JPH0118915Y2 - - Google Patents
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- JPH0118915Y2 JPH0118915Y2 JP1984062550U JP6255084U JPH0118915Y2 JP H0118915 Y2 JPH0118915 Y2 JP H0118915Y2 JP 1984062550 U JP1984062550 U JP 1984062550U JP 6255084 U JP6255084 U JP 6255084U JP H0118915 Y2 JPH0118915 Y2 JP H0118915Y2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
- F16G5/166—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は乾式の変速装置に用いられるVベルト
に関する。
に関する。
現在、自動車の走行用変速装置には歯車式変速
装置と油圧式変速装置が使用されている。これら
の長所を兼ね備えた変速装置として、操作性に優
れ且つ燃費の良いベルト式無段変速装置の開発が
進められている。
装置と油圧式変速装置が使用されている。これら
の長所を兼ね備えた変速装置として、操作性に優
れ且つ燃費の良いベルト式無段変速装置の開発が
進められている。
このベルト式無段変速装置は、駆動軸と従動軸
に溝間隔が可変の変速プーリをそれぞれ取付け、
2個の変速プーリ間にVベルトを巻掛けて構成
し、溝間隔を調整して回転ピツチ径を変化させ、
無段階に変速させるものである。
に溝間隔が可変の変速プーリをそれぞれ取付け、
2個の変速プーリ間にVベルトを巻掛けて構成
し、溝間隔を調整して回転ピツチ径を変化させ、
無段階に変速させるものである。
また、このベルト式無段変速装置には2種類が
あり、1つは金属Vベルトを使用する湿式の変速
装置(例えば特公昭55−6783号公報参照)であ
り、他方はゴムVベルトを使用する乾式の変速装
置(例えば実公昭32−10408号公報参照)であ
る。一般に、変速プーリは鋳鉄、鋼、アルミニウ
ム合金等の金属材料で構成されるため、金属Vベ
ルトは摩擦面の焼付きや摩耗対称として潤滑油の
中で使用しなければならないが、ゴムVベルトは
その必要がなくコストやメンテナンス面で有利で
ある。
あり、1つは金属Vベルトを使用する湿式の変速
装置(例えば特公昭55−6783号公報参照)であ
り、他方はゴムVベルトを使用する乾式の変速装
置(例えば実公昭32−10408号公報参照)であ
る。一般に、変速プーリは鋳鉄、鋼、アルミニウ
ム合金等の金属材料で構成されるため、金属Vベ
ルトは摩擦面の焼付きや摩耗対称として潤滑油の
中で使用しなければならないが、ゴムVベルトは
その必要がなくコストやメンテナンス面で有利で
ある。
ところで、自動車の走行用変速装置は極めて高
トルクの伝動能力が要求される。例えば1000c.c.エ
ンジンの最大トルクをゴムVベルトで伝達する場
合、Vベルトは20Kg/cm2前後の側圧力に耐えなけ
ればならない。
トルクの伝動能力が要求される。例えば1000c.c.エ
ンジンの最大トルクをゴムVベルトで伝達する場
合、Vベルトは20Kg/cm2前後の側圧力に耐えなけ
ればならない。
しかしながら、現在、実用化されている標準的
なゴムVベルトは、通常4〜5Kg/cm2以下で使用
され、高負荷用のゴムVベルトにおいても10Kg/
cm2程度が限界である。この原因は、ゴムVベルト
が高側圧において変屈変形し、Vベルトの発熱を
伴ない破壊されるためである。
なゴムVベルトは、通常4〜5Kg/cm2以下で使用
され、高負荷用のゴムVベルトにおいても10Kg/
cm2程度が限界である。この原因は、ゴムVベルト
が高側圧において変屈変形し、Vベルトの発熱を
伴ない破壊されるためである。
そこで、考案者はエンドレスの一対の張力帯に
複数の略V形状のブロツク(以下Vブロツクとい
う)を凹部と凸部との係合により係止して構成さ
れるVベルト(特願昭58−139895号)を開発した
が、該Vベルトをプーリに巻掛けたとき、張力帯
の心体中心より下側部分は圧縮され変形するた
め、その圧縮変形量が大きいと上記凹部と凸部の
係合に無理な力が作用し、小径プーリに巻掛ける
のが困難であるという問題が生じた。
複数の略V形状のブロツク(以下Vブロツクとい
う)を凹部と凸部との係合により係止して構成さ
れるVベルト(特願昭58−139895号)を開発した
が、該Vベルトをプーリに巻掛けたとき、張力帯
の心体中心より下側部分は圧縮され変形するた
め、その圧縮変形量が大きいと上記凹部と凸部の
係合に無理な力が作用し、小径プーリに巻掛ける
のが困難であるという問題が生じた。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、屈
曲性がよく、小径プーリへの適用が可能である高
負荷伝動用のVベルトを提供することを目的とす
るものである。
曲性がよく、小径プーリへの適用が可能である高
負荷伝動用のVベルトを提供することを目的とす
るものである。
本考案は、上述した目的を達成するために、エ
ンドレスの1対の張力帯と、非金属材料からなり
側面に開口する溝を有する複数の略V形状のブロ
ツクとにより構成され、前記張力帯の下面に凹部
が、前記ブロツクの溝の下面の長手方向中央部に
凸部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部との係合
により前記張力帯とブロツクとがベルト長手方向
において係止され、ベルト長手方向における前記
凹部と凸部との間に前記張力帯がプーリ上で圧縮
変形したときにその圧縮変形を吸収可能な空隙が
形成されていることを特徴とするものである。
ンドレスの1対の張力帯と、非金属材料からなり
側面に開口する溝を有する複数の略V形状のブロ
ツクとにより構成され、前記張力帯の下面に凹部
が、前記ブロツクの溝の下面の長手方向中央部に
凸部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部との係合
により前記張力帯とブロツクとがベルト長手方向
において係止され、ベルト長手方向における前記
凹部と凸部との間に前記張力帯がプーリ上で圧縮
変形したときにその圧縮変形を吸収可能な空隙が
形成されていることを特徴とするものである。
以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。
る。
第1図および第2図に示すように、本考案に係
るVベルト1は1対の張力帯2,3と、この張力
帯2,3にそれらの長さ方向に隙間なく配置され
た複数のVブロツク4とにより構成されている。
Vブロツク4の側面4a,4bは傾斜して変速プ
ーリの溝角度と実質的に合致する角度αをなして
いる。Vブロツク4の上面4cおよび下面4d
は、Vベルトの軽量化等を目的として、それぞれ
アーチ状等の凸面状および凹部状に形成されてい
る。Vブロツク同志の下側対向面4e,4fは、
一方の面4eが略鉛直で他方の面4fが傾斜し、
変速プーリの最小ピツチ径に適合する角度βをな
している。
るVベルト1は1対の張力帯2,3と、この張力
帯2,3にそれらの長さ方向に隙間なく配置され
た複数のVブロツク4とにより構成されている。
Vブロツク4の側面4a,4bは傾斜して変速プ
ーリの溝角度と実質的に合致する角度αをなして
いる。Vブロツク4の上面4cおよび下面4d
は、Vベルトの軽量化等を目的として、それぞれ
アーチ状等の凸面状および凹部状に形成されてい
る。Vブロツク同志の下側対向面4e,4fは、
一方の面4eが略鉛直で他方の面4fが傾斜し、
変速プーリの最小ピツチ径に適合する角度βをな
している。
また、第3図に示すように、Vブロツク4の側
部には側部4a,4bに開口する溝5,6がそれ
ぞれ形成され、各溝の上面5a,6aおよび下面
5b,6bには凸部(上面6aおよび下面5b,
6bに形成された凸部6cおよび5d,6dのみ
図示)がそれぞれ設けられている。なお、下面5
b,6bは最小ピツチ径に適合する曲率半径Rと
なつている。
部には側部4a,4bに開口する溝5,6がそれ
ぞれ形成され、各溝の上面5a,6aおよび下面
5b,6bには凸部(上面6aおよび下面5b,
6bに形成された凸部6cおよび5d,6dのみ
図示)がそれぞれ設けられている。なお、下面5
b,6bは最小ピツチ径に適合する曲率半径Rと
なつている。
張力帯2,3は、それぞれ実質的に同一平面内
に配列された非伸張性の心体7,7と、この心体
7,7を保持するゴム部材8,9と、上面および
下面付近に埋設された織布10,10および1
1,11により構成される。
に配列された非伸張性の心体7,7と、この心体
7,7を保持するゴム部材8,9と、上面および
下面付近に埋設された織布10,10および1
1,11により構成される。
張力帯2,3の一方の側面2a,3aは、Vブ
ロツク4の側面4a,4bと実質的に同一勾配の
傾斜を有するが、他方の側面2b,3bはそのよ
うな傾斜を有する必要はない。上記張力帯2,3
の側面2a,3aとVブロツク4の側面4a,4
bは、変速プーリの溝と係合させたとき(動力伝
達の状態)に、それぞれ実質的に同一平面となる
ように調整されている。また、第4図に示すよう
に、張力帯2,3の上面および下面には、Vブロ
ツク4の溝5,6に設けられた凸部と噛合う凹部
(張力帯3についての凹部3c,3dのみ図示)
が設けられている。
ロツク4の側面4a,4bと実質的に同一勾配の
傾斜を有するが、他方の側面2b,3bはそのよ
うな傾斜を有する必要はない。上記張力帯2,3
の側面2a,3aとVブロツク4の側面4a,4
bは、変速プーリの溝と係合させたとき(動力伝
達の状態)に、それぞれ実質的に同一平面となる
ように調整されている。また、第4図に示すよう
に、張力帯2,3の上面および下面には、Vブロ
ツク4の溝5,6に設けられた凸部と噛合う凹部
(張力帯3についての凹部3c,3dのみ図示)
が設けられている。
なお、Vブロツク4の凸部と張力帯2,3の凹
部は、Vブロツク4と張力帯2,3とのベルト長
手方向における固定手段であつて、Vブロツク4
の溝5,6は張力帯2,3の下面のみで噛合わせ
るようにしてもよい。
部は、Vブロツク4と張力帯2,3とのベルト長
手方向における固定手段であつて、Vブロツク4
の溝5,6は張力帯2,3の下面のみで噛合わせ
るようにしてもよい。
さらに、第6図に詳細を示すように、Vブロツ
ク4の溝5,6の下面に設けた凸部(溝6の凸部
6dのみ図示)の曲率半径R1と、張力帯2,3
の下面に設けた凹部(張力帯3の凹部3dのみ図
示)の曲率半径R2は、R1<R2となるように調整
されている。即ち、Vベルト1が変速プーリに最
小ピツチ径で係合されたとき、Vブロツク4の溝
5,6の下面の凸部の曲率半径R1が、張力帯2,
3の下面の凹部の曲率半径R2と実質的に一致す
るように調整されており、変速プーリより離間さ
れた状態では、ベルト長手方向における前記凸部
と凹部との間において空隙13を形成するように
なつている。なお、張力帯2,3の下面の凹部
は、上述した如く曲率半径R2の曲面のみで構成
するほか、曲面と平面とを組合せて構成すること
もできる。即ち、凹部のベルト長手方向の前後側
を平面として凸部との間に空隙を形成するように
してもよい。
ク4の溝5,6の下面に設けた凸部(溝6の凸部
6dのみ図示)の曲率半径R1と、張力帯2,3
の下面に設けた凹部(張力帯3の凹部3dのみ図
示)の曲率半径R2は、R1<R2となるように調整
されている。即ち、Vベルト1が変速プーリに最
小ピツチ径で係合されたとき、Vブロツク4の溝
5,6の下面の凸部の曲率半径R1が、張力帯2,
3の下面の凹部の曲率半径R2と実質的に一致す
るように調整されており、変速プーリより離間さ
れた状態では、ベルト長手方向における前記凸部
と凹部との間において空隙13を形成するように
なつている。なお、張力帯2,3の下面の凹部
は、上述した如く曲率半径R2の曲面のみで構成
するほか、曲面と平面とを組合せて構成すること
もできる。即ち、凹部のベルト長手方向の前後側
を平面として凸部との間に空隙を形成するように
してもよい。
Vブロツク4を構成する材料は、プラスチツク
ス、硬質ゴム等の非金属材料であつて、摩擦係数
が大きくしかも耐摩耗性に優れた材料が適用され
る。
ス、硬質ゴム等の非金属材料であつて、摩擦係数
が大きくしかも耐摩耗性に優れた材料が適用され
る。
張力帯2,3を構成する非伸張性の心体7,7
は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアラミド等
の合成繊維、スチール、グラス、カーボン等の無
機繊維、或はこれらの混紡よりなり、モノフイラ
メント或はマルチフイラメントによるコード又は
織物として使用される。また、フイルム或はシー
トとして使用される場合もある。
は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアラミド等
の合成繊維、スチール、グラス、カーボン等の無
機繊維、或はこれらの混紡よりなり、モノフイラ
メント或はマルチフイラメントによるコード又は
織物として使用される。また、フイルム或はシー
トとして使用される場合もある。
一方、ゴム部材8,9は、圧縮ヤング率が大き
く耐摩耗性等に優れた材料が要求され、一般に短
繊維で補強された周知の合成ゴムが使用される。
く耐摩耗性等に優れた材料が要求され、一般に短
繊維で補強された周知の合成ゴムが使用される。
織布10,11は、屈曲性および耐摩耗性等に
優れた材料が要求され、一般に綿、ポリアミド、
ポリエステル、ポリアラミド等の紡織繊維或はこ
れらの混紡よりなる。また、織布の代わりに合成
樹脂シートを使用してもよい。なお、比較的軽負
荷の場合は、織布および合成樹脂シートを省略し
てもよい。
優れた材料が要求され、一般に綿、ポリアミド、
ポリエステル、ポリアラミド等の紡織繊維或はこ
れらの混紡よりなる。また、織布の代わりに合成
樹脂シートを使用してもよい。なお、比較的軽負
荷の場合は、織布および合成樹脂シートを省略し
てもよい。
上記のように構成すれば、Vベルト1は、変速
プーリより離間し側圧力を受けていない状態(第
2図参照)において、張力帯2,3の側面2a,
3aがそれぞれVブロツク4の側面4a,4bよ
りわずかに突出している。これは、張力帯2,3
の圧縮ヤング率が通常短繊維で補強されたゴム部
材8,9によりほぼ決定され、Vブロツク4の圧
縮ヤング率よりも小さいためである。
プーリより離間し側圧力を受けていない状態(第
2図参照)において、張力帯2,3の側面2a,
3aがそれぞれVブロツク4の側面4a,4bよ
りわずかに突出している。これは、張力帯2,3
の圧縮ヤング率が通常短繊維で補強されたゴム部
材8,9によりほぼ決定され、Vブロツク4の圧
縮ヤング率よりも小さいためである。
Vベルト1が変速プーリ21と係合し、側圧力
を受けたときの動力伝達状態(第5図参照)で
は、Vブロツク4の側面4a,4bと張力帯2,
3の側面2a,3aはそれぞれ実質的に同一平面
となり、変速プーリ21との摩擦伝達力は全ての
側面に発生する。この場合、Vブロツク4に使用
するプラスチツクス、硬質ゴム等は圧縮ヤング率
が大きいので、Vベルト1は高側圧に耐え摩擦伝
達力(伝動容量)も大きくなる。
を受けたときの動力伝達状態(第5図参照)で
は、Vブロツク4の側面4a,4bと張力帯2,
3の側面2a,3aはそれぞれ実質的に同一平面
となり、変速プーリ21との摩擦伝達力は全ての
側面に発生する。この場合、Vブロツク4に使用
するプラスチツクス、硬質ゴム等は圧縮ヤング率
が大きいので、Vベルト1は高側圧に耐え摩擦伝
達力(伝動容量)も大きくなる。
Vベルト1が変速プーリ21との離間状態から
係合状態に移行するとき、張力帯2,3が変速プ
ーリ21と係合して圧縮作用を受けて後、Vブロ
ツク4が変速プーリ21と係合する。その際張力
帯2,3がVブロツク4と変速プーリ21との係
合による衝撃を緩和するため、Vベルト1の騒音
が軽減される。
係合状態に移行するとき、張力帯2,3が変速プ
ーリ21と係合して圧縮作用を受けて後、Vブロ
ツク4が変速プーリ21と係合する。その際張力
帯2,3がVブロツク4と変速プーリ21との係
合による衝撃を緩和するため、Vベルト1の騒音
が軽減される。
Vベルト1は、Vブロツク4と張力帯2,3が
変速プーリ21と係合した状態で、それぞれの側
面が摩耗して、変速プーリ21の溝に適合すべく
修正される。従つて、Vブロツク4および張力帯
2,3には、厳しい寸法精度は要求されない。
変速プーリ21と係合した状態で、それぞれの側
面が摩耗して、変速プーリ21の溝に適合すべく
修正される。従つて、Vブロツク4および張力帯
2,3には、厳しい寸法精度は要求されない。
また、張力帯2,3の下面に設けた凹部は、V
ベルト1が変速プーリ21に最小ピツチ径で係合
されたとき、張力帯2,3の心体7より下側部分
が圧縮変形するが、Vブロツク4の溝5,6の下
面5b,6bに設けた凸部と実質的に一致するよ
うに変形するだけであるので、Vベルト1は変速
プーリ21に常に無理なく適合し、屈曲性が損わ
れることがない。
ベルト1が変速プーリ21に最小ピツチ径で係合
されたとき、張力帯2,3の心体7より下側部分
が圧縮変形するが、Vブロツク4の溝5,6の下
面5b,6bに設けた凸部と実質的に一致するよ
うに変形するだけであるので、Vベルト1は変速
プーリ21に常に無理なく適合し、屈曲性が損わ
れることがない。
また、Vベルト1は、Vブロツク4の溝5,6
に設けられた凸部と張力帯2,3の上面および下
面に設けられた凹部との噛合いにより、Vベルト
1の長手方向にのみ固定され、幅方向に脱着可能
なため、組込みは極めて簡単で、Vベルトが安価
となる。
に設けられた凸部と張力帯2,3の上面および下
面に設けられた凹部との噛合いにより、Vベルト
1の長手方向にのみ固定され、幅方向に脱着可能
なため、組込みは極めて簡単で、Vベルトが安価
となる。
さらに、Vブロツク4の比重は通常2.0以下で
あり、金属Vベルトと比較して極めて軽量(1/
5〜1/4)で遠心力が小さくなるので、高速運
転に適し安全性も高い。
あり、金属Vベルトと比較して極めて軽量(1/
5〜1/4)で遠心力が小さくなるので、高速運
転に適し安全性も高い。
張力帯2,3は、薄い平ベルト状をしいるの
で、屈曲性は極めてよく、発熱も少ないのでベル
ト寿命が長くなる。
で、屈曲性は極めてよく、発熱も少ないのでベル
ト寿命が長くなる。
上記実施例は、Vブロツク4の側面4a,4b
および張力帯2,3の側面2a,3aにおいて変
速プーリ21との摩擦伝達力を得るVベルト1に
適用したものであるが、そのほか、Vブロツクの
側面のみで上記摩擦伝達力を得るVベルトに対し
ても適用可能である。
および張力帯2,3の側面2a,3aにおいて変
速プーリ21との摩擦伝達力を得るVベルト1に
適用したものであるが、そのほか、Vブロツクの
側面のみで上記摩擦伝達力を得るVベルトに対し
ても適用可能である。
本考案は上記のように構成したから、張力帯が
プーリ上で圧縮変形したとき空隙にて圧縮変形が
吸収されこととなり、屈曲性が良くなり、プーリ
の径にかかわりなく適用でき、小径プーリへの適
用も可能となる。
プーリ上で圧縮変形したとき空隙にて圧縮変形が
吸収されこととなり、屈曲性が良くなり、プーリ
の径にかかわりなく適用でき、小径プーリへの適
用も可能となる。
なお、本考案のVベルトは、自動車用無段変速
機に用いられるほか、農業機械および土木建設機
械等のエンジンを搭載した車両の無段又は有段変
速機用のVベルトとして適用することができる。
また、電動機で駆動する一般産業機械の高負荷用
Vベルトにも最適である。更に、Vブロツクの上
面を利用し、搬送や印字用ベルトとしても利用で
きる。
機に用いられるほか、農業機械および土木建設機
械等のエンジンを搭載した車両の無段又は有段変
速機用のVベルトとして適用することができる。
また、電動機で駆動する一般産業機械の高負荷用
Vベルトにも最適である。更に、Vブロツクの上
面を利用し、搬送や印字用ベルトとしても利用で
きる。
第1図は本考案の実施例を示すVベルトの側面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第1図のVベルトに使用されるVブロツクの斜視
図、第4図は第1図のVベルトに使用される張力
帯の斜視図、第5図は第1図のVベルトが変速プ
ーリ係合した動力伝達状態を示す断面図、第6図
は第2図に示すVベルトの要部拡大図である。 1……Vベルト、2,3……張力帯、3c,3
d……張力帯の凹部、4……Vブロツク、4d…
…Vブロツクの下面、5,6……Vブロツクの
溝、5b,6b……Vブロツクの下面、6c,5
d,6d……Vブロツクの凸部、13……空隙、
21……プーリ。
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第1図のVベルトに使用されるVブロツクの斜視
図、第4図は第1図のVベルトに使用される張力
帯の斜視図、第5図は第1図のVベルトが変速プ
ーリ係合した動力伝達状態を示す断面図、第6図
は第2図に示すVベルトの要部拡大図である。 1……Vベルト、2,3……張力帯、3c,3
d……張力帯の凹部、4……Vブロツク、4d…
…Vブロツクの下面、5,6……Vブロツクの
溝、5b,6b……Vブロツクの下面、6c,5
d,6d……Vブロツクの凸部、13……空隙、
21……プーリ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エンドレスの張力帯と、非金属材料からなり
側面に開口する溝を有する複数の略V形状のブ
ロツクとにより構成され、前記張力帯の下面に
凹部が、前記ブロツクの溝の下面の長手方向中
央部に凸部がそれぞれ形成され、該凹部と凸部
との係合により前記張力帯とブロツクとがベル
ト長手方向において係止され、ベルト長手方向
における前記凹部と凸部との間に前記張力帯が
プーリ上で圧縮変形したときにその圧縮変形を
吸収可能な空隙が形成されていることを特徴と
するVベルト。 (2) 張力帯の凹部は曲面で構成されているところ
の実用新案登録請求の範囲第1項記載のVベル
ト。 (3) 張力帯の凹部は曲面と平面との組合わせで構
成されているところの実用新案登録請求の範囲
第1項記載のVベルト。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6255084U JPS60173746U (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | Vベルト |
EP84108858A EP0135710B1 (en) | 1983-07-29 | 1984-07-26 | V belt |
DE8484108858T DE3466042D1 (de) | 1983-07-29 | 1984-07-26 | V belt |
US06/634,885 US4655732A (en) | 1983-07-29 | 1984-07-27 | V belt with blocks having load carrying engaging means |
CA000459990A CA1211301A (en) | 1983-07-29 | 1984-07-30 | V belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6255084U JPS60173746U (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | Vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60173746U JPS60173746U (ja) | 1985-11-18 |
JPH0118915Y2 true JPH0118915Y2 (ja) | 1989-06-01 |
Family
ID=30591872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6255084U Granted JPS60173746U (ja) | 1983-07-29 | 1984-04-26 | Vベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60173746U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS532803U (ja) * | 1976-06-28 | 1978-01-12 | ||
JPS53137361A (en) * | 1977-05-04 | 1978-11-30 | Pirelli | Trapezoid driving belt |
-
1984
- 1984-04-26 JP JP6255084U patent/JPS60173746U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS532803U (ja) * | 1976-06-28 | 1978-01-12 | ||
JPS53137361A (en) * | 1977-05-04 | 1978-11-30 | Pirelli | Trapezoid driving belt |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60173746U (ja) | 1985-11-18 |
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