JP2814474B2 - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置

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JP2814474B2
JP2814474B2 JP17712296A JP17712296A JP2814474B2 JP 2814474 B2 JP2814474 B2 JP 2814474B2 JP 17712296 A JP17712296 A JP 17712296A JP 17712296 A JP17712296 A JP 17712296A JP 2814474 B2 JP2814474 B2 JP 2814474B2
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完洋 矢口
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Hara Kougyou Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中に形成されたボ
ーリング孔やそこに設置されたスリーブ管等の注入孔の
内側と、注入孔内にセットされた装置本体の外側との間
をシールするパッカを装備し、該パッカによってシール
された空間に薬液を注入し、該薬液によって外管周囲の
地盤を改良するための薬液注入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の注入装置は地盤改良の目的で従
来から用いられており、先行技術として実公昭63−4
3235号或いは特開平2−296925号のものがあ
る。しかし、従来のこれらの技術はいずれも1液型の薬
液の注入を対象としたものであった。前者には明記され
ていないが、薬液通路が1箇所しかないことから1液型
であるのは明らかであり、後者はセメントミルク等とあ
るとおりである。
【0003】ところが1液性の薬液は硬化時間が長いた
め、工事に手間がかかるという問題があった。その反
面、使用後、直ちに洗浄しないと薬液が硬化して通路な
どが詰まるという欠点があった。しかし洗浄を完全にす
るのは困難であり、取り扱いにくいものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の事情
に着目してなされたもので、その課題は工期を短縮する
ことができるとともに、使用後の洗浄が不要であるか或
いは少なくとも洗浄が容易に行なえるようにすることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、薬液として少なくとも2種の成分を混合する
ものを使用し、少なくとも、第1の薬剤の搬送のための
第1流路11と、第2の薬剤の搬送のための第2流路1
2とを装置本体10に設けるとともに、第1、第2各流
路11、12の本体内出口に夫々逆止弁13、14を設
け、少なくとも2種の薬剤を混合させるための混合手段
15を逆止弁下流と装置本体に形成されたノズル16と
の間に設けるという手段を講じたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明に係る薬液注入装置は、
主として、地中に形成されたボーリング孔やそこに設置
されたスリーブ管等の注入孔の周囲の地盤を改良するた
めに用いられる。
【0007】本装置による注入作業のため、必要な深さ
まで注入孔を設ける。外管20を設置するにはケーシン
グ掘り等の手段によってボーリングを行った上、その孔
21内へシールグラウト22を充填し、直ちにスリーブ
管23を継ぎ足しながら挿入するもので、その後ケーシ
ングパイプを引き抜く。24は継手を示す。その後シー
ルグラウトが固結するのを待って、本装置による薬液注
入作業が行なわれる。故にこの例における注入孔は外管
と呼ばれるスリーブ管23ということになる。
【0008】注入する薬液は少なくとも2種の薬剤成分
を混合するタイプのものである。1種類の薬液それ単独
では硬化しないため取り扱いが著しく容易化される。使
用可能な薬液は多くの場合2液混合型として提供されて
おり、例えばエポキシ系のものや水ガラスと総称される
ものがあるが、どれも本発明に使用可能である。薬剤成
分は液体と固体(例えば粉体)との混合タイプでも良
い。使用可能な薬液中、市販されているものを商品名で
示せば、ハードライザー、クリーンロック、エヌタイ
ト、MGロック、セキスイLGなどがある。
【0009】この発明の装置の本体10はパッカを有す
る。該パッカによってシールされた空間Sに、前記の薬
液を注入する。そのため薬液注入装置は、複数のパッカ
17a、17b…を有し、隣接パッカ17a、17bで
シールされた空間Sを区切って、その空間Sに薬液を注
入する構造が基本である。パッカは外管20の内側と装
置本体10の外側との間をシールするため膨張、収縮
(復原)可能な構造を有する。図1の鎖線17′は膨張
して外管内側に接した状態を誇張して示したものであ
る。
【0010】装置本体10には少なくとも第1の薬剤の
搬送のための第1の流路11と、第2の薬剤の搬送のた
めの第2の薬剤の搬送のための第2の流路12を設け
る。またパッカの膨張のための流体を搬送する流体搬送
路19も装置本体10に設ける(図5)。そして、各流
路11、12から本体内に供給される第1、第2の薬剤
が注入時以外に相手薬剤に接触し、或いは相手流路1
1、12を逆流するのを防止するために、逆止弁13、
14を第1流路11、第2流路12の本体内出口に夫々
設ける。
【0011】図示の実施例では、第1流路11、第2流
路12は、共に管によって形成されており、端部が本体
内出口として、導入室25に通じている。逆止弁13、
14は、例えば夫々の出口に配置された弁体26とそれ
を閉じ方向(下流から上流)へ加圧する、ばね手段27
とによって構成される。第3の流路が必要な場合には、
それにも逆止弁を設けることができる。
【0012】各流路11、12を通じて供給された第1
の薬剤と第2の薬剤とを混合させるための混合手段15
を各逆止弁下流から装置本体10に形成されたノズル1
6までの間に設ける。換言すれば、第1、第2の各薬剤
は混合手段15を通過することで混合され、硬化可能な
状態になった上でノズル16から装置本体外へ供給さ
れ、地盤に浸透して行く。混合手段15は複数成分を効
果的に混合することができるものであれば形式構造を問
わない。
【0013】図示の実施例では、本体10の内部に上流
の導入室から下流のノズル室28へ到る通路29を形成
し、その通路29内に螺旋状の翼部30を持った部材を
組み込んである。故に例示の混合手段15は一種のスタ
ティックミキサであるが、これに限定される訳ではな
く、回転型のもの或いはその他のタイプのものも利用す
ることができる。
【0014】ノズル16は、装置本体10の外方のパッ
カ17によってシールされた空間に薬液を噴出させるも
ので、通常1個若しくは複数個設けられる(図6)。例
示のノズル16はノズル室28に通じており、その最も
下流に寄せて設けてある。例示の装置本体10は外管2
0の中へ挿入するため軸方向へ細長く形成されており、
その軸を中心として半径方向外方へ薬液を噴出させる構
造になっている。
【0015】前記のパッカを膨張させ或いは復原させる
ための流体搬送路19は、夫々のパッカ17a、17b
…まで導びかれる。流体は液体又は気体が使用可能であ
るが、実施例では空気を使用して好結果を得ている。
【0016】実施例では複数のパッカ17a、17b間
に湾曲可能な撓み管部18を接続し、外管20に局部的
な曲がり部分があっても本注入装置を容易に挿入するこ
とができるような構造を有する。この撓み管部18は不
要なケースもある。また装置本体10は構造上幾つかの
部分に分割され、各接続部にはシール手段31を設け
て、液密及び気密効果を得ている。なお、図示は必らず
しも忠実な形状構造を示すものではない。
【0017】このように構成された薬液注入装置は、前
記のように形成された外管20(または直接土中)に先
端部32から挿入する。次いでそれを所定の位置で止
め、パッカ17a…を膨張させることによって外管20
の内側に密着させ、隣接パッカ17a、17b間の空間
Sをその上下から遮断した状態とする。そして、第1の
流路11、第2の流路12から薬剤を圧送すると、第1
の薬剤と第2の薬剤は混合手段15を通過することで均
一に混合され、最適の混合状態でノズル16より外部へ
噴出し、水押しによるクラッキングで予め外に形成され
ているクラックより地盤に浸透して行く。
【0018】以上の薬液注入作業が終わったあとは、第
1又は第2の薬剤(主剤と硬化剤)のいずれかの供給を
停止し、一方のみ供給を継続することで、逆止弁13、
14により下流の混合薬液を全部本体外に排出すること
ができる。故に、硬化成分は装置本体内に残存せず、残
留しているのは一方の薬剤のみであるからは硬化せず、
必要があれば容易に除去可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、少なくとも2種の成分を均一に混合
し、薬液の性能を十分に引き出した状態で地盤に浸透さ
せることができるため、理想的な地盤改良が実現し、工
期は短くて済み、かつまた施工後、薬液が固化して使用
不能となるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液注入装置の1実施例を示す縦
断面図。
【図2】同上装置の逆止弁を示す拡大断面図。
【図3】同じく混合手段からノズルへ到る部分の拡大断
面図。
【図4】同じく先端部分の拡大断面図。
【図5】図2のV−V線断面図。
【図6】図3のVI−VI線断面図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に形成されたボーリング孔やそこに
    設置されたスリーブ管等の注入孔の内側と、注入孔内に
    セットされた装置本体の外側との間をシールするパッカ
    を装備し、該パッカによってシールされた空間に薬液を
    注入し、該薬液によって外管周囲の地盤を改良する装置
    であって、薬液として少なくとも2種の成分を混合する
    ものを使用し、少なくとも、第1の薬剤の搬送のための
    第1流路11と、第2の薬剤の搬送のための第2流路1
    2とを装置本体10に設けるとともに、第1、第2各流
    路11、12の本体内出口に夫々逆止弁13、14を設
    け、少なくとも2種の薬剤を混合させるための混合手段
    15を逆止弁下流と装置本体に形成されたノズル16と
    の間に設けたことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 【請求項2】 装置本体10は長手方向に間隔をおいて
    設けた複数のパッカ17a、17b…を有し、各パッカ
    間に湾曲可能な撓み管部18を有する請求項第1項記載
    の薬液注入装置。
  3. 【請求項3】 装置本体10は長手方向に間隔をおいて
    設けた複数のパッカ17a、17b…を有し、各パッカ
    間にノズル16を設けた構造を有する請求項第1項記載
    の薬液注入装置。
  4. 【請求項4】 混合手段15は、装置本体10に設けた
    通路29内に螺旋状の翼部30を有する部材を組み込ん
    だ構造を有する請求項第1項記載の薬液注入装置。
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