JPH05222717A - 中空ボルトを利用した硬質発泡ウレタンの注入工法及びそれに使用する薬液注入具 - Google Patents

中空ボルトを利用した硬質発泡ウレタンの注入工法及びそれに使用する薬液注入具

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JPH05222717A
JPH05222717A JP4058955A JP5895592A JPH05222717A JP H05222717 A JPH05222717 A JP H05222717A JP 4058955 A JP4058955 A JP 4058955A JP 5895592 A JP5895592 A JP 5895592A JP H05222717 A JPH05222717 A JP H05222717A
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Kazuo Kiuchi
和夫 木内
Osamu Watanabe
修 渡辺
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Okabe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空ボルトを利用した発泡ウレタン注入工法
における孔口閉塞を簡便化する。 【構成】 地山の穿孔1に中空ボルト2を挿入して硬質
発泡ウレタンを注入し地山を固結する工法では中空ボル
ト2を挿入し、その孔口3を閉塞して行うが、その閉塞
にあたっては、孔口3にウエス7および注入ホ−ス21を
詰込み、ウレタン注入に使用する薬液注入具5の注入ノ
ズル6を注入ホ−ス21中に挿入して、ウレタン主剤aと
硬化剤bとを混合して注入し、孔口3の閉塞を行う。そ
の後は薬液注入具5を引抜いてその注入ノズル6を中空
ボルト2中に挿入して穿孔2内へ硬質発泡ウレタンの注
入を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空ボルトを利用して
硬質発泡ウレタンを注入する工法及びそれに使用する薬
液注入具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル、法面等においての軟弱な崩壊
性地山の安定化を図る手段として、地山の穿孔に中空ボ
ルトを挿入し、発泡ウレタンの主剤と硬化剤を注入し
て、中空ロックボルトの定着と地山の固結改良をする工
法が知られている。
【0003】この工法では、図8に示すように、地山の
穿孔1内に中空ボルト2を挿入し、孔口3を閉塞した
後、中空ネジボルト2の基端部内に、図7に示すような
スタティックミキサーと呼ばれる二液混合用の薬液注入
具5の注入ノズル6を差込み、発泡ウレタンの主剤と硬
化剤との二液を注入するが、その際、孔口3を閉塞に
は、従来、コーキング用ウレタンの主剤と硬化剤をミキ
シングしたものを口広の容器でウエスに浸し、そのウエ
ス7を孔口3に押込むか、または、中空ボルト2にあら
かじめ注入口を有した袋状パッカーを取付ておき、コー
キング用ウレタンの主剤と硬化剤をミキシングしたもの
を注入するようにしている。
【0004】また、薬液注入具としては、従来、図7に
示すように、一方からウレタンの主剤aを、他方から硬
化剤bを流入するY字管8の合流管部9に中空ボルト2
に螺合する内ネジ11を設けたカプラー10を螺着し、この
カプラー10内に基端部を挿入した2液のミキシングを兼
用する注入ノズル6を備えた構造のものが使用されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、孔口3を閉塞
する2つの方法のうち、ウレタン主剤と硬化剤を浸した
ウエスを孔口3に押込むものは、作業性が悪く手や作業
着にウレタンが付着しやすいばかりでなく、上向きの穿
孔に対しては施工が特に困難である。また、袋状パッカ
ーを取付けるものは、袋状パッカーが高価であるととも
に、自穿孔ロックボルトには使用しにくい等の問題があ
り、その改善が要望されていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、薬液注入具を注入ホ−スに挿入して
孔口に詰め込んだウエスへの薬液浸しにも使用できるよ
うに改良し、その薬液注入具を用いて、孔口の閉塞作業
が簡便に能率よく行うことができる工法を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の中空ネジボルトを利用し
て硬質発泡ウレタンを注入する工法は、地山の穿孔1内
に、中空ボルト2を挿入して、中空ボルト2囲りの孔口
3にウエス7と注入ホ−ス21を詰込んだ後、該注入ホ−
ス21中に薬液注入具5の注入ノズル6を挿入し、ウエス
7にウレタンの主剤aと硬化剤bとの混合液を適量注入
して孔口3を閉塞し、次に、薬液注入具5の注入ノズル
6を中空ボルト2に挿入して、ウレタンの主剤aと硬化
剤bの混合液を注入することを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の薬液注入具は、ウレタン
主剤aの流入管13と硬化剤bの流入管14とそれら薬液の
合流管9とよりなるY字管8と、穿孔1に挿入する中空
ボルト2の外側に螺合する内ネジ11を設けた、合流管9
に螺合自在であるカプラー10と、中空ボルト2の中空部
内に遊挿できる太さで、基端に鍔部18を設けた中空管内
にスタテイックミキサ−19を内蔵の注入ノズル6と、該
注入ノズル6の遊挿孔20を有し、外周にカプラー10の内
ネジ11と螺合する外ネジ21を設けたノズル取付体12とよ
りなることを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図4は本発明工法の一実施態様を順
次示したものであり、図5、図6は本発明工法において
使用する薬液注入具の一実施例を示したものである。
【0010】本発明の工法は、地山の穿孔1に、少なく
とも基部の外周にネジを設けた中空ボルト2を挿入し、
孔口3の中空ボルト2との間隙にウエス7と注入ホ−ス
21を詰込む工程(図1)と、ウエス7にウレタン主剤a
と硬化剤bとの混合薬液を注入して孔口3を閉塞する工
程(図2)と、中空ボルト2の中空部を利用して穿孔1
内にウレタン主剤aと硬化剤bとの混合薬液を注入し、
穿孔1内およびその周囲の地山を硬質発泡ウレタンで充
満させる工程(図3)とよりなる。
【0011】本発明工法において、混合薬液を注入する
ために使用する薬液注入具5は、図5、図6に示すよう
に、Y字管8とカプラー10と注入ノズル6とノズル取付
体12とにより構成されている。Y字管8は、ウレタン主
剤aの流入管13と硬化剤bの流入管14とそれらに連通す
る合流管9とによりY字状に形成され、合流管9には外
ネジ15が螺設されている。カプラー10は筒状に形成され
ており、その基端部には上記外ネジ15に螺合する内ネジ
16が螺設され、それより先端までには中空ボルト2の外
周に螺合する内ネジ11が螺設されている。また、注入ノ
ズル6は中空ボルト2の中空部内に遊挿できる太さの細
長い管状に形成され、基端には鍔部18を有し、内部には
ほぼ全長にわたって薬液混合用の螺旋体19が装入されて
いる。また、ノズル取付体12は、注入ノズル6の遊挿孔
20と、外周にカプラー10の内ネジ17に螺合する外ネジ21
を有し、内ネジ11の全長より長めに形成されている。
【0012】そして、上記の各部材6,8,10,12は、
図2、図5に示すように、Y字管8の合流管9にカプラ
ー10を螺合し、そのカプラー10内に注入ノズル6の基部
を挿入して、注入ノズル6にノズル取付体12を通して内
ネジ11に螺合して注入ノズル6を緊締して使用し、また
は、図3、図7、図8に示すように、ノズル取付体12を
除いた状態で、カプラー10を中空ボルト2に螺合して使
用する。
【0013】本発明工法は、上記の薬液注入具を使用し
て行われる。まず、図1に示すように、地山の穿孔1内
に、外周にネジを設けた中空ボルト2をその基端部が少
し外部に出ているようにして挿入し、孔口3の中空ボル
ト2の囲りの間隙に乾いたウエス7および注入ホ−ス21
を詰め込む。そして薬液注入具を図5に示す状態に組立
て、その注入ノズル6の先端部を注入ホ−ス21の中に突
入させ、ウレタンの主剤aと硬化剤bとを薬液注入具5
に送入し、その混合液を注入ホ−ス21を介してウエス6
および孔奥に注入する。それによって、注入した薬液の
漏れることなく、注入により形成された硬質発泡ウレタ
ンによって孔口3が閉塞されることになる。そして、薬
液注入後は薬液注入具5を引抜き、注入ホ−ス21を折り
曲げ緊結22する。
【0014】次に、上記の薬液注入具5よりノズル取付
体12を除いて図7のような組立て状態にし、図3に示す
ように、注入ノズル6を中空ボルト2の基端から中空部
内に挿入し、カプラー10を中空ボルト2の基部に螺合し
て、薬液注入具5を取付け、ウレタンの主剤aと硬化剤
bとを送入し、その混合液を穿孔2内に注入する。それ
によって、穿孔2内および周囲の地山は注入により発泡
された硬質発泡ウレタンにより充満されるとともに、そ
の際の膨張圧によって周囲の地盤は圧密され地盤が強固
に結合されることになる。そして、この薬液注入後は、
Y字管8の逆止弁を有する合流管9の部分で切り離して
全工程が終了することになる。
【0015】なお、孔口3が大きくなっている場合は、
ウレタン硬化時に孔口を閉塞したウエス等が押し出され
ることもあるが、そのような場合は、中空ボルト2にき
つめのゴムプラグを押込んで抑えるようにすればよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の工法は、
中空ボルトを挿入した孔口にウエスおよび注入ホ−スを
詰込み、その注入ホ−スに薬液注入具を挿入してウレタ
ンを注入し閉塞を行うようにしたので、その作業にあた
って手や作業着等を薬液によって汚すことなく、施工が
簡便に能率よくできることになるとともに、閉塞に使用
する薬液量が少なくてすみ、経済的である。また、孔口
閉塞用に用いる薬液注入具は、従来品に構造の極めて簡
単なノズル取付体を加えた構造のものでよく、そして、
ノズル取付体を単に嵌め外すだけのことで、孔口閉塞用
のウレタン注入と穿孔内へのウレタン注入との2様に使
用することができ、取扱い容易で安価な薬液注入具を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法の実施態様の第1工程を示す断面図
である。
【図2】同第2工程を示す断面図である。
【図3】同第3工程を示す断面図である。
【図4】施工終了時の状態を示す断面図である。
【図5】薬液注入具の一実施例を示す断面図である。
【図6】同分解図である。
【図7】従来の薬液注入具を示す断面図である。
【図8】従来工法の態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1 穿孔 2 中空ネジボルト 3 孔口 5 薬液注入具 6 注入ノズル 7 ウエス 8 Y字管 10 カプラー 12 ノズル取付体 21 注入ホ−ス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山の穿孔内に、中空ボルトを挿入し
    て、中空ボルト囲りの孔口にウエスと注入ホ−スを詰込
    んだ後、該注入ホ−ス中に薬液注入具の注入ノズルを挿
    入し、ウエスまたはウエス奥にウレタンの主剤と硬化剤
    との混合液を適量注入して孔口を閉塞し、次に、薬液注
    入具の注入ノズルを中空ボルトに挿入して、ウレタンの
    主剤と硬化剤の混合液を注入することを特徴とする、中
    空ボルトを利用した硬質発泡ウレタンの注入工法。
  2. 【請求項2】 ウレタン主剤の流入管と硬化剤の流入管
    とそれら薬液の合流管とよりなるY字管と、穿孔に挿入
    する中空ボルトの外側に螺合する内ネジを設けた、合流
    管に螺合自在であるカプラーと、中空ボルトの中空部内
    に遊挿できる太さで、基端に鍔部を設けた中空管内にス
    タテイックミキサ−内蔵の注入ノズルと、該注入ノズル
    の遊挿孔を有し、外周にカプラーの内ネジと螺合する外
    ネジを設けたノズル取付体とよりなることを特徴とす
    る、薬液注入具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083130A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Nishimatsu Constr Co Ltd ロックボルトの施工方法及びその補助具
WO2005045137A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-19 Uretek, S.R.L. Method for increasing the strength of a volume of soil, particularly for containing and supporting excavation faces
JP2011252370A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Okumura Corp 切羽前方地山におけるひずみ計測パイプの設置方法
JP2022069791A (ja) * 2020-10-26 2022-05-12 中村建設株式会社 石積擁壁の補強工法

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JP2005083130A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Nishimatsu Constr Co Ltd ロックボルトの施工方法及びその補助具
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JP2011252370A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Okumura Corp 切羽前方地山におけるひずみ計測パイプの設置方法
JP2022069791A (ja) * 2020-10-26 2022-05-12 中村建設株式会社 石積擁壁の補強工法

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