JPH0791606B2 - Ag酸化物系電気接点材料の製造方法 - Google Patents

Ag酸化物系電気接点材料の製造方法

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JPH0791606B2
JPH0791606B2 JP12089587A JP12089587A JPH0791606B2 JP H0791606 B2 JPH0791606 B2 JP H0791606B2 JP 12089587 A JP12089587 A JP 12089587A JP 12089587 A JP12089587 A JP 12089587A JP H0791606 B2 JPH0791606 B2 JP H0791606B2
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oxide
electrical contact
contact material
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弘一 坂入
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、Ag酸化物系電気接点材料の製造方法の改良に
関する。
(従来の技術) 従来より耐溶着性、耐消耗性に優れたAg酸化物系電気接
点材料は、Agマトリックスに酸化物粉末又はチップもし
くは両方を圧縮、焼結して作っている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記の製造方法では、Ag酸化物粒子の界面、
特に低温高圧で内部酸化されたAg酸化物粒子の界面は、
緻密な酸化物が析出して分散している為硬く、且つ表面
が酸化物で被われている為、粉末やチップ相互間の焼結
性が悪い。従って、得られたAg酸化物系電気接点材料の
線引、圧延、ヘッダー等の加工性が悪く、線切れ、クラ
ック、ヘッダー割れ等が生じるという問題点があった。
(発明の目的) 本発明は、上記問題点を解決すべくなされたもので加工
性の高いAg酸化物系電気接点材料を得ることのできる製
造方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明のAg酸化物系電気接
点材料の製造方法は、Agマトリックスに酸化物粒子が分
散したAg酸化物粉末又はチップもしくは両方を圧縮、焼
結するAg酸化物系電気接点材料の製造方法に於いて、前
記Ag酸化物粉末又はチップもしくは両方に、平均粒径10
0μm以下のAgを主成分とする粉末を0.1〜5wt%混合し
て、Ag酸化物粉末又はチップもしくは両方の界面にAgを
介在させた上、圧縮、焼結することを特徴とするもので
ある。
(作用) 上記の如く本発明のAg酸化物系電気接点材料の製造方法
は、Ag酸化物粉末又はチップもしくは両方に、平均粒径
100μm以下のAgを主成分とする粉末を0.1〜5wt%混合
して、Ag酸化物粉末又はチップもしくは両方の界面にAg
を介在させるので、焼結性が向上し、またAg酸化物粉末
又はチップもしくは両方の界面同志が直接接触しない。
従って得られたAg酸化物系電気接点材料は、加工性が著
しく向上するものである。
(実施例) 本発明のAg酸化物系電気接点材料の製造方法の一実施例
を説明すると、Ag−Sn9.5wt%の10〜500μmのアトマイ
ズ粉を9気圧、500℃で内部酸化して得たAgSnO211.7wt
%の粉末に、平均粒径100μm以下のAg粉を1wt%混合し
て、AgSnO211.7wt%の粉末を界面にAgを介在し、直径50
mm、長さ75mmのビレットに成形した。次に800℃、4時
間、大気中で焼結し、100トンで圧縮し、更に同じ条件
で焼結し、150トンで圧縮し、更にまた同じ条件で焼結
し、200トンで圧縮して直径50mm、長さ60mmのビレット
となした。次いでこのビレットを押出加工して直径6mm
の線材となし、然る後引抜き加工して直径2mmの線材と
なした。
一方、従来例について説明すると、前記実施例と同じAg
SnO211.7wt%の粉末を、直径50mm、長さ75mmのビレット
に成形し800℃で、4時間、大気中で焼結し、100トンで
圧縮し、更に同じ条件で焼結し、150トンで圧縮し、更
にまた同じ条件で焼結し、200トンで圧縮して直径50m
m、長さ60mmのビレットとなした。次いでこのビレット
を押出加工して直径6mmの線材となし、然る後引抜き加
工して直径2.4mmの線材となした。
このようにして得られた実施例の線材と従来例の線材の
引張り強さと伸び率を測定した処、下記の表に示すよう
な結果を得た。
上記の表で明らかなように実施例の線材は、従来例の線
材と同じ引張り強さを有し、伸び率については従来例の
線材よりも遥かに高いことが判る。
また実施例及び従来例の線材をヘッダー加工して各々頭
部径4mmと5mm、頭部厚1.1mmと1mm、各々脚部径2.8mmと
2.5mm、脚部長1.6mmと2.5mmのリベット型接点を各2千
個作った処、実施例のリベット型接点にはヘッダー割れ
するものが皆無であったが、従来例のリベット型接点に
はヘッダー割れするものが128個もあった。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明のAg酸化物系電気接点材
料の製造方法によれば、Ag酸化物粉末又はチップもしく
は両方の界面にAgを介在させることができるので、焼結
性が向上し、またAg酸化物粉末又はチップもしくは両方
の界面同志は直接接触しない。従って線切れ、クラッ
ク、ヘッダー割れの生じない加工性に優れたAg酸化物系
電気接点材料を得ることができるという効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Agマトリックスに酸化物粒子が分散したAg
    酸化物粉末又はチップもしくは両方を圧縮、焼結するAg
    酸化物系電気接点材料の製造方法に於いて、前記Ag酸化
    物粉末又はチップもしくは両方に、平均粒径100μm以
    下のAgを主成分とする粉末を0.1〜5wt%混合して、Ag酸
    化物粉末又はチップもしくは両方の界面にAgを介在させ
    た上、圧縮、焼結することを特徴とするAg酸化物系電気
    接点材料の製造方法。
JP12089587A 1987-05-18 1987-05-18 Ag酸化物系電気接点材料の製造方法 Expired - Lifetime JPH0791606B2 (ja)

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