JPH0793237B2 - フィルムコンデンサの製造方法 - Google Patents

フィルムコンデンサの製造方法

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JPH0793237B2
JPH0793237B2 JP1170180A JP17018089A JPH0793237B2 JP H0793237 B2 JPH0793237 B2 JP H0793237B2 JP 1170180 A JP1170180 A JP 1170180A JP 17018089 A JP17018089 A JP 17018089A JP H0793237 B2 JPH0793237 B2 JP H0793237B2
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film
film capacitor
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electrode
capacitor element
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利文 近藤
稔 菊地
邦雄 大嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子・電気機器等に広く使用されるフィルム
コンデンサの製造方法に関するものである。
従来の技術 近年、電子・電気機器等の軽薄短小化,高性能化に伴
い、これら用いられるフィルムコンデンサにおいても軽
薄短小化,高性能化などの取り組みが盛んに行われてい
る。
以下、図面を参照しながら、従来の積層型フィルムコン
デンサの製造方法の一例について説明する。
第5図は従来の積層型フィルムコンデンサ素子の構造を
示す。
図において、51は片面金属化フィルム、51aは電極とな
る金属膜、52はフィルム間隙、53は非金属化部であるマ
ージン部である。
従来、積層型フィルムコンデンサ素子の端面電極を形成
すべき端面にフィルム間隙52を形成するため、フィルム
幅方向に交互にずらせた状態で片面金属化フィルム51を
巻取っている。これにより、端面電極としてメタリコン
を形成する際に、端面電極の喰い込みが十分なものとな
り、端面電極と片面金属化フィルム51の電極51aとの間
に良好な電気的接合と充分な付着強度が得られる。しか
し、前述の方法では、複数のコンデンサ要素を有する広
幅の片面金属化フィルムを単位コンデンサに切断して分
割した後、片面金属化フィルムを巻回しているので生産
性が低いという問題があった。
そのため近年、複数のコンデンサ要素を有する広幅の片
面金属化フィルムを巻回して得られたフィルムコンデン
サの母材を切断スリットして端面のそろったフィルムコ
ンデンサ素子を形成し、その外部電極引出し端面を、有
機フィルムと反応性のある成分を少なくとも含むガスに
接触させ、有機フィルムの外部電極引出し端面側部分を
化学的に選択除去することにより、電極引出し部を形成
するという方法が開発された。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述のような方法では、片面金属フィル
ムの電極と端面電極の間に充分な付着強度を得るために
は、有機材料と反応性のある成分を少なくとも含むガス
に接触させる時間を長くしなければならないという欠点
を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、外部電極引
出し端面を有機フィルムと反応性のある成分を含むガス
に接触させる時間を短くしても電極と端面電極の間に充
分な付着強度を得ることを可能とするフィルムコンデン
サの製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のフィルムコンデンサ
の製造方法は、酸化速度の異なる少なくとも2種類の有
機フィルムを電極を介して交互に巻回あるいは積層する
とともに、その巻回体あるいは積層体を加熱しながらプ
レスしてフィルムコンデンサ素子とし、このフィルムコ
ンデンサ素子の外部電極引出し面を酸素ラジカルを含む
ガスに接触させて、化学的に選択的に除去した後、端面
電極を形成している。
作用 この方法により、酸化速度の異なる有機フィルムでは、
酸素ラジカルを含むガスに接触させた時の反応性(酸化
速度)が異なるため、除去量に違いが生じる。このため
フィルムコンデンサ素子の外部電極引出し面に段差が生
じる。その後前記フィルムコンデンサ素子の外部電極引
出し面にメタリコンにより端面電極を形成するため前記
段差により電極と端面電極との間に充分な付着強度を得
ることができる。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は、本発明の実施例におけるフィルムコンデンサ
の構造を示すものである。
図において、1はポリエチレンテレフタレートフィル
ム、2はポリフェニレンオキサイド塗工膜、3は電極と
なるアルミニウム蒸着膜、4は金属溶射法で形成した端
面電極である。
本実施例では、まずポリエチレンテレフタレートフィル
ム1の両面にフィルムの長さ方向に絶縁溝部を設けた金
属化フィルムの両面に、ポリフェニレンオキサイド塗工
膜2を形成した、複数のコンデンサ要素を有する金属化
フィルムを得た。この金属フィルムを平板状のボビンに
巻き取り、加熱しながらプレスした後、ボビンから分
離,切断して第2図に示すような、積層体を得た。この
積層体を各コンデンサ要素の外部電極引出し面端面位置
で切断して第3図に示すコンデンサ素子を得た。
このようにして得られたコンデンサ素子の外部電極引出
し面に、酸素を高周波電界によって電離して得られる反
応性の高いガスを反応させて、外部電極引出し端面側部
分のフィルムと塗工膜を除去した。このとき前記フィル
ムの除去量と前記塗工膜の除去量には、差があるため、
外部電極引出し面が第1図に示すように凹凸状になっ
た。その後、亜鉛を金属溶射法で外部電極引出し端面に
吹付け、端面電極4を形成してフィルムコンデンサ素子
を得た。
比較例としてポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面金属化フィルムを積層し、本実施例と同様な条件,工
法を用いて第5図に示されるようなフィルムコンデンサ
素子を得た。
以上のようにして得られた本発明のフィルムコンデンサ
と、比較例のフィルムコンデンサの端面電極の付着力に
ついて、引張り試験に供して、その破壊強度により付着
力の評価を行った。その結果を第4図に示す。
第4図に示すように、本発明のフィルムコンデンサは、
端面電極の付着力が非常に強く、そのばらつきの小さい
ことがわかる。
発明の効果 以上のように本発明は、酸化速度の異なる有機フィルム
を電極を介して交互に巻回あるいは積層してフィルムコ
ンデンサ素子とし、このフィルムコンデンサ素子の外部
電極引出し面を酸素ラジカルを含むガスに接触させて化
学的に除去した後、端面電極を形成することにより、端
面電極のコンデンサ素子の外部電極引出し端面に対する
付着強度をより強いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法により得られたフィルムコン
デンサの構造を示す図、第2図,第3図は本実施例を説
明するための図、第4図は本実施例と従来品の特性比較
を示す図、第5図は従来品の構造を示す図である。 1……ポリエチレンテレフタレートフィルム、2……ポ
リフェニレンオキサイド塗工膜、3……アルミニウム蒸
着膜、4……端面電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/32 305 B 9174−5E (56)参考文献 特開 昭56−101733(JP,A) 特開 昭61−22612(JP,A) 特開 昭62−190828(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化速度の異なる少なくとも2種類の有機
    フィルムを電極を介して交互に巻回あるいは積層すると
    ともに、その巻回体あるいは積層体を加熱しながらプレ
    スしてフィルムコンデンサ素子とし、このフィルムコン
    デンサ素子の外部電極引出し端面を酸素ラジカルを含む
    ガスに接触させて化学的に選択的除去した後、端面電極
    を形成することを特徴とするフィルムコンデンサの製造
    方法。
  2. 【請求項2】有機フィルムの材料として、ポリエチレン
    テレフタレート,ポリプロピレン,ポリエチレンナフタ
    レート,ポリフェニレンサルファイド,ポリエーテルエ
    ーテルケトン,ポリフェニレンオキサイド,ポリカーボ
    ネートの内の少なくとも2種類を用いたことを特徴とす
    る請求項1記載のフィルムコンデンサの製造方法。
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KR20110000576A (ko) * 2008-04-11 2011-01-03 듀폰 테이진 필름즈 유.에스. 리미티드 파트너쉽 고전압 브레이크다운을 가지는 플라스틱 필름

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