JPH0455082Y2 - - Google Patents

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JPH0455082Y2
JPH0455082Y2 JP8086585U JP8086585U JPH0455082Y2 JP H0455082 Y2 JPH0455082 Y2 JP H0455082Y2 JP 8086585 U JP8086585 U JP 8086585U JP 8086585 U JP8086585 U JP 8086585U JP H0455082 Y2 JPH0455082 Y2 JP H0455082Y2
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chemical liquid
pipe
liquid injection
chemical
injection
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は軟弱な地盤を強化するため該地盤に薬
液を注入する方法、特に異なつた種類の薬液を各
別に注入し地盤の軟弱な部分に於いて混合硬化さ
せる二液式薬液の注入に用いて好適な薬液注入装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
トンネル建設等のように掘削を伴なう土木工事
に於いて地盤が軟弱な場合、落盤等の事故が発生
しないようにすると共に掘削作業を容易にするた
め、軟弱地盤中に薬液を注入して当該地盤を硬化
させてから掘削作業を開始するのが通常であり、
この薬液注入作業は、薬液を注入すべき地盤に適
宜数のボーリングを行なつてケーシングパイプを
挿入し、該ケーシングパイプに薬液注入管を挿通
した後、薬液注入管に薬液圧入機を連結し、該薬
液圧入機を作動させて薬液注入管に薬液を圧送す
ることにより、薬液を薬液注入管の先端から地盤
中に注入し、硬化させるようにするのが一般的で
ある。
而して、前記薬液には、注入後徐々に硬化する
緩硬性のものと、通常は主剤と硬化剤とにより構
成され混合することにより瞬時に硬化する瞬硬性
のものとがあつて、硬化すべき地盤の土質により
適宜選択して使用されているが、前記瞬硬性の薬
液を地盤に注入するのはさほど容易なことではな
い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
即ち、一液性であるため単管による薬液注入管
を使用できる緩硬性の薬液と異なり、通常は主剤
と硬化剤の二液により構成され、しかも混合する
ことにより瞬時に硬化する瞬硬性の薬液を地盤に
注入するには、薬液注入管を必然的に二重構造の
ものとし、注入直前に混合するようにせざるを得
ず、これが瞬硬性薬液の注入の作業効率や経済性
を低下させていたのである。
例えば、薬液注入管が二重構造のものとなるこ
とによりその直径が増大し、そのためケーシング
パイプ及びボーリング孔の径も大きくしなければ
ならないが、ケーシングパイプには地盤からの圧
力がかるばかりでなく、特に高深度の場所に薬液
の注入を行う場合には必然的に注入圧力が高くな
るため、大きくなつた径に見合うように強度を向
上させるのはコスト的に非常に不利であり、又、
ボーリング径を大きくするためには作業時間も長
くなり、且つ、ボーリングマシンにも大型のもの
が必要となるため、薬液注入作業がトンネル内で
行なわれることも多いことを考慮すると、作業効
率に対する影響は極めて大きいものがある。
更には、前記二重構造は通常、管の内部にそれ
より小径の管を挿入して形成されているため、瞬
硬性の薬剤が地盤の地質や硬化時間等に応じて混
合比率や注入速度を調整しなければならないにも
拘らず、これらの調整が困難で、硬化状態が不均
一となつてしまうこともあつたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述した従来技術の難点を解消して、
地盤硬化のために使用する瞬硬性の薬剤のように
複数成分によるものであつても、能率的且つ経済
的に注入することのできる薬液注入装置を提供す
ることを目的としてなされたもので、その構成
は、複数の薬液圧入路を具え、単管式薬液注入パ
イプの後端に嵌合することにより前記薬液圧入路
が該単管式薬液注入パイプの内部と連通するよう
にした圧入部と、単管式薬液注入パイプ内に挿入
されると共に圧入部の前記薬液圧入路にその内部
を連通させたガイドパイプと、一端を閉塞若しく
は略閉塞し、前記ガイドパイプに概ね折畳状態で
被嵌した薬液注入チユーブとから成ることを特徴
とするものである。
〔実施例〕
以下に本考案の実施の一例を図に拠り説明す
る。
1は有底円筒状の基体2の片側に、直管状のパ
イプ材3を挿設すると共にエルボ状のパイプ材4
を該基体2内部に連通させて一体化することによ
り、その内部に二種類の薬液圧入路5,6を形成
した圧入部で、該圧入部1は単管式薬液注入パイ
プCの後端にあてがつて押し込めば、該単管式薬
液注入パイプCに水密に嵌合され、又、前記薬液
圧入路5,6のそれぞれが該単管式薬液注入パイ
プCの内部と連通するようになつている。
7は前記圧入部1内のパイプ材3に対応した径
のパイプ状の取付部8に、それより小径で一端
(図の右側)を少しく拡開9した注入管10を延
設することにより形成したガイドパイプで、圧入
部1内のパイプ材3に嵌合されて単管式薬液注入
パイプC内に挿入されると共に、圧入部1の前記
薬液圧入路5にその内部が連通されるようになつ
ている。
11は適宜の合成樹脂等軟質の素材で形成し、
一端をヒートシール12等により閉塞するか、若
しくはヒートシールを部分的に開放したり小穴を
設ける等して略閉塞した、充分に長いチユーブ状
素材からなる薬液注入チユーブで、該薬液注入チ
ユーブ11は開放端側から前記ガイドパイプ7に
概ね折畳状態で被嵌し、その端部をガイドパイプ
7の取付部8に固着13してあり、以上により本
考案の実施の一例を構成する。
尚、ガイドパイプ7は単管式薬液注入パイプC
に対し充分小径に形成しておくことが、後述する
効果の面から好ましい。
このように構成される本考案薬液注入装置を用
いて軟弱な地盤に薬液を注入する作業は、従来か
ら採用されているものと大きな差はなく、即ち、
薬液を注入すべき地盤に適宜数のボーリングを行
なつてケーシングパイプを挿入し、該ケーシング
パイプ内に単管式薬液注入パイプCを挿入してパ
ツカー等で支持した後、その後端に本考案薬液注
入装置を嵌合取付け、それぞれの薬液圧入路5,
6の圧入口14,15に薬液圧入機を連通し、該
薬液圧入機により所望の薬液を所望の圧力で圧送
すれば良いのである。
〔考案の作用〕
このようにして薬液が圧送されると、薬液圧入
路5内に送り込まれた薬液は、途中が狭搾されて
いるガイドパイプ7を通過することにより速度を
高めつつ該ガイドパイプ先端から噴出され、その
結果、概ね折畳み状態にあつた薬液注入チユーブ
11が復元し乍ら且つその内部に薬液を受け入れ
乍ら単管式薬液注入パイプC内を自走して進行
し、折畳まれた部分が完全に復元して伸長する
と、第2図に示すように継続して圧送される薬液
により薬液注入チユーブ11が単管式薬液注入パ
イプCの内壁方向に膨脹して密着或いは略密着
し、最終的にはヒートシール等した先端部分が高
まる圧力に抗しきれなくなつて破裂して、薬液圧
入路6に圧送され単管式薬液注入パイプCと薬液
注入チユーブ11がとの間を進行して来た別の薬
液と混じり合い、地盤に浸透しつつ硬化するので
ある。
尚、薬液の注入順序は適宜に決定すれば良く、
上述したように薬液圧入路5,6に対し同時に注
入しても、いずれかの薬液圧入路への圧送を先行
させても良いことは勿論である。
〔考案の効果〕
上記のようにして実施する本考案の薬液注入装
置は、従来品のように二重構造の薬液注入管を必
須とするものではなく、極めて簡易な構造の薬液
注入チユーブを、単管式薬液注入パイプと共に使
用するものであるから、ガイドパイプを充分小径
のものとすると共に薬液注入チユーブを充分に折
畳んでガイドパイプに被嵌して、本考案装置全体
を極めてコンパクトなものとすることができるの
であり、このことは、従来は主に強度の問題から
径の大きいものがコスト高となつていたガラスや
プラスチツク等の耐圧性に優れ且つ再ボーリング
時に破砕され易い物質を、コストの問題なしに実
用できるようにし、更に、ボーリング穴も小径の
もので足りるから、ボーリングのための時間を短
縮したり、ボーリングマシンに小型のものを用い
ることを可能にする等、薬液注入作業の効率と経
済性とを大巾に向上させることができる。
又、薬液注入チユーブが伸張している間にはガ
イドパイプには殆ど薬液の圧力がかからないが、
完全に伸張すると薬液圧入機からの脈圧が加わる
ので、その際の注入圧力その他を調整することに
よりガイドパイプを破裂又は離脱させることがで
き、従つて、注入する薬液の流量や流速、圧力等
を容易に変化させることもできるのである。
更に、従来の薬液注入作業にあつては、ケーシ
ングパイプを注入位置にまで延設し、薬液注入管
の先端にパツカーを取付けることによりケーシン
グパイプとの間をシールして薬液の逆流を防止し
ておく必要があり、これらケーシングパイプの挿
入やパツカーの取付けが時間的、経済的、労力的
に大きな障害となつていたが、本考案装置にあつ
ては、薬液注入チユーブがケーシングパイプ内壁
に密着乃至は略密着し乍ら進行して、湧水等の逆
流を防止するというパツカー効果を発揮するた
め、別に前記パツカーを取付ける必要がなく、従
つて、ケーシングパイプを注入位置にまで延設す
る必要もない。
そのため、本願考案装置を用いた薬液注入工事
にあつては、ケーシングパイプが短くその抜去が
容易であり、単管式薬液注入管にガラス等を用い
ればそのまま再ボーリングできることと相俟つ
て、薬液注入後の作業効率も向上させることがで
きるのである。
本考案は以上の通りであるから、掘削作業を伴
なう土木工事の際に地盤に薬液を注入する作業に
用いる薬液注入装置として優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施の一例を示す一部を断面
とした側面図、第2図は同じく要部の拡大断面図
である。 1……圧入部、3,4……パイプ材、5,6…
…薬液圧入路、7……ガイドパイプ、11……薬
液注入チユーブ、C……単管式薬液注入パイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 複数の薬液圧入路を具え、単管式薬液注入パ
    イプの後端に嵌合することにより前記薬液圧入
    路が該単管式薬液注入パイプの内部と連通する
    ようにした圧入部と、単管式薬液注入パイプ内
    に挿入されると共に圧入部の前記薬液圧入路に
    その内部を連通させたガイドパイプと、一端を
    閉塞若しくは略閉塞し、前記ガイドパイプに概
    ね折畳状態で被嵌した薬液注入チユーブとから
    成ることを特徴とする薬液注入装置。 2 ガイドパイプは単管式薬液注入パイプに対し
    充分小径に形成したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項に記載の薬液注入装置。
JP8086585U 1985-05-31 1985-05-31 Expired JPH0455082Y2 (ja)

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JP8086585U JPH0455082Y2 (ja) 1985-05-31 1985-05-31

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JPS61198332U JPS61198332U (ja) 1986-12-11
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