JPH0792675A - 感光性化合物および感光性組成物 - Google Patents
感光性化合物および感光性組成物Info
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- JPH0792675A JPH0792675A JP5233820A JP23382093A JPH0792675A JP H0792675 A JPH0792675 A JP H0792675A JP 5233820 A JP5233820 A JP 5233820A JP 23382093 A JP23382093 A JP 23382093A JP H0792675 A JPH0792675 A JP H0792675A
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Abstract
R4 が炭素数1ないし8の直鎖状、分岐状、または環状
アルキル基、R2 は炭素数2ないし9の直鎖状、分岐
状、または環状アルキル基、R3 、R5 は2−オキソア
ルキル基、Y- が対イオンであることを特徴とする。 【効果】 本発明のアルキルスルホニウム塩は、220
nm以下の遠紫外領域に対し高い透明性を有し、かつ遠
紫外光等の放射線により有効にプロトン酸を発生するこ
とから、遠紫外光(とりわけ220nm以下の短波長
光)用フォトレジストの感光剤(光酸発生剤)として有
用である。 【化7】
Description
紫外光に対して吸収が少なく、かつ効率良く酸を発生し
うる感光性化合物に関する。
加工を必要とする各種電子デバイスの分野では、デバイ
スの高密度化、高集積化の要求がますます高まってお
り、この要求を満たすにはパターンの微細化が必須とな
ってきている。そして半導体デバイス製造工程で、微細
パターン形成に重要な役割を果たしているのがフォトリ
ソグラフィー工程である。
ォトリソグラフィープロセスにおいて使用される露光光
の波長を短くする方法がある。
の解像度Rは、レーリーの式、R=k・λ/NA(ここ
でλは露光光源の波長、NAはレンズの開口数、kはプ
ロセス定数)で表すことが出来る。この式から、リソグ
ラフィーに使用される光の波長が短くなればレジストの
解像度はそれに比例して向上することがわかる。
Mの製造にはデザインルール(最小線幅)0.35μm
の解像度が要求され、高圧水銀ランプのg線(438n
m)、i線(365nm)が光源として使用されてき
た。しかし、更に微細な加工技術(デザインルールが
0.25μm以下)を必要とする256M以上の集積度
を持つDRAMの製造には、エキシマレーザ(KrF:
248nm、ArF:193nm、F2 :157nm)
などのより短波長の光(ディープUV光、遠紫外光)の
利用が有効であると考えられ、KrFリソグラフィーは
盛んに研究されている。KrFエキシマレーザを用いた
フォトリソグラフィーとしては、例えばSPIEアドバ
ンスド・イン・レジスト・テクノロジー・アンド・プロ
セシング IX(Advanced in Resis
t Technology andProcessin
g IX)1672巻,15頁〜23頁(1992年)
に記載されているThackerayらの報告が挙げら
れる。
レジストに代わり多層(2層、或いは3層)レジストの
利用による高集積化の方法も検討されている。2層レジ
ストとしては、例えばジャーナル・オブ・フォトポリマ
ー・サイエンス・アンド・テクノロジー(Journa
l of Photopolymer Science
and Technology)6巻,1号,39頁
〜48頁(1993年)に記載されている田中らの報告
が挙げられる。
には、加工寸法の微細化に対応する高解像性に加え、高
感度化の要求も高まってきている。これは、光源に高価
なエキシマレーザを使用するためコストパフォーマンス
の向上を実現する必要があるためである。レジストの高
感度化方法として光酸発生剤を利用した化学増幅系の利
用がKrFエキシマレーザ用レジストで詳細に検討され
ている(例えば、ヒロシ イトー、C.グラント ウィ
ルソン、アメリカン・ケミカル・ソサイアティ・シンポ
ジウム・シリーズ(American Chemica
l Society Symposium Serie
s)242巻、11頁〜23頁(1984年))。化学
増幅型レジストの特徴は、露光によって感光剤(一般に
光酸発生剤と呼ばれる)から発生したプロトン酸が、露
光後の加熱処理により、レジスト樹脂や溶解阻止剤、あ
るいは架橋剤などの2次的な化学反応を触媒的に数百倍
〜数千倍にも増幅させることである。このようにして量
子収率(一光子あたりの反応効率)が1未満の従来のレ
ジストに比べて飛躍的な高感度化を達成している。現在
使用される光酸発生剤の例としては、例えば、ザ・ジャ
ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(The
Journal of OrganicChemist
ry)43巻、15号、3055頁〜3058頁(19
78年)に記載されているJ.V.クリベロ(J.V.
Crivello)らのトリフェニルスルホニウム塩誘
導体などが知られている。
られているレジスト(上記の化学増幅型を含む)使用
し、パターン微細化のためより短波長の露光光を使用す
ると、レジストによる露光光の吸収が極めて強くなるこ
とが一般的である。このためレジストの透明性が低下
し、その結果レジストの深さ方向で感光する割合が変化
し(即ち、露光光入射側のレジスト表面近傍で大部分の
光が吸収されてしまい、基板に近いレジスト部位に光が
到達し難いため)、それによって解像度が低下する問題
が起こる。この問題を解決する1つの手段として多層レ
ジストプロセスの採用がある。多層レジスト法では単層
レジスト法に比べレジストをより薄く塗布するため、レ
ジストの光吸収の影響を抑えることができ、所望のパタ
ーンを得ることができるからである。しかし、多層レジ
ストプロセスでは、従来の単層レジストに比べパターン
形成に要する工程数が格段に増えるためコストアップに
つながるという欠点がある。また現在KrFリソグラフ
ィー(露光波長:248nm)の感光剤として利用され
ているクリベロらのトリフェニルスルホニウム塩誘導体
は220nm以下の光を強く吸収するため、より高解像
性が期待できる220nm以下の波長の光を露光光とし
た単層レジストの感光剤(光酸発生剤)として利用でき
ない。
220nm以下の遠紫外光に対して吸収が少なく、かつ
光反応効率(光酸発生効率)が高い光酸発生剤の開発で
ある。
果、上記技術的課題は以下に開示する感光性化合物によ
り解決されることを見い出し本発明に至った。
(I)で表される。
は炭素数1ないし8の直鎖状、分岐状、または環状アル
キル基(より具体的には、R1 、R4 は、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロ
プロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基あるい
はシクロヘキシルメチル基などを表す。)、R2は炭素
数2ないし9の直鎖状、分岐状、または環状アルキル基
(より具体的には、R2 はエチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン
基、オクチレン基、ノニレン基、1,4−シクロヘキシ
レン、1,2−シクロヘキシレン、1,3−シクロペン
チレン、1,4−シクロオクチレン、あるいは1,4−
シクロヘキサンジメチレン基などを表す。)、R3 、R
5 は炭素数3ないし7の2−オキソアルキル基(より具
体的には、原料の入手の容易さあるいは安価性から
R3 、R5 としては2−オキソプロピル基、2−オキソ
シクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基あるい
は2−オキソシクロヘプチル基がより好ましい。)、Y
- は対イオン(陰イオン)を表す。ただし、ここでR1
=R4 、R3 =R5 でもかまわない。
- (テトラフルオロボラートイオン)、AsF6 - (ヘ
キサフルオロアルセナートイオン)SbF6 - (ヘキサ
フルオロアンチモナートイオン)、PF6 - (ヘキサフ
ルオロホスファートイオン)、CF3 SO3 - (トリフ
ルオロメタンスルホナートイオン)、CH3 SO
3 -(メタンスルホナートイオン)、ClO4 - (過塩
素酸イオン)、Br- (臭素イオン)、Cl- (塩素イ
オン)、或いはI- (沃素イオン)等が挙げられる(集
積回路製造時に於ける不純イオン混入の抑制、あるいは
レジストパターン作製工程に於いて適用されるポストエ
キスポウジャーベイク(post exposure
bake)加熱処理におけるプロトン酸のレジストから
の飛散・消失の抑制などの観点から、これらの対イオン
のうちBF4 - (テトラフルオロボラートイオン)、A
sF6 (ヘキサフルオロアルセナートイオン)、SbF
6 - (ヘキサフルオロアンチモナートイオン)、PF6
- (ヘキサフルオロホスファートイオン)、CF3 SO
3 - (トリフルオロメタンスルホナートイオン)がより
好ましい)。
ル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
(Journal of the American
Chemical Society)108巻(7
号),1579頁〜1585頁(1986年)に記載さ
れているスルホニウム塩に関するデー・エヌ・ケビィル
(D.N.Kevill)らの方法を応用して製造出来
る。すなわち、一般式(II)又は(III)で表され
るスルフィド誘導体の例えばニトロメタン溶液に一般式
(IV)又は(V)で表されるハロゲン化アルキルを過
剰量(スルフィト誘導体のスルフィド単位に対し2ない
し100倍モル(より好ましくは5ないし20倍モ
ル))加え室温で0.5〜5時間(好ましくは1〜2時
間)反応させる。その後、スルフィド誘導体のスルフィ
ド単位に対し等モル量の一般式(VI)で表される有機
酸金属塩をニトロメタンに溶解した溶液を添加後、更に
室温ないし50度で3〜24時間反応させる。その後、
不溶な金属塩を濾別し、濾液を濃縮後、多量のジエチル
エーテルなどの貧溶剤中に注下再沈する。得られた結晶
をアセトンに溶解しジエチルエーテル中に再沈する操作
を数回行うことにより目的とする感光性化合物(一般式
(I))が得られる。
ェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート
(以後TPSと略す))と比較した場合、このようにし
て得られた新規化合物は、190〜220nmの遠紫外
領域の光吸収が著しく少ないことを確認した。
シマレーザ等の放射線(波長220nm以下好ましくは
190〜220nmの遠紫外光)を照射すると、プロト
ン酸が発生することを確認した。
短波長光を利用した光カチオン重合用開始剤あるいはフ
ォトレジスト(感光性樹脂組成物)の感光剤として利用
できる。
構成成分は、一般式(I)で表される感光性化合物(ス
ルホニウム塩化合物)、高分子化合物、溶媒である。
220nm以下の遠紫外領域において高透明性であり、
且つ官能基および酸に対して不安定な基を有する高分子
を適当に設定して使用することができる。即ち、例えば
一般式(VII)により表される高分子化合物を用いる
ことが出来る。
(より好ましくは10ないし200)の正の整数、R6
はトリシクロデカニル基、ジシクロペンテニル基、ジシ
クロペンテニルオキシエチル基、シクロヘキシル基、ノ
ルボニル基あるいはアダマンチル基、R7 はtert−
ブチル基、メチル基、エチル基、プロピル基、テトラヒ
ドロピラニル基あるいは3−オキソシクロヘキル基、x
は0.1ないし1(より好ましくは0.2ないし0.
7)を表す。] さらには上式(VII)をその構成要素として複数含む
高分子化合物混合物も使用することができる。
は、高分子化合物とアルキルスルホニウム塩等からなる
成分が充分に溶解し、かつその溶液がスピンコート法で
均一な塗布膜が形成可能な有機溶媒であればいかなる溶
媒でもよい。また、単独でも2種類以上を混合して用い
ても良い。具体的には、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、メチルセロソルブアセテート、エ
チルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、
酢酸2−メトキシブチル、酢酸2−エトキシエチル、ピ
ルビン酸エチル、ピルビン酸エチル、3−メトキシプロ
ピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、N
−メチル−2−ピロリジノン、シクロヘキサノン、シク
ロペンタノン、シクロヘキサノール、メチルエチルケト
ン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、などが挙げられるが、もちろんこ
れだけに限定されるものではない。
「基本的な」構成成分は、一般式(I)で表される感光
性化合物(スルホニウム塩化合物)、高分子化合物、溶
媒であるが、必要に応じて界面活性剤、色素、安定剤、
塗布性改良剤、染料などの他の成分を添加しても構わな
い。
をおこなう場合の現像液としては、本発明で使用する高
分子化合物の溶解性に応じて適当な有機溶媒、またはそ
の混合溶媒、あるいは適度な濃度のアルカリ水溶液を選
択すれば良い。使用される有機溶媒としてはアセトン、
メチルエチルケトン、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどが挙げられる。また、使用されるアルカ
リ溶液としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニウムなどの無機
アルカリ類や、エチルアミン、プロピルアミン、ジエチ
ルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、などの有機アミン類、そしてテトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウ
ムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、トリエチルヒドロキシメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアン
モミウムヒドロキシドなどの有機アンモニウム塩などを
含む水溶液あるいは極性有機溶剤液が挙げられるが、こ
れらだけに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるも
のではない。
ルホニウム トリフルオロメタンスルホナート]の合成
した。
1,2−エタンジチオール3.97g(0.042mo
l)、水酸化ナトリウム3.52g(0.088mo
l)とエタノール100mlを加熱還流させる。水酸化
ナトリウムがすべて溶解したら室温まで冷却する。そこ
に2−クロロシクロペンタノン10g(0.084mo
l)を滴下ロートを用いて滴下し、更に室温で1時間攪
拌する。反応混合物を水300mlに注下し、有機層を
塩化メチレンで抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥後、
塩化メチレンを留去する。塩化エチレンを展開溶媒とし
てカラム分離するとにより1,2−ビス(2−オキソシ
クロペンチルチオ)エタンを3.8g得た(収率35
%)。1 H−NMR(CDCl3 、内部標準物質:テト
ラメチルシラン:δ(ppm)1.73−2.77
(m,12H)、2.78−3.09(m,4H)、
3.11−3.37(m,2H)、IR(cm- 1 )2
968(νC -H )、1727(νC = O ) 次にナス型フラスコ(300ml用)中で、1,2−ビ
ス(2−オキソシクロペンチルチオ)エタン3.0g
(11.6mmol)をニトロメタン15mlに溶解
し、テフロン製攪拌子/マグネチックスターラーで攪拌
した。そこにヨウ化メチル29.5g(209mmo
l)を滴下ロートを用い加え、滴下後室温で1時間攪拌
した。次にトリフルオロメタンスルホン酸銀5.97g
(23.2mmol)をニトロメタン100mlに溶解
したものを滴下ロートを用いて徐々に滴下した。3時間
攪拌後、析出したヨウ化銀を濾別し、ニトロメタン溶液
を20mlまで濃縮した。それをジエチルエーテル20
0ml中に加える。析出した結晶をジエチルエーテルで
数回洗浄した後、残渣をアセトンに溶解しエーテル中に
再沈する操作を3回繰り返すことにより白色結晶を2.
16g得た(収率32%)。なお目的物の構造は1 H−
NMR測定(ブルカー社製AMX−400型NMR装
置)、IR測定(島津製作所製IR−470)、元素分
析等で確認した。
メチルシラン):δ(ppm)2.12−3.10
(m,12H)、3.25(s,3H)、3.30
(s,3H)、4.27(s,4H)、4.72−5.
12(m,2H) IR(KBr錠剤、cm- 1 )3020,1420(ν
C - H )、1260(νC - F )、1160、1032
(νS O 3) 元素分析 C H S 実測値(重量%) 32.43 4.48 21.49 理論値(重量%) 32.76 4.12 21.86 (但し、理論値はC1 6 H2 4 O8 F6 S4 (MW 5
86.5912に対する計算値) (実施例2) エチレンビス[メチル(2−オキソシクロヘキシル)ス
ルホニウム トリフルオロメタンスルホナート]の合成
(2−オキソシクロペンチルチオ)エタンに代えて1,
2−ビス(2−オキソシクロヘキシルチオ)エタンを用
いて合成した(収率47%)。
物質:テトラメチルシラン):δ(ppm)1.45−
2.22(m,10H)、2.32−2.95(m,6
H)、3.15(s,3H)、3.20(s,3H)、
3.78−4.35(m,4H)4.95−5.45
(m,2H) IR(cm- 1 )3020,2950(νC - H )、1
708(νC = O )、1420(νC - H )1252
(νC - F )、1162,1030(νS O 3 ) 元素分析 C H S 実測値(重量%) 35.48 4.89 20.61 理論値(重量%) 35.17 4.59 20.86 (但し、理論値はC1 8 H2 8 O8 F6 S4 (MW 6
14.6448)に対する計算値) (実施例3) ヘキサメチレンビス[メチル(2−オキソシクロヘキシ
ル)スルホニウム トリフルオロメタンスルホナート]
の合成
(2−オキソシクロペンチルチオ)エタンに代えて1,
6−ビス(2−オキソシクロヘキシルチオ)ヘキサンを
用いて合成した(収率95%)。1 H−NMR(CDCl3 、内部標準物質:テトラメチ
ルシラン):δ(ppm)1.28−2.35(m,1
8H)、2.45−2.92(m,6H)、2.98
(s,3H)、3.05(s,3H)、3.13(t,
4H)4.78−5.33(m,2H) IR(cm- 1 )3028,2948(νC - H )、1
710(νC = O )、1450(νC - H )1264
(νC - F )、1160,1030(νS O 3 ) 元素分析 C H S 実測値(重量%) 38.98 5.65 18.86 理論値(重量%) 39.39 5.41 19.12 (但し、理論値はC2 2 H3 6 O8 F6 S4 (MW 6
70.752)に対する計算値) (実施例4) 感光性化合物含有樹脂膜の透過率の測定 シクロヘキサノン10.12gにポリ(メチルメタクリ
レート)(アルドリッチ・ケミカル・カンパニー社製、
平均分量12000、以後PMMAと略す)2.53g
と実施例1で得られた感光性化合物0.132g(感光
性化合物はPMMAに対し5wt%)を溶解し、さらに
孔径0.2μmのメンブレンフィルターでろ過し、得ら
れた濾液を石英基板上にスピンコート法により回転塗布
し(800回転/10秒、2800回転/60秒)、ホ
ットプレート上で、90℃、120秒ベークを行った。
この操作で膜厚1.275μmの薄膜を得た。得られた
膜の透過率の波長依存性を島津製作所のUV−365型
紫外可視分光光度計を用いて測定した。波長193.4
nm(ArFエキシマレーザの発振波長)での1μm厚
当たりの透過率結果を表に示す。なお比較例としてPM
MA単独の膜と実施例1の感光性化合物の代わりに既知
化合物であるTPSを含有するPMMA膜の場合の同一
条件での結果を併せて示す。
膜では波長193.4nmに対する透過率が8%と極端
に低いが、本発明の感光性化合物では65%と高い透過
率を保持しており、本発明化合物は露光波長220nm
以下の光源を用いたリソグラフィーに有効であることが
示された。
93nm)を照射した場合の感光性化合物のアセトニト
リル中における光酸発生およびその効率を測定した。
アセトニトリル溶液(スルホニウム塩単位当りの濃度:
1×10- 2 mol・l- 1 )0.3mlを入れた合成
石英セル(光路長:1mm、ジーエルサイエンス(株)
製)にArFエキシマレーザ(ルモニクス社製ArFエ
キシマレーザ発生装置)を室温で照射した(露光面積:
3cm2 )。照射後、その溶液をテトラブロモフェノー
ルブルーのナトリウム塩を含むアセトニトリル溶液に加
え、可視吸収スペクトルを測定した(発生した酸の定量
は、アナリティカル・ケミストリー48巻(2号),4
50頁〜451頁(1976年)に記載されている方法
に順じ、619nmの吸光度の変化から決定した)。結
果を表1に示す。尚、比較例としてTPSの同一条件で
の結果も示す。
酸発生剤として有効であることが示された。
英基板に代えてシリコンウエハーを基板として用い実施
例1で合成した感光性化合物を含有するPMMA薄膜
(膜厚1.0μm)を作成した。そしてArFエキシマ
レーザ光(193.4nm)をこの薄膜に照射し、光酸
発生およびその効率を測定した。露光量:40mJ・c
m- 2 、露光面積:20cm2 。照射後、薄膜をアセト
ニトリルに溶解し、その溶液をテトラブロモフェノール
ブルーのナトリウ塩を含むアセトニトリル溶液に加え、
可視吸収スペクトルを実施例5と同様に測定することで
発生酸量を定量した。プロトン酸生成量は18nmol
であった。
テトラヒドロピラニルメタクリレート)の合成 トリシクロデカニルメタクリレート21.80g(0.
10mol)と2−テトラヒドロピラニルメタクリレー
ト8.5g(0.05mol)のトルエン溶液120m
l中に、アゾイソブチロニトリル0.48g(0.00
3mol)を溶解させたトルエン溶液10mlを加え
た。その後70℃で1時間重合反応させた。反応液を室
温まで戻した後、1リットルメタノール中に注加し洗浄
した。沈殿物は吸引ろ過により回収した。この洗浄操作
を3回繰り返した後、減圧乾燥してポリ(トリシクロデ
カニルメタクリレート−co−2−テトラヒドロピラニ
ルメタクリレート)12gを白色粉末として得た。得ら
れたトリシクロデカニルメタクリレート単位と2−テト
ラヒドロピラニルメタクリレート単位の割合は63:3
7であった。この共重合比は1 H−NMR測定により求
めた。GPC測定から、平均分子量は48,000(ポ
リスチレン換算)であった。
実験 以下の実験はイエローランプ下にておこなった。
た。 (a) ポリ(トリシクロデカニルメタクリレート−c
o−2−テトラヒドロピラニルメタクリレート)(樹
脂:参考例1の高分子化合物) 2.85g (b) エチレンビス[メチル(2−オキソシクロペン
チル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート]
(光酸発生剤:実験例1の化合物) 0.15g (c)シクロヘキサノン(溶媒)
12.00g 上記混合物を0.2μmのテフロンフィルターを用いて
ろ過し、レジストを調製した。以下にパター形成方法を
説明する。3インチシリコン基板上に上記レジスト材料
をスピンコート塗布し,90℃、60秒間ホットプレー
ト上でベーキングをおこない、膜厚が1.0μmの薄膜
を形成した。なおこの時の膜厚1μmあたりの透過率は
62%と単層レジストとして充分透明性の高いものであ
った。次に窒素で充分パージされた簡易露光実験機中に
成膜したウェハーを静置した。石英板上にクロムでパタ
ーンを描いたマスクをレジスト膜上に密着させ、そのマ
スクを通してArFエキシマレーザ光を照射した。その
後すぐさま100℃、90秒間ホットプレート上でベー
クし、液温23℃のアルカリ現像液(2.0重量%のテ
トラメチルアンモニムヒドロオキサイド水溶液)で60
秒間現像、引き続き60秒間純水でリンス処理をそれぞ
れおこなった。この結果、レジスト膜の露光部分のみが
現像液に溶解除去され、ポジ型のパターンが得られた。
この実験において露光エネルギーが約75mJ/cm2
のとき0.25μmラインアンドスペースの解像性が得
られた。
化合物は、220nm以下の遠紫外領域に対し高い透明
性を有し、かつ遠紫外光等の放射線により有効にプロト
ン酸を発生することから、遠紫外光(とりわけ220n
m以下の短波長光)用フォトレジストの感光剤(光酸発
生剤)として有用であることがわかった。更に、本発明
の感光性化合物を含有成分とする感光性樹脂組成物は、
220nm以下の遠紫外線を露光光とするフォトレジス
トとして有用であり、本発明の感光性樹脂組成物を用い
ることで、半導体素子製造に必要な微細パターン形成が
可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の一般式(I)で表される感光性化
合物 【化1】 (但し、R1 、R4 は炭素数1ないし8の直鎖状、分岐
状、または環状アルキル基、R2 は炭素数2ないし9の
直鎖状、分岐状、または環状アルキル基、R3 、R5 は
2−オキソアルキル基、Y- は対イオンで表す。) - 【請求項2】 Y- で表される対イオンがBF4 - 、A
sF6 - 、SbF6 -、PF6 - 或いはCF3 SO3 -
であることを特徴とする請求項1記載の感光性化合物。 - 【請求項3】 請求項1ないし2に記載の感光性化合物
を含有することを特徴とする感光性組成物。
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