JPH0141260B2 - - Google Patents

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JPH0141260B2
JPH0141260B2 JP56091855A JP9185581A JPH0141260B2 JP H0141260 B2 JPH0141260 B2 JP H0141260B2 JP 56091855 A JP56091855 A JP 56091855A JP 9185581 A JP9185581 A JP 9185581A JP H0141260 B2 JPH0141260 B2 JP H0141260B2
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JP
Japan
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metalized
film
capacitor
insulating oil
metallized film
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JP56091855A
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English (en)
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JPS57207322A (en
Inventor
Kenji Kuwata
Kenji Ishida
Noryuki Sugiura
Kazuo Uchida
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は誘電体フイルムの表面に金属電極を蒸
着などにより形成した金属化フイルムを巻回また
は積層することにより構成される金属化フイルム
コンデンサに関するものである。
従来、金属化フイルムコンデンサは以下に述べ
るようにして製造されていた。
まず、第1図a,bに示すようにポリプロピレ
ンフイルム、ポリエステルフイルム、ポリカーボ
ネートフイルムなどの誘電体フイルム1の片面ま
たは両面に、真空蒸着法などによりアルミニウ
ム、亜鉛等の金属電極2を前記誘電体フイルム1
の幅方向の端部に0.5mm〜5mmの程度の非金属化
部分3を設けて形成することにより片面金属化フ
イルム4、両面金属化フイルム5を得る。そし
て、この金属化フイルムを第2図a,bに示すよ
うに、片面金属化フイルム4の場合は非金属化部
分3が交互になるように組合せ、両面金属化フイ
ルム5の場合は金属化していない誘電体フイルム
1とを組合せて巻回し、その後その巻回した素子
の両端面に亜鉛、錫、銅、鉛等の金属材料を溶射
して電極引出し部6を形成し、さらにその電極引
出し部6にリード線7を溶接等により接続して得
られるコンデンサ素子に適当な外装を施すことに
より製造されている。
このような巻回型コンデンサの他に積層型コン
デンサも多数生産されており、この場合には、ボ
ビンに巻回した後切断して製造するという方式が
多く用いられているが、基本的なものはほぼ巻回
型と同じと考えることができる。以下の説明では
巻回型のコンデンサを中心に説明を行うが、積層
型においても全く同様に本発明を実施することが
できる。
ところで、上記のようにして製造される金属化
フイルムコンデンサにおいて、非金属化部分3は
電極引出し部6を形成した時に金属電極2が互い
に反対側の電極引出し部6と接触するのを防ぐ目
的で設けられたものである。従つて、この非金属
化部分3はコンデンサ使用時に印加される電圧に
充分耐える絶縁性を有していることが必要であ
る。この絶縁性の要求により、従来のフイルムコ
ンデンサでは、定格電圧に低いものでも非金属化
部分の幅を1.0mm程度設けるのが一般的であつた。
しかしながら、この非金属化部分3はコンデン
サ静電容量に全く寄与しない部分であり、いわば
ロスになる部分である。静電容量に寄与している
金属電極2の幅、すなわち対向電極幅が非較的大
きいコンデンサの場合、この非金属化部分3の幅
はあまり重要な問題とはならないが、対向電極幅
が小さいコンデンサになるに伴い、材料コスト
面、コンデンサの形状等で重要な問題となつてく
る。
本発明は上記の情勢に鑑み、非金属化部分の絶
縁性を改良し、向上させることにより、非金属化
部分の幅を狭くし、これによつて生産性の向上、
コストの低減を図ることを目的とするものであ
る。
具体的には、非金属化部分の絶縁性の改良をそ
の非金属化部分の表面上に絶縁油を薄く塗布する
ことにより、目的の達成を図るものである。
さらに本発明において、絶縁油を誘電体フイル
ムを真空蒸着法により金属化する前に蒸着機内で
塗布するようにすれば、蒸着時に非金属化部分を
形成する役割をも兼ね備えさせることができ、絶
縁油の塗布による生産性の低下を防ぐことができ
る。以下、具体的実施例に基づき、さらに詳しく
説明する。
実施例 1 3.5μmの厚さを有するポリエチレンテレフタレ
ートフイルム上に第3図に示す真空蒸着機にてア
ルミニウムを約300Åの厚さに真空蒸着した。こ
の時、ポリエチレンテレフタレートフイルムは巻
出軸8から巻出されてローラを介して順次送給さ
れ、油つぼ9から蒸発してくる絶縁油が約300Å
の厚さで付着させられた後、クーリングキヤン1
0で裏面から冷却されながら蒸発源11から蒸発
してくるアルミニウムが蒸着され、その後反対面
が同じ過程を経て蒸着された後、巻取軸12に巻
取られる。このようにして第4図の金属化フイル
ム5′が得られた。この金属化フイルム5′は、5
mmのピツチで0.6mmの非金属化部分3が設けられ
ており、この非金属化部分3には約200Åの厚さ
で絶縁油13が残存していた。なお、2′は金属
電極である。
この金属化フイルム5′を各々の非金属化部分
3の中央で切断することにより、第5図に示すよ
うに左右互い違いの位置に0.3mmの幅で絶縁油1
3が付着した非金属化部分3を有する5mm幅の両
面金属化フイルム5が得られた。
このようにして得た両面金属化フイルム5と、
同じ3.5μmの厚さのポリエチレンテレフタレート
フイルムを4.8mm幅に切断したものとを重ね合せ
て巻回し、90℃、15Kg/cm2の圧力で10分間プレス
エージングした後、素子の両端面に亜鉛を溶射し
て電極引出し部を形成し、電極引出し部にリード
線を半田付けした後、デイツプ方法によりエポキ
シ樹脂で外装し、0.1μFのコンデンサを得た。
この実施例1で得たコンデンサを85℃に設定し
た恒温槽内で250V.DCの電圧を印加しコンデン
サの特性を検討した。この静電容量の変化を従来
の非金属化部分3に絶縁油13が塗布されていな
い同一寸法、同一形状の金属化フイルムで製造し
たコンデンサと比較して第6図に掲げる。
この第6図から、実施例1のコンデンサ(特性
A)の容量変化の方が絶縁油13が塗布されてい
ないもの(特性B)に比べ少なくかつ安定してい
ることがわかる。
この静電容量変化の原因を調べるために試験後
のコンデンサを分解調査した結果、実施例1のコ
ンデンサにはほとんど変化が見られなかつたのに
対し、非金属化部分3に絶縁油13が塗布されて
いない従来のものには、非金属化部分3に隣接す
る金属電極の膜に多数の飛散の跡が見られ、これ
によつて静電容量が減少していることがわかつ
た。このことは非金属化部分3に隣接する金属電
極2の端部と反対電極側の電極引出し部を形成す
る溶射金属の微粒子との間で沿面放電等の放電現
象を起していることによることが容易に考えられ
る。従つて、この両者の大きな相違が非金属化部
分3に塗布した絶縁油13によつていることがわ
かる。
このように非金属化部分3の幅を狭くするため
に絶縁油13が大いに効果がある。
さらに、実施例1の方法に基づき付着させた絶
縁油13とコンデンサ特性の関係を検討した結
果、第9図にみられるように、絶縁油13の膜厚
が100Å近辺から、しだいに特性の不安定性が見
られ、それ以下の膜厚では実施例1で得られた絶
縁油13の効果が得られなかつた。このことより
絶縁油13の膜厚は、少くとも100Å設けること
が本発明の効果を十分発揮させるために必要であ
る。しかしながら、この反面、絶縁油13の量が
多くなり過ぎると、蒸着機内での金属化フイルム
の走行、巻取り、あるいはスリツト時の走行、巻
取り、さらには素子巻取りの際のしわの発生が問
題になつてくる。特に、素子巻取り時のしわの発
生による巻取り作業性の低下は重要な問題であ
る。巻取り作業性と絶縁油13の膜厚との関係を
検討した結果、膜厚が600Åを超えた付近からし
わの発生が顕著に増加し、巻取り困難となつた。
以上のことから非金属化部分に付着させる絶縁油
13の膜厚は100〜600Åの範囲が好ましい。
このように、非金属化部分3に絶縁油13を付
着させることにより、非金属化部分3の絶縁性が
向上し、これによつて非金属化部分3を狭くでき
るのであるが、絶縁油13の存在は、電極引出し
部と金属蒸着電極との電気的接続を悪くする傾向
を持つている。この点に改良を加えたのが実施例
2である。
実施例 2 実施例1と同様に3.5μmの厚さを有するポリエ
チレンテレフタレートフイルムに真空蒸着を施
し、切断することにより第7図に示す5mm幅の両
面金属化フイルム5を得た。この両面金属化フイ
ルム5は、図示したように両端から0.2mm内側に
入つた位置に、0.2mmの幅で絶縁油13が付着し
た非金属化部分3を有している。この両面金属化
フイルム5を用い、実施例1と同一条件でコンデ
ンサを製造し、0.1μFのコンデンサを得た。
この実施例2で得たコンデンサのtanδ(測定周
波数1KHz)を実施例1で得たコンデンサのもの
と比較して第8図に掲げる。
この第8図より、実施例2によつてtanδ特性が
改良されていることがわかる。これは、前述した
ように電極引出し部を形成する際に溶射される金
属微粒子が、絶縁油13がコンデンサの端面に存
在していたために金属蒸着膜、または誘電体フイ
ルムとの接着がうまくいかなかつたためであると
考えられる。
この絶縁油13を付着させた非金属化部分3を
設ける位置は、第10図にみられるように安定し
たtanδ特性を確保するためには金属化フイルム端
から0.2mm以上が必要で、さらに本発明の目的で
ある対向電極以外のロス部分を少なくするために
は0.7mm以下が必要で、これらを考慮すると0.2〜
0.7mmが望ましい。
さらに、実施例2と同じ構造を有する金属化フ
イルムにおいて、その絶縁油13を付着させた非
金属化部分3の幅を検討した結果、0.1mm以下で
は非金属化部分3での安定した絶縁性が得られ
ず、tanδ等の特性に悪い傾向が見られ、また0.5
mm以上の幅にすると、フイルム厚が薄く5mm程度
の幅の狭い金属化フイルムにおいては、巻取り作
業性の低下をきたすため、0.1〜0.5mmの範囲が好
ましい。
以上のように本発明の金属化フイルムコンデン
サによれば、絶縁油を非金属化部分に付着させた
ものであり、非金属化部分の絶縁性が改良され、
これによつてこの幅を極端に狭めることができる
ようになり、今後のプラスチツクコンデンサの小
型化への進展において、設計上、製造上大いに有
効であり、工業的価値の非常に大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは一般の金属化フイルムの例を示
す斜視図、第2図a,bはその第1図a,bに示
す金属化フイルムを用いた一般の巻回型金属化フ
イルムコンデンサの要部を示す斜視図、第3図は
本発明に係る金属化フイルムを得る一方法である
真空蒸着装置の要部の概略図、第4図は本発明に
係る金属化フイルムの一例を示す斜視図、第5図
は第4図の金属化フイルムを切断した後の形状を
示す斜視図、第6図は本発明によるコンデンサと
従来のコンデンサとの連続耐用試験の結果を静電
容量の変化で比較して示す図、第7図は本発明に
係る金属化フイルムの他の例を示す斜視図、第8
図は本発明において、実施例1によるコンデンサ
と実施例2によるコンデンサのtanδの初期値を比
較して示す図、第9図は非金属化部分へのオイル
付着厚さと電圧印加試験での容量変化との関係を
示す図、第10図はフイルム端から非金属化部分
までの距離とtanδ不良率との関係を示す図であ
る。 1……誘電体フイルム、2……金属電極、3…
…非金属化部分、4……片面金属化フイルム、5
……両面金属化フイルム、13……絶縁油。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属化フイルムを巻回または積層し、その両
    端に電極引出し部を形成するとともに、前記電極
    引出し部にリード線を接続してコンデンサ素子を
    構成し、前記コンデンサ素子を絶縁性樹脂により
    被覆してなる金属化フイルムコンデンサであつ
    て、前記金属化フイルムに設けた非金属化部分に
    100〜600Åの厚さに絶縁油を付着させ、かつ前記
    非金属化部分を前記金属フイルムの幅方向の端よ
    り0.2〜0.7mmの位置に設けたことを特徴とする金
    属化フイルムコンデンサ。 2 絶縁油を付着させた非金属化部分の幅が0.1
    〜0.5mmであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の金属化フイルムコンデンサ。
JP9185581A 1981-06-15 1981-06-15 Metallized film condenser Granted JPS57207322A (en)

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JP9185581A JPS57207322A (en) 1981-06-15 1981-06-15 Metallized film condenser

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JPS57207322A JPS57207322A (en) 1982-12-20
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