JPH0791560B2 - スクラブ石鹸及びその製造方法 - Google Patents

スクラブ石鹸及びその製造方法

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JPH0791560B2
JPH0791560B2 JP26877091A JP26877091A JPH0791560B2 JP H0791560 B2 JPH0791560 B2 JP H0791560B2 JP 26877091 A JP26877091 A JP 26877091A JP 26877091 A JP26877091 A JP 26877091A JP H0791560 B2 JPH0791560 B2 JP H0791560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石鹸本体内に粒状に形
成された複数のスクラブ材を配設したスクラブ石鹸及び
その製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、石鹸本体内に粒状に形成され
た複数のスクラブ材を配設した、いわゆるスクラブ石鹸
は広く知られている。この従来のスクラブ石鹸は、木の
実、あるいはポリエチレン等の樹脂を粒状に形成してス
クラブ材とし、このスクラブ材を複数、石鹸本体内に配
設したものである。こうすることにより、例えば、手に
ペンキ、塗料、油等が付着した場合、通常の石鹸では落
とし難いような汚れをスクラブ材によって落とし易いよ
うにするとともに、スクラブ材によって皮膚を摩擦して
血行を良くするようになされたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクラ
ブ材を上記のように木の実、あるいはポリエチレン等の
樹脂から構成した場合にはスクラブ材が硬いものとなっ
てしまう。その結果、使用に際し肌ざわりが悪くなって
いるという課題を有する。又、このようなスクラブ材を
使用して汚れを落とした場合には皮膚の油分をも落とし
てしまい、肌荒れを起こすという課題を有する。
【0004】本発明は、以上の実情に鑑み提案されたも
のでその目的とするところは、使用に際して肌ざわりが
良く、使用後においては肌荒れを起こすことなく、しか
も、血行を良好にすることのできるスクラブ石鹸及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の特徴を
有するスクラブ石鹸を提供することにより上記課題を解
決する。本発明のスクラブ石鹸は、石鹸本体と、この石
鹸本体内に配設され粒状に形成された複数のスクラブ材
とからなる。そして、スクラブ材は、カルナバロー、キ
ャンデリラロー等のワックスを主成分するものから構成
されてなるものである。
【0006】又、本発明は、以下の特徴を有するのスク
ラブ石鹸の製造方法を提供することにより上記課題を解
決する。本発明のスクラブ石鹸の製造方法は、カルナバ
ロー、キャンデリラロー等のワックスを粒状に形成した
後、グリセリンを含浸させ石鹸の比重と略同程度の比重
を有するスクラブ材を形成する。その後、このスクラブ
材を複数、溶融状の石鹸本体内に入れ石鹸本体を攪拌す
る。そして、石鹸本体を冷却・固化して得る方法であ
る。
【0007】以下、図を基に本発明をより詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施例のスクラブ石鹸の斜視図
である。本発明のスクラブ石鹸は、石鹸本体1と、この
石鹸本体1内に配設される複数のスクラブ材2…2とか
らなる。
【0008】石鹸本体1の種類は問わないが透明石鹸を
用いると、外部から内部のスクラブ材2…2が見えるよ
うにすることができる。
【0009】スクラブ材2は、ワックスを主成分とし粒
状に形成されたものから構成される。ワックスとして
は、石鹸本体の融点より高いものであれば使用でき、カ
ルナバロー、キャンデリラロー、サトウキビロー、セラ
ミックロー、チュウハクロー、パームロー、ミツロー等
が挙げられる。そして、これらから選択される一種、又
は、二種以上のものに酸化チタン、顔料等を配合して粒
状に形成した後、これに比重調節剤を含浸させることに
より得る。具体的には、以下のようにしてスクラブ材2
を形成する。
【0010】先ず、例えばカルナバロー、キャンデリラ
ローの各々を溶融状態で配合する。そして、この二種類
からなる溶融状態のワックスに、酸化チタン、顔料等を
配合する。酸化チタンは、スクラブ材2の比重や色あい
を調整する役目をなし、一方、顔料は、スクラブ材2の
着色を施す役目をなす。尚、この顔料は、スクラブ材2
を石鹸本体1内に配設した際、石鹸本体の水分、アルコ
ールによって溶けないようなものであることが必要であ
り、例えば、群青、カドミウムエロー、ベンガラ、クロ
ムエロー、鉛白、チタン白、カーボンブラック等の無機
顔料、あるいは、アゾ系、トリフェニルメタン系、キノ
リン系、アントラキノン系、フタロシアニン系等の有機
顔料がが挙げられる。又、この顔料をヒマシ油で溶かし
て使用しても良く、こうすることにより、ヒマシ油の油
分もスクラブ材2に加えることができ、過脂剤として作
用させることができる。更に、油分を多くしたい場合に
はヒマシ油で溶かす際、ヒマシ油にスクラワン等の油分
を加えて行うことにより、より多くの油分を含有させる
ことができる。
【0011】そして、酸化チタン、顔料等を配合した溶
融状態のワックスを水の中に吹き付ける。これにより、
ワックスが冷却されて固化し、図2に示すように内部に
隙間3a…3aを有する空洞化した形状を呈する粒状ワ
ックス3に形成することができる。
【0012】次に、この空洞化した粒状のワックスを真
空中で比重調節剤としてのグリセリン中に入れる。これ
により、グリセリンがワックスの空洞化した部分に入り
込み、粒状のワックスにグリセリンを含浸させることが
でき、本発明のスクラブ材2を得ることができる。ここ
で、ワックスにグリセリンを含浸させるのは、ワックス
の比重を大きくするためである。
【0013】上記のカルナバローやキャンデリラローの
比重は、上述の空洞化した粒状の状態では約0.8〜
0.9程度しかないのに対し、石鹸の比重は約1程度で
ある。このため、溶融状態で色素やスクラブ材2等の添
加物を入れた後、枠の中に流し込んで冷却・固化させる
ことにより得られる透明石鹸等の枠練り石鹸において
は、溶融状の石鹸本体1内にそのまま入れると石鹸本体
1内に分散させても全部石鹸本体1上部に浮き上がって
しまい、分散させて配合し難い。
【0014】そこで、比重が約1.2程度のグリセリン
を含浸させることによって粒状のワックスの比重を約
1.0程度に調整し石鹸本体1に合わせるようにしたも
のである。こうすることにより、容易にスクラブ材2と
石鹸本体1との比重を調整することができる。尚、上
記、酸化チタンもワックスの比重を調整するものである
が、酸化チタンを多量に入れるとワックスを所定の色に
保持できなくなってしまうため、酸化チタンだけでは石
鹸本体1と同程度の比重にまで調整できない。従って、
酸化チタンは、グリセリンが空洞化した部分に入り込ん
だ後の粒状のワックスの比重を1程度になるように予め
微調整することになる。
【0015】尚、比重調節剤はグリセリンに限らず、石
鹸の比重より重い液状のもの、例えば比重が1.87〜
1.91からなるパーフルオロポリエーテルでも良く、
適宜変更できるものである。
【0016】以上のようにして形成されたスクラブ材2
は、石鹸本体1内全体に分散されて配設される。この配
設方法は、溶融状の石鹸本体1にスクラブ材2を複数入
れて石鹸本体1を攪拌する。これにより、スクラブ材2
と石鹸本体1との比重が略同程度になされているため、
攪拌によって石鹸本体1内全体に分散されたスクラブ材
2…2各々は、その配設位置に保持される。そして、溶
融状の石鹸本体1を冷却・固化することにより図1に示
すようなスクラブ材2が石鹸本体1内全体に分散されて
配設された状態のスクラブ石鹸を容易に得ることができ
る。
【0017】
【作用】本発明のスクラブ石鹸においては、スクラブ材
を、カルナバロー、キャン1リラロー等のワックスを主
成分とするものから構成するため、従来の木の実、ある
いはポリエチレン等の樹脂より柔らかく、洗浄に際し、
肌ざわり良く使用することができる。一方、使用後はワ
ックス油分が過脂剤として作用し、皮膚に油分を適度に
補給することができるとともに、粒による摩擦によって
血行を良くすることができる。又、本発明のスクラブ石
鹸の製造方法においては、ワックスを粒状に形成した
後、グリセリンを含浸させてスクラブ材を形成するた
め、石鹸の比重より軽いワックスを主成分するスクラブ
材の比重を石鹸の比重より重いグリセリンを含浸させる
ことで石鹸の比重と略同程度にすることができる。従っ
て、スクラブ材を溶融状の石鹸本体内に入れて石鹸本体
を攪拌しスクラブ材を石鹸本体内に分散させるだけで、
その分散状態でスクラブ材を保持させることができ、ス
クラブ材が石鹸本体に上部に浮いたり、あるいは下部に
沈んだりするようなことを防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、具体的な実施例を示す。 先ず、図2に示すような粒状ワックス3を形成す
る。この粒状ワックス3の組成を以下に示す。 粒状ワックスの組成 (単位:重量%) ワックス カルナバロー 49 キャンデリラロー 49 青色404 0.5 ヒマシ油 1.4 チタン白 0.1 以上 そして、この青色404によって青色を呈する粒状ワッ
クス3をグリセリン中に入れ、粒状ワックスにグリセリ
ンを含浸させることにより比重が約1.0のスクラブ材
2を得た。
【0019】 次に、得られたスクラブ材2を複数、
溶融状の透明石鹸中に、透明石鹸98.5重量%に対し
スクラブ材0.15重量%の配合割合で入れた後、透明
石鹸を、スクラブ材が略均一に配設する程度に攪拌す
る。そして、これを冷却・固化することにより本発明の
スクラブ石鹸を得た。
【0020】
【発明の効果】以上のようにして得られた本発明のスク
ラブ石鹸は、従来の木の実、あるいはポリエチレン等の
樹脂より柔らかく、洗浄に際し、肌ざわり良く使用する
ことができる。一方、使用後はワックス油分が過脂剤と
して作用し、皮膚に油分を適度に補給することができる
とともに、粒による摩擦によって血行を良くすることが
できる。又、本発明のスクラブ石鹸の製造方法は、スク
ラブ材の比重を石鹸の比重と略同程度にするため、スク
ラブ材を溶融状の石鹸本体内に入れて石鹸本体を攪拌し
スクラブ材を石鹸本体内に分散させるだけでその分散状
態でスクラブ材を保持させることができる。これによ
り、スクラブ材が石鹸本体に上部に浮いたり、あるいは
下部に沈んだりするようなことを防止することができ
る。従って、枠の中に流し込んで冷却・固化させること
により得られる透明石鹸等の枠練り石鹸において容易に
スクラブ材を石鹸本体内全体に分散させることができ
る。以上本発明は、使用に際して肌ざわりが良く、使用
後においては肌荒れを起こすことなく、しかも、血行を
良好にすることのできる有用且つ実用的なスクラブ石鹸
及びその製造方法を提供しえたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクラブ石鹸の斜視図である。
【図2】グリセリンを含浸させる前の粒状ワックスを示
す説明図である。
【符号の説明】
1 石鹸本体 2 スクラブ材 3 粒状ワックス 3a 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石鹸本体と、この石鹸本体内に配設され
    粒状に形成された複数のスクラブ材とからなり、 スクラブ材が、カルナバロー、キャンデリラロー等のワ
    ックスを主成分するものから構成されてなるものである
    ことを特徴とするスクラブ石鹸。
  2. 【請求項2】 カルナバロー、キャンデリラロー等のワ
    ックスを粒状に形成した後、この粒状のワックスに石鹸
    の比重より重い比重調節剤を含浸させ石鹸の比重と略同
    程度の比重を有するスクラブ材とし、その後、このスク
    ラブ材を複数、溶融状の石鹸本体内に入れ石鹸本体を攪
    拌し、石鹸本体を冷却・固化して得ることを特徴とする
    スクラブ石鹸の製造方法。
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DE102005044737A1 (de) * 2005-09-19 2007-03-29 Braun Gmbh Verfahren zum Entfernen von Haaren, Haarentfernungsgerät und Aufsatz hierfür

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