JPH079159B2 - パッカー - Google Patents
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- JPH079159B2 JPH079159B2 JP63240384A JP24038488A JPH079159B2 JP H079159 B2 JPH079159 B2 JP H079159B2 JP 63240384 A JP63240384 A JP 63240384A JP 24038488 A JP24038488 A JP 24038488A JP H079159 B2 JPH079159 B2 JP H079159B2
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
- E21B—EARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
- E21B33/00—Sealing or packing boreholes or wells
- E21B33/10—Sealing or packing boreholes or wells in the borehole
- E21B33/12—Packers; Plugs
- E21B33/1208—Packers; Plugs characterised by the construction of the sealing or packing means
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Geology (AREA)
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- Fluid Mechanics (AREA)
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、軟弱あるいは破砕された岩盤等を岩盤固結
用薬液により堅固な岩盤に改善する岩盤固結に使用する
パツカーに関するものである。
用薬液により堅固な岩盤に改善する岩盤固結に使用する
パツカーに関するものである。
従来から軟弱な岩盤(地山)または破砕された地山等の
地層帯では、トンネル切羽の天盤の崩落等の防止のため
に、トンネル切羽先端の天盤部に、天盤のアーチに沿つ
て孔を穿設し、この孔内にロツクボルトを挿入もしくは
このボルトをモルタルで固結する先受ボルト工法、また
はパイプルーフ工法、薬液注入工法等の対応方法が講じ
られ、地山を強化することが行われている。しかしなが
ら、このような従来の対応方法では、設備が大掛りとな
り、機械の設置や注入の準備に手間がかかり、またこれ
らの作業のために現場の作業をかなりの期間停止しなけ
ればならないという問題を生じていた。
地層帯では、トンネル切羽の天盤の崩落等の防止のため
に、トンネル切羽先端の天盤部に、天盤のアーチに沿つ
て孔を穿設し、この孔内にロツクボルトを挿入もしくは
このボルトをモルタルで固結する先受ボルト工法、また
はパイプルーフ工法、薬液注入工法等の対応方法が講じ
られ、地山を強化することが行われている。しかしなが
ら、このような従来の対応方法では、設備が大掛りとな
り、機械の設置や注入の準備に手間がかかり、またこれ
らの作業のために現場の作業をかなりの期間停止しなけ
ればならないという問題を生じていた。
そこで、本発明者らは、このような問題を解決するた
め、削岩機等の削岩装置を用い、トンネル切羽先端の天
盤部に天盤のアーチに沿つて複数の孔を穿設し、この孔
内に、先端側に吐出孔を有する中空パイプからなるパツ
カーを挿入し、そのパツカー内にウレタン樹脂液等の薬
液を圧入してパツカー先端側から外部に吐出し岩盤に浸
透させる技術をすでに提案している(特願昭58−144024
号)。この場合、上記薬液の孔からの洩れを防ぐととも
にパツカーを孔内に固定する目的で、パツカーの根元側
に布等を巻きつけ、これにウレタン樹脂液等を含浸さ
せ、パツカーの挿入時に上記布等に含浸させたウレタン
樹脂を発泡させ、孔の壁面とパツカーの外周部との隙間
を防ぐと同時にパツカーを孔壁に固定するということが
行われている。
め、削岩機等の削岩装置を用い、トンネル切羽先端の天
盤部に天盤のアーチに沿つて複数の孔を穿設し、この孔
内に、先端側に吐出孔を有する中空パイプからなるパツ
カーを挿入し、そのパツカー内にウレタン樹脂液等の薬
液を圧入してパツカー先端側から外部に吐出し岩盤に浸
透させる技術をすでに提案している(特願昭58−144024
号)。この場合、上記薬液の孔からの洩れを防ぐととも
にパツカーを孔内に固定する目的で、パツカーの根元側
に布等を巻きつけ、これにウレタン樹脂液等を含浸さ
せ、パツカーの挿入時に上記布等に含浸させたウレタン
樹脂を発泡させ、孔の壁面とパツカーの外周部との隙間
を防ぐと同時にパツカーを孔壁に固定するということが
行われている。
しかしながら、上記パツカーを、湧水等のある軟弱な地
山で使用すると、パツカーの根元側の布等に含浸された
ウレタン樹脂が発泡してパツカー外周と孔の壁面との空
間を埋め、さらに岩盤に浸透し硬化してパツカーを孔壁
面に固定するまでに、湧水によつてパツカーが孔から押
し流されてしまうという問題を生じる。また、湧水によ
つて、穿設した孔が崩壊しかかつた場合には、パツカー
の根元側に巻かれた布等が孔の縁に引つ掛かかつて、パ
ツカーを孔内に挿入しにくくなる。その結果、パツカー
の挿入に長時間を要し、その間に布等に含浸されたウレ
タン樹脂が硬化してしまうという問題がある。
山で使用すると、パツカーの根元側の布等に含浸された
ウレタン樹脂が発泡してパツカー外周と孔の壁面との空
間を埋め、さらに岩盤に浸透し硬化してパツカーを孔壁
面に固定するまでに、湧水によつてパツカーが孔から押
し流されてしまうという問題を生じる。また、湧水によ
つて、穿設した孔が崩壊しかかつた場合には、パツカー
の根元側に巻かれた布等が孔の縁に引つ掛かかつて、パ
ツカーを孔内に挿入しにくくなる。その結果、パツカー
の挿入に長時間を要し、その間に布等に含浸されたウレ
タン樹脂が硬化してしまうという問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、湧
水等のある軟弱な地山でも使用でき、確実に効果を奏し
うるパツカーの提供をその目的とする。
水等のある軟弱な地山でも使用でき、確実に効果を奏し
うるパツカーの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明のパツカーは、先
端側に吐出孔を有する中空パイプ状体の根元側外周面
を、岩盤固結用薬液が透過しうる液透過性シートで囲
い、その両端部を上記根元側外周面に固定することによ
り液透過性袋体に形成し、上記袋体外側から袋体中心側
に岩盤固結用薬液を圧入するためのチユーブを取り付け
たという構成をとる。
端側に吐出孔を有する中空パイプ状体の根元側外周面
を、岩盤固結用薬液が透過しうる液透過性シートで囲
い、その両端部を上記根元側外周面に固定することによ
り液透過性袋体に形成し、上記袋体外側から袋体中心側
に岩盤固結用薬液を圧入するためのチユーブを取り付け
たという構成をとる。
すなわち、このパツカーは、根元側周面に岩盤固結用薬
液を透過しうる液透過性袋体を取付けるとともに、この
液透過性袋体に液圧入用チユーブを連結している。した
がつて、このパツカーを、岩盤に穿孔した孔内に挿入
し、その状態で、上記液圧入用チユーブを介して液透過
性袋体内に、ウレタン樹脂液等の岩盤固結用薬液を注入
すると、その注入圧力で液透過性袋体が瞬間的に膨脹し
孔壁面に圧接すると同時に、その外周面から岩盤に向か
つて上記岩盤固結用薬液が浸透し、そこで固結する。こ
の固結により、パツカーが上記袋体を介して孔内壁面に
接着固定される。この接着固定により、通常の地盤はも
ちろん、湧水等のある軟弱な地山でもパツカーを確実に
固定できるようになり、また岩盤に穿孔した孔の開口を
完全に閉塞した状態で、孔の奥側に岩盤固結用薬液を吐
出できるようになる。したがって、孔外へ上記薬液が漏
出することがなくなる。そして、上記パツカーを岩盤の
孔に挿入する際には、液透過性袋体をしぼませた状態に
することができるため、湧水によつて、穿孔した孔が崩
壊しかかつた場合でも、容易にパツカーを孔内に挿入で
きるようになる。
液を透過しうる液透過性袋体を取付けるとともに、この
液透過性袋体に液圧入用チユーブを連結している。した
がつて、このパツカーを、岩盤に穿孔した孔内に挿入
し、その状態で、上記液圧入用チユーブを介して液透過
性袋体内に、ウレタン樹脂液等の岩盤固結用薬液を注入
すると、その注入圧力で液透過性袋体が瞬間的に膨脹し
孔壁面に圧接すると同時に、その外周面から岩盤に向か
つて上記岩盤固結用薬液が浸透し、そこで固結する。こ
の固結により、パツカーが上記袋体を介して孔内壁面に
接着固定される。この接着固定により、通常の地盤はも
ちろん、湧水等のある軟弱な地山でもパツカーを確実に
固定できるようになり、また岩盤に穿孔した孔の開口を
完全に閉塞した状態で、孔の奥側に岩盤固結用薬液を吐
出できるようになる。したがって、孔外へ上記薬液が漏
出することがなくなる。そして、上記パツカーを岩盤の
孔に挿入する際には、液透過性袋体をしぼませた状態に
することができるため、湧水によつて、穿孔した孔が崩
壊しかかつた場合でも、容易にパツカーを孔内に挿入で
きるようになる。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
る。
第1図は、この発明の一実施例を示している。すなわ
ち、図において、1は後端が開口した中空パイプ状のパ
ツカー本体であり、外径27mm,内径14mmで全長が略2mに
設定されている。このパツカー本体1は、先端が尖つて
いて、先端側の周面に複数の吐出孔2が所定間隔で穿設
されている。そして、根元側(後端側)には綿製のメリ
ヤスからなる袋部3が外周に沿つて巻かれ、この袋部3
の後端部から内部に連通するナイロンチユーブ4が延設
されている。上部袋部3は、第2図に示すように、二重
構造になつており、筒状の布3a,3bを2枚重ね合わせて
パツカー本体1の根元側に外嵌し、それらの後端側を、
ビニールテープ5とCVバンド6でパツカー本体1の外周
面に固定したのち、全体を反転させて前端側をパツカー
本体1の後端側に移動され、ナイロンチユーブ4の先端
部を収容した状態で筒状布3a,3bの後端側(反転して後
端側になつた部分)をビニールテープ5とCVバンド6と
でパツカー本体1の外周面に固定することにより構成さ
れている。上記ナイロンチユーブ4の固定は、パツカー
本体1の外周面に長手方向に沿つてナイロンチユーブ4
を沿わせ、その状態で、ナイロンチユーブ4の先端をビ
ニールテープ5の巻回によりパツカー本体1に固定し、
ナイロンチユーブ4の後端側をビニールテープ5とCVバ
ンド6とでパツカー本体1に固定することによりなされ
ている。第1図において、7はナイロンチユーブ4の後
端部に取り付けられた連結用金具であり、異径ニツプル
とカプラーで構成されている。なお、上記袋部3は、全
体の長さが50cmで、先端内側の下り返し部分の長さが10
cmに設定されている。また、上記パツカー本体1は、略
中央部を境にして前部側と後部側とに2分割されてお
り、これらをねじ継手(図示せず)で継合して構成され
ている。そして、上記前部側における継合部分の内周側
に段部が設けられ、そこに第3図(a),(b)に示す
静止ミキサー8が先端側(図示の左側部分)をパツカー
本体1の先端側に向けた状態で挿入され根元側リング9
を上記段部に係合されて固定されている。上記静止ミキ
サー8には、根元側リング部9の中心から前方(矢印X
方向)に延びる線状中心軸8aを中心に、左半分にV字状
2重羽根8bが一定間隔で傾斜配設され、右半分には1重
羽根8cが一定間隔で傾斜配設され、パツカー本体1内に
圧入されたウレタン樹脂のA液およびB液をそれぞれ左
半分,右半分に受け入れ上記両液を同方向(矢印A,B方
向)に旋回させながら移送するようになつている。この
場合、右半分には1重羽根8c、左半分にはV字状2重羽
根8bが設けられ、ウレタン樹脂が右半分から左半分に旋
回移行すると、入口側が広く出口側が狭隘になつている
V字状2重羽根8bの作用によつて流速が速められ、左半
分から右半分に戻ると初期速度に戻る。すなわち、A
液,B液は左半分,右半分の流速の差により、同方向に旋
回しながらミキシングされるのであり、注入時の初期流
速を維持したままミキシングされ前方に送られる。した
がつて、硬化の著しく速いウレタン樹脂を圧入する場合
においてウレタン樹脂を途中で硬化させることなくミキ
シング移送し先端から円滑に吐出させうるようになつて
いる。また、パツカー本体1の後端には逆止弁付継手
(図示せず)をら合するためのねじ部が形成されてい
る。
ち、図において、1は後端が開口した中空パイプ状のパ
ツカー本体であり、外径27mm,内径14mmで全長が略2mに
設定されている。このパツカー本体1は、先端が尖つて
いて、先端側の周面に複数の吐出孔2が所定間隔で穿設
されている。そして、根元側(後端側)には綿製のメリ
ヤスからなる袋部3が外周に沿つて巻かれ、この袋部3
の後端部から内部に連通するナイロンチユーブ4が延設
されている。上部袋部3は、第2図に示すように、二重
構造になつており、筒状の布3a,3bを2枚重ね合わせて
パツカー本体1の根元側に外嵌し、それらの後端側を、
ビニールテープ5とCVバンド6でパツカー本体1の外周
面に固定したのち、全体を反転させて前端側をパツカー
本体1の後端側に移動され、ナイロンチユーブ4の先端
部を収容した状態で筒状布3a,3bの後端側(反転して後
端側になつた部分)をビニールテープ5とCVバンド6と
でパツカー本体1の外周面に固定することにより構成さ
れている。上記ナイロンチユーブ4の固定は、パツカー
本体1の外周面に長手方向に沿つてナイロンチユーブ4
を沿わせ、その状態で、ナイロンチユーブ4の先端をビ
ニールテープ5の巻回によりパツカー本体1に固定し、
ナイロンチユーブ4の後端側をビニールテープ5とCVバ
ンド6とでパツカー本体1に固定することによりなされ
ている。第1図において、7はナイロンチユーブ4の後
端部に取り付けられた連結用金具であり、異径ニツプル
とカプラーで構成されている。なお、上記袋部3は、全
体の長さが50cmで、先端内側の下り返し部分の長さが10
cmに設定されている。また、上記パツカー本体1は、略
中央部を境にして前部側と後部側とに2分割されてお
り、これらをねじ継手(図示せず)で継合して構成され
ている。そして、上記前部側における継合部分の内周側
に段部が設けられ、そこに第3図(a),(b)に示す
静止ミキサー8が先端側(図示の左側部分)をパツカー
本体1の先端側に向けた状態で挿入され根元側リング9
を上記段部に係合されて固定されている。上記静止ミキ
サー8には、根元側リング部9の中心から前方(矢印X
方向)に延びる線状中心軸8aを中心に、左半分にV字状
2重羽根8bが一定間隔で傾斜配設され、右半分には1重
羽根8cが一定間隔で傾斜配設され、パツカー本体1内に
圧入されたウレタン樹脂のA液およびB液をそれぞれ左
半分,右半分に受け入れ上記両液を同方向(矢印A,B方
向)に旋回させながら移送するようになつている。この
場合、右半分には1重羽根8c、左半分にはV字状2重羽
根8bが設けられ、ウレタン樹脂が右半分から左半分に旋
回移行すると、入口側が広く出口側が狭隘になつている
V字状2重羽根8bの作用によつて流速が速められ、左半
分から右半分に戻ると初期速度に戻る。すなわち、A
液,B液は左半分,右半分の流速の差により、同方向に旋
回しながらミキシングされるのであり、注入時の初期流
速を維持したままミキシングされ前方に送られる。した
がつて、硬化の著しく速いウレタン樹脂を圧入する場合
においてウレタン樹脂を途中で硬化させることなくミキ
シング移送し先端から円滑に吐出させうるようになつて
いる。また、パツカー本体1の後端には逆止弁付継手
(図示せず)をら合するためのねじ部が形成されてい
る。
この構成において、まず、削岩機等を用いて、トンネル
切羽先端の天盤部に上向き(角度θ=10〜20゜)の状態
で孔を穿設し、パツカー本体1の後端部およびナイロン
チユーブ4の連結用金具7に、ウレタン樹脂圧入ポンプ
のホース(図示せず)を連結する。ついで、第4図に示
すように、天盤部10に設けた孔の中に、袋部3を折り畳
んでしぼませた状態のパツカーを挿入すると同時に、ナ
イロンチユーブ4から袋部3にウレタン樹脂を圧入す
る。その結果、第5図に示すように、袋部3は瞬間的に
膨脹して、その表面が孔の壁面に圧接し、パツカー本体
1の外周部と孔の壁面との隙間を塞ぐ。それと略同時
に、袋部3の表面からウレタン樹脂が滲みでて天盤部10
の鎖線Cの部分まで浸透し、そこで硬化する。これによ
つてパツカー本体1は上記孔壁に接着固定され、ウレタ
ン樹脂の高圧力吐出の反動による脱落や湧水等によつて
流出することがない。この際、袋部3が二重に構成され
ているため、湧水等が勢いよく出ていても、すぐには内
袋3b内には到達せず、したがつて、湧水による上記袋部
3の膨脹阻害は回避される。このようにしてパツカー本
体1が固定され、かつパツカー本体1と孔壁との隙間も
塞がれた段階で、パツカー本体1にウレタン樹脂を圧入
し、これを吐出孔2から孔内に吐出させ、孔の奥側に対
応する天盤部10の鎖線Dの部分に浸透させ、硬化させ
る。このようにしてウレタン樹脂の固結領域を、第6図
に示すように天盤部10の天井部に、または第7図に示す
ように天盤部10のアーチに沿つて連続的に形成すること
により、パツカー本体の1を残置したままで天盤部10の
補強がなされる。第6図および第7図において、11はパ
ツカー本体1に対する薬液の接合ユニット、12はそのホ
ース、13は支保工、14は固結領域である。
切羽先端の天盤部に上向き(角度θ=10〜20゜)の状態
で孔を穿設し、パツカー本体1の後端部およびナイロン
チユーブ4の連結用金具7に、ウレタン樹脂圧入ポンプ
のホース(図示せず)を連結する。ついで、第4図に示
すように、天盤部10に設けた孔の中に、袋部3を折り畳
んでしぼませた状態のパツカーを挿入すると同時に、ナ
イロンチユーブ4から袋部3にウレタン樹脂を圧入す
る。その結果、第5図に示すように、袋部3は瞬間的に
膨脹して、その表面が孔の壁面に圧接し、パツカー本体
1の外周部と孔の壁面との隙間を塞ぐ。それと略同時
に、袋部3の表面からウレタン樹脂が滲みでて天盤部10
の鎖線Cの部分まで浸透し、そこで硬化する。これによ
つてパツカー本体1は上記孔壁に接着固定され、ウレタ
ン樹脂の高圧力吐出の反動による脱落や湧水等によつて
流出することがない。この際、袋部3が二重に構成され
ているため、湧水等が勢いよく出ていても、すぐには内
袋3b内には到達せず、したがつて、湧水による上記袋部
3の膨脹阻害は回避される。このようにしてパツカー本
体1が固定され、かつパツカー本体1と孔壁との隙間も
塞がれた段階で、パツカー本体1にウレタン樹脂を圧入
し、これを吐出孔2から孔内に吐出させ、孔の奥側に対
応する天盤部10の鎖線Dの部分に浸透させ、硬化させ
る。このようにしてウレタン樹脂の固結領域を、第6図
に示すように天盤部10の天井部に、または第7図に示す
ように天盤部10のアーチに沿つて連続的に形成すること
により、パツカー本体の1を残置したままで天盤部10の
補強がなされる。第6図および第7図において、11はパ
ツカー本体1に対する薬液の接合ユニット、12はそのホ
ース、13は支保工、14は固結領域である。
このように、この発明のパツカーは、袋部3をしぼませ
た状態で、孔内に挿入でき、挿入後、直ちに袋部3に速
硬性のウレタン樹脂を圧入し袋部3を膨らませ、かつ薬
液を浸透させるようにしている。したがつて、パツカー
を孔内に容易に挿入できるとともに、湧水等のある地山
であつても、湧水に流されることなく、迅速にパツカー
本体1を孔内に固定でき、かつパツカー本体1と孔壁と
の隙間を塞ぐことができる。その結果、パツカー工法が
従来不可能とされていた湧水の多い軟弱地盤地帯に対し
ても使用可能となる。また、袋部3が二重になつている
ため、湧水による袋部3の膨脹阻害は回避される。
た状態で、孔内に挿入でき、挿入後、直ちに袋部3に速
硬性のウレタン樹脂を圧入し袋部3を膨らませ、かつ薬
液を浸透させるようにしている。したがつて、パツカー
を孔内に容易に挿入できるとともに、湧水等のある地山
であつても、湧水に流されることなく、迅速にパツカー
本体1を孔内に固定でき、かつパツカー本体1と孔壁と
の隙間を塞ぐことができる。その結果、パツカー工法が
従来不可能とされていた湧水の多い軟弱地盤地帯に対し
ても使用可能となる。また、袋部3が二重になつている
ため、湧水による袋部3の膨脹阻害は回避される。
この発明のパツカーは、以上のように構成されているた
め、湧水の多い軟弱な地盤に対しても使用でき、適用範
囲が極めて広くなる。
め、湧水の多い軟弱な地盤に対しても使用でき、適用範
囲が極めて広くなる。
第1図はこの発明の一実施例の正面図、第2図はその要
部断面図、第3図(a)は静止ミキサーの斜視図,第3
図(b)はその側面図、第4図および第5図はパツカー
の使用説明図、第6図はその施工状態を示す縦断面図、
第7図はその横断面図である。 1……パツカー本体、2……吐出孔、3……袋部、4…
…ナイロンチユーブ
部断面図、第3図(a)は静止ミキサーの斜視図,第3
図(b)はその側面図、第4図および第5図はパツカー
の使用説明図、第6図はその施工状態を示す縦断面図、
第7図はその横断面図である。 1……パツカー本体、2……吐出孔、3……袋部、4…
…ナイロンチユーブ
Claims (1)
- 【請求項1】先端側に吐出孔を有する中空パイプ状体の
根元側外周面を、岩盤固結用薬液が透過しうる液透過性
シートで囲い、その両端部を上記根元側外周面に固定す
ることにより液透過性袋体に形成し、上記袋体外側から
袋体中心側に岩盤固結用薬液を圧入するためのチユーブ
を取り付けたことを特徴とするパツカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240384A JPH079159B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | パッカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240384A JPH079159B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | パッカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288898A JPH0288898A (ja) | 1990-03-29 |
JPH079159B2 true JPH079159B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=17058685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63240384A Expired - Fee Related JPH079159B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | パッカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079159B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110145272A (zh) * | 2019-06-13 | 2019-08-20 | 辽宁工程技术大学 | 一种瓦斯抽采和煤层注水两用封孔装置及其使用方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU4189196A (en) | 1994-12-16 | 1996-07-03 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Expression inhibitor against human interleukin-6 receptor |
JP5216358B2 (ja) * | 2008-02-18 | 2013-06-19 | 株式会社大林組 | 地盤補強に用いられる補強部材、地盤補強工法、地盤補強構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5724718A (en) * | 1980-07-23 | 1982-02-09 | Raito Kogyo Kk | Improving method for soft ground |
JPS60126422A (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-05 | Toyo Bussan Kk | 土木用薬液注入装置 |
JPH0352728Y2 (ja) * | 1985-06-27 | 1991-11-15 | ||
JPS62288213A (ja) * | 1986-06-05 | 1987-12-15 | Tokai Rubber Ind Ltd | 岩盤固結工法 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63240384A patent/JPH079159B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110145272A (zh) * | 2019-06-13 | 2019-08-20 | 辽宁工程技术大学 | 一种瓦斯抽采和煤层注水两用封孔装置及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288898A (ja) | 1990-03-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |