JPH0141967Y2 - - Google Patents
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- JPH0141967Y2 JPH0141967Y2 JP1984035786U JP3578684U JPH0141967Y2 JP H0141967 Y2 JPH0141967 Y2 JP H0141967Y2 JP 1984035786 U JP1984035786 U JP 1984035786U JP 3578684 U JP3578684 U JP 3578684U JP H0141967 Y2 JPH0141967 Y2 JP H0141967Y2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
- F16G5/166—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は乾式の変速装置に用いられるVベルト
に関するものである。
に関するものである。
(従来の技術)
現在、自動車の走行用変速装置には歯車式変速
装置と油圧式変速装置とが使用されている。これ
らの長所を兼ね備えた変速装置として、操作性に
優れかつ燃費のよいベルト式無段変速装置の開発
が進められている。
装置と油圧式変速装置とが使用されている。これ
らの長所を兼ね備えた変速装置として、操作性に
優れかつ燃費のよいベルト式無段変速装置の開発
が進められている。
このベルト式無段変速装置は、駆動軸と従動軸
に溝間隔が可変の変速プーリをそれぞれ取付け、
2個の変速プーリ間にVベルトを巻き掛けて構成
し、溝間隔を調整して回転ピツチ径を変化させ、
無段階に変速させるものである。
に溝間隔が可変の変速プーリをそれぞれ取付け、
2個の変速プーリ間にVベルトを巻き掛けて構成
し、溝間隔を調整して回転ピツチ径を変化させ、
無段階に変速させるものである。
また、このベルト式無段変速装置には2種類が
あり、1つは金属Vベルトを使用する湿式の変速
装置(例えば特公昭55−6783号公報参照)であ
り、他方はゴムVベルトを使用する乾式の変速装
置(例えば実公昭32−10408号公報参照)である。
あり、1つは金属Vベルトを使用する湿式の変速
装置(例えば特公昭55−6783号公報参照)であ
り、他方はゴムVベルトを使用する乾式の変速装
置(例えば実公昭32−10408号公報参照)である。
一般に、変速プーリは、鋳鉄、鋼、アルミニウ
ム合金などの金属材料で構成されるため、金属V
ベルトは摩擦面の焼付きや摩耗対策として潤滑油
の中で使用しなければならないが、ゴムVベルト
はその必要がなくコストダウンやメンテナンス面
で有利である。
ム合金などの金属材料で構成されるため、金属V
ベルトは摩擦面の焼付きや摩耗対策として潤滑油
の中で使用しなければならないが、ゴムVベルト
はその必要がなくコストダウンやメンテナンス面
で有利である。
ところで、自動車の走行用変速装置は極めて高
トルクの伝動能力が要求される。例えば1000c.c.エ
ンジンの最大トルクをゴムVベルトで伝達する場
合、Vベルトは20Kg/cm2前後の側圧力に耐えなけ
ればならない。
トルクの伝動能力が要求される。例えば1000c.c.エ
ンジンの最大トルクをゴムVベルトで伝達する場
合、Vベルトは20Kg/cm2前後の側圧力に耐えなけ
ればならない。
しかしながら、現在、実用化されている標準的
なゴムVベルトは、通常4〜5Kg/cm2以下で使用
され、高負荷用のゴムVベルトにおいても10Kg/
cm2程度が限界である。この原因は、ゴムVベルト
が高側圧において座屈変形し、Vベルトの発熱を
伴い破壊されるためである。
なゴムVベルトは、通常4〜5Kg/cm2以下で使用
され、高負荷用のゴムVベルトにおいても10Kg/
cm2程度が限界である。この原因は、ゴムVベルト
が高側圧において座屈変形し、Vベルトの発熱を
伴い破壊されるためである。
そこで、考案者は、エンドレスの1対の張力帯
にたいし複数のブロツクを係止して構成されるV
ベルト(特願昭58−139895号参照)を開発した。
にたいし複数のブロツクを係止して構成されるV
ベルト(特願昭58−139895号参照)を開発した。
(考案が解決しようとする課題)
ところが、そのようなVベルトでは、張力帯が
それの心体の屈曲疲労により早期に切断するとい
う問題が発生した。
それの心体の屈曲疲労により早期に切断するとい
う問題が発生した。
すなわち、第7図に示すように、Vベルト31
は、ブロツク32の凸部33と張力帯34の凹部
35の噛合により動力が授受されるが、Vベルト
31の動力授受の状態において、ブロツク32の
凸部33の高さが張力帯34の凹部35の深さよ
り大きい場合、張力帯34の変形が規制され、心
体36がB1−B1線、B2−B2線、B3−B3線におい
て屈折し、その部分において張力帯34の凹部3
5に応力が集中し、張力帯34の心体36の屈曲
疲労により張力帯34が早期に切断することにな
る。
は、ブロツク32の凸部33と張力帯34の凹部
35の噛合により動力が授受されるが、Vベルト
31の動力授受の状態において、ブロツク32の
凸部33の高さが張力帯34の凹部35の深さよ
り大きい場合、張力帯34の変形が規制され、心
体36がB1−B1線、B2−B2線、B3−B3線におい
て屈折し、その部分において張力帯34の凹部3
5に応力が集中し、張力帯34の心体36の屈曲
疲労により張力帯34が早期に切断することにな
る。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、張
力帯の心体の屈曲疲労による張力帯の早期切断を
防止した高負荷伝動用のVベルトを提供すること
を目的とするものである。
力帯の心体の屈曲疲労による張力帯の早期切断を
防止した高負荷伝動用のVベルトを提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段)
本考案は、上述した目的を達成するために、エ
ンドレスの張力帯と、該張力帯が係合する溝を有
する複数のブロツクとにより構成され、前記張力
帯の下面に凹部が、前記ブロツクの溝の下面に凸
部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部の係合によ
り張力帯にブロツクが係止され、前記凹部と凸部
との間に空〓が形成されていることを特徴とする
ものである。
ンドレスの張力帯と、該張力帯が係合する溝を有
する複数のブロツクとにより構成され、前記張力
帯の下面に凹部が、前記ブロツクの溝の下面に凸
部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部の係合によ
り張力帯にブロツクが係止され、前記凹部と凸部
との間に空〓が形成されていることを特徴とする
ものである。
(作用)
ブロツクを張力帯に係止させる該ブロツクの溝
の凸部と張力帯の凹部との間に空〓を有するの
で、Vベルトが変速プーリに巻回した状態で、張
力帯は屈折せず、張力帯の凹部に応力集中が生じ
ることはない。
の凸部と張力帯の凹部との間に空〓を有するの
で、Vベルトが変速プーリに巻回した状態で、張
力帯は屈折せず、張力帯の凹部に応力集中が生じ
ることはない。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。
明する。
第1図及び第2図に示すように、本考案に係る
Vベルト1は1対の張力帯2,3と、この張力帯
2,3にそれらの長さ方向に〓間なく係止された
複数のブロツク4により構成されている。ブロツ
ク4の側面4a,4bは傾斜して変速プーリの溝
角度と実質的に合致する角度αをなしている。ブ
ロツク4の上面4c及び下面4dは、Vベルトの
軽量化などを目的として、それぞれアーチ状など
の凸面状及び凹面状に形成されている。ブロツク
同士の下側対向面4e,4fは、一方の面4eが
略鉛直で他方の面4fが傾斜し、変速プーリの最
小ピツチ径に適合する角度βをなしている。
Vベルト1は1対の張力帯2,3と、この張力帯
2,3にそれらの長さ方向に〓間なく係止された
複数のブロツク4により構成されている。ブロツ
ク4の側面4a,4bは傾斜して変速プーリの溝
角度と実質的に合致する角度αをなしている。ブ
ロツク4の上面4c及び下面4dは、Vベルトの
軽量化などを目的として、それぞれアーチ状など
の凸面状及び凹面状に形成されている。ブロツク
同士の下側対向面4e,4fは、一方の面4eが
略鉛直で他方の面4fが傾斜し、変速プーリの最
小ピツチ径に適合する角度βをなしている。
また、第3図に示すように、ブロツク4の側部
には、側面4a,4bに開口する溝5,6がそれ
ぞれ形成され、各溝の上面5a,6a及び下面5
b,6bに断面山形状の凸部(上面6a及び下面
5b,6bに形成された凸部6c及び5d,6d
のみ図示)がそれぞれ設けられている。溝5,6
の下面5b,6bはVベルト1が変速プーリに最
小ピツチ径で巻回されたとき、張力帯2,3が略
真円となるような曲率半径Rを有する。下面5
b,6bに設けた凸部5d,6dは頂面5e,6
eが平坦に形成されている。
には、側面4a,4bに開口する溝5,6がそれ
ぞれ形成され、各溝の上面5a,6a及び下面5
b,6bに断面山形状の凸部(上面6a及び下面
5b,6bに形成された凸部6c及び5d,6d
のみ図示)がそれぞれ設けられている。溝5,6
の下面5b,6bはVベルト1が変速プーリに最
小ピツチ径で巻回されたとき、張力帯2,3が略
真円となるような曲率半径Rを有する。下面5
b,6bに設けた凸部5d,6dは頂面5e,6
eが平坦に形成されている。
張力帯2,3はそれぞれ実質的に同一平面内に
配列された非伸張性の心体7,7と、この心体
7,7を保持するゴム部材8,9と、上面及び下
面付近に埋設された織布10,10及び11,1
1により構成される。
配列された非伸張性の心体7,7と、この心体
7,7を保持するゴム部材8,9と、上面及び下
面付近に埋設された織布10,10及び11,1
1により構成される。
上記張力帯2,3の一方の側面2a,3aはブ
ロツク4の側面4a,4bと実質的に同一勾配の
傾斜を有するが、他方の側面2b,3bはそのよ
うな傾斜を有する必要はない。また、第4図に示
すように、張力帯2,3の上面及び下面には、ブ
ロツク4の溝5,6に設けられた凸部と噛合う凹
部(張力帯3についての凹部3c,3dのみ図
示)が設けられている。この張力帯2,3の下面
の凹部は、ブロツク4の溝5,6の下面5b,6
bに設けた凸部5d,6dと噛合い状態におい
て、頂面5e,6eとの間に張力帯2,3の変形
を許容する空〓(頂面6eを臨む空〓12のみ図
示)が形成されている。
ロツク4の側面4a,4bと実質的に同一勾配の
傾斜を有するが、他方の側面2b,3bはそのよ
うな傾斜を有する必要はない。また、第4図に示
すように、張力帯2,3の上面及び下面には、ブ
ロツク4の溝5,6に設けられた凸部と噛合う凹
部(張力帯3についての凹部3c,3dのみ図
示)が設けられている。この張力帯2,3の下面
の凹部は、ブロツク4の溝5,6の下面5b,6
bに設けた凸部5d,6dと噛合い状態におい
て、頂面5e,6eとの間に張力帯2,3の変形
を許容する空〓(頂面6eを臨む空〓12のみ図
示)が形成されている。
上記張力帯2,3の側面2a,3aとブロツク
4の側面4a,4bは、変速プーリの溝と係合さ
せたとき(動力伝達の状態)に、それぞれ実質的
に同一平面となるように調整されている。
4の側面4a,4bは、変速プーリの溝と係合さ
せたとき(動力伝達の状態)に、それぞれ実質的
に同一平面となるように調整されている。
Vベルト1は、変速プーリにより離間し側圧力
を受けていない状態(第2図参照)において、張
力帯2,3の側面2a,3aがそれぞれブロツク
4の側面4a,4bよりわずかに突出している。
これは、張力帯2,3の圧縮ヤング率が通常短繊
維で補強されたゴム部材8,9により略決定さ
れ、ブロツク4の圧縮ヤング率よりも小さいため
である。
を受けていない状態(第2図参照)において、張
力帯2,3の側面2a,3aがそれぞれブロツク
4の側面4a,4bよりわずかに突出している。
これは、張力帯2,3の圧縮ヤング率が通常短繊
維で補強されたゴム部材8,9により略決定さ
れ、ブロツク4の圧縮ヤング率よりも小さいため
である。
上記ブロツク4を構成する材料は、プラスチツ
クス、硬質ゴム等の非金属材料であつて、摩擦係
数が大きくしかも耐摩耗性に優れた材料が適用さ
れる。
クス、硬質ゴム等の非金属材料であつて、摩擦係
数が大きくしかも耐摩耗性に優れた材料が適用さ
れる。
上記張力帯2,3を構成する非伸張性の心体
7,7は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアラ
ミド等の合成繊維、スチール、グラス、カーボン
等の無機繊維、あるいはこれらの混紡より、モノ
フイラメントあるいはマルチフイラメントによる
コードまたは織物として使用される。また、フイ
ルムあるいはシートとして使用される場合もあ
る。
7,7は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアラ
ミド等の合成繊維、スチール、グラス、カーボン
等の無機繊維、あるいはこれらの混紡より、モノ
フイラメントあるいはマルチフイラメントによる
コードまたは織物として使用される。また、フイ
ルムあるいはシートとして使用される場合もあ
る。
一方、上記ゴム部材8,9は、圧縮ヤング率が
大きく耐摩耗性などに優れた材料が要求され、一
般に短繊維で補強された周知の合成ゴムが使用さ
れる。
大きく耐摩耗性などに優れた材料が要求され、一
般に短繊維で補強された周知の合成ゴムが使用さ
れる。
上記織布10,11は、屈曲性および耐摩耗性
などに優れた材料が要求され、一般に綿、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリアミド等の紡織繊維あ
るいはこれらの混紡よりなる。また、織布の代わ
りに合成樹脂シートを使用してもよい。なお、比
較的軽負荷の場合には、織布及び合成樹脂シート
を省略してもよい。
などに優れた材料が要求され、一般に綿、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリアミド等の紡織繊維あ
るいはこれらの混紡よりなる。また、織布の代わ
りに合成樹脂シートを使用してもよい。なお、比
較的軽負荷の場合には、織布及び合成樹脂シート
を省略してもよい。
上記のように構成すれば、ブロツク4の溝の下
面に設けられた凸部6dは頂面6eが平坦に形成
され、ブロツク4の凸部6dの高さが張力帯3の
凹部3dの深さより小さくなつているので、張力
帯3の凹部3dとの噛合いにおいて空〓12を有
し、第6図に示すように、Vベルト1が変速プー
リ(図示せず)に巻回した状態で、曲率半径Rと
なるように形成された下面6bに張力帯3が接
し、張力帯3はA1−A1線、A2−A2線、A3−A3
線において屈折しない。したがつて、張力帯3の
凹部3dに応力集中は生ぜず、張力帯3の心体7
の屈曲疲労は発生しない。なお、張力帯2の心体
についても同様である。
面に設けられた凸部6dは頂面6eが平坦に形成
され、ブロツク4の凸部6dの高さが張力帯3の
凹部3dの深さより小さくなつているので、張力
帯3の凹部3dとの噛合いにおいて空〓12を有
し、第6図に示すように、Vベルト1が変速プー
リ(図示せず)に巻回した状態で、曲率半径Rと
なるように形成された下面6bに張力帯3が接
し、張力帯3はA1−A1線、A2−A2線、A3−A3
線において屈折しない。したがつて、張力帯3の
凹部3dに応力集中は生ぜず、張力帯3の心体7
の屈曲疲労は発生しない。なお、張力帯2の心体
についても同様である。
第5図はVベルト1が変速プーリ15と係合
し、側圧力を受けたときの動力伝達状態を示す。
その状態では、ブロツク4の側面4a,4bと張
力帯2,3の側面2a,3aとはそれぞれ実質的
に同一平面となり、変速プーリ15との摩擦伝達
力は全ての側面4a,4b,2a,3aに発生す
る。この場合、ブロツク4に使用するプラスチツ
クス、硬質ゴム等は圧縮ヤング率が大きいので、
Vベルト1は高側圧に耐え摩擦伝達力(伝動容
量)も大きくなる。
し、側圧力を受けたときの動力伝達状態を示す。
その状態では、ブロツク4の側面4a,4bと張
力帯2,3の側面2a,3aとはそれぞれ実質的
に同一平面となり、変速プーリ15との摩擦伝達
力は全ての側面4a,4b,2a,3aに発生す
る。この場合、ブロツク4に使用するプラスチツ
クス、硬質ゴム等は圧縮ヤング率が大きいので、
Vベルト1は高側圧に耐え摩擦伝達力(伝動容
量)も大きくなる。
上記Vベルト1は、ブロツク4と張力帯2,3
が変速プーリ15と係合した状態で、それぞれの
側面が摩耗して、変速プーリ15の溝に適合すべ
く修正される。したがつて、ブロツク4及び張力
帯2,3には厳しい寸法精度は要求されない。
が変速プーリ15と係合した状態で、それぞれの
側面が摩耗して、変速プーリ15の溝に適合すべ
く修正される。したがつて、ブロツク4及び張力
帯2,3には厳しい寸法精度は要求されない。
上記Vベルト1が変速プーリ15と離間状態か
ら係合状態に移行するとき、張力帯2,3が変速
プーリ15と係合して圧縮作用を受けた後、ブロ
ツク4が変速プーリ15と係合する。その際、張
力帯2,3がブロツク4と変速プーリ15との係
合による衝撃を緩和するため、Vベルト1の騒音
が軽減される。
ら係合状態に移行するとき、張力帯2,3が変速
プーリ15と係合して圧縮作用を受けた後、ブロ
ツク4が変速プーリ15と係合する。その際、張
力帯2,3がブロツク4と変速プーリ15との係
合による衝撃を緩和するため、Vベルト1の騒音
が軽減される。
また、上記ブロツク4は、溝5,6に設けられ
た凸部あるいは凹部と張力帯2,3の上面及び下
面に設けられた凹部あるいは凸部との噛合いによ
り、張力帯2,3に対しVベルト1の長さ方向に
固定され、幅方向に脱着可能なため、組込みは極
めて簡単で、Vベルトが安価となる。
た凸部あるいは凹部と張力帯2,3の上面及び下
面に設けられた凹部あるいは凸部との噛合いによ
り、張力帯2,3に対しVベルト1の長さ方向に
固定され、幅方向に脱着可能なため、組込みは極
めて簡単で、Vベルトが安価となる。
さらに、上記ブロツク4の比重は通常2.0以下
であり、金属Vベルトと比較して極めて軽量(1/
5〜1/4)で遠心力が小さくなるので、高速運転に
適し安全性も高い。
であり、金属Vベルトと比較して極めて軽量(1/
5〜1/4)で遠心力が小さくなるので、高速運転に
適し安全性も高い。
上記張力帯2,3は、薄い平ベルト状をしてい
るので、屈曲性は極めてよく、発熱も少ないの
で、ベルト寿命が長くなる。
るので、屈曲性は極めてよく、発熱も少ないの
で、ベルト寿命が長くなる。
また、ブロツク4の溝5,6は、張力帯2,3
の下面とのみで噛合わせるようにしてもよい。さ
らに、接着剤を使用し化学的な固定手段を伴用す
る場合もある。
の下面とのみで噛合わせるようにしてもよい。さ
らに、接着剤を使用し化学的な固定手段を伴用す
る場合もある。
上記実施例では、ブロツク4の側面4a,4b
及び張力帯2,3の側面2a,3aにおいて変速
プーリ15との摩擦伝達力を得るVベルト1に適
用したものであるが、そのほか、ブロツクの側面
(一部または全部)のみで上記摩擦伝達力を得る
Vベルトに対しても適用可能である。
及び張力帯2,3の側面2a,3aにおいて変速
プーリ15との摩擦伝達力を得るVベルト1に適
用したものであるが、そのほか、ブロツクの側面
(一部または全部)のみで上記摩擦伝達力を得る
Vベルトに対しても適用可能である。
なお、本考案のVベルトは、自動車用無段変速
機に用いられるほか、農業機械及び土木建設機械
などのエンジンを搭載した車両の無段または有段
変速機用のVベルトとして適用することができ
る。また、電動機で駆動する一般産業機械の高負
荷用Vベルトにも最適である。さらに、ブロツク
の上面を利用し、搬送や印字用ベルトとしても利
用できる。
機に用いられるほか、農業機械及び土木建設機械
などのエンジンを搭載した車両の無段または有段
変速機用のVベルトとして適用することができ
る。また、電動機で駆動する一般産業機械の高負
荷用Vベルトにも最適である。さらに、ブロツク
の上面を利用し、搬送や印字用ベルトとしても利
用できる。
(考案の効果)
本考案は、上記のように、ブロツクを張力帯に
係止させる該ブロツクの溝の凸部と張力帯の凹部
との間に空〓を有するようにしているので、Vベ
ルトが変速プーリに巻回した状態で、張力帯は屈
折せず、張力帯の凹部に応力集中が生じることは
ない。したがつて、張力帯における心体の屈曲疲
労が抑制され、早期における張力帯の破損を防止
できる。
係止させる該ブロツクの溝の凸部と張力帯の凹部
との間に空〓を有するようにしているので、Vベ
ルトが変速プーリに巻回した状態で、張力帯は屈
折せず、張力帯の凹部に応力集中が生じることは
ない。したがつて、張力帯における心体の屈曲疲
労が抑制され、早期における張力帯の破損を防止
できる。
第1図ないし第7図は本考案の実施例を示し、
第1図はVベルトの側面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第1図のVベルトに使用
されるブロツクの斜視図、第4図は第1図のVベ
ルトに使用される張力帯の斜視図、第5図は第1
図のVベルトが変速プーリに係合した動力伝達状
態を示す断面図、第6図はVベルトが変速プーリ
(図示せず)に巻回した状態を示す説明図、第7
図は先願に係るVベルトについての第6図と同様
の図である。 1……Vベルト、2,3……張力帯、2a,2
b,3a,3b……張力帯の側面、3c,3d…
…張力帯の凹部、4……ブロツク、4a,4b…
…ブロツクの側面、4c……ブロツクの上面、4
d……ブロツクの下面、4e,4f……ブロツク
同士の下側対向面、5,6……ブロツクの溝、5
a,6a……ブロツクの溝の上面、5b,6b…
…ブロツクの溝の下面、6c,5d,6d……ブ
ロツクの凸部、7……心体、8,9……ゴム部
材、10,11……織布、12……空〓。
第1図はVベルトの側面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第1図のVベルトに使用
されるブロツクの斜視図、第4図は第1図のVベ
ルトに使用される張力帯の斜視図、第5図は第1
図のVベルトが変速プーリに係合した動力伝達状
態を示す断面図、第6図はVベルトが変速プーリ
(図示せず)に巻回した状態を示す説明図、第7
図は先願に係るVベルトについての第6図と同様
の図である。 1……Vベルト、2,3……張力帯、2a,2
b,3a,3b……張力帯の側面、3c,3d…
…張力帯の凹部、4……ブロツク、4a,4b…
…ブロツクの側面、4c……ブロツクの上面、4
d……ブロツクの下面、4e,4f……ブロツク
同士の下側対向面、5,6……ブロツクの溝、5
a,6a……ブロツクの溝の上面、5b,6b…
…ブロツクの溝の下面、6c,5d,6d……ブ
ロツクの凸部、7……心体、8,9……ゴム部
材、10,11……織布、12……空〓。
Claims (1)
- エンドレスの張力帯と、該張力帯が係合する溝
を有する複数のブロツクとにより構成され、前記
張力帯の下面に凹部が、前記ブロツクの溝の下面
に凸部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部の係合
により張力帯にブロツクが係止され、前記凹部と
凸部との間に空〓が形成されていることを特徴と
するVベルト。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3578684U JPS60147839U (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | Vベルト |
DE8484108858T DE3466042D1 (de) | 1983-07-29 | 1984-07-26 | V belt |
EP84108858A EP0135710B1 (en) | 1983-07-29 | 1984-07-26 | V belt |
US06/634,885 US4655732A (en) | 1983-07-29 | 1984-07-27 | V belt with blocks having load carrying engaging means |
CA000459990A CA1211301A (en) | 1983-07-29 | 1984-07-30 | V belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3578684U JPS60147839U (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | Vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60147839U JPS60147839U (ja) | 1985-10-01 |
JPH0141967Y2 true JPH0141967Y2 (ja) | 1989-12-11 |
Family
ID=30540382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3578684U Granted JPS60147839U (ja) | 1983-07-29 | 1984-03-12 | Vベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60147839U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH037632Y2 (ja) * | 1986-08-28 | 1991-02-26 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5527595A (en) * | 1978-08-16 | 1980-02-27 | Gates Rubber Co | Vvbelt |
-
1984
- 1984-03-12 JP JP3578684U patent/JPS60147839U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5527595A (en) * | 1978-08-16 | 1980-02-27 | Gates Rubber Co | Vvbelt |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60147839U (ja) | 1985-10-01 |
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