JPH0792119B2 - 複合vベルト - Google Patents

複合vベルト

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JPH0792119B2
JPH0792119B2 JP15704588A JP15704588A JPH0792119B2 JP H0792119 B2 JPH0792119 B2 JP H0792119B2 JP 15704588 A JP15704588 A JP 15704588A JP 15704588 A JP15704588 A JP 15704588A JP H0792119 B2 JPH0792119 B2 JP H0792119B2
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裕 本南
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム等の弾性体から成るVベルトの内部に空洞
を形成し、該空洞内にチェーンを組込み、潤滑剤を封入
した複合Vベルトに関するものである。
(従来技術) V型プーリーに巻き掛けられて動力伝達を行なうVベル
トには、ゴム等の弾性体から成り内部に抗張体を埋着し
たベルトと金属製のベルトが知られている。ここで、弾
性体のVベルトはV型プーリーの摩擦面から作用する圧
力によって変形するため、該摩擦面との面圧は低く、ひ
いては大きな摩擦力を得ることはできず、又仮に大きな
摩擦力が得られたとしても、内部に埋着された抗張体で
は大きな張力に耐えることはできず、したがって、大動
力の伝達は不可能である。一方、金属製のVベルトは大
動力の伝達は可能であるが、金属製であるため、V型プ
ーリー間で潤滑が必要となる。潤滑を行なえばV型プー
リーとの摩擦係数は低下し、同じ摩擦力を得るには、V
型プーリーの押圧力を強化して摩擦面に作用する面圧を
高くしなければならず、面圧を高くすれば該押圧力によ
ってVベルトに働く初期張力は大きくなり、ひいては摩
耗や騒音、更に伝達効率に悪影響が発生する結果を招い
た。
(本発明の目的) このように従来の弾性体Vベルト及び金属製Vベルトに
は、上記のごとき問題がそれぞれに存在する訳であっ
て、本発明はこれら問題点の解決を目的として開発され
た技術である。すなわち、本発明は弾性体Vベルトと金
属製Vベルトを組み合わせることによって、両者のVベ
ルトの長所を兼ね備えた複合Vベルトを提供する。
(本発明の構成) 本発明に係る複合Vベルトは、上記問題点の解決を図る
ため次の特徴をもって構成されている。すなわち、該複
合Vベルトは弾性体のVベルトを主体とし、該Vベルト
にチェーンを組み込んだものであって、該チェーンは弾
性ベルトの内部に形成された空洞内に入れられている。
そして、該空洞には潤滑剤も同時封入されていて、該潤
滑剤はチェーン屈曲部の潤滑作用を成すことができる。
ここで、上記弾性ベルトの空洞内に存在するチェーン
は、その外側リンクプレート及び内周面若しくは外周面
が、該空洞内側面と密着した状態で入れられている。又
該チェーンの形態は任意であって、ローラチェーンであ
っても、リーフチェーンであってもよく、各リンクの継
手ピンは丸ピンでも、互いに転がり接触を行なう割ピン
を用いることもできる。
更に弾性ベルトの摩擦面に作用する圧力によって、該弾
性ベルトがそったり、座屈したりしないようにグラスフ
ァイバー等の補強材を埋着することもでき、又該弾性ベ
ルトの湾曲性を向上させるために、内周面若しくは外周
面を波形面とする場合もある。
以下、本発明に係る複合Vベルトの実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
(実施例) 第1図、第2図は本発明の複合Vベルトの実施例であっ
て、同図において1は弾性ベルト、2はチェーンであ
る。弾性ベルト1はゴム等の弾性体から成り、A−A断
面を第2図に示すごとく、両側端は一定角度で傾斜した
摩擦面3を有す逆台形をしており、中央部には大きな空
洞4が連続して形成されている。そして、該空洞4内に
は上記チェーン2が入っていて、弾性ベルト1と該チェ
ーン2は組み合わされて一本の複合Vベルトを構成して
いる。同図に示すチェーン2はリーフチェーンであっ
て、内リンク5、外リンク6及び連結リンク7が、それ
ぞれ各ピッチごとにピン8で屈曲自在に連結されて構成
されている。勿論、本発明では該リーフチェーンに限定
するものではなく、一般に多用されている動力伝達用ロ
ーラチェーンであってもかまわない。ところで、該チェ
ーン2は空洞4内に密封された状態で入れられる訳で、
チェーン2の両側面9、9及び内周面10は該空洞4の内
側面11及び内面16と完全に密着している。したがって、
内周面10に密着するため空洞4の内面16は平坦面である
が、内側面11は内・外リンク5、6及び外リンク6から
更に突出したピン8の形状に合わせて凹凸面を呈してい
る。
第3図は第1図のB−B断面を表わしたもので、チェー
ン2の側面9と空洞4の内側面11は、隙間なく完全に密
着した状態にある。勿論、このように完全密着状態では
なく、部分的な隙間を形成することは自由であるが、弾
性ベルト1とチェーン2との間で力の受け渡しを行なう
ことができ、滑りを発生しないことが必要である。この
ように両側面9、9及び内周面10は空洞4の内側面11、
11及び内面16と密着しているが、チェーン2の外周面12
は密着しておらず、外面13との間に僅かな隙間14を形成
している。そして、該隙間14には潤滑剤が充満し、該潤
滑剤はチェーン2の屈曲部に侵入し、潤滑作用を呈す。
ここで、潤滑剤とは単に液体オイルのみならず、グリー
ス及び固体潤滑剤も含む。一方、潤滑剤が満たされる上
記隙間14は、チェーン2に対し外周部に設ける必然性は
なく、第1図、第2図とは逆に内周側であってもかまわ
ず、又該隙間を必ずしも形成しなければならないもので
はない。すなわち、チェーン2に前もって潤滑剤を塗布
しておいて、該チェーン2を芯として弾性材を所定形状
に成形すれば、このような隙間は無くなり、チェーン2
の外周面と全面にわたって密着状態で組み合わされる。
第4図は弾性ベルト1を補強するために、グラスファイ
バー等の補強材15を埋着した場合である。弾性ベルト1
の摩擦面3にはV型プーリーから作用する押圧力が加わ
り、該押圧力Pによってモーメントが発生し、該弾性ベ
ルトがそったりするため、このような補強材15によって
該変形を防止する。本発明の複合Vベルトはチェーンを
組み合わせることで大きな張力に耐えることが出来るた
め摩擦面に作用する面圧も大きくして発生する摩擦力の
強化を図ることも必要である。第5図は第4図のC矢視
図であって、摩擦面3には補強材15が露出している。更
に内周を同図のごとく波形に湾曲させることで、ベルト
の屈曲性を向上させる場合もある。
ところで、本発明に係る複合Vベルトの製造法を示した
のが、第6図a、bであり、該複合Vベルトはチェーン
2を芯として弾性材を周囲に同時成形することもできる
が、チェーン2の外周面12若しくは内周面10に隙間14を
設ける場合には、チェーン2との一体成形を行なうこと
はできない。第6図aに示すごとく、弾性ベルト1を一
定の断面において分割した状態で成形し、成形された弾
性ベルト片1aの空洞内にチェーン2をセットし、その
後、他方の弾性ベルト片1bを接合・固定してしまう。更
に適当な位置に孔を貫通し、空洞4内に潤滑剤を注入す
る。
第7図は弾性ベルト1が各弾性ベルト片1a、1bに分割さ
れている他の形態を示したもので、同図のごとく中央部
において分割し、左右同一の弾性ベルト片1a、1bを用い
ることもできる等、その他分割形態は自由である。
以上述べたように、本発明に係る複合Vベルトは、弾性
ベルトの芯として潤滑剤を含んだチェーンを組み込んだ
もので、次のような効果を得ることができる。
(効果) (1)本発明の複合Vベルトは、該Vベルトに作用する
張力を芯となるチェーンが負担するため、大きな張力に
耐えることができ、又弾性ベルトの摩擦面に作用する圧
力に対して内部の芯となるチェーンが対抗し、更に補強
材を埋着することで一段と高い圧力を負荷でき、ひいて
は摩擦力の増強、大動力の伝達を可能とする。
(2)本発明のVベルトは弾性ベルトをチェーンで補強
したもので、V型プーリーと直接摩擦接触するのは上記
弾性ベルトであるため、該V型プーリー間の潤滑は不必
要となる。したがって、摩擦係数は向上し、滑りは少な
く伝達効率も高くなる。又一方では、弾性ベルトがV型
プーリーに噛み込む際には何ら衝撃を伴なわず、したが
って、騒音も無く、静かな動力伝達も行ない得る。
(3)更に、弾性ベルトの芯となるチェーンは弾性ベル
ト内部に形成され、潤滑剤が封入された空間内に組み込
まれているため、該チェーンの伸びは発生しない。すな
わち、本発明の複合Vベルトは高効率にて大動力の伝達
を静かに行なうことができ、耐久性の高いベルトであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明に係る複合Vベルトの実施例
で、第1図は長手方向の断面図を、第2図は第1図のA
−A断面図、第3図は第1図のB−B断面図、第4図は
補強材を埋着した弾性ベルトの断面図、第5図は第4図
のC矢視図、第6図、第7図は該複合ベルトの製作工程
例をそれぞれ示している。 1……弾性ベルト、2……チェーン 3……摩擦面、4……空洞 5……内リンク、6……外リンク 7……連結リンク、8……ピン 9……側面、10……内周面 11……内側面、12……外側面 13……外面、14……隙間 15……補強材、16……内面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】V型プーリーに巻き掛けられて動力を伝達
    するVベルトにおいて、該Vベルトをゴム等の弾性体か
    ら成る弾性ベルトとチェーンで構成し、上記弾性ベルト
    は断面逆台形をし両側に一定角で傾斜した摩擦面を有
    し、長手方向中央部には空洞を形成し、該空洞に上記チ
    ェーンを組み込むと共に、空洞内には潤滑剤を封入した
    ことを特徴とする複合Vベルト。
  2. 【請求項2】上記チェーンの内周面側若しくは外周面側
    に、上記空洞の内面若しくは外面との間に隙間を形成
    し、両側面は空洞の内側面に密着させた特許請求の範囲
    第1項記載の複合Vベルト。
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