JPH0792A - 冷凍パンの製造方法 - Google Patents

冷凍パンの製造方法

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JPH0792A
JPH0792A JP14195593A JP14195593A JPH0792A JP H0792 A JPH0792 A JP H0792A JP 14195593 A JP14195593 A JP 14195593A JP 14195593 A JP14195593 A JP 14195593A JP H0792 A JPH0792 A JP H0792A
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JP
Japan
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bread
dough
fresh cream
freezing
frozen
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14195593A
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English (en)
Inventor
Toru Yamamoto
徹 山本
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Etsufueru Kk
Original Assignee
Etsufueru Kk
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Publication date
Application filed by Etsufueru Kk filed Critical Etsufueru Kk
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Publication of JPH0792A publication Critical patent/JPH0792A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内部にチョコレート入りのホイップされた生ク
リームが入っている冷凍パンを得る。特に、パン本体及
び上記生クリームの風味を損なわないように冷凍パンを
製造する。 【構成】パン生地をつくる工程と、該パン生地を製品形
状に整形する工程と、該整形品をパンに焼成する工程
と、該パンの内部にホイップされた生クリームを入れる
工程と、該生クリーム入りパンを当該生クリームの凍結
が70分以内に完了するよう常温から急冷する工程とを
順に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍のまま若しくは解
凍して味わう冷凍パンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製パンにおいて、生地を冷凍保存する技
術や焼き上げたパンを冷凍保存する技術は一般に知られ
ている。生地の冷凍保存は、発酵を抑制して必要な時に
パンを焼くことができるようにする、という要望に応え
るものである。このような生地の冷凍工程は、技術的な
容易さとか作業性の観点から生地の整形工程と焼成工程
との間に組み込まれるのが通常である。また、焼き上げ
たパンの冷凍は、パンの微生物による腐敗や老化(パン
に含まれる水分や風味成分の蒸発飛散等)を防止するた
めに行なわれている。そうして、以上のような生地やパ
ンの冷凍は−10℃〜−30℃の冷凍庫を利用して行な
われているのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内部
にホイップされた生クリームが入っている冷凍パンを得
ることにあり、特にパン本体及び上記生クリームの風味
を損なわないように冷凍パンを製造することを課題とす
る。
【0004】これに対して、従来のパンの冷凍における
温度変化をみると、図1に破線で示すような凍結曲線に
なる。すなわち、パンを冷凍庫へ入れた場合、その温度
は常温から凍結点以下の温度になるまで略直線的に降下
していって所謂過冷却の状態になる。その後、上記パン
に含まれる水分が漸次氷結していき、この水分の氷結が
完了した後に庫内温度に一致する温度まで冷却されてい
く。上記水分の氷結が始まる凍結点から氷結が完了する
までの温度帯は最大氷結晶生成帯と呼ばれている。
【0005】このように、パンの水分が比較的長い時間
をかけて氷結していくということはその間に水分や風味
成分の蒸発があるということであり、そのことによって
焼き立てのパンの風味は損なわれる。さらに、パンにホ
イップされた生クリームが挾まれている場合、その水分
と脂肪分との凍結点に差があるから、凍結に時間がかか
るとこの生クリームの風味が損なわれ易い。さらに、冷
凍パンを冷凍庫から取り出した際にパンの表面に多量の
霜が付き、そのことによって食欲が損なわれるだけでな
く、該霜によって、あるいは該霜が溶けてパンの表面が
濡れることによってパンの味が大きく低下するという問
題もある。
【0006】また、従来の生地の冷凍についても、それ
は発酵に関与する生きたイースト菌の働きを途中で止め
ることを意味するが、この冷凍によってイースト菌はか
なりの凍結障害を受け、また、生地を構成する蛋白質の
変質を招く。そのため、生地の構造が変化し、発酵が不
充分となり、また、生地の熟成が不完全になって最終的
にパンのできが悪くなる(ソフトな焼き上がりを期待す
ることができない)。従って、焼成後にパンを冷凍して
も味が落ちる。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
上記生クリームが入ったパンを急速冷凍することによ
り、また、パンの表面に粉糖を載せることにより、さら
には生地を保存する場合にはその保存温度を適切なもの
にすることにより、上記各課題を解決するものである。
【0008】すなわち、上記課題を解決する手段は、パ
ン生地をつくる工程と、該パン生地を製品形状に整形す
る工程と、該整形品をパンに焼成する工程と、該パンの
内部にホイップされた生クリームを入れる工程と、該生
クリーム入りパンを当該生クリームの凍結が70分以内
に完了するよう常温から急冷する冷凍工程とを順に行な
うことを特徴とする冷凍パンの製造方法である。
【0009】上記冷凍工程は、焼成されたパンを例えば
−30℃よりも低温の冷凍庫に入れることによって、好
ましくは−40℃若しくはそれよりも低温の冷凍庫に入
れることによって実施することができる。その場合、生
クリームの凍結が70分以内に完了するようにするの
は、該生クリームの風味が壊れることを防止するためで
あり、さらにパンの水分や風味成分が蒸発飛散すること
を防止するためである。また、パンに生クリームを入れ
るようにしているから、当該パンを冷凍のまま食すると
き、その生クリームが口の中で溶け凍っているパン部分
と相俟って独特の風味が作り出される。
【0010】上記生クリームを入れる工程において、パ
ンの表面に粉糖をかけるステップを設けることは、冷凍
パンを冷凍庫から取り出した際の霜を防止する有効な手
段である。
【0011】すなわち、冷凍パンを冷凍庫から取り出す
と、パンの温度が周囲の温度よりも低いために、水蒸気
がパンの表面で氷結しようとする。しかし、その際に、
粉糖部分に霜が付くことはあっても該粉糖の下になって
いるパンの表面には付かず、パンの表面の濡れが防止さ
れるとともに、粉糖自体は白色であるからこれに霜がつ
いても目立たない。さらに、粉糖自体に霜が付いていて
も、あるいは霜によって粉糖に若干の濡れを生じても風
味の低下はほとんどない。
【0012】パン生地を保存する場合には、上記パンの
生地をつくる工程に、分割後の生地を−5℃〜+5℃に
て所定時間冷蔵するステップを設けることが好適であ
る。
【0013】すなわち、このような温度範囲であれば、
イースト菌は単に活動を停止するだけで、死滅すること
はなく、その後の発酵を円滑に行なわせることができる
とともに、生地中の蛋白質の変質も防ぐことができる。
【0014】
【発明の効果】従って、本発明によれば、生クリーム入
りパンを当該生クリームの凍結が70分以内に完了する
よう常温から急冷するようにしたから、単に長期の保存
が可能になるというだけでなく、冷凍過程における生ク
リームの風味が壊れることを防止し、さらにパンの水分
や風味成分が蒸発飛散することを防止して、冷凍のま
ま、あるいは自然解凍させて食べる新しいタイプの冷凍
パンを得ることができるようになる。
【0015】また、冷凍前のパンの表面に粉糖をかける
ようにした方法では、冷凍パンの雰囲気温度が高くなっ
てもパンの表面に霜が付くことを防止し、その風味の低
下を防止することができる。
【0016】また、生地を分割した後に−5℃〜+5℃
にて冷蔵するようにした方法では、イースト菌の死滅を
防止して冷凍パンに適したソフトな焼き上がりを得るこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0018】中種、本捏及びトッピングの配合は表1の
通りである。
【0019】
【表1】
【0020】−生地づくり− 中種については、上記配合のものをミキサーにて6分ほ
ど捏ね上げ、生地が乾燥しないように常温に又は24〜
26℃の温度に保って、夏場で1時間30分、冬場で2
時間発酵させる。本捏では、上記配合のものに上記中種
の生地を混ぜて、低速4分、中速6分、高速2分の順で
ミキシングを行ない、油脂を入れてから、さらに中速4
分、高速2分の順で捏ね上げる。
【0021】次に上記捏ね上げた生地の発酵を26〜2
8℃の温度で45〜60分間行なわせる。そして、生地
を50gずつに分割した後、−5℃の冷蔵庫に24時間
冷蔵する。
【0022】−整形・最終発酵− 上記フリーザから生地を取り出し、温度40℃、湿度6
0%の雰囲気に1時間置く。その後、直ちにロール形に
整形して、温度40℃、湿度80%の発酵室にて約1時
間の最終発酵を行なわせる。
【0023】−焼成− 上記整形されたロールの上に表1の配合のトッピングを
15〜20g載せて、200℃の釜で15分前後焼く。
【0024】−生クリーム入れ− 上記焼成されたパンの熱を取ってスライスし、チョコレ
ート入りのホイップされた生クリーム(以下、チュコ生
クリームという)を約50g挾む。本例ではチョコ生ク
リームとしてトーラク株式会社製のトーラクプレホイッ
プチョコレートを用いた。しかる後に、当該パンの表面
に粉糖をパンの上面が覆われるように大目にかける。
【0025】−冷凍− 上記チョコ生クリーム入りパンを−40℃のフリーザに
入れ、そのチョコ生クリームの凍結が短時間に完了する
よう常温から急冷する。本例の場合、約50分で凍結が
完了した。上記チョコ生クリームの凍結曲線は図1に実
線で示すようなものになる。なお、凍結完了時間はフリ
ーザの温度を−30℃にした場合には70分、−20℃
にした場合には90分、−10℃にした場合には110
分かかった。
【0026】−保存・解凍等− 以上の工程によって得られる冷凍パンは、−20℃〜−
25℃のフリーザにて冷凍保存することができる。上記
−40℃のフリーザから冷凍パンを取り出して自然解凍
したところ、この冷凍パンの表面には霜はほとんど付か
なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】パンの凍結曲線を示すグラフ図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン生地をつくる工程と、該パン生地を
    製品形状に整形する工程と、該整形品をパンに焼成する
    工程と、該パンの内部にホイップされた生クリームを入
    れる工程と、該生クリーム入りパンを当該生クリームの
    凍結が70分以内に完了するよう常温から急冷する工程
    とを順に行なうことを特徴とする冷凍パンの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記生クリームを入れる工程は、パンの
    表面に粉糖をかけるステップを有する請求項1に記載の
    冷凍パンの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記パンの生地をつくる工程は、分割後
    の生地を−5℃〜+5℃にて所定時間冷蔵するステップ
    を有する請求項1又は請求項2に記載の冷凍パンの製造
    方法。
JP14195593A 1993-06-14 1993-06-14 冷凍パンの製造方法 Withdrawn JPH0792A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4906979B1 (ja) * 2011-09-20 2012-03-28 オリエンタル酵母工業株式会社 ホイップ用冷凍生クリームの製造方法
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