JPH1199A - 燻製洋菓子の製造方法 - Google Patents

燻製洋菓子の製造方法

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JPH1199A
JPH1199A JP9152302A JP15230297A JPH1199A JP H1199 A JPH1199 A JP H1199A JP 9152302 A JP9152302 A JP 9152302A JP 15230297 A JP15230297 A JP 15230297A JP H1199 A JPH1199 A JP H1199A
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sable
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smoke
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晃 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】洋菓子例えばケーキ本来の甘味等の食感に加え
て燻製によるまろやかな風味が調和された全く新しい味
が得られる燻製洋菓子の製造方法を提供する。 【解決手段】小麦粉6、無塩バター1、全卵3を混ぜ合
わせてサブレ生地7を作り冷蔵保管する工程、前記サブ
レ生地7を引き伸ばした後、型抜きした円形サブレA-1
と、帯状サブレA-2 とを作り、この帯状サブレと前記円
形サブレとをケーキ型D内に敷き込み急冷にて冷凍保管
する工程、クリームチーズ8、生クリーム9、全卵3、
卵黄4、グラニュー糖10、小麦粉6を混ぜ合わせると共
に、更にブラックペッパー11、シナモン12、カルダモン
13を混ぜ合わせてケーキ中身A-3 を作り、このケーキ中
身を冷凍保管した前記ケーキ型D内に流し入れ、焼成し
てケーキ本体A’を作り急冷にて冷凍保管する工程、前
記ケーキ本体を所要の時間冷燻し、その後、ブラックペ
ッパー11、等のスパイス類を混ぜ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、燻製洋菓子の製造
方法に係り、詳しくはチーズケーキ、或いはタルト等の
燻製洋菓子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チーズケーキ等の洋菓子において
燻製された洋菓子はなく、又、チーズケーキ等の洋菓子
を燻製すると言った考えはタブー視されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から知
られている各種のケーキ、例えばチーズケーキはケーキ
本来の食感が得られ、数多くの消費者の好まれている。
【0004】本願発明者はタブー視されていたケーキ等
の洋菓子の燻製加工に試み、種々の研究を繰り返して本
発明に至ったものであり、その目的とする処は、ケーキ
等の洋菓子本来の甘味等の食感に加えて燻製によるまろ
やかな風味が調和された全く新しい味が得られる燻製洋
菓子の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、小麦粉(薄力粉)、無塩バター又は無塩マーガ
リン、砂糖(粉糖)、全卵、卵黄、塩これらを決められ
た混合手順にてよく混ぜ合わせてサブレ生地を作り、こ
のサブレ生地をサランラップ等にて包み密閉せしめた状
態で所要の時間、冷蔵保管する工程、冷蔵保管しておい
た前記サブレ生地を所要の厚さに引き伸ばした後、所要
の大きさに型抜きした円形サブレと、所要の幅を有する
帯状サブレとを作り、この帯状サブレをケーキ型の内周
面に敷き込むと共に、前記円形サブレをケーキ型の取り
外し自在な底部に敷き込み且つピケを施した状態で冷蔵
又は冷凍保管する工程、少なくとも生クリーム、全卵、
砂糖(グラニュー糖)、小麦粉(薄力粉)を所要の混合
手順にてよく混ぜ合わせると共に、スモークの香りに負
けることなく、独特の風味を出すブラックペッパー、シ
ナモン、カルダモン等のスパイス類を更に混ぜ合わせて
ケーキ中身を作り、このケーキ中身を冷蔵又は冷凍保管
しておいた前記ケーキ型内に流し入れ、所要の焼成温度
にて所要時間焼成してケーキ本体を作り、このケーキ本
体を冷蔵又は冷凍保管する工程、冷蔵又は冷凍保管して
おいた前記ケーキ本体を所要の時間燻製する工程を包含
することを要旨とする。上記ケーキ中身が、クリームチ
ーズ、生クリーム、全卵、卵黄、砂糖(グラニュー
糖)、小麦粉(薄力粉)をよく混ぜ合わせると共に、更
にスモークの香りに負けることなく、独特の風味を出す
ブラックペッパー、シナモン、カルダモン等のスパイス
類を混ぜ合わせてなることを要旨とする。又、上記焼成
においては 180℃の焼成温度で1時間程度が好ましい。
又、上記燻製においては10℃以上乃至80℃以下では5分
程度乃至2分程度の燻製時間が好ましく、この燻製温度
と燻製時間との関係において冬期の場合、10℃以上の冷
燻で5分程度の燻製、夏期の場合は80℃以下の温燻で2
分程度燻製することが好ましい。そして、この燻製のた
めのスモーク用チップとしては広葉樹の材料を用いるこ
とが好ましい。
【0006】更に本発明は、クリームチーズ、全卵、砂
糖(粉糖)、生クリームこれらを決められた混合手順に
てよく混ぜ合わせると共に、スモークの香りに負けるこ
となく、独特の風味を出すナツメグを更に混ぜ合わせた
後に、ケーキ型内に流し入れ、所要の温度にて焼成して
タルト本体を作る工程、焼成した前記タルト本体を所要
の時間燻製する工程を包含することを要旨とする。上記
焼成においては 180℃の焼成温度で30分程度が好まし
い。上記燻製においては10℃以上乃至80℃以下では5分
程度乃至2分程度の燻製時間が好ましい。そして、この
燻製のためのスモーク用チップとしては前述した通り広
葉樹の材料を用いることが好ましい。
【0007】更に本発明は、無塩バター又は無塩マーガ
リン、全卵、砂糖(粉糖)、小麦粉(薄力粉)これらを
決められた混合手順にてよく混ぜ合わせた後に、スモー
クの香りに負けることなく、独特の風味を出すパプリカ
を更に混ぜ合わせてサブレ生地を作り、このサブレ生地
をサランラップ等で密閉せしめた状態で冷蔵保管する工
程、冷蔵保管しておいた前記サブレ生地を所要の厚さに
引き伸ばした後、所要の大きさ並びに形状に型抜きし、
所要の温度にて焼成してサブレ本体を作る工程、焼成し
た前記サブレ本体を所要の時間燻製する工程を包含する
ことを要旨とする。上記焼成においては 180℃の焼成温
度で15分程度が好ましい。上記燻製においては10℃以上
乃至80℃以下では10分程度乃至3分程度の燻製時間が好
ましい。そして、この燻製のためのスモーク用チップと
しては前述した通り広葉樹の材料を用いることが好まし
い。
【0008】更に本発明は、小麦粉(薄力粉)、無塩バ
ター又は無塩マーガリン、塩これらを決められた混合手
順にてよく混ぜ合わせた後に水を加えてパイ生地を作
り、このパイ生地を所要に厚さで且つ所要の形状に引き
伸ばした後に、4つ折にて2回折る等の適宜折り曲げた
状態で且つサランラップ等で密閉せしめた状態で冷蔵保
管する工程と、冷蔵保管しておいた前記パイ生地を所要
の厚さに引き伸ばした後、適宜の大きさに切断してパイ
本体を作る工程、切断した前記パイ本体の表面にとき玉
子を介してスモークの香りに負けることなく、独特の風
味を出すホワイトペッパーを塗り付ける工程、ホワイト
ペッパーを塗り付けたパイ本体を所要の温度にて焼成す
る工程、焼成した前記パイ本体を所要の時間燻製する工
程を包含することを要旨とする。上記焼成においては 2
00℃の焼成温度で20分程度が好ましい。上記燻製におい
ては10℃以上乃至80℃以下では10分程度乃至3分程度の
燻製時間が好ましい。そして、この燻製のためのスモー
ク用チップとしては前述した通り広葉樹の材料を用いる
ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明燻製和菓子の製造方法の実
施の具体例を説明する。 実施例1 直径が15cm程度の燻製チーズケーキの場合 まず初めに下記に例示した配合量にて角切した無塩バタ
ー1をミキサーE等に入れ、該バター1が柔らかくなっ
た時点で次に砂糖2、好ましくは粉糖を入れてよく混ぜ
合わせる。そして砂糖2が完全に混ざり合った時点で次
に全卵3と卵黄4とを混ぜ込み、塩5を入れる。最後に
小麦粉6、好ましくは薄力粉を入れてよく混ぜ合わせて
サブレ生地7を作り(図1参照)、このサブレ生地7を
略2時間程度冷蔵保管する。
【0010】サブレ生地の材料配合量 小麦粉(薄力粉) 1K 無塩バター 600g 粉糖 400g 全卵 2個 卵黄 2個 塩 3g
【0011】次に、冷蔵保管しておいた前記サブレ生地
7を2.5mm 程度の所要の厚さに引き伸ばし(図2(イ)
の状態)、その引き伸ばしたサブレ生地7を直径が15cm
程度の丸抜き型Fを用いて型抜きせしめて円形サブレA-
1 を作る(図2(ロ)の状態から(ハ)の状態)。そし
て、所要の幅を有する帯状サブレA-2 を作る(図3の状
態)。そして、この帯状サブレA-2 をケーキ型Gの円筒
型枠G-1 内周面に敷き込むと共に、前記円形サブレA-1
を該円筒型枠G-1 に対して取り外しを可能とするケーキ
型Gの底部G-2 に敷き込んで後に、該円形サブレA-1 に
ホォーク等の器具Eを用いてピケを施す(図2(ハ)の
状態)。帯状サブレA-2 、そして円形サブレA-1 を敷き
込んだケーキ型Gを−30℃以下にて冷蔵又は冷凍し、−
20℃にて保管する。
【0012】次に、下記に例示した配合量にてクリーム
チーズ8をミキサーE等に入れ、該チーズ8が柔らか
し、生クリーム9を入れてよく混ぜ合わせる。そして、
チーズ8と生クリーム9とがよく混ざり合った時点でグ
ラニュー糖10を入れる。最後に全卵3と卵黄4とを入
れ、次に、小麦粉6、好ましくは薄力粉、更にブラック
ペッパー11、シナモン12、カルダモン13等のスパイス類
を2回程、篩に掛けた後に混ぜ込んでケーキ中身A-3 を
作り(図5参照)、このケーキ中身A-3 を冷蔵又は冷凍
保管しておいた前記ケーキ型Gに6分目程度まで流し入
れる(図5(イ)の状態)。次に、ケーキ中身A-3 を流
し入れたケーキ型DをオーブンH等に入れ(図5(ロ)
参照)、 180℃位の焼成温度にて1時間程度焼いてケー
キ本体A’を作る(図5(ハ)参照)。そして、焼き上
がったケーキ本体Aを自然に冷ました後に、−30℃以下
の冷蔵又は冷凍し、−20℃にて保管する。
【0013】ケーキ中身の材料配合量 クリームチーズ 600g 生クリーム 100cc 全卵 2個 卵黄 2個 砂糖(グラニュー糖) 170g 小麦粉(薄力粉) 10g ブラックペッパー 2g シナモン 0.5g カルダモン 0.5g
【0014】そして、冷蔵又は冷凍保管しておいた前記
ケーキ本体A’を燻製器I内に入れて、所要の時間燻製
することで(図7参照)、燻製チーズケーキAが得られ
る(図8参照)。この時、冬期の場合は10℃以上の冷燻
で5分程度燻製、夏期の場合は80℃以下の温燻で2分程
度燻製することが好ましい。又、ケーキ本体A’を燻製
するスモーク用チップとしてリンゴや桜等の広葉樹を用
いることが好ましい。
【0015】而して、実施例1の製造方法によれば、ケ
ーキ本体A’を作るケーキ中身A-3にスモークの香りに
負けることなく、独特の風味を出すブラックペッパー1
1、シナモン12、カルダモン13からなるスパイス類を混
ぜ込んでいることで、スモークによる風味の低下が抑制
され、一方、チーズケーキ本来の甘味等の食感に加えて
燻製によるまろやかな風味が調和された全く新しい味が
得られる燻製チーズケーキA、換言すればスモークチー
ズケーキを製造することができる。
【0016】尚、上記したサブレ生地の材料混合量、そ
してケーキ中身の材料混合量は直径が15cm程度のチーズ
ケーキを製造する場合であり、直径が例えば13cm又は18
cmのように大きさを変えたチーズケーキの場合の製法に
おいてはこの限りではない。
【0017】実施例2 燻製チーズタルトの場合 下記に例示した配合量にてクリームチーズ14と全卵15と
をミキサーE等に入れて混ぜ合わせ、次に砂糖、好まし
くは粉糖16を混ぜ合わせ、そして生クリーム17を入れて
よく混ぜ合わせる。そして、クリームチーズ14と生クリ
ーム17とがよく混ざり合った時点でナツメグ18を混ぜ込
んだ後に(図9参照)、上部開口直径が50mmで、底部直
径が40mm、そして高さが28mmのケーキ型Jに6分目程度
まで流し入れる。次に、上記した実施例のオーブンH等
に入れて 180℃位の焼成温度にて30分程度焼いてタルト
本体B’を作る。そして、焼けたタルト本体B’を上記
した実施例の燻製器I内に入れて、所要の時間燻製する
ことで、上部直径が50mmで、底部直径が40mm、そして高
さが28mmの楕円形を呈する燻製チーズタルトBが得られ
る(図10参照)。この時、冬期の場合は10℃以上の冷燻
で5分程度燻製、夏期の場合は80℃以下の温燻で2分程
度燻製することが好ましい。又、タルト本体B’を燻製
するスモーク用チップとしては上記した実施例1と同様
にリンゴや桜等の広葉樹を用いることが好ましい。尚、
下記に例示したタルト本体B’の材料配合量にて上記し
た上部直径が50mmで、底部直径が40mm、そして高さが28
mmの燻製チーズタルトBが40個程得られるものである。
【0018】タルト本体の材料配合量 クリームチーズ 750g 生クリーム 90cc 全卵 4個 砂糖(グラニュー糖) 170g ナツメグ 5g
【0019】而して、実施例2の製造方法によれば、ス
モークの香りに負けることなく、独特の風味を出すナツ
メグ18を混ぜ込んでいることで、スモークによる風味の
低下が抑制され、一方、チーズタルト本来の甘味等の食
感に加えて燻製によるまろやかな風味が調和された全く
新しい味が得られる燻製チーズタルトB、換言すればス
モークチーズタルトを製造することができる。
【0020】実施例3 燻製サブレの場合 下記に例示した配合量にて角切した無塩バター19をミキ
サーE等に入れ、該バター19が柔らかくなった時点で次
に砂糖、好ましくは粉糖20を入れてよく混ぜ合わせる。
そして粉糖20が完全に混ざり合った時点で次に全卵21を
混ぜ込み、最後に小麦粉、好ましくは薄力粉22とパプリ
カ23とを入れてよく混ぜ合わせてサブレ生地24を作り
(図12(イ)参照)、このサブレ生地24をサランラップ
等で密閉せしめた状態で所要時間冷蔵保管する。
【0021】サブレ生地の材料配合量 小麦粉(薄力粉) 240g 無塩バター 100g 粉糖 80g 全卵 1個 パプリカ 2g
【0022】次に、冷蔵保管しておいた前記サブレ生地
24を3mm程度の所要の厚さに引き伸ばし(図12(ロ)の
状態)、その引き伸ばしたサブレ生地24を好みの大きさ
並びに型抜き形状、例えば丸型、菊型、その他、本実施
例では直径が9cmの丸抜き型Kを用いて型抜きせしめた
後(図12(ロ)の状態)、上記した実施例のオーブンH
等に入れ、 180℃位の焼成温度にて15分程焼いてサブレ
本体C’を作る。そして、焼き上がったサブレ本体C’
を上記した実施例詳述の燻製器I内に入れて、所要の時
間燻製することで、燻製サブレCが得られる(図13参
照)。この時、冬期の場合は10℃以上の冷燻で10分程度
燻製、夏期の場合は80℃以下の温燻で3分程度燻製する
ことが好ましい。又、サブレ本体C’を燻製するスモー
ク用チップとしてリンゴや桜等の広葉樹を用いることが
好ましい。尚、上記に例示したサブレ生地24の材料配合
量にて直径が9cmの燻製サブレCが23個程得られるもの
である。
【0023】而して、実施例3の製造方法によれば、ス
モークの香りに負けることなく、独特の風味を出すパプ
リカ23を混ぜ込んでいることで、スモークによる風味の
低下が抑制され、一方、サブレ本来の甘味等の食感に加
えて燻製によるまろやかな風味が調和された全く新しい
味が得られる燻製サブレC、換言すればスモークサブレ
を製造することができる。
【0024】実施例4 燻製パイの場合 下記に例示した配合量にて小麦粉、好ましくは薄力粉24
と塩25をミキサーE等に入れて混ぜ合わせた後に、角切
した無塩バター26を入れ、該バター26が柔らかくなった
時点で水27を入れてよく混ぜ合わせてパイ生地28を作る
(図14参照)。そして、このパイ生地28を麺棒、パイロ
ーラー等を用いて略長方形に引き伸ばした後に、4つ折
にて2回折る等の適宜折り畳んだ状態(図15の状態)
で、尚且つサランラップ等で密閉せしめた状態で20分程
冷蔵保管する。
【0025】パイ生地の材料配合量 小麦粉(薄力粉) 500g 無塩バター 350g 塩 10g 水 220cc
【0026】次に、冷蔵保管しておいた前記パイ生地28
を1.5mm 程度の所要の厚さに引き伸ばし、その引き伸ば
したパイ生地28を好み大きさ、例えば1cm 、12cm角の長
方形状にナイフ等で切断してパイ本体D’を作る。そし
て、このパイ本体D’の表面にとき玉子29を介してスモ
ークの香りに負けることなく、独特の風味を出すホワイ
トペッパー30を振り付ける(図16の状態)。次に、ホワ
イトペッパーを振り付けたパイ本体D’を上記した実施
例詳述のオーブンH等に入れ、 200℃位の焼成温度にて
20分程度焼く。そして、焼き上がったパイ本体D’を上
記した実施例詳述の燻製器I内に入れて、所要の時間燻
製することで、燻製パイDが得られる(図17参照)。こ
の時、冬期の場合は10℃以上の冷燻で10分程度燻製、夏
期の場合は80℃以下の温燻で3分程度燻製することが好
ましい。又、パイ本体D’を燻製するスモーク用チップ
としては上記した実施例詳述のようにリンゴや桜等の広
葉樹を用いることが好ましい。尚、上記に例示したパイ
生地28の材料配合量にて1cm 、12cm角の長方形状の燻製
パイDが 128個程得られるものである。
【0027】而して、実施例4の製造方法によれば、ス
モークの香りに負けることなく、独特の風味を出すホワ
イトペッパー30をパイ本体D’の表面に振り付けている
ことで、スモークによる風味の低下が抑制され、一方、
パイ本来の甘味等の食感に加えて燻製によるまろやかな
風味が調和された全く新しい味が得られる燻製パイ
D、、換言すればスモークパイを製造することができ
る。尚、ホワイトペッパー30をパイ本体D’の表面に振
り付けるとはパイ本体D’の表面全体にホワイトペッパ
ー30を満べんに付着させる事を意味するものである。
【0028】
【発明の効果】本発明の燻製洋菓子の製造方法は叙上の
如く構成してなるから、下記の作用効果を奏する。 .請求項1乃至請求項2によれば、ケーキ本体を作る
ケーキ中身にスモークの香りに負けることなく、独特の
風味を出すブラックペッパー、シナモン、カルダモンか
らなるスパイス類を混ぜ込んでいることで、スモークに
よる風味の低下が抑制された状態で燻製加工する事がで
きる。従って、請求項1乃至請求項2に係る本発明の製
造方法によれば、従来ではタブー視されていたチーズケ
ーキの燻製加工が可能となり、しかもチーズケーキ本来
の甘味等の食感に加えて燻製によるまろやかな風味が調
和された全く新しい味の燻製チーズケーキを製造提供す
る事ができる。
【0029】.請求項3によれば、スモークの香りに
負けることなく、独特の風味を出すナツメグを混ぜ込ん
でいることで、スモークによる風味の低下が抑制された
状態で燻製加工する事ができる。従って、請求項3に係
る本発明の製造方法によれば、従来ではタブー視されて
いたチーズタルトの燻製加工が可能となり、しかも、チ
ーズタルト本来の甘味等の食感に加えて燻製によるまろ
やかな風味が調和された全く新しい味が得られる燻製チ
ーズタルトを製造提供する事ができる。
【0030】.請求項4によれば、スモークの香りに
負けることなく、独特の風味を出すパプリカを混ぜ込ん
でいることで、スモークによる風味の低下が抑制された
状態で燻製加工する事ができる。従って、請求項4に係
る本発明の製造方法によれば、従来ではタブー視されて
いたサブレの燻製加工が可能となり、しかも、サブレ本
来の甘味等の食感に加えて燻製によるまろやかな風味が
調和された全く新しい味が得られる燻製サブレを製造提
供する事ができる。
【0031】.請求項5によれば、スモークの香りに
負けることなく、独特の風味を出すホワイトペッパーを
パイ本体の表面に振り付けていることで、スモークによ
る風味の低下が抑制された状態で燻製加工する事ができ
る。従って、請求項5に係る本発明の製造方法によれ
ば、従来ではタブー視されていたパイの燻製加工が可能
となり、しかも、パイ本来の甘味等の食感に加えて燻製
によるまろやかな風味が調和された全く新しい味が得ら
れる燻製パイを製造提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1乃至請求項2に係る本発明燻製洋菓
子の製造方法におけるサブレ生地を作るその実施の一例
を示した概略図
【図2】 サブレ生地を引き伸ばして円形サブレを作る
その実施の一例を示した概略図で、(イ)はサブレ生地
を所要の厚さまで引き伸ばしている状態、(ロ)は引き
伸ばしたサブレ生地から円形サブレを型抜きする状態、
(ハ)は円形サブレを型抜きした状態
【図3】 引き伸ばしたサブレ生地から帯状サブレを形
成した状態
【図4】 円形サブレと帯状サブレとをケーキ型に敷き
込んだ状態
【図5】 請求項1乃至請求項2に係る本発明燻製洋菓
子の製造方法におけるケーキ中身を作るその実施の一例
を示した概略図
【図6】 請求項1乃至請求項2に係る本発明燻製洋菓
子の製造方法におけるケーキ本体を作るその実施の一例
を示した概略図で、(イ)はケーキ中身をケーキ型に流
し入れている状態、ケーキ中身を流し込んでケーキ型を
所要の温度にて焼成している状態、、(ロ)はケーキ本
体が得られた状態
【図7】 ケーキ本体を所要の時間冷燻し、その後、所
要の時間の温燻する燻製を行っているその実施の一例を
示した概略図
【図8】 燻製チーズケーキの斜視図
【図9】 請求項3に係る本発明燻製洋菓子の製造方法
におけるタルト本体を作るその実施の一例を示した概略
【図10】 燻製チーズタルトの斜視図
【図11】 請求項4に係る本発明燻製洋菓子の製造方法
におけるサブレ生地を作るその実施の一例を示した概略
【図12】 サブレ生地を引き伸ばしてサブレ本体を作る
その実施の一例を示した概略図で、(イ)はサブレ生地
を所要に厚さまで引き伸ばしている状態、(ロ)は引き
伸ばしたサブレ生地から好みの大きさ並びに型抜き形状
にてサブレ本体を型抜きしている状態
【図13】 燻製サブレの斜視図
【図14】 請求項5に係る本発明燻製洋菓子の製造方法
におけるパイ生地を作るその実施の一例を示した概略図
【図15】 パイ生地を所要の厚さまで引き伸ばして4つ
折にて2回折る等の適宜折り畳んでいる状態を示した概
略図
【図16】 所要の厚さに引き伸ばしたパイ生地を好み大
きさに切断してパイ本体を作るその実施の一例を示した
概略図
【図17】 燻製パイの斜視図
【符号の説明】
A…燻製チーズケーキ A’…ケーキ本体 A-1 …円形サブレ A-2 …帯状サブレ A-3 …ケーキ中身 B…燻製チーズ
タルト B’…タルト本体 C…燻製サブレ C’…サブレ本体 D…燻製パイ D’…パイ本体 1,19,26…無塩バター
(無塩マーガリン) 2,16…粉糖 3,15,21…全卵 4…卵黄 5,25…塩 6,22,24…薄力粉 7,24…サブレ
生地 8,14…クリームチーズ 9,17…生クリー
ム 10…グラニュー糖 11…ブラックペッ
パー 12…シナモン 13…カルダモン 18…ナツメグ 23…パプリカ 28…パイ生地 30…ホワイトペッ
パー D…ケーキ型 K…抜き型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも小麦粉、無塩バター又は無塩
    マーガリンをよく混ぜ合わせてサブレ生地を作り、この
    サブレ生地を密閉せしめた状態で冷蔵保管する工程、冷
    蔵保管しておいた前記サブレ生地を所要の厚さに引き伸
    ばした後、所要の大きさに型抜きした円形サブレと、所
    要の幅を有する帯状サブレとを作り、この帯状サブレを
    ケーキ型の内周面に敷き込むと共に、前記円形サブレを
    ケーキ型の底部に敷き込み且つピケを施した状態で冷蔵
    又は冷凍保管する工程、少なくとも生クリーム、全卵、
    砂糖、小麦粉をよく混ぜ合わせた後に、スモークの香り
    に負けることなく、独特の風味を出すスパイス類を更に
    混ぜ合わせてケーキ中身を作り、このケーキ中身を冷蔵
    又は冷凍保管しておいた前記ケーキ型内に流し入れ、所
    要の温度にて焼成してケーキ本体を作り、更にこのケー
    キ本体を冷蔵又は冷凍保管する工程、冷蔵又は冷凍保管
    しておいた前記ケーキ本体を所要の時間燻製する工程、
    を包含する燻製洋菓子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、 ケーキ中身が、少なくともクリームチーズ、生クリー
    ム、全卵、卵黄、砂糖、小麦粉をよく混ぜ合わせた後
    に、スモークの香りに負けることなく、独特の風味を出
    すスパイス類を更に混ぜ合わせてなる燻製洋菓子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 クリームチーズ、全卵、砂糖、生クリー
    ムをよく混ぜ合わせると共に、スモークの香りに負ける
    ことなく、独特の風味を出すナツメグを更に混ぜ合わせ
    た後に、ケーキ型内に流し入れ、所要の温度にて焼成し
    てタルト本体を作る工程、焼成した前記タルト本体を所
    要の時間燻製する工程、を包含する燻製洋菓子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 無塩バター又は無塩マーガリン、全卵、
    砂糖、小麦粉をよく混ぜ合わせた後に、スモークの香り
    に負けることなく、独特の風味を出すパプリカを更に混
    ぜ合わせてサブレ生地を作り、このサブレ生地を密閉せ
    しめた状態で冷蔵保管する工程、冷蔵保管しておいた前
    記サブレ生地を所要の厚さに引き伸ばした後、所要の大
    きさ並びに形状に型抜きし、所要の温度にて焼成してサ
    ブレ本体を作る工程、焼成した前記サブレ本体を所要の
    時間燻製する工程、を包含する燻製洋菓子の製造方法。
  5. 【請求項5】 小麦粉、バター、塩をよく混ぜ合わせた
    後に水を加えてパイ生地を作り、このパイ生地を所要に
    厚さで且つ所要の形状に引き伸ばした後に、4つ折にて
    2回折る等の適宜折り曲げた状態で冷蔵保管する工程、
    冷蔵保管しておいた前記パイ生地を所要の厚さに引き伸
    ばした後、適宜の大きさに切断してパイ本体を作る工
    程、切断した前記パイ本体の表面にとき玉子を介してス
    モークの香りに負けることなく、独特の風味を出すホワ
    イトペッパーを塗り付ける工程、ホワイトペッパーを塗
    り付けたパイ本体を所要の温度にて焼成する工程、焼成
    した前記パイ本体を所要の時間燻製する工程、を包含す
    る燻製洋菓子の製造方法。
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