JP3217995U - パッカー用供給ホース - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

【課題】ボーリング孔やボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内にパッカーを挿入するに際して、挿入作業が容易であるパッカー用供給ホースを提供する。【解決手段】複数の膨張部がパッカー本体22に周設され、膨張部間に薬液放出口が形成され、パッカー本体の内部には、薬液放出口に薬液を搬送する2系統の薬液搬送路26a、bと、膨張部の内周側に圧力流体を供給する圧力流体搬送路28が形成されたパッカー21に連結される供給ホース1であり、2系統の薬液供給路と、圧力流体供給路が長手方向に沿って形成されたホース本体2と、ホース本体の先端に装着されたカシメ金具6を具備し、カシメ金具は、基端側がホース本体の薬液供給路のそれぞれに連結され、先端側はパッカーの薬液搬送路それぞれに連結される薬液用連結部7、8と、基端側はホース本体の圧力流体供給路に連結され、先端側はパッカーの圧力流体搬送路に連結される圧力流体用連結部を具備する。【選択図】図5

Description

本考案は、地中に形成されたボーリング孔内に挿入したスリーブパイプを介して地中にセメントミルク等の薬液を浸透させて地盤改良を行うためのパッカーに薬液や圧力流体を供給するために用いられるパッカー用の供給ホースに係り、より詳しくは、パッカーの押し込みが容易であるとともに全体の径を小さくすることが可能なパッカー用供給ホースに関する。
従来から、ダム建設や巨大構造物の建築の際には、地盤を強固にするため、地中に形成されたボーリング孔やそこに挿入されたスリーブパイプ内にセメントミルク等の薬液を放出し、これにより、ボーリング孔側壁のクラック等を介して地中にセメントミルク等の薬液を圧入して地盤を強化することが行われている。
そしてこのとき、従来から、ボーリング孔やそこに挿入されたスリーブパイプ内の特定空間をシールして閉塞空間を形成し、この閉塞空間内に薬液を放出するために、パッカーといわれる薬液注入装置が用いられている。
即ち、このパッカーは、外周側に膨張可能な複数の膨張部がパッカー本体の長手方向に間隔をおいて周設されており、この膨張部間に薬液放出口が設けられている。
そして、このパッカーを、例えばボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内に挿入した後に、所定深度まで下げた状態でエアー等の圧力流体により膨張部を膨張させ、それによりスリーブパイプ内における膨張させた膨張部間をシールして閉塞空間を形成し、その状態で薬液放出口よりスリーブパイプ内に薬液を放出していき、これにより、スリーブパイプに形成した注入孔を介して、地中に薬液を注入しながら浸透させ、地盤改良を行なう。
また、近年になり、このようにパッカーを用いて地中に薬液を浸透させるに際し、作業時間の短縮等を図るとともに注入作業後のパッカー内の洗浄作業の容易化を図るため、2液を混合しつつ地中に浸透する方法が採用されることがある。
即ち、例えばセメントミルク等の1種類の薬液のみを用いて地中に浸透させる場合には、薬液の硬化時間が長いために工事に手間がかかるという問題が考えられるとともに、注入作業後は、パッカー内で薬液が硬化するのを防止するために、直ちにパッカー内を洗浄する必要がある。
そこで、このような問題点を解決する方法として、単独では硬化しないが混合することで硬化する2種類の薬液を用いて、この2種類の薬液を別系統でスリーブパイプ内に放出し、これにより、2種類の薬液をパッカー外部で混合しつつ地中に注入して浸透させる方法が採用されている。
そして、この方法によれば、硬化までの時間が短い薬液を用いた場合でも、パッカー内では別系統であるために薬液の硬化が無いために、工期を短縮することができるとともに、作業後に直ちにパッカー内を洗浄する必要性がないという利点がある。
特開平6−341136号公報 特開平10−1937号公報 特開2009−2044号公報
ところで、地盤改良においてボーリング孔を削孔するに際しては、下方向あるいは斜め方向に直線的に削孔する直斜削孔方式の他に、構造物の直下を曲線的に削孔する曲り削孔方式がある。
即ち、直斜削孔方式による地盤改良では、地盤改良を行う上部の施設の使用を止める必要があり、また、地盤改良を行う上部の構造物が大規模の場合には地盤改良が不完全になってしまう場合がある。例えば空港の滑走路の下の地盤改良を行う場合には、直斜削孔方式の地盤改良を行う場合には、滑走路の使用を止める必要があり、更に、地盤改良が不十分の箇所が発生してしまうおそれも考えられる。
そこで近年になり、地盤改良を行う上部の施設の使用を継続したままで地盤改良を行うことを可能にした工法として、構造物と別の位置から斜め方向に曲線的に削孔し、これにより、上部施設の使用を継続しながら構造物の直下の地盤改良を可能にした曲り削孔が採用されている。
しかし、この削孔方法を採用した場合には、パッカーをボーリング孔やスリーブパイプ内に挿入していく場合には、直線的に削孔した場合と異なり、パッカーをスムーズに挿入することができず、パッカーを押し込んでいく必要がある。
そして、パッカーを押し込んでいくに際して、ボーリング孔が長い場合には、パッカー内に薬液を供給するための薬液供給用ホースや膨張部を膨張させるためのエアーを供給するためのエアー供給用ホースを押し込んでいく必要があるが、従来のパッカーでは、薬液供給用ホースやエアー供給用ホースは、通常の樹脂製ホースを用いているとともに、それぞれの供給ホースは別個であったために、供給ホースの腰が弱く、パッカーを押し込むときに容易に押し込むことができないという問題点があった。
更に、前述のような2種類の薬液を混合しつつ地中に注入して浸透させる方法に用いられるパッカーでは、パッカーに薬液を供給するための複数本の薬液供給ホースが、別個に存在しており、押し込みが弱いとともに、供給ホースの全体の径が大きくなってしまい、それにより更に、押し込みにくくなってしまうという問題点が指摘されている。
そこで、本考案は、ボーリング孔やボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内にパッカーを挿入するに際して、挿入作業が容易であるパッカー用供給ホースを提供することを課題としている。
本考案のパッカー用供給ホースは、
内周側から流体圧力を受けることで外周側に膨張し圧力が解除されると元の形状に復元する複数の膨張部がパッカー本体の長手方向に間隔をおいて周設され、前記複数の膨張部間には薬液放出口が形成され、パッカー本体の内部には、薬液放出口に薬液を搬送するための薬液搬送路と、膨張部の内周側に圧力流体を供給するための圧力流体搬送路とが形成されたパッカーに薬液及び圧力流体を供給するためのパッカー用供給ホースであって、
薬液供給路と圧力流体供給路が長手方向に沿って形成されたホース本体と、
ホース本体の先端に装着されたカシメ金具と、を具備し、
カシメ金具は、基端側においてホース本体に形成された圧力流体供給路に連結されるとともに、基端側においてホース本体に形成された薬液供給路に連結されるとともに、先端側においてパッカーの薬液搬送路に連結される薬液用連結部と、先端側においてパッカーの圧力流体搬送路に連結される圧力流体用連結部と、を具備したことを特徴としている。
また、本考案の他の形態のパッカー用供給ホースは、
内周側から流体圧力を受けることで外周側に膨張し圧力が解除されると元の形状に復元する複数の膨張部がパッカー本体の長手方向に間隔をおいて周設され、前記複数の膨張部間には2個の薬液放出口が形成され、パッカー本体の内部には、薬液放出口のそれぞれに薬液を搬送するための2系統の薬液搬送路と、膨張部の内周側に圧力流体を供給するための圧力流体搬送路とが形成されたパッカーに薬液及び圧力流体を供給するためのパッカー用供給ホースであって、
2系統の薬液供給路と圧力流体供給路が長手方向に沿って形成されたホース本体と、
ホース本体の先端に装着されたカシメ金具と、を具備し、
カシメ金具は、基端側においてホース本体に形成された薬液供給路のそれぞれに連結されるとともに、先端側においてパッカーの薬液搬送路のそれぞれに連結される2系統の薬液用連結部と、基端側においてホース本体に形成された圧力流体供給路に連結されるとともに、先端側においてパッカーの圧力流体搬送路に連結される圧力流体用連結部と、を具備したことを特徴としている。
本考案のパッカー用供給ホースでは、1又は2系統の薬液供給路と、圧力流体供給路が長手方向に沿って形成されたホース本体を有しており、このホース本体の先端にカシメ金具が装着され、カシメ金具は、ホース本体に形成された薬液供給路とパッカーの薬液搬送路を連結するとともに、ホース本体に形成された圧力流体供給路とパッカーの圧力流体搬送路を連結することとしている。即ち、1本のホース本体のみでパッカーへ薬液と圧力流体を供給可能としている。
そのために、本考案のパッカー用供給ホースは、薬液供給用ホースと圧力流体供給用ホースが別個である従来の供給ホースと異なり、強度を高めて腰を強くすることが可能であるので、ボーリング孔やボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内にパッカーを挿入するに際して、押し込みが容易になり、挿入作業が容易である。
更に、複数の薬液を混合しつつ地中に浸透させる方式のパッカーに用いる場合には、押し込みが容易であるとともに、供給ホースの全体の径を小さくすることが可能である。
本考案のパッカー用供給ホースの実施例を説明するための斜視図である。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例を説明するための斜視図である。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例を説明するための斜視図である。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例を説明するための断面図である。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例の使用方法を説明するための図であり供給ホースが連結されたパッカーの一部を示している。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例の使用方法を説明するための図であり供給ホースが連結されたパッカーの一部を示している。 本考案のパッカー用供給ホースの実施例の使用方法を説明するための図でありパッカーの一部を示している。
本考案のパッカー用供給ホースは、内周側から流体圧力を受けることで外周側に膨張し圧力が解除されると元の形状に復元する複数の膨張部がパッカー本体の長手方向に間隔をおいて周設され、複数の膨張部間には薬液放出口が形成され、パッカー本体の内部には薬液放出口に薬液を搬送するための薬液搬送路と膨張部の内周側に圧力流体を供給するための圧力流体搬送路が形成されたパッカーに連結され、パッカーに薬液及び圧力流体を供給するために用いられる。
そして、本考案のパッカー用供給ホースは、ホース本体を有しており、このホース本体の内部には、薬液供給路と圧力流体供給路が、長手方向に沿って形成されている。
また、ホース本体の先端にはカシメ金具が装着されており、このカシメ金具には、薬液用連結部と圧力流体用連結部が形成されている。
そして、薬液用連結部は、基端側において、ホース本体に形成された薬液供給路に連結されており、先端側は、パッカーの薬液搬送路に連結されることとしている。
また、圧力流体用連結部は、基端側において、ホース本体に形成された圧力流体供給路に連結されており、先端側は、パッカーの圧力流体搬送路に連結されることとしている。
ここで、ホース本体に、2系統の薬液供給路を長手方向に沿って形成するとともに、カシメ金具に形成された薬液用連結部も2系統にするとよく、これにより、2系統の薬液搬送路を有して、2種類の薬液を放出し、放出した薬液をスリーブパイプ内で混合しつつ地中に注入するパッカーに連結することが可能である。
また、ホース本体は、硬質の塩化ビニール等の硬質樹脂製にするとよく、これにより、腰が強く押しこみが容易な供給ホースにすることが可能である。
本考案のパッカー用供給ホース(以下単に「供給ホース」という。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1乃至図3は本実施例の供給ホースを示す斜視図であり、図1は先端側を示しており、図3は基端側を示しており、更に、図2は、図1におけるA−A線で切断した状態の斜視面を示している。また図4は、本実施例の供給ホースの先端側における長手方向に沿った断面構造図である。
そして、図において1が本実施例の供給ホースであり、本実施例の供給ホース1は、円柱状のホース本体を有している。即ち、図において2がホース本体であり、本実施例においてホース本体2は、硬質樹脂製としている。
また、前記ホース本体2は、2種類の薬液をスリーブパイプ内に放出するとともに、放出した2種類の薬液をスリーブパイプ内で混合しつつ地中に浸透させる方式のパッカーに用いられる供給ホースとしており、2本の薬液供給路が内部に形成されている。即ち、図において3及び4が薬液供給路であり、薬液供給路は第1薬液供給路3と第2薬液供給路4の2種類としており、この第1薬液供給路3と第2薬液供給路4は、ホース本体2の長手方向に沿って、ホース本体2内に別個に形成され、本実施例においては平行に形成されている。なお、前述したようにホース本体2は硬質樹脂製としているが、本実施例におけるホース本体は、力を加えることである程度の径で曲げることが可能な硬度としており、ドラム等に巻き付けて収容することを可能にしている。
次に、図において5は圧力流体供給路である。即ち、前述のように、パッカーには外周側に膨張可能な複数の膨張部がパッカー本体の長手方向に間隔をおいて周設されており、地中に薬液を注入する際には、エアー等の圧力流体により膨張部を膨張させて膨張部間をシールする必要があるため、膨張部を膨張させるためにパッカー内部にはエアー等の圧力流体を供給する必要がある。そこで、本実施例の供給ホース1では、ホース本体2の内部に圧力流体供給路5を形成しており、この圧力流体供給路5は、前記薬液供給路3、4と同様に、ホース本体2の長手方向に沿って、薬液供給路3、4とは別個に形成されている。従って、本実施例において前記ホース本体2の内部には、2本の薬液供給路3、4と、1本の圧力流体供給路5が形成されている。そのため、本実施例の供給ホース1では、1本のみで、2種類の薬液と圧力流体をパッカーに供給することが可能であり、これにより、ホース全体の径を小さくすることができるとともに、ホース本体2を硬質樹脂で形成しているために、強度をあげて腰を強くすることができ、ボーリング孔やボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内にパッカーを挿入するに際して、挿入作業が容易である。
次に、図において6はカシメ金具である。即ち、本実施例の供給ホース1では、先端にカシメ金具6が装着されている。そして、本実施例において前記カシメ金具6は、ステンレス製としており、その内部には、2本の薬液用連結部7、8と、圧力流体用連結部9を具備している。
即ち、前記カシメ金具6は、先端を閉鎖した円筒状としており、前記2本の薬液用連結部7、8と、圧力流体用連結部9はそれぞれ、円筒状としており、カシメ金具6の先端側に連結されている。また、前記2本の薬液用連結部7、8と、圧力流体用連結部9はそれぞれ、先端側は、カシメ金具6の先端を貫通して先端から所定長だけ突出し、基端側は、カシメ金具6の基端から所定長だけ突出しており、その状態で、一部がカシメ金具6の先端側に連結されている。
そして、前記薬液用連結部7、8はそれぞれ、基端側が、ホース本体2に形成された第1薬液供給路3、第2薬液供給路4のそれぞれに連結され、圧力流体用連結部9の基端側は、ホース本体2に形成された圧力流体供給路5に連結されている。
また、パッカーをボーリング孔やそこに挿入されたスリーブパイプ内に挿入して地中に薬液を注入する際には、薬液用連結部7、8の先端側はそれぞれ、パッカーに形成された2種類の薬液搬送路のそれぞれに連結され、圧力流体用連結部9の先端側は、パッカーに形成された圧力流体搬送路に連結される。そしてこれにより、圧力流体供給路5及び圧力流体用連結部9を介してパッカー内にエアー等の圧力流体を供給してパッカーの膨張部を外周側に膨張させ、薬液供給路3、4及び薬液用連結部7、8を介してパッカー内に薬液を供給することを可能としている。
なお、本実施例においては、薬液用連結部7、8と圧力流体用連結部9の基端側をそれぞれ、第1薬液供給路3、第2薬液供給路4、及び圧力流体供給路5に挿入することで、薬液用連結部7、8と圧力流体用連結部9の基端側と第1薬液供給路3、第2薬液供給路4、及び圧力流体供給路5に連結しているが、この連結方法は特に限定されない。
次に、図3は本実施例の供給ホース1の基端側を示した図であり、図において10は第1薬液供給ホース、11は第2薬液供給ホース、及び12は圧力流体供給ホースである。即ち、前記第1薬液供給路3、第2薬液供給路4、及び圧力流体供給路5はそれぞれ、基端部において第1薬液供給ホース10、第2薬液供給ホース11、及び圧力流体供給ホース12に連結されるとともに、第1薬液供給ホース10、第2薬液供給ホース11、及び圧力流体供給ホース12はそれぞれ、いずれも図示しない第1薬液注入ポンプ、第2薬液注入ポンプ、及び圧力流体注入ポンプに連結され、それにより、パッカーに薬液及び圧力流体を供給可能としている。但し、本発明の供給ホースでは、必ずしも、2種類の薬液を放出し、この放出した2種類の薬液を混合しつつ地中に注入するパッカーにのみ用いられるものではなく、薬液供給路を1本にして、1種類の薬液を地中に注入するパッカーに使用可能にしてもよい。
次に、このように構成される本実施例の供給ホース1をパッカーに連結する場合を説明すると、図5は、本実施例の供給ホースをパッカーに連結した状態を示した図であり、供給ホース1が連結された部分近傍の断面構造を示している。また、図6は、図5の状態を円周方向に約135度回転させた状態の一部断面図を示している。更に図7は、パッカーにおける図5で示した部分より先端側の構造を断面図で示している。そして、図において21がパッカーであり、図に示すパッカーは、2液を混合して放出するパッカーとしている。
ここで、前記パッカー21について説明すると、本実施例に用いるパッカー21は所定長の円柱状としたパッカー本体22を有しており、間隔を置いて一対の膨張部が周設されている。即ち、図において23a、23bが膨張部であり、この膨張部23a、23bは、スチール製の線材を内蔵したラバー製としており、内周側から流体圧力を受けることにより外周側に膨張し、前記圧力が解除されることで元の形状に復元可能としている。なお、図において24は、膨張部23a、23bの長手方向に向いた両端をパッカー本体22に固定するための固定金具である。
次に、図において25a、25bは薬液放出口である。即ち、本実施例において前記パッカー21は、膨張部23a、23b間に、薬液放出口25が形成されている。そして、薬液放出口25は、第1薬液放出口25aと、第2薬液放出口25bの2個で構成されており、これにより従来のパッカーと同様に、膨張部23a、23bの内部にエアー等の圧力流体を供給して膨張部23a、23bを外周側に膨張させ、スリーブパイプ内における膨張部23a、23b間をシールして閉塞空間を形成した後に、薬液放出口25a、25bよりスリーブパイプ内に2種類の薬液を放出し、この放出した2種類の薬液を、スリーブパイプ内で混合しつつ地中に注入可能としている。
次に、図において26は、薬液放出口25まで薬液を搬送するための薬液搬送路である。即ち、本実施例において前記パッカー本体22の内部には、薬液搬送路26が形成されており、本実施例においてこの薬液搬送路は、第1薬液搬送路26aと第2薬液搬送路26bの2種類としており、それぞれの薬液搬送路26a、26bが異なる薬液を搬送することとしている。
そして、第1薬液搬送路26aは、基端側はパッカー本体22の基端側の端部で開口とされており、先端側は、第1薬液放出口25aに連結されており、これにより、第1薬液搬送路26a内を搬送されてきた薬液は、第1薬液放出口25aからパッカーの外部に、具体的には、スリーブパイプ内における膨張部23a、23b間に放出される。
一方、第2薬液搬送路26bは、基端側はパッカー本体22の基端側の端部で開口とされており、先端側は、第2薬液放出口25bに連結されており、これにより、第2薬液搬送路26b内を搬送されてきた薬液は、第2薬液放出口25bからパッカーの外部に、具体的には、スリーブパイプ内における膨張部23a、23b間に放出される。
そしてこれにより、第1薬液放出口25aよりスリーブパイプ内に放出された薬液と、第2薬液放出口25bよりスリーブパイプ内に放出された薬液は、スリーブパイプ内で混合された後に、地中に注入され、それにより混合された薬液が地中に浸透し、地盤改良がおこなわれる。
次に、図において28は、膨張部23a、23bの内周側にエアー等の圧力流体を搬送して膨張部23a、23bを外周側に膨張させるための圧力流体搬送路である。即ち、本実施例におけるパッカー21では、パッカー本体22の内部に圧力流体搬送路28が形成されており、この圧力流体搬送路28は、基端側はパッカー本体22の基端側の端部で開口とされている。
また、圧力流体搬送路28の先端側は、パッカー本体22の先端側の膨張部23aの内周側まで形成されており、パッカー本体22の先端側の膨張部23aの内周側と基端側の膨張部23bの内周側で開口とされており、これにより、圧力流体搬送路28内を搬送されてきたエアー等の圧力流体は、膨張部23a、23bの内周側に供給されて、膨張部23a、23bを外周側に膨張させることとしている。
なお、図において29は、中間ホース部であり、この中間ホース部29は、
一対の円筒状のホース部材30をラバー製のホース本体31で連結して構成されており、ボーリング孔等に局部的な曲り部分が存在する場合に、その曲り部分に十分に対応してパッカー本体21を挿入するために機能するが、必ずしも必要なものではない。
次に、このように、構成されるパッカー21に本実施例の供給ホース1を用いる場合には、前記第1薬液用連結部7、第2薬液用連結部8の先端部を、第1薬液搬送路26aと第2薬液搬送路26bのそれぞれにおける、パッカー本体22の基端側の端部で開口とされた部分に連結する。
またそれとともに、圧力流体用連結部9の先端部を、圧力流体搬送路28における、パッカー本体22の基端側の端部で開口とされた部分に連結する。
そしてそれとともに、第1薬液供給路3、第2薬液供給路4、及び圧力流体供給路5のそれぞれの基端部に、第1薬液供給ホース10、第2薬液供給ホース11、及び圧力流体供給ホース12を連結するとともに、第1薬液供給ホース10、第2薬液供給ホース11、及び圧力流体供給ホース12のそれぞれを、第1薬液注入ポンプ、第2薬液注入ポンプ、圧力流体注入ポンプに連結する。
そうすると、パッカー21をスリーブパイプ内に挿入した後に、圧力流体搬送路28で搬送したエアー等の圧力流体によって膨張部23a、23bを膨張させて、膨張部23a、23b間に閉塞空間を形成し、第1薬液搬送路26a及び第2薬液搬送路26bで搬送した2種類の薬液をそれぞれ、第1薬液放出口25a及び第2薬液放出口25bから閉塞空間内に放出することが可能となる。
このように、本実施例の供給ホースでは、1本のホースのみでパッカーへ薬液と圧力流体を供給可能としているため、薬液供給用ホースと圧力流体供給用ホースが別個である従来の供給ホースと異なり、強度を高めて腰を強くすることが可能であり、ボーリング孔やボーリング孔に挿入されたスリーブパイプ内にパッカーを挿入するに際して、押し込みが容易になり、挿入作業が容易である。
更に、2種類の薬液を混合しつつ地中に浸透させる方式を採用する場合においても、圧力流体供給用ホースと2本の薬液供給用ホースを用いる従来の供給ホースと異なり、供給ホースの全体の径を小さくすることが可能である。
更にまた、本実施例の供給ホースでは、ホース本体を硬質の塩化ビニール等の硬質樹脂製にしているために、更に強度を上げて腰が強く押しこみが容易な供給ホースにすることが可能である。
なお、前述の説明では、2種類の薬液を放出してパッカーの外部で混合しつつ地中に浸透させるパッカーに用いる場合を説明したが、本考案のパッカー用供給ホースでは、必ずしも2液を放出するパッカーに限定して使用されるものではなく、1液のみを放出するパッカーに用いても良く、更に、3種類以上の薬液を放出するパッカーに用いても良い。
また、本考案では、第1薬液用連結部7、第2薬液用連結部8の先端部をパッカー本体22の第1薬液搬送路26aと第2薬液搬送路26bのそれぞれにおける基端側の開口に連結する方法、及び、圧力流体用連結部9の先端部をパッカー本体の圧力流体搬送路28における基端側の開口に連結する方法は特に限定されず、ネジ止、カシメ、ビス止め等いずれでも良い。
本考案のパッカー用供給ホースは、ホースの強度を上げてパッカーの挿入を容易にすることを可能にしているため、パッカー用供給ホースの全般に適用可能である。
1 パッカー用供給ホース
2 ホース本体
3 第1薬液供給路
4 第2薬液供給路
5 圧力流体供給路
6 カシメ金具
7 第1薬液用連結部
8 第2薬液用連結部
9 圧力流体用連結部
10 第1薬液供給ホース
11 第2薬液供給ホース
12 圧力流体供給ホース
21 パッカー
22 パッカー本体
23a、23b 膨張部
24 固定金具
25 薬液放出口
25a 第1薬液放出口
25b 第2薬液放出口
26 薬液搬送路
26a 第1薬液搬送路
26b 第2薬液は脳路
28 圧力流体搬送路
29 中間ホース部
30 ホース部材
31 ホース本体

Claims (3)

  1. 内周側から流体圧力を受けることで外周側に膨張し圧力が解除されると元の形状に復元する複数の膨張部(23a、23b)がパッカー本体(22)の長手方向に間隔をおいて周設され、複数の膨張部(23a、23b)間には薬液放出口(25)が形成され、パッカー本体(22)の内部には、薬液放出口(25)に薬液を搬送するための薬液搬送路(26)と、膨張部(23a、23b)の内周側に圧力流体を供給するための圧力流体搬送路(28)が形成されたパッカー(21)に薬液及び圧力流体を供給するためのパッカー用供給ホースであって、
    薬液供給路と圧力流体供給路(5)が長手方向に沿って形成されたホース本体(2)と、
    ホース本体(2)の先端に装着されたカシメ金具(6)と、を具備し、
    カシメ金具(6)は、基端側においてホース本体(2)に形成された薬液供給路に連結されるとともに、先端側においてパッカー(21)の薬液搬送路(26)に連結される薬液用連結部と、基端側においてホース本体(2)に形成された圧力流体供給路(5)に連結されるとともに、先端側においてパッカー(21)の圧力流体搬送路(28)に連結される圧力流体用連結部(9)と、を具備したことを特徴とするパッカー用供給ホース。
  2. 内周側から流体圧力を受けることで外周側に膨張し圧力が解除されると元の形状に復元する複数の膨張部(23a、23b)がパッカー本体(22)の長手方向に間隔をおいて周設され、複数の膨張部(23a、23b)間には2個の薬液放出口(25a、25b)が形成され、パッカー本体(22)の内部には、薬液放出口(25a、25b)のそれぞれに薬液を搬送するための2系統の薬液搬送路(26a、26b)と、膨張部(23a、23b)の内周側に圧力流体を供給するための圧力流体搬送路(28)が形成されたパッカー(21)に薬液及び圧力流体を供給するためのパッカー用供給ホースであって、
    2系統の薬液供給路(3、4)と、圧力流体供給路(5)とが長手方向に沿って形成されたホース本体(2)と、
    ホース本体(2)の先端に装着されたカシメ金具(6)と、を具備し、
    カシメ金具(6)は、基端側においてホース本体(2)に形成された2系統の薬液供給路(3、4)のそれぞれに連結されるとともに、先端側においてパッカー(21)の薬液搬送路(26a、26b)それぞれに連結される2系統の薬液用連結部(7、8)と、基端側においてホース本体(2)に形成された圧力流体供給路(5)に連結されるとともに、先端側においてパッカー(21)の圧力流体搬送路(28)に連結される圧力流体用連結部(9)と、を具備したことを特徴とするパッカー用供給ホース。
  3. 前記ホース本体(2)が硬質樹脂製であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッカー用供給ホース。
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