反転
させ、反対側に移動し、反対面でも半径方向に一定の速
度で移動させることができる。
【0100】制御系41Dは、ディスクをスピンドル2
8にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモ
ードで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29をディ
スクの上下面の所定の位置に移動させ、光ビームをディ
スク8の上下面の記録膜にそれぞれフォーカシングまた
必要に応じてトラッキング動作を行わせ、光源を所定の
パワーで発光させて、同時光学ヘッド29をリニアアク
チュエータ30Dで所定半径区間を所定移動速度で移動
させ、所定半径区間を光ビームを移動後は、光学ヘッド
29の光源の発光を中止させるか、あるいは発光を弱く
するという一連の動作を制御する。
8にセットしてから、スピンドルモータ27を所定のモ
ードで所定の回転数で回転させ、光学ヘッド29をディ
スクの上下面の所定の位置に移動させ、光ビームをディ
スク8の上下面の記録膜にそれぞれフォーカシングまた
必要に応じてトラッキング動作を行わせ、光源を所定の
パワーで発光させて、同時光学ヘッド29をリニアアク
チュエータ30Dで所定半径区間を所定移動速度で移動
させ、所定半径区間を光ビームを移動後は、光学ヘッド
29の光源の発光を中止させるか、あるいは発光を弱く
するという一連の動作を制御する。
【0101】また、この実施例でも、光磁気ディスクの
ように外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十
分な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設
置することも可能である。
ように外部からの磁界の印加が必要なディスク用に、十
分な強さの電磁石、または磁石などの磁界発生手段を設
置することも可能である。
【0102】本実施例によれば、ディスクを反転させる
必要がなく、一つの光学ヘッドでディスクの両面を初期
化することができ、省力化が可能となる初期化装置が提
供される。
必要がなく、一つの光学ヘッドでディスクの両面を初期
化することができ、省力化が可能となる初期化装置が提
供される。
【0103】(実験例1)ここでは、基板として、厚さ
0.6mm、直径86mmの基板を用いた。この基板
に、前述の図5に示すように、ハブ取り付け用の凹部を
ディスク中央部に形成した。
0.6mm、直径86mmの基板を用いた。この基板
に、前述の図5に示すように、ハブ取り付け用の凹部を
ディスク中央部に形成した。
【0104】この基板を用いて、前述の図1に示す工程
で、両面ディスクの作製を行った。ディスクの記録膜
は、前述の図2に示すような、相変化ディスクとした。
このディスクに図5に示したハブを中心位置合わせ後、
紫外線硬化樹脂を用いて取り付けた。
で、両面ディスクの作製を行った。ディスクの記録膜
は、前述の図2に示すような、相変化ディスクとした。
このディスクに図5に示したハブを中心位置合わせ後、
紫外線硬化樹脂を用いて取り付けた。
【0105】このディスクを2枚準備して、前述の図4
に示した両面粘着シート7を用いて、図3に示す両面貼
り合わせ装置19で、両面貼り合わせを行った。
に示した両面粘着シート7を用いて、図3に示す両面貼
り合わせ装置19で、両面貼り合わせを行った。
【0106】このディスクを、図6に示した初期化装置
26で初期化した。ここでは、まず片面の初期化を行
い、次に裏返して反対の面から初期化を行った。この際
に、スピンドルモーター27を1200rpmで回転さ
せ、1μmスポット径当たり6mW前後の初期化の光ビ
ームを照射することで、初期化を行うことができた。
26で初期化した。ここでは、まず片面の初期化を行
い、次に裏返して反対の面から初期化を行った。この際
に、スピンドルモーター27を1200rpmで回転さ
せ、1μmスポット径当たり6mW前後の初期化の光ビ
ームを照射することで、初期化を行うことができた。
【0107】以上のように、両面貼り合わせを行ってか
ら初期化することで、0.7mm以下の薄型ディスクを
基板の反りが発生することなく初期化を行うことができ
た。
ら初期化することで、0.7mm以下の薄型ディスクを
基板の反りが発生することなく初期化を行うことができ
た。
【0108】比較のため、薄型で単板のディスクを同様
に初期化した。基板としては上述と同様、厚さ0.6m
m、直径86mmで、前述の図5に示すハブ取り付け用
の凹部をディスク中央部に有するものを使用した。ディ
スクの記録膜は、前述の図2に示すような、相変化ディ
スクとした。このディスクに図5に示したハブを中心位
置合わせ後、紫外線硬化樹脂を用いて取り付けた。
に初期化した。基板としては上述と同様、厚さ0.6m
m、直径86mmで、前述の図5に示すハブ取り付け用
の凹部をディスク中央部に有するものを使用した。ディ
スクの記録膜は、前述の図2に示すような、相変化ディ
スクとした。このディスクに図5に示したハブを中心位
置合わせ後、紫外線硬化樹脂を用いて取り付けた。
【0109】この単板ディスクを前述の図6に示した初
期化装置26で初期化を行った。この際に、スピンドル
モーター27を1200rpmで回転させ、1μmスポ
ット径当たり6mW前後の初期化の光ビームを照射し
た。ところが、ディスクの面振れが大きく光学ヘッド2
9でのフォーカシングができず、ディスクの初期化を行
うことができなかった。
期化装置26で初期化を行った。この際に、スピンドル
モーター27を1200rpmで回転させ、1μmスポ
ット径当たり6mW前後の初期化の光ビームを照射し
た。ところが、ディスクの面振れが大きく光学ヘッド2
9でのフォーカシングができず、ディスクの初期化を行
うことができなかった。
【0110】以上のように、薄型ディスク単板では、デ
ィスクの反りが大きく初期化を行うことができなかっ
た。
ィスクの反りが大きく初期化を行うことができなかっ
た。
【0111】(実験例2)ディスクの基板の厚さを変え
て、そのときの反り量の測定を行った。
て、そのときの反り量の測定を行った。
【0112】ディスクの直径は、86mmとし、片面に
図2に示したような相変化の記録膜を付けた相変化ディ
スクとした。
図2に示したような相変化の記録膜を付けた相変化ディ
スクとした。
【0113】反りの測定は、通常の反り測定装置を用
い、ディスクを300rpmで回転させながら、光ビー
ムでディスクの変位量を測定し、ディスク内周に対する
外周の相対反り量とした。その測定結果を図19に示
す。
い、ディスクを300rpmで回転させながら、光ビー
ムでディスクの変位量を測定し、ディスク内周に対する
外周の相対反り量とした。その測定結果を図19に示
す。
【0114】この図に示すように、厚さがほぼ1mm以上
では反り量は小さいが、厚さがそれより薄くなると反り
量が大きくなることが確認された。
では反り量は小さいが、厚さがそれより薄くなると反り
量が大きくなることが確認された。
【0115】そのため、薄型の基板では、ディスクの反
りが大きくなり、単板では光ヘッドによるフォーカシン
グが困難となり初期化が難しくなる。
りが大きくなり、単板では光ヘッドによるフォーカシン
グが困難となり初期化が難しくなる。
【0116】従って、薄型基板では、両面貼り合わせ
て、その厚さを一定の厚さ以上とすることが取扱い上好
ましい。
て、その厚さを一定の厚さ以上とすることが取扱い上好
ましい。
【0117】光ヘッドによるフォーカシングを考慮する
と、反り量は0.2mm以下が好ましく、ディスクの厚
さでは0.7mm以上が実用的である。
と、反り量は0.2mm以下が好ましく、ディスクの厚
さでは0.7mm以上が実用的である。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の
変化を生じさせて情報を記録する記録膜を少なくとも有
する情報記録媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼
り合わせ、貼り合わせの後に情報記録媒体に光ビームを
照射して記録膜を初期化するので、薄型基板を用いた場
合でも機械的強度の問題が生じない情報記録媒体の初期
化方法が提供される。
基板と、基板上に光ビームを照射し、照射部分に状態の
変化を生じさせて情報を記録する記録膜を少なくとも有
する情報記録媒体を、記録膜が内側となるように2枚貼
り合わせ、貼り合わせの後に情報記録媒体に光ビームを
照射して記録膜を初期化するので、薄型基板を用いた場
合でも機械的強度の問題が生じない情報記録媒体の初期
化方法が提供される。
【0119】また、貼り合わせた情報記録媒体の両面側
に光ビーム照射手段を設けることにより、2つの記録膜
を同時、あるいは逐次に初期化することができ、初期化
を効率的に行うことができる情報記録媒体の初期化方法
及び初期化装置が提供される。この場合に、これら光ビ
ーム照射手段を照射位置が重ならないように配置するこ
とにより、記録膜の熱応力を低減させ、初期化の際に記
録膜が破損することを防止できる情報記録媒体の初期化
方法及び初期化装置が提供される。
に光ビーム照射手段を設けることにより、2つの記録膜
を同時、あるいは逐次に初期化することができ、初期化
を効率的に行うことができる情報記録媒体の初期化方法
及び初期化装置が提供される。この場合に、これら光ビ
ーム照射手段を照射位置が重ならないように配置するこ
とにより、記録膜の熱応力を低減させ、初期化の際に記
録膜が破損することを防止できる情報記録媒体の初期化
方法及び初期化装置が提供される。
【0120】さらに、情報記録媒体を反転させる手段を
設けることにより、ディスクの両面側を容易に初期化す
ることができる情報記録媒体の初期化方法及び初期化装
置が提供される。
設けることにより、ディスクの両面側を容易に初期化す
ることができる情報記録媒体の初期化方法及び初期化装
置が提供される。
【0121】さらにまた、光ビームの照射手段を情報記
録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる手
段を設けることにより、1つの光ビーム照射手段により
両方の記録膜を容易に初期化することができる情報記録
媒体の初期化装置が提供される。
録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動させる手
段を設けることにより、1つの光ビーム照射手段により
両方の記録膜を容易に初期化することができる情報記録
媒体の初期化装置が提供される。
【図1】本発明の一実施例に係る初期化方法の概略を示
す図。
す図。
【図2】相変化光ディスクの層構成の一例を模式的に示
す図。
す図。
【図3】両面貼り合わせ装置の概略を模式的に示す図。
【図4】貼り合わせで用いる両面粘着シートの断面を模
式的に示す図。
式的に示す図。
【図5】ハブ付きディスクの一例を示す図。
【図6】本発明に用いられる初期化装置の一例を示す
図。
図。
【図7】光学ヘッドの基本構成を模式的に示す図。
【図8】本発明の他の実施例に係る初期化方法の概略を
示す図。
示す図。
【図9】本発明の一実施例に係る初期化装置を示す概略
構成図。
構成図。
【図10】本発明の他の実施例に係る初期化方法の概略
を示す図。
を示す図。
【図11】本発明の他の実施例に係る初期化装置を示す
概略構成図。
概略構成図。
【図12】本発明の他の実施例に係る初期化方法の概略
を示す図。
を示す図。
【図13】本発明の他の実施例に係る初期化装置を示す
概略構成図。
概略構成図。
【図14】図13に示す初期化装置における光学ヘッド
の配置の一例を示す図。
の配置の一例を示す図。
【図15】図13に示す初期化装置における光学ヘッド
の配置の他の例を示す図。
の配置の他の例を示す図。
【図16】図13に示す初期化装置における光学ヘッド
の配置の他の例を示す図。
の配置の他の例を示す図。
【図17】本発明の他の実施例に係る初期化方法の概略
を示す図。
を示す図。
【図18】本発明の他の実施例に係る初期化装置を示す
概略構成図。
概略構成図。
【図19】ディスク厚さと反りとの関係を示す図。
1,1A,1B…記録膜、2…保護層、3…保護層、2
…保護層、4…反射層、5…保護層、6,6A,6B,
6C…基板、7…接着材、8,8C…両面構造の情報記
録媒体、9,9A,9B,9C…片面構造の情報記録媒
体、10…高精度スピンドル、11…下ステージ、10
…高精度スピンドル、12…可動上ステージ、13…プ
レス装置、14…真空容器、16…真空ポンプ、17…
開閉用バルブ、18…排気系、19…両面貼り合わせ装
置、20…両面粘着シートの中心穴、21…コア材、2
2…粘着材、23…保護材、24…ハブ、26,26
A,26B…初期化装置、27…スピンドルモーター、
28…ディスクチャッキング機構、29,29A,29
B…光学ヘッド、30,30A,30B,30D…リニ
アアクチュエーター、31…対物レンズ、31A,31
B…光ビーム照射手段、32…受光部、33…ビームス
プリッタ、34…駆動回路、34a…フォーカスアクチ
ュエータ、35…トラッキングアクチュエータ、36…
駆動回路、37…ディスクの搬送装置、38…制御装
置、40…光源、40A,40B…光ビーム、41…制
御系、42,43,44…初期化装置。
…保護層、4…反射層、5…保護層、6,6A,6B,
6C…基板、7…接着材、8,8C…両面構造の情報記
録媒体、9,9A,9B,9C…片面構造の情報記録媒
体、10…高精度スピンドル、11…下ステージ、10
…高精度スピンドル、12…可動上ステージ、13…プ
レス装置、14…真空容器、16…真空ポンプ、17…
開閉用バルブ、18…排気系、19…両面貼り合わせ装
置、20…両面粘着シートの中心穴、21…コア材、2
2…粘着材、23…保護材、24…ハブ、26,26
A,26B…初期化装置、27…スピンドルモーター、
28…ディスクチャッキング機構、29,29A,29
B…光学ヘッド、30,30A,30B,30D…リニ
アアクチュエーター、31…対物レンズ、31A,31
B…光ビーム照射手段、32…受光部、33…ビームス
プリッタ、34…駆動回路、34a…フォーカスアクチ
ュエータ、35…トラッキングアクチュエータ、36…
駆動回路、37…ディスクの搬送装置、38…制御装
置、40…光源、40A,40B…光ビーム、41…制
御系、42,43,44…初期化装置。
Claims (11)
- 【請求項1】基板と、基板上に光ビームを照射し、照射
部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜と
を有する情報記録媒体を、記録膜が内側となるようにし
て2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に情報記録媒体に
光ビームを照射してその記録膜を所定の状態に初期化す
ることを特徴とする情報記録媒体の初期化方法。 - 【請求項2】基板と、基板上に光ビームを照射し、照射
部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜と
を有する情報記録媒体を、記録膜が内側となるように2
枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、まず貼り合わせた
情報記録媒体の片面に光ビームを照射し、次に反対の面
に照射して情報記録媒体の記録膜を順次所定の状態に初
期化することを特徴とする情報記録媒体の初期化方法。 - 【請求項3】基板と、基板上に光ビームを照射し、照射
部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜と
を有する情報記録媒体を、記録膜が内側となるように2
枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、貼り合わせた情報
記録媒体の各面側に夫々設けられた光ビーム照射手段か
ら情報記録媒体の両面に光ビームを照射し、各情報記録
媒体の記録膜を所定の状態に初期化することを特徴とす
る情報記録媒体の初期化方法。 - 【請求項4】基板と、基板上に光ビームを照射し、照射
部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜と
を有する情報記録媒体を、記録膜が内側となるように2
枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、貼り合わせた情報
記録媒体の各面側に夫々設けられた光ビーム照射手段か
ら情報記録媒体の両面に、一方の面の照射位置が他方の
面の照射位置に重ならないように光ビームを照射し、情
報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化することを特
徴とする情報記録媒体の初期化方法。 - 【請求項5】基板と、基板上に光ビームを照射し、照射
部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する記録膜と
を有する第1の情報記録媒体と、基板を有し、その上に
情報を記録する記録膜が形成されていない第2の情報記
録媒体とを、第1の情報記録媒体の記録膜が内側となる
ように2枚貼り合わせ、該貼り合わせの後に、第1の情
報記録媒体に光ビームを照射して第1の報記録媒体の記
録膜を所定の状態に初期化することを特徴とする情報記
録媒体の初期化方法。 - 【請求項6】夫々、基板と、基板上に光ビームを照射
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体を、第1
及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となるように貼
り合わせた情報記録媒体を初期化するための初期化装置
であって、 貼り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、第1の
情報記録媒体に光ビームを照射して第1の情報記録媒体
の記録膜を所定の状態に初期化するための第1の光ビー
ムの照射手段と、第2の情報記録媒体に光ビームを照射
して第2の情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化
するための第2の光ビームの照射手段とを備えたことを
特徴とする情報記録媒体の初期化装置。 - 【請求項7】夫々、基板と、基板上に光ビームを照射
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体を、第1
及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となるように貼
り合わせた情報記録媒体を初期化するための初期化装置
であって、 貼り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、第1の
情報記録媒体に光ビームを照射して第1の情報記録媒体
の記録膜を所定の状態に初期化するための第1の光ビー
ムの照射手段と、第2の情報記録媒体に光ビームを照射
して第2の情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化
するための第2の光ビームの照射手段とを備え、 第1の光ビーム照射手段と第2の光ビーム照射手段と
が、情報記録媒体を挟んで対向しない位置に配設される
ことを特徴とする情報記録媒体の初期化装置。 - 【請求項8】夫々、基板と、基板上に光ビームを照射
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体を、第1
及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となるように貼
り合わせた情報記録媒体を初期化するための初期化装置
であって、 貼り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報
記録媒体に光ビームを照射して情報記録媒体の記録膜を
所定の状態に初期化するための光ビームの照射手段と、
該情報記録媒体を反転させる手段とを備えたことを特徴
とする情報記録媒体の初期化装置。 - 【請求項9】夫々、基板と、基板上に光ビームを照射
し、照射部分に状態の変化を生じさせて情報を記録する
記録膜とを有する第1及び第2の情報記録媒体を、第1
及び第2の情報記録媒体の記録膜が内側となるように貼
り合わせた情報記録媒体を初期化するための初期化装置
であって、 貼り合わせた情報記録媒体を回転させる手段と、該情報
記録媒体の片面側に設けられ情報記録媒体に光ビームを
照射して情報記録媒体の記録膜を所定の状態に初期化す
るための光ビームの照射手段と、該光ビームの照射手段
を情報記録媒体の一方の面から他方の面に可逆的に移動
させる手段とを備えたことを特徴とする情報記録媒体の
初期化装置。 - 【請求項10】貼り合わせた情報記録媒体の厚さが0.
7mm以上であることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか1項記載の情報記録媒体の初期化方法。 - 【請求項11】貼り合わせた情報記録媒体の厚さが0.
7mm以上であることを特徴とする請求項6乃至9のい
ずれか1項記載の情報記録媒体の初期化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25925093A JPH0793826A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25925093A JPH0793826A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0793826A true JPH0793826A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17331496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25925093A Pending JPH0793826A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 情報記録媒体の初期化方法及び初期化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0793826A (ja) |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP25925093A patent/JPH0793826A/ja active Pending
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