JPH07916A - 石抜機における石粒選別装置 - Google Patents

石抜機における石粒選別装置

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JPH07916A
JPH07916A JP16648293A JP16648293A JPH07916A JP H07916 A JPH07916 A JP H07916A JP 16648293 A JP16648293 A JP 16648293A JP 16648293 A JP16648293 A JP 16648293A JP H07916 A JPH07916 A JP H07916A
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stone
grains
board
sorting
grain
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JP16648293A
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English (en)
Inventor
Haruchika Hirano
治親 平野
Toru Kano
徹 加納
Tomoji Sakashita
友治 坂下
Toshiro Maeda
敏郎 前田
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Marumasu Kikai KK
Original Assignee
Marumasu Kikai KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀粒に混入した石粒を正確に分離して排出す
る。 【構成】 前方に低く傾斜した多孔選別盤4を揺動自在
に設け、その上方に穀粒供給口9をのぞませる。そして
この多孔選別盤4枠を、穀粒供給口9の直下の落下口よ
り下流の選別盤4Aと上流の選別盤4Bとに区分し、選
別盤4Bの傾斜角度を選別盤4Aよりも急にする。ま
た、選別盤4Aの通風細孔の舌片45aは盤面から斜め
上方へ突出するが、選別盤4Bでは舌片46aは盤面か
ら斜め下方へ突出する形状とする。更に選別盤4Bの三
角側壁6の上端縁に設けた石粒貯留枠入り口13aと残
米排出枠入り口16aを切替自在に三角側壁開口部6c
に連結する。これにより、選別盤4Bにおける穀粒Rの
流下速度を早くして穀粒滞積層を薄くし、三角側壁部6
で穀粒Rと石粒Sを正確に分離し、石粒Sは石粒貯留枠
13より、また残米は残米排出枠16よりそれぞれ排出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米麦等の穀粒中に混入
する小石を除去する石抜機における石粒選別装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穀粒中に混在する石粒を排出する装置と
しては図13、図14に示すような石抜機が知られてい
る。先ず、これらの図に基づいて従来の石抜機の概要を
説明する。
【0003】多孔選別盤4は、風車7が収納されている
風車箱2上に、前方に低く傾斜して戴置されている。多
孔選別盤4には、切り起こし舌片45aを盤面から上方
に上向きに突出することにより,多数の通風細孔45を
穿設する。多孔選別盤4の上方にはホッパー9の穀粒供
給口10をのぞませる。この穀粒供給口10の直下より
下流の部分の多孔選別盤4の両側壁は互いに対向した平
行側壁5になっている。また、穀粒供給口10の直下よ
り上流の側壁は、上方ほど幅狭の三角状に狭められた三
角側壁6が形成されている。
【0004】穀粒供給口10より石粒の混在している穀
粒を多孔選別盤4の盤面に供給する。このとき、多孔選
別盤4が斜め上下に揺動し、同時に風車7の噴風が多数
の通風細孔45より吹き上げるので、この多孔選別盤4
の盤上では、石粒Sより軽量の穀粒Rは噴風で石粒Sの
上層(多孔選別盤4から離れる方向)へと浮上させら
れ、石粒Sは下層に沈む。そして上層の穀粒Rは、多孔
選別盤4の傾斜に沿って流下して下端の穀粒排出路11
から機外へ排出される。
【0005】一方、下層に沈んだ重い石粒Sは多孔選別
盤4の揺動と上昇噴風の併合作用により、徐々に上流へ
と移動させられ、三角側壁6により上端の石粒排出口4
4へ誘導され、これより排出される。
【0006】この様に、供給された殆どの穀粒Rは多孔
選別盤4を流下して排出されるが、一部の穀粒Rは噴風
による吹上げと揺動による揺り上げ作用により石粒と共
に上流へと運ばれ、三角側壁6まで達する。三角側壁6
の部分の盤面積は上流ほど急に狭まいので、穀粒は集積
して厚い層をなす(図13参照)。このため三角側壁6
の部分での通風抵抗が大きくなり、穀粒の浮上が弱ま
る。
【0007】一方、多孔選別盤4を上昇した石粒も三角
側壁6内部で集積するが、ここにおいて穀粒の浮上が前
記の通り弱いため、石粒は前記穀粒層内部に混入し、折
角選別された石粒と穀粒が再び混じり、石粒と一緒に穀
粒も石粒排出口44より排出されてしまうことがあっ
た。
【0008】こうした欠点を解消するため、多孔選別盤
の傾斜角度を従来より急にして実験すると、多孔選別盤
4での穀粒の流下速度が早くなり穀粒は滞積せずに流下
し穀粒層は薄くなる。そして、盤を上昇する穀粒の量は
少くなり、三角側壁6内部でも噴風作用で充分浮上して
石粒排出口44からは石粒だけが正しく排出される。
【0009】しかし、反対に平行側壁5の部分では、多
孔選別盤4の傾斜角度が急であるため、石粒が充分選別
されないまま穀粒と共に流下し穀粒排出路から排出され
てしまうという新たな欠点を生ずる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の石抜
機の問題点の原因を分析整理すると次の通りである。
【0011】(1) 石抜機の多孔選別盤4に供給され
た穀粒の一部が三角側壁6へ運ばれ集積し厚い層をつく
る。同時に多孔選別盤4から押し上げられた石粒もここ
で集積し、三角側壁6内部での通風抵抗が増加して噴風
の吹上力が弱まる。そのため石粒は多孔選別盤4の盤面
を少し流下しては又上昇するといった循環動作を繰り返
す。従って石粒の集まりが悪く選別不足のため或る程度
の残米(この最終選別部門で残っている穀粒のことをい
う)が石粒の中に混じって排出される。
【0012】(2) 従来の多孔選別盤4における通風
細孔45は、盤面から斜め上方へ突出する上向き舌片4
5aを切り起こした形状の一種類だけであった。この孔
の形状は、斜め上下に揺動している多孔選別盤4の上で
不安定な石粒を噴風で傾斜に抗して上方に移行させるた
めである。しかし、三角側壁の部分も同じ孔形状である
から、上昇しようとする石粒がその起立舌片45aに衝
突し、穀粒層の上面に跳ね出されて、穀粒と共に流下
し、再び揺動と噴風との作用によって上昇するといった
動作を繰り返す。
【0013】(3) 平行側壁5は噴風の流れ方向と平
行であるから、噴風の速度や風路に影響は与えないが、
三角側壁6では上流へ行くほど側壁間が狭いので側壁付
近での風速や風方向が変化する。このため、三角側壁6
の部分での穀粒層が安定せず石粒の集積度も低下する。
また、集積した穀粒が側壁外部へ吹き飛ばされることも
ある。
【0014】本発明は、上記実情に鑑みて、一度選別さ
れた石粒中に穀粒が流入することを防止して石粒集積効
率を向上させ、集積する石粒と多孔選別盤上に残る穀粒
との分離を正確にして、石粒のみを排出することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
前方に低く傾斜し多数の通風細孔を穿設した多孔選別盤
の、傾斜下端部に穀粒排出口を、また傾斜上端部に石粒
排出口を、さらに左右両側に側壁をそれぞれ設けて、前
記多孔選別盤を前後に揺動する揺動枠に固定して、前記
多孔選別盤の上方に穀粒供給口をのぞませ、前記揺動枠
の下部に風車箱を設置して前記多孔選別盤の通風細孔を
通して下方から噴風する風車を前記風車箱内に収納して
なる石抜機において、本発明は、前記多孔選別盤を、前
記穀粒供給口直下より下流の平行側壁を有する一次選別
盤と、それより上流で上部ほど幅狭に形成された三角側
壁を有する二次選別盤とに区分し、当該二次選別盤の傾
斜角度を前記一次選別盤の傾斜角度よりも大にしたこと
を特徴とする。
【0016】また、本発明では、一次選別盤の通風細孔
は、盤面から斜め上方へ突出する上向き舌片を切り起こ
して形成し、また前記二次選別盤の通風細孔は、盤面か
ら斜め下方へ突出する下向き舌片を切り起こして形成
し、更に二次選別盤の三角側壁に多数の通風細孔を穿設
し、二次選別盤の上端縁に、石粒貯留枠および残米排出
枠を並設した石粒排出装置を移動可能に設け、これら両
枠の何れか一方の入口を三角側壁の相対する端部の開口
部に切替自在に連結することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、傾斜の緩やかな一次選別盤に
おいては、石粒より軽量の穀粒は多数の通風細孔から吹
上げる噴風によって、石粒の上層へと浮上させられ層状
に蓄積する。この穀粒層が所定の厚さに達すると、上層
の殆どの穀粒は、多孔選別盤の傾斜に沿って流下して下
端の穀粒排出路から機外へ排出される。そして、一部の
穀粒は噴風の吹上げで上流へと運ばれ三角側壁に達す
る。
【0018】一方、穀粒より重い石粒は、下層に沈み多
孔選別盤の斜め上下方向の揺り上げ運動と上昇噴風の併
合作用により、徐々に上流へと押上げられて三角側壁の
ある二次選別盤に達する。
【0019】二次選別盤では、三角側壁により上流ほど
盤面積が狭まいので、吹上げられた穀粒は石粒の上層に
集積するが、二次選別盤の傾斜が急のため穀粒は滞積せ
ずに一次選別盤へ流下し穀粒排出路を経て機外へ排出さ
れる。
【0020】二次選別盤狭より吹き上がる噴風は三角側
壁の通風細孔を通り抜けるので、噴風の方向が乱れるこ
となく、一次選別盤と同様に盤面に沿って上昇する。
【0021】二次選別盤に達した石粒は、ここで前述の
通り盤面に沿って上昇する噴風の吹上げ作用と揺り上げ
作用を受け、しかも、盤上に舌片の突出がないので容易
に上昇する。
【0022】更に石粒排出装置の石粒貯留枠入り口と残
米排出枠入り口を切替えて三角側壁開口部に連結するこ
とで、石粒と残米は、石粒貯留枠と残米排出枠のそれぞ
れの枠内で再び選別作用を受け別々に分離排出される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。図1および図2はそれぞれ本発明による石抜
機の一実施例を示す全体側面図および背面図である。図
において、1は箱型の機枠、2は揺動枠3を介して振動
自在に配置された風車箱である。
【0024】4は前方に低く傾斜した多孔選別盤で、風
車箱2の上側に一体的に設置され、盤全体が風車箱2と
共に揺動枠3により斜め上下方向に振動する。また、多
孔選別盤4の傾斜上方寄りにホッパー9の穀粒供給口1
0がのぞんでいる。多孔選別盤4は、この穀粒供給口1
0の直下の落下口より下流の一次選別盤4Aと、一次選
別盤より上流の二次選別盤4Bに区分する。
【0025】機枠1内にモータMを据付け、このモータ
Mの駆動により噴風を送る風車7を風車箱2内に収納
し、さらに、モータMの駆動により揺動枠3を往復振動
する振動クランク8を設ける。
【0026】穀粒供給口10にはホッパー9からの穀粒
供給量を調節する張り込みシャッター9aを備える。1
1は多孔選別盤4の傾斜下端縁に設けた穀粒排出路、1
2は多孔選別盤4の上端縁に装着した石粒排出装置、1
5は石粒排出路、17は残米排出路である。
【0027】図3は、単体としての石粒排出装置12の
斜視図、図4は、石粒排出装置12を取外した状態の多
孔選別盤4の斜視図、図5は、石粒排出装置12を装着
した状態の多孔選別盤4の斜視図、図6は多孔選別盤4
の断面図である。
【0028】図に示す如く石粒排出装置12は、多孔選
別盤4の傾斜延長面上に形成した平板状のスライド板1
2a(図6参照)と、スライド板12aの上に並設した
石粒貯留枠13および残米排出枠16とから構成され
る。スライド板12aは、多孔選別盤4の上端縁に直交
してスライド可能に装着され、スライド板12aの一側
辺中央にシャッター軸14を固定する。このシャッター
軸14を押したり、引いたりして石粒排出装置12の全
体を石粒排出装置取付基板41の上でスライドする。
【0029】箱状の石粒貯留枠13は、スライド板12
aの幅と同寸法で一側面を開口して入口13aを形成
し、スライド板12aの中央に固着されている。石粒貯
留枠13の奥の底板には長方形の石粒排出用の穴13b
が穿設されている。
【0030】箱状の残米排出枠16は、一側面を開口し
て入口16aを形成し、石粒貯留枠13の左側(図3に
おいて)に隣接する。残米排出枠16の奥行きはスライ
ド板12aより後方へ突出し、この突出部分の底面は開
放されて長方形の残米排出穴16bに形成される。
【0031】これら両枠13、16の底面には、後述す
る第一通風細孔45と同形状の通風細孔13c,16c
が穿設されており、両枠13、16の入口13a,16
aは三角側壁6の出口6cに切替連絡される。
【0032】二次選別盤4Bの上端縁は、多孔選別盤4
の傾斜延長面から一段低い石粒排出装置取付基板41を
二次選別盤4Bと同じ傾斜角度に一体に延設する。石粒
排出装置取付基板41の上縁両隅部には石粒排出装置1
2をスライド可能に保持する押え金具42を複数設け
る。石粒排出装置取付基板41の中央には方形の風穴4
3を設けて石粒貯留枠13および残米排出枠16がこの
上に重なったとき、それぞれの枠内で更に噴風による比
重選別を行い残米・石粒の正確な分離をする。また石粒
排出装置取付基板41の上端辺には、長方形の石粒排出
用穴44を設ける。
【0033】三角側壁6には多数の細い通風孔6aが穿
設されていて、三角側壁6の上流側の端部は、石粒排出
装置12との境界位置でそれぞれ外側へ折曲して、三角
側壁6の出口6cを形成する。また前記折曲部分は石粒
貯留枠入り口13a及び残米排出枠入り口16aを閉鎖
する塞ぎ板6b,6bを形成する。
【0034】一次選別盤4Aは仰角aに傾斜し、その両
側に対向して平行な平行側壁5が設けられている。ま
た、二次選別盤4Bは、一次選別盤4Aよりも更に角度
bだけ多く傾斜し、側壁は上流ほど幅狭な三角側壁6が
形成されている。
【0035】図7は、多孔選別盤4の要部拡大図であ
る。45は一次選別盤4Aの盤面に穿設した第一通風細
孔で、盤面から斜め上方へ突出する上向き舌片を切り起
こして形成する。46は一次選別盤4Bの盤面に穿設し
た第二通風細孔で、盤面から斜め下方へ突出する下向き
舌片を切り起こして形成する。従って、二次選別盤4B
の盤上面には石粒の上昇を阻止する突起などの障害物は
ない。
【0036】本発明は以上のように構成されているの
で、穀粒供給口9から石粒の混入した穀粒を多孔選別盤
4に供給すると、斜め上下方向に揺動する多孔選別盤4
の盤上の穀粒R、石粒Sに対して、風車7からの噴風は
多数の第一、第二通風細孔45、46を通って多孔選別
盤4の傾斜面に沿って上方向へ吹上げる。
【0037】平行側壁5を備えた一次選別盤4Aにおい
ては、石粒より軽量の穀粒は噴風で石粒の上層(多孔選
別盤4から離れる方向)へと浮上し石粒は下層に沈む。
穀粒層に対しては風の吹上角度も弱くまた盤自体の傾斜
角度もaで緩やかであるから穀粒層は滞積しつつも徐々
に流下する。
【0038】即ち、選別されながら一次選別盤4A上の
石粒層より上側に蓄積された穀粒Rは徐々に増加し、穀
粒層の厚さがTに達すると、重力と風力とのバランスが
崩れて多孔選別盤4の傾斜に沿って流下し穀粒排出路1
1から機外へ排出される。このようにT値と傾斜角度a
が最善に設定されている。
【0039】一方、一次選別盤4Aの下層に沈んだ重い
石粒は、多孔選別盤4の斜め上下方向の揺り上げ運動と
上昇噴風の併合作用により、第一通風細孔45の舌片4
5aを乗り越えて下方位置から逐次上方へと移行し二次
選別盤4Bへと運ばれる。
【0040】三角側壁6の部分では選別盤の面積が上方
ほど狭くなるため、噴風で上昇した一部の穀粒Rは、こ
こで急に蓄積の厚さが増えるが、二次選別盤4Bの傾斜
が選別盤4Aの傾斜角aより更に角度bだけ急なので、
穀粒層はTの厚さに滞積する前に流下する。このため穀
粒が三角側壁6を越えて機外へこぼれるようなことはな
い。
【0041】また、第二通風細孔46の形状が第一通風
細孔45の場合と違い、舌片46aが盤の上面に突出し
ないので、石粒Sは噴風と揺り上げ作用との併合作用に
より、障害物がなく容易に上昇して蓄積される。
【0042】図8は、石粒排出装置12の石粒貯留枠入
り口13aを三角側壁開口部6cに連結させた状態を示
す多孔選別盤4の平面図である。図9は、石粒排出装置
12を移動して、残米排出枠入り口16aを三角側壁開
口部6cに連結させた状態を示す多孔選別盤4の平面図
である。
【0043】上述のように、二次選別盤4Bの上流に集
積された石粒は、図8に示される位置では、順次石粒貯
留枠13へと移動し、枠13の内に溜まる。そしてシャ
ッター軸14を引いて石粒排出装置12を図9の位置ま
で移動する。これにより、石粒排出穴13bは石粒排出
装置取付基板41に設けた石粒排出用穴44の位置の真
上に重なる。石粒貯留枠13の入り口13aは三角側壁
6の塞ぎ板6bに塞がれ、石粒貯留枠13内の石粒Sだ
けが排出される。
【0044】石粒排出装置12がこの位置にあるとき
は、残米排出枠入り口16aは三角側壁出口6cに連結
されて石粒排出装置12の風穴43の真上に重なる。こ
の位置において通風細孔16cから噴風が吹上げ、残米
排出枠16内の残米及び二次選別盤4B上の残米は、残
米排出穴16bから残米排出路17(図1参照)を経て
外部へ排出される。
【0045】図10〜図12は石粒選別装置における別
の石粒排出装置12の実施例を示し、図10は、石粒排
出装置12を装着した多孔選別盤4の斜視図、図11は
その石粒排出装置12の単体斜視図、図12は石粒排出
装置12を装着した多孔選別盤4の平面図である。
【0046】この実施例においては、スライド板12a
の上に配置される石粒貯留枠13及び残米排出枠16の
位置が前述の実施例の場合と異なり、これら両者の間隔
を広くしてこの間に残米ストッパー18を設けたもので
ある。
【0047】石粒排出装置12のシャッター軸14を手
前に引くと、石粒貯留枠13に設けた石粒排出穴13b
は多孔選別盤4の石粒排出路44の位置の真上に重な
り、石粒貯留枠13内部に蓄積された石粒Sが排出され
る。このとき、残米ストッパー18は三角側壁出口6c
を閉鎖中で、三角側壁6から吹上げられる穀粒Rはこの
のストッパー18にぶつかり三角側壁6の部分に残る。
【0048】石粒Sの排出が完了したら、シャッター軸
14を更に手前に引いて、今度は残米排出枠入り口16
aを三角側壁出口6cに連結する。これにより三角側壁
6から吹上げられた穀粒を受入れて、残米排出枠16の
最上部より残米排出用路17を経て残米を外部へ排出す
るものである。
【0049】この実施例の場合には、石粒貯留枠13に
おける石粒排出作業と、残米の排出作業とを別個に行う
ので、穀粒が石粒中に舞い込むことがなくなり、石粒と
残米との分離、排出が一層確実となるという効果が生ず
る。
【0050】本発明は以上説明した構成を有し、傾斜の
緩い一次選別盤と、やや傾斜の急な二次選別盤とに区分
し、噴風の通風細孔を、それぞれ異なった形状にして、
更に乱れた方向に流れる噴風を二次選別盤の三角側壁に
設けた通風細孔から外部へ逃がすので、石粒と穀粒との
選別が一層効果的となり、それぞれ別々に排出すること
ができる。更に、二次選別盤の上端縁の石粒選別部の移
動により、石粒貯留枠及び残米排出枠をそれぞれ三角側
壁部へ切替自在に連結して石粒と穀粒とを別々に排出で
きる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
下流の傾斜の緩やかな一次選別盤で穀粒と石粒との充分
な選別を行い、上流の傾斜のやや急な三角側壁を有する
二次選別盤では、穀粒の流下速度が早くなり穀粒層が薄
く穀粒が浮上し易くなり、更に通風細孔の形状を変えて
盤上面の突起などの障害物をなくし、更に三角側壁に設
けて通風細孔から乱れた方向に流れる噴風を逃がすの
で、選別と石粒の吹上作用が効果的に行われ、集積する
石粒と多孔選別盤上に残る残米とを確実に分離でき、更
に石粒排出装置を移動して石粒貯留枠及び残米排出枠を
それぞれ三角側壁部へ切替え自在に連結することで、石
粒および穀粒を別々の排出路へ排出できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石抜機の一実施例を示す全体側面
図である。
【図2】本発明による石抜機の一実施例を示す背面図で
ある。
【図3】石粒排出装置の斜視図である。
【図4】石粒排出装置を取り外した状態の多孔選別盤の
斜視図である。
【図5】石粒排出装置を装着した状態の多孔選別盤の斜
視図である。
【図6】多孔選別盤の断面図である。
【図7】多孔選別盤の要部拡大図である。
【図8】石粒貯留枠を三角側壁に連結したときの多孔選
別盤の平面図である。
【図9】残米排出枠を三角側壁に連結したときの多孔選
別盤の平面図である。
【図10】別の石粒排出装置を装着した多孔選別盤の斜
視図である。
【図11】別の石粒排出装置の単体斜視図である。
【図12】別の石粒排出装置を装着した多孔選別盤の平
面図である。
【図13】従来の多孔選別盤の要部拡大図である。
【図14】従来の多孔選別盤の斜視図である。
【符号の説明】
2 風車箱 3 揺動枠 4 多孔選別盤 4A 一次選別盤 4B 二次選別盤 5 平行側壁 6 三角側壁 6a 通風細孔 6c 開口部 10 穀粒供給口 11 穀粒搬出路 12 石粒排出装置 13 石粒貯留枠 13a 枠入口 16 残米排出枠 16a 枠入口 17 残米排出路 43 風穴 45 第一通風細孔 46 第二通風細孔 4A 一次選別盤 4B 二次選別盤 a 一次選別盤の傾斜角度 b 二次選別盤の一次選別盤に対する傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 敏郎 富山県中新川郡上市町若杉2番地 マルマ ス機械株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に低く傾斜し多数の通風細孔を穿設
    した多孔選別盤の、傾斜下端部に穀粒排出口を、また傾
    斜上端部に石粒排出口を、さらに左右両側に側壁をそれ
    ぞれ設けて、前記多孔選別盤を前後に揺動する揺動枠に
    固定して、前記多孔選別盤の上方に穀粒供給口をのぞま
    せ、前記揺動枠の下部に風車箱を設置して前記多孔選別
    盤の通風細孔を通して下方から噴風する風車を前記風車
    箱内に収納してなる石抜機において、 前記多孔選別盤を、前記穀粒供給口直下より下流の平行
    側壁を有する一次選別盤と、それより上流で上部ほど幅
    狭に形成された三角側壁を有する二次選別盤とに区分
    し、当該二次選別盤の傾斜角度を前記一次選別盤の傾斜
    角度よりも大にしたことを特徴とする石抜機における石
    粒選別装置。
  2. 【請求項2】 前記一次選別盤の通風細孔は、盤面から
    斜め上方へ突出する上向き舌片を切り起こして形成し、
    また前記二次選別盤の通風細孔は、盤面から斜め下方へ
    突出する下向き舌片を切り起こして形成したことを特徴
    とする請求項1に記載の石抜機における石粒選別装置。
  3. 【請求項3】 前記二次選別盤の三角側壁に多数の通風
    細孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の石抜
    機における石粒選別装置。
  4. 【請求項4】 前方に低く傾斜し多数の通風細孔を穿設
    した多孔選別盤の、傾斜下端部に穀粒排出口を、また傾
    斜上端部に石粒排出口を、さらに左右両側に側壁をそれ
    ぞれ設けて、前記多孔選別盤を前後に揺動する揺動枠に
    固定して、前記多孔選別盤の上方に穀粒供給口をのぞま
    せ、前記揺動枠の下部に風車箱を設置して前記多孔選別
    盤の通風細孔を通して下方から噴風する風車を前記風車
    箱内に収納してなる石抜機において、 前記多孔選別盤を、前記穀粒供給口直下より下流の平行
    側壁を有する一次選別盤と、それより上流で上部ほど幅
    狭に形成された三角側壁を有する二次選別盤とに区分
    し、当該二次選別盤の上端縁に、石粒貯留枠および残米
    排出枠を並設した石粒排出装置を移動可能に設け、前記
    両枠の何れか一方の入口を前記三角側壁の相対する端部
    の開口部に切替自在に連結することを特徴とする石抜機
    における石粒選別装置。
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