JP2653657B2 - 電気接点材料の製造方法 - Google Patents
電気接点材料の製造方法Info
- Publication number
- JP2653657B2 JP2653657B2 JP26050287A JP26050287A JP2653657B2 JP 2653657 B2 JP2653657 B2 JP 2653657B2 JP 26050287 A JP26050287 A JP 26050287A JP 26050287 A JP26050287 A JP 26050287A JP 2653657 B2 JP2653657 B2 JP 2653657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact material
- electrical contact
- pressure
- compression
- sintering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
- Manufacture Of Switches (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電気接点材料の製造方法に係り、特にAgCd
O系電気接点材料の製造方法の改良に関する。
O系電気接点材料の製造方法の改良に関する。
(従来の技術) 前酸化法による電気接点材料の製造方法では、通例Ag
Cd合金等の粉末又はチップを一定の温度と圧力で酸化す
るが、この際得られる電気接点材料の耐溶着性、耐消耗
性を考慮して、酸化物粒子を均一微細に析出させる為
に、低温、高圧で酸化することが好ましい。
Cd合金等の粉末又はチップを一定の温度と圧力で酸化す
るが、この際得られる電気接点材料の耐溶着性、耐消耗
性を考慮して、酸化物粒子を均一微細に析出させる為
に、低温、高圧で酸化することが好ましい。
(発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、低温、高圧で酸化すると、粉末粒子又はチ
ップの表面層の酸化物は、内部の酸化物に比較して微細
で、表面層は硬い。この為、これを圧縮成形する場合に
は大きな変形力を必要とし、その結果成形ビレット表面
層が必要以上に緻密に圧縮されて焼結性が阻害されるも
のである。また焼結後の押出加工時にも大きな押出圧力
を必要としたり、焼結不足による押圧線材の表面荒れが
生じる恐れがある。
ップの表面層の酸化物は、内部の酸化物に比較して微細
で、表面層は硬い。この為、これを圧縮成形する場合に
は大きな変形力を必要とし、その結果成形ビレット表面
層が必要以上に緻密に圧縮されて焼結性が阻害されるも
のである。また焼結後の押出加工時にも大きな押出圧力
を必要としたり、焼結不足による押圧線材の表面荒れが
生じる恐れがある。
(発明の目的) 本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであ
り、AgCd粉末又はチップの内部酸化条件を変化させて、
内部酸化したAgCdO粉末又はチップの圧縮力を低くし
て、焼結性を向上させ、且つ焼結、圧縮後の押出加工時
の押出圧力を低くできる電気接点材料の製造方法を提供
することを目的とするものである。
り、AgCd粉末又はチップの内部酸化条件を変化させて、
内部酸化したAgCdO粉末又はチップの圧縮力を低くし
て、焼結性を向上させ、且つ焼結、圧縮後の押出加工時
の押出圧力を低くできる電気接点材料の製造方法を提供
することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明の電気接点材料の
製造方法は、AgCdO系電気接点材料の製造方法に於い
て、AgCd粉末又はチップを高温、低圧で内部酸化を開始
した後、この条件に比較して低温、高圧で長時間内部酸
化して表面層に内部より粗大なCdO粒子を析出させ、次
いで所要形状に圧縮成形した後、焼結、圧縮を繰返すこ
とを特徴とするものである。
製造方法は、AgCdO系電気接点材料の製造方法に於い
て、AgCd粉末又はチップを高温、低圧で内部酸化を開始
した後、この条件に比較して低温、高圧で長時間内部酸
化して表面層に内部より粗大なCdO粒子を析出させ、次
いで所要形状に圧縮成形した後、焼結、圧縮を繰返すこ
とを特徴とするものである。
(作用) 上述の如く本発明の電気接点材料の製造方法では、Ag
Cd粉末又はチップを高温、低圧で内部酸化を開始した
後、この条件に比較して低温、高圧で長時間内部酸化し
て表面層に内部より粗大なCdO粒子を析出させるので、A
gCdO粉末又はチップの表面層は変形抵抗が小さく、従っ
て所要形状に圧縮成形する際の圧縮力が小さくて済み、
緻密に圧縮されることが無いので、その後の焼結が何ら
阻害されることが無い。また焼結後の押出加工時の押出
圧力が低くて良く、押出線材の表面荒れが解消された。
Cd粉末又はチップを高温、低圧で内部酸化を開始した
後、この条件に比較して低温、高圧で長時間内部酸化し
て表面層に内部より粗大なCdO粒子を析出させるので、A
gCdO粉末又はチップの表面層は変形抵抗が小さく、従っ
て所要形状に圧縮成形する際の圧縮力が小さくて済み、
緻密に圧縮されることが無いので、その後の焼結が何ら
阻害されることが無い。また焼結後の押出加工時の押出
圧力が低くて良く、押出線材の表面荒れが解消された。
(実施例) 本発明の電気接点材料の製造方法の一実施例について
説明する。直径2mm、長さ2mmのAg−Cd11wt%より成るチ
ップ15kgを大気中800℃で4時間酸化し、次に9気圧、6
00℃で72時間酸化し、次いでこの材料を圧縮成形して直
径110mm、長さ200mmのビレットを得た。このビレットを
800℃、4時間焼結した後、圧縮、焼結を繰り返した。
さらに、800℃、10ton/cm2の圧力で熱間圧縮し、800℃
で熱間押出加工して直径6mmの線材を得た。この時の押
出圧力は830tonであった。
説明する。直径2mm、長さ2mmのAg−Cd11wt%より成るチ
ップ15kgを大気中800℃で4時間酸化し、次に9気圧、6
00℃で72時間酸化し、次いでこの材料を圧縮成形して直
径110mm、長さ200mmのビレットを得た。このビレットを
800℃、4時間焼結した後、圧縮、焼結を繰り返した。
さらに、800℃、10ton/cm2の圧力で熱間圧縮し、800℃
で熱間押出加工して直径6mmの線材を得た。この時の押
出圧力は830tonであった。
一方従来例を説明すると、上記実施例と同じチップ15
kgを、9気圧、600℃で76時間酸化し、次にこの材料を
圧縮成形して直径110mm、長さ200mmのビレットを得た。
このビレットを実施例と同様に800℃、4時間焼結した
後、圧縮、焼結を繰返した。さらに800℃、10ton/cm2圧
力で熱間圧縮し、800℃で熱間押出加工して直径6mmの線
材を得た。この時の押出圧力は910tonであった。
kgを、9気圧、600℃で76時間酸化し、次にこの材料を
圧縮成形して直径110mm、長さ200mmのビレットを得た。
このビレットを実施例と同様に800℃、4時間焼結した
後、圧縮、焼結を繰返した。さらに800℃、10ton/cm2圧
力で熱間圧縮し、800℃で熱間押出加工して直径6mmの線
材を得た。この時の押出圧力は910tonであった。
上記のように従来例の製造方法により得た電気接点材
料は、熱間押出加工時の押出圧力が910tonと高いのに対
し、実施例の製造方法により得た電位接点材料は熱間押
出加工時の押出圧力が830tonと低いものであった。これ
はひとえにAgCdチップの内部酸化条件を変化させて、内
部酸化したAgCdOチップの圧縮力を低くしたからに他な
らない (発明の効果) 以上の説明で判るように本発明の電気接点材料の製造
方法によれば、内部酸化したAgCdO粉末又はチップに変
形抵抗の小さい表面層を形成して、圧縮力を低くでき、
従って焼結性が向上し且つ焼結、圧縮後の押出加工時の
押出圧力を低くできて、従来のような焼結不足による押
出線材の表面荒れを解消できる。
料は、熱間押出加工時の押出圧力が910tonと高いのに対
し、実施例の製造方法により得た電位接点材料は熱間押
出加工時の押出圧力が830tonと低いものであった。これ
はひとえにAgCdチップの内部酸化条件を変化させて、内
部酸化したAgCdOチップの圧縮力を低くしたからに他な
らない (発明の効果) 以上の説明で判るように本発明の電気接点材料の製造
方法によれば、内部酸化したAgCdO粉末又はチップに変
形抵抗の小さい表面層を形成して、圧縮力を低くでき、
従って焼結性が向上し且つ焼結、圧縮後の押出加工時の
押出圧力を低くできて、従来のような焼結不足による押
出線材の表面荒れを解消できる。
Claims (1)
- 【請求項1】AgCdO系電気接点材料の製造方法に於い
て、AgCd粉末又はチップを高温、低圧で内部酸化を開始
した後、この条件に比較して低温、高圧で長時間内部酸
化して表面層に内部より粗大なCdO粒子を析出させ、次
いで所要形状に圧縮成形した後、焼結、圧縮を繰返すこ
とを特徴とする電気接点材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26050287A JP2653657B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 電気接点材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26050287A JP2653657B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 電気接点材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01104731A JPH01104731A (ja) | 1989-04-21 |
JP2653657B2 true JP2653657B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=17348858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26050287A Expired - Lifetime JP2653657B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 電気接点材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653657B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102392155B1 (ko) * | 2021-12-24 | 2022-04-29 | 주식회사 르본인터내셔널 | 전기접점용 전기 보온로를 포함하는 전기접점용 빌렛 제조장치, 카본 주형 도가니를 포함하는 전기접점용 빌렛 제조장치 및 카본 주형 도가니의 탈착이동장치 |
KR102392156B1 (ko) * | 2021-12-24 | 2022-04-29 | 주식회사 르본인터내셔널 | 카본 주형 도가니를 포함하는 전기접점용 빌렛 제조장치 및 카본 주형 도가니의 탈착이동장치 |
-
1987
- 1987-10-15 JP JP26050287A patent/JP2653657B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01104731A (ja) | 1989-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3954459A (en) | Method for making sintered silver-metal oxide electric contact material | |
JP2843900B2 (ja) | 酸化物粒子分散型金属系複合材料の製造方法 | |
JP2653657B2 (ja) | 電気接点材料の製造方法 | |
JPH08109422A (ja) | アルミナ分散強化銅の製造方法 | |
JP6719300B2 (ja) | Ag−Ni−金属酸化物系電気接点材料、その製造方法、遮断器及び電磁接触器 | |
CN110499435B (zh) | 一种银基电接触材料及其制备方法 | |
US4112197A (en) | Manufacture of improved electrical contact materials | |
JPS61147827A (ja) | Ag−Ni電気接点材料及びその製造方法 | |
JPH0574233A (ja) | 酸化物セラミツク超伝導複合体及びその製法 | |
JP3121400B2 (ja) | タングステン焼結体の製造方法 | |
JPS6363614B2 (ja) | ||
CN109500392B (zh) | 一种改善锭坯烧结性的银氧化锌触头材料的制备方法 | |
JP2670119B2 (ja) | 電気接点材料の製造方法 | |
KR0181366B1 (ko) | 열전특성이 우수한 Bi-Te 계 열전재료의 제조방법 | |
KR20010007507A (ko) | 열전소자용 재료의 소결체 제조방법 | |
JPH07188702A (ja) | Ag基合金粉末及びその製造方法 | |
JPH0475297B2 (ja) | ||
KR100485244B1 (ko) | 흑연계 접점 또는 브러쉬 및 그 제조방법 | |
JPH0959727A (ja) | 銀−酸化物系焼結接点材料の製造方法 | |
JPH0791605B2 (ja) | Ag酸化物系電気接点材料の製造方法 | |
KR100606474B1 (ko) | 소결법에 의한 W-Cu 전기접점재료의 제조방법 | |
US3841869A (en) | Method of making light-duty electrical contacts composed of silver and ruthenium dioxide | |
JPH0512426B2 (ja) | ||
JPH0672272B2 (ja) | リ−ドフレ−ム用複合銅合金の製造方法 | |
JPH07216477A (ja) | 銅タングステン合金の製造方法 |