JPH0791337A - 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置

Info

Publication number
JPH0791337A
JPH0791337A JP23977993A JP23977993A JPH0791337A JP H0791337 A JPH0791337 A JP H0791337A JP 23977993 A JP23977993 A JP 23977993A JP 23977993 A JP23977993 A JP 23977993A JP H0791337 A JPH0791337 A JP H0791337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
exhaust
fuel
fuel ratio
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23977993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3003472B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Kanetoshi
和彦 兼利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5239779A priority Critical patent/JP3003472B2/ja
Publication of JPH0791337A publication Critical patent/JPH0791337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3003472B2 publication Critical patent/JP3003472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パージ混合気を機関の排気系へ導入しても、排
気の空燃比を悪化させることのない内燃機関の蒸発燃料
蒸散防止装置を提供すること。 【構成】空気ポンプ22を駆動させることにより、キャニ
スタ10に吸着された蒸発燃料を離脱させて吸引すると同
時に、新気導入通路24を介して2次空気を吸引し、これ
らを混合して排気通路3に吐出させる。このとき、酸素
センサ5の出力に基づいて検出される三元触媒コンバー
タ4上流の排気の空燃比が、目標空燃比となるように、
排気系パージ流量制御弁23と新気流量制御弁25とを開度
制御する。これにより、機関冷間時には、パージ処理を
行ないつつ2次空気導入による排気特性の改善効果を発
揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク等の燃料溜
部に溜まる蒸発燃料の大気中への蒸散を防止する蒸発燃
料蒸散防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の燃料タンク等において
気化した蒸発燃料が、大気中に蒸散し、環境破壊の原因
となることを防止するために、該蒸発燃料の蒸散を防止
する装置として、実開昭58−151346号に開示さ
れるような装置が提案されている。
【0003】このものは、図9に示すように、燃料タン
ク16や気化器のフロート室40等の燃料溜部で発生する蒸
発燃料を、活性炭等の燃料吸着剤11を充填したキャニス
タ10等の吸着手段に一時的に吸着させ、機関運転中に機
関の吸気負圧或いは空気ポンプ22等によって外気連通路
13を介して外気をキャニスタ10に導入し、該導入した外
気が吸着剤を通過する際に、前記吸着された蒸発燃料を
脱離し(パージ)、該脱離された蒸発燃料と前記導入さ
れた外気との混合気(パージ混合気)を吸気マニホール
ド2に吸引させるか、或いは空気ポンプ22等によって排
気通路3に導き酸化処理するようにして、蒸発燃料の大
気中への蒸散を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、機
関の排気通路に2次空気(新気)を導入すると、排気中
の酸素濃度が増大され、排気通路内において排気有害成
分である未燃成分(HC,CO等)の酸化(浄化)が促
進されると共に、例えば触媒コンバータを備えるものに
あっては、その反応熱により触媒コンバータが昇温さ
れ、これによって低温時の触媒コンバータの活性化が促
進され、未燃成分等の大気中への排出を抑制できるとい
う利点がある。
【0005】そこで、例えば、前記空気ポンプ22により
パージ混合気を機関冷間時等の触媒コンバータ4の活性
化度合いが低いときに導入させて、パージ処理時間の短
縮と2次空気による未燃成分の浄化と、触媒コンバータ
4の活性化を同時に図ることが考えられるが、かかる場
合には、以下のような問題があった。つまり、前記パー
ジ混合気の空燃比が特定できていないために、排気中の
未燃成分の濃度が高くなることがあり、十分に2次空気
による未燃成分の浄化が行なえなくなると共に、触媒コ
ンバータを備えるものにあっては、触媒コンバータの活
性化が低下する等して、却って大気中への未燃成分の排
出量が多くなるという問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、パージ混合気を機関の排気系へ導入しても、排気の
空燃比を悪化させないようにして、以ってパージ処理を
行いつつ良好な排気浄化性能を発揮できるようにした内
燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置は、図1に示すよう
に、燃料溜部Aの内部に溜まる蒸発燃料を吸着手段Bに
より一時的に吸着し、所定の機関運転状態で前記吸着手
段Bから蒸発燃料を脱離させ、排気通路Cに導き処理す
るようにした内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置におい
て、前記脱離された蒸発燃料と脱離用空気とのパージ混
合気と、大気からの2次空気とを独立の経路D,Eを介
して吸引し、混合して排気通路Cに吐出供給するポンプ
手段Fと、前記パージ混合気と2次空気との混合気の空
燃比を目標値に近づけるように前記パージ混合気と2次
空気との流量比を制御する流量比制御手段Gと、を含ん
で構成した。
【0008】
【作用】上記構成の本発明にかかる内燃機関の蒸発燃料
蒸散防止装置は、ポンプ手段を駆動させることで、吸着
手段に吸着された蒸発燃料を脱離させると共に、該脱離
させた蒸発燃料と脱離用空気とのパージ混合気と、大気
からの2次空気とを独立の経路を介して吸引し混合した
あと、排気通路に吐出供給して蒸発燃料を処理する。こ
のとき、前記パージ混合気と2次空気の混合気の空燃比
が目標空燃比となるように、前記流量比制御手段によ
り、前記パージ混合気と2次空気との流量比を制御す
る。したがって、例えば機関冷間時において、パージ処
理を行ないつつ2次空気による未燃成分(HC,CO)
の酸化(浄化)促進が図れると共に、これにより通常運
転時におけるパージ処理の負担を軽減し該パージ処理に
伴う空燃比変動を抑制し、以って良好な運転性能・排気
特性を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明にかかる第1の実施例を添付
の図面に基づいて説明する。なお、図9で示した従来の
ものと同一のものは、同一符号を付している。図2に示
すように、機関1には吸気を導く吸気マニホールド2が
接続される一方、機関1の図示しない燃焼室で燃焼した
排気を排出するための排気通路3が接続されている。
【0010】該排気通路3には理論空燃比近傍で最大に
排気有害成分(NOx,CO,HC)の浄化性能を発揮
する三元触媒コンバータ4が介装される。前記三元触媒
コンバータ4の排気通路3の上流部には、排気の酸素濃
度に応じた信号を出力する酸度センサ5が排気通路3に
臨んで設けられる。該酸度センサ5の出力信号はコント
ロールユニット50に入力される。
【0011】そして、前記酸度センサ5の排気通路3の
上流部と、吸着手段としてのキャニスタ10の上室14と、
を連通する排気系パージ通路20が設けられ、該排気系パ
ージ通路20には、逆止弁21、空気ポンプ22、排気系パー
ジ流量制御弁23がそれぞれ介装されている。なお、前記
排気系パージ通路20は、前記空気ポンプ22と排気系パー
ジ流量制御弁23との間で二股に分岐され、該分岐された
側の新気(2次空気)導入通路24は新気(2次空気)流
量制御弁25とエアフィルタ26とを介装して、大気に連通
している。
【0012】ここにおいて、前記排気系パージ流量制御
弁23或いは新気流量制御弁25が、流量比制御手段を構成
する。ところで、前記キャニスタ10は、活性炭等の吸着
剤11を内蔵し、その下室12は、外気連通路13を介して大
気と連通している。また、上室14は、蒸発燃料通路15を
介して燃料タンク16の上部空間に連通されている。さら
に、前記上室14には、パージ混合気を機関吸気系に導く
ための吸気系パージ通路17の一端部が接続され、その他
端部は吸気マニホールド2に連通している。該吸気系パ
ージ通路17にはパージ混合気の流量を制御する吸気系パ
ージ流量制御弁18が介装されている。
【0013】さらに、機関1のウォータジャケット内の
冷却水の温度を検出する水温センサ19が設けられ、該水
温センサ19の出力信号は、コントロールユニット50に入
力される。該水温センサ19の出力信号は、本実施例で
は、後述するように、三元触媒コンバータ4の活性化度
合いの判定に使用される。ところで、前記吸気系パージ
流量制御弁18、排気系パージ制御弁23、新気流量制御弁
25は、それぞれ前記コントロールユニット50からの駆動
信号に基づいて開度制御が可能なものである。
【0014】ここにおいて、コントロールユニット50
は、以下のようにしてパージ処理を行う。上記の構成に
より、例えば燃料タンク16で発生した蒸発燃料は、前記
蒸発燃料通路15を通って前記キャニスタ10の上室14に導
入され吸着剤11に吸着される。したがって、蒸発燃料を
含まない空気のみが外気連通路13を介して大気中へ排出
されることになり、蒸発燃料の大気中への蒸散が防止で
きるようになっている。
【0015】このようにしてキャニスタ10に吸着された
蒸発燃料は、通常運転時(三元触媒コンバータ4の活性
化度合いが高い状態)においては、コントロールユニッ
ト50の信号に基づいて吸気系パージ流量制御弁18が開弁
制御され、前記吸気系パージ通路17を介して前記外気連
通路13から導入される外気と共に吸気マニホールド2に
吸入され、燃焼処理されるようになっている。
【0016】なお、この際に、コントロールユニット50
では、前記酸度センサ5のリッチ・リーン反転信号に基
づいて例えば燃料噴射弁からの燃料噴射量をフィードバ
ック制御して空燃比を理論空燃比近傍に維持し、前記三
元触媒コンバータ4の排気浄化性能を最大に発揮させ、
排気有害成分が大気中に排出されるのを防止するように
なっている。
【0017】一方、本実施例では、機関冷機時(始動時
等)において三元触媒コンバータ4の活性化度合いが低
い場合には、未燃成分(HC,CO)の大気への排出が
多くなるため、前述したように、排気通路3に2次空気
を導入し、これら排気有害成分の浄化を効果的に行うと
共に、その反応熱を利用して三元触媒コンバータ4の活
性化を促進して、大気中への排気有害成分の排出を極力
低減し、かつ三元触媒コンバータ4の活性化度合いが低
い場合においてもパージ処理を行って、前記通常運転時
におけるパージ処理の負担を軽減し該パージ処理に伴う
空燃比変動、運転性の悪化等を防止するようになってい
る。
【0018】つまり、本実施例では、以下で詳細に説明
するように、三元触媒コンバータ4の活性化度合いが低
い場合において、前記空気ポンプ22を駆動すると共に、
排気系パージ流量制御弁23、新気流量制御弁25を開弁
し、これにより外気連通路4を介して導入される新気
(大気)とキャニスタ10に吸着されていた蒸発燃料との
パージ混合気と、新気導入通路24を介して導入される新
気(2次空気)と、の混合気が所定の空燃比となるよう
に制御して排気通路3に導入する。
【0019】以下に、コントロールユニット50が行う冷
機時におけるパージ制御に関して説明することにする。
まず、冷機時パージ制御の実行に際し、先に行われる排
気系パージ流量制御弁23、新気流量制御弁25の初期開度
設定制御について説明する。図3に、排気系パージ流量
制御弁23及び新気流量制御弁25の初期開度を設定するフ
ローチャートを示す。該フローは、スタート信号が入力
されたとき1回だけ実行される。
【0020】ステップ1(図ではS1と記してある。以
下、同様)では、排気系パージ流量制御弁23が初期設定
となっているか否かを判断する。YESであれば、ステ
ップ2へ進む。NOであれば、ステップ4へ進み、排気
系パージ流量制御弁23を初期設定した後ステップ2へ進
む。ステップ2では、新気流量制御弁25が初期設定とな
っているか否かを判断する。YESであれば、ステップ
3へ進む。一方、NOであれば、ステップ5へ進み、新
気流量制御弁25を初期設定して本フローを終了する。
【0021】ステップ3では、フラグを0にして、本フ
ローを終了する。これにより、キャニスタ10側から導入
されるパージ混合気の流量と、新気導入通路24から導入
される新気の流量と、の比率が、初期の比率となるよう
に、排気系パージ流量制御弁23と新気流量制御弁25の開
度が設定される。なお、前記初期の比率は、つまり排気
系パージ流量制御弁23と新気流量制御弁25の初期開度設
定は、キャニスタ10が吸着能力最大に蒸発燃料を吸着し
た状態からパージした時に、十分に三元触媒コンバータ
4の昇温効果を発揮できる空燃比(例えば、λ=1〜1.
2 )となるように設定されている。したがって、キャニ
スタ10の吸着量は最大吸着量より少ない場合が多いの
で、初期設定開度では排気通路3に導かれるパージ混合
気と2次空気との混合気の空燃比は通常理論空燃比より
もリーン側になる。
【0022】次に、冷機時パージ制御について、図4に
示すフローチャートに従って説明する。なお、該制御は
所定時間周期で繰り返し実行される。ステップ11では、
新気導入通路24から導入される新気と共にキャニスタ10
からのパージ混合気を排気通路3へ導入させるか否かを
判断する。すなわち、三元触媒コンバータ4が活性化状
態にあるか否かの判断であり、例えば冷却水温Twが設
定水温To1 とTo2 との間の温度である場合には、ス
テップ12へ進んで空気ポンプ22をONした後にステップ
13へ進む。一方、それ以外のときにはステップ17へ進ん
で空気ポンプ22をOFFして、本フローを終了する。
【0023】ステップ13では、排気系パージ流量制御弁
23が最終設定状態となっているかを判断するため、フラ
グが0か1かを判断する。フラグが0である場合には初
期設定状態であるとしてステップ14へ進み、フラグが1
である場合には、最終設定状態であるとして本フローを
終了する。ステップ14では、パージ混合気と2次空気の
混合気の導入位置より排気下流側に取付けられている酸
素センサ5の出力信号に基づいて、空燃比のリッチ判定
を行なう。リッチである場合にはステップ15へ進み、リ
ッチでない場合にはステップ18へ進む。なお、本実施例
では、排気系パージ流量制御弁23と新気流量制御弁25の
初期開度設定によって、通常はリーンとなるようにして
あるため、リーンであると判断された場合のステップ18
が先に実行されるのが通常である。
【0024】ステップ18では、排気の空燃比をリッチ方
向へ変化させるべく、排気系パージ流量制御弁23を所定
量開けると共に、新気流量制御弁25を所定量閉じる。そ
して、ステップ14においてリッチと判断されるまで本フ
ローが繰り返される。したがって、フローが繰り返され
る毎に、排気系パージ流量制御弁23の開度は一定割合で
段階的に増加されるので、パージ流量が増加すると共
に、新気流量制御弁25の開度も一定割合で段階的に減少
されるので、新気流量が減少する。これにより、図5に
示すように、排気通路3内の空燃比は、リーンからリッ
チへ向けて変化して行く。
【0025】その後、ステップ14で、リッチであると判
断されると、ステップ15では、排気の空燃比をリーン方
向に変化させるべく、排気系パージ流量制御弁23を所定
量閉じる。これにより、パージ処理を行いつつ、排気の
空燃比を三元触媒コンバータ16の活性化が良好に行なえ
る目標の(多少リーン側の)空燃比に維持することがで
きる。その後、ステップ16へ進む。
【0026】ステップ16では、この時の排気系パージ流
量制御弁23の開度を最終設定開度として設定維持すると
共に、フラグを1にして、本フローを終了する。以上の
制御における、酸素センサ5の出力変化、各流量制御弁
23,25の開度変化、及び実際の排気の空燃比の変化のタ
イムチャートを図5に示してある。ここで、図5につい
て、簡単に説明する。
【0027】図5の上段には、酸素センサ5の出力が示
されており、該酸素センサ5の出力は、排気の空燃比が
スライスレベル(理論空燃比)を境にリーンからリッチ
に変化することで、ステップ的に変化する。中段には、
排気系パージ流量制御弁23の開度変化を実線で、新気流
量制御弁25の開度変化を破線で示している。実際には、
前述したように、これらの開度は段階的に変化するが、
ここでは直線で示してある。
【0028】なお、下段には、実際の排気の空燃比が示
されている。そして、上記のフローが実行されると、実
際の排気の空燃比は時間経過と共に、リッチ側に変化し
て行き、空燃比がリッチになると(酸素センサ5のスラ
イスレベルを越えると)、酸素センサ5の出力はステッ
プ的にリッチ側へ反転する。該反転信号を受け、前記排
気系パージ流量制御弁23は閉方向(リーン方向)に所定
量変化され一定に維持される。これにより、パージ処理
を行っても、排気の空燃比を三元触媒コンバータ16の活
性化が良好に行なえる多少リーン側の所定の空燃比に維
持することができる。
【0029】ところで、上記冷機時パージ制御は、三元
触媒コンバータ4が昇温し活性化するまでであり、所定
時間経過後空気ポンプ22の駆動は停止される共に、排気
系パージ流量制御弁23と新気流量制御弁25も閉弁され
る。なお、前記三元触媒コンバータ4の活性化の判断
は、三元触媒コンバータ4或いはその下流部に温度セン
サ等を設け、該温度センサが検出する温度に基づいて判
断するようにしても構わない。また、本実施例では、ス
テップ15において、排気系パージ流量制御弁23の開度を
変更するようにしたが、勿論新気流量制御弁25を同時に
開方向に所定量変化させるようにしてもよいし、新気流
量制御弁25のみで調整することも可能である。
【0030】以上のように、本実施例では、パージ混合
気と2次空気との混合気の空燃比を適切に制御すること
ができるので、機関冷機時(始動時等)に三元触媒コン
バータ4の活性化度合いが低い場合には、未燃成分(H
C,CO)の大気への排出が多くなるため、前述したよ
うに、排気通路3に2次空気を導入し、これら排気有害
成分の浄化を効果的に行うと共に、その反応熱を利用し
て三元触媒コンバータ4の活性化を促進して、大気中へ
の排気有害成分の排出を極力低減し、かつ三元触媒コン
バータ4の活性化度合いが低い場合においてもパージ処
理を行って、前記通常運転時におけるパージ処理の負担
を軽減して、パージ処理に伴う空燃比変動、運転性の悪
化等を防止することができる(図6参照)。
【0031】つづいて、第2の実施例について、図7に
示すフローチャートに従って説明する。なお、第2の実
施例では、第1の実施例における酸素センサ5に換え
て、空燃比検出手段として空燃比に対応した出力信号を
発する空燃比センサ5’を用いている。なお、ステップ
21、22、25は、第1の実施例のステップ11、12、17と同
様であるので、説明を省略する。
【0032】ステップ23では、空燃比センサ5’の出力
に基づいて、排気の実際の空燃比が目標の空燃比である
か否かを判断する。目標(要求)空燃比であると判断さ
れた場合には、ステップ24へ進む。一方、目標空燃比で
ないと判断された場合には、本フローを終了し、所定時
間経過後に再びフローを実行する。ステップ24では、ス
テップ22において、実際の排気の空燃比が目標空燃比で
あると判断された場合で、目標空燃比と実際の排気の空
燃比との差に見合った量で、排気系パージ流量制御弁23
と新気流量制御弁25との開度を変更し、本フローを終了
する。
【0033】したがって、第2の実施例によれば、第1
の実施例に比較して、より迅速に目標空燃比を得ること
ができると共に実際の排気の空燃比がリッチ側へ設定さ
れることを排除できるので、その分未燃成分の浄化が促
進されるので、パージ処理を行いつつ、より迅速に三元
触媒コンバータ4の活性化を図ることがき、以って未燃
成分の大気中への排出をより効果的に低減することがで
きる。
【0034】次に、第3の実施例を、図8に示すフロー
チャートに従って説明する。なお、第3の実施例は、キ
ャニスタ10の重量(つまり、吸着している蒸発燃料の重
量)と、パージ開始時の温度に基づいて、パージ混合気
の空燃比を予測する場合についての実施例である。この
ため、図2に括弧書きで示すように、キャニスタ10の重
量を検出する重量センサ30と、キャニスタ10の温度を検
出するキャニスタ温度センサ31とが新たに設けられてい
る。
【0035】ステップ31,37は第1,第2の実施例と同
様であるので、説明を省略する。ステップ32では、重量
センサ30の出力信号に基づいて、キャニスタ10の重量W
を検出した後、ステップ33へ進む。ステップ33では、キ
ャニスタ温度センサ31の出力信号に基づいて、キャニス
タ10の温度Tを検出して、ステップ34へ進む。
【0036】ステップ34では、予め実験結果等により定
められているマップを参照して、前記求めたキャニスタ
10の重量Wと、キャニスタ10の温度Tと、からパージ混
合気の空燃比を検索する。そして、ステップ35へ進む。
ステップ35では、ステップ34で検索したパージ混合気の
空燃比に見合って、予め設定記憶されている排気系パー
ジ流量制御弁26と新気流量制御弁27との開度をマップ等
を参照して検索して設定し、ステップ36へ進む。
【0037】ステップ36では、空気ポンプ22を駆動させ
て後に、本フローを終了する。このようにして、第3の
実施例では、実際の排気の空燃比の判定を行なう必要が
なく、システムの簡略化を図ることができる。また、第
3の実施例は、フィードフォワード制御としているた
め、第1,第2の実施例に較べて、迅速にパージ処理を
行いつつ三元触媒コンバータ4の活性化を図ることが
き、以って未燃成分の大気中への排出をより効果的に低
減することができる。勿論、該フィードフォワード制御
と第1、第2の実施例における空燃比を検出してフィー
ドバック制御を行なうこととを組み合わせて、迅速且つ
高精度に実際の排気の空燃比を目標空燃比に制御するよ
うにしてもよい。
【0038】なお、上記各実施例において、三元触媒コ
ンバータ4を使用する場合に関して説明したが、冷機時
パージ制御については酸化触媒コンバータを使用するも
のについても適用可能である。また、触媒コンバータを
備えないものにおいて、パージ処理を行いつつ2次空気
による排気中の未燃成分の酸化(浄化)を促進する場合
にも効果があることは自明である。
【0039】そして、上記各実施例では、新気流量制御
弁25を設けて構成したが、該新気流量制御弁25を備えな
くても、つまり所定量の新気を導入させるようにして、
前記排気系パージ流量制御弁23のみの開度制御により、
排気の空燃比を目標空燃比に制御するようにしても構わ
ない。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にかか
る内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置によれば、パージ混
合気と2次空気との混合気の空燃比を適切に制御するこ
とができる。したがって、例えば機関冷間時には、パー
ジ処理を行ないつつ2次空気による未燃成分(HC,C
O)の酸化(浄化)促進が図れると共に、これにより通
常運転時におけるパージ処理の負担が軽減され該パージ
処理に伴う空燃比変動を抑制し、以って良好な運転性能
・排気特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置にか
かるブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例にかかる全体構成図。
【図3】同上実施例にかかる初期開度設定制御を説明す
るフローチャート。
【図4】同上実施例にかかる冷機時パージ制御を説明す
るフローチャート。
【図5】同上実施例にかかる冷機時パージ制御の作用説
明図。
【図6】同上実施例にかかる冷機時パージ処理による一
の効果を説明する図。
【図7】本発明にかかる第2の実施例の冷機時パージ制
御を説明するフローチャート。
【図8】本発明にかかる第3の実施例の冷機時パージ制
御を説明するフローチャート。
【図9】従来例の全体構成図。
【符号の説明】
1 機関 3 排気通路 4 三元触媒コンバータ 5 酸素センサ 10 キャニスタ 15 蒸発燃料通路 16 燃料タンク 20 排気系パージ通路 22 空気ポンプ 23 排気系パージ流量制御弁 24 新気導入通路 25 新気流量制御弁 50 コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料溜部の内部に溜まる蒸発燃料を吸着手
    段により一時的に吸着し、所定の機関運転状態で前記吸
    着手段から蒸発燃料を脱離させ、排気通路に導き処理す
    るようにした内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置におい
    て、 前記脱離された蒸発燃料と脱離用空気とのパージ混合気
    と、大気からの2次空気とを独立の経路を介して吸引
    し、混合して排気通路に吐出供給するポンプ手段と、 前記パージ混合気と2次空気との混合気の空燃比を目標
    値に近づけるようにパージ混合気と2次空気との流量比
    を制御する流量比制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料
    蒸散防止装置。
JP5239779A 1993-09-27 1993-09-27 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置 Expired - Lifetime JP3003472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5239779A JP3003472B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5239779A JP3003472B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0791337A true JPH0791337A (ja) 1995-04-04
JP3003472B2 JP3003472B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=17049772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5239779A Expired - Lifetime JP3003472B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3003472B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19813321A1 (de) * 1998-03-26 1999-10-14 Knecht Filterwerke Gmbh Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges
KR20040003432A (ko) * 2002-07-03 2004-01-13 기아자동차주식회사 차량의 연료증발가스 제어 시스템
KR101279688B1 (ko) * 2011-11-07 2013-06-27 주식회사 현대케피코 증발가스 바이패스 장치
JP2016023584A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社デンソー 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2019148213A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 愛三工業株式会社 排気浄化システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19813321A1 (de) * 1998-03-26 1999-10-14 Knecht Filterwerke Gmbh Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges
DE19813321B4 (de) * 1998-03-26 2011-09-01 Mahle Filtersysteme Gmbh Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges
KR20040003432A (ko) * 2002-07-03 2004-01-13 기아자동차주식회사 차량의 연료증발가스 제어 시스템
KR101279688B1 (ko) * 2011-11-07 2013-06-27 주식회사 현대케피코 증발가스 바이패스 장치
JP2016023584A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社デンソー 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2019148213A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 愛三工業株式会社 排気浄化システム
WO2019167520A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 愛三工業株式会社 排気浄化システム
US11149670B2 (en) 2018-02-27 2021-10-19 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust purification system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3003472B2 (ja) 2000-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002195080A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH1162728A (ja) 内燃機関の蒸発燃料濃度判定装置
JP3141767B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP3116752B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JPH025751A (ja) 空燃比制御方法
JPH0791337A (ja) 内燃機関の蒸発燃料蒸散防止装置
JP4031887B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置および方法
JPH05180095A (ja) 車両の蒸発燃料制御装置
JP3525688B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP4867694B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JPH1054310A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP3520731B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2005083205A (ja) 内燃機関の制御装置
JP3531414B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3316074B2 (ja) 空燃比制御方法
JP3212211B2 (ja) キャニスタパージ制御方法
JPH05263629A (ja) 希薄燃焼内燃機関の蒸散ガス浄化装置
JP3770256B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2002039025A (ja) 内燃機関の炭化水素排出量低減装置
JP2002070620A (ja) 内燃機関の運転制御装置
JPH07247919A (ja) キャニスタパージ制御方法
JP3482876B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH0914063A (ja) エンジンのキャニスターパージシステム
JPH0510195A (ja) 学習制御装置
JPH09195865A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理制御装置