JPH0792745A - 両面記録装置における記録動作の一時中断方法 - Google Patents

両面記録装置における記録動作の一時中断方法

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JPH0792745A
JPH0792745A JP5240190A JP24019093A JPH0792745A JP H0792745 A JPH0792745 A JP H0792745A JP 5240190 A JP5240190 A JP 5240190A JP 24019093 A JP24019093 A JP 24019093A JP H0792745 A JPH0792745 A JP H0792745A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートに悪影響を与えることなく複数のシー
トへの両面記録動作中の一時中断を可能にした両面記録
装置における記録動作の一時中断方法を提供する。 【構成】 複数のシートの両面への記録動作中に一時中
断要求が発生した場合、既に第1面への記録動作が開始
されたシートに対しては第2面への記録が終了するまで
記録動作を継続させ、前記第2面への記録が終了した後
に記録動作を停止させることができるので、シートに悪
影響を与えることなく複数のシートへの両面記録動作中
の一時中断を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの第1面に記録
した後に、そのシートの第2面に記録する両面記録装置
における記録動作の一時中断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状の記録媒体に印刷もしくは複写
等を行う記録装置においては、記録の最中にその記録を
一時中断し、その後に再び記録を再開したいという要求
がある。
【0003】そこで、従来から知られている両面記録装
置においては、例えば特開昭56−95258号公報に
記載されているように、中間トレイに片面が記録された
シートが滞留した状態であっても、更なる記録を行うこ
となくその記録動作を停止させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録装
置内にシートを長時間滞留させておくことは、シートが
装置内の温度等の影響を受けることとなるので、ジャム
等の発生原因になるという欠点があった。
【0005】よって本発明の目的は、上記の技術的課題
を解決し、シートに悪影響を与えることなく複数のシー
トへの両面記録動作中の一時中断を可能にした両面記録
装置における記録動作の一時中断方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、シートの第1面に記録した後に、その
シートの第2面に記録する両面記録装置における記録動
作の一時中断方法であって、複数のシートの両面への記
録動作中に一時中断要求が発生した場合、既に第1面へ
の記録動作が開始されたシートに対しては第2面への記
録が終了するまで記録動作を継続させ、前記第2面への
記録が終了した後に記録動作を停止させるものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、複数のシートの両面への記録
動作中に一時中断要求が発生した場合、既に第1面への
記録動作が開始されたシートに対しては第2面への記録
が終了するまで記録動作を継続させ、前記第2面への記
録が終了した後に記録動作を停止させることができるの
で、シートに悪影響を与えることなく複数のシートへの
両面記録動作中の一時中断を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0009】図1は、本発明の一実施例である両面印刷
装置の枚葉紙搬送系を示す。本図において、1-1 は給紙
部、1-2 転写前搬送路、1-3 は公知の電子写真技術を用
いて枚葉紙の表面に転写すべきトナー像を形成するドラ
ム、 1-4 はドラム1-3 上のトナー像を枚葉紙上に転写
する転写帯電器、1-5 は定着前搬送路、1-6 は枚葉紙上
に転写されたトナー画像を熱および圧力により定着する
定着器、1-7 は定着後搬送路、1-8 は枚葉紙の搬送路を
分岐する反転前分岐機構、1-9 は反転前搬送路、1-10は
枚葉紙の表裏を反転するために公知の3 本ローラを用い
た反転機構、1-11は反転後搬送路、1-12はスタッカ前搬
送路、1-13はスタッカ、1-14はスタッカ前分岐機構、1-
15は補助トレイである。
【0010】両面印刷時において、給紙部1-1 から給紙
された枚葉紙は、転写前搬送路1-2を介してドラム1-3
へと搬送される。そして、公知の電子写真技術を用いて
ドラム1-3 上に形成されたトナー像は、転写帯電器1-4
におけるコロナ放電により枚葉紙上に転写され、その
後、定着前搬送路1-5 を介して定着器1-6 へ搬送され
る。定着器1-6 において第1 面の画像定着を終えた紙
は、定着後搬送路1-7 を介して搬送され、反転前分岐機
構1-8 および反転前搬送路1-9 を経て反転機構1-10へ送
られる。
【0011】反転機構1-10において表裏を反転された片
面印刷済の枚葉紙は、反転後搬送路1-11を介して転写前
搬送路1-2 に送られ、ドラム1-3 および転写帯電器1-4
により先の片面印刷時と同様に裏面( 第2 面) の画像転
写が行われる。その後、定着前搬送路1-5 を経て定着器
1-6 に送られ、そこで第2 面の画像定着が行われる。こ
の時点をもって、両面印刷が完了したことになる。
【0012】両面印刷された枚葉紙は、定着後搬送路1-
7 から反転前分岐機構1-8 ,スタッカ前搬送路1-12およ
びスタッカ前分岐機構1-14を経てスタッカ1-13に積載さ
れる。
【0013】一枚の枚葉紙に両面印刷する場合の動作は
以上のようであるが、実際に、一枚の両面印刷の終了を
待って次の枚葉紙における印刷を開始するのでは、搬送
路が枚葉紙の長さに比べてかなり長いことに起因して、
スループットの低下が生じる。
【0014】そこで、片面印刷時と同程度のスループッ
ト(すなわち、単位時間内に印刷し得る面数) を得るた
めには、片面印刷時と同じ間隔でドラム1-3 に枚葉紙を
通過させる必要がある。かかる機能を実現する方法とし
て、図1に示す本実施例では、給紙部1-1 からの給紙の
時間間隔を片面印刷時における間隔の2 倍とする。
【0015】更に、本実施例では、片面の印刷を終了し
た後に反転機構1-10により反転された枚葉紙が反転後搬
送路1-11から転写前搬送路1-2 に流入する際、給紙部1-
1 から送られた直後の未印刷紙と未印刷紙とのちょうど
中間になるよう構成する。
【0016】このように動作させることにより、転写前
搬送路1-2 からドラム1-3,転写帯電器1-4,定着前搬送路
1-5,定着器1-6,定着後搬送路1-7,反転前分岐機構1-8 ま
での搬送経路には、裏面に既に印刷済の枚葉紙と第1面
にのみ印刷を行った枚葉紙が交互に流れることになる。
【0017】反転前分岐機構1-8 は、交互に到来する両
面印刷済の枚葉紙と片面だけ印刷済の枚葉紙とをそれぞ
れスタッカ前搬送路1-12または反転前搬送路1-9 へ分岐
させる。
【0018】この場合、転写前搬送路1-2,ドラム1-3,定
着前搬送路1-5,定着器1-6 , 定着後搬送路1-7,反転前分
岐機構1-8,反転前搬送路1-9,反転機構1-10, 反転後搬送
路1-11からなる一巡の搬送路ループの長さが、枚葉紙の
搬送方向の長さと枚葉紙間の間隔との和の奇数倍でなけ
ればならない。
【0019】もし、偶数倍であるとすると、給紙部1-1
から給紙された枚葉紙と、反転後搬送路1-11からの枚葉
紙とが、転写前搬送路1-2 上で重なってしまうという不
都合が生じる。換言すれば、ある枚葉紙の第1 面がドラ
ム1-3 の位置に到来してから奇数面目に、その枚葉紙の
第2 面が再びドラム1 −3 の位置に戻って来るというこ
とである。
【0020】上述した本実施例では、枚葉紙の両面間隔
( すなわち、ある第1 面の印刷を終了した枚葉紙が再び
ドラム1-3 に戻ってきて第2 面の印刷を行うのは、ドラ
ム1-3 を通過した後、第何番目の枚葉紙に該当するかを
表わす)をM とする。従って、例えばM=5 のときには、
第1 面の印刷終了後、再び第2 面の印刷を行うまでに新
たな4 枚の印刷を行うことになる。
【0021】また、片面のみの印刷を行う場合には、枚
葉紙のページ順を正しく保持させるために、印刷面を下
に向けてスタッカ1-13に積載する必要がある。他方、両
面印刷時には、2 回目に印刷された面を下に向けて積載
する必要がある。
【0022】すなわち、両面印刷時にページ順を正しく
整えるためには、ある枚葉紙の両面に印刷されるページ
のうち後のページを1 回目に印刷する必要がある。も
し、1ページ目から印刷すると考えると、偶数番目のペ
ージの印刷が奇数ページに先行することになる。
【0023】図2は、図1に示した搬送系とその上を流
れる枚葉紙の状態を、両面間隔が5の場合についえ表し
た模式図である。本図では、反転機構1-10として、“こ
の間を通る間に枚葉紙が反転される区間”という意味で
模式的に表した。また、2-1は枚葉紙の搬送ループ,2-2-
1〜2-2-5 は搬送されている枚葉紙である。ここで、各
枚葉紙の両面に記載したカッコ無しの数字は、その面に
印刷済または印刷中のページ番号であり、カッコ内の数
字は印刷予定のページ番号を示す。
【0024】図2中、ハッチングしていない枚葉紙2-2-
2 および2-2-4 は未だ反転されえおらず、またハッチン
グしてある枚葉紙2-2-1 および2-2-3 は反転済であるこ
とを示す。更に、途中までハッチングしてある枚葉紙2-
2-5 は、反転機構1-10により現在反転されている途中で
あることを示している。
【0025】図3は、本発明を適用したオフライン印刷
システムの概略図を示す。
【0026】本図中、3-1 は印刷情報, 制御情報等の記
録された磁気テープ( 以下、MTと略す) 、3-2 はMT3-1
における情報を電気信号に変換する磁気情報変換装置、
3-3 は本システム全体の制御を司る中央処理装置( 以
下、CPU と略す) 、3-4 は各ページの印刷情報を1 ペー
ジごと蓄えるページバッファ、3-5 はCPU3-3の制御のも
とにページバッファ3-4 における印刷情報を転送する印
刷ハードウエア、3-6 は実際の印刷を行う印刷装置、3-
7 は各ページの印刷に必要な諸情報を蓄える複数のレジ
スタからなる管理レジスタ群、3-8 は順次ページバッフ
ァ3-4 上に作成される各ページのページ情報を、両面印
刷時において用紙の表に印刷されるページと裏に印刷さ
れるページとに分離する分離レジスタ群、3-9 は実際に
印刷される面の順序を制御する印刷レジスタ群、3-10は
管理レジスタ群3-7 のうち、最後にセットされたレジス
タを示すページポインタ、3-11はページバッファ3-4 中
に作成された現在印刷可能のページ数が何ページである
かを表すページ数カウンタ、3-12は分離レジスタ群3-8
のうち、新たにページ情報が作成されたときにそのペー
ジの情報がセットされるべきレジスタを示す分離セット
ポインタ、3-13は分離レジスタ群3-8 のうち、現在印刷
中のページに対応するレジスタを示す分離リードポイン
タ、3-14は印刷レジスタ群3-9 のうち、現在印刷中の面
に対応するレジスタを示す印刷ポインタ、3-15は印刷レ
ジスタ群3-9 のうち、印刷すべき面に対応するレジスタ
の数を表わす印刷カウンタ、3-16は両面間隔M を登録す
る両面間隔レジスタ、3-17はコピー部数(すなわち、同
一のページを連続的に何部印刷するかを示す)を登録す
るコピー部数レジスタ、3-18は同一のページが現在何部
目まで印刷されたかを示すコピー部番カウンタ、3-19は
印刷の一時中断要求を行うための中断要求手段、3-20は
中断要求があったことを記憶する中断要求フラグレジス
タである。
【0027】図4〜図6は、図3に示したレジスタ,ポ
インタ等の関係ないし構造を示す。
【0028】ここで、管理レジスタ群3-7 に含まれる各
レジスタの内容( 図4参照) は、 そのレジスタが示すページのページ情報が存在する
か否かを示すページ有無フラグ3-7-1 、 そのレジスタが示すページがページバッファ上にお
いて占める位置を示すページバッファポインタ3-7-2 、 その他、1 ページをプリントするのに必要な諸情報
である。
【0029】分離レジスタ群3-8 に含まれる各レジスタ
の内容( 図5参照) は、そのレジスタが示すページに対
応する管理レジスタ群3-7 のうちレジスタを表わす分離
管理ポインタ3-8-1 である。
【0030】印刷レジスタ群3-9 に含まれる各レジスタ
の内容( 図6参照) は、 そのレジスタが示す面を印刷するか否かを示す印刷
フラグ3-9-1 、 その面に対応するページ情報を有する管理レジスタ
群3-7 中のレジスタを示す印刷管理ポインタ3-9-2 、 1 ページを複数部連続してプリントする場合に、そ
のレジスタの示す面が何部目であるか(すなわち、その
部番)を表わす部番カウンタ3-9-3、 そのレジスタが示す面が偶数番ページ( 即ち先に印
刷する面) であるか、あるいは奇数番ページ( 即ち、2
回目に印刷する面) であるか表わすページ指標3-9-4 で
ある。
【0031】なお、この指標は印刷レジスタ群3-9 の各
レジスタにおいて、交互に「偶」,「奇」( すなわち、
偶数番ページ, 奇数番ページ)となっている。
【0032】ページバッファ3-4 は、それぞれが1 ペー
ジに対応する複数のページバッファに分割されている(
図4参照) 。また、管理レジスタ群3-7 の各レジスタ
は、ページバッファの各部分バッファと1 対1 に対応し
ており、その対応をとるのがページバッファポインタ3-
7-1 である( 図4参照)。
【0033】1 ページを印刷するために必要な情報を蓄
えるのがページバッファ3-4 および管理レジスタ群3-7
であるが、必ずしもこれら3-4 と3-7 とを分離する必要
はなく、管理レジスタ上の諸情報をページバッファに置
くことも可能である。
【0034】しかし、メモリー容量の制限などに起因し
てページバッファをメインメモリ上に置けない場合に
は、多くの容量を必要とするページバッファは大容量2
次記憶媒体( 例えば磁気ディスクなど) 上に置き、管理
レジスタ群をメインメモリ上に置くようにして対処する
こともできる。
【0035】MT3-1 から読み出された情報に基づいてペ
ージバッファ3-4 上に作成されるページ情報は、第1 ペ
ージ, 第2 ページ, 第3 ページの如く連続的に作られ
る。ところが、本実施例のように第1 面の印刷を行う枚
葉紙と、第2 面の印刷を行う枚葉紙とが交互に流れるシ
ステムにおいては、印刷すべきページの順番は連続とな
らない。従って、この違いを吸収すると共に調整する手
段を必要とする。
【0036】図3に示す分離レジスタ群3-8 および印刷
レジスタ群3-9 がこの調整手段となる。すなわち分離レ
ジスタ群3-8 は、ページバッファ3-4 ( および管理レジ
スタ群3-7 ) において順番に作られたページを、偶数ペ
ージ(すなわち、第1 面に印刷されるページ) と奇数ペ
ージ(すなわち、第2 面に印刷されるページ)とに分離
する役割を果す。他方、印刷レジスタ群3-9 は、印刷す
べきページの順番を両面印刷で要求される所定の順次パ
ターンとなるよう調整する役割を果す。
【0037】印刷レジスタ群3-9 は、この印刷順の調整
を行うために、両面印刷時における搬送ループ( 図2に
示す2-1 参照)上の枚葉紙ページ( 両面) をシュミレー
トする。印刷ポインタ3-14の示す印刷レジスタにより、
現在印刷中のページ( 図2に示す枚葉紙2-2-3 上の第3
ページ参照) を表わし、印刷ポインタ3-14の示す印刷レ
ジスタを順次切り換えて搬送ループ上の紙の移動に対応
する。そして、印刷レジスタ群3-9 上のページ順を印刷
すべきページの順番とする。
【0038】印刷に先だって、最初に各レジスタ群,ポ
インタ、カウンタの初期化を行う。図7および図8に、
初期化のフローチャートを示す。
【0039】まず、現在着目している管理レジスタのペ
ージ有無フラグ3-7-1 を「無」にセットし(ステップ5-
1 )、次いで管理レジスタの諸情報を初期化し、全ての
管理レジスタについて初期化が終了するまでこれを繰返
す(ステップ5-3,5-4)。
【0040】ステップ5-5 〜5-7 では、印刷レジスタ群
3-9 における各レジスタのうち、印刷フラグ3-9-1 を全
て「非」にセットすると共に、部番カウンタ3-9-3 を全
て「1 」にセットする。また、ページ指標3-9-4 は正し
く偶( 偶数番ページ),奇(奇数番ページ) が交互にな
るようにセットする。
【0041】ステップ5-8 では、管理レジスタ群3-7 に
おける適当なレジスタをページポインタ3-10に正しくセ
ットする。
【0042】ステップ5-9 では、ページ数カウンタ3-11
および印刷カウンタ3-15には零をセットする。
【0043】ステップ5-10では、分離レジスタ群3-7 に
おける各レジスタのうち、第1 ページの印刷情報の作成
にあたって最初にセットされるべきレジスタを分離セッ
トポインタ3-12にセットする。
【0044】ステップ5-11では、分離レジスタ群3-8 に
おける各レジスタのうち、分離セットレジスタ3-12に初
期値としてセットされたレジスタの次のレジスタを分離
リードポインタ3-13にセットする。すなわち、これによ
り第2 ページに対応するレジスタをセットすることにな
る。
【0045】ステップ5-12では、印刷レジスタ群3-9 に
おける各レジスタのうち、最初に枚葉紙上に印刷される
面に対応するレジスタを印刷ポインタ3-14に初期値とし
てセットする。このレジスタは、偶数番ページ(すなわ
ち、ページ指標3-9-4 が「偶」) のレジスタでなければ
ならない。
【0046】ステップ5-13では、枚葉紙の大きさによっ
て決まる両面間隔M を両面間隔レジスタ3-16にセットす
る。
【0047】ステップ5-14ではコピー部番カウンタ3-18
に1 をセットし、初期化を終了する。
【0048】このようにして初期化を終了すると、CPU3
-3はページの作成を開始する。
【0049】図9および図10は、ページ作成の手順を
示すフローチャートである。
【0050】条件判断ステップ6-1 および6-2 では、未
だ印刷されていないページのページバッファに新しいペ
ージを作成しないようにする。
【0051】条件判断ステップ6-3 において、ページ作
成の終了を判断する。
【0052】MT3-1 上にデータがある場合には、CPU3-3
は装置3-2 を介してMT3-1 上の情報を読みとり(ステッ
プ6-4)、これを解析して管理レジスタのページバッファ
ポインタ3-7-2 (ページポインタ3-10により指定され
る) が示すページバッファにページ情報を作成する。こ
こで、ページ情報の作成とは、ページバッファ上に印刷
情報を登録し、対応する管理レジスタのページ有無フラ
グ3-7-1 を「有」にすることを意味する。
【0053】次いで、ステップ6-5 において、ページ数
カウンタ3-11の更新を行う。
【0054】更にステップ6-6 において、ページポイン
タ3-10の示す管理レジスタを分離セットポインタ3-12が
示す分離レジスタ中にセットする。これは、いま、作成
されたページを分離レジスタ群3-8 に登録することを意
味する。
【0055】ステップ6-7 では、分離セットポインタを
更新する。
【0056】ステップ6-8 および6-9 において、次のペ
ージ情報を作成する管理レジスタをさがす。すなわち、
ページポインタ3-10を1 ずつ進めながら、その管理レジ
スタのページ有無フラグ3-7-1 を調べ、最初のページ有
無フラグが「無」である管理レジスタを見つけるまで繰
り返す。この後、制御を再びステップ6-1 に戻す。
【0057】また、ステップ6-3 においてMT3-1 上の印
刷情報が終了したと判断された場合には、ステップ6-11
の判断に制御を移す。
【0058】ステップ6-11では、分離セットポインタと
分離リードポインタとの相対位置から、現在のページが
奇数ページであるか若しくは偶数ページであるかを調
べ、もし奇数ページであれば、ページ作成を終了する。
偶数ページである場合には、ステップ8-12に制御を移
す。
【0059】ここで、分離リードポインタは、必ず偶数
ページを指している。従って、分離リードポインタと分
離セットポインタとの相対位置( 後者が前者よりいくつ
進んでいるか) が偶数の場合には、分離セットポインタ
の指すページも偶数ページであり、従って現在ページは
奇数となる。また、相対位置が奇数の場合には、現在ペ
ージは偶数となる。
【0060】ステップ6-12では、ページポインタ3-10の
示すページバッファに、全面空白のページ情報を作成す
る。このステップ6-12の処理は、MT3-1 の印刷情報が奇
数ページ(kページ) で終っていたときに、その次の偶数
ページ(k+1ページ) にダミーのページを作成することを
意味する。
【0061】本実施例においては、偶数ページの印刷を
奇数ページに先行して行い、給紙も偶数ページの印刷時
に行う。従って、先行して印刷されるべきダミー(k+1ペ
ージ) が無い場合には、kページ,k+1ページを印刷すべ
き枚葉紙が給紙されない。すなわち、k ページについて
はドラム1-3 上にトナー像が形成されるものの転写すべ
き紙が無いので、結果としてk ページが印刷されないこ
とになる。
【0062】ステップ6-11における判断ならびにステッ
プ6-12における処理によって、たとえMT3-1 上の印刷情
報が奇数ページで終ったとしても、ダミーの偶数ページ
を作成することにより、上述のようなページ抜けを防止
することができる。また、最終ページが偶数ページであ
る場合には、当然に正しく最終ページまで印刷を行うこ
とができる。
【0063】ステップ6-1 〜6-2 において、ページ作成
が不可であると判断された場合には、ステップ6-10の待
ち状態に入る。これは1 ページが印刷される間だけペー
ジ作成を中断するものであり、これによって未だ印刷さ
れていないページが、新たに作成されるページによって
破壊されるのを防止する。
【0064】なお、CPU3-3は、印刷に先立って、「L 」
ページのページ作成を行う。これは、本実施例において
作成されるページの順序と、印刷されるページの順序と
の違いを吸収するための処置である。そして、ページ作
成が終了した後に、ページの印刷を開始する。この「L
」は条件判断ステップ6-1 における基準値、すなわち
ページバッファ3-4 におけるページバッファの総数(お
よび管理レジスタ群3-7に含まれる各管理レジスタの総
数) を示す。
【0065】図11〜図14は印刷手順の概略フローチ
ャートを示す。
【0066】ステップ7-1 において、コピー部番カウン
タ3-18に1 をセットし、初期化を行う。
【0067】ステップ7-2 において、印刷ポインタ3-14
が指定する印刷レジスタの印刷管理ポインタ3-9-2 に対
し、分離リードポインタ3-13が指定する分離レジスタに
おける分離管理ポインタ3-8-1 の内容をセットし、この
印刷レジスタの部番カウンタ3-9-3 にコピー部番カウン
タ3-18の値をセットし、印刷レジスタの印刷フラグ3-9-
1 を「可」にセットする。
【0068】ステップ7-3 において、印刷カウンタ3-15
に1 をセットする。
【0069】以上述べた如く、ステップ7-1 〜7-3 によ
り、最初に印刷すべきページ( 第2ページ) の第1 面を
印刷レジスタにセットする。
【0070】ステップ7-4 において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタのページ指標3-9-4 を調べ、「偶」
である場合には、制御をステップ7-5 へ移す。
【0071】ステップ7-5 において、CPU3-3は印刷装置
3-6 を調べて給紙部の枚葉紙の有無をチェックする。そ
して、枚葉紙「有」の場合には、制御をステップ7-6 へ
移す。
【0072】ステップ7-6 において、中断要求フラグレ
ジスタ3-20を調べ、中断要求が「無」の場合には制御を
ステップ7-7 へ移す。
【0073】ステップ7-7 において、CPU 3-3 は印刷ポ
インタ3-14が示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 を調
べ、「可」である場合には、この印刷レジスタに対する
面は印刷可能であると判断して印刷を行う(ステップ7-
8 以降参照) 。
【0074】ステップ7-8 において、CPU3-3は印刷ポイ
ンタ3-14が示す印刷レジスタの印刷管理レジスタ3-9-2
から印刷すべきページの管理レジスタを求め、その管理
レジスタのページ有無フラグ3-7-1 を調べる。その結
果、「有」であれば印刷すべきページがあると判断し
て、ステップ7-9 以下により印刷を行う。
【0075】ステップ7-9 において、CPU3-3は印刷ポイ
ンタ3-14が示す印刷レジスタの印刷管理レジスタ3-9-2
から管理レジスタを求め、そのページバッファポインタ
3-7-2 が示すページバッファ( すなわち、印刷すべきペ
ージ) を得る。そして、印刷ハードウエア3-5 および印
刷装置3-6 を適当に制御して1 枚( 片面) の印刷を行
う。また、印刷を行うこと自体はCPU3-3を専有すること
がないので、1 枚( 片面)の印刷が終了するまでの間に
ページ作成手順を実行する。
【0076】一枚(片面)の印刷が終了すると、制御を
ステップ7-10に移す。
【0077】ステップ7-10において、CPU3-3は印刷装置
3-6 などからの信号に基づき、印刷が正常に行われたか
否かを調べ、印刷が正常に行われている場合にはステッ
プ7-11に制御を移す。
【0078】ステップ7-11において、CPU3-3は印刷装置
3-6 などからの信号に基づき、先程の印刷が印刷中に生
じたサンプルプリントか否かを調べ、サンプルプリント
でなければステップ7-12へ制御を移す。
【0079】ステップ7-12において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタの印刷フラグを「非」にセットす
る。
【0080】ステップ7-13において、印刷カウンタの値
を1 だけ減らす。すなわち、上述したステップ7-12およ
び7-13では、ステップ7-9 において印刷された面に対応
する印刷レジスタの開放を行っている。
【0081】ステップ7-14では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタにおける部番カウンタ3-9-3 の値と、コ
ピー部数レジスタ3-17の値とを比較する。そして、一致
している場合には、そのページの全コピー部数について
印刷を終了したものと判断し、ステップ7-15のページバ
ッファ開放へ制御を移す。
【0082】ステップ7-15では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタの印刷管理ポインタ3-9-2 から、いま印
刷終了したページの管理レジスタを求め、そのページ有
無フラグ3-7-1 を「無」にセットする。
【0083】ステップ7-16では、ページ数カウンタ3-11
の値を1 だけ減らす。上述したステップ7-15および7-16
の処理により印刷終了したページバッファが開放され、
ページ作成手順において、そのページバッファへの新た
なページ作成が可能となる。
【0084】ステップ7-17において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタのページ指標3-9-4 を調べ、「偶」
である場合にはステップ7-18へ制御を移す。
【0085】ステップ7-18において、いま、印刷した偶
数ページの裏面にあたる奇数ページの情報を印刷レジス
タにセットする( 詳細は後述する) 。
【0086】ステップ7-19において、印刷カウンタ3-15
の値を1 だけ増す。
【0087】ステップ7-20において、コピー部番カウン
タ3-18に1 をセットし、初期化を行う。
【0088】ステップ7-21では、分離リードポインタ3-
13に対し、現在示している分離レジスタからページセッ
ト方向に数えて2 番目の分離レジスタをセットする。第
5 図に示した初期化手順ステップ5-11により分離リード
ポインタ3-13は既に偶数ページを示しているので、ステ
ップ7-21に示す手順によって分離リードポインタ3-13は
常に偶数ページを示すことになる。
【0089】ステップ7-22では、分離リードポインタ3-
13が指定する分離レジスタにおいて分離管理ポインタ3-
8-1 の示す管理レジスタ(すなわち、次に印刷すべき偶
数ページに対応する)を求め、そのページ有無フラグ3-
7-1 を調べる。もし、「有」であれば、次に印刷すべき
偶数ページがページバッファ上に作成済みであるので、
ステップ7-23以降においてこの偶数ページをセットす
る。
【0090】ステップ7-23では、分離リードポインタ3-
13およびコピー部番カウンタ3-18に基づき、次に印刷す
べき偶数ページ情報を印刷レジスタにセットする。
【0091】ステップ7-24では、ステップ7-23における
印刷レジスタのページセットに対応して、印刷カウンタ
の値を1 だけ増す。
【0092】ステップ7-25において、印刷ポインタ3-14
を1 だけ進め、次の印刷レジスタをセットする。
【0093】ステップ7-26において、印刷カウンタ3-15
の値を調べ、零でない場合には未だ印刷すべき面が残っ
ているので、再びステップ7-4 へ制御を戻す。
【0094】ステップ7-4 において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタのページ指標3-9-4 を調べ、「奇」
である場合には制御をステップ7-7 へ移す。
【0095】ステップ7-5 において、印刷装置3-6 の給
紙部に枚葉紙無しの場合には、制御をステップ7-36へ移
す。
【0096】また、ステップ7-6 において中断要求が
「有」の場合には、制御をステップ7-36へ移す。
【0097】ステップ7-36では、1 枚の空プリントを行
う。ここで、「空プリント」とは1枚を印刷するのに要
する時間だけの印刷を中断すること、もしくは完全に空
白な1 ページの印刷を行うことを意味する。なお、空プ
リントの際には、印刷ポインタ3-14の示すページが偶数
ページであっても、給紙を行わない。また、CPU3-3は、
空プリント時にもステップ7-9 における印刷時と同様
に、ページ作成手順を実行する。
【0098】ステップ7-37において、CPU3-3 は両面間
隔レジスタ3-16より両面間隔M を読み出し、印刷ポイン
タ3-14の示す印刷レジスタから印刷方向に数えてM 番目
(すなわち、現在空プリントした偶数面の裏面にあた
る)の印刷レジスタにおける印刷フラグを「非」にセッ
トする。
【0099】ステップ7-38において、印刷ポインタ3-14
の示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 を調べ、「可」
であれば制御をステップ7-39へ移す。
【0100】ステップ7-39において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 を「非」にセッ
トする。
【0101】ステップ7-40において、印刷カウンタ3-15
の値を1 だけ減らす。
【0102】すなわち、上述したステップ7-39および7-
40では、紙無し(ステップ7-5)または印刷中断要求(ス
テップ7-6)によって印刷を禁止された面に対応する印刷
レジスタの開放を行っている。この場合、ステップ7-9
〜7-24またはステップ7-9 〜7-14,7-27〜7-30,7-22〜
7-24における通常の印刷時とは異なり、分離リードポイ
ンタ3-13, コピー部番カウンタ3-18は更新されないの
で、印刷を禁止された面の情報は失われておらず、印刷
再開時にはこの印刷を禁止された面から正しく印刷が再
開される。
【0103】また、ステップ7-38において印刷ポインタ
3-14の示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 が「非」の
場合には、ステップ7-39,7-40を飛ばして制御を7-25に
移す。これによって、印刷カウンタ3-14の値は、印刷レ
ジスタ群3-9 の印刷フラグ3-9-1 が「可」である印刷レ
ジスタの数を正しく示すことになる。
【0104】ステップ7-7 において、印刷ポインタ3-14
の示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 が「非」なら
ば、制御をステップ7-35へ移す。
【0105】ステップ7-35では、1 枚の空プリントを行
う。ここで、「空プリント」とは1枚を印刷するのに要
する時間だけの印刷を中断すること、もしくは完全に空
白な1 ページの印刷を行うことを意味する。なお、空プ
リントの際には、印刷ポインタ3-14の示すページが偶数
ページであっても、給紙を行わない。また、CPU3-3は、
空プリント時にもステップ7-9 における印刷時と同様
に、ページ作成手順を実行する。
【0106】ステップ7-8 において、印刷すべきページ
が「無」のときには制御をステップ7-31に移す。
【0107】ステップ7-31では、1 枚の空プリントを行
う。
【0108】ステップ7-32において、CPU3-3は両面間隔
レジスタ3-16より両面間隔M を読み出し、印刷ポインタ
3-14の示す印刷レジスタから印刷方向に数えてM 番目
(すなわち、現在空プリントした偶数面の裏面にあた
る)の印刷レジスタにおける印刷フラグを「非」にセッ
トする。
【0109】本実施例による両面印刷では、偶数ページ
の印刷が奇数ページの印刷に先行するよう構成してあ
る。従って、ページ作成が間に合わない等の理由により
印刷すべきページが「無」となるのは、偶数ページに限
られる。
【0110】ステップ7-33では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタの内容( 印刷フラグ3-9-1,印刷管理ポイ
ンタ3-9-2 , 部番カウンタ3-9-3 ) を、印刷方向に数え
て2番目( すなわち、次に印刷する偶数面) の印刷レジ
スタにコピーする。これは、ページが「無」のために印
刷できなかった偶数ページを次の偶数面印刷の際に印刷
することを意味している。
【0111】ステップ7-34において、印刷ポインタ3-14
が示す印刷レジスタの印刷フラグ3-9-1 を「非」にセッ
トする。
【0112】ステップ7-33ではページ情報をセットし、
ステップ7-34において印刷レジスタを開放しているの
で、印刷カウンタ3-15の値はステップ7-31〜7-34におい
ても変わることがない。
【0113】印刷が異常終了した場合には、制御をステ
ップ 7-32 に移す(ステップ7-10)。
【0114】また、先の印刷が印刷中に生じたサンプル
プリントである場合には、制御をステップ7-32に移す
(ステップ7-11) 。
【0115】印刷した面のコピー部番( 印刷ポインタ3-
14が示す印刷レジスタにおける部番カウンタ3-9-3 の
値) がコピー部数レジスタ3-17の値より小さい場合に
は、そのページは所定の部数の印刷を未だ終了していな
いので、制御をステップ7-27に移す(ステップ7-14) 。
【0116】ステップ7-27では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタのページ指標3-9-4を調べ、「偶」であ
る場合には制御をステップ7-28へ移す。
【0117】ステップ7-28においては、ステップ7-18と
同様の手順により、いま、印刷した裏面の奇数ページを
セットする。
【0118】ステップ7-29において、印刷カウンタ3-15
の値を1 だけ増す。
【0119】ステップ7-30では、印刷した面のコピー部
番に1 を加えた値をコピー部番カウンタ3-18にセットす
る。
【0120】ステップ7-17およびステップ7-27におい
て、印刷したページが奇数ページ( すなわち、印刷ポイ
ンタ3-14が示す印刷レジスタのページ指標3-9-4 が
「奇」) であると判断された場合には、ステップ7-25へ
制御を移す。
【0121】更にステップ7-22において、次に印刷すべ
き偶数ページが「無」であると判断された場合にはステ
ップ7-25へ制御を移す。これは、次の偶数ページが未だ
作成されていないので、対応した印刷レジスタにそのペ
ージをセットしないようにすることを意味する。
【0122】ステップ7-26において、印刷カウンタ3-15
の値が零であると判断された場合には、印刷レジスタ群
3-9 上に印刷すべきページがもはや存在しないので、印
刷を終了する。
【0123】図15は、図12に示したステップ7-9 に
おける1 枚印刷手順の詳細フローチャートを示す。ここ
で、給紙は偶数ページの印刷についてのみ行う。
【0124】ステップ8-1 では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタの印刷管理ポインタ3-9-2 から、印刷す
べきページの管理レジスタを読み出す。
【0125】ステップ8-2 では、ステップ8-1 により得
た管理レジスタのページバッファポインタ3-7-2 が示す
ページバッファを、印刷ハードウエア3-5 に指示する。
【0126】ステップ8-3 では、CPU3-3から印刷ハード
ウエア3-5 および印刷装置3-6 に対して印刷指令を出
す。
【0127】ステップ8-4 において、印刷ハードウエア
3-5 はステップ8-2 で指示されたページバッファ上の印
刷情報(1 ページ分)を印刷装置3-6 へ転送し、印刷装
置3-6 によりこの転送される印刷情報の印刷を行う。
【0128】印刷ハードウエア3-5 および印刷装置3-6
は、1 ページの印刷中は自律的に作動するので、CPU3-3
はこの1 ページの印刷中ページ作成手順を実行し、印刷
装置3-6 からの1 ページ印刷終了信号によって、印刷手
順へと復帰する。
【0129】図16は図13に示したステップ7-18およ
びステップ7-28( 両ステップの内容は同じ) の詳細フロ
ーチャートであり、奇数ページ情報を印刷レジスタへセ
ットする手順を詳細に示す。
【0130】ステップ9-1 では、両面間隔レジスタ3-16
から両面間隔M を得る。
【0131】ステップ9-2 では、印刷ポインタ3-14の示
す位置から印刷方向に数えてM 番目の印刷レジスタ(
今、印刷した偶数ページの裏面の奇数ページに対応する
レジスタ) を求める。
【0132】ステップ9-3 では、分離リードポインタ3-
13が示す分離レジスタより1 つ前の分離レジスタの内容
(すなわち、いま印刷した偶数ページの裏面にある奇数
ページに対応する管理レジスタの位置) を、ステップ9-
2 で求めた印刷レジスタの印刷管理ポインタ3-9-2 にセ
ットする。
【0133】ステップ9-4 では、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタにおける部番カウンタ3-9-3 の値を、M
番目の印刷レジスタにおける部番カウンタ3-9-3 にセッ
トする。
【0134】ステップ9-5 では、M 番目の印刷レジスタ
における印刷フラグ3-9-1 を「可」にセットする。
【0135】図17は、図13に示したステップ7-23
(偶数ページ情報を印刷レジスタへセットする手順の詳
細フローチャートを示す。
【0136】ステップ10-1では、印刷ポインタ3-14の示
す位置から印刷方向に数えて2 番目の印刷レジスタ(す
なわち、いま印刷した偶数ページの次に印刷する偶数面
( 第1 面) に対応するレジスタ) を求める。
【0137】ステップ10-2では、分離リードポインタ3-
13が示す分離レジスタの内容( すなわち、次に印刷すべ
き偶数ページの管理レジスタの位置) を、先に求めた2
番目の印刷レジスタにおける印刷管理ポインタ3-9-2 に
セットする。
【0138】ステップ10-3では、コピー部番カウンタ3-
18の値を、2 番目の印刷レジスタの部番カウンタ3-9-3
にセットする。
【0139】ステップ10-4では、2 番目の印刷レジスタ
における印刷フラグ3-9-1 を「可」にセットする。
【0140】図18は、図12に示したステップ7-31,
ステップ7-35およびステップ7-36(空プリント実行手順)
の詳細フローチャートを示す。
【0141】ステップ11-1において、CPU3-3は印刷ハー
ドウエア3-5 および印刷装置3-6 に対して空白ページの
印刷を指示する。そして、ステップ11-2では空白ページ
を印刷すると共に、CPU3-3はページ作成手順を実行す
る。
【0142】以上述べた本実施例の印刷手順において、
偶数ページの1 面における印刷が正常に終了した場合に
は、その面に該当する印刷レジスタを開放した後に(ス
テップ7-12およびステップ7-13参照) 、いま印刷した面
の裏面に相当する奇数ページ(ステップ7-18, 7-19およ
びステップ7-28,7-29 参照) と、印刷した面の次の偶数
面(ステップ7-23,7-24 参照) とを印刷レジスタにセッ
トする。
【0143】一方、奇数ページの1 面における印刷後は
印刷レジスタの開放を行うものの、印刷レジスタへのセ
ットは行わない。
【0144】ステップ7-18および7-28に示す奇数ページ
のセット手順により、ある偶数ページを印刷した後のM
枚目にはその裏面にあたる奇数ページが印刷されるよう
に保証され、枚葉紙の両面におけるページ対応は正しい
ものとなる。
【0145】また、ステップ7-23の手順により、偶数ペ
ージは正しいページ順序で印刷されることが保証され
る。従って、ステップ7-18/7-28およびステップ7-23の
ページセット手順により、印刷レジスタ群3-9 上には両
面印刷において要求されるページ順にてページがセット
されることになる。
【0146】図19および図20の(1)〜(24)
は、本実施例による両面印刷の様子を示す模式図であ
る。ここで、放射状に破線で等分されたリングはリング
状の印刷レジスタ群3-9 を、矢印は印刷ポインタ3-14
を、リングの中心は印刷カウンタをそれぞれ表わしてい
る。
【0147】また、印刷ポインタ3-14の進行方向( 印刷
方向) は、本図では時計廻りとしてある。そして、矢印
により印刷ポインタ3-14が示す印刷レジスタを表わす。
更に、リング状の印刷レジスタ群3-9 における数字は印
刷レジスタにセットされたページ番号を、リングの中心
円に書かれた数字は印刷カウンタ3-15の値を表わす。
【0148】図19の(1) は図11におけるステップ7-
3 と7-4 の間、すなわち最初のページ( 第2 ページ) を
印刷レジスタにセットした直後の状態を表わし、図19
の(2) 〜(12)および図20の(13)〜(23)はステップ7-25
(図13参照)に入る直前の状態を表わし、図19の(2
4)は印刷終了時の状態を表わす。
【0149】また、リング中の数字が逆スラッシュ
(\) で消されているのは、そのページが直前で印刷さ
れ、印刷レジスタが開放されたことを表わす。更に、
(\) で消されていないぺージ番号が書かれている印刷
レジスタは印刷フラグ3-9-1 が「可」であり、他の印刷
レジスタでは「非」であることを表わしている。
【0150】図19および図20(1)〜(24)で
は、両面間隔M=5,印刷レジスタ群3-9のレジスタ数が1
0,コピー部数1 , 全ページ数が18, 全ページが通常印
刷(サンプルプリントでない) により全てが正常に印刷
された場合について示してある。以下、各々の場合につ
いて詳述する。
【0151】図19の(1) は、最初の印刷される第2 ペ
ージが、セットされた直後の状態を示す。
【0152】図19の(2) は第2 ページが印刷され(ス
テップ7-9 参照) 、その印刷レジスタが開放され(ステ
ップ7-12および7-13参照)、第2 ページの裏面となる第
1 ページと(ステップ 7-18 および7-19参照) 第2 ペー
ジの次の偶数ページである第4 ページとをそれぞれ印刷
ポインタ3-9 の位置からM ページ目, 2 ページ目にセッ
トした状態を示す(ステップ7-4 〜7-24を通る)。
【0153】図19の(3) は第2 ページの印刷後に、1
枚の空プリント(ステップ7-35参照) を行った直後の状
態を示す。
【0154】本実施例においては、先に偶数ページを第
1 面に印刷した枚葉紙が搬送ループを一巡したときに、
はじめて奇数ページを印刷する。
【0155】従って、印刷開始後しばらくの間は、偶数
ページと偶数ページとの間には奇数ページを印刷すべき
枚葉紙が存在しないことになる。また、本実施例による
両面印刷では、偶数ページの印刷に対して給紙が行わ
れ、その給紙間隔は片面印刷時に比べて2 倍(すなわ
ち、1 枚おきのタイミング)となる。よって、印刷初期
においては、偶数ページの印刷と空プリントとを交互に
繰り返す必要がある。図19の(1) 〜(5) が、この印刷
初期の過渡的状態を示す。
【0156】図19の(7) は、奇数ページである第1 ペ
ージが印刷され(ステップ7-9 参照)、その印刷レジス
タが開放された(ステップ7-12および7-13参照) 後の状
態を示す(ステップ7-4 〜7-17を通ってステップ7-25の
直前状態) 。
【0157】図19の(6) 以降図20の(17)までが両面
印刷における定常状態を示し、偶数ページと奇数ページ
とが交互に印刷される。このとき、印刷カウンタの値
は、交互に4,3 となる( すなわち、偶数ページ印刷後が
3 →4 , 奇数ページ印刷後が4→3 となる) 。
【0158】図20の(18)〜(23)は、印刷末期の過渡的
状態を示す。
【0159】図20の(18)は、最後の第18ページを印刷
し(ステップ7-9 参照) 、レジスタを開放した後(ステ
ップ7-12および7-13参照)、裏面の第17ページを印刷レ
ジスタにセット(ステップ7-18および7-19参照)する状
態を示す。ここで、第18ページが最終ページとなり、ス
テップ7-22の判断では次ページは「無」となるので、第
20ページはセットされることがない。
【0160】図20の(19)以降では給紙は行われず、奇
数ページの印刷と空プリントが交互に行われる。
【0161】図20の(23)は、最後の奇数ページである
第17ページ(すなわち、最後のページである第18ページ
の裏面) の印刷後に印刷カウンタ3-15の値が零になり、
印刷終了(12-24) となる状態を示す。なお、ページ作成
手順のステップ6-12において述べた如くデータの最終ペ
ージが奇数, 偶数に拘りなくページバッファ上に作成さ
れる最終ページは必ず偶数ページとなる。
【0162】次に、印刷レジスタ群3-9 において必要と
する印刷レジスタの数量を説明する。
【0163】先ず、印刷レジスタ群3-9 においては、偶
数ページ群と奇数ページ群とが確実に分離されるので、
印刷レジスタの数は偶数でなければならない。
【0164】図21は、印刷の過程にある印刷レジスタ
および印刷ポインタ3-14の状態を示す模式図であり、両
面間隔M=7 , 印刷レジスタ数=10 の場合について示す。
本図では図20と同様、放射状に等分割されたリングに
より印刷レジスタ群3-9 を表わし、矢印により印刷ポイ
ンタ3-14を表わす。また、リングの各区画内における数
字により、各印刷レジスタにセットされたページ番号を
表わしている。更に、ページ番号が逆スラッシュ (\)
で消されているのは、そのページの印刷レジスタが開放
された直後であることを表わす。印刷レジスタのうち、
逆スラッシュで消されていないページ番号の書かれたも
のは印刷フラグ3-9-1 が「可」であり、他は全て「非」
であることを表わす。そして、偶数ページと奇数ページ
とを区別するために、偶数ページ番号のみを“かぎかっ
こ”([,]) でくくってある。
【0165】印刷ポインタ3-14の進行方向( 印刷方向)
は、時計廻りである。また、リングの外側に示す矢印は
それぞれの時点で最低必要とされる印刷レジスタの範囲
を示す。更に、リングの外周部に示す「M-1 ケ」, 「M+
1 ケ」、「M ケ」, 「M-1 ケ」はそれぞれ印刷レジスタ
の数を示す。
【0166】図21の(1) は、第jページ( jは偶数)
を印刷中の状態である。この時、印刷レジスタ上に存在
するページは、第jページにに加えて第( j-M)ペー
ジ, 第( j-M+2) ページ, …,第( j-3)ページの奇数
ページであり、それぞれjページから印刷方向に数えて
第1 番目, 第3 番目, …, 第M-2 番目にある。従って、
この場合に必要な印刷レジスタの数は(M-1) 個となる。
【0167】図21の(2) は、第jページの印刷後に、
第( j+2)ページを印刷方向に数えて2 番目に、第( j
-1) ページをM 番目の印刷レジスタにセットした状態で
ある。この時、印刷レジスタ上に置く必要がある未印刷
の奇数ページは、第( j-M)ページ,第(j-M+2) ペー
ジ, …, 第( j-1) ページである。これら奇数ページは
印刷レジスタ上において1 つおきにセットされているの
で、これらが同時に印刷レジスタ上に存在するためには
印刷レジスタの数は(M+1)個あれば良いことになる。
【0168】図21の(3) は、第k ページ(kは奇数) を
印刷中の状態である。この時、印刷レジスタ上に存在す
べきページは第k ページ, 第(k+2) ページ, …, 第(k+M
-1)ページの奇数ページと、第(k+M+2) ページである。
従って、この場合における印刷レジスタの数はM 個以上
あれば良いことになる。
【0169】図21の(4) は、第k ページを印刷した後
の状態を示す。ここで、第kページの印刷レジスタ開放
後は、第(k+2) ページ, 第(k+4)ページ, …, 第(k+M-
1) ページの奇数ページと第(k+M+2) ページとが存在す
るので、必要とすべき印刷レジスタの数はM 個となる。
【0170】以上の説明から明らかなように、印刷レジ
スタ群3-9 の印刷レジスタ数は最大の両面間隔MMAX (
奇数) に対して、MMAX +1個以上の偶数であれば良いこ
とになる。
【0171】次に、ページバッファ3-4 において必要と
すべきページバッファ数を、図21を用いて説明する。
【0172】図21の(1) に示す如く、第jページ( j
は偶数) の印刷中において印刷レジスタ上には第 (j-
M)ページ, 第( j-M-2) ページ, …,第(j-3)ペー
ジの奇数ページ( 計 (M-1)/2 ページ) と第jページと
の合計 (M+1)/2 ページがセットされており、これだけ
のページがページバッファ上に存在すれば良いことにな
る。
【0173】図21の(2) に示す如く、第jページの印
刷後であって、第( j+2) ページおよび第( j-1) ペー
ジのセット後には、第( j-M )ページ, 第( j-M-2) ペ
ージ, …, 第( j-1) ページの奇数ページ( 計 (M+1)/
2 ) と第( j+2) ページとの合計 (M+1)/2 +1ページが
印刷レジスタ上にセットされている。
【0174】ここで、第jページについては、印刷レジ
スタおよびページバッファが共に開放されたばかりであ
り、この時点において第jページの存在したページバッ
ファ上に新しいページは未だ作成されていない。
【0175】また、第( j+2) ページ( 偶数) が存在す
る場合には、当然ながら第( j+1)ページ( 奇数) もペ
ージバッファ上に存在する。従って、図21の(2) に示
す時点では (M+1)/2 +3ページ分のページバッファが必
要である。
【0176】図21の(3) に示す如く、第k ページ(kは
奇数) の印刷中において印刷レジスタ上には第kペー
ジ, 第(k+2) ページ, …,第(k+M-1) ページの奇数ペー
ジ( 計(M+1)/2 ページ) と第(k+M+2)ページとの合計
(M+1)/2 +1ページが存在する。また、図21の(2)と
同様、ページバッファ上には第(k+M+1)ページが存在す
るので、必要とすべきページバッファの数は (M+1)/2
+2となる。
【0177】図21の(4) に示す如く、第k ページの印
刷後は第k ページが開放された以外の場合( 図21の
(3) 参照) と同様であり、且つ第k ページの存在したペ
ージバッファには未だ新ページが作成されていないの
で、ページバッファの数は (M+1)/2 +2となる。
【0178】以上の説明から明らかなように、ページバ
ッファ数の必要最小値は、最大の両面間隔MMAX に対し
て(MMAX +1)/2 +3となる。
【0179】次に、分離レジスタ群3-8 の必要最小数に
ついて説明する。まず、ページバッファにセットされた
ページは必ず分離レジスタにセットされるので、分離レ
ジスタの数はページバッファの数以上でなければならな
い。
【0180】いま、ページバッファの数をn( n≧ (M+1)
/2 +3) とした場合、分離レジスタの必要数を以下に考
察する。
【0181】分離レジスタの必要数は、ページバッファ
上に存在する最も古いページからページバッファ上の最
新ページに至るまでの連続したページである( 印刷済の
ページも、分離レジスタ上に残っている)。換言すれ
ば、ページバッファの nページ分に対して、ページバッ
ファ上における最も古いページ( 偶数ページの印刷が奇
数ページに先行するので、最も古いページは必ず奇数ペ
ージになる)以降の印刷済であって且つページバッファ
開放済の偶数ページの数を加えたものになる。
【0182】図21の(1) および(2) に示す場合、第j
ページ以前の偶数ページは開放済であって且つ最も古い
ページは第( j-M)ぺージ(奇数)であるので、第( j
-M)ページ以降第( j-1) ページまでの間における偶数
ページ数は (M-1)/2 となる。よって必要とすべき分離
レジスタの数は n+(M-1)/2 である。これを更に説明す
ると、次に示す通りとなる。
【0183】
【表1】
【0184】但し、
【0185】
【数1】
【0186】は印刷済であって、ページバッファから除
かれたページ。
【0187】(j-2ページ以前の偶数ページ) (j-M+1ページ以前の全ページ) (奇)は奇数ページを表わす。
【0188】図21の(3) および(4) の場合も同様に表
わすと、次に示す通りとなる。
【0189】
【表2】
【0190】よって、分離レジスタの必要最小数は、や
はり n+ (M-1)/2 となる。
【0191】次に、印刷の一時中断要求が生じた場合の
対応手順について説明する。
【0192】中断要求手段3-19は、印刷の一時中断要求
を受けると中断要求フラグレジスタ3-20を「有」にセッ
トする。
【0193】CPU 3-3 はこの中断要求フラグレジスタ3-
20を調べることにより、中断要求の有無を知ることがで
きる。
【0194】そして、両面印刷の最中においては、印刷
装置3-6 内の搬送ループ上を、偶数ページのみが印刷済
みであって奇数ぺージが未印刷の枚葉紙が流れている。
【0195】本実施例の如く電子写真技術を応用した記
録装置においては、画像転写部(図1のドラム1-3 およ
び転写帯電器1-4)や定着器( 図1の1-6 ) を通過する枚
葉紙は一定速度を保持する必要があり、この画像転写部
および定着器内に枚葉紙を止めてはならない。熱を利用
した定着器の近辺に枚葉紙を止めておくことすら望まし
いことではない。
【0196】また、複雑な搬送ループ上において枚葉紙
を静止,再起動させた場合、枚葉紙の位置関係のずれが
生じ、もって再起動後に搬送ループを廻ってきた枚葉紙
と給紙装置からの紙との衝突など種々の障害が生じる可
能性がある。
【0197】従って、印刷の一時中断要求時には搬送ル
ープ上の枚葉紙をしかるべきところへ排出し、印刷中断
状態には搬送ループを空の状態としなければならない。
【0198】印刷中断要求時にはそれ以後の印刷を停止
し、第1図に示したのスタッカ前分岐機構を補助トレイ
1-15への排出側に固定して一定時間だけ搬送機構を動作
させるようにすれば処理は簡単であるが、印刷中断要求
時に搬送ループ上に存在している枚葉紙が廃棄されるよ
うになり無駄を生じる。この場合には、印刷再開時に廃
棄された枚葉紙上のページを再印刷しなければならない
ので、スループットの低下を招来することにもなる。更
に、偶数ページのみ印刷済の枚葉紙をスタッカ1-13へ排
出することは、スタッカ中におけるページの連続性, 整
合性を著しく損ねることになる。
【0199】印刷中の一時中断要求はCPU3-3が中断要求
フラグレジスタ3-20を調べることにより検知されるが(
図11、ステップ7-6 参照) 、印刷すべきページが奇数
ページである場合(ステップ7-4)には、ステップ7-6 は
バイパスされ、印刷中断要求後も奇数ページの印刷は通
常どおり行われる。
【0200】一方、中断要求時には偶数ページに対して
ステップ7-6 からステップ7-36〜7-38 ,( 7-39,7-40)
,7-25 へと制御が移り、空プリントが行われる。
【0201】上述したとおり本実施例において、給紙は
先行する偶数ページの印刷に対して行われる。従って、
偶数ページの印刷を止め、奇数ページのみを印刷すれ
ば、データ終了時と同様に印刷カウンタ3-15の値が零に
なって、印刷が停止する。これは、搬送ループ上にある
偶数ページのみ印刷された枚葉紙に対して対応する奇数
ページを印刷し、枚葉紙が無くなった時点で印刷を停止
することに対応している。
【0202】以上、印刷中断要求時にも枚葉紙を無駄に
することなく、印刷の停止を行うことを説明したが、印
刷開始時にはページの順序, 整合性等に影響を与えるこ
となく印刷が行われなければならない。
【0203】再び印刷中断要求時の処理(図11〜図1
4参照) を参照するに、偶数ページの印刷時(すなわ
ち、印刷ポインタ3-14が示す印刷レジスタのぺージ偶奇
指標が「偶」のとき)には、ステップ7-4 〜7-6,7-36〜
7-38, (7-39,7-40),7-25へと制御が移り、分離リードポ
インタ3-13およびコピー部番カウンタ3-18は変更されな
い。
【0204】一方、奇数ページに対しては、ステップ7-
4,7-7 〜7-17,7-25 若しくはステップ7-4,7-7 〜7-14,
7-27,7-25へと制御が移り、分離リードポインタ3-13お
よびコピー部番カウンタ3-18は同様に印刷中断要求以降
最初の偶数ページの情報を保存している。
【0205】中断要求手段3-19へ印刷中断要求の解除を
指示すると、中断要求手段3-19は中断要求フラグレジス
タ3-20に「無」をセットすると共に、CPU3-3に対して印
刷中断の解除(すなわち、印刷の再開)を伝える。
【0206】CPU 3-3 は、印刷再開時には図11のステ
ップ7-1 をスキップしてステップ7-2 から処理を始め
る。これは、コピー部番の情報を破壊しないための処置
である。
【0207】ステップ7-2 では、分離リードポインタ3-
13およびコピー部番カウンタ3-15上に保存されていた印
刷再開後の最初のページ情報を、印刷ポインタ3-14が示
す印刷レジスタにセットする。
【0208】ステップ7-3 では、ステップ7-2 における
印刷レジスタのセットに対応して印刷カウンタ3-15に1
をセットし、ステップ7-4 以降については通常の印刷と
同じ処理を行う。
【0209】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
複数のシートの両面への記録動作中に一時中断要求が発
生した場合、既に第1面への記録動作が開始されたシー
トに対しては第2面への記録が終了するまで記録動作を
継続させ、前記第2面への記録が終了した後に記録動作
を停止させることができるので、シートに悪影響を与え
ることなく複数のシートへの両面記録動作中の一時中断
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である両面印刷装置の枚葉紙
搬送系を示す概略図である。
【図2】図1に示した搬送系とその上を流れる枚葉紙の
状態を示す模式図である。
【図3】本発明を適用したオフライン印刷システムの概
略図である。
【図4】図3に示したレジスタ等の構造を示す図であ
る。
【図5】図3に示したレジスタ等の構造を示す図であ
る。
【図6】図3に示したレジスタ等の構造を示す図であ
る。
【図7】初期化手順を示すフローチャートである。
【図8】初期化手順を示すフローチャートである。
【図9】ページ作成の手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】ページ作成の手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】印刷手順を示す概略フローチャートである。
【図12】印刷手順を示す概略フローチャートである。
【図13】印刷手順を示す概略フローチャートである。
【図14】印刷手順を示す概略フローチャートである。
【図15】1枚の印刷手順を示す詳細フローチャートで
ある。
【図16】奇数ページのセット手順を示す詳細フローチ
ャートである。
【図17】偶数ページのセット手順を示す詳細フローチ
ャートである。
【図18】空プリントの実行手順を示す詳細フローチャ
ートである。
【図19】両面印刷時の様子を示す模式図である。
【図20】両面印刷時の様子を示す模式図である。
【図21】両面印刷時の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1-1 給紙部 1-2 転写前搬送路 1-3 ドラム 1-4 転写帯電器 1-5 定着前搬送路 1-6 定着器 1-7 定着後搬送路 1-8 反転前分岐機構 1-9 反転前搬送路 1-10 反転機構 1-11 反転後搬送路 1-12 スタッカ前搬送路 1-13 スタッカ 1-14 スタッカ前分岐機構 1-15 補助トレイ 2-1 枚葉紙の搬送ループ 2-2-1 〜2-2-5 搬送されている枚葉紙 3-1 磁気テープ(MT) 3-2 磁気情報変換装置 3-3 中央処理装置(CPU) 3-4 ページバッファ 3-5 印刷ハードウエア 3-6 印刷装置 3-7 管理レジスタ群 3-8 分離レジスタ群 3-9 印刷レジスタ群 3-10 ページポインタ 3-11 ページ数カウンタ 3-12 分離セットポインタ 3-13 分離リードポインタ 3-14 印刷ポインタ 3-15 印刷カウンタ 3-16 両面間隔レジスタ 3-17 コピー部数レジスタ 3-18 コピー部番カウンタ 3-19 中断要求手段 3-20 中断要求フラグレジスタ 3-7-1 ページ有無フラグ 3-7-2 ページバッファポインタ 3-8-1 分離管理ポインタ 3-9-1 印刷フラグ( 可/非) 3-9-2 印刷管理ポインタ 3-9-3 部番カウンタ 3-9-4 ページ指標 (偶/奇) 5-1 〜5-14,6-1〜6-12, 7-1 〜7-40, 8-1 〜8-4 ,9-1〜
9-5, 10-1〜10-4,11−1 〜11-2 制御ステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの第1面に記録した後に、そのシ
    ートの第2面に記録する両面記録装置における記録動作
    の一時中断方法であって、 複数のシートの両面への記録動作中に一時中断要求が発
    生した場合、既に第1面への記録動作が開始されたシー
    トに対しては第2面への記録が終了するまで記録動作を
    継続させ、前記第2面への記録が終了した後に記録動作
    を停止させることを特徴とする両面記録装置における記
    録動作の一時中断方法。
JP5240190A 1993-09-27 1993-09-27 両面記録装置における連続記録動作の一時中断/再開方法 Expired - Lifetime JPH0827559B2 (ja)

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